説明

猫用避妊組成物及び猫用避妊組成物の提供方法

【課題】ペットとしての猫や野生化した猫に動物用の避妊組成物を簡便に摂取させるための方法の提供を目的とする。
【解決手段】猫用避妊組成物A10は動物用避妊組成物A11と猫用嗜好組成物A12とネコ科動物陶酔作用植物A13とで構成され、A20は猫用避妊組成物を収納する容器体であり、A21は容器体の送出手段であり、A22は送出手段の送出部であり、A30は猫用避妊組成物の利用時期を指示した指示手段であり、A31は猫の発情時期の情報であり、A32は猫用避妊組成物の利用時期の情報であり、利用時期指示手段は発情期情報と利用時期情報を表示するものとする。また、A11(01)は動物用避妊組成物の中から選択した粉末に形成したエストロゲンであり、A12(01)は猫用嗜好組成物の中から選択した肉粉であり、A13(13)はネコ科動物陶酔作用植物の中から選択したスペアミント系であり乾燥物を粉体に形成したものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、猫用の避妊組成物及び猫に動物用の避妊組成物を摂取させるため方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、犬、猫などのペットの飼育が多数の家庭で行なわれ、家族の一員として大切に飼育されている場合が多く、日本では約1,800万匹のペットが飼育されていることが知られている。ところが、ペットの飼育者の中にはペットが子供を生んだ場合に育てられなくなり、こっそり近所や某所に捨てる人も多数あることも知られている。そのため、公園や市街地で犬や猫が野生化し、特に雌猫は年3〜4回の出産が可能であり、年2回の出産は珍しくなく、授乳期間中であっても交尾・妊娠する場合が多いので、野生化猫が大量に発生することになり、社会問題となる結果、保健所で処分される犬や猫が約60万匹以上になることはあまり知られていない。これらの問題の解決例としては、例えばペット類の不妊手術が知られているが、不妊手術の主流は、卵巣と子宮を取り去るのでペットに重い負担をかけ、費用も1匹あたり、約1〜3万円もかかり、不妊手術する時間や、ペットの送り迎えの時間も必要であることで、不妊手術を実行する飼育者が限られているのが現状である。
【0003】
そこで、近年では、人間用に開発された避妊薬や動物用に開発された避妊薬をペットフードに混入させる方法が提案されるようになってきた。
例えば、雌犬、雌猫等のペットの妊娠に対して、簡単に誰にでも対処出来、良心も痛まず、ペットに負担をかけない解決法の提供を課題とし、その解決手段として、ペットが毎日食べる食事の中に動物避妊ピル入りのペットフードを必要量混入したり、栄養バランスの取れたペットフードにあらかじめ必要量の避妊ピルが入ったペットフードだけを与えることを特徴とする、動物避妊ピルフードが知られている。(特許文献1を参照すること)
【0004】
また例えば、捨て猫や捨て犬あるいは野生のサルやカラスやイノシシや鹿やネズミなどの動物の避妊を目的とした餌あるいは食料である避妊用餌とその製造方法の提供を課題とし、その解決手段として、避妊効果のある餌を、野生化した猫や犬、カラスやイノシシに与えることにより、排卵・出産を行わせず、3ヶ月から数年をかけて段階的に個体数を減らし、人と動物との共生を図るため薬草やハーブであるカワラナデシコ等の薬草類の少なくとも一つ以上と各動物が好む食料を混合し、徐々に妊娠・出産する確立を減らし、動物にダメージの少ない方法である、動物の為の避妊用餌とその製造方法が知られている。(特許文献2を参照すること)
【0005】
【特許文献1】特開2005−245322号広報
【特許文献2】特開2007−131538号広報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、特許文献1の動物避妊ピルフードは、ペットが毎日食べる食事の中に動物避妊ピル入りのペットフードを必要量混入したり、栄養バランスの取れたペットフードにあらかじめ必要量の避妊ピルが入ったペットフードだけを与えることを特徴とするが、特許文献1の動物避妊ピルフードをペットフードとして商品化を考えた場合にはペットフード公正取引協議会の定める条件を検討しなければならないとか、しかもペットフードの量産化には初期コストの問題もあり商品化は容易ではない、という問題を指摘されている。
また、特許文献2の動物の為の避妊用餌とその製造方法は、避妊効果のある餌を、野生化した猫や犬、カラスやイノシシに与えることにより、排卵・出産を行わせず、3ヶ月から数年をかけて段階的に個体数を減らし、人と動物との共生を図るため薬草やハーブであるカワラナデシコ等の薬草類の少なくとも一つ以上と各動物が好む食料を混合し、徐々に妊娠・出産する確立を減らし、動物にダメージの少ない方法であることを特徴とするが、この方法では使用材料の種類が多いとか生の食材を多用することから製造ロットが少ない場合にはコスト的に不利ではないかとか、利用者にとっては利用しずらいという指摘を受けている。
【0007】
また、一般的には、猫の発情期が春から秋にかけて6回ほどあることが知られていて、周期は概ね3ヶ月くらいで、冬から春の始まり頃と、春の終わり頃から夏の終わり頃の2シーズンで、一つのシーズンの間に数回発情し、したがって、1〜2月頃、5〜6月頃、8〜9月頃に発情するとされ、発情期間は3〜6日程度であることが知られているが、特許文献1の動物避妊ピルフードや、特許文献2の動物の為の避妊用餌などは、この発情期を考慮した開発が成されていない。
【0008】
本発明は上記の課題を解決するために成されたものであり、ペットとしての猫や野生化した猫に提供するための猫用避妊組成物とペットとしての猫や野生化した猫に動物用の避妊組成物を簡便に摂取させるための方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
課題を解決するための第一の手段(請求項1)は、所定量の動物用避妊組成物に適量の猫用嗜好組成物または/及び適量のネコ科動物陶酔作用植物または/及び適量のネコ科動物陶酔作用組成物を混合して成ることを特徴とする猫用避妊組成物を提供することである。課題を解決するための第一の手段の詳細を下記に記述するものとする。
【0010】
課題を解決するための第一の手段で記述した動物用避妊組成物に関しては、動物の避妊作用を有する、食材、動物、植物、微生物、無機化合物、有機化合物、などが知られており、これらの中から選択され、単独で利用したり、組み合わせて利用できるものとする。また前記動物に関しては、水生動物と陸生動物とに分けられるが、本発明ではいずれでも対象となる。また前記植物に関しては、種子植物・シダ植物・コケ植物・緑藻植物・紅藻植物などに分類できるが、本発明ではいずれでも対象となる。また前記微生物に関しては、細菌・酵母・原生動物、菌類の一部など、またウイルスを含め、また藻類まで含めることもあるが、本発明ではいずれでも対象となる。また前記避妊組成物に関しては、オス(雄、牡、♂)に対して用いるタイプ、メス(雌、牝、♀)に対して用いるタイプ、両性共用タイプ、に分かれている場合が多いので、本発明でもその旨を明記させることが好ましい。また前記避妊組成物に関しては食品添加組成物を必要に応じて適量の添加が可能であり、例えば、液体分散剤、賦形剤、添加物、懸濁剤、防腐剤、湿潤剤、増粘剤、緩衝剤、沈殿剤、矯味矯臭剤、甘味剤、着色剤、芳香剤、からなる群より選択される成分を単独で用いても組合わせて用いても構わない。また前記「動物用」という用語に関しては「人間」も含むものとする。
課題を解決するための第一の手段で記述した所定量の動物用避妊組成物に関しては、本明細書で記述されている「避妊組成物」には夫々の固有の有効量が記されているので、その記載された有効量を参考にしつつ、添加する対象の猫用のペットフードまたは猫用の餌の食味に大きく影響しない範囲が好ましい。したがって、前記「所定量」に関しては、本発明の猫用避妊組成物の全体の比率として、約0.1重量%〜約50重量%程度の動物用避妊組成物の使用が好ましいが、例えば本明細書に記載した適量の猫用嗜好組成物を併用する場合は前記動物用避妊組成物使用量を調節することが可能であり、また例えば本明細書に記載した適量のネコ科動物陶酔作用植物を併用する場合は前記動物用避妊組成物使用量を調節することが可能であり、また例えば本明細書に記載した適量のネコ科動物陶酔作用組成物を併用する場合は前記動物用避妊組成物使用量を調節することが可能であるあることを特徴とする。
【0011】
課題を解決するための第一の手段で記述した猫用嗜好組成物に関しては、例えば、肉粉、魚粉、肉フレーバー粉体、魚フレーバー粉体、人工的肉フレーバー粉体、人工的魚フレーバー粉体、肉由来物粉体、魚由来物粉体、肉エキス、魚エキス、肉フレーバー液体、魚フレーバー液体、人工的肉フレーバー液体、人工的魚フレーバー液体、肉由来物液体、魚由来物液体、燕麦を代表とするイネ科植物、アミノ酸(天然か人工的は問わない)粉体、アミノ酸(天然か人工的は問わない)液体、等の中から選択して単独で用いてもよいし組合わせて用いることもできる。また前記「肉」は、牛肉、豚肉、ラム肉、鶏肉、または家禽の肉を意味する。また前記肉由来物は、天然肉から誘導された肉以外に基づいても良い。また前記「人工的」は、自然の動物源や植物源から誘導されていないことを意味する。また前記アミノ酸に関しては、たんぱく質を構成する化合物が約20種類知られ、この中から単独で用いたり組合わせて用いたりできる。
また前記猫用嗜好組成物に関しては、猫の習性を利用することも好ましく、例えば前記イネ科植物の中でも背の低いタイプを好んで食べる習性があることが知られており、理由は未だ明らかでないが、一説には毛繕いのときにどうしても呑み込んでしまって蓄積した体毛を草の繊維に引っかけてまとめて排泄するためとする説や、一説には植物性のビタミンや葉酸を草から直接摂取しているなどの説が有力であり、これらの説の通り、ペットショップでは飼い猫用に「猫草」として種や栽培キットなどが売られている場合が多い。また例えばネコ科の動物に共通する特徴であるが、味蕾が他の哺乳類とは異なっており、甘味を認識することができないことやアミノ酸に対する反応が強いことが知られており、本発明もこの習性を利用することが好ましい。
