物干し具
【課題】簡易に物干しを形成でき、また、容易に、かつ美観を損ねることなく収納することのできる物干し具を提供すること。
【解決手段】適宜間隔を空けて配置される2本の支柱部材と、該支柱部材から水平方向に突出するとともに竿受け部を備える竿受けアームと、前記竿受け部を介して2本の支柱部材間に差し渡される物干し竿とを備え、前記竿受けアームが、前記支柱部材内に収納されるようにし、また、竿受けアームと物干し竿が、いずれも支柱部材内に収納されるようにした。
【解決手段】適宜間隔を空けて配置される2本の支柱部材と、該支柱部材から水平方向に突出するとともに竿受け部を備える竿受けアームと、前記竿受け部を介して2本の支柱部材間に差し渡される物干し竿とを備え、前記竿受けアームが、前記支柱部材内に収納されるようにし、また、竿受けアームと物干し竿が、いずれも支柱部材内に収納されるようにした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物干し具に関するものであり、より詳しくは、主に室内で利用される物干し具であって必要なときに簡単に利用でき、利用しないときには好適に収納することが可能な物干し具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、室内において洗濯物を干すということが行われている。特に雨天が多い梅雨の時期や、積雪のある地方では真冬の時期など、屋外へ洗濯物を干すことができない日も多い。そのような時期には、毎日ではないにせよ、様々な物干し具を用いて室内で洗濯物干さざるを得ないことも多いのが実情である。
【0003】
上記従来の物干し具としては、例えば、下記特許文献1にあるように室内の床面に自立させて使用するものがある。このような自立式かつ折り畳み式の物干し具によれば、洗濯物を干すときには、物干し具を組立てて床面に自立させ、これに洗濯物を干すことができるし、不要なときにはこれを折り畳んでコンパクトに収納しておくことができる。
【0004】
また、床面と天井面との間に支柱を突っ張らせるようにして立設し、このように立設した2本の支柱間に物干し竿を差し渡して、これに洗濯物を掛けるようにした物干し具がある(下記特許文献2参照)。このような従来の物干し具によれば、床面と天井面があるところならばどこにでも容易に物干し具を設置できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−057688号公報
【特許文献2】特開2002−153699号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
確かに、上記特許文献1にある従来の物干し具によれば、洗濯物を干す必要があるときにだけ当該物干し具を持ち出してきて組み立て、これに洗濯物などを干すようにすればよく、また、必要がないときには、コンパクトに折り畳んで収納しておくことが可能である。
【0007】
しかしながら、コンパクトに折り畳んだ状態においては、安定的に自立させることができない。そのようにコンパクトに折り畳んだ状態で物干し具を壁面等にもたれかけさせておくと、子供がこれに衝突して物干し具が倒れたりする恐れがあり、大変危険である。そのため、家具と家具との間の隙間に差し入れて収納するなどの工夫を必要としていた。さらに、折り畳んで収納した物干し具が部屋の中で見えていると室内の美観を損ねるが、これを克服するには、物干し具をクローゼットなどの中に完全に収納してしまうよりほかなく、そのような収納場所を確保しておく必要がある。
【0008】
また、上記特許文献2にある物干し具によれば、上下に突っ張らせて立設した2本の支柱間に物干し竿を差し渡してこれに洗濯物を干せるので、確かに簡易な物干しの形成が可能であって、かつ使用しないときには嵩張らずに収納することが可能である。
【0009】
しかしながら、この特許文献2にある物干し具によれば、カーテンやブラインドによって支柱及び物干し竿を支持する支持腕を隠せるとのことであるが、完全に隠すことはできない。また、物干し具を隠そうと思えば、例えば透光性のあるレース生地のカーテン等は適さないなど、結局のところ、室内の装飾、美観に影響や制限を及ぼしてしまうものであった。さらに、収納状態において、支持腕を折り畳んだ状態としていても、やはり完全には隠れないので美観を損ね、またカーテン等が引っ掛かって物干し具の支柱が倒れたり、カーテンが破れたりする原因となっていた。
【0010】
さらに、上記特許文献1及び2のいずれの物干し具においても、その収納時においては、物干し竿を物干し具本体とは別個に取り外して収納しなければならず、別途物干し竿を収納する収納場所及び収納方法を検討し確保せねばならなかった。
【0011】
本発明は、上記のような課題を克服するためになされたものであり、簡易に物干しを形成でき、また、容易に、かつ美観を損ねることなく収納することのできる物干し具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の課題を解決するため、本発明に係る物干し具は、適宜間隔を空けて配置される2本の支柱部材と、該支柱部材から水平方向に突出するとともに竿受け部を備える竿受けアームと、前記竿受け部を介して2本の支柱部材間に差し渡される物干し竿とを備え、前記竿受けアームが、前記支柱部材内に収納されるようになされたことを特徴とする。
【0013】
ここで、上記「竿受けアーム」の「該支柱部材から水平方向に突出する」との構成における「水平方向」は、厳密なる水平に限られるものではない。物干し竿を保持できるアーム状、あるいは枝状のアームが突出するようになされていればよく、例えば、竿受けアームにかかるであろう荷重、すなわち物干し竿の重量及び物干し竿に掛けられる洗濯物の重量等を考慮して、竿受けアームの基端部から先端部にかけて徐々に上方に高くなるように傾斜させたものとしてもよい。あるいは、物干し具の正面側から洗濯物を掛けやすいように、竿受けアームの基端部から先端部にかけて徐々に下方へ低くなるように傾斜させることもできる。
【0014】
本発明に係る物干し具によれば、当該物干し具を使用しないときには、竿受けアームが支柱部材内に収納されるので、簡易に物干し具の形成(設置)および収納が出来る。また、物干し具を使用しないときには、竿受けアームを収納しておけば、室内の美観を損ねることがない。
【0015】
また、本発明に係る物干し具において、竿受けアームと物干し竿が、いずれも支柱部材内に収納されるようにすることができる。このようにすれば、物干し竿を収納するスペースを別途確保する必要がなく、またその場で物干し竿の設置及び収納ができるので、非常に簡便な物干し具の設置及び収納が可能である。さらに、竿受けアームと物干し竿の両方を支柱部材内に収納することによって、室内の美観をさらに向上させることができる。
【0016】
さらに、本発明に係る物干し具において、支柱部材は、壁面に沿って固定されているようにすることができる。このようにすれば、物干し具がしっかりと固定されると共に、物干し具の収納時には、壁面に沿って収納されるので、室内の美観をより好適に保つことが可能となる。
【0017】
さらに、本発明に係る物干し具において、竿受けアームは、その基端部が支柱部材に連結されるとともに、その先端部を支柱部材内から引き出すことによって、竿受け部において物干し竿を保持するようにしてもよい。このようにすれば、竿受けアームの先端部を引き出すだけで竿受け部を形成できるので、物干し具の設置(形成)が非常に容易となる。
【発明の効果】
【0018】
