生検カニューレの調節可能な深さ停止部材
【課題】生検カニューレと共に使用するためのデバイスを提供する。
【解決手段】ブレスト・コイルと共に用いられる限局化固定具の、横側または中央の圧縮プレートのいずれかとして、用いられるグリッド・プレート、を伴う、生検システムは、所望の空間的な配向で、選択されたガイド穴を位置決めするために回転した後に、グリッド・プレートの中の所望の長方形の凹部の中に挿入可能である、回転可能なガイド・キューブ、を備えている。このガイド・キューブの様式は、付加的な穴の位置と、斜めの穴と、非円形状の生検器具のカニューレを、回転するように、支持するために、回転式の案内部材と共に、機能する、拡大された円形の穴と、を与えるために、二軸において回転可能であるもの、を含む。回転式の案内部材は、その上の選択された縦方向の位置に容易にスライドするための、係止解除状態、を有していてよい。
【解決手段】ブレスト・コイルと共に用いられる限局化固定具の、横側または中央の圧縮プレートのいずれかとして、用いられるグリッド・プレート、を伴う、生検システムは、所望の空間的な配向で、選択されたガイド穴を位置決めするために回転した後に、グリッド・プレートの中の所望の長方形の凹部の中に挿入可能である、回転可能なガイド・キューブ、を備えている。このガイド・キューブの様式は、付加的な穴の位置と、斜めの穴と、非円形状の生検器具のカニューレを、回転するように、支持するために、回転式の案内部材と共に、機能する、拡大された円形の穴と、を与えるために、二軸において回転可能であるもの、を含む。回転式の案内部材は、その上の選択された縦方向の位置に容易にスライドするための、係止解除状態、を有していてよい。
【発明の詳細な説明】
【開示の内容】
【0001】
〔関連出願に対するクロス・リファレンス〕
本特許出願は、本特許出願と同日に出願されている、同時係属でヒブナー(Hibner)他に共同所有されている、「グリッド・アンド・ローテータブル・キューブ・ガイド・ローカリゼーション・フィクスチュア・フォー・バイオプシー・デバイス(GRID AND ROTATABLE CUBE GUIDE LOCALIZATION FIXTURE FOR BIOPSY DEVICE)」を発明の名称とする、米国特許出願第□□□号、に関連しており、この開示は、これにより、その全体において参照により組み込まれている。
【0002】
〔発明の分野〕
本発明は、一般に、生検デバイスに関連しており、特に、組織を切断するためのカッターを有する生検デバイス、に関連しており、さらに、プローブ、または生検デバイスのプローブを後に受容するスリーブ、の挿入を案内する、限局化および案内用の固定具、に関連している。
【0003】
〔発明の背景〕
検査、超音波、MRI、X線画像化等、を通して、患者の乳房の中に、疑わしい組織のかたまりが発見されると、そのかたまりが癌性細胞を含んでいるか否かを決定するために、その組織の1個以上のサンプルを取り出すための生検処置を行なうことが必要になる場合が多い。生検は開口式または経皮的な方法を用いて行なうことができる。
【0004】
開口式の生検は、乳房の中に大きな切開部を作り、切除生検と呼ばれる、そのかたまり全体を取り出すことによるか、切開生検として知られている、その相当な部分を取り出すことにより、行なわれる。開口式生検は、病院または外科センターにおいて、外来患者の処置として、普通に行なわれている外科処置であり、患者に対する、高い費用と、極めて多量の損傷と、を伴う。また、開口式生検は、経皮式生検よりも、感染および出血の比較的に高い危険性を伴い、時には、開口式生検により結果として生じる変形が、その後の乳房X線像を読み取ることを困難にする可能性もある。さらに、患者の美的感覚の考慮は、上記変形の危険性により、開口式生検を、魅力の少ないものにさえ、している。また、高い割合の生検が、疑わしい組織のかたまりが癌性でないこと、を示すとすれば、上記のような開口式生検の欠点は、この方法を、多くの場合において、不適切にする。
【0005】
逆に、経皮式生検は、開口式生検よりも、侵襲性がはるかに低い。この経皮式生検は、細針吸引(FNA)またはコア・ニードル生検を用いて、行なうことができる。FNAにおいては、極めて細い針が、疑わしい組織のかたまりから、流体および細胞を抜き取るために、用いられる。この方法は、局所麻酔の適用が、FNA自体よりも、痛みが多いので、局所麻酔が常に使われるとは限らないというほど、痛みが少ないことにおいて、有利である。しかしながら、このFNAの欠点は、その処置を通して、少数の細胞しか得られないことであり、疑わしい組織の分析において、FNAの有用性を比較的に低下させており、さらに、サンプルが悪性であることが分かった場合に、癌の進行の評価を比較的に複雑にさせている。
【0006】
コア・ニードル生検の間に、小さな組織サンプルが取り出されて、発見される何らかの癌性細胞の進行の評価を含む、組織の病理学的な評価を可能にする。以下の特許文書はさまざまなコア生検デバイスを開示しており、これらは、それらの全体において、参照により本明細書に組み込まれている。2001年8月14日に発行されている米国特許第6,273,862号、2001年5月15日に発行されている米国特許第6,231,522号、2001年5月8日に発行されている米国特許第6,228,055号、2000年9月19日に発行されている米国特許第6,120,462号、2000年7月11日に発行されている米国特許第6,086,544号、2000年6月20日に発行されている米国特許第6,077,230号、2000年1月25日に発行されている米国特許第6,017,316号、1999年12月28日に発行されている米国特許第6,007,497号、1999年11月9日に発行されている米国特許第5,980,469号、1999年10月12日に発行されている米国特許第5,964,716号、1999年7月27日に発行されている米国特許第5,928,164号、1998年7月7日に発行されている米国特許第5,775,333号、1998年6月23日に発行されている米国特許第5,769,086号、1997年7月22日に発行されている米国特許第5,649,547号、1996年6月18日に発行されている米国特許第5,526,822号、およびヒブナー(Hibner)他に対して、2003年10月23日に公開されている、米国特許出願第2003/0199753号。
【0007】
開示が、これにより、その全体において、参照により組み込まれている、ヒューゲス(Hughes)他に対する、「MRI・バイオプシー・デバイス・ローカリゼーション・フィクスチュア(MRI biopsy device localization fixture)」を発明の名称とする、米国特許出願公開第2005/0283069A1号において、開口式および閉鎖式の核磁気共鳴画像化(MRI)機器の両方において、乳房圧縮のためと、腹臥生検処置中に、コア生検器具を案内するために、ブレスト・コイルと共に用いられる、限局化機構、または固定具、が記載されている。この限局化固定具は、MRI適合性の生検器具、特に、スリーブを、疑わしい組織または病巣の生検部位に、支持して向けるための、三次元のデカルト座標の位置決め可能な案内部材、を含んでいる。Z字形の停止部材は正確な挿入を向上させ、スリーブの過剰挿入または偶発的な後退を防ぐ。
【0008】
Z字形の停止部材は正確な挿入を向上させ、スリーブの過剰挿入または偶発的な後退を防ぐ。特に、Z字形の停止部材は、取り付けられている生検プローブが所望の深さに到達すると、生検デバイスのハンドルに接触するように、患者の組立体から一定の距離において、限局化固定具に係合される。同様に、別の生検カニューレは、Z字形停止部材に接触するハンドルに相当するハブを伴うスリーブ、であってもよい。
【0009】
上記のような、深さ停止部材の特徴を伴う、限局化固定具は、臨床的な利点を与えるが、一部の外科医は、生検プローブまたは同様の生検カニューレを位置決めする別の種類の方法、を好む可能性がある。例えば、一部の臨床医は、継続している診断の画像化(例えば、超音波)により送り込まれている場合等において、手動案内型の生検プローブを好む可能性がある。したがって、三軸挿入式の案内装置を採用しない場合に、生検プローブの過剰挿入を防ぐことを組み込むこと、が望ましくなるであろう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2005−334645号公報
【特許文献2】特開2005−334644号公報
【特許文献3】特開2005−334643号公報
【0011】
〔発明の概要〕
本発明は、組織の中への挿入の前に、生検カニューレの上に縦方向に位置決めされる深さ停止デバイスの使用のための、装置および方法、を提供することにより、先行技術の、上記およびその他の問題、に対処している。この深さ停止デバイスは、位置決めを可能にする係止解除された状態と、その後の、係止状態と、を好都合に有しており、偶発的な過剰挿入が積極的に妨げられるようになっている。これにより、生検デバイスまたはトロカール/スリーブの手動の挿入でも、生検カニューレの穴あけ用の先端部分による行き過ぎを防ぐための案内された処置の有益な効果を有する。
【0012】
本発明の一つの態様において、デバイスは、生検カニューレの軸を、実質的に周囲において囲む案内部分、を与えることにより、深さ停止部材として、作用する。係止用の部分は、生検カニューレの上の所望の縦方向の位置における時に、その生検カニューレに対して、結合式の係合状態に移動する。このデバイスの横方向の部分は、生検されている体の部分を限局化する、患者の皮膚または一部のそのすぐ近くの構造、に対して接触することにより、過剰挿入を排除する。
【0013】
本発明の別の態様において、生検カニューレは、深さ停止デバイスの縦方向の位置決めを補助する測定用のしるしを有しており、この測定用のしるしは、これにより達成される侵入の深さを示す。
【0014】
本発明の上記およびその他の目的および利点は、添付図面とそれらの説明とにより、明らかになるであろう。
【0015】
添付図面を伴って行なわれている以下の説明に対する参照により、本発明がさらに良く理解されることになる、と考えられる。
【0016】
〔発明の詳細な説明〕
図面において、同一の参照符号は、幾つかの図を通して、同一の部品を示しており、図1〜図3において、核磁気共鳴画像化(MRI)適合性の生検システム10は、一般的に、MRI機器(図示せず)を含む遮蔽された部屋の外側に置かれているか、または、その強い磁場および/または敏感な高周波(RF)信号検出アンテナ、に対する有害な相互作用を軽減するために、少なくともそれらから離間されている、制御モジュール12、を有している。これにより、全体において参照により組み込まれている、米国特許第6,752,768号において記載されているように、一定範囲の予めプログラムされている機能性が、組織サンプルを得ることを補助するために、制御モジュール12の中に組み込まれている。この制御モジュール12は、上記MRI機器のガントリー(図示せず)の上に置かれているブレスト・コイル18、に取り付けられている限局化固定具16により位置決めされて案内される、MRI生検デバイス14、を制御してこれに電力供給する。
【0017】
上記制御モジュール12は、MRI生検デバイス14に、機械的に、電気的に、および空気圧により、連結されており、MRI機器における、強い磁場と敏感なRF受信用の部品とから、離間させることが必要である、部品、を分離することが可能である。ケーブル・マネージメント・スプール20は、制御モジュール12の側面から突出しているケーブル・マネージメント・アタッチメント・サドル22、の上に置かれている。このケーブル・マネージメント・スプール20には、制御信号とカッターの回転/進行の動作とをそれぞれ伝達するための、対をなす電気ケーブル24と機械ケーブル26と、が巻き付けられている。特に、これらの電気的および機械的なケーブル24,26は、それぞれ、制御モジュール12の中の、それぞれの電気的および機械的なポート28,30に、接続されている一端部と、MRI生検デバイス14の再使用可能なホルスター部分32に接続されている他端部と、を有している。さらに、不使用時に、ホルスター部分32を保持できる、MRIドッキング・カップ34が、ドッキング・ステーション取付けブラケット36により、制御モジュール12に取り付けられている。
【0018】
また、壁に取り付けられているインターフェイス・ロック・ボックス38は、制御モジュール12におけるロックアウト・ポート42に、つなぎケーブル40を供給している。このつなぎケーブル40は、MRI機器に近すぎた制御モジュール12の不注意な位置決めを排除するように、好都合に独自に終端となっており、短い長さを有している。さらに、インライン・エンクロージャ44は、つなぎケーブル40、電気ケーブル24および機械ケーブル26を、制御モジュール12におけるそれぞれのポート42,28,30に、好都合に位置合わせすることが可能である。
【0019】
真空の補助は、制御モジュール12と、液体および固体のくずを捕捉する真空キャニスター50、の外側ポート48と、の間に接続している、第1の真空配管46により、供給される。配管キット52は、制御モジュール12とMRI生検デバイス14との間に、空気の連通を完成させている。特に、第2の真空配管54は真空キャニスター50の入口ポート56に接続されている。この第2の真空配管54は、MRI生検デバイス14に取り付けられている二つの真空配管58,60、に分かれている。MRI生検デバイス14がホルスター部分32に設置されている状態で、制御モジュール12は機能的な検査を行なう。潤滑剤として役立ち、真空シールを達成することを補助するために、塩水が、生検デバイス14の中に、手動により注入される。制御モジュール12は、MRI生検デバイス14の中のカッター機構(図示せず)を作動させて、完全な移動をモニターする。この場合に、機械ケーブル26を回転させるために加えられるモーターの力および/または機械ケーブル26のそれぞれの端部における回転の速度または位置を比較することにおいて感知される機械ケーブル26の中のねじれの量、に関して、機械ケーブル26の中または生検デバイス14の中における結合がモニターされる。
【0020】
上記の再使用可能なホルスター部分32から分離可能である、遠隔キーパッド62は、MRI生検デバイス14の臨床医の制御を向上させるために、特に、MRI生検デバイス14を限局化固定具16の中へ挿入後、MRI生検デバイス14の制御が容易にアクセスできず、および/または、制御モジュール12の配置が不都合に離れている(例えば、約9.1m(30フィート)離れている)時に、制御パネル12に、電気ケーブル24を介して、通信する。再使用可能なホルスター部分32における後端部のサムホイール63も、組織サンプルが得られる側面を回転させるために、挿入後に、容易にアクセス可能である。
【0021】
限局化フレームワーク68の左右の平行な上方案内部材64,66は、ブレスト・コイル18の患者支持プラットホーム78の中に形成されている、下面部74と選択されるブレスト穴76のそれぞれの面とに、取り付けられている左右の平行な上方トラック70,72の中に、それぞれ、側方に調節可能に受容されている。ブレスト・コイル18の基部80は、ブレスト穴76の間の、患者支持プラットホーム78に取り付けられているセンターライン・ピラー82により、接続されている。また、各ブレスト穴76の周囲において離間しているそれぞれの側における、一対の外側の垂直な支持ピラー84,86はそれぞれ横向きの凹部88を画定しており、この凹部88の中に、限局化固定具16が存在している。