また前記猫用嗜好組成物の使用目的が前記動物用避妊組成物を猫に提供しやすくするためであり、そのため前記猫用嗜好組成物の使用方法としての「適量」に関しては、本発明の全体の比率として、約0.1重量%〜約50重量%程度の範囲とするのが好ましい。
【0012】
課題を解決するための第一の手段で記述したネコ科動物陶酔作用植物に関しては、マタタビ(マタタビ科マタタビ属の落葉蔓性木本)、キウイフルーツ(マタタビ科マタタビ属の雌雄異株の落葉蔓性植物)、サルナシ(マタタビ科マタタビ属のつる性植物)、コクワ(サルナシの果実)、イヌハッカ(シソ科ネペタ属の多年草で別名キャットニップとも呼ばれている)、ケイガイ(荊芥:シソ科の一年草)、レモングラス(イネ科オガルカヤ属の多年草で別名コウスイガヤとも呼ばれている)、センブリ(リンドウ科の二年草)、ミツガシワ(ミツガシワ科ミツガシワ属の多年草)、イワイチョウ(ミツガシワ科の多年草)、キムラタケ(別名オニク:ハマウッボ科オニク属の一年草)、トルコギキョウ(別名ユーストマ:リンドウ科ユーストマ属の非耐寒性の多年草もしくは一年草)、スペアミント系(シソ科ハッカ属の多年草)、ペパーミント系(シソ科ハッカ属の多年草)、すみれ(スミレ科スミレ属)、等の中から選択して単独で用いてもよいし組合わせて用いることもできる。
また前記ネコ科動物陶酔作用植物に関しては、花部または葉部または茎部または枝部または蔓部または果実または全草を採取後に生の状態または未乾燥の状態で利用できるが、例えば花部は粉砕処理して粉砕物としての利用または絞り処理して絞り汁として利用してもよいし、例えば葉部は小片状またはチップ状または粉砕処理して粉砕物としてまたは絞り処理して絞り汁として利用してもよいし、例えば茎部は小片状または粉砕処理して粉砕物としてまたは絞り処理して絞り汁として利用してもよいし、例えば枝部であれば小片状またはチップ状に処理して利用してもよいし、例えば蔓部であれば小片状またはチップ状に処理して利用してもよいし、例えば果実であれば果肉の状態または/及び果汁としてまたは/及び粉砕処理して粉砕物として利用してもよいし、例えば全草であれば小片状またはチップ状または粉砕処理して粉砕物としてまたは絞り処理して絞り汁として利用するようにしてもよい。また前記ネコ科動物陶酔作用植物に関しては、花部または葉部または茎部または枝部または蔓部または果実または全草を採取後に十分に乾燥させた状態で利用できるが、例えば花部は小片状またはチップ状または粉体に処理して利用してもよいし、例えば葉部は小片状またはチップ状または粉体に処理して利用してもよいし、例えば茎部は小片状またはチップ状または粉体に処理して利用してもよいし、例えば枝部であれば小片状またはチップ状または粉体に処理して利用してもよいし、例えば蔓部であれば小片状またはチップ状または粉体に処理して利用してもよいし、例えば果実であればペースト状または粉体に処理して利用してもよいし、例えば全草は小片状またはチップ状または粉体に処理して利用してもよい。また前記ネコ科動物陶酔作用植物に関しては、単独で利用しても組合わせて利用してもよい。前記ネコ科動物陶酔作用植物の使用目的が前記動物用避妊組成物を猫に提供しやすくするためであり、そのため前記猫用嗜好組成物の使用方法としての「適量」に関しては、本発明の全体の比率として、約0.1重量%〜約50重量%程度の範囲とするのが好ましい。また前記ネコ科動物陶酔作用植物がネコ科動物に陶酔作用をもたらす植物であることが一般的に知られており、この原理としてはこれらの植物に含まれる少なくとも一つの成分をネコ科動物のヤコブソン器官(口の中、上あごの門歯の後ろにある穴がヤコブソン器官と呼ばれており、本来はフェロモンなどのニオイに反応する器官であるとされている)が反応し、ネコ科動物に陶酔感をもたらすためと言われている。このヤコブソン器官に前記植物に含まれる成分が感知されると、ネコ科動物は口を半開きにして上の歯をむき出しまるで笑ったような表情になり、この反応がフレーメン反応と呼ばれるので、本発明を実施して効果があったかどうかの判定として、このフレーメン反応を評価の一つとする。
【0013】
課題を解決するための第一の手段で記述したネコ科動物陶酔作用組成物に関しては、下記に示した組成物の中から選択して単独で用いてもよいし組合わせて用いることもできる。また前記ネコ科動物陶酔作用組成物の使用目的が前記動物用避妊組成物を猫に提供しやすくするためであり、そのため前記猫用嗜好組成物の使用方法としての「適量」に関しては、本発明の全体の比率として、約0.1重量%〜約50重量%程度の範囲とするのが好ましい。また下記溶媒抽出物で使用する溶媒に関しては、アルコールの使用が好ましい。
【0014】
例えば、前記マタタビに関しては、花部の絞り汁、花部の粉砕物からの圧搾抽出物、花部の乾燥物の熱水抽出物、花部の乾燥物の溶媒抽出物、花部の乾燥物の粉体、葉部の絞り汁、葉部の粉砕物からの圧搾抽出物、葉部の乾燥物の熱水抽出物、葉部の乾燥物の溶媒抽出物、葉部の乾燥物の粉体、蔓部の粉砕物からの圧搾抽出物、蔓部の乾燥物粉体の熱水抽出物、蔓部の乾燥物粉体の溶媒抽出物、蔓部の乾燥物の粉体、果実の絞り汁、乾燥果実の粉砕物からの圧搾抽出物、乾燥果実の粉砕物の熱水抽出物、乾燥果実の粉砕物の溶媒抽出物、乾燥果実の粉体、などが本発明では利用可能である。
【0015】
また例えば、前記キウイフルーツに関しては、花部の絞り汁、花部の粉砕物からの圧搾抽出物、花部の乾燥物の熱水抽出物、花部の乾燥物の溶媒抽出物、花部の乾燥物の粉体、葉部の絞り汁、葉部の粉砕物からの圧搾抽出物、葉部の乾燥物の熱水抽出物、葉部の乾燥物の溶媒抽出物、葉部の乾燥物の粉体、枝部の粉砕物からの圧搾抽出物、枝部の乾燥物の熱水抽出物、枝部の乾燥物の溶媒抽出物、枝部の乾燥物の粉体、果実の絞り汁、乾燥果実の粉砕物からの圧搾抽出物、果実の乾燥物の熱水抽出物、果実の乾燥物の溶媒抽出物、果実の乾燥物の粉体、などが本発明では利用可能である。また例えば、キウイフルーツの中でも特に幼木や若葉が猫害を受けることが多いことが知られているので、幼木の粉砕物からの圧搾抽出物、幼木の乾燥物の熱水抽出物、幼木の乾燥物の溶媒抽出物、幼木の乾燥物の粉体、若葉の絞り汁、若葉の粉砕物からの圧搾抽出物、若葉の乾燥物の熱水抽出物、若葉の乾燥物の溶媒抽出物、若葉の乾燥物の粉体、等の利用が好ましい。
【0016】
また例えば、前記サルナシに関しては、花部の絞り汁、花部の粉砕物からの圧搾抽出物、花部の乾燥物の熱水抽出物、花部の乾燥物の溶媒抽出物、花部の乾燥物の粉体、葉部の絞り汁、葉部の粉砕物からの圧搾抽出物、葉部の乾燥物の熱水抽出物、葉部の乾燥物の溶媒抽出物、葉部の乾燥物の粉体、蔓部の粉砕物からの圧搾抽出物、蔓部の乾燥物の熱水抽出物、蔓部の乾燥物の溶媒抽出物、蔓部の乾燥物の粉体、などが本発明では利用可能である。また例えば、コクワの絞り汁、コクワの乾燥粉砕物からの圧搾抽出物、コクワの乾燥物の熱水抽出物、コクワの乾燥物の溶媒抽出物、コクワの乾燥物の粉体、などが本発明では利用可能である。
【0017】
また例えば、前記イヌハッカに関しては、花部の絞り汁、花部の粉砕物からの圧搾抽出物、花部の乾燥物の熱水抽出物、花部の乾燥物の溶媒抽出物、花部の乾燥物の粉体、葉部の絞り汁、葉部の粉砕物からの圧搾抽出物、葉部の乾燥物の熱水抽出物、葉部の乾燥物の溶媒抽出物、葉部の乾燥物の粉体、茎部の絞り汁、茎部の粉砕物からの圧搾抽出物、茎部の乾燥物の熱水抽出物、茎部の乾燥物の溶媒抽出物、茎部の乾燥物の粉体、全草の絞り汁、全草の粉砕物からの圧搾抽出物、全草の乾燥物の熱水抽出物、全草の乾燥物の溶媒抽出物、全草の乾燥物の粉体、全草の水蒸気蒸留物、などが本発明では利用可能である。また前記水蒸気蒸留手段に関しては前記イヌハッカの全草を蒸気釜に隙間無く充填し、釜内に高圧水蒸気を吹き込み、排出される蒸気を冷却した後、水と分離した上澄みのオイル部分を採取することで精油が得られ、本発明で利用可能である。なお前記全草に関しては開花期が好ましい。
【0018】
また例えば、前記ケイガイに関しては、花部の絞り汁、花部の粉砕物からの圧搾抽出物、花部の乾燥物の熱水抽出物、花部の乾燥物の溶媒抽出物、花部の乾燥物の粉体、葉部の絞り汁、葉部の粉砕物からの圧搾抽出物、葉部の乾燥物の熱水抽出物、葉部の乾燥物の溶媒抽出物、葉部の乾燥物の粉体、茎部の絞り汁、茎部の粉砕物からの圧搾抽出物、茎部の乾燥物の熱水抽出物、茎部の乾燥物の溶媒抽出物、茎部の乾燥物の粉体、全草の絞り汁、全草の粉砕物からの圧搾抽出物、全草の乾燥物の熱水抽出物、全草の乾燥物の溶媒抽出物、全草の乾燥物の粉体、全草の水蒸気蒸留物、などが本発明では利用可能である。また前記水蒸気蒸留手段に関しては前記ケイガイの全草を蒸気釜に隙間無く充填し、釜内に高圧水蒸気を吹き込み、排出される蒸気を冷却した後、水と分離した上澄みのオイル部分を採取することで精油が得られ、本発明で利用可能である。なお前記全草に関しては開花期が好ましい。
【0019】
また例えば、前記レモングラスに関しては、花部の絞り汁、花部の粉砕物からの圧搾抽出物、花部の乾燥物の熱水抽出物、花部の乾燥物の溶媒抽出物、花部の乾燥物の粉体、葉部の絞り汁、葉部の粉砕物からの圧搾抽出物、葉部の乾燥物の熱水抽出物、葉部の乾燥物の溶媒抽出物、葉部の乾燥物の粉体、茎部の絞り汁、茎部の粉砕物からの圧搾抽出物、茎部の乾燥物の熱水抽出物、茎部の乾燥物の溶媒抽出物、茎部の乾燥物の粉体、全草の絞り汁、全草の粉砕物からの圧搾抽出物、全草の乾燥物の熱水抽出物、全草の乾燥物の溶媒抽出物、全草の水蒸気蒸留物、全草の乾燥物の粉体、などが本発明では利用可能である。また前記水蒸気蒸留手段に関しては前記レモングラスの全草を蒸気釜に隙間無く充填し、釜内に高圧水蒸気を吹き込み、排出される蒸気を冷却した後、水と分離した上澄みのオイル部分を採取することで精油が得られ、本発明で利用可能である。なお前記全草に関しては開花期が好ましい。