以上のように、本発明に係る物干し具によれば、当該物干し具を使用しないときには、竿受けアームが支柱部材内に収納されるので、簡易に物干し具の形成(設置)および収納が出来る。また、物干し具を使用しないときには、竿受けアームを収納しておけば、室内の美観を損ねることがない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明に係る物干し具の一実施形態を示す図であり、当該物干し具の支柱を壁面に固定し、設置状態(使用状態)とした様子を示す斜視図である。
【図2】図1に示した物干し具の正面図である。
【図3】図1に示した物干し具を収納状態(不使用状態)とした様子を示す斜視図である。
【図4】図1に示した物干し具の支柱を示した図であって、竿受けアームと物干し竿とを支柱内に収納した状態を示す説明図であり、(a)はその平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は背面図、(e)は側断面図である。
【図5】図4のA−A線間断面における端面図である。
【図6】図4のB−B線間断面における端面図である。
【図7】図1に示した物干し具の設置状態(使用状態)における図3(e)と同様の側断面図である。
【図8】図4におけるC−C線間の拡大図である。
【図9】図4におけるD−D線間の拡大図である。
【図10】図7のE−E線およびF−F線において囲まれた領域の拡大図であって、竿受けアームを設置状態(使用状態)とし、物干し竿を保持させた様子を示す部分断面図である。
【図11】本発明に係る物干し具の別の実施形態を示す図であり、支柱を壁面に固定し、設置状態(使用状態)とした様子を示す斜視図である。
【図12】本発明に係る物干し具の更に別の実施形態を示す図であり、支柱を壁面に固定して設置状態(使用状態)とした様子を示す斜視図である。
【図13】図12に示した物干し具を収納状態(不使用状態)とした様子を示す斜視図である。
【図14】図13のG−G線間における断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明を実施するための形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0021】
図1〜図10は、本発明に係る物干し具1の一実施形態を示した図であり、図1及び図2において、当該物干し具1の支柱(支柱部材)2を壁面に固定して設置し、洗濯物などを干せるようにした状態(使用状態)を示している。
【0022】
図1にあるように、この物干し具1は、互いに所定間隔を空けて室内の壁面Wに固定した2本の支柱2と、それぞれの支柱2の所定高さ位置から枝状に突き出た竿受けアーム3と、当該竿受けアーム3に対して着脱自在に取り付け(載置)して保持させることが可能な物干し竿4とを備えている。
【0023】
この実施形態においては、それぞれの支柱2は、凡そ床面から天井面近くまでの高さ寸法を有しており、竿受けアーム3が各々2箇所に設けられている。図7、図10等に示すように、竿受けアーム3は、支柱2と一体的に設けられ、支柱2側の基端部から先端部に向かって斜め上方に延びるようになされている。さらに、各竿受けアーム3(アーム本体31)の上面には、物干し竿4を載置して保持するための物干し竿保持手段32が設けられている。この実施形態においては、物干し竿保持手段32は各竿受けアーム3に2箇所ずつ設けられており、これによって、各竿受けアームに対して物干し竿4を2本ずつ保持させることが可能となされている。
【0024】
また、図1〜図3に示すように、竿受けアーム3及び物干し竿4は、支柱2内に収納可能なものとなっている。すなわち、物干し具1に洗濯物を干すなどして利用する際には、図1のように竿受けアーム3を支柱2(支柱本体21)から前方へ突出した状態とし、さらに物干し竿4を竿受けアーム3の物干し竿保持手段32に保持させることによって、2本の支柱2、2間に物干し竿4を差し渡すようにして、物干し具1の設置状態(使用状態)とし、物干し具1を利用しないときには、図3に示すように、竿受けアーム3と物干し竿4を支柱2内に収納することによって、物干し具1の収納状態(不使用状態)とすることができる。
【0025】
この点、詳細は後述するが、竿受けアーム3は、各竿受けアーム3(アーム本体31)の下端部(基端部)側において、回動軸を中心として回動可能に支柱(支柱本体21)に取り付けられており、竿受けアーム3の先端部側を支柱2方向に回動させて(図1における矢印X)、竿受けアーム3全体を支柱2内に収納できるようになされ、また竿受けアーム3の先端部側を手前(前方)に回動させて引き出すことにより(図1における矢印Y)、竿受けアーム3を使用状態とできるようになされている。
【0026】
物干し竿4は伸縮自在とされており、収納時には、これを縮めて図1の矢印Zに示すように、支柱2の正面から、支柱2(支柱本体21)の中央下部に形成された物干し竿収納部255に嵌め込むようにして収納できるようになされている。また、支柱2の物干し竿収納部255から物干し竿4を取り出して、これを適宜伸ばしたのち、竿受けアーム3の物干し竿保持手段32に物干し竿4を保持させることによって、物干し竿4を使用状態とすることができる。
以下、上述した実施形態における物干し具1について、より詳細に説明する。
【0027】
図4は、竿受けアーム3と物干し竿4とを支柱2内に収納した状態を示す支柱2の説明図であり、(a)はその平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は背面図、(e)は側断面図である。竿受けアーム3及び物干し竿4を収納した状態における支柱2の外形は、この図4から分かるように、背面、左右側面及び上下端面が略平坦な形状となされ、正面は、上端から下端にかけて中央部近傍が膨らみ、左右端部方向へ向けて奥行き寸法が小さくなるような緩やかな円弧形状となされている。これにより、人が支柱2の角部に衝突して怪我をすることがないようになされ、またデザイン的にスマートな形態のものとなされている。
【0028】
支柱2を構成する支柱本体21は、押出成型されたアルミ型材からなるものであって、図4〜図6に示すように、支柱本体21の左右端部に形成され、上下に挿通する中空部を備える左右筒状部211、212と、当該左右筒状部211、213を接続する背面板部213とを備えている。また、これによって、前記背面板部213の前面側、すなわち支柱本体21の正面中央に、支柱本体21の上端から下端に亘って直線溝状に広く窪んだ凹部25が形成されており、当該凹部25に竿受けアーム3や物干し竿4が収納されるものとしている。
【0029】
尚、支柱本体21の凹部25において、竿受けアーム3が収納される位置および物干し竿4が収納される位置以外の位置は、表面板24で覆われている。また、支柱本体21の上下端部には端部キャップ22、23が嵌着されている。
【0030】
さらに、この支柱本体21には、図4に示すように、正面側から背面側に貫通するネジ孔215が複数箇所形成されている。このネジ孔215を介して支柱本体21を壁面にネジ留めして固定するようになされている。尚、支柱本体21を壁面に固定する手段としては、上記ネジ留めに限られず、これに替えて既知の任意の手段を用いることが可能である。
【0031】