【0022】
なお、患者の乳房が、横向きの凹部88の中のブレスト穴76の中に、それぞれ、ぶらさがってかかること、が当然に認識されるであろう。また、便宜上、限局化固定具16に関係している乳房組織の中において、デカルト座標により、疑わしい病巣を突き止め、その後に、MRI生検デバイス14を形成するために、再使用可能なホルスター部分32に係合される廃棄可能なプローブ組立体91のプローブ90(図1)等のような、器具を選択的に位置決めするために、一定の取り決めが用いられている。生検システム10の手放しの用法を向上させるために、特に、閉じた穴のMRI機器の、狭い領域の中における、繰り返された再画像化のために、上記MRI適合性の生検システム10は、スリーブ94により囲まれているトロカール(「導入器」)92、を案内することも可能である。挿入の深さは、プローブ90またはスリーブ94のいずれかにおいて縦方向に配置されている深さ停止デバイス95により、制御される。
【0023】
上記の案内は、具体的には、グリッド・プレート96として描かれている、横向きのフェンスにより、行なわれ、このグリッド・プレート96は、左右の平行な上方案内部材64、66の下方に取り付けられている側方に調節可能な外側の3面型のプレート・ブラケット98の中に、受容されている。同様に、中央プレート100として描かれている、患者の乳房の中央の面に対する中央フェンスは、ブレスト・コイル18の中に設置される時に、センターライン・ピラー82に近い、左右の平行な上方案内部材64,66の下方に取り付けられている内側の3面型のプレート・ブラケット102の中に、受容されている。上記器具(例えば、プローブ90、トロカール/スリーブ92,94)の挿入箇所をさらに正確にするために、ガイド・キューブ104がグリッド・プレート96の裏面の中に挿入されている。
【0024】
選択された乳房は、中央プレート100により、内側(中央)の面に沿って圧縮され、さらに、グリッド・プレート96により、乳房の外側(側方)の面の上に、圧縮され、後者はX−Y平面を定めている。このX軸は、立っている患者に対して、垂直(矢状方向)であり、限局化固定具16の外側に露出している部分に対向している臨床医により見られる場合に、左右の軸に相当している。さらに、上記X−Y平面に対して垂直に、Z軸が乳房の中央の面に向かって延びており、このZ軸は、一般的に、MRI生検デバイス14のプローブ90またはトロカール/スリーブ92,94、の挿入の、向きおよび深さ、に相当している。明快にするために、用語のZ軸は、「侵入の軸」により、交替可能に用いてもよいが、後者は、患者における挿入箇所を位置決めするために用いられる空間座標に対して、直交していてもよく、していなくてもよい。本明細書において記載されている限局化固定具16の様式は、好都合なまたは臨床的に有益な角度における、病巣に対する、X−Y軸に対して非直交軸の侵入、を可能にしている。
【0025】
図4において、ガイド・キューブ104は、中央ガイド穴106と、コーナー・ガイド穴108と、中心ずれガイド穴110と、を含んでおり、これらの穴は、それぞれの対向する対の面112,114,116の間で、互いに直交して通過している。このガイド・キューブ104を、二軸において、選択的に回転させることにより、各対の面112、114、116の内の一つは、回転されない位置に、近位側に整合させることができ、その後、選択された近位側の面112,114,116を、1/4回転、半回転、または3/4回転だけ、随意的に回転させることが可能になる。これにより、9個の案内位置、118(すなわち、中央ガイド穴106を用いる)と、120a〜120d(すなわち、コーナー・ガイド穴108を用いる)と、122a〜122d(すなわち、中心ずれガイド穴110を用いる)と、の内の一つを、図5において描かれているように、近位側に露出させることが可能になる。
【0026】
図6において、二軸の回転可能なガイド・キューブ104は、交差している垂直バー132と水平バー134とにより形成されているグリッド・プレート96の中における、複数の正方形の凹部130の一つの中への、近位側の面からの挿入のための大きさに作られている。このガイド・キューブ104は、グリッド・プレート96の前面に取り付けられている支持基板136により、グリッド・プレート96を通って通過することが防がれている。支持基板136は、それぞれの正方形の凹部130の中に中心を有している各正方形の開口部138、を含み、ガイド・キューブ104の前面を捕捉するために十分であるが、ガイド穴104,106,108をふさぐほどには大きくない、リップ部分140、を形成している。上記正方形の凹部130の深さはガイド・キューブ104よりも浅く、これにより、グリッド・プレート96から、つかんで引き出すために、ガイド・キューブ104の近位部分142を露出させることを可能にしている。
【0027】
図7〜図9において、例示的な様式において、トロカール92はスリーブ94の中にスライドして入り、この組み合わせ物は、乳房組織の中の生検部位に、ガイド・キューブ104(図9)を通して、案内される。スリーブ94は、円筒形のハブ198に、近位側において取り付けられていて、開口している遠位端部202の近くに、側方の穴200を有している、中空の軸(またはカニューレ)196、を含む。この円筒形のハブ198は、側方の穴200を回転させるための、外側に与えられているサムホイール204、を有している。さらに、上記円筒形のハブ198は、軸196が空である時に流体のシールを設けて、挿入された導入器(トロカール)92に対するシールのために、ダックビル・シール208と、ワイパー・シール210と、シール・リテナ212と、を囲っている内側の凹部206、を有している。中空の軸196の外表面に沿って、縦方向に離間している測定用のしるし213は、視覚的に、おそらくは物理的にも、図1の深さ停止デバイス95を位置決めするための手段、を与えている。
【0028】
トロカール92は、対応している特徴を伴う多数の部品、を好都合に組み込んでいる。また、中空の軸214は、画像化可能なサイド・ノッチ218と、近位側ポート220と、の間を連通している流体内腔216、を含んでいる。この中空の軸214は、完全に係合されると、穴あけ用の先端部分222を、スリーブ94の遠位端部202から、延出させるような、大きさに、縦方向に、作られている。塞栓子サムホイール・キャップ224は近位側ポート220を囲っていて、係止用の特徴226を含み、この係止用の特徴226は目で見える角度インジケータ228(図8)を含んでおり、この角度インジケータ228は、画像化可能なサイド・ノッチ218がスリーブ94の中の側方の穴200に整合されることを確実にするために、スリーブ・サムホイール204に係合している。塞栓子シール・キャップ230は、流体内腔216を閉じるために、塞栓子サムホイール・キャップ224の中に、近位側に係合させることが可能である。この塞栓子シール・キャップ230は係止用または位置決め用の特徴232を含み、この特徴232は、塞栓子サムホイール・キャップ224における目で見える角度インジケータ228に対応している、目で見える角度インジケータ233、を含んでおり、このインジケータ228は、剛性、軟質、または弾性のいずれかの、材料により、形づくることが可能である。図9において、ガイド・キューブ104は、トロカール92およびスリーブ94を、グリッド・プレート96を通して、案内している。
【0029】
図10〜図11において、代替のガイド・キューブ104aは二軸における回転機能を有しているが、このガイド・キューブ104aの立方体の部分242と共有のエッジ部分を有している、付加的な直角プリズム240により、自己設置式(self-grounding)である。この共有のエッジ部分に対して直交して見ると、立方体の部分242の比較的に大きな正方形の面244は、挿入されたガイド・キューブ104aの露出される近位側部分248の所望の大きさに一致するように、直角プリズム240の比較的に小さな正方形の面246に重なる。この直角プリズム240は、ガイド・キューブ104aの2個の隣接している面250,252の内の一つの近位側の露出を可能にし、その後、4個の1/4回転の回転位置のうちの一つに、それぞれを回転させることを可能にしている。例示の様式において、第1の面250は中央ガイド穴106aを有しており、第2の面252は、コーナー・ガイド穴108aと、中心ずれガイド穴110aと、を有している。放射状の凹部254は、中心ずれガイド穴110aが用いられる時に、面252に対する深さ停止デバイス95の設置を可能にするために、直角プリズム240の中に浮き彫りにされている。
【0030】
図12〜図14において、別の代替のガイド・キューブ104bは、グリッド・プレート96(図6)の中の選択された正方形の凹部130に対して設置されて、4個の1/4回転の回転位置のうちの一つに対する、一つの軸の回りの回転、を可能にする、近位側の面271の周囲の近位側の拡大されたハット部分270、を有している。さらに、4個の斜めのガイド穴272a,272b,272c,272dは、選択された正方形の凹部130の中の増加された数の挿入箇所にだけでなく、垂直な挿入に拘束される代わりに、むしろ挿入の所望の角度においても、アクセスを可能にする。
【0031】
図15〜図17において、付加的な代替のガイド・キューブ104cもまた、グリッド・プレート96(図6)の中の選択された正方形の凹部130に対して設置されて、4個の1/4回転の回転位置のうちの一つに対する、一つの軸の回りの回転、を可能にする、近位側の面271の周囲の近位側の拡大されたハット部分270、を有している。また、ガイド穴は、それぞれ、部分的に交差している遠位側開口部312a,312bに連通している、それぞれ、外側に離間している近位側開口部311a,311b(図15)、を有している、第1の対の収束用の斜めの貫通穴310a,310bとして、描かれている。これらのガイド穴はまた、外側に離間している遠位側開口部312c、312dに連通している、それぞれ、部分的に交差している近位側開口部311c、311d、を有している、第2の対の分散用の斜めの貫通穴310c、310dとして、描かれている。
【0032】
図18において、さらに代替の二穴式のガイド・キューブ104dは、拡大された近位側ハット部分270の中の近位側の面271を通して出入している2個の拡大されたガイド穴330,332、を有している。同様に、図19において、一穴式のガイド・キューブ104eは、拡大された近位側ハット部分270の中の近位側の面271を通して出入している1個の拡大されたガイド穴334、を有している。それぞれのガイド・キューブ104d、104eは、一体の近位側深さリング停止部材338と共に、円筒形の回転式案内部材336(図20)を受容することが可能である。図20および図21において、円筒形の案内部材336の中の貫通穴340は、例示の様式において、断面が卵形であることにより、生検器具のカニューレ(例えば、プローブ90、スリーブ94)を受容するような、大きさに作られている。なお、円筒形の案内部材336が、特に、非円筒形の生検器具のカニューレに対して、生検器具の支持体の案内される部分に構造的に支持を与えて、その軸方向の回転を容易にできることが、当然に、認識されるであろう。
【0033】
また、上記の二穴式および一穴式のガイド・キューブ104d、104eおよび回転式案内部材336が、おそらくは、独自に位置決めされているガイド穴を有する付加的なガイド・キューブ(図示せず)を伴う、ガイド・キューブの組、を含んでいてもよいことが、当然に、認識されるであろう。上記の回転式案内部材336に適合するような拡大されたガイド穴330〜340により、過度に多いガイド穴(例えば、330,332)の重なりは、挿入されている生検器具のカニューレに対して、回転式案内部材336による結果として不十分な支持、を生じる可能性がある。したがって、選択されたグリッド穴の中の所望の位置に対応して、利用可能なガイド・キューブ104d、104eの内の一つを選択することにより、微細な位置決めが達成される。
【0034】
図22および図23において、係止用O−リングの特徴を、深さリング停止部材(回転式案内部材)350の中に、好都合に組み込むことが可能である。このように、深さリング停止部材(回転式案内部材)350の一定の摩擦係合だけに依存しなければならないことは、このリング停止部材350を所望の位置に設置すること、または停止用の構造として役立つように、極めて容易に、配置されることにおいて、困難を結果として生じることになるであろう。また、例示の様式において、リング停止部材350の外周面351は、深さリング停止部材350を把持して配向する共に、係止および係止解除のために回転させることを補助する、左右の外側の縦方向の隆起部352,354、を含んでいる。後方から見た場合に、概ね円筒形の内径部分359の中に形成されている、対向している内側の縦方向の隆起部356,358は、細長い断面が、垂直に、係止解除状態に、配向されている、卵形のカニューレ360(図23)の上方左側と下方右側の面に、それぞれ、接触する。これらの内側の縦方向の隆起部356,358は、内側の接線方向の係止リブ362を変形させる係止状態の位置まで、符号360′として描かれている、上記卵形カニューレの、時計方向における、1/4の回転、を可能にする。
【0035】
なお、上記の配向および形状が例示的であることは、当然に、認識されるであろう。例えば、係止および係止解除するための回転の量は、1/4回転よりも、少なくても、多くてもよい。加えて、深さリング停止部材350の外径における非円形の特徴は省かれてもよい。また、別の変形も採用可能である。例えば、図24〜図25において、弾性ポリマーにより形成されている、円筒形の回転式案内部材380は、卵形の生検用カニューレ384の挿入を可能にするように形づくられている細長い貫通穴382、を有している。図26において、符号380′で描かれている係止状態の位置まで、いずれかの方向に、1/4回転だけ、円筒形の回転式案内部材380を回転させると、その円筒形の回転式案内部材380′は変形して、生検器具のカニューレ384に結合し、これにより、深さ停止部材として働く。
【0036】
同様に、図27において、回転式案内部材400は、平坦化された細長い側面と、対応する細長い貫通穴402と、を伴って、卵形の形に作られている。この外側の形状は、触知可能であってよく、把持するためと、係止状態または係止解除状態であることの視覚的な指示を与えるために、有利である。細長い貫通穴402の一つの内側の角部を横切っている、弾性の接線方向のリブ404は、回転式案内部材400が、係止位置に、1/4回転だけ、回転されると、挿入された生検器具のカニューレ(図示せず)に対して結合するように、配置されている。
【0037】