【0020】
また例えば、前記センブリに関しては、花部の絞り汁、花部の粉砕物からの圧搾抽出物、花部の乾燥物の熱水抽出物、花部の乾燥物の溶媒抽出物、花部の乾燥物の粉体、葉部の絞り汁、葉部の粉砕物からの圧搾抽出物、葉部の乾燥物の熱水抽出物、葉部の乾燥物の溶媒抽出物、葉部の乾燥物の粉体、茎部の絞り汁、茎部の粉砕物からの圧搾抽出物、茎部の乾燥物の熱水抽出物、茎部の乾燥物の溶媒抽出物、茎部の乾燥物の粉体、全草の絞り汁、全草の粉砕物からの圧搾抽出物、全草の乾燥物の熱水抽出物、全草の乾燥物の溶媒抽出物、全草の乾燥物の粉体、などが本発明では利用可能である。なお前記全草に関しては開花期が好ましい。
【0021】
また例えば、前記ミツガシワに関しては、花部の絞り汁、花部の粉砕物からの圧搾抽出物、花部の乾燥物の熱水抽出物、花部の乾燥物の溶媒抽出物、花部の乾燥物の粉体、葉部の絞り汁、葉部の粉砕物からの圧搾抽出物、葉部の乾燥物の熱水抽出物、葉部の乾燥物の溶媒抽出物、葉部の乾燥物の粉体、茎部の絞り汁、茎部の粉砕物からの圧搾抽出物、茎部の乾燥物の熱水抽出物、茎部の乾燥物の溶媒抽出物、茎部の乾燥物の粉体、全草の絞り汁、全草の粉砕物からの圧搾抽出物、全草の乾燥物の熱水抽出物、全草の乾燥物の溶媒抽出物、全草の乾燥物の粉体、などが本発明では利用可能である。なお前記全草に関しては開花期が好ましい。
【0022】
また例えば、前記イワイチョウに関しては、花部の絞り汁、花部の粉砕物からの圧搾抽出物、花部の乾燥物の熱水抽出物、花部の乾燥物の溶媒抽出物、花部の乾燥物の粉体、葉部の絞り汁、葉部の粉砕物からの圧搾抽出物、葉部の乾燥物の熱水抽出物、葉部の乾燥物の溶媒抽出物、葉部の乾燥物の粉体、茎部の絞り汁、茎部の粉砕物からの圧搾抽出物、茎部の乾燥物の熱水抽出物、茎部の乾燥物の溶媒抽出物、茎部の乾燥物の粉体、全草の絞り汁、全草の粉砕物からの圧搾抽出物、全草の乾燥物の熱水抽出物、全草の乾燥物の溶媒抽出物、全草の乾燥物の粉体、などが本発明では利用可能である。なお前記全草に関しては開花期が好ましい。
【0023】
また例えば、前記キムラタケに関しては、花部の絞り汁、花部の粉砕物からの圧搾抽出物、花部の乾燥物の熱水抽出物、花部の乾燥物の溶媒抽出物、花部の乾燥物の粉体、葉部の絞り汁、葉部の粉砕物からの圧搾抽出物、葉部の乾燥物の熱水抽出物、葉部の乾燥物の溶媒抽出物、葉部の乾燥物の粉体、茎部の絞り汁、茎部の粉砕物からの圧搾抽出物、茎部の乾燥物の熱水抽出物、茎部の乾燥物の溶媒抽出物、茎部の乾燥物の粉体、全草の絞り汁、全草の粉砕物からの圧搾抽出物、全草の乾燥物の熱水抽出物、全草の乾燥物の溶媒抽出物、全草の乾燥物の粉体、などが本発明では利用可能である。なお前記全草に関しては開花期が好ましい。
【0024】
また例えば、前記トルコギキョウに関しては、花部の絞り汁、花部の粉砕物からの圧搾抽出物、花部の乾燥物の熱水抽出物、花部の乾燥物の溶媒抽出物、花部の乾燥物の粉体、葉部の絞り汁、葉部の粉砕物からの圧搾抽出物、葉部の乾燥物の熱水抽出物、葉部の乾燥物の溶媒抽出物、葉部の乾燥物の粉体、茎部の絞り汁、茎部の粉砕物からの圧搾抽出物、茎部の乾燥物の熱水抽出物、茎部の乾燥物の溶媒抽出物、茎部の乾燥物の粉体、全草の絞り汁、全草の粉砕物からの圧搾抽出物、全草の乾燥物の熱水抽出物、全草の乾燥物の溶媒抽出物、全草の乾燥物の粉体、などが本発明では利用可能である。なお前記全草に関しては開花期が好ましい。
【0025】
また例えば、前記スペアミント系に関しては、花部の絞り汁、花部の粉砕物からの圧搾抽出物、花部の乾燥物の熱水抽出物、花部の乾燥物の溶媒抽出物、花部の乾燥物の粉体、葉部の絞り汁、葉部の粉砕物からの圧搾抽出物、葉部の乾燥物の熱水抽出物、葉部の乾燥物の溶媒抽出物、葉部の乾燥物の粉体、茎部の絞り汁、茎部の粉砕物からの圧搾抽出物、茎部の乾燥物の熱水抽出物、茎部の乾燥物の溶媒抽出物、茎部の乾燥物の粉体、全草の絞り汁、全草の粉砕物からの圧搾抽出物、全草の乾燥物の熱水抽出物、全草の乾燥物の溶媒抽出物、全草の水蒸気蒸留物、全草の乾燥物の粉体、などが本発明では利用可能である。また前記水蒸気蒸留手段に関しては前記スペアミント系の全草を蒸気釜に隙間無く充填し、釜内に高圧水蒸気を吹き込み、排出される蒸気を冷却した後、水と分離した上澄みのオイル部分を採取することで精油が得られ、本発明で利用可能である。なお前記全草に関しては開花期が好ましい。
【0026】
また例えば、前記ペパーミント系に関しては、花部の絞り汁、花部の粉砕物からの圧搾抽出物、花部の乾燥物の熱水抽出物、花部の乾燥物の溶媒抽出物、花部の乾燥物の粉体、葉部の絞り汁、葉部の粉砕物からの圧搾抽出物、葉部の乾燥物の熱水抽出物、葉部の乾燥物の溶媒抽出物、葉部の乾燥物の粉体、茎部の絞り汁、茎部の粉砕物からの圧搾抽出物、茎部の乾燥物の熱水抽出物、茎部の乾燥物の溶媒抽出物、茎部の乾燥物の粉体、全草の絞り汁、全草の粉砕物からの圧搾抽出物、全草の乾燥物の熱水抽出物、全草の乾燥物の溶媒抽出物、全草の水蒸気蒸留物、全草の乾燥物の粉体、などが本発明では利用可能である。また前記水蒸気蒸留手段に関しては前記ペパーミント系の全草を蒸気釜に隙間無く充填し、釜内に高圧水蒸気を吹き込み、排出される蒸気を冷却した後、水と分離した上澄みのオイル部分を採取することで精油が得られ、本発明で利用可能である。なお前記全草に関しては開花期が好ましい。
【0027】
また例えば、前記すみれに関しては、花部の絞り汁、花部の粉砕物からの圧搾抽出物、花部の乾燥物の熱水抽出物、花部の乾燥物の溶媒抽出物、花部の乾燥物の粉体、葉部の絞り汁、葉部の粉砕物からの圧搾抽出物、葉部の乾燥物の熱水抽出物、葉部の乾燥物の溶媒抽出物、葉部の乾燥物の粉体、茎部の絞り汁、茎部の粉砕物からの圧搾抽出物、茎部の乾燥物の熱水抽出物、茎部の乾燥物の溶媒抽出物、茎部の乾燥物の粉体、全草の絞り汁、全草の粉砕物からの圧搾抽出物、全草の乾燥物の熱水抽出物、全草の乾燥物の溶媒抽出物、全草の水蒸気蒸留物、全草の乾燥物の粉体、などが本発明では利用可能である。また前記水蒸気蒸留手段に関しては前記すみれの全草を蒸気釜に隙間無く充填し、釜内に高圧水蒸気を吹き込み、排出される蒸気を冷却した後、水と分離した上澄みのオイル部分を採取することで精油が得られ、本発明で利用可能である。なお前記全草に関しては開花期が好ましい。
【0028】
また前記マタタビの陶酔作用組成物に関しては、前記マタタビの抽出成分に含まれているマタタビラクトン類(イリドミルメシンやそのエピマー、ジヒドロネペタラクトンやそのエピマーの混合物、を示し、イリドイドの一種であり、これらの化合物は通常のイリドイドの骨格から炭素数が1つ減少している)やアクチニジンが猫のヤコブソン器官に反応し、前記陶酔感や前記フレーメン反応をもたらすことが知られている。
また前記キウイフルーツの陶酔作用組成物に関しては、キウイフルーツがマタタビ科マタタビ属であることから、幼木や若葉はネコ害を受けることもあるという報告がウイキペディアで成されていて、キウイフルーツの幼木や若葉の抽出成分も猫のヤコブソン器官に反応し、前記陶酔感やフレーメン反応をもたらすことが知られている。
また前記サルナシの陶酔作用組成物に関しては、サルナシがマタタビ科マタタビ属であることから、幼木や若葉はネコ害を受けることもあるという報告(インターネットの検索エンジンで「サルナシ 猫」で検索した報告例を参照)が成されていて、サルナシの幼木や若葉の抽出成分も猫のヤコブソン器官に反応し、前記陶酔感や前記フレーメン反応をもたらすことが知られている。
また前記イヌハッカの陶酔作用組成物に関しては、前記イヌハッカの抽出成分に含まれているネペタラクトン(イリドイドの一種、これらの化合物は通常のイリドイドの骨格から炭素数が1つ減少している)が猫のヤコブソン器官に反応し、前記陶酔感や前記フレーメン反応をもたらすことが知られている(インターネットの検索エンジンで「イヌハッカ 猫」で検索した報告例を参照にした)。
また前記ケイガイの陶酔作用組成物に関しては、前記ケイガイの抽出成分に含まれているメントンが猫のヤコブソン器官に反応し、前記陶酔感や前記フレーメン反応をもたらすことが知られている(インターネットの検索エンジンで「ケイガイ 猫」で検索した報告例を参照にした)。
また前記レモングラスの陶酔作用組成物に関しては、前記レモングラスの抽出成分に含まれているシトラール(レモンの香味成分)やリモネン(レモンの精油成分)が猫のヤコブソン器官に反応し、前記陶酔感や前記フレーメン反応をもたらすことが知られている(インターネットの検索エンジンで「レモングラス 猫」で検索した報告例を参照)。
また前記センブリの陶酔作用組成物に関しては、前記センブリの抽出成分に含まれているセコイリドイド配糖体(イリドイドの一種、イリドイドの5員環が酸化的に開裂したタイプの化合物をセコイリドイドという)であるスウェルチアマリンが猫のヤコブソン器官に反応し、前記陶酔感や前記フレーメン反応をもたらすことが知られている(インターネットの検索エンジンで「センブリ 猫」で検索した報告例を参照にした)。
また前記ミツガシワの陶酔作用組成物に関しては、前記ミツガシワの抽出成分に含まれているボシュニアキンやボシュニアラクトンなどのモノテルペン化合物が猫のヤコブソン器官に反応し、前記陶酔感や前記フレーメン反応をもたらすことが知られている(インターネットの検索エンジンで「ミツガシワ 猫」で検索した報告例を参照にした)。
また前記イワイチョウの陶酔作用組成物に関しては、前記イワイチョウの抽出成分に含まれているボシュニアキンやボシュニアラクトンなどのモノテルペン化合物が猫のヤコブソン器官に反応し、前記陶酔感や前記フレーメン反応をもたらすことが知られている(インターネットの検索エンジンで「イワイチョウ 猫」で検索した報告例を参照)。