次に、この実施形態における竿受けアーム3について説明する。図1〜3、図4、図7等に示すように、竿受けアーム3は、1本の支柱2に対し2箇所設けられており、それぞれ竿受けアーム3を収納状態としたときに、支柱2の正面側表面板を兼ねるアーム本体31と、物干し竿4を載置して保持するための物干し竿保持手段32とを備えている。図9及び図10等に示すように、アーム本体3は、支柱本体21の凹部25に配されたアームホルダ27を介して支柱本体21に取り付けられる。すなわち、支柱本体21の凹部25内に固定されたアームホルダ27にはアーム本体取付用軸穴271が形成され、該アーム本体取付用軸穴271に配されたアーム回動軸272を、アーム本体31の基端部近傍における側壁部312に形成された支持軸孔312aに挿通させることによって、アーム本体31は、前記アーム回動軸272を中心に回動可能なように取り付けられる。尚、アーム本体31は、支柱本体21と同じくアルミ型材により形成され、アーム本体31を収納状態(不使用状態)としたときに支柱2の正面側表層面の一部を構成する正面板部311と、正面板部311の左右両側面から支柱本体21方向へ屈曲させた側壁部312とを備え、これにより、図5に示されるように、略U字状の断面を備える形状のものとなされている。
【0032】
また、アーム本体31を使用状態としたとき、言い換えると、アーム本体31を収納状態から使用状態へと開いたときに、アーム本体31が開き過ぎないように、また支柱本体21に対して所定の角度をなすように、アーム開き角度制限手段5が設けられている。図1に加えて図9及び図10を参照して説明すると、アーム開き角度制限手段5は、主に、アーム本体31の回動面と平行な面を回動自在となされた支持杆511からなるものであり、この実施形態においては、アーム本体31の左右両端部近傍に1本ずつ、計2本の支持杆511が設けられている。この支持杆511は、細長の板状部材をコ字状に折り曲げて形成されたアーム支持体51の一部であって、軸部512の両端から左右2本の支持杆511が突き出る(これにより、前記コ字状となる)ように形成されているものである。このアーム支持体51は、支柱本体21の凹部25に配されたアームホルダ27を介して支柱本体21に取り付けられる。すなわち、アームホルダ27にはアーム支持体取付用軸穴273が左右2箇所に形成されており、このアーム支持体取付用軸穴273内に、アーム支持体51の軸部512を挿通させることによって、アーム支持体51は、前記軸部512を中心に回動可能なように取り付けられている。尚、アーム支持体取付用軸穴273及び軸部512は、アーム本体取付用軸穴271及びアーム回動軸272よりも上方に設けられている。
【0033】
さらに、アーム支持体51には、支持杆511の先端部間にスライド軸513が差し渡されて設けられている。スライド軸513は、アーム本体31の左右側壁部312に形成された長孔312bに挿通され、当該長孔312bに沿って摺動可能となされている。
【0034】
アーム本体31の左右側壁部312に形成された長孔312bは、アーム本体31が設置状態(使用状態)にあるときは、アーム支持体51のスライド軸513が長孔312bの下端部(アーム本体31側の端部)に当接し、アーム本体31が支柱2に対して所定の角度θを保持できる位置に形成される(図10の状態)。また、竿受けアーム3を収納する際には、スライド軸513が長孔312bに沿ってアーム本体31の先端部方向に摺動して竿受けアーム3が支柱本体21内に収納される(図9に示した状態)ように、長孔312bは、少なくとも竿受けアーム3を支柱本体21内に収納する位置にまでスライド軸513を摺動可能な長さ寸法のものをして形成される。
【0035】
上記所定の角度θは、0°<θ≦90°の範囲で任意に設定するのが好ましく、例えばこれを90度としてアーム本体31が床面と水平に突出するようにしてもよいが、物干し竿4に多くの洗濯物等を掛けた場合には、アーム本体31が湾曲するなどして、アーム本体31の先端部が垂れ下がり、洗濯物が脱落する可能性があるので、アーム本体31の基端部から先端部に向かって、斜め上方に傾斜して延びるようにするのがより好ましい。尚、この角度θは、上記0°<θ≦90°の範囲に限定されるものではなく、竿受けアーム3の先端部側から洗濯物を掛け易いようにθ>90°とし、アーム本体31が、その基端部から先端部に向かって、斜め上方に傾斜して延びるようにしてもよい。
【0036】
図1及び図10等に示すように、アーム本体31を使用状態としたときの上面側(収納状態における支柱本体側)には、物干し竿4を保持するための物干し竿保持手段32が設けられている。この実施形態においては、図10に示すように、物干し竿保持手段32は固定保持体321と揺動保持体322とからなり、物干し竿4は、固定保持体321の固定保持片321aと揺動保持体322の揺動片322aとの間に挟持されるようにしてアーム本体31上に載置され、保持されるようになされている。この固定保持体321は、アーム本体31に固定されており、物干し竿4がアーム本体31の先端部方向へ移動する動きを制限するための固定保持片321aを備えている。固定保持片321aは、固定保持体321と一体的に形成され、アーム本体31の長手方向とは垂直方向、かつ上方へ延びるものとなされている。
【0037】
また、揺動保持体322は、固定保持体321に設けられた揺動軸321bを中心に回動自在に取り付けられている。揺動保持体322は、揺動片322aと揺動支持片322bとが一体的に形成されてなるものである。揺動片322aと揺動支持片322bは、互いに所定角度(この実施形態においては約150°)を成すように別の方向へ突出する2つの棒状体ないし板状体が一体的に形成されたものであって、その連結部(基端部)322cには、揺動軸321bを挿通可能な揺動軸挿通穴322dを備えている。揺動保持体322は、その使用状態においては、揺動支持片322bの下側面が固定保持体321又はアーム本体31に当接して、その揺動が制限されるようになされている。この状態において、揺動片322aの先端部は、固定保持片321aの先端部よりも鉛直方向で高い位置にまで突出するようになされると共に、揺動片322aと固定保持片321aとの間には、物干し竿4を載置可能な空間部が形成されるようになされている。また、揺動保持体322は、その不使用状態(収納状態)においては、揺動保持体322を揺動軸321bを中心に回動させ、揺動片322aの先端部におけるアーム本体31からの高さ位置を、固定保持片321aの先端部の高さ位置よりも低くなる位置にまで変位させることができるものとしている。
【0038】
揺動保持体322が上述のような形態を備えていることで、竿受けアーム3を使用状態としたときには揺動片322aを上方へ突出させることによって固定保持片321aとの間に物干し竿4を載置可能な空間部が形成されると共に、物干し竿4がアーム本体31の基端部方向へ移動する動きを制限するようになされており、また、竿受けアーム3を収納状態としたときには、この揺動保持体322を揺動させることによって、その高さ寸法(アーム本体31からの高さ寸法。すなわち、収納状態における支柱本体21内での奥行き寸法)が小さくなって竿受けアーム3が好適に支柱本体21内に収納されるようになされている。この点、逆に言えば、揺動保持体322を上述のように揺動可能としたことによって、その高さ寸法(アーム本体31からの高さ寸法。すなわち、収納状態における支柱本体21内での奥行き寸法)が小さくなるので、支柱本体21の奥行き寸法をその分だけ小さくすることができる。
【0039】
また、支柱本体21及びアーム本体31には、アーム本体31を収納状態に保持するための、収納状態保持手段6が設けられている。この収納状態保持手段6は、図9及び図10に示すように、支柱本体21側に設けられたストッパー本体61と、アーム本体31側に設けられたストッパー片62とからなる。ストッパー本体61は、支柱本体21の凹部25内に固定され、アーム本体31側に設けられたストッパー片62を嵌入可能な嵌入穴611が形成されている。また、ストッパー片62は、アーム本体31に固定され、その先端部が、竿受けアーム3の収納状態において、支柱本体21側に突出し、ストッパー本体61の嵌入穴611へ嵌入可能な形態のものとしている。
【0040】