図28において、三角形のクリップ式深さ停止部材420は、近位側に曲げられている下方リップ424と下方および近位側に傾斜している部材428に取り付けられている上方の横向きのエッジ部分426と共に、横方向の前面部422、を有しており、傾斜した部材428の下方の横向きのエッジ部分430は遠位側に屈曲して、水平方向の係止用アクチュエータ部材432を形成しており、このアクチュエータ部材432の遠位側エッジ部分434は下方リップ424の上に置かれている。横方向の前面部422の中の、前方の垂直に細長い穴436は、挿入される生検器具のカニューレ(図示せず)の外径に近似するような形に作られている。また、下方および近位側に傾斜している部材428の中に形成されている後方の細長い穴438は、係止用アクチュエータ部材432が上方に持ち上げられると、前方の垂直に細長い穴436の、遠位側の水平方向の投影図になり、これにより、生検器具のカニューレの、これら両方の穴436,438を通る、挿入を可能にしている。その後、係止用アクチュエータ部材432を開放すると、後方の細長い穴438の上方の内側の表面440が下降して、挿入されている生検器具のカニューレの上に結合し、横方向の前面部422が積極的な深さ停止部材として働くことを可能にする。
【0038】
図29において、はさみ様クリップ式深さ停止部材450は、弾性材料の層から、切り出されている。特に、上方アーム部分452および下方アーム部分454は、これらのアーム部分452,454に対して反対側の横方向の側(描かれている状態において左側)において縦方向に分離されている、分割された円筒形の把持部分456から、同一の横方向の側(描かれている状態において右側)に向かって、互いに、垂直方向に離れて放射状に延びている、一つに、取り付けられている。特に、上方の把持用の半円筒形部材458は、その右側において、上方アーム部分452の下方部分460に、取り付けられている。また、下方の把持用の半円筒形部材462は、その右側において、下方アーム部分454の上方部分464に、取り付けられている。さらに、上方アーム部分452の上方の半球状の部分466は上方の指穴468を含んでいる。また、下方アーム部分454の下方の半球状の部分470は下方の指穴472を含んでいる。さらに、アーム部分452,454と、これらのアーム部分452,454の間の接合部に挿入されている縦方向のピン476と、により形成されている、三角形の凹部474(描かれている状態において右方向に開いている)は、指穴468,472がつかまれて相互に動かされると、アーム部分452,454を、互いに向けて弾性的に引き合わせるように、傾斜させ、これにより、上方および下方の把持用の半円筒形部材458,462が開いて、それらの左側の端部の分離を広げる。この係止解除状態の位置において、生検器具のカニューレ(図示せず)を、所望の深さまで、挿入して位置決めすることが可能になる。
【0039】
図30〜図33において、シャッター型深さ停止部材600は、後方から見た場合に(図30)、左側に内側に向かって突出している上方の右側タブ606を伴い、さらに、右側に内側に向かって突出している下方の左側タブ608を伴っている、対応している卵形の穴604、を伴う、弾性の卵形の外殻部分602、を含んでいる。上方の弾性部材610は、卵形の穴604の上方部分614に一致している概ね蹄鉄形状の外表面612、を有している。また、下方の弾性部材616は、卵形の穴604の下方部分620に一致している概ね蹄鉄形状の外表面618、を有している。この例示の様式において、上方および下方の弾性部材610,616は同一であるが、互いに対して、縦軸の回りに、半回転だけ、回転している。さらに、全体のシャッター型深さ停止部材600は、その最長の寸法により定められる、その垂直な軸に対して、あるいは、その第2の最長の寸法により定められる、水平な軸に対して、対称である。
【0040】
上方弾性部材610の中に形成されている、下方に開口している直角プリズム形の凹部622は、上方の中央タブ626と下方のとがったエッジ部分628とを有している上方シャッター624、を受容するような大きさに作られている。さらに、上方弾性部材610の中に形成されている上部中央の長方形のスロット630は、下方に開口している直角プリズム形の凹部622に連通しており、上方中央タブ626を受容する。一方、下方弾性部材616の中に形成されている、上方に開口している直角プリズム形の凹部632は、下方の中央タブ636と上方のとがったエッジ部分638とを有している下方シャッター634、を受容するような大きさに作られている。さらに、下方弾性部材616の中に形成されている下部中央の長方形のスロット639は、上方に開口している直角プリズム形の凹部632に連通しており、下方中央タブ636を受容する。また、上方シャッター624を横切って描かれている、水平方向に取り付けられている上方の水平ピン640は、下方に開口している直角プリズム形の凹部622の対向している側面に対する回転のために、受容されている。一方、下方シャッター634を横切って描かれている、水平方向に取り付けられている下方の水平ピン642は、上方に開口している直角プリズム形の凹部632の対向している側面に対する回転のために、受容されている。
【0041】
上方弾性部材610の右側面は、弾性の卵形外殻部分602の上方右側タブ606の上に置かれている右外向きショルダー644、を含んでいる。さらに、横向きに組み込まれている下向きアーム646は、右側ショルダー644に取り付けられていて、その外表面648が右外向きショルダー644の最も内側のエッジ部分650に対して垂直に整合していて、その内表面652が下方に開口している概ね直角プリズム形の凹部622を定めている状態で、下方に延びている。また、上方弾性部材610の左側面は、弾性の卵形外殻部分602の上方右側タブ606に横向きに整合していてこれに対向している左内向きショルダー654、を含んでいる。さらに、外側下向きアーム656は、左内向きショルダー654に取り付けられていて、その外表面658が卵形の穴604に対向していて、その最も内側のエッジ部分660が下方左側タブ608の内表面662に垂直に整合している状態で、下方に延びており、下方左側タブ608の上には、上記外側下向きアーム656が置かれている。
【0042】
同様に、下方弾性部材616は、横向きに組み込まれている上向きアーム666に取り付けられている左外向きショルダー664と、上方右側タブ606の下側に接触している外側上向きアーム670に取り付けられている右内向きショルダー668と、を含んでいる。また、上方弾性部材610の横向きに組み込まれている下向きアーム646は、シャッター型深さ停止部材600および挿入される生検器具のカニューレ672の、縦方向の中心線を通り過ぎて下方に延びている。さらに、横向きに組み込まれている下向きアーム646の下方エッジ部分674は右内向きショルダー668の上面676から離間されている。加えて、横向きに組み込まれている上向きアーム666の上方エッジ部分678は左内向きショルダー654の下面680から離間されている。弾性の卵形外殻部分602が、図30〜図32におけるように、ゆるめられている時に、左内向きショルダー654と横向きに組み込まれている上向きアーム666の上方エッジ部分678との間の間隔は、下方に開口している直角プリズム形の凹部622の中に右方向に連通していて、上方シャッター624の左方向の延伸部分684の邪魔されない揺動を可能にする大きさに作られている、上方左側の長方形の凹部682、を定めている。また、右内向きショルダー668の上面676と横向きに組み込まれている下向きアーム646の下方エッジ部分674との間の間隔は、上方に開口している直角プリズム形の凹部632の中に左方向に連通していて、下方シャッター634の右方向の延伸部分688の邪魔されない揺動を可能にする大きさに作られている、下方右側の長方形の凹部686、を定めている。
【0043】
図31において、シャッター型深さ停止部材600は、上部中央の長方形のスロット630から上方中央のタブ626の上に、さらに、下部中央の長方形のスロット639から下方中央のタブ636の上に、それぞれ、圧力を回復させることにより、閉じた上方および下方のシャッター624,634、を最初に有している。選択された側(したがって、後方の側)からの、生検器具のカニューレ672の挿入により、シャッター624,634の上方および下方のとがったエッジ部分628,638は遠位側および外側に揺動するが、既述の回復用の圧力により、接触した状態を維持する。この場合に、生検器具カニューレ672の近位側への後退は、とがったエッジ部分628,638を、近位側に、したがって内側に、摩擦により回転させ、これにより、生検器具カニューレ672の上に結合して、偶発的な後退を防ぐので、深さ停止部材として役立つ。ただし、後退が望まれる場合には、図33において、シャッター型深さ停止部材600の垂直方向の高さを減少させるように、弾性の卵形外殻部分602を押しつぶすことにより、横向きに組み込まれた下向きアーム646が下方シャッター634を開き、さらに、横向きに組み込まれた上向きアーム666が上方シャッター624を開く。
【0044】
あるいは、本発明の態様に矛盾しないシャッター型深さ停止部材において、単一のシャッターも採用可能であることが、当然に、認識されるであろう。また、さらに他の代替品として、あるいは、付加的な特徴として、上記の生検カニューレの中の溝は、配置されたシャッター型深さ停止部材における、偶発的な近位側への後退をさらに回避するように、1個または2個のシャッターの係合を向上させてもよい。さらに、これらの生検カニューレにおける溝は、係合が、遠位側への位置決め(positioning)に比べた場合に、近位側への後退に対してさらに有力になるように、傾斜していてよい。さらに、これらの溝は、シャッター型深さ停止部材の回転が、位置決めのために、生検カニューレから、さらに係止解除するように、生検カニューレの周囲の部分だけに沿って、存在していてもよい。
【0045】
また、代わりに、上記2個のシャッター624,634の直線状の上方および下方のとがったエッジ部分628,638を、偶発的な後退に対する係止を増すために、取り囲まれているシャッター型深さ停止部材600の横断面に、密接に近づけるように、外形を合わせることも可能であることが、本開示の有益性と共に、当然に、認識されるであろう。
【0046】
本発明は幾つかの実施形態の説明により例証されていて、これらの例示的な実施形態は、相当に詳細に記載されているが、添付の特許請求項の範囲をこのような詳細に制限するか何らかの方法で限定することは、本出願人の意図ではない。すなわち、付加的な利点および変更が、当該技術分野における熟練者において、容易に見えてくることが可能である。
【0047】
例えば、別の画像化の様式も、本発明の態様により、有益になる可能性がある。
【0048】
また、それぞれの面に対応する4個の1/4回転の位置を伴う、6個の面のそれぞれに対して回転可能なガイド・キューブが、多数の可能な、挿入の位置と挿入の角度と、を達成できるように、支持リップ部分140を伴うグリッド・プレート96を用いることも可能であることが、当然に、認識されるであろう。
【0049】
参照により本明細書に組み込まれていると言われている、あらゆる特許、公開物、またはその他の開示材料は、全体においてまたは部分において、その組み込まれている材料が、その開示において記載されている、既存の定義、陳述、またはその他の開示材料、に対して矛盾しない程度においてだけ、本明細書に組み込まれていることが、当然に、認識されるであろう。したがって、必要な程度まで、本明細書において明確に記載されている、上記の開示は、参照により本明細書に組み込まれている何らかの矛盾している材料に、取って代わる。また、参照により本明細書に組み込まれていると言われているが、既存の定義、陳述、またはその他の開示材料、に対して矛盾している、あらゆる材料、またはその部分は、その組み込まれている材料とその既存の開示材料との間に、全く矛盾が生じない程度に組み込まれているだけということになる。
【0050】
また、水平、垂直、左右、下向き、上向き、等のような、さまざまな方向の用語は、図面における描写の向きに関連して、用いられていることが、当然に、認識されるであろう。すなわち、本発明に矛盾しない適用は、別の配向における、同一の部品の使用、も含んでいてよい。
【0051】
本明細書において記載されている生検カニューレのための深さ停止部材のさまざまな様式の係止用/係止解除用の部品のバイアスは、経済的な製造のための、弾性材料により、好都合に形成されていることが、当然に、認識されるであろう。しかしながら、係合から係止用の面を移動させるために、バイアス用および/または作動用の制御のためのばねによりバイアスが与えられる剛性の部品の組立体を、本発明の態様に矛盾しない同様の結果を達成するために、置き換えることも可能である。
【0052】
例えば、ブレスト・コイルの中央ウェブの位置決めおよび高さは、回転可能な立方体と共に用いられる中央グリッド・プレートの使用を可能にして、乳房の中央側から侵入できる。また、別の例において、六角形等のような、異なる幾何学的な形状、を有するグリッドも使用可能である。
【0053】
また、別の例として、同様に先細のガイド・ブロックを設置するために、グリッド・プレートの中の等辺形の多角形の横断面のそれぞれのグリッド穴も遠位側の開口に向かって先細になっている。
【0054】
〔態様〕
(1)生検カニューレと共に使用するためのデバイスにおいて、
前記生検カニューレを受容して、少なくとも部分的に前記生検カニューレの周囲を取り囲むような、大きさに作られている軸穴、を定めている案内部分と、
前記生検カニューレに係合して、当該生検カニューレに対する前記案内部分の偶発的な近位側への移動を阻止するように、配置される係止部分と、
前記案内部分に取り付けられていて、所望の深さにおいて、前記生検カニューレの遠位側への挿入を妨げるように配置されている、横方向の部分と、
を備えている、デバイス。
(2)態様1に記載のデバイスにおいて、
前記生検カニューレは、細長い横方向の断面を有しており、
前記案内部分の中に定められている前記軸穴は、内径を有しており、
前記内径は、第1の角度の配向で、前記生検カニューレの上における相対的な縦方向の移動を可能にして、回転されると、第2の角度の配向で、前記生検カニューレに結合するような、大きさに作られている、デバイス。
(3)態様2に記載のデバイスにおいて、
前記案内部分および前記横方向の部分は、弾性リングを含み、
前記係止部分は、弾性の構造を含み、
前記弾性の構造は、前記内径の一部分を横切って定められていて、前記第2の角度の配向において、前記生検カニューレに接触する、デバイス。
(4)態様2に記載のデバイスにおいて、
前記案内部分および前記横方向の部分は、弾性リングを含み、
前記係止部分は、前記細長い断面により定められる直径に対して概ね直交している減少された直径、を含む、デバイス。
(5)態様2に記載のデバイスにおいて、
前記案内部分および前記横方向の部分の内の選択された一方の外径は、非円形の把持用の表面を与えている、デバイス。
【0055】
(6)態様1に記載のデバイスにおいて、
前記横方向の部分は、遠位側に配向されている横方向の平面部材を含み、
前記横方向の平面部材は、前記生検カニューレの横断面に近似した大きさに作られている遠位側の穴を定めており、