また前記キムラタケの陶酔作用組成物に関しては、前記キムラタケの抽出成分に含まれているボシュニアキンやボシュニアラクトンという塩素性物質が猫のヤコブソン器官に反応し、前記陶酔感や前記フレーメン反応をもたらすことが知られている(インターネットの検索エンジンで「キムラタケ 猫」で検索した報告例を参照にした)。
また前記トルコギキョウの陶酔作用組成物に関しては、前記トルコギキョウの抽出成分に含まれている未知の成分が猫のヤコブソン器官に反応し、猫に恍惚として身悶えるような陶酔感やフレーメン反応をもたらすことが知られていて、特に花部に反応し蕾にはあまり興味を示さなかったところをみると、蜜に含まれる成分なのかもしれない、という報告が知られている(インターネットの検索エンジンで「トルコキキョウ 猫」で検索した報告例を参照にした)。
また前記スペアミント系の陶酔作用組成物に関しては、前記スペアミント系の抽出成分に含まれている香り成分の主体であるL−カルボンが猫のヤコブソン器官に反応し、前記陶酔感や前記フレーメン反応をもたらすことが知られている(インターネットの検索エンジンで「スペアミント 猫」で検索した報告例を参照にした。この報告例の中には前記スペアミント系の抽出成分を含む石鹸やガムや軟膏やうがい薬にも、猫が反応することの事例がある)。
また前記ペパーミント系の陶酔作用組成物に関しては、前記ペパーミント系の抽出成分に含まれている香り成分の主体であるメントールが猫のヤコブソン器官に反応し、前記陶酔感や前記フレーメン反応をもたらすことが知られている(インターネットの検索エンジンで「ペパーミント 猫」で検索した報告例を参照。この報告例の中には前記ペパーミント系の抽出成分を含む石鹸やガムや軟膏や湿布やうがい薬にも、猫が反応することの事例がある)。
また前記すみれの陶酔作用組成物に関しては、前記すみれの抽出成分に含まれている香り成分の主体であるヨノン(alpha−lonone)という化合物が猫のヤコブソン器官に反応しているらしい。まだ仮説の段階だが、すみれの香りを用いた石鹸に猫が前記フレーメン反応をもたらすことが知られているからである。(インターネットの検索エンジンで「石鹸 猫」で検索した報告例を参照)。
また上述した、前記マタタビ陶酔作用組成物、前記キウイフルーツ陶酔作用組成物、前記サルナシ陶酔作用組成物、前記コクワ陶酔作用組成物、前記イヌハッカ陶酔作用組成物、前記ケイガイ陶酔作用組成物、前記レモングラス陶酔作用組成物、前記センブリ陶酔作用組成物、前記ミツガシワ陶酔作用組成物、前記イワイチョウ陶酔作用組成物、前記キムラタケ陶酔作用組成物、前記トルコギキョウ陶酔作用組成物、前記スペアミント系陶酔作用組成物、前記ペパーミント系陶酔作用組成物、前記すみれ陶酔作用組成物、等は単独で用いてもよいし組合わせて用いることもできる。
【0029】
【0030】
課題を解決するための第二の手段(請求項2)は、動物用の避妊組成物を猫に摂取させるため方法であり、前記猫用避妊組成物を送出手段を備えた容器体に収納し猫の餌やペットフードに前記送出手段を介して前記猫用避妊組成物を所定量添加させることを特徴とする、課題を解決するための第一の手段に記載の猫用避妊組成物の提供方法を提供することである。なお、前記動物用避妊組成物に関しては、本明細書で記述した内容を用いるものである。また、前記猫用避妊組成物に関しては、本明細書で記述した内容を用いるものである。
【0031】
課題を解決するための第二の手段で記述した送出手段を備えた容器体に関しては、前記容器体に収納した課題を解決するための第一の手段に記載した猫用避妊組成物が、例えば粉末の場合は前記容器体の外部に粉末を送出するように形成された送出手段を備えてあればどんな形態でもどんな素材を用いても良く、また例えば粒体の場合は前記容器体の外部に粒体を送出するように形成された送出手段を備えてあればどんな形態でもどんな素材を用いても良く、また例えばチップ状の場合は前記容器体の外部にチップ状を送出するように形成された送出手段を備えてあればどんな形態でもどんな素材を用いても良く、また例えば錠剤の場合は、前記容器体の外部に錠剤を送出するように形成された送出手段を備えてあればどんな形態でもどんな素材を用いても良く、また例えばカプセルの場合は、前記容器体の外部にカプセルを送出するように形成された送出手段を備えてあればどんな形態でもどんな素材を用いても良く、また例えば液体の場合は前記容器体の外部に液体を所望量送出するように形成された送出手段を備えてあればどんな形態でもどんな素材を用いても良く、また例えば液体の場合は前記容器体の外部に液体をミスト状に送出するように形成された送出手段を備えてあればどんな形態でもどんな素材を用いても良く、また例えば懸濁液の場合は前記容器体の外部に懸濁液を所望量送出するように形成された送出手段を備えてあればどんな形態でもどんな素材を用いても良く、また例えば懸濁液の場合は前記容器体の外部に懸濁液をエアロゾル状に送出するように形成された送出手段を備えてあればどんな形態でもどんな素材を用いても良く、また例えばクリーム状の場合は前記容器体の外部にクリーム状を送出するように形成された送出手段を備えてあればどんな形態でもどんな素材を用いても良く、また例えばゲル状の場合は前記容器体の外部にゲル状を送出するように形成された送出手段を備えてあればどんな形態でもどんな素材を用いても良いものとする。前記容器体に関して、形態が袋体の場合には任意の部位に切り込みを形成した部位を送出手段とすることができる。
【0032】
課題を解決するための第二の手段で記述した猫の餌に関しては、猫を飼っている人たちの中には市販のペットフードを用いずに、家庭内で生ずる食事の残りをそのまま用いる例や、家庭内で生ずる食事の残りをアレンジして、猫の餌として用いる例も知られていて、本発明ではこれらの例も上述したペットフードに順ずるものとする。
課題を解決するための第二の手段で記述したペットフードに関しては、市販されているペットフードの種類および形態は特に制限されず、従来から知られているタイプのペットフードであれば全て利用できる。またペットフードのタイプとして水分含量からいうと、例えば、ドライタイプのペットフード、ウエットタイプのペットフード、いずれでも利用できる。またペットフードの製造方法には制限されず、ペットフードの種類や形態にも制限はないものとする。また本発明の猫用避妊組成物の使用例としては、ドライタイプのペットフードに関して、液体、懸濁液、クリーム状、ゲル状、などのタイプを用いるのが好ましく、ウエットタイプのペットフードに関して、粉末、粒体、チップ状、錠剤、カプセル、などのタイプを用いるのが好ましい。
【0033】
課題を解決するための第二の手段で記述した前記猫用避妊組成物を所定量添加させることに関しては、本発明者の利用者が、対象となる猫の種類に合わせたり、対象となる猫の数に合わせたり、対象となる猫の体重に合わせたり、して調整した猫の餌やペットフードに対して、本発明の猫用避妊組成物を約0.1重量%〜約50重量%程度の範囲になるように調製して添加すればよい。また、課題を解決するための第一の手段に記載した動物用避妊組成物には、雄猫用タイプ、雌猫用タイプ、両性共用タイプがあることが知られているので、対象となる猫の性別に合わせて、前記動物用避妊組成物を選択してもよいが、雌猫と雄猫の発情に関しての違いに注目して選択しても構わない。例えば雌猫に関しては、個体差にもよるが、概ね生後6ヶ月から12ヶ月で性的に成熟し、その後定期的に発情するようになるが、発情の周期については概ね3ヶ月で、したがって、1〜2月頃、5〜6月頃、8〜9月頃に発情するとされ、発情期間は3〜6日程度であるが、その間に交尾が行われない場合、10日ほどになることもあることが知られている。雌猫の発情期の特徴は、地面や柱、時には人間の膝等に体を擦り付けるなど行動に変化が現れることが知られている。また例えば雄猫に関しては、個体差にもよるが、概ね生後8ヶ月から14ヶ月で性的に成熟するが、定期的な発情はなく、雌猫に刺激されてから発情するケースが多いことが知られているので、この習性を利用することで、前記動物用避妊組成物には、雌猫用タイプだけで十分な効果が期待できることになる。したがって、本発明の猫用避妊組成物の使用例としても、雌猫用タイプだけで十分な効果が期待できることになる。
【0034】
課題を解決するための第二の手段で記述した前記猫用避妊組成物を所定量添加させることに関しては、本発明の企画者または製造者が、本発明の猫用避妊組成物に前記猫用嗜好組成物の中から選択する場合に関しては、対象となる猫の種類や性別や成長レベルによって嗜好が変化する場合が多いので、少なくとも一つ以上選択することが好ましく、その上で前記猫用避妊組成物の所定量を企画または設定することが好ましい。また本発明の企画者または製造者が、本発明の猫用避妊組成物に前記ネコ科動物陶酔作用植物の中から選択する場合に関しては、対象となる猫の種類や性別や成長レベルによって嗜好が変化する場合が多いので、少なくとも一つ以上選択することが好ましく、その上で前記猫用避妊組成物の所定量を企画または設定することが好ましい。また本発明の企画者または製造者が、本発明の猫用避妊組成物に前記ネコ科動物陶酔作用組成物の中から選択する場合に関しては、対象となる猫の種類や性別や成長レベルによって嗜好が変化する場合が多いので、少なくとも一つ以上選択することが好ましく、その上で前記猫用避妊組成物の所定量を企画または設定することが好ましい。
【0035】
課題を解決するための第三の手段(請求項3)は、動物用の避妊組成物を猫に摂取させるため方法であり、前記猫用避妊組成物を送出手段を備えた容器体に収納し、猫の身体の一部に前記送出手段を介して前記猫用避妊組成物を適量付着させることを特徴とする、課題を解決するための第一の手段に記載の猫用避妊組成物の提供方法を提供することである。なお、前記動物用避妊組成物に関しては、本明細書で記述した内容を用いるものである。また、前記猫用避妊組成物に関しては、本明細書で記述した内容を用いるものである。
