説明

熱現像感光材料及びその製造方法

【課題】熱現像時のフィルム傷発生、熱現像装置内の汚れ発生が防止できる熱現像感光材料を提供する。
【解決手段】支持体の一方に感光性ハロゲン化銀、有機銀塩、還元剤及びバインダー樹脂を含有する感光性層を有し、該感光性層に対し支持体の反対側に2種以上のマット剤を含有する層を有し、そのうち1種のマット剤の平均粒径が12〜30μmであり、該マット剤を含有する層に含まれる全マット剤の0.1〜2.5質量%を占めることを特徴とする熱現像感光材料及びその製造方法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体の一方に感光性ハロゲン化銀粒子、有機銀塩、還元剤及びバインダー樹脂を含有する感光性層を有する熱現像感光材料の製造方法において、該熱現像感光材料は、感光性層に対し支持体の反対側にマット剤を含有する層を形成する際、2種以上のマット剤を混合し、そのうち1種のマット剤は平均粒径が12〜30μmであり、かつ、該マット剤が全マット剤の0.1〜2.5質量%を占める混合物を塗布してマット剤を含有する層を形成することを特徴とする熱現像感光材料の製造方法。
【請求項2】
前記マット剤の平均粒径が15〜30μmであることを特徴とする請求項1に記載の熱現像感光材料の製造方法。
【請求項3】
前記マット剤の粒子サイズの変動係数が1〜30%であることを特徴とする請求項1または2記載の熱現像感光材料の製造方法。
【請求項4】
支持体の一方に感光性ハロゲン化銀粒子、有機銀塩、還元剤及びバインダー樹脂を含有する感光性層を有し、該感光性層に対し支持体の反対側に2種以上のマット剤を含有する層を有する熱現像感光材料が、請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱現像感光材料の製造方法により製造されたことを特徴とする熱現像感光材料。
【請求項5】
前記還元剤が下記一般式(RD1)で表されることを特徴とする請求項4に記載の熱現像感光材料。
【化1】

(式中、X1はカルコゲン原子又はCHR1を表し、R1は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基又は複素環基を表す。R2はアルキル基を表し、同一でも異なってもよいが、少なくとも一方は2級又は3級のアルキル基である。R3は水素原子又はベンゼン環に置換可能な基を表す。R4はベンゼン環上に置換可能な基を表し、m及びnは各々0〜2の整数を表す。)
【請求項6】
前記一般式(RD1)で表される還元剤において、R3は少なくとも1つの基がヒドロキシル基を置換基として有する炭素数2〜5のアルキル基、または脱保護されることによりヒドロキシル基を形成しうる基を置換基として有する炭素数2〜5のアルキル基、であることを特徴とする請求項4又は5に記載の熱現像感光材料。
【請求項7】
前記有機銀塩が脂肪族カルボン酸銀塩を含有し、かつ該脂肪族カルボン酸銀塩はその組成においてベヘン酸銀の比率が70〜99.99モル%であることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項8】
前記バインダー樹脂のガラス転移温度(Tg)が65〜95℃であることを特徴とする請求項4〜7のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項9】
前記マット剤が有機ポリマー粒子であることを特徴とする請求項4〜8のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項10】
前記マット剤がガラス転移温度(Tg)130〜150℃のマット剤を含有することを特徴とする請求項4〜9のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項11】
前記マット剤が有機ポリマー粒子と無機粒子を含むことを特徴とする請求項4〜10のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−185887(P2008−185887A)
【公開日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−20765(P2007−20765)
【出願日】平成19年1月31日(2007.1.31)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】