前記案内部分は、傾斜した平面部材を含み、
前記傾斜した平面部材は、前記横方向の平面部材の外側のエッジ部分に、一端部において、取り付けられていて、前記生検プローブの対向する横向きの面(opposite lateral side)を越えて延びるような大きさに作られている反対側の端部を有しており、
前記軸穴は、細長い穴を含み、
前記細長い穴は、前記生検カニューレが、前記遠位側の穴に通過する時に、この細長い穴を通過することを可能にするような大きさに作られており、
前記係止部分は、遠位側に突出している作動部材を含み、
前記作動部材は、前記横方向の平面部材への取り付け位置と反対側の前記傾斜した平面部材のエッジ部分に取り付けられており、
前記係止部材は、近位側リップ部分をさらに含み、
前記近位側リップ部分は、前記横方向の平面部材の前記傾斜した平面部材への前記取り付け位置と反対側のエッジ部分に設けられ、作動されていない係止部材の下側に配置されており、
前記軸穴は、前記遠位側の穴に対する縦方向の整合状態から外れて、前記生検カニューレに対して結合した係合状態になる、デバイス。
(7)態様1に記載のデバイスにおいて、
前記生検カニューレに対して結合した対向状態のために形づくられている第1のあごおよび第2のあごを有している弾性の本体部分と、
前記第1のあごから横に延びている第1の横方向の部分と、
前記第2のあごから横に延びている第2の横方向の部分と、
をさらに備えており、
前記第1および第2の横方向の部分は、前記生検カニューレの上における縦方向の位置決めのために、前記第1および第2のあごを係止解除するように、調整された偏向(coordinated deflection)に対応するよう、配置されている、デバイス。
(8)態様1に記載のデバイスにおいて、
前記横方向の部分は、外側リングを含み、
前記案内部分は、前記外側リングにより囲まれ、前記係止部分を支持する、内側部分を含み、前記軸穴を部分的に遮断するように回転可能な旋回部材を含む、デバイス。
(9)態様8に記載のデバイスにおいて、
前記案内部分は、前記外側リングが圧縮されると、前記係止部分を偏向させて、前記生検カニューレに対する係合からはずすように、操作可能に構成されている、デバイス。
(10)態様1に記載のデバイスにおいて、
第1の旋回部材から横にはずれている(offset)、前記第1の案内部分の第1の係止解除部材であって、
第2の案内部分により支持されている第2の旋回部材に近接した、前記外側リングの内径部分における反対側の面に向かって延びており、
前記第2の案内部分は、前記第1の旋回部材に向かって延びている第2の係止解除部材を有している、
前記第1の案内部分の第1の係止解除部材、
をさらに含む、デバイス。
【0056】
(11)装置において、
生検カニューレと、
前記生検カニューレの外表面の上における、複数の挿入の深さの測定用のしるしと、
デバイスであって、
前記生検カニューレを受容して、少なくとも部分的に前記生検カニューレの周囲を取り囲むような、大きさに作られている軸穴、を定めている案内部分、
前記生検カニューレに係合して、この生検カニューレに対する前記案内部分の偶発的な近位側への移動を阻止するように、配置される係止部分、および、
前記案内部分に取り付けられていて、所望の深さにおいて、前記生検カニューレの近位側への挿入を妨げるように配置されている、横方向の部分、
を含む、デバイスと、
を備えている、装置。
(12)態様11に記載の装置において、
前記生検カニューレは、細長い横方向の断面を有しており、
前記案内部分の中に定められている前記軸穴は、内径を有しており、
前記内径は、第1の角度の配向で、前記生検カニューレの上における相対的な縦方向の移動を可能にして、回転されると、第2の角度の配向で、前記生検カニューレに結合するような、大きさに作られている、装置。
(13)態様12に記載の装置において、
前記案内部分および前記横方向の部分は、弾性リングを含み、
前記係止部分は、弾性の構造を含み、
前記弾性の構造は、前記内径の一部分を横切って定められていて、前記第2の角度の配向において、前記生検カニューレに接触する、装置。
(14)態様12に記載の装置において、
前記案内部分および前記横方向の部分は、弾性リングを含み、
前記係止部分は、前記細長い断面により定められる直径に対して概ね直交している減少された直径、を含む、装置。
(15)態様12に記載の装置において、
前記案内部分および前記横方向の部分の内の選択された一方の外径は、非円形の把持用の表面を与えている、装置。
【0057】
(16)態様11に記載の装置において、
前記横方向の部分は、遠位側に配向されている横方向の平面部材を含み、
前記横方向の平面部材は、前記生検カニューレの横断面に近似した大きさに作られている遠位側の穴を定めており、
前記案内部分は、傾斜した平面部材を含み、
前記傾斜した平面部材は、前記横方向の平面部材の外側のエッジ部分に、一端部において、取り付けられていて、前記生検プローブの対向する横向きの面を越えて延びるような大きさに作られている反対側の端部を有しており、
前記軸穴は、細長い穴を含み、
前記細長い穴は、前記生検カニューレが、前記遠位側の穴に通過する時に、この細長い穴を通過することを可能にするような大きさに作られおり、
前記係止部分は、遠位側に突出している作動部材を含み、
前記作動部材は、前記横方向の平面部材への取り付け位置と反対側の前記傾斜した平面部材のエッジ部分に取り付けられており、
前記係止部材は、近位側リップ部材をさらに含み、
前記近位側リップ部材は、前記横方向の平面部材の前記傾斜した平面部材への前記取り付け位置と反対側のエッジ部分に設けられ、作動されていない係止部材の下側に配置されており、
前記軸穴は、前記遠位側の穴に対する縦方向の整合状態から外れて、前記生検カニューレに対して結合した係合状態になる、装置。
(17)態様11に記載の装置において、
前記生検カニューレに対して結合した対向状態のために形づくられている第1のあごおよび第2のあごを有している弾性の本体部分と、
前記第1のあごから横に延びている第1の横方向の部分と、
前記第2のあごから横に延びている第2の横方向の部分と、
をさらに備えており、
前記第1および第2の横方向の部分は、前記生検カニューレの上における縦方向の位置決めのために、前記第1および第2のあごを係止解除するように、調整された偏向に対応するように、配置されている、装置。
(18)態様11に記載の装置において、
前記横方向の部分は、外側リングを含み、
前記案内部分は、前記外側リングにより囲まれ、前記係止部分を支持する、内側部分を含み、前記軸穴を部分的に遮断するように回転可能な旋回部材を含む、装置。
(19)態様18に記載の装置において、
当該装置の前記案内部分は、前記外側リングが圧縮されると、前記係止部分を偏向させて、前記生検カニューレに対する係合からはずすように、操作可能に構成されている、装置。
(20)態様11に記載の装置において、
第1の前記旋回部材から横にはずれている、前記デバイスの前記第1の案内部分の第1の係止解除部材であって、
第2の案内部分により支持されている第2の旋回部材に近接した、前記外側リングの内径部分における反対側の面に向かって延びており、
前記第2の案内部分は、前記第1の旋回部材に向かって延びている第2の係止解除部材を有している、
前記デバイスの前記第1の案内部分の第1の係止解除部材、
をさらに含む、装置。
【0058】
(21)態様11に記載の装置において、
前記生検カニューレの中の測定用のしるしは、溝をさらに含む、装置。
(22)態様21に記載の装置において、
前記溝は、縦方向に傾斜した溝、をさらに含む、装置。
(23)患者の乳房組織の生検を行なう方法において、
侵入の深さを決定する処理と、
穴あけ用の先端部分を有する生検カニューレの上に、深さ停止部材を縦方向に位置決めする処理と、
前記侵入の所望の深さに対応して、前記生検カニューレの上に、前記深さ停止部材を係止する処理と、
組織の中に前記生検カニューレを挿入する処理と、
を含む、方法。
(24)態様23に記載の方法において、
前記深さ停止部材を縦方向に位置決めするために、前記生検カニューレの上の測定手段を参照する処理、
をさらに含む、方法。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】生検デバイスに遠隔操作により連結されている制御モジュールを含み、さらに、リング停止部材により設定されるような、所望の挿入の深さまで、生検デバイスのトロカール/塞栓子または生検デバイスプローブを位置決めするための回転可能なキューブ、と共に用いられる横向きのグリッド・プレートを伴う限局化固定具を含んでいる、生検システム、の等角図である。
【図2】図1の限局化固定具を受容しているブレスト・コイルの等角図である。
【図3】図1のブレスト・コイルに取り付けられている限局化固定具のキューブ・プレートの中の、回転可能なキューブの中に挿入されている、生検デバイス、の等角図である。
【図4】図1の生検システムの2軸回転可能なガイド・キューブの等角図である。
【図5】図5の2軸回転可能なガイド・キューブにより達成可能な、9個の案内位置の図である。
【図6】図1の限局化固定具の支持を伴う、横向きグリッドの中に挿入されている二軸回転可能なガイド・キューブ、の等角図である。
【図7】図1の生検システムのトロカールおよびスリーブの等角図である。
【図8】図7のトロカールおよびスリーブの等角分解図である。
【図9】図1の深さ停止デバイスが図6のガイド・キューブおよびグリッド・プレートを通して挿入されている、図7のトロカールおよびスリーブの等角図である。
【図10】回転の二つの軸と自己設置用の特徴とを伴う、図1の生検システムのための、代替のガイド・キューブである。
【図11】図1のグリッド・プレートの中に挿入されている、図10の2個のガイド・キューブの内の一つの中に挿入されている、図7のトロカールおよびスリーブの等角図である。
【図12】図1の生検システムのための、4個の斜めの平行なガイド穴を伴う、さらに別の代替のガイド・キューブの後部等角図である。
【図13】図12のガイド・キューブの前部等角図である。
【図14】上記の斜めの平行なガイド穴が仮想線で描かれている状態の、図12のガイド・キューブの右側面図である。
【図15】一対の収束用のガイド穴と一対の発散用のガイド穴とを伴う、図1の生検システムのための、さらに別の代替のガイド・キューブの後面図である。
【図16】一対の収束用のガイド穴を通る線16−16に沿う断面で示されている、図15のガイド・キューブの左側面図である。
【図17】一対の発散用のガイド穴を通る線17−17に沿う断面で示されている、図15のガイド・キューブの左側面図である。
【図18】図1の生検システムのための、二穴式のガイド・キューブの等角図である。
【図19】図1の生検システムのための、一穴式のガイド・キューブの等角図である。
【図20】図18の二穴式のガイド・キューブまたは図19の一穴式のガイド・キューブのいずれかの中に、図7のトロカールおよびスリーブを案内するための、回転式の案内部材である。
【図21】図18の二穴式のガイド・キューブの中に、図20の回転式案内部材を通して挿入される図7のトロカールおよびスリーブ、の後部等角図である。
【図22】図1の生検システムのための、等角の係止用O−リングである。
【図23】係止解除状態の配向と、仮想線で描かれている係止状態の配向に、1/4回転だけ回転されている状態と、の両方において示されている、生検器具のカニューレの断面を伴う、図22の係止用O−リングの後面図である。
【図24】図1の生検システムのための、卵形の貫通穴を伴う、弾性材料により形成されている、円筒形の回転式案内部材の等角図である。
【図25】上記卵形の貫通穴の中に挿入されている、係止解除状態の卵形形状の生検器具のカニューレ、の断面図を伴う、図24の円筒形の回転式案内部材の後面図である。
【図26】上記円筒形の回転式案内部材が、上記カニューレの上に弾性的に係止するように、当該カニューレに対して、1/4回転だけ回転されている、図25の円筒形の回転式案内部材と生検器具のカニューレとの後面図である。
【図27】図1の生検システムのための、平坦化された卵形の回転式案内部材の等角図である。
【図28】図1の生検システムのための、三角形のクリップの深さ停止部材の等角図である。
【図29】図1の生検システムのための、はさみ様の深さ停止部材のクリップの等角図である。
【図30】図1の生検システムのための、挿入された状態の生検器具のカニューレを伴う、シャッター型の深さ停止部材の後部等角図である。
【図31】使用の前の図30のシャッター型深さ停止部材の後面図である。
【図32】上記シャッター型深さ停止部材と図30の挿入された状態の生検器具のカニューレと、の前部等角図である。
【図33】上記シャッター型深さ停止部材が垂直方向に圧縮されて係止解除状態になっている、シャッター型深さ停止部材と図30の生検器具のカニューレと、の後面図である。
【開示の内容】
【0001】
〔関連出願に対するクロス・リファレンス〕
本特許出願は、本特許出願と同日に出願されている、同時係属でヒブナー(Hibner)他に共同所有されている、「グリッド・アンド・ローテータブル・キューブ・ガイド・ローカリゼーション・フィクスチュア・フォー・バイオプシー・デバイス(GRID AND ROTATABLE CUBE GUIDE LOCALIZATION FIXTURE FOR BIOPSY DEVICE)」を発明の名称とする、米国特許出願第□□□号、に関連しており、この開示は、これにより、その全体において参照により組み込まれている。
【0002】
〔発明の分野〕
本発明は、一般に、生検デバイスに関連しており、特に、組織を切断するためのカッターを有する生検デバイス、に関連しており、さらに、プローブ、または生検デバイスのプローブを後に受容するスリーブ、の挿入を案内する、限局化および案内用の固定具、に関連している。
【0003】
〔発明の背景〕
検査、超音波、MRI、X線画像化等、を通して、患者の乳房の中に、疑わしい組織のかたまりが発見されると、そのかたまりが癌性細胞を含んでいるか否かを決定するために、その組織の1個以上のサンプルを取り出すための生検処置を行なうことが必要になる場合が多い。生検は開口式または経皮的な方法を用いて行なうことができる。
【0004】
開口式の生検は、乳房の中に大きな切開部を作り、切除生検と呼ばれる、そのかたまり全体を取り出すことによるか、切開生検として知られている、その相当な部分を取り出すことにより、行なわれる。開口式生検は、病院または外科センターにおいて、外来患者の処置として、普通に行なわれている外科処置であり、患者に対する、高い費用と、極めて多量の損傷と、を伴う。また、開口式生検は、経皮式生検よりも、感染および出血の比較的に高い危険性を伴い、時には、開口式生検により結果として生じる変形が、その後の乳房X線像を読み取ることを困難にする可能性もある。さらに、患者の美的感覚の考慮は、上記変形の危険性により、開口式生検を、魅力の少ないものにさえ、している。また、高い割合の生検が、疑わしい組織のかたまりが癌性でないこと、を示すとすれば、上記のような開口式生検の欠点は、この方法を、多くの場合において、不適切にする。
【0005】