【0036】
課題を解決するための第三の手段で記述した送出手段を備えた容器体に関しては、前記容器体に収納した課題を解決するための第一の手段に記載した猫用避妊組成物が、例えば粉末の場合は前記容器体の外部に粉末を送出するように形成された送出手段を備えてあればどんな形態でもどんな素材を用いても良く、また例えば液体の場合は前記容器体の外部に液体を所望量送出するように形成された送出手段を備えてあればどんな形態でもどんな素材を用いても良く、また例えば液体の場合は前記容器体の外部に液体をミスト状に送出するように形成された送出手段を備えてあればどんな形態でもどんな素材を用いても良く、また例えば懸濁液の場合は前記容器体の外部に懸濁液を所望量送出するように形成された送出手段を備えてあればどんな形態でもどんな素材を用いても良く、また例えば懸濁液の場合は前記容器体の外部に懸濁液をエアロゾル状に送出するように形成された送出手段を備えてあればどんな形態でもどんな素材を用いても良く、また例えばクリーム状の場合は前記容器体の外部にクリーム状を送出するように形成された送出手段を備えてあればどんな形態でもどんな素材を用いても良く、また例えばゲル状の場合は前記容器体の外部にゲル状を送出するように形成された送出手段を備えてあればどんな形態でもどんな素材を用いても良いものとする。前記容器体に関して、形態が袋体の場合には任意の部位に切り込みを形成した部位を送出手段とすることができる。
【0037】
課題を解決するための第三の手段で記述した猫の身体の一部に前記送出手段を介して前記猫用避妊組成物を適量付着させることに関しては、本発明では猫の習性を利用することにあり、例えば、舌で全身をくまなく舐める行為、いわゆる毛繕いをする行為が知られており、舌の届かない部位(顔・首・頭など)については前足に唾液を含ませて拭くように動かし、足を舐める際に爪を噛んで引っ張ったりもする行為を利用することで、猫の身体の少なくとも一部にでも前記猫用避妊組成物を適量付着させることで、この猫は前記動物用避妊組成物を摂取することになることを、本願発明者は見出したのである。したがって、前記猫用避妊組成物に関しては、粉末、粒体、液体、懸濁液、クリーム状、ゲル状である場合が好ましい。また前記猫用避妊組成物を猫の身体の少なくとも一部に適量付着させる手段に関しては、前記猫用避妊組成物が猫の身体の少なくとも一部に適量付着させることができれば特に制限はなくどんな手段でも構わない。
【0038】
課題を解決するための第四の手段(請求項4)は、前記容器体の任意部位に猫の発情時期または前記猫用避妊組成物の利用時期を指示手段を介して指示し、前記猫用避妊組成物を猫の発情時期または/及び前記猫用避妊組成物の利用時期に限って使用することを特徴とする、課題を解決するための第一の手段から課題を解決するための第三の手段のいずれかに記載の猫用避妊組成物の提供方法を提供することである。
【0039】
課題を解決するための第四の手段で記述した猫の発情時期に関しては、例えば雌猫に関しては、個体差にもよるが、概ね1〜2月頃、5〜6月頃、8〜9月頃に発情するとされ、発情期間は3〜6日程度であるが、その間に交尾が行われない場合、10日ほどになることもあることが知られているので本発明ではこの期間を参照するものとする。また例えば雌猫に関しては、個体差にもよるが、定期的な発情はなく、雌猫に刺激されてから発情するケースが多いことが知られているので、この習性を利用すると、前記動物用避妊組成物には、雌猫用タイプだけで十分な効果が期待できることになる。したがって、本発明では猫の発情時期に関しては、雌猫の発情時期を利用するものとする。
課題を解決するための第四の手段で記述した前記猫用避妊組成物の利用時期に関しては、本来であれば、上述した猫の発情時期を本発明の利用時期にしても構わないが、猫の発情時期に関しては個体差や誤差があるので、前記猫用避妊組成物の利用時期に関してはもう少し幅を持たせた方がよいかもしれないというのが本願発明者の趣旨である。また例えば雌猫の発情期の特徴は、地面や柱、時には人間の膝等に体を擦り付けるなど行動に変化が現れることが知られているので、この変化を前記猫用避妊組成物の利用開始日として設定してもよいし、利用終了日として設定してもよい。したがって、前記猫用避妊組成物の利用時期に関しては、概ね12月中旬頃〜2月下旬頃、概ね4月中旬頃〜6月下旬頃、概ね7月中旬頃〜9月下旬頃、雌猫の発情期の特徴が出始めた頃〜雌猫の発情期の特徴が終了した頃、の中から選択して単独もしくは組合わせて用いればよい。
【0040】
課題を解決するための第四の手段で記述した指示手段に関しては、前記容器体の任意部位に猫の発情時期または前記猫用避妊組成物の利用時期を指示することができればどんな手段でも構わないが、前記容器体の任意部位への印刷手段、印字手段、スタンプ手段、ラベル手段、タグ手段、などの中から選択して用いればよい。前記指示手段への指示内容に関しては、文字、記号、図形、図案、写真、グラフ、図表、などを用いて表現すればよい。
【発明の効果】
【0041】
本発明の猫用避妊組成物を本発明の猫用避妊組成物の提供方法によって、野生化した猫に容易に動物用の避妊組成物を摂取させることが可能になるので、野生化した猫の発情期を低減させたり、出産数を減少させたり、することが可能になり、やがて野生化した猫の個体数が減るようになり、その結果、保健所で処分される猫や餓死する猫を減少させることができる。
【0042】
本発明の猫用避妊組成物を本発明の猫用避妊組成物の提供方法によって、ペットの猫に飼い主が容易に動物用の避妊組成物を摂取させることが可能になるので、猫の発情期を低減させたり出産数を減少させたりすることが可能になり、その結果、飼い主が、生まれた子猫を、人に引き取ってもらったり、近所に捨てたり、処分を保健所に頼むという罪悪感を持たずに済むようになる。
【0043】
本発明の猫用避妊組成物及び猫用避妊組成物の提供方法によって、雄猫が雌猫に挑発されて発情することの習性を利用した、すなわち雌猫に対してだけの前記猫用避妊組成物の提供が可能になり、すると本発明の商品化が雌猫用タイプだけで十分であり、その結果商品化が容易になり普及しやすくなり、保健所に処分される不幸な猫を減少させることが低コストで実現可能になる。
【0044】
本発明の猫用避妊組成物及び猫用避妊組成物の提供方法によって、前記容器体の任意部位に猫の発情時期または前記猫用避妊組成物の利用時期を指示手段を介して指示することで、例えば対象が野生の猫だとして問題となっている付近の住民にとって猫の発情時期を管理するのは難しいという問題が指摘されているのでそういう場合でも本発明によって猫の発情時期または前記猫用避妊組成物の利用時期の指示よって、確実に本発明を実施することができる。
【0045】
本発明の猫用避妊組成物及び猫用避妊組成物の提供方法によって、本明細書で記述した猫用避妊組成物を猫の発情時期または前記猫用避妊組成物の利用時期に限って使用することによって、最小限度の前記猫用避妊組成物の使用で最大の効果を上げることが可能になり、結果的により少ない費用で保健所に処分される不幸な猫を減少させることが可能になる。
【0046】
本発明の猫用避妊組成物及び猫用避妊組成物の提供方法によって、本明細書で記述した、猫用嗜好組成物または/及び適量のネコ科動物陶酔作用植物または/及び適量のネコ科動物陶酔作用組成物を混合して成ることによって、前記猫用避妊組成物の多種多様の組合せが可能になるので、猫の種類や個体差に対応可能な前記猫用避妊組成物の提供ができる。
【0047】
【発明を実施するための最良の形態】
【0048】
以下、本発明の猫用避妊組成物及び猫用避妊組成物の提供方法の実施の形態について、図1〜図6に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態例を示す斜視図である。図2は本発明の実施の形態例を示す斜視図である。図3は本発明の実施の形態例を示す概略説明図である。図4は本発明の実施の形態例を示す概略説明図である。図5は本発明の実施の形態例を示す概略説明図である。図6は本発明の実施の形態例を示す概略説明図である。
【実施例1】
【0049】
図1〜図6で示された実施例で用いる動物用避妊組成物は、粉末タイプをA11で示し、液体または懸濁液タイプをB11で示し、下記動物用避妊組成物の中から選択して単独または組合わせて用いることができる。
例えば公知の動物用避妊組成物としてはエストロゲン(卵胞ホルモンともいう)が一般的に知られていて、この避妊組成物を、粉末に形成したタイプの整理番号をA11(01)とし、液体または懸濁液になるよう形成したタイプの整理番号をB11(01)とする。
また例えば公知の動物用避妊組成物としては黄体ホルモンが一般的に知られていて、この避妊組成物を、粉末に形成したタイプの整理番号をA11(02)とし、液体または懸濁液になるよう形成したタイプの整理番号をB11(02)とする。
また例えば特開2004−250439号公報で開示された、チエノピリミジン化合物およびその用途の利用や、この明細書中で記述された性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗作用を有するチエノピリミジン化合物の整理番号をA11(03)又はB11(03)とする。
また例えば特開2004−244339号公報で開示された、ADAMTS4の機能阻害剤の利用やADAMTS4タンパク質の機能阻害物質を有効成分として含有する受精卵の発育阻害作用を有し、ADAMTS4タンパク質の機能阻害物質を有効成分として含有する避妊用薬剤の整理番号をA11(04)又はB11(04)とする。
また例えば特開2002−308897号公報で開示された、インドのミミズ(Pheretima posthuma)から単離された新規な精子運動不能性タンパク質や、ヒトを含む哺乳動物の身体に内服され得るタンパク質であり、環形動物門に属するミミズ(Pheretima posthuma)から得られた体腔液抽出物を含む、避妊薬としても有用な、新規な精子運動不能性薬剤の整理番号をA11(05)又はB11(05)とする。