ストッパー本体61及びストッパー片62は、いずれも任意に選択される樹脂材料により形成されると共に、ストッパー片62の少なくとも一部の寸法が、対応する嵌入穴611の寸法よりも僅かに大きくなされており、これによってストッパー片62は嵌入穴611に圧入され、また、この圧入状態で維持されるようになされている。尚、前記圧入状態は、利用者がアーム本体31を手で引き出せば解除できる程度のものである。この実施形態においては、竿受けアーム3を使用状態とするときには、アーム本体31の上端部の上側に形成されている隙間へ爪ないし指先を挿入して、アーム本体31を引き出すようにすればよい。あるいは、図示しないが、竿受けアーム3を容易に引き出せるよう、アーム本体31に把持部を設け、利用者がこの把持部を手で摘んでアーム本体31を引き出せるようにすることもできる。尚、収納状態保持手段6は、上記の形態に限られるものではなく、同様の効果が得られるものであれば、既知の任意の手段を選択して用いることが可能である。
【0041】
次に、物干し竿4について説明する。この実施形態における物干し竿4は、図1に示すように、竿受けアーム3上に載置され保持されて、2本の支柱2間に差し渡されるようにして用いられるものである。各物干し竿4は、伸縮自在となされており、外側パイプ41と、当該外側パイプ41の内径よりも僅かに小さい外径を有する内側パイプ42からなり、この内側パイプ42を外側パイプ41に内嵌させることにより、物干し竿4を伸縮自在としている。尚、物干し竿4の両端部には端部キャップ43が設けられている。
【0042】
また、物干し竿4は、これを最短に縮めて支柱本体21内に収納することができる。図1に示すように、この実施形態においては、最短に縮めた物干し竿4を左右に並べて2本、支柱本体21の正面から、支柱本体21に形成された凹部25の下部側に収納可能としている。支柱本体21の凹部25内には、物干し竿4を収納状態に係止して保持するための物干し竿係止手段7が設けられている。この物干し竿係止手段7は、この実施形態においては、各物干し竿4の上下端部近傍をそれぞれ把持する把持部71が形成されてなるものである。この把持部71は、先端部が切り欠かれてC字状にのびる2本の突出片711からなるものである。把持部71は、合成樹脂材料により形成され、前記C字状部の内径は、物干し竿4の外径と略同一か或いは僅かに小さいものとなされている。また、突出片711の先端部同士の間の距離は、物干し竿4の外径よりも小さいものとしている。このような構成によって、物干し竿4を支柱本体21の前方(正面)から凹部25内へ押し付けるようにすると、物干し竿4は、把持部71に弾性的に係止されて収納状態に保持され、また、物干し竿4を使用するときには、当該物干し竿4を手前に引くだけで容易に取り出すことが可能であり、これにより物干し竿4を支柱本体21に対して着脱自在に収納可能としている。
【0043】
さらに、この実施形態における物干し竿4の外側パイプ41は、その収納状態において支柱本体21の正面側になる面が、支柱本体21の前面側の曲面に沿った曲面形状となされた異形断面形状を備えている。これにより、物干し竿4を収納状態としたとき、外観上、支柱本体21と一体に見えるので、美観において優れたものとなっており、また、人が物干し竿4に接触して脱落する恐れが無いものとなっている。
【0044】
尚、物干し竿4を支柱本体21に対して着脱自在に収納可能とする物干し竿係止手段7は上記の形態に限定されるものではない。例えば、図11に示した別の実施形態にあるように、支柱本体21の凹部25を表面板28で覆うと共に、当該表面板28の背面側を空洞部255として、この空洞部に物干し竿を収納するようにすることもできる。さらに、図示しないが、この形態において、物干し竿4を容易に収納および取り出し可能なように、表面板28を前方に開くことができるようにしてもよい。また、これも図示しないが、支柱本体21の前面側からではなく、側面側から物干し竿4を収納および取り出し可能なものとすることもできる。
【0045】
図12〜図14は、本発明に係る物干し具1の更に別の実施形態を示すものであり、図12は、当該物干し具1の設置状態(使用状態)、図13は、当該物干し具1の収納状態(不使用状態)示している。以下、この実施形態の物干し具1について、上述した実施形態と異なる点を中心に説明する。この実施形態においては、支柱本体21は、円筒形状となされ、その上下端部において略L字形状の支持金具8を介して壁面に固定される。このL字形状の支持金具8は、その一端部が支柱本体の上下端部キャップ81と一体的に形成され、他端部は、円盤状の板状体82と一体的に形成されて、当該板状体に形成されたねじ穴821を介して壁面にねじ留めされている。
【0046】
各支柱2には、竿受けアーム3が1本ずつ設けられている。この竿受けアーム3は、前述の実施形態と同様、不使用時には支柱本体21内に収納可能なものとしている。各竿受けアーム3のアーム本体31には、その側壁部311を一部切り欠いて物干し竿4を載置可能な切欠部323を形成し、これを物干し竿保保持手段32としている。これにより、当該切欠部323に物干し竿4を載置して保持させて、2本の支柱2間に物干し竿4を差し渡すようになされている。
【0047】
また、図12に示すように、物干し竿4は、竿受けアーム3を設置状態(使用状態)としたときに現れる支柱本体21の開口部217から、支柱本体21内に収納可能としている。支柱本体21内に物干し竿4を収納すると、図13に示すような収納状態となる。尚、この物干し竿4を支柱本体21に収納可能とする構成については、上記に限られない。例えば上述した第一の実施形態の説明において示したように、支柱本体21の正面側から収納するようにしてもよく、あるいは、側面側から収納できるようにしてもよい。
【0048】
以上のとおり、具体的な実施形態をいくつか示して本発明に係る物干し具1を説明してきたが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で様々に形態等を変更することが可能なものである。すなわち、今回開示した実施形態は、すべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定され、また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれるものである。
【符号の説明】
【0049】
1 物干し具
2 支柱
21 支柱本体
24 表面板
25 凹部
27 アームホルダ
3 竿受けアーム
31 アーム本体
311 正面板部
312 側壁部
312a 支持軸孔
312b 長孔
32 物干し竿保持手段
321 固定保持体
322 揺動保持体
4 物干し竿
5 アーム開き角度制限手段
51 アーム支持体
6 収納状態保持手段
61 ストッパー本体
7 物干し竿係止手段
8 支持金具
【技術分野】
【0001】
本発明は、物干し具に関するものであり、より詳しくは、主に室内で利用される物干し具であって必要なときに簡単に利用でき、利用しないときには好適に収納することが可能な物干し具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、室内において洗濯物を干すということが行われている。特に雨天が多い梅雨の時期や、積雪のある地方では真冬の時期など、屋外へ洗濯物を干すことができない日も多い。そのような時期には、毎日ではないにせよ、様々な物干し具を用いて室内で洗濯物干さざるを得ないことも多いのが実情である。
【0003】
上記従来の物干し具としては、例えば、下記特許文献1にあるように室内の床面に自立させて使用するものがある。このような自立式かつ折り畳み式の物干し具によれば、洗濯物を干すときには、物干し具を組立てて床面に自立させ、これに洗濯物を干すことができるし、不要なときにはこれを折り畳んでコンパクトに収納しておくことができる。