逆に、経皮式生検は、開口式生検よりも、侵襲性がはるかに低い。この経皮式生検は、細針吸引(FNA)またはコア・ニードル生検を用いて、行なうことができる。FNAにおいては、極めて細い針が、疑わしい組織のかたまりから、流体および細胞を抜き取るために、用いられる。この方法は、局所麻酔の適用が、FNA自体よりも、痛みが多いので、局所麻酔が常に使われるとは限らないというほど、痛みが少ないことにおいて、有利である。しかしながら、このFNAの欠点は、その処置を通して、少数の細胞しか得られないことであり、疑わしい組織の分析において、FNAの有用性を比較的に低下させており、さらに、サンプルが悪性であることが分かった場合に、癌の進行の評価を比較的に複雑にさせている。
【0006】
コア・ニードル生検の間に、小さな組織サンプルが取り出されて、発見される何らかの癌性細胞の進行の評価を含む、組織の病理学的な評価を可能にする。以下の特許文書はさまざまなコア生検デバイスを開示しており、これらは、それらの全体において、参照により本明細書に組み込まれている。2001年8月14日に発行されている米国特許第6,273,862号、2001年5月15日に発行されている米国特許第6,231,522号、2001年5月8日に発行されている米国特許第6,228,055号、2000年9月19日に発行されている米国特許第6,120,462号、2000年7月11日に発行されている米国特許第6,086,544号、2000年6月20日に発行されている米国特許第6,077,230号、2000年1月25日に発行されている米国特許第6,017,316号、1999年12月28日に発行されている米国特許第6,007,497号、1999年11月9日に発行されている米国特許第5,980,469号、1999年10月12日に発行されている米国特許第5,964,716号、1999年7月27日に発行されている米国特許第5,928,164号、1998年7月7日に発行されている米国特許第5,775,333号、1998年6月23日に発行されている米国特許第5,769,086号、1997年7月22日に発行されている米国特許第5,649,547号、1996年6月18日に発行されている米国特許第5,526,822号、およびヒブナー(Hibner)他に対して、2003年10月23日に公開されている、米国特許出願第2003/0199753号。
【0007】
開示が、これにより、その全体において、参照により組み込まれている、ヒューゲス(Hughes)他に対する、「MRI・バイオプシー・デバイス・ローカリゼーション・フィクスチュア(MRI biopsy device localization fixture)」を発明の名称とする、米国特許出願公開第2005/0283069A1号において、開口式および閉鎖式の核磁気共鳴画像化(MRI)機器の両方において、乳房圧縮のためと、腹臥生検処置中に、コア生検器具を案内するために、ブレスト・コイルと共に用いられる、限局化機構、または固定具、が記載されている。この限局化固定具は、MRI適合性の生検器具、特に、スリーブを、疑わしい組織または病巣の生検部位に、支持して向けるための、三次元のデカルト座標の位置決め可能な案内部材、を含んでいる。Z字形の停止部材は正確な挿入を向上させ、スリーブの過剰挿入または偶発的な後退を防ぐ。
【0008】
Z字形の停止部材は正確な挿入を向上させ、スリーブの過剰挿入または偶発的な後退を防ぐ。特に、Z字形の停止部材は、取り付けられている生検プローブが所望の深さに到達すると、生検デバイスのハンドルに接触するように、患者の組立体から一定の距離において、限局化固定具に係合される。同様に、別の生検カニューレは、Z字形停止部材に接触するハンドルに相当するハブを伴うスリーブ、であってもよい。
【0009】
上記のような、深さ停止部材の特徴を伴う、限局化固定具は、臨床的な利点を与えるが、一部の外科医は、生検プローブまたは同様の生検カニューレを位置決めする別の種類の方法、を好む可能性がある。例えば、一部の臨床医は、継続している診断の画像化(例えば、超音波)により送り込まれている場合等において、手動案内型の生検プローブを好む可能性がある。したがって、三軸挿入式の案内装置を採用しない場合に、生検プローブの過剰挿入を防ぐことを組み込むこと、が望ましくなるであろう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2005−334645号公報
【特許文献2】特開2005−334644号公報
【特許文献3】特開2005−334643号公報
【0011】
〔発明の概要〕
本発明は、組織の中への挿入の前に、生検カニューレの上に縦方向に位置決めされる深さ停止デバイスの使用のための、装置および方法、を提供することにより、先行技術の、上記およびその他の問題、に対処している。この深さ停止デバイスは、位置決めを可能にする係止解除された状態と、その後の、係止状態と、を好都合に有しており、偶発的な過剰挿入が積極的に妨げられるようになっている。これにより、生検デバイスまたはトロカール/スリーブの手動の挿入でも、生検カニューレの穴あけ用の先端部分による行き過ぎを防ぐための案内された処置の有益な効果を有する。
【0012】
本発明の一つの態様において、デバイスは、生検カニューレの軸を、実質的に周囲において囲む案内部分、を与えることにより、深さ停止部材として、作用する。係止用の部分は、生検カニューレの上の所望の縦方向の位置における時に、その生検カニューレに対して、結合式の係合状態に移動する。このデバイスの横方向の部分は、生検されている体の部分を限局化する、患者の皮膚または一部のそのすぐ近くの構造、に対して接触することにより、過剰挿入を排除する。
【0013】
本発明の別の態様において、生検カニューレは、深さ停止デバイスの縦方向の位置決めを補助する測定用のしるしを有しており、この測定用のしるしは、これにより達成される侵入の深さを示す。
【0014】
本発明の上記およびその他の目的および利点は、添付図面とそれらの説明とにより、明らかになるであろう。
【0015】
添付図面を伴って行なわれている以下の説明に対する参照により、本発明がさらに良く理解されることになる、と考えられる。
【0016】
〔発明の詳細な説明〕
図面において、同一の参照符号は、幾つかの図を通して、同一の部品を示しており、図1〜図3において、核磁気共鳴画像化(MRI)適合性の生検システム10は、一般的に、MRI機器(図示せず)を含む遮蔽された部屋の外側に置かれているか、または、その強い磁場および/または敏感な高周波(RF)信号検出アンテナ、に対する有害な相互作用を軽減するために、少なくともそれらから離間されている、制御モジュール12、を有している。これにより、全体において参照により組み込まれている、米国特許第6,752,768号において記載されているように、一定範囲の予めプログラムされている機能性が、組織サンプルを得ることを補助するために、制御モジュール12の中に組み込まれている。この制御モジュール12は、上記MRI機器のガントリー(図示せず)の上に置かれているブレスト・コイル18、に取り付けられている限局化固定具16により位置決めされて案内される、MRI生検デバイス14、を制御してこれに電力供給する。
【0017】
上記制御モジュール12は、MRI生検デバイス14に、機械的に、電気的に、および空気圧により、連結されており、MRI機器における、強い磁場と敏感なRF受信用の部品とから、離間させることが必要である、部品、を分離することが可能である。ケーブル・マネージメント・スプール20は、制御モジュール12の側面から突出しているケーブル・マネージメント・アタッチメント・サドル22、の上に置かれている。このケーブル・マネージメント・スプール20には、制御信号とカッターの回転/進行の動作とをそれぞれ伝達するための、対をなす電気ケーブル24と機械ケーブル26と、が巻き付けられている。特に、これらの電気的および機械的なケーブル24,26は、それぞれ、制御モジュール12の中の、それぞれの電気的および機械的なポート28,30に、接続されている一端部と、MRI生検デバイス14の再使用可能なホルスター部分32に接続されている他端部と、を有している。さらに、不使用時に、ホルスター部分32を保持できる、MRIドッキング・カップ34が、ドッキング・ステーション取付けブラケット36により、制御モジュール12に取り付けられている。
【0018】
また、壁に取り付けられているインターフェイス・ロック・ボックス38は、制御モジュール12におけるロックアウト・ポート42に、つなぎケーブル40を供給している。このつなぎケーブル40は、MRI機器に近すぎた制御モジュール12の不注意な位置決めを排除するように、好都合に独自に終端となっており、短い長さを有している。さらに、インライン・エンクロージャ44は、つなぎケーブル40、電気ケーブル24および機械ケーブル26を、制御モジュール12におけるそれぞれのポート42,28,30に、好都合に位置合わせすることが可能である。
【0019】
真空の補助は、制御モジュール12と、液体および固体のくずを捕捉する真空キャニスター50、の外側ポート48と、の間に接続している、第1の真空配管46により、供給される。配管キット52は、制御モジュール12とMRI生検デバイス14との間に、空気の連通を完成させている。特に、第2の真空配管54は真空キャニスター50の入口ポート56に接続されている。この第2の真空配管54は、MRI生検デバイス14に取り付けられている二つの真空配管58,60、に分かれている。MRI生検デバイス14がホルスター部分32に設置されている状態で、制御モジュール12は機能的な検査を行なう。潤滑剤として役立ち、真空シールを達成することを補助するために、塩水が、生検デバイス14の中に、手動により注入される。制御モジュール12は、MRI生検デバイス14の中のカッター機構(図示せず)を作動させて、完全な移動をモニターする。この場合に、機械ケーブル26を回転させるために加えられるモーターの力および/または機械ケーブル26のそれぞれの端部における回転の速度または位置を比較することにおいて感知される機械ケーブル26の中のねじれの量、に関して、機械ケーブル26の中または生検デバイス14の中における結合がモニターされる。
【0020】
上記の再使用可能なホルスター部分32から分離可能である、遠隔キーパッド62は、MRI生検デバイス14の臨床医の制御を向上させるために、特に、MRI生検デバイス14を限局化固定具16の中へ挿入後、MRI生検デバイス14の制御が容易にアクセスできず、および/または、制御モジュール12の配置が不都合に離れている(例えば、約9.1m(30フィート)離れている)時に、制御パネル12に、電気ケーブル24を介して、通信する。再使用可能なホルスター部分32における後端部のサムホイール63も、組織サンプルが得られる側面を回転させるために、挿入後に、容易にアクセス可能である。
【0021】
限局化フレームワーク68の左右の平行な上方案内部材64,66は、ブレスト・コイル18の患者支持プラットホーム78の中に形成されている、下面部74と選択されるブレスト穴76のそれぞれの面とに、取り付けられている左右の平行な上方トラック70,72の中に、それぞれ、側方に調節可能に受容されている。ブレスト・コイル18の基部80は、ブレスト穴76の間の、患者支持プラットホーム78に取り付けられているセンターライン・ピラー82により、接続されている。また、各ブレスト穴76の周囲において離間しているそれぞれの側における、一対の外側の垂直な支持ピラー84,86はそれぞれ横向きの凹部88を画定しており、この凹部88の中に、限局化固定具16が存在している。
【0022】
なお、患者の乳房が、横向きの凹部88の中のブレスト穴76の中に、それぞれ、ぶらさがってかかること、が当然に認識されるであろう。また、便宜上、限局化固定具16に関係している乳房組織の中において、デカルト座標により、疑わしい病巣を突き止め、その後に、MRI生検デバイス14を形成するために、再使用可能なホルスター部分32に係合される廃棄可能なプローブ組立体91のプローブ90(図1)等のような、器具を選択的に位置決めするために、一定の取り決めが用いられている。生検システム10の手放しの用法を向上させるために、特に、閉じた穴のMRI機器の、狭い領域の中における、繰り返された再画像化のために、上記MRI適合性の生検システム10は、スリーブ94により囲まれているトロカール(「導入器」)92、を案内することも可能である。挿入の深さは、プローブ90またはスリーブ94のいずれかにおいて縦方向に配置されている深さ停止デバイス95により、制御される。
【0023】
上記の案内は、具体的には、グリッド・プレート96として描かれている、横向きのフェンスにより、行なわれ、このグリッド・プレート96は、左右の平行な上方案内部材64、66の下方に取り付けられている側方に調節可能な外側の3面型のプレート・ブラケット98の中に、受容されている。同様に、中央プレート100として描かれている、患者の乳房の中央の面に対する中央フェンスは、ブレスト・コイル18の中に設置される時に、センターライン・ピラー82に近い、左右の平行な上方案内部材64,66の下方に取り付けられている内側の3面型のプレート・ブラケット102の中に、受容されている。上記器具(例えば、プローブ90、トロカール/スリーブ92,94)の挿入箇所をさらに正確にするために、ガイド・キューブ104がグリッド・プレート96の裏面の中に挿入されている。
【0024】
選択された乳房は、中央プレート100により、内側(中央)の面に沿って圧縮され、さらに、グリッド・プレート96により、乳房の外側(側方)の面の上に、圧縮され、後者はX−Y平面を定めている。このX軸は、立っている患者に対して、垂直(矢状方向)であり、限局化固定具16の外側に露出している部分に対向している臨床医により見られる場合に、左右の軸に相当している。さらに、上記X−Y平面に対して垂直に、Z軸が乳房の中央の面に向かって延びており、このZ軸は、一般的に、MRI生検デバイス14のプローブ90またはトロカール/スリーブ92,94、の挿入の、向きおよび深さ、に相当している。明快にするために、用語のZ軸は、「侵入の軸」により、交替可能に用いてもよいが、後者は、患者における挿入箇所を位置決めするために用いられる空間座標に対して、直交していてもよく、していなくてもよい。本明細書において記載されている限局化固定具16の様式は、好都合なまたは臨床的に有益な角度における、病巣に対する、X−Y軸に対して非直交軸の侵入、を可能にしている。
【0025】
図4において、ガイド・キューブ104は、中央ガイド穴106と、コーナー・ガイド穴108と、中心ずれガイド穴110と、を含んでおり、これらの穴は、それぞれの対向する対の面112,114,116の間で、互いに直交して通過している。このガイド・キューブ104を、二軸において、選択的に回転させることにより、各対の面112、114、116の内の一つは、回転されない位置に、近位側に整合させることができ、その後、選択された近位側の面112,114,116を、1/4回転、半回転、または3/4回転だけ、随意的に回転させることが可能になる。これにより、9個の案内位置、118(すなわち、中央ガイド穴106を用いる)と、120a〜120d(すなわち、コーナー・ガイド穴108を用いる)と、122a〜122d(すなわち、中心ずれガイド穴110を用いる)と、の内の一つを、図5において描かれているように、近位側に露出させることが可能になる。