また例えば特開平09−169735号公報で開示された、キノリン誘導体の利用や、優れた性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗作用を有し、避妊剤として有用なキノリン誘導体及びそれを含有する医薬組成物の整理番号をA11(05)又はB11(05)とする。
また例えば特開平09−025294号公報で開示された、LH−RH受容体拮抗剤の利用や、避妊剤として有用な環状ペンタペプチドまたはその塩を含有するLH−RH受容体拮抗剤および新規環状ペンタペプチドの整理番号をA11(06)又はB11(06)とする。
また例えば特表2010−504283号公報で開示された、避妊のための精子受容体合成の可逆的阻害方法および医薬組成物の利用や、動物における精子受容体活性を可逆的に阻害することに関し、ナイカルバジンならびにその薬理活性を保持する誘導体および改変体は、透明帯タンパク質の活性を阻害し、同時に起こる、受精に必要とされる卵母細胞表面上における精子受容体の合成および/または構築を阻害する組成物の整理番号をA11(07)又はB11(07)とする。
また例えば特表2009−530316号公報で開示された、ヒトを含む雌性動物における受胎を低下しまたは予防する避妊用組成物である、1個以上のナフチルジスルホン酸表面基を含有するデンドリマー化合物の溶媒和物および希釈物の整理番号をA11(08)又はB11(08)とする。
また例えば特表2008−546796号公報で開示された、ナノ微粒子メゲストロール製剤の利用や、当該明細書中で記述されたメゲストロールを含むナノ微粒子組成物であり有効平均粒子径約2000nm未満を有するメゲストロール、酢酸メゲストロール、またはその塩もしくは誘導体の粒子及び少なくとも一つの表面安定剤を含むメゲステロールナノ微粒子組成物の整理番号をA11(09)又はB11(09)とする。
また例えば特表2008−540586号公報で開示された、AKAP−PKA相互作用の非ペプチド阻害剤の利用や、当該明細書中で記述されたタンパク質キナーゼA(PKA)とタンパク質キナーゼAアンカータンパク質(AKAP)との相互作用を調節し特に阻害する該非ペプチド化合物、または例えば抗体やキレート剤等のような、該非ペプチド化合物の整理番号をA11(10)又はB11(10)とする。
また例えば特表2008−537960号公報で開示された、テストステロン及びテストステロンエステル、例えばパルミチン酸テストステロンを含んで構成される組成物の整理番号をA11(11)又はB11(11)とする。
また例えば特表2008−530007号公報で開示された、ナンドロロン17β−カーボネートの利用や、7α,11β−ジメチル−19−ノルテストステロン−17−デシルカーボネートの有効量を哺乳動物に投与することを含む、哺乳動物中の黄体形成ホルモンの放出を抑制する組成物の整理番号をA11(12)又はB11(12)とする。
また例えば特表2008−524284号公報で開示された、ペプチド複合体の滅菌懸濁液または凍結乾燥物の整理番号をA11(13)又はB11(13)とし、男性の生殖能力制御、女性の避妊に用いることや、エンボン酸セトロレリクスといったペプチド複合体の滅菌懸濁液または凍結乾燥物の整理番号をA11(14)又はB11(14)とし、ほとんど溶解しない塩基性ペプチド複合体の滅菌懸濁液および滅菌凍結乾燥物およびこれを含む製剤学的配合物の整理番号をA11(15)又はB11(15)とする。
また例えば特表2008−512458号公報で開示された、6H−[1]ベンゾピラノ[4,3−b]キノリン化合物の整理番号をA11(16)又はB11(16)とする。
また例えば特表2008−510734号公報で開示された、キナーゼ阻害剤、特に、4−(キノリン−2(1H)−イリデン)−1H−ピラゾール−5(4H)−オン誘導体の整理番号をA11(17)又はB11(17)とする。
また例えば特表2008−509917号公報で開示された、哺乳動物における避妊のために有用な医薬品であるタナプロゲト誘導体の整理番号をA11(18)又はB11(18)とし、タナプロゲト誘導体の代謝産物の整理番号をA11(19)又はB11(19)とし、タナプロゲト誘導体の合成代謝産物の整理番号をA11(20)又はB11(20)とし、タナプロゲトのグルクロニド誘導体を含む組成物の整理番号をA11(21)又はB11(21)とする。
また例えば特表2008−509217号公報で開示された、プロゲステロン受容体拮抗薬または避妊及びホルモンに関連する組成物として有用なピロール−オキシインドール誘導体の整理番号をA11(22)又はB11(22)とし、ピロール−オキシインドール誘導体を含む医薬組成物の整理番号をA11(23)又はB11(23)とする。
また例えば特表2008−505947号公報で開示され、LHRH受容体の拮抗阻害を有し、また哺乳動物において経口剤形での適用の利用が可能である、テトラヒドロカルバゾール誘導体の整理番号をA11(24)又はB11(24)とする。
また例えば特表2008−504248号公報で開示された、雌受胎能を制御する方法の利用や、ヒトを含む哺乳類における雌の受胎能を制御するためのTie受容体およびアンジオポエチンリガンドが関与する物質の整理番号をA11(25)又はB11(25)とする。
また例えば特表2007−532564号公報で開示された、プロゲステロン受容体調節剤としてのチオアミド誘導体の整理番号をA11(26)又はB11(26)とし、チオアミド化合物の整理番号をA11(27)又はB11(27)とし、チオアミドピロール化合物の整理番号をA11(28)又はB11(28)とし、前記化合物を含む避妊に有用な医薬キットであり、エストロゲン、プロゲスチン、エストロン、アンドロゲン、エストロゲン受容体アゴニスト又は選択的エストロゲン受容体調節剤の整理番号をA11(29)又はB11(29)とする。
また例えば特表2007−518673号公報で開示された避妊に使用する化合物であり、2−アミノベンゾイル誘導体の整理番号をA11(30)又はB11(30)とし、2−アミノベンゾイル−アルキルアミンの整理番号をA11(31)又はB11(31)とし、2−アミノベンゾイル−アルキルアミドの整理番号をA11(32)又はB11(32)とし、2−アミノベンゾイル−アルキルチオアミドの整理番号をA11(33)又はB11(33)とする。
また例えば特表2005−523283号公報で開示された、テトラヒドロ葉酸成分およびビタミンB12を含む医薬組成物の整理番号をA11(34)又はB11(34)とする。
また例えば特表2004−537287号公報で開示され、避妊効果を得ることができるトランスジェニック植物の利用や、また避妊タンパク質を発現し、処理後にその全部(一部)を動物に送達させて標的種で避妊効果を得ることができるトランスジェニック植物の整理番号をA11(35)又はB11(35)とし、トランスジェニック植物細胞の整理番号をA11(36)又はB11(36)とする。
また例えば特表2004−527242号公報で開示された、ヒスチジンリッチ糖タンパク質の整理番号をA11(37)又はB11(37)とし、ヒスチジンリッチ糖タンパク質(HGRP)ポリペプチドの整理番号をA11(38)又はB11(38)とする。
また例えば特表2004−512384号公報で開示された、増強した免疫応答を有するワクチン、リポソームに封入された抗原、適切なアジュバントおよび疎水性物質の連続相を含む担体を含むワクチンを用いて、有効かつ長期にわたる免疫応答を、特に哺乳動物において生成でき、該ワクチンが哺乳動物において有効な長期免疫避妊をもたらす組成物の整理番号をA11(39)又はB11(39)とする。
また例えば特表2003−517459号公報で開示された、ベンズイミダゾロンおよび類似物そしてそれらをプロゲステロンレセプタの作用薬および拮抗薬として用いるに有用な化合物の利用や、プロゲステロンレセプタの作用薬および拮抗薬として用いるに有用な化合物の整理番号をA11(40)又はB11(40)とする。
また例えば特表2002−543217号公報で開示され、経口投与することにより、対応する非グリコシル化アンドロゲンよりも肝分解されにくく、肝臓を最初に通過した後に実質的に脱グリコシル化されること、また前記化合物の有効量を動物に投与することで雄の動物における避妊を引き起こす所定のアンドロゲングリコシドの整理番号をA11(41)又はB11(41)とする。
また例えば特表2002−543181号公報で開示された、3,3−置換インドリン誘導体の利用や3,3−置換インドリン誘導体、プロゲステロン受容体拮抗剤として哺乳類の避妊を誘導する有用な化合物の整理番号をA11(42)又はB11(42)とする。
また例えば特表2001−514231号公報で開示された、両親媒性細胞溶解ペプチドは哺乳動物に避妊又は長期の不妊を起こすためにリガンドと細胞毒との組み合わせに使用する上で適していて、ペプチドは細胞膜に対して直接作用すること、ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)(又はGnRHのアゴニスト)と細胞膜に作用する溶解ペプチドとの組み合わせを投与することにより哺乳動物にインビボで長期の避妊又は不妊が行われることの整理番号をA11(43)又はB11(43)とする。