【0004】
また、床面と天井面との間に支柱を突っ張らせるようにして立設し、このように立設した2本の支柱間に物干し竿を差し渡して、これに洗濯物を掛けるようにした物干し具がある(下記特許文献2参照)。このような従来の物干し具によれば、床面と天井面があるところならばどこにでも容易に物干し具を設置できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−057688号公報
【特許文献2】特開2002−153699号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
確かに、上記特許文献1にある従来の物干し具によれば、洗濯物を干す必要があるときにだけ当該物干し具を持ち出してきて組み立て、これに洗濯物などを干すようにすればよく、また、必要がないときには、コンパクトに折り畳んで収納しておくことが可能である。
【0007】
しかしながら、コンパクトに折り畳んだ状態においては、安定的に自立させることができない。そのようにコンパクトに折り畳んだ状態で物干し具を壁面等にもたれかけさせておくと、子供がこれに衝突して物干し具が倒れたりする恐れがあり、大変危険である。そのため、家具と家具との間の隙間に差し入れて収納するなどの工夫を必要としていた。さらに、折り畳んで収納した物干し具が部屋の中で見えていると室内の美観を損ねるが、これを克服するには、物干し具をクローゼットなどの中に完全に収納してしまうよりほかなく、そのような収納場所を確保しておく必要がある。
【0008】
また、上記特許文献2にある物干し具によれば、上下に突っ張らせて立設した2本の支柱間に物干し竿を差し渡してこれに洗濯物を干せるので、確かに簡易な物干しの形成が可能であって、かつ使用しないときには嵩張らずに収納することが可能である。
【0009】
しかしながら、この特許文献2にある物干し具によれば、カーテンやブラインドによって支柱及び物干し竿を支持する支持腕を隠せるとのことであるが、完全に隠すことはできない。また、物干し具を隠そうと思えば、例えば透光性のあるレース生地のカーテン等は適さないなど、結局のところ、室内の装飾、美観に影響や制限を及ぼしてしまうものであった。さらに、収納状態において、支持腕を折り畳んだ状態としていても、やはり完全には隠れないので美観を損ね、またカーテン等が引っ掛かって物干し具の支柱が倒れたり、カーテンが破れたりする原因となっていた。
【0010】
さらに、上記特許文献1及び2のいずれの物干し具においても、その収納時においては、物干し竿を物干し具本体とは別個に取り外して収納しなければならず、別途物干し竿を収納する収納場所及び収納方法を検討し確保せねばならなかった。
【0011】
本発明は、上記のような課題を克服するためになされたものであり、簡易に物干しを形成でき、また、容易に、かつ美観を損ねることなく収納することのできる物干し具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の課題を解決するため、本発明に係る物干し具は、適宜間隔を空けて配置される2本の支柱部材と、該支柱部材から水平方向に突出するとともに竿受け部を備える竿受けアームと、前記竿受け部を介して2本の支柱部材間に差し渡される物干し竿とを備え、前記竿受けアームが、前記支柱部材内に収納されるようになされたことを特徴とする。
【0013】
ここで、上記「竿受けアーム」の「該支柱部材から水平方向に突出する」との構成における「水平方向」は、厳密なる水平に限られるものではない。物干し竿を保持できるアーム状、あるいは枝状のアームが突出するようになされていればよく、例えば、竿受けアームにかかるであろう荷重、すなわち物干し竿の重量及び物干し竿に掛けられる洗濯物の重量等を考慮して、竿受けアームの基端部から先端部にかけて徐々に上方に高くなるように傾斜させたものとしてもよい。あるいは、物干し具の正面側から洗濯物を掛けやすいように、竿受けアームの基端部から先端部にかけて徐々に下方へ低くなるように傾斜させることもできる。
【0014】
本発明に係る物干し具によれば、当該物干し具を使用しないときには、竿受けアームが支柱部材内に収納されるので、簡易に物干し具の形成(設置)および収納が出来る。また、物干し具を使用しないときには、竿受けアームを収納しておけば、室内の美観を損ねることがない。
【0015】
また、本発明に係る物干し具において、竿受けアームと物干し竿が、いずれも支柱部材内に収納されるようにすることができる。このようにすれば、物干し竿を収納するスペースを別途確保する必要がなく、またその場で物干し竿の設置及び収納ができるので、非常に簡便な物干し具の設置及び収納が可能である。さらに、竿受けアームと物干し竿の両方を支柱部材内に収納することによって、室内の美観をさらに向上させることができる。
【0016】
さらに、本発明に係る物干し具において、支柱部材は、壁面に沿って固定されているようにすることができる。このようにすれば、物干し具がしっかりと固定されると共に、物干し具の収納時には、壁面に沿って収納されるので、室内の美観をより好適に保つことが可能となる。
【0017】
さらに、本発明に係る物干し具において、竿受けアームは、その基端部が支柱部材に連結されるとともに、その先端部を支柱部材内から引き出すことによって、竿受け部において物干し竿を保持するようにしてもよい。このようにすれば、竿受けアームの先端部を引き出すだけで竿受け部を形成できるので、物干し具の設置(形成)が非常に容易となる。
【発明の効果】
【0018】
以上のように、本発明に係る物干し具によれば、当該物干し具を使用しないときには、竿受けアームが支柱部材内に収納されるので、簡易に物干し具の形成(設置)および収納が出来る。また、物干し具を使用しないときには、竿受けアームを収納しておけば、室内の美観を損ねることがない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明に係る物干し具の一実施形態を示す図であり、当該物干し具の支柱を壁面に固定し、設置状態(使用状態)とした様子を示す斜視図である。
【図2】図1に示した物干し具の正面図である。
【図3】図1に示した物干し具を収納状態(不使用状態)とした様子を示す斜視図である。
【図4】図1に示した物干し具の支柱を示した図であって、竿受けアームと物干し竿とを支柱内に収納した状態を示す説明図であり、(a)はその平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は背面図、(e)は側断面図である。
【図5】図4のA−A線間断面における端面図である。
【図6】図4のB−B線間断面における端面図である。
【図7】図1に示した物干し具の設置状態(使用状態)における図3(e)と同様の側断面図である。
【図8】図4におけるC−C線間の拡大図である。
【図9】図4におけるD−D線間の拡大図である。
【図10】図7のE−E線およびF−F線において囲まれた領域の拡大図であって、竿受けアームを設置状態(使用状態)とし、物干し竿を保持させた様子を示す部分断面図である。
【図11】本発明に係る物干し具の別の実施形態を示す図であり、支柱を壁面に固定し、設置状態(使用状態)とした様子を示す斜視図である。
【図12】本発明に係る物干し具の更に別の実施形態を示す図であり、支柱を壁面に固定して設置状態(使用状態)とした様子を示す斜視図である。
【図13】図12に示した物干し具を収納状態(不使用状態)とした様子を示す斜視図である。