【0026】
図6において、二軸の回転可能なガイド・キューブ104は、交差している垂直バー132と水平バー134とにより形成されているグリッド・プレート96の中における、複数の正方形の凹部130の一つの中への、近位側の面からの挿入のための大きさに作られている。このガイド・キューブ104は、グリッド・プレート96の前面に取り付けられている支持基板136により、グリッド・プレート96を通って通過することが防がれている。支持基板136は、それぞれの正方形の凹部130の中に中心を有している各正方形の開口部138、を含み、ガイド・キューブ104の前面を捕捉するために十分であるが、ガイド穴104,106,108をふさぐほどには大きくない、リップ部分140、を形成している。上記正方形の凹部130の深さはガイド・キューブ104よりも浅く、これにより、グリッド・プレート96から、つかんで引き出すために、ガイド・キューブ104の近位部分142を露出させることを可能にしている。
【0027】
図7〜図9において、例示的な様式において、トロカール92はスリーブ94の中にスライドして入り、この組み合わせ物は、乳房組織の中の生検部位に、ガイド・キューブ104(図9)を通して、案内される。スリーブ94は、円筒形のハブ198に、近位側において取り付けられていて、開口している遠位端部202の近くに、側方の穴200を有している、中空の軸(またはカニューレ)196、を含む。この円筒形のハブ198は、側方の穴200を回転させるための、外側に与えられているサムホイール204、を有している。さらに、上記円筒形のハブ198は、軸196が空である時に流体のシールを設けて、挿入された導入器(トロカール)92に対するシールのために、ダックビル・シール208と、ワイパー・シール210と、シール・リテナ212と、を囲っている内側の凹部206、を有している。中空の軸196の外表面に沿って、縦方向に離間している測定用のしるし213は、視覚的に、おそらくは物理的にも、図1の深さ停止デバイス95を位置決めするための手段、を与えている。
【0028】
トロカール92は、対応している特徴を伴う多数の部品、を好都合に組み込んでいる。また、中空の軸214は、画像化可能なサイド・ノッチ218と、近位側ポート220と、の間を連通している流体内腔216、を含んでいる。この中空の軸214は、完全に係合されると、穴あけ用の先端部分222を、スリーブ94の遠位端部202から、延出させるような、大きさに、縦方向に、作られている。塞栓子サムホイール・キャップ224は近位側ポート220を囲っていて、係止用の特徴226を含み、この係止用の特徴226は目で見える角度インジケータ228(図8)を含んでおり、この角度インジケータ228は、画像化可能なサイド・ノッチ218がスリーブ94の中の側方の穴200に整合されることを確実にするために、スリーブ・サムホイール204に係合している。塞栓子シール・キャップ230は、流体内腔216を閉じるために、塞栓子サムホイール・キャップ224の中に、近位側に係合させることが可能である。この塞栓子シール・キャップ230は係止用または位置決め用の特徴232を含み、この特徴232は、塞栓子サムホイール・キャップ224における目で見える角度インジケータ228に対応している、目で見える角度インジケータ233、を含んでおり、このインジケータ228は、剛性、軟質、または弾性のいずれかの、材料により、形づくることが可能である。図9において、ガイド・キューブ104は、トロカール92およびスリーブ94を、グリッド・プレート96を通して、案内している。
【0029】
図10〜図11において、代替のガイド・キューブ104aは二軸における回転機能を有しているが、このガイド・キューブ104aの立方体の部分242と共有のエッジ部分を有している、付加的な直角プリズム240により、自己設置式(self-grounding)である。この共有のエッジ部分に対して直交して見ると、立方体の部分242の比較的に大きな正方形の面244は、挿入されたガイド・キューブ104aの露出される近位側部分248の所望の大きさに一致するように、直角プリズム240の比較的に小さな正方形の面246に重なる。この直角プリズム240は、ガイド・キューブ104aの2個の隣接している面250,252の内の一つの近位側の露出を可能にし、その後、4個の1/4回転の回転位置のうちの一つに、それぞれを回転させることを可能にしている。例示の様式において、第1の面250は中央ガイド穴106aを有しており、第2の面252は、コーナー・ガイド穴108aと、中心ずれガイド穴110aと、を有している。放射状の凹部254は、中心ずれガイド穴110aが用いられる時に、面252に対する深さ停止デバイス95の設置を可能にするために、直角プリズム240の中に浮き彫りにされている。
【0030】
図12〜図14において、別の代替のガイド・キューブ104bは、グリッド・プレート96(図6)の中の選択された正方形の凹部130に対して設置されて、4個の1/4回転の回転位置のうちの一つに対する、一つの軸の回りの回転、を可能にする、近位側の面271の周囲の近位側の拡大されたハット部分270、を有している。さらに、4個の斜めのガイド穴272a,272b,272c,272dは、選択された正方形の凹部130の中の増加された数の挿入箇所にだけでなく、垂直な挿入に拘束される代わりに、むしろ挿入の所望の角度においても、アクセスを可能にする。
【0031】
図15〜図17において、付加的な代替のガイド・キューブ104cもまた、グリッド・プレート96(図6)の中の選択された正方形の凹部130に対して設置されて、4個の1/4回転の回転位置のうちの一つに対する、一つの軸の回りの回転、を可能にする、近位側の面271の周囲の近位側の拡大されたハット部分270、を有している。また、ガイド穴は、それぞれ、部分的に交差している遠位側開口部312a,312bに連通している、それぞれ、外側に離間している近位側開口部311a,311b(図15)、を有している、第1の対の収束用の斜めの貫通穴310a,310bとして、描かれている。これらのガイド穴はまた、外側に離間している遠位側開口部312c、312dに連通している、それぞれ、部分的に交差している近位側開口部311c、311d、を有している、第2の対の分散用の斜めの貫通穴310c、310dとして、描かれている。
【0032】
図18において、さらに代替の二穴式のガイド・キューブ104dは、拡大された近位側ハット部分270の中の近位側の面271を通して出入している2個の拡大されたガイド穴330,332、を有している。同様に、図19において、一穴式のガイド・キューブ104eは、拡大された近位側ハット部分270の中の近位側の面271を通して出入している1個の拡大されたガイド穴334、を有している。それぞれのガイド・キューブ104d、104eは、一体の近位側深さリング停止部材338と共に、円筒形の回転式案内部材336(図20)を受容することが可能である。図20および図21において、円筒形の案内部材336の中の貫通穴340は、例示の様式において、断面が卵形であることにより、生検器具のカニューレ(例えば、プローブ90、スリーブ94)を受容するような、大きさに作られている。なお、円筒形の案内部材336が、特に、非円筒形の生検器具のカニューレに対して、生検器具の支持体の案内される部分に構造的に支持を与えて、その軸方向の回転を容易にできることが、当然に、認識されるであろう。
【0033】
また、上記の二穴式および一穴式のガイド・キューブ104d、104eおよび回転式案内部材336が、おそらくは、独自に位置決めされているガイド穴を有する付加的なガイド・キューブ(図示せず)を伴う、ガイド・キューブの組、を含んでいてもよいことが、当然に、認識されるであろう。上記の回転式案内部材336に適合するような拡大されたガイド穴330〜340により、過度に多いガイド穴(例えば、330,332)の重なりは、挿入されている生検器具のカニューレに対して、回転式案内部材336による結果として不十分な支持、を生じる可能性がある。したがって、選択されたグリッド穴の中の所望の位置に対応して、利用可能なガイド・キューブ104d、104eの内の一つを選択することにより、微細な位置決めが達成される。
【0034】
図22および図23において、係止用O−リングの特徴を、深さリング停止部材(回転式案内部材)350の中に、好都合に組み込むことが可能である。このように、深さリング停止部材(回転式案内部材)350の一定の摩擦係合だけに依存しなければならないことは、このリング停止部材350を所望の位置に設置すること、または停止用の構造として役立つように、極めて容易に、配置されることにおいて、困難を結果として生じることになるであろう。また、例示の様式において、リング停止部材350の外周面351は、深さリング停止部材350を把持して配向する共に、係止および係止解除のために回転させることを補助する、左右の外側の縦方向の隆起部352,354、を含んでいる。後方から見た場合に、概ね円筒形の内径部分359の中に形成されている、対向している内側の縦方向の隆起部356,358は、細長い断面が、垂直に、係止解除状態に、配向されている、卵形のカニューレ360(図23)の上方左側と下方右側の面に、それぞれ、接触する。これらの内側の縦方向の隆起部356,358は、内側の接線方向の係止リブ362を変形させる係止状態の位置まで、符号360′として描かれている、上記卵形カニューレの、時計方向における、1/4の回転、を可能にする。
【0035】
なお、上記の配向および形状が例示的であることは、当然に、認識されるであろう。例えば、係止および係止解除するための回転の量は、1/4回転よりも、少なくても、多くてもよい。加えて、深さリング停止部材350の外径における非円形の特徴は省かれてもよい。また、別の変形も採用可能である。例えば、図24〜図25において、弾性ポリマーにより形成されている、円筒形の回転式案内部材380は、卵形の生検用カニューレ384の挿入を可能にするように形づくられている細長い貫通穴382、を有している。図26において、符号380′で描かれている係止状態の位置まで、いずれかの方向に、1/4回転だけ、円筒形の回転式案内部材380を回転させると、その円筒形の回転式案内部材380′は変形して、生検器具のカニューレ384に結合し、これにより、深さ停止部材として働く。
【0036】
同様に、図27において、回転式案内部材400は、平坦化された細長い側面と、対応する細長い貫通穴402と、を伴って、卵形の形に作られている。この外側の形状は、触知可能であってよく、把持するためと、係止状態または係止解除状態であることの視覚的な指示を与えるために、有利である。細長い貫通穴402の一つの内側の角部を横切っている、弾性の接線方向のリブ404は、回転式案内部材400が、係止位置に、1/4回転だけ、回転されると、挿入された生検器具のカニューレ(図示せず)に対して結合するように、配置されている。
【0037】
図28において、三角形のクリップ式深さ停止部材420は、近位側に曲げられている下方リップ424と下方および近位側に傾斜している部材428に取り付けられている上方の横向きのエッジ部分426と共に、横方向の前面部422、を有しており、傾斜した部材428の下方の横向きのエッジ部分430は遠位側に屈曲して、水平方向の係止用アクチュエータ部材432を形成しており、このアクチュエータ部材432の遠位側エッジ部分434は下方リップ424の上に置かれている。横方向の前面部422の中の、前方の垂直に細長い穴436は、挿入される生検器具のカニューレ(図示せず)の外径に近似するような形に作られている。また、下方および近位側に傾斜している部材428の中に形成されている後方の細長い穴438は、係止用アクチュエータ部材432が上方に持ち上げられると、前方の垂直に細長い穴436の、遠位側の水平方向の投影図になり、これにより、生検器具のカニューレの、これら両方の穴436,438を通る、挿入を可能にしている。その後、係止用アクチュエータ部材432を開放すると、後方の細長い穴438の上方の内側の表面440が下降して、挿入されている生検器具のカニューレの上に結合し、横方向の前面部422が積極的な深さ停止部材として働くことを可能にする。
【0038】
図29において、はさみ様クリップ式深さ停止部材450は、弾性材料の層から、切り出されている。特に、上方アーム部分452および下方アーム部分454は、これらのアーム部分452,454に対して反対側の横方向の側(描かれている状態において左側)において縦方向に分離されている、分割された円筒形の把持部分456から、同一の横方向の側(描かれている状態において右側)に向かって、互いに、垂直方向に離れて放射状に延びている、一つに、取り付けられている。特に、上方の把持用の半円筒形部材458は、その右側において、上方アーム部分452の下方部分460に、取り付けられている。また、下方の把持用の半円筒形部材462は、その右側において、下方アーム部分454の上方部分464に、取り付けられている。さらに、上方アーム部分452の上方の半球状の部分466は上方の指穴468を含んでいる。また、下方アーム部分454の下方の半球状の部分470は下方の指穴472を含んでいる。さらに、アーム部分452,454と、これらのアーム部分452,454の間の接合部に挿入されている縦方向のピン476と、により形成されている、三角形の凹部474(描かれている状態において右方向に開いている)は、指穴468,472がつかまれて相互に動かされると、アーム部分452,454を、互いに向けて弾性的に引き合わせるように、傾斜させ、これにより、上方および下方の把持用の半円筒形部材458,462が開いて、それらの左側の端部の分離を広げる。この係止解除状態の位置において、生検器具のカニューレ(図示せず)を、所望の深さまで、挿入して位置決めすることが可能になる。
【0039】
図30〜図33において、シャッター型深さ停止部材600は、後方から見た場合に(図30)、左側に内側に向かって突出している上方の右側タブ606を伴い、さらに、右側に内側に向かって突出している下方の左側タブ608を伴っている、対応している卵形の穴604、を伴う、弾性の卵形の外殻部分602、を含んでいる。上方の弾性部材610は、卵形の穴604の上方部分614に一致している概ね蹄鉄形状の外表面612、を有している。また、下方の弾性部材616は、卵形の穴604の下方部分620に一致している概ね蹄鉄形状の外表面618、を有している。この例示の様式において、上方および下方の弾性部材610,616は同一であるが、互いに対して、縦軸の回りに、半回転だけ、回転している。さらに、全体のシャッター型深さ停止部材600は、その最長の寸法により定められる、その垂直な軸に対して、あるいは、その第2の最長の寸法により定められる、水平な軸に対して、対称である。
【0040】