また例えば特表2000−514836号公報で開示された、リガンド/細胞溶解ペプチド組成物及びその使用方法の利用や、特異的なリガンド相互作用に依存した異常あるいは正常細胞を特異的に阻害するためのリガンド/細胞毒素の組み合わせにおいて使用するうえで適当であること、またペプチドは細胞膜に対して直接作用し、細胞内に取り込まれる必要はないこと、またゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)またはGnRHのアゴニスト)と細胞膜に作用する溶解ペプチドとの組み合わせを投与することにより動物にin vivoで長期の避妊または不妊が行われること、また(a)ゴナドトロピン放出ホルモン、1−LHRH−III、bLH、エストロゲン、テストステロン、黄体形成ホルモン、絨毛性ゴナドトロピン、卵胞刺激ホルモン、メラニン細胞刺激ホルモン、エストラジオール、ドーパミン、ソマトスタチン、及びこれらのホルモンの類似体からなる群から選択されるホルモンのドメインを含む化合物の整理番号をA11(44)又はB11(44)とする。
また例えば特表2000−502108号公報で開示された、ゲストゲンとエストロゲン併用によるほ乳動物の避妊法の利用や、(a)少なくとも28日間排卵阻止量のゲストゲンを投与し、これに(b)上記連続する少なくとも28日間の投与の最後5日から10日間天然型エストロゲンを組み合わせ投与することや、また少なくとも28日間連続投与することからなる雌の哺乳動物用避妊法の整理番号をA11(45)又はB11(45)とする。
また例えば特表平11−511157号公報で開示された、競合プロゲステロンアンタゴニストを含有する避妊薬キット及び前記の複合調剤を使用する避妊方法の整理番号をA11(46)又はB11(46)とする。
また例えば特表平11−508538号公報で開示された、ホルモン避妊用薬剤の複合調剤、キット及び避妊方法の利用や、エストロゲン調剤及び少なくとも排卵抑制に十分な用量のゲスターゲン調剤を、1段階投与の形で含み、そして第2段階におけるホルモン活性物質として、エストロゲン調剤だけを含むホルモン避妊用薬剤の複合調剤、キット及び避妊方法の整理番号をA11(47)又はB11(47)とする。
また例えば特表平09−511246号公報で開示された、新規置換トリプタミン、フェンアルキルアミン及び関連化合物の利用や規置換トリプタミン、フェンアルキルアミン及び関連化合物の整理番号をA11(48)又はB11(48)とする。
また例えば特許2621970号公報で開示された、極く僅かのヒスタミンを放出するホルモン放出黄体形成ホルモンの拮抗物質の利用や、デカペプチドであって、十分な抗排卵活性とほんの極く僅かなヒスタミンの放出活性とを有するホルモン放出黄体形成ホルモンの拮抗物質の整理番号をA11(49)又はB11(49)とする。
【実施例2】
【0050】
図1〜図6で示された実施例で用いる猫用嗜好組成物は、粉末タイプをA12で示し、液体または懸濁液タイプをB12で示し、下記猫用嗜好組成物の中から選択して単独または組合わせて用いることができる。例えば、肉粉の整理番号をA12(01)とし、魚粉の整理番号をA12(02)とし、肉フレーバー粉体の整理番号をA12(03)とし、魚フレーバー粉体の整理番号をA12(04)とし、人工的肉フレーバー粉体の整理番号をA12(05)とし、人工的魚フレーバー粉体の整理番号をA12(06)とし、肉由来物粉体の整理番号をA12(07)とし、魚由来物粉体の整理番号をA12(08)とし、燕麦を代表とするイネ科植物粉体の整理番号をA12(09)とし、燕麦を代表とするイネ科植物粒体の整理番号をA12(10)とし、燕麦を代表とするイネ科植物チップ体の整理番号をA12(11)とし、アミノ酸(天然か人工的は問わない)粉体の整理番号をA12(12)とする。例えば、肉エキスの整理番号をB12(01)とし、魚エキスの整理番号をB12(02)とし、肉フレーバー液体の整理番号をB12(03)とし、魚フレーバー液体の整理番号をB12(04)とし、人工的肉フレーバー液体の整理番号をB12(05)とし、人工的魚フレーバー液体の整理番号をB12(06)とし、肉由来物液体の整理番号をB12(07)とし、魚由来物液体の整理番号をB12(08)とし、アミノ酸(天然か人工的は問わない)液体の整理番号をB12(09)とする。
【実施例3】
【0051】
図1〜図6で示された実施例で用いるネコ科動物陶酔作用植物は乾燥物の小片状またはチップ状または粉体から選択されA13で示し、花部または葉部または茎部または枝部または蔓部または果実または全草から任意で選択できる。またネコ科動物陶酔作用植物A13は下記の中から選択して単独または組合わせて用いることができる。またネコ科動物陶酔作用植物A13は小片状またはチップ状または粉体を選択し単独または組合わせて用いることができる。例えば、マタタビの整理番号をA13(01)とし、キウイフルーツの整理番号をA13(02)とし、サルナシの整理番号をA13(03)とし、コクワの整理番号をA13(04)とし、イヌハッカの整理番号をA13(05)とし、ケイガイの整理番号をA13(06)とし、レモングラスの整理番号をA13(07)とし、センブリの整理番号をA13(08)とし、ミツガシワの整理番号をA13(09)とし、イワイチョウの整理番号をA13(10)とし、キムラタケの整理番号をA13(11)とし、トルコギキョウの整理番号をA13(12)とし、スペアミント系の整理番号をA13(13)とし、ペパーミント系の整理番号をA13(14)とし、すみれの整理番号をA13(15)とする。
また図1〜図6で示された実施例で用いるネコ科動物陶酔作用植物の絞り汁または果汁はB13で示し、ネコ科動物陶酔作用植物B13は花部または葉部または茎部または枝部または蔓部または果実または全草から選択して単独または組合わせて用いることができる。またネコ科動物陶酔作用植物B13は下記の中から選択して単独または組合わせて用いることができる。例えば、マタタビの整理番号をB13(01)とし、キウイフルーツの整理番号をB13(02)とし、サルナシの整理番号をB13(03)とし、コクワの整理番号をB13(04)とし、イヌハッカの整理番号をB13(05)とし、ケイガイの整理番号をB13(06)とし、レモングラスの整理番号をB13(07)とし、センブリの整理番号をB13(08)とし、ミツガシワの整理番号をB13(09)とし、イワイチョウの整理番号をB13(10)とし、キムラタケの整理番号をB13(11)とし、トルコギキョウの整理番号をB13(12)とし、スペアミント系の整理番号をB13(13)とし、ペパーミント系の整理番号をB13(14)とし、すみれの整理番号をB13(15)とする。
【実施例4】
【0052】
図1〜図6で示された実施例で用いるネコ科動物陶酔作用組成物の粉体はA14で示し、花部または葉部または茎部または枝部または蔓部または果実または全草からの抽出物の粉体化手段(公知の手段)を介して粉体化したものの中から選択して単独または組合わせて用いることができる。また下記ネコ科動物陶酔作用組成物の中から選択して単独または組合わせて用いることができる。例えば、マタタビ抽出物粉体の整理番号をA14(01)とし、キウイフルーツ抽出物粉体の整理番号をA14(02)とし、サルナシ抽出物粉体の整理番号をA14(03)とし、コクワ抽出物粉体の整理番号をA14(04)とし、イヌハッカ抽出物粉体の整理番号をA14(05)とし、ケイガイ抽出物粉体の整理番号をA14(06)とし、レモングラス抽出物粉体の整理番号をA14(07)とし、センブリ抽出物粉体の整理番号をA14(08)とし、ミツガシワ抽出物粉体の整理番号をA14(09)とし、イワイチョウ抽出物粉体の整理番号をA14(10)とし、キムラタケ抽出物粉体の整理番号をA14(11)とし、トルコギキョウ抽出物粉体の整理番号をA14(12)とし、スペアミント系抽出物粉体の整理番号をA14(13)とし、ペパーミント系抽出物粉体の整理番号をA14(14)とし、すみれの整理番号をA14(15)とする。
また図1〜図6で示された実施例で用いるネコ科動物陶酔作用組成物の液体または懸濁液またはエキスはB14で示し、花部または葉部または茎部または枝部または蔓部または果実または全草からの抽出物の中から選択して単独または組合わせて用いることができる。また下記ネコ科動物陶酔作用組成物の中から選択して単独または組合わせて用いることができる。例えば、マタタビ抽出物エキスの整理番号をB14(01)とし、キウイフルーツ抽出物エキスの整理番号をB14(02)とし、サルナシ抽出物エキスの整理番号をB14(03)とし、コクワ抽出物エキスの整理番号をB14(04)とし、イヌハッカ抽出物エキスの整理番号をB14(05)とし、ケイガイ抽出物エキスの整理番号をB14(06)とし、レモングラス抽出物エキスの整理番号をB14(07)とし、センブリ抽出物エキスの整理番号をB14(08)とし、ミツガシワ抽出物エキスの整理番号をB14(09)とし、イワイチョウ抽出物エキスの整理番号をB14(10)とし、キムラタケ抽出物エキスの整理番号をB14(11)とし、トルコギキョウ抽出物エキスの整理番号をB14(12)とし、スペアミント系抽出物エキスの整理番号をB14(13)とし、ペパーミント系抽出物エキスの整理番号をB14(14)とし、すみれ抽出物エキスの整理番号をB14(15)とする。
【実施例5】
【0053】
図1と図3と図5より、A10は本発明の猫用避妊組成物であり粉末になるように形成してあり、猫用避妊組成物A10は実施例1の動物用避妊組成物A11と実施例2の猫用嗜好組成物A12と実施例3のネコ科動物陶酔作用植物A13とで構成され、A20は猫用避妊組成物A10を収納する容器体であり、A21は容器体A20の送出手段であり、A22は送出手段A21の送出部であり、A30は猫用避妊組成物A10の利用時期を指示した指示手段であり、A31は猫の発情時期の情報であり、A32は猫用避妊組成物A10の利用時期の情報であり、利用時期指示手段A30は発情期情報A31と利用時期情報A32を表示するものとする。また、A11(01)は動物用避妊組成物A11の中から選択した粉末に形成したエストロゲンであり、A12(01)は猫用嗜好組成物A12の中から選択した肉粉であり、A13(13)はネコ科動物陶酔作用植物A13の中から選択したスペアミント系であり乾燥物を粉体に形成したものである。また、猫用避妊組成物A10に関しては、肉粉A12(01)を10重量部とすると、スペアミント系A13(13)は1重量部とし、エストロゲンA11(01)を0.1〜1重量部とし、これらの粉体を夫々十分に混合したものとする。