【図14】図13のG−G線間における断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明を実施するための形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0021】
図1〜図10は、本発明に係る物干し具1の一実施形態を示した図であり、図1及び図2において、当該物干し具1の支柱(支柱部材)2を壁面に固定して設置し、洗濯物などを干せるようにした状態(使用状態)を示している。
【0022】
図1にあるように、この物干し具1は、互いに所定間隔を空けて室内の壁面Wに固定した2本の支柱2と、それぞれの支柱2の所定高さ位置から枝状に突き出た竿受けアーム3と、当該竿受けアーム3に対して着脱自在に取り付け(載置)して保持させることが可能な物干し竿4とを備えている。
【0023】
この実施形態においては、それぞれの支柱2は、凡そ床面から天井面近くまでの高さ寸法を有しており、竿受けアーム3が各々2箇所に設けられている。図7、図10等に示すように、竿受けアーム3は、支柱2と一体的に設けられ、支柱2側の基端部から先端部に向かって斜め上方に延びるようになされている。さらに、各竿受けアーム3(アーム本体31)の上面には、物干し竿4を載置して保持するための物干し竿保持手段32が設けられている。この実施形態においては、物干し竿保持手段32は各竿受けアーム3に2箇所ずつ設けられており、これによって、各竿受けアームに対して物干し竿4を2本ずつ保持させることが可能となされている。
【0024】
また、図1〜図3に示すように、竿受けアーム3及び物干し竿4は、支柱2内に収納可能なものとなっている。すなわち、物干し具1に洗濯物を干すなどして利用する際には、図1のように竿受けアーム3を支柱2(支柱本体21)から前方へ突出した状態とし、さらに物干し竿4を竿受けアーム3の物干し竿保持手段32に保持させることによって、2本の支柱2、2間に物干し竿4を差し渡すようにして、物干し具1の設置状態(使用状態)とし、物干し具1を利用しないときには、図3に示すように、竿受けアーム3と物干し竿4を支柱2内に収納することによって、物干し具1の収納状態(不使用状態)とすることができる。
【0025】
この点、詳細は後述するが、竿受けアーム3は、各竿受けアーム3(アーム本体31)の下端部(基端部)側において、回動軸を中心として回動可能に支柱(支柱本体21)に取り付けられており、竿受けアーム3の先端部側を支柱2方向に回動させて(図1における矢印X)、竿受けアーム3全体を支柱2内に収納できるようになされ、また竿受けアーム3の先端部側を手前(前方)に回動させて引き出すことにより(図1における矢印Y)、竿受けアーム3を使用状態とできるようになされている。
【0026】
物干し竿4は伸縮自在とされており、収納時には、これを縮めて図1の矢印Zに示すように、支柱2の正面から、支柱2(支柱本体21)の中央下部に形成された物干し竿収納部255に嵌め込むようにして収納できるようになされている。また、支柱2の物干し竿収納部255から物干し竿4を取り出して、これを適宜伸ばしたのち、竿受けアーム3の物干し竿保持手段32に物干し竿4を保持させることによって、物干し竿4を使用状態とすることができる。
以下、上述した実施形態における物干し具1について、より詳細に説明する。
【0027】
図4は、竿受けアーム3と物干し竿4とを支柱2内に収納した状態を示す支柱2の説明図であり、(a)はその平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は背面図、(e)は側断面図である。竿受けアーム3及び物干し竿4を収納した状態における支柱2の外形は、この図4から分かるように、背面、左右側面及び上下端面が略平坦な形状となされ、正面は、上端から下端にかけて中央部近傍が膨らみ、左右端部方向へ向けて奥行き寸法が小さくなるような緩やかな円弧形状となされている。これにより、人が支柱2の角部に衝突して怪我をすることがないようになされ、またデザイン的にスマートな形態のものとなされている。
【0028】
支柱2を構成する支柱本体21は、押出成型されたアルミ型材からなるものであって、図4〜図6に示すように、支柱本体21の左右端部に形成され、上下に挿通する中空部を備える左右筒状部211、212と、当該左右筒状部211、213を接続する背面板部213とを備えている。また、これによって、前記背面板部213の前面側、すなわち支柱本体21の正面中央に、支柱本体21の上端から下端に亘って直線溝状に広く窪んだ凹部25が形成されており、当該凹部25に竿受けアーム3や物干し竿4が収納されるものとしている。
【0029】
尚、支柱本体21の凹部25において、竿受けアーム3が収納される位置および物干し竿4が収納される位置以外の位置は、表面板24で覆われている。また、支柱本体21の上下端部には端部キャップ22、23が嵌着されている。
【0030】
さらに、この支柱本体21には、図4に示すように、正面側から背面側に貫通するネジ孔215が複数箇所形成されている。このネジ孔215を介して支柱本体21を壁面にネジ留めして固定するようになされている。尚、支柱本体21を壁面に固定する手段としては、上記ネジ留めに限られず、これに替えて既知の任意の手段を用いることが可能である。
【0031】
次に、この実施形態における竿受けアーム3について説明する。図1〜3、図4、図7等に示すように、竿受けアーム3は、1本の支柱2に対し2箇所設けられており、それぞれ竿受けアーム3を収納状態としたときに、支柱2の正面側表面板を兼ねるアーム本体31と、物干し竿4を載置して保持するための物干し竿保持手段32とを備えている。図9及び図10等に示すように、アーム本体3は、支柱本体21の凹部25に配されたアームホルダ27を介して支柱本体21に取り付けられる。すなわち、支柱本体21の凹部25内に固定されたアームホルダ27にはアーム本体取付用軸穴271が形成され、該アーム本体取付用軸穴271に配されたアーム回動軸272を、アーム本体31の基端部近傍における側壁部312に形成された支持軸孔312aに挿通させることによって、アーム本体31は、前記アーム回動軸272を中心に回動可能なように取り付けられる。尚、アーム本体31は、支柱本体21と同じくアルミ型材により形成され、アーム本体31を収納状態(不使用状態)としたときに支柱2の正面側表層面の一部を構成する正面板部311と、正面板部311の左右両側面から支柱本体21方向へ屈曲させた側壁部312とを備え、これにより、図5に示されるように、略U字状の断面を備える形状のものとなされている。
【0032】
また、アーム本体31を使用状態としたとき、言い換えると、アーム本体31を収納状態から使用状態へと開いたときに、アーム本体31が開き過ぎないように、また支柱本体21に対して所定の角度をなすように、アーム開き角度制限手段5が設けられている。図1に加えて図9及び図10を参照して説明すると、アーム開き角度制限手段5は、主に、アーム本体31の回動面と平行な面を回動自在となされた支持杆511からなるものであり、この実施形態においては、アーム本体31の左右両端部近傍に1本ずつ、計2本の支持杆511が設けられている。この支持杆511は、細長の板状部材をコ字状に折り曲げて形成されたアーム支持体51の一部であって、軸部512の両端から左右2本の支持杆511が突き出る(これにより、前記コ字状となる)ように形成されているものである。このアーム支持体51は、支柱本体21の凹部25に配されたアームホルダ27を介して支柱本体21に取り付けられる。すなわち、アームホルダ27にはアーム支持体取付用軸穴273が左右2箇所に形成されており、このアーム支持体取付用軸穴273内に、アーム支持体51の軸部512を挿通させることによって、アーム支持体51は、前記軸部512を中心に回動可能なように取り付けられている。尚、アーム支持体取付用軸穴273及び軸部512は、アーム本体取付用軸穴271及びアーム回動軸272よりも上方に設けられている。