上方弾性部材610の中に形成されている、下方に開口している直角プリズム形の凹部622は、上方の中央タブ626と下方のとがったエッジ部分628とを有している上方シャッター624、を受容するような大きさに作られている。さらに、上方弾性部材610の中に形成されている上部中央の長方形のスロット630は、下方に開口している直角プリズム形の凹部622に連通しており、上方中央タブ626を受容する。一方、下方弾性部材616の中に形成されている、上方に開口している直角プリズム形の凹部632は、下方の中央タブ636と上方のとがったエッジ部分638とを有している下方シャッター634、を受容するような大きさに作られている。さらに、下方弾性部材616の中に形成されている下部中央の長方形のスロット639は、上方に開口している直角プリズム形の凹部632に連通しており、下方中央タブ636を受容する。また、上方シャッター624を横切って描かれている、水平方向に取り付けられている上方の水平ピン640は、下方に開口している直角プリズム形の凹部622の対向している側面に対する回転のために、受容されている。一方、下方シャッター634を横切って描かれている、水平方向に取り付けられている下方の水平ピン642は、上方に開口している直角プリズム形の凹部632の対向している側面に対する回転のために、受容されている。
【0041】
上方弾性部材610の右側面は、弾性の卵形外殻部分602の上方右側タブ606の上に置かれている右外向きショルダー644、を含んでいる。さらに、横向きに組み込まれている下向きアーム646は、右側ショルダー644に取り付けられていて、その外表面648が右外向きショルダー644の最も内側のエッジ部分650に対して垂直に整合していて、その内表面652が下方に開口している概ね直角プリズム形の凹部622を定めている状態で、下方に延びている。また、上方弾性部材610の左側面は、弾性の卵形外殻部分602の上方右側タブ606に横向きに整合していてこれに対向している左内向きショルダー654、を含んでいる。さらに、外側下向きアーム656は、左内向きショルダー654に取り付けられていて、その外表面658が卵形の穴604に対向していて、その最も内側のエッジ部分660が下方左側タブ608の内表面662に垂直に整合している状態で、下方に延びており、下方左側タブ608の上には、上記外側下向きアーム656が置かれている。
【0042】
同様に、下方弾性部材616は、横向きに組み込まれている上向きアーム666に取り付けられている左外向きショルダー664と、上方右側タブ606の下側に接触している外側上向きアーム670に取り付けられている右内向きショルダー668と、を含んでいる。また、上方弾性部材610の横向きに組み込まれている下向きアーム646は、シャッター型深さ停止部材600および挿入される生検器具のカニューレ672の、縦方向の中心線を通り過ぎて下方に延びている。さらに、横向きに組み込まれている下向きアーム646の下方エッジ部分674は右内向きショルダー668の上面676から離間されている。加えて、横向きに組み込まれている上向きアーム666の上方エッジ部分678は左内向きショルダー654の下面680から離間されている。弾性の卵形外殻部分602が、図30〜図32におけるように、ゆるめられている時に、左内向きショルダー654と横向きに組み込まれている上向きアーム666の上方エッジ部分678との間の間隔は、下方に開口している直角プリズム形の凹部622の中に右方向に連通していて、上方シャッター624の左方向の延伸部分684の邪魔されない揺動を可能にする大きさに作られている、上方左側の長方形の凹部682、を定めている。また、右内向きショルダー668の上面676と横向きに組み込まれている下向きアーム646の下方エッジ部分674との間の間隔は、上方に開口している直角プリズム形の凹部632の中に左方向に連通していて、下方シャッター634の右方向の延伸部分688の邪魔されない揺動を可能にする大きさに作られている、下方右側の長方形の凹部686、を定めている。
【0043】
図31において、シャッター型深さ停止部材600は、上部中央の長方形のスロット630から上方中央のタブ626の上に、さらに、下部中央の長方形のスロット639から下方中央のタブ636の上に、それぞれ、圧力を回復させることにより、閉じた上方および下方のシャッター624,634、を最初に有している。選択された側(したがって、後方の側)からの、生検器具のカニューレ672の挿入により、シャッター624,634の上方および下方のとがったエッジ部分628,638は遠位側および外側に揺動するが、既述の回復用の圧力により、接触した状態を維持する。この場合に、生検器具カニューレ672の近位側への後退は、とがったエッジ部分628,638を、近位側に、したがって内側に、摩擦により回転させ、これにより、生検器具カニューレ672の上に結合して、偶発的な後退を防ぐので、深さ停止部材として役立つ。ただし、後退が望まれる場合には、図33において、シャッター型深さ停止部材600の垂直方向の高さを減少させるように、弾性の卵形外殻部分602を押しつぶすことにより、横向きに組み込まれた下向きアーム646が下方シャッター634を開き、さらに、横向きに組み込まれた上向きアーム666が上方シャッター624を開く。
【0044】
あるいは、本発明の態様に矛盾しないシャッター型深さ停止部材において、単一のシャッターも採用可能であることが、当然に、認識されるであろう。また、さらに他の代替品として、あるいは、付加的な特徴として、上記の生検カニューレの中の溝は、配置されたシャッター型深さ停止部材における、偶発的な近位側への後退をさらに回避するように、1個または2個のシャッターの係合を向上させてもよい。さらに、これらの生検カニューレにおける溝は、係合が、遠位側への位置決め(positioning)に比べた場合に、近位側への後退に対してさらに有力になるように、傾斜していてよい。さらに、これらの溝は、シャッター型深さ停止部材の回転が、位置決めのために、生検カニューレから、さらに係止解除するように、生検カニューレの周囲の部分だけに沿って、存在していてもよい。
【0045】
また、代わりに、上記2個のシャッター624,634の直線状の上方および下方のとがったエッジ部分628,638を、偶発的な後退に対する係止を増すために、取り囲まれているシャッター型深さ停止部材600の横断面に、密接に近づけるように、外形を合わせることも可能であることが、本開示の有益性と共に、当然に、認識されるであろう。
【0046】
本発明は幾つかの実施形態の説明により例証されていて、これらの例示的な実施形態は、相当に詳細に記載されているが、添付の特許請求項の範囲をこのような詳細に制限するか何らかの方法で限定することは、本出願人の意図ではない。すなわち、付加的な利点および変更が、当該技術分野における熟練者において、容易に見えてくることが可能である。
【0047】
例えば、別の画像化の様式も、本発明の態様により、有益になる可能性がある。
【0048】
また、それぞれの面に対応する4個の1/4回転の位置を伴う、6個の面のそれぞれに対して回転可能なガイド・キューブが、多数の可能な、挿入の位置と挿入の角度と、を達成できるように、支持リップ部分140を伴うグリッド・プレート96を用いることも可能であることが、当然に、認識されるであろう。
【0049】
参照により本明細書に組み込まれていると言われている、あらゆる特許、公開物、またはその他の開示材料は、全体においてまたは部分において、その組み込まれている材料が、その開示において記載されている、既存の定義、陳述、またはその他の開示材料、に対して矛盾しない程度においてだけ、本明細書に組み込まれていることが、当然に、認識されるであろう。したがって、必要な程度まで、本明細書において明確に記載されている、上記の開示は、参照により本明細書に組み込まれている何らかの矛盾している材料に、取って代わる。また、参照により本明細書に組み込まれていると言われているが、既存の定義、陳述、またはその他の開示材料、に対して矛盾している、あらゆる材料、またはその部分は、その組み込まれている材料とその既存の開示材料との間に、全く矛盾が生じない程度に組み込まれているだけということになる。
【0050】
また、水平、垂直、左右、下向き、上向き、等のような、さまざまな方向の用語は、図面における描写の向きに関連して、用いられていることが、当然に、認識されるであろう。すなわち、本発明に矛盾しない適用は、別の配向における、同一の部品の使用、も含んでいてよい。
【0051】
本明細書において記載されている生検カニューレのための深さ停止部材のさまざまな様式の係止用/係止解除用の部品のバイアスは、経済的な製造のための、弾性材料により、好都合に形成されていることが、当然に、認識されるであろう。しかしながら、係合から係止用の面を移動させるために、バイアス用および/または作動用の制御のためのばねによりバイアスが与えられる剛性の部品の組立体を、本発明の態様に矛盾しない同様の結果を達成するために、置き換えることも可能である。
【0052】
例えば、ブレスト・コイルの中央ウェブの位置決めおよび高さは、回転可能な立方体と共に用いられる中央グリッド・プレートの使用を可能にして、乳房の中央側から侵入できる。また、別の例において、六角形等のような、異なる幾何学的な形状、を有するグリッドも使用可能である。
【0053】
また、別の例として、同様に先細のガイド・ブロックを設置するために、グリッド・プレートの中の等辺形の多角形の横断面のそれぞれのグリッド穴も遠位側の開口に向かって先細になっている。
【0054】
〔態様〕
(1)生検カニューレと共に使用するためのデバイスにおいて、
前記生検カニューレを受容して、少なくとも部分的に前記生検カニューレの周囲を取り囲むような、大きさに作られている軸穴、を定めている案内部分と、
前記生検カニューレに係合して、当該生検カニューレに対する前記案内部分の偶発的な近位側への移動を阻止するように、配置される係止部分と、
前記案内部分に取り付けられていて、所望の深さにおいて、前記生検カニューレの遠位側への挿入を妨げるように配置されている、横方向の部分と、
を備えている、デバイス。
(2)態様1に記載のデバイスにおいて、
前記生検カニューレは、細長い横方向の断面を有しており、
前記案内部分の中に定められている前記軸穴は、内径を有しており、
前記内径は、第1の角度の配向で、前記生検カニューレの上における相対的な縦方向の移動を可能にして、回転されると、第2の角度の配向で、前記生検カニューレに結合するような、大きさに作られている、デバイス。
(3)態様2に記載のデバイスにおいて、
前記案内部分および前記横方向の部分は、弾性リングを含み、
前記係止部分は、弾性の構造を含み、
前記弾性の構造は、前記内径の一部分を横切って定められていて、前記第2の角度の配向において、前記生検カニューレに接触する、デバイス。
(4)態様2に記載のデバイスにおいて、
前記案内部分および前記横方向の部分は、弾性リングを含み、
前記係止部分は、前記細長い断面により定められる直径に対して概ね直交している減少された直径、を含む、デバイス。
(5)態様2に記載のデバイスにおいて、
前記案内部分および前記横方向の部分の内の選択された一方の外径は、非円形の把持用の表面を与えている、デバイス。
【0055】
(6)態様1に記載のデバイスにおいて、
前記横方向の部分は、遠位側に配向されている横方向の平面部材を含み、
前記横方向の平面部材は、前記生検カニューレの横断面に近似した大きさに作られている遠位側の穴を定めており、
前記案内部分は、傾斜した平面部材を含み、
前記傾斜した平面部材は、前記横方向の平面部材の外側のエッジ部分に、一端部において、取り付けられていて、前記生検プローブの対向する横向きの面(opposite lateral side)を越えて延びるような大きさに作られている反対側の端部を有しており、
前記軸穴は、細長い穴を含み、
前記細長い穴は、前記生検カニューレが、前記遠位側の穴に通過する時に、この細長い穴を通過することを可能にするような大きさに作られており、
前記係止部分は、遠位側に突出している作動部材を含み、
前記作動部材は、前記横方向の平面部材への取り付け位置と反対側の前記傾斜した平面部材のエッジ部分に取り付けられており、
前記係止部材は、近位側リップ部分をさらに含み、
前記近位側リップ部分は、前記横方向の平面部材の前記傾斜した平面部材への前記取り付け位置と反対側のエッジ部分に設けられ、作動されていない係止部材の下側に配置されており、
前記軸穴は、前記遠位側の穴に対する縦方向の整合状態から外れて、前記生検カニューレに対して結合した係合状態になる、デバイス。
(7)態様1に記載のデバイスにおいて、
前記生検カニューレに対して結合した対向状態のために形づくられている第1のあごおよび第2のあごを有している弾性の本体部分と、
前記第1のあごから横に延びている第1の横方向の部分と、
前記第2のあごから横に延びている第2の横方向の部分と、
をさらに備えており、
前記第1および第2の横方向の部分は、前記生検カニューレの上における縦方向の位置決めのために、前記第1および第2のあごを係止解除するように、調整された偏向(coordinated deflection)に対応するよう、配置されている、デバイス。
(8)態様1に記載のデバイスにおいて、
前記横方向の部分は、外側リングを含み、
前記案内部分は、前記外側リングにより囲まれ、前記係止部分を支持する、内側部分を含み、前記軸穴を部分的に遮断するように回転可能な旋回部材を含む、デバイス。
(9)態様8に記載のデバイスにおいて、
前記案内部分は、前記外側リングが圧縮されると、前記係止部分を偏向させて、前記生検カニューレに対する係合からはずすように、操作可能に構成されている、デバイス。
(10)態様1に記載のデバイスにおいて、
第1の旋回部材から横にはずれている(offset)、前記第1の案内部分の第1の係止解除部材であって、
第2の案内部分により支持されている第2の旋回部材に近接した、前記外側リングの内径部分における反対側の面に向かって延びており、
前記第2の案内部分は、前記第1の旋回部材に向かって延びている第2の係止解除部材を有している、
前記第1の案内部分の第1の係止解除部材、
をさらに含む、デバイス。
【0056】
(11)装置において、
生検カニューレと、
前記生検カニューレの外表面の上における、複数の挿入の深さの測定用のしるしと、
デバイスであって、
前記生検カニューレを受容して、少なくとも部分的に前記生検カニューレの周囲を取り囲むような、大きさに作られている軸穴、を定めている案内部分、
前記生検カニューレに係合して、この生検カニューレに対する前記案内部分の偶発的な近位側への移動を阻止するように、配置される係止部分、および、
前記案内部分に取り付けられていて、所望の深さにおいて、前記生検カニューレの近位側への挿入を妨げるように配置されている、横方向の部分、
を含む、デバイスと、
を備えている、装置。
(12)態様11に記載の装置において、
前記生検カニューレは、細長い横方向の断面を有しており、
前記案内部分の中に定められている前記軸穴は、内径を有しており、
前記内径は、第1の角度の配向で、前記生検カニューレの上における相対的な縦方向の移動を可能にして、回転されると、第2の角度の配向で、前記生検カニューレに結合するような、大きさに作られている、装置。
(13)態様12に記載の装置において、
前記案内部分および前記横方向の部分は、弾性リングを含み、
前記係止部分は、弾性の構造を含み、
前記弾性の構造は、前記内径の一部分を横切って定められていて、前記第2の角度の配向において、前記生検カニューレに接触する、装置。