【実施例6】
【0054】
図2と図4と図6より、B10は本発明の猫用避妊組成物であり液体または懸濁液になるように形成してあり、猫用避妊組成物B10は実施例1の動物用避妊組成物B11と実施例2の猫用嗜好組成物B12と実施例4のネコ科動物陶酔作用組成物の液体または懸濁液またはエキスはB14とで構成され、B20は猫用避妊組成物B10を収納する容器体であり、B21は容器体B20の送出手段であり、B22は送出手段B21の送出部であり、容器体B20は一般的に知られているスプレー式容器を選択することで、送出手段B21を指でポンピングすると猫用避妊組成物B10は送出部B22を介して容器体B20の外部にスプレー状またはミスト状になって送出され、B30は猫用避妊組成物B10の利用時期を指示した指示手段であり、B31は猫の発情時期の情報であり、B32は猫用避妊組成物B10の利用時期の情報であり、利用時期指示手段B30は発情期情報B31と利用時期情報B32を表示するものとする。また、B11(47)は動物用避妊組成物B11の中から選択した液体または懸濁液に形成したホルモン避妊用薬剤であり、B12(09)は猫用嗜好組成物B12の中から選択したアミノ酸液体であり、B14(05)はネコ科動物陶酔作用組成物B14の中から選択したイヌハッカ抽出物エキスである。また、猫用避妊組成物B10に関しての実施例は、アミノ酸液体B12(09)を10重量部とすると、イヌハッカ抽出物エキスB14(05)は10重量部とし、ホルモン避妊用薬剤B11(47)を2重量部とし、これらの液体または懸濁液に水78重量部を加え十分に混合したものとする。
【実施例7】
【0055】
図1と図3を用いて本発明の実施の形態例を概略説明する。
F1はペットとして飼われている猫用のウエットタイプのキャットフードであり、キャットフードF1のために用意された皿P1に100g程度盛り付けられている。生後約12ヶ月の雌猫に発情期の特徴が見られたので、飼い主は実施例5の猫用避妊組成物A10を購入して、発情期情報A31と利用時期A32を確認した上で、容器体A20を右手で把持しながら送出手段A21をキャットフードF1に向けると、容器体A20に収納された猫用避妊組成物A10が送出部A22を介して、容器体A20から放出された猫用避妊組成物A15となりキャットフードF1に1〜2g程度振り掛けられた。飼い主はこのように形成したキャットフードF1を一日に一回7日程度提供すると、これを食した雌猫の発情期の特徴が軽減され、さらにこの発情期での妊娠は確認されなかった。
【実施例8】
【0056】
図2と図4を用いて本発明の実施の形態例を概略説明する。
F2はペットとして飼われている猫用のドライタイプのキャットフードであり、キャットフードF2のために用意された皿P2に60g程度盛り付けられている。生後約16ヶ月の雌猫に発情期の特徴が見られたので、飼い主は実施例6の猫用避妊組成物B10を購入して、発情期情報B31と利用時期B32を確認した上で、容器体B20を右手で把持しながら送出部B22をキャットフードF2に向け送出手段B21を右指でポンピングすると猫用避妊組成物B10は送出部B22を介して容器体B20の外部に送出された猫用避妊組成物B15となりスプレー状またはミスト状になってキャットフードF2に1〜2g程度付着させた。飼い主はこのように形成したキャットフードF2を一日に一回7日程度提供すると、これを食した雌猫の発情期の特徴が軽減され、さらにこの発情期での妊娠は確認されなかった。
【実施例9】
【0057】
図1と図5を用いて本発明の実施の形態例を概略説明する。
C1は近所を徘徊する生後約24ヶ月程度の野生化した雌猫であり、住民の一人は発情期になるとうるさくて迷惑だと感じていたので、今年はその前に対策を立てようと実施例5の猫用避妊組成物A10を購入して発情期情報A31と利用時期A32を確認した上で使用することにした。住民は雌猫C1の徘徊ルートを概略把握していたので、そのルートでエサを置いて待ち伏せしていると雌猫C1がエサを食べ始めたので、そのタイミングを見計らって、容器体A20を右手で把持しながら送出手段A21を雌猫C1の身体の一部に、向けると、容器体A20に収納された猫用避妊組成物A10が送出部A22を介して、容器体A20から放出された猫用避妊組成物A15となり雌猫C1の身体の一部に1〜2g程度振り掛けられた。住民はこの行動を一日に一回7日程度実行すると、これを食した雌猫の発情期の特徴が軽減され、さらにこの発情期での妊娠は確認されなかった。
【実施例10】
【0058】
図2と図6を用いて本発明の実施の形態例を概略説明する。
C2は近所を徘徊する生後約32ヶ月程度の野生化した雌猫であり、住民の一人は近年野生化した猫が増えて迷惑だと感じていたので、野生化した猫が増えないように対策を立てようと実施例6の猫用避妊組成物B10を購入して発情期情報B31と利用時期B32を確認した上で使用することにした。住民は野生の猫が集まる場所にあらかじめ実施例8で実施したようなキャットフードを用意した。しばらくすると集まった猫たちは夢中になって前記キャットフードを食べているので、住民は猫たちに近付いて古株の野生化した雌猫C2を始めとして集まった猫のほとんどに、容器体B20を右手で把持しながら送出部B22をキャットフードF2に向け送出手段B21を右指でポンピングすると猫用避妊組成物B10を送出部B22を介して容器体B20の外部に送出された猫用避妊組成物B15となりスプレー状またはミスト状になって1〜2g程度付着させることができた。住民はこの行動を一日に一回7日程度実行すると、発情期になってもその特徴が軽減され、近所の住民たちからも感謝された。
【実施例11】
【0059】
【0060】
上記実施の形態の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮するものではない。又、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
また、本明細書の中で上記において引用されたすべての参考文献は完全にそのまま参照部に取り込まれる。
【産業上の利用可能性】
【0061】
保健所で処分される猫の処理費用の負担は税金で賄われているため、本発明の猫用避妊組成物及び猫用避妊組成物の提供方法によって、保健所での処理費用の軽減化が図れるので、産業上の利用価値が高い。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の実施の形態例を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態例を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態例を示す概略説明図である。
【図4】本発明の実施の形態例を示す概略説明図である。
【図5】本発明の実施の形態例を示す概略説明図である。
【図6】本発明の実施の形態例を示す概略説明図である。
【符号の説明】
【0063】
A10:猫用避妊組成物 A15:猫用避妊組成物
A11:動物用避妊組成物 A11(01):エストロゲン
A12:猫用嗜好組成物 A12(01):肉粉
A13:科動物陶酔作用植物 A13(13):スペアミント系
A20:容器体 A21:送出手段 A22:送出部
A30:指示手段 A31:発情期情報 A32:利用時期情報
B10:猫用避妊組成物 B15:猫用避妊組成物
B11:動物用避妊組成物 B11(47):ホルモン避妊用薬剤
B12:猫用嗜好組成物 B12(09):アミノ酸液体
B14:ネコ科動物陶酔作用組成物 B14(05):イヌハッカ抽出物エキス
B20:容器体 B21:送出手段 B22:送出部
B30:指示手段 B31:発情期情報 B32:利用時期情報
F1:キャットフード F2:キャットフード
P1:皿 P2:皿
C1:野生化した雌猫 C2:野生化した雌猫

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定量の動物用避妊組成物に適量の猫用嗜好組成物または/及び適量のネコ科動物陶酔作用植物または/及び適量のネコ科動物陶酔作用組成物を混合して成ることを特徴とする猫用避妊組成物。
【請求項2】
動物用の避妊組成物を猫に摂取させるため方法であり、前記猫用避妊組成物を送出手段を備えた容器体に収納し猫の餌やペットフードに前記送出手段を介して前記猫用避妊組成物を所定量添加させることを特徴とする、請求項1に記載の猫用避妊組成物の提供方法。
【請求項3】
動物用の避妊組成物を猫に摂取させるため方法であり、前記猫用避妊組成物を送出手段を備えた容器体に収納し、猫の身体の一部に前記送出手段を介して前記猫用避妊組成物を適量付着させることを特徴とする、請求項1に記載の猫用避妊組成物の提供方法。
【請求項4】
前記容器体の任意部位に猫の発情時期または前記猫用避妊組成物の利用時期を指示手段を介して指示し、前記猫用避妊組成物を猫の発情時期または/及び前記猫用避妊組成物の利用時期に限って使用することを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載の猫用避妊組成物の提供方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−254063(P2012−254063A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−139920(P2011−139920)
【出願日】平成23年6月7日(2011.6.7)
【出願人】(511154559)
【Fターム(参考)】