【0033】
さらに、アーム支持体51には、支持杆511の先端部間にスライド軸513が差し渡されて設けられている。スライド軸513は、アーム本体31の左右側壁部312に形成された長孔312bに挿通され、当該長孔312bに沿って摺動可能となされている。
【0034】
アーム本体31の左右側壁部312に形成された長孔312bは、アーム本体31が設置状態(使用状態)にあるときは、アーム支持体51のスライド軸513が長孔312bの下端部(アーム本体31側の端部)に当接し、アーム本体31が支柱2に対して所定の角度θを保持できる位置に形成される(図10の状態)。また、竿受けアーム3を収納する際には、スライド軸513が長孔312bに沿ってアーム本体31の先端部方向に摺動して竿受けアーム3が支柱本体21内に収納される(図9に示した状態)ように、長孔312bは、少なくとも竿受けアーム3を支柱本体21内に収納する位置にまでスライド軸513を摺動可能な長さ寸法のものをして形成される。
【0035】
上記所定の角度θは、0°<θ≦90°の範囲で任意に設定するのが好ましく、例えばこれを90度としてアーム本体31が床面と水平に突出するようにしてもよいが、物干し竿4に多くの洗濯物等を掛けた場合には、アーム本体31が湾曲するなどして、アーム本体31の先端部が垂れ下がり、洗濯物が脱落する可能性があるので、アーム本体31の基端部から先端部に向かって、斜め上方に傾斜して延びるようにするのがより好ましい。尚、この角度θは、上記0°<θ≦90°の範囲に限定されるものではなく、竿受けアーム3の先端部側から洗濯物を掛け易いようにθ>90°とし、アーム本体31が、その基端部から先端部に向かって、斜め上方に傾斜して延びるようにしてもよい。
【0036】
図1及び図10等に示すように、アーム本体31を使用状態としたときの上面側(収納状態における支柱本体側)には、物干し竿4を保持するための物干し竿保持手段32が設けられている。この実施形態においては、図10に示すように、物干し竿保持手段32は固定保持体321と揺動保持体322とからなり、物干し竿4は、固定保持体321の固定保持片321aと揺動保持体322の揺動片322aとの間に挟持されるようにしてアーム本体31上に載置され、保持されるようになされている。この固定保持体321は、アーム本体31に固定されており、物干し竿4がアーム本体31の先端部方向へ移動する動きを制限するための固定保持片321aを備えている。固定保持片321aは、固定保持体321と一体的に形成され、アーム本体31の長手方向とは垂直方向、かつ上方へ延びるものとなされている。
【0037】
また、揺動保持体322は、固定保持体321に設けられた揺動軸321bを中心に回動自在に取り付けられている。揺動保持体322は、揺動片322aと揺動支持片322bとが一体的に形成されてなるものである。揺動片322aと揺動支持片322bは、互いに所定角度(この実施形態においては約150°)を成すように別の方向へ突出する2つの棒状体ないし板状体が一体的に形成されたものであって、その連結部(基端部)322cには、揺動軸321bを挿通可能な揺動軸挿通穴322dを備えている。揺動保持体322は、その使用状態においては、揺動支持片322bの下側面が固定保持体321又はアーム本体31に当接して、その揺動が制限されるようになされている。この状態において、揺動片322aの先端部は、固定保持片321aの先端部よりも鉛直方向で高い位置にまで突出するようになされると共に、揺動片322aと固定保持片321aとの間には、物干し竿4を載置可能な空間部が形成されるようになされている。また、揺動保持体322は、その不使用状態(収納状態)においては、揺動保持体322を揺動軸321bを中心に回動させ、揺動片322aの先端部におけるアーム本体31からの高さ位置を、固定保持片321aの先端部の高さ位置よりも低くなる位置にまで変位させることができるものとしている。
【0038】
揺動保持体322が上述のような形態を備えていることで、竿受けアーム3を使用状態としたときには揺動片322aを上方へ突出させることによって固定保持片321aとの間に物干し竿4を載置可能な空間部が形成されると共に、物干し竿4がアーム本体31の基端部方向へ移動する動きを制限するようになされており、また、竿受けアーム3を収納状態としたときには、この揺動保持体322を揺動させることによって、その高さ寸法(アーム本体31からの高さ寸法。すなわち、収納状態における支柱本体21内での奥行き寸法)が小さくなって竿受けアーム3が好適に支柱本体21内に収納されるようになされている。この点、逆に言えば、揺動保持体322を上述のように揺動可能としたことによって、その高さ寸法(アーム本体31からの高さ寸法。すなわち、収納状態における支柱本体21内での奥行き寸法)が小さくなるので、支柱本体21の奥行き寸法をその分だけ小さくすることができる。
【0039】
また、支柱本体21及びアーム本体31には、アーム本体31を収納状態に保持するための、収納状態保持手段6が設けられている。この収納状態保持手段6は、図9及び図10に示すように、支柱本体21側に設けられたストッパー本体61と、アーム本体31側に設けられたストッパー片62とからなる。ストッパー本体61は、支柱本体21の凹部25内に固定され、アーム本体31側に設けられたストッパー片62を嵌入可能な嵌入穴611が形成されている。また、ストッパー片62は、アーム本体31に固定され、その先端部が、竿受けアーム3の収納状態において、支柱本体21側に突出し、ストッパー本体61の嵌入穴611へ嵌入可能な形態のものとしている。
【0040】
ストッパー本体61及びストッパー片62は、いずれも任意に選択される樹脂材料により形成されると共に、ストッパー片62の少なくとも一部の寸法が、対応する嵌入穴611の寸法よりも僅かに大きくなされており、これによってストッパー片62は嵌入穴611に圧入され、また、この圧入状態で維持されるようになされている。尚、前記圧入状態は、利用者がアーム本体31を手で引き出せば解除できる程度のものである。この実施形態においては、竿受けアーム3を使用状態とするときには、アーム本体31の上端部の上側に形成されている隙間へ爪ないし指先を挿入して、アーム本体31を引き出すようにすればよい。あるいは、図示しないが、竿受けアーム3を容易に引き出せるよう、アーム本体31に把持部を設け、利用者がこの把持部を手で摘んでアーム本体31を引き出せるようにすることもできる。尚、収納状態保持手段6は、上記の形態に限られるものではなく、同様の効果が得られるものであれば、既知の任意の手段を選択して用いることが可能である。
【0041】
次に、物干し竿4について説明する。この実施形態における物干し竿4は、図1に示すように、竿受けアーム3上に載置され保持されて、2本の支柱2間に差し渡されるようにして用いられるものである。各物干し竿4は、伸縮自在となされており、外側パイプ41と、当該外側パイプ41の内径よりも僅かに小さい外径を有する内側パイプ42からなり、この内側パイプ42を外側パイプ41に内嵌させることにより、物干し竿4を伸縮自在としている。尚、物干し竿4の両端部には端部キャップ43が設けられている。
【0042】