(14)態様12に記載の装置において、
前記案内部分および前記横方向の部分は、弾性リングを含み、
前記係止部分は、前記細長い断面により定められる直径に対して概ね直交している減少された直径、を含む、装置。
(15)態様12に記載の装置において、
前記案内部分および前記横方向の部分の内の選択された一方の外径は、非円形の把持用の表面を与えている、装置。
【0057】
(16)態様11に記載の装置において、
前記横方向の部分は、遠位側に配向されている横方向の平面部材を含み、
前記横方向の平面部材は、前記生検カニューレの横断面に近似した大きさに作られている遠位側の穴を定めており、
前記案内部分は、傾斜した平面部材を含み、
前記傾斜した平面部材は、前記横方向の平面部材の外側のエッジ部分に、一端部において、取り付けられていて、前記生検プローブの対向する横向きの面を越えて延びるような大きさに作られている反対側の端部を有しており、
前記軸穴は、細長い穴を含み、
前記細長い穴は、前記生検カニューレが、前記遠位側の穴に通過する時に、この細長い穴を通過することを可能にするような大きさに作られおり、
前記係止部分は、遠位側に突出している作動部材を含み、
前記作動部材は、前記横方向の平面部材への取り付け位置と反対側の前記傾斜した平面部材のエッジ部分に取り付けられており、
前記係止部材は、近位側リップ部材をさらに含み、
前記近位側リップ部材は、前記横方向の平面部材の前記傾斜した平面部材への前記取り付け位置と反対側のエッジ部分に設けられ、作動されていない係止部材の下側に配置されており、
前記軸穴は、前記遠位側の穴に対する縦方向の整合状態から外れて、前記生検カニューレに対して結合した係合状態になる、装置。
(17)態様11に記載の装置において、
前記生検カニューレに対して結合した対向状態のために形づくられている第1のあごおよび第2のあごを有している弾性の本体部分と、
前記第1のあごから横に延びている第1の横方向の部分と、
前記第2のあごから横に延びている第2の横方向の部分と、
をさらに備えており、
前記第1および第2の横方向の部分は、前記生検カニューレの上における縦方向の位置決めのために、前記第1および第2のあごを係止解除するように、調整された偏向に対応するように、配置されている、装置。
(18)態様11に記載の装置において、
前記横方向の部分は、外側リングを含み、
前記案内部分は、前記外側リングにより囲まれ、前記係止部分を支持する、内側部分を含み、前記軸穴を部分的に遮断するように回転可能な旋回部材を含む、装置。
(19)態様18に記載の装置において、
当該装置の前記案内部分は、前記外側リングが圧縮されると、前記係止部分を偏向させて、前記生検カニューレに対する係合からはずすように、操作可能に構成されている、装置。
(20)態様11に記載の装置において、
第1の前記旋回部材から横にはずれている、前記デバイスの前記第1の案内部分の第1の係止解除部材であって、
第2の案内部分により支持されている第2の旋回部材に近接した、前記外側リングの内径部分における反対側の面に向かって延びており、
前記第2の案内部分は、前記第1の旋回部材に向かって延びている第2の係止解除部材を有している、
前記デバイスの前記第1の案内部分の第1の係止解除部材、
をさらに含む、装置。
【0058】
(21)態様11に記載の装置において、
前記生検カニューレの中の測定用のしるしは、溝をさらに含む、装置。
(22)態様21に記載の装置において、
前記溝は、縦方向に傾斜した溝、をさらに含む、装置。
(23)患者の乳房組織の生検を行なう方法において、
侵入の深さを決定する処理と、
穴あけ用の先端部分を有する生検カニューレの上に、深さ停止部材を縦方向に位置決めする処理と、
前記侵入の所望の深さに対応して、前記生検カニューレの上に、前記深さ停止部材を係止する処理と、
組織の中に前記生検カニューレを挿入する処理と、
を含む、方法。
(24)態様23に記載の方法において、
前記深さ停止部材を縦方向に位置決めするために、前記生検カニューレの上の測定手段を参照する処理、
をさらに含む、方法。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】生検デバイスに遠隔操作により連結されている制御モジュールを含み、さらに、リング停止部材により設定されるような、所望の挿入の深さまで、生検デバイスのトロカール/塞栓子または生検デバイスプローブを位置決めするための回転可能なキューブ、と共に用いられる横向きのグリッド・プレートを伴う限局化固定具を含んでいる、生検システム、の等角図である。
【図2】図1の限局化固定具を受容しているブレスト・コイルの等角図である。
【図3】図1のブレスト・コイルに取り付けられている限局化固定具のキューブ・プレートの中の、回転可能なキューブの中に挿入されている、生検デバイス、の等角図である。
【図4】図1の生検システムの2軸回転可能なガイド・キューブの等角図である。
【図5】図5の2軸回転可能なガイド・キューブにより達成可能な、9個の案内位置の図である。
【図6】図1の限局化固定具の支持を伴う、横向きグリッドの中に挿入されている二軸回転可能なガイド・キューブ、の等角図である。
【図7】図1の生検システムのトロカールおよびスリーブの等角図である。
【図8】図7のトロカールおよびスリーブの等角分解図である。
【図9】図1の深さ停止デバイスが図6のガイド・キューブおよびグリッド・プレートを通して挿入されている、図7のトロカールおよびスリーブの等角図である。
【図10】回転の二つの軸と自己設置用の特徴とを伴う、図1の生検システムのための、代替のガイド・キューブである。
【図11】図1のグリッド・プレートの中に挿入されている、図10の2個のガイド・キューブの内の一つの中に挿入されている、図7のトロカールおよびスリーブの等角図である。
【図12】図1の生検システムのための、4個の斜めの平行なガイド穴を伴う、さらに別の代替のガイド・キューブの後部等角図である。
【図13】図12のガイド・キューブの前部等角図である。
【図14】上記の斜めの平行なガイド穴が仮想線で描かれている状態の、図12のガイド・キューブの右側面図である。
【図15】一対の収束用のガイド穴と一対の発散用のガイド穴とを伴う、図1の生検システムのための、さらに別の代替のガイド・キューブの後面図である。
【図16】一対の収束用のガイド穴を通る線16−16に沿う断面で示されている、図15のガイド・キューブの左側面図である。
【図17】一対の発散用のガイド穴を通る線17−17に沿う断面で示されている、図15のガイド・キューブの左側面図である。
【図18】図1の生検システムのための、二穴式のガイド・キューブの等角図である。
【図19】図1の生検システムのための、一穴式のガイド・キューブの等角図である。
【図20】図18の二穴式のガイド・キューブまたは図19の一穴式のガイド・キューブのいずれかの中に、図7のトロカールおよびスリーブを案内するための、回転式の案内部材である。
【図21】図18の二穴式のガイド・キューブの中に、図20の回転式案内部材を通して挿入される図7のトロカールおよびスリーブ、の後部等角図である。
【図22】図1の生検システムのための、等角の係止用O−リングである。
【図23】係止解除状態の配向と、仮想線で描かれている係止状態の配向に、1/4回転だけ回転されている状態と、の両方において示されている、生検器具のカニューレの断面を伴う、図22の係止用O−リングの後面図である。
【図24】図1の生検システムのための、卵形の貫通穴を伴う、弾性材料により形成されている、円筒形の回転式案内部材の等角図である。
【図25】上記卵形の貫通穴の中に挿入されている、係止解除状態の卵形形状の生検器具のカニューレ、の断面図を伴う、図24の円筒形の回転式案内部材の後面図である。
【図26】上記円筒形の回転式案内部材が、上記カニューレの上に弾性的に係止するように、当該カニューレに対して、1/4回転だけ回転されている、図25の円筒形の回転式案内部材と生検器具のカニューレとの後面図である。
【図27】図1の生検システムのための、平坦化された卵形の回転式案内部材の等角図である。
【図28】図1の生検システムのための、三角形のクリップの深さ停止部材の等角図である。
【図29】図1の生検システムのための、はさみ様の深さ停止部材のクリップの等角図である。
【図30】図1の生検システムのための、挿入された状態の生検器具のカニューレを伴う、シャッター型の深さ停止部材の後部等角図である。
【図31】使用の前の図30のシャッター型深さ停止部材の後面図である。
【図32】上記シャッター型深さ停止部材と図30の挿入された状態の生検器具のカニューレと、の前部等角図である。
【図33】上記シャッター型深さ停止部材が垂直方向に圧縮されて係止解除状態になっている、シャッター型深さ停止部材と図30の生検器具のカニューレと、の後面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
生検処置中に生検器具を案内するシステムにおいて、
少なくとも6個の側面を有する本体を含む案内部分であって、前記本体は、前記生検器具を受容するための少なくとも2つの開口部を有し、前記少なくとも2つの開口部は、前記本体の一対の対向面を通って延びる、案内部分と、
前記生検器具を受容するように構成された係止部材であって、前記案内部分に対する前記生検器具の偶発的な移動を阻止するようにさらに構成される、係止部材と、
を備える、システム。
【請求項2】
請求項1に記載のシステムにおいて、
前記本体は、立方体形状を有する、システム。
【請求項3】
請求項1に記載のシステムにおいて、
前記案内部分は、前記本体の第1の対の対向面を通って延びる少なくとも1つの開口部を含み、
前記案内部分は、前記本体の第2の対の対向面を通って延びる少なくとも1つの開口部を含む、システム。
【請求項4】
請求項1に記載のシステムにおいて、
前記案内部分の前記本体の少なくとも一部分は、グリッド開口部を有する生検部材内部に受容されるように構成される、システム。
【請求項5】
請求項1に記載のシステムにおいて、
前記案内部分の前記本体は、複数の対向面を有し、
前記案内部分の前記本体は、グリッド開口部を有する生検部材の中に、複数の配向で挿入可能である、システム。
【請求項6】
請求項1に記載のシステムにおいて、
前記係止部材は、前記生検器具を受容するための穴を有する、システム。
【請求項7】
請求項6に記載のシステムにおいて、
前記係止部材は、前記生検器具を受容するための非円形穴を有する、システム。
【請求項8】
請求項1に記載のシステムにおいて、
前記係止部材は、前記生検器具が前記係止部材を通って移動することのできる第1の角度の配向から、前記生検器具が前記係止部材を通って移動するのに抗して保持される第2の角度の配向まで、回転可能である、システム。
【請求項9】
生検カニューレと共に使用するためのデバイスにおいて、
複数の軸穴を有する本体を画定する案内部分であって、各軸穴は、前記生検カニューレを受容して、少なくとも部分的に前記生検カニューレの周囲を取り囲むような、大きさに作られている、案内部分と、
前記生検カニューレを受容するように構成された細長い貫通穴を画定する係止部材であって、前記生検カニューレは、前記係止部材が第1の配向にあるときに前記係止部材を通って並進することができ、前記生検カニューレは、前記係止部材が第2の配向にあるときに前記係止部材に対して固定される、係止部材と、
を備える、デバイス。
【請求項1】
生検処置中に生検器具を案内するシステムにおいて、
少なくとも6個の側面を有する本体を含む案内部分であって、前記本体は、前記生検器具を受容するための少なくとも2つの開口部を有し、前記少なくとも2つの開口部は、前記本体の一対の対向面を通って延びる、案内部分と、
前記生検器具を受容するように構成された係止部材であって、前記案内部分に対する前記生検器具の偶発的な移動を阻止するようにさらに構成される、係止部材と、
を備える、システム。
【請求項2】
請求項1に記載のシステムにおいて、
前記本体は、立方体形状を有する、システム。
【請求項3】
請求項1に記載のシステムにおいて、
前記案内部分は、前記本体の第1の対の対向面を通って延びる少なくとも1つの開口部を含み、
前記案内部分は、前記本体の第2の対の対向面を通って延びる少なくとも1つの開口部を含む、システム。
【請求項4】
請求項1に記載のシステムにおいて、
前記案内部分の前記本体の少なくとも一部分は、グリッド開口部を有する生検部材内部に受容されるように構成される、システム。
【請求項5】
請求項1に記載のシステムにおいて、
前記案内部分の前記本体は、複数の対向面を有し、
前記案内部分の前記本体は、グリッド開口部を有する生検部材の中に、複数の配向で挿入可能である、システム。
【請求項6】
請求項1に記載のシステムにおいて、
前記係止部材は、前記生検器具を受容するための穴を有する、システム。
【請求項7】
請求項6に記載のシステムにおいて、
前記係止部材は、前記生検器具を受容するための非円形穴を有する、システム。
【請求項8】
請求項1に記載のシステムにおいて、
前記係止部材は、前記生検器具が前記係止部材を通って移動することのできる第1の角度の配向から、前記生検器具が前記係止部材を通って移動するのに抗して保持される第2の角度の配向まで、回転可能である、システム。
【請求項9】
生検カニューレと共に使用するためのデバイスにおいて、
複数の軸穴を有する本体を画定する案内部分であって、各軸穴は、前記生検カニューレを受容して、少なくとも部分的に前記生検カニューレの周囲を取り囲むような、大きさに作られている、案内部分と、
前記生検カニューレを受容するように構成された細長い貫通穴を画定する係止部材であって、前記生検カニューレは、前記係止部材が第1の配向にあるときに前記係止部材を通って並進することができ、前記生検カニューレは、前記係止部材が第2の配向にあるときに前記係止部材に対して固定される、係止部材と、
を備える、デバイス。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【公開番号】特開2013−52301(P2013−52301A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−278070(P2012−278070)
【出願日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【分割の表示】特願2007−119035(P2007−119035)の分割
【原出願日】平成19年4月27日(2007.4.27)
【出願人】(595057890)エシコン・エンド−サージェリィ・インコーポレイテッド (743)
【氏名又は名称原語表記】Ethicon Endo−Surgery,Inc.
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【分割の表示】特願2007−119035(P2007−119035)の分割
【原出願日】平成19年4月27日(2007.4.27)
【出願人】(595057890)エシコン・エンド−サージェリィ・インコーポレイテッド (743)
【氏名又は名称原語表記】Ethicon Endo−Surgery,Inc.
[ Back to top ]