また、物干し竿4は、これを最短に縮めて支柱本体21内に収納することができる。図1に示すように、この実施形態においては、最短に縮めた物干し竿4を左右に並べて2本、支柱本体21の正面から、支柱本体21に形成された凹部25の下部側に収納可能としている。支柱本体21の凹部25内には、物干し竿4を収納状態に係止して保持するための物干し竿係止手段7が設けられている。この物干し竿係止手段7は、この実施形態においては、各物干し竿4の上下端部近傍をそれぞれ把持する把持部71が形成されてなるものである。この把持部71は、先端部が切り欠かれてC字状にのびる2本の突出片711からなるものである。把持部71は、合成樹脂材料により形成され、前記C字状部の内径は、物干し竿4の外径と略同一か或いは僅かに小さいものとなされている。また、突出片711の先端部同士の間の距離は、物干し竿4の外径よりも小さいものとしている。このような構成によって、物干し竿4を支柱本体21の前方(正面)から凹部25内へ押し付けるようにすると、物干し竿4は、把持部71に弾性的に係止されて収納状態に保持され、また、物干し竿4を使用するときには、当該物干し竿4を手前に引くだけで容易に取り出すことが可能であり、これにより物干し竿4を支柱本体21に対して着脱自在に収納可能としている。
【0043】
さらに、この実施形態における物干し竿4の外側パイプ41は、その収納状態において支柱本体21の正面側になる面が、支柱本体21の前面側の曲面に沿った曲面形状となされた異形断面形状を備えている。これにより、物干し竿4を収納状態としたとき、外観上、支柱本体21と一体に見えるので、美観において優れたものとなっており、また、人が物干し竿4に接触して脱落する恐れが無いものとなっている。
【0044】
尚、物干し竿4を支柱本体21に対して着脱自在に収納可能とする物干し竿係止手段7は上記の形態に限定されるものではない。例えば、図11に示した別の実施形態にあるように、支柱本体21の凹部25を表面板28で覆うと共に、当該表面板28の背面側を空洞部255として、この空洞部に物干し竿を収納するようにすることもできる。さらに、図示しないが、この形態において、物干し竿4を容易に収納および取り出し可能なように、表面板28を前方に開くことができるようにしてもよい。また、これも図示しないが、支柱本体21の前面側からではなく、側面側から物干し竿4を収納および取り出し可能なものとすることもできる。
【0045】
図12〜図14は、本発明に係る物干し具1の更に別の実施形態を示すものであり、図12は、当該物干し具1の設置状態(使用状態)、図13は、当該物干し具1の収納状態(不使用状態)示している。以下、この実施形態の物干し具1について、上述した実施形態と異なる点を中心に説明する。この実施形態においては、支柱本体21は、円筒形状となされ、その上下端部において略L字形状の支持金具8を介して壁面に固定される。このL字形状の支持金具8は、その一端部が支柱本体の上下端部キャップ81と一体的に形成され、他端部は、円盤状の板状体82と一体的に形成されて、当該板状体に形成されたねじ穴821を介して壁面にねじ留めされている。
【0046】
各支柱2には、竿受けアーム3が1本ずつ設けられている。この竿受けアーム3は、前述の実施形態と同様、不使用時には支柱本体21内に収納可能なものとしている。各竿受けアーム3のアーム本体31には、その側壁部311を一部切り欠いて物干し竿4を載置可能な切欠部323を形成し、これを物干し竿保保持手段32としている。これにより、当該切欠部323に物干し竿4を載置して保持させて、2本の支柱2間に物干し竿4を差し渡すようになされている。
【0047】
また、図12に示すように、物干し竿4は、竿受けアーム3を設置状態(使用状態)としたときに現れる支柱本体21の開口部217から、支柱本体21内に収納可能としている。支柱本体21内に物干し竿4を収納すると、図13に示すような収納状態となる。尚、この物干し竿4を支柱本体21に収納可能とする構成については、上記に限られない。例えば上述した第一の実施形態の説明において示したように、支柱本体21の正面側から収納するようにしてもよく、あるいは、側面側から収納できるようにしてもよい。
【0048】
以上のとおり、具体的な実施形態をいくつか示して本発明に係る物干し具1を説明してきたが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で様々に形態等を変更することが可能なものである。すなわち、今回開示した実施形態は、すべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定され、また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれるものである。
【符号の説明】
【0049】
1 物干し具
2 支柱
21 支柱本体
24 表面板
25 凹部
27 アームホルダ
3 竿受けアーム
31 アーム本体
311 正面板部
312 側壁部
312a 支持軸孔
312b 長孔
32 物干し竿保持手段
321 固定保持体
322 揺動保持体
4 物干し竿
5 アーム開き角度制限手段
51 アーム支持体
6 収納状態保持手段
61 ストッパー本体
7 物干し竿係止手段
8 支持金具
【特許請求の範囲】
【請求項1】
適宜間隔を空けて配置される2本の支柱部材と、
該支柱部材から突出するとともに竿受け部を備える竿受けアームと、
前記竿受け部を介して2本の支柱部材間に差し渡される物干し竿とを備え、
前記竿受けアームが、前記支柱部材内に収納されるようになされたことを特徴とする物干し具。
【請求項2】
竿受けアームと物干し竿が、いずれも支柱部材内に収納されるようになされたことを特徴とする請求項1に記載の物干し具。
【請求項3】
支柱部材は、壁面に沿って固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の物干し具。
【請求項4】
竿受けアームは、その基端部が支柱部材に連結されるとともに、その先端部を支柱部材内から引き出すことによって、竿受け部において物干し竿を保持するようになされたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の物干し具。
【請求項1】
適宜間隔を空けて配置される2本の支柱部材と、
該支柱部材から突出するとともに竿受け部を備える竿受けアームと、
前記竿受け部を介して2本の支柱部材間に差し渡される物干し竿とを備え、
前記竿受けアームが、前記支柱部材内に収納されるようになされたことを特徴とする物干し具。
【請求項2】
竿受けアームと物干し竿が、いずれも支柱部材内に収納されるようになされたことを特徴とする請求項1に記載の物干し具。
【請求項3】
支柱部材は、壁面に沿って固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の物干し具。
【請求項4】
竿受けアームは、その基端部が支柱部材に連結されるとともに、その先端部を支柱部材内から引き出すことによって、竿受け部において物干し竿を保持するようになされたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の物干し具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2013−81631(P2013−81631A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−223691(P2011−223691)
【出願日】平成23年10月11日(2011.10.11)
【出願人】(000002462)積水樹脂株式会社 (781)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月11日(2011.10.11)
【出願人】(000002462)積水樹脂株式会社 (781)
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