説明

用紙処理装置

【課題】整合した用紙束に処理を行う用紙処理装置において、用紙束の整合の精度を向上させる。
【解決手段】用紙処理装置は、用紙束Aを積載する用紙積載部と、相互の間隔が調整可能に相対向して配置され用紙積載部上の用紙2の相対向する一対の縁部2bに当接する一対の揃え部材241を有し、揃え部材241を動かして用紙束Aを挟んで整合する用紙整合部と、一対の揃え部材241の対向方向に沿った移動経路を移動して、整合された用紙束Aに対して処理を行い、移動経路が用紙束Aを整合状態にしている揃え部材241によって規制される処理ユニット203と、処理ユニット203が処理を行う際に、上記規制を解除する解除部253と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置に一体に設けられ又は画像形成装置に付設され、用紙に対して所定の処理を行う用紙処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置により画像が形成された用紙に対して綴じを施したり、ファイリングのための孔を穿設したり、情報の付加を行うなどの処理を行う用紙処理装置が種々提供されている。
【0003】
このような用紙処理装置のうち、画像形成装置からの用紙を受け入れ、用紙束を用紙の幅方向に揃えて綴じを施す用紙処理装置では、その綴じ揃え精度が品質の要であり、その綴じ揃え精度を向上させる技術が提案されている。この種の技術として、例えば、特許文献1には、用紙を収納手段に1枚収納するごとに、揃え部材の少なくとも片方を往復動作させることで用紙を幅方向に揃える技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−143655公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の技術のように用紙束の綴じ前に揃え動作を行うことは、綴じ揃え精度を確保するために望ましいことである。しかしながら、例えば、用紙束の角部に綴じを施す用紙処理装置においては、綴じユニットが用紙束の角部まで移動するため、ジョガーフェンスを綴じユニットの移動経路外に設けている。このため、綴じユニットが用紙束の角部を綴じ処理する時に、ジョガーフェンスが用紙束の角部を押さえることができず、用紙束の整合の精度が低くなってしまう。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、整合した用紙束に処理を行う用紙処理装置において、用紙束の整合の精度を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の用紙処理装置は、順次搬入されて積層された複数の用紙によって形成される用紙束を支持する用紙積載部と、相互の間隔が調整可能に相対向して配置され前記用紙積載部上の用紙の相対向する一対の縁部に当接する一対の揃え部材を有し、少なくとも一方の前記揃え部材を動かして前記用紙束を挟んで整合する用紙整合部と、前記一対の揃え部材の対向方向に沿った移動経路を移動して、整合された前記用紙束に対して処理を行い、前記移動経路が前記用紙束を整合状態にしている前記揃え部材によって規制される処理ユニットと、前記処理ユニットが前記処理を行う際に、前記規制を解除する解除部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、整合した用紙束に処理を行う用紙処理装置において、用紙束の整合の精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態の用紙処理装置の全体構成を示す縦断側面図である。
【図2】図2は、用紙導入部の駆動ローラとその駆動機構とを示す斜視図である。
【図3】図3は、用紙処理部の一部を示す斜視図である。
【図4】図4は、用紙導入部の駆動ローラと揺動アームと叩きコロとを示す斜視図である。
【図5】図5は、図4に示す構成を裏側から見て示す斜視図である。
【図6】図6は、揺動アームとその駆動機構とを示す斜視図である。
【図7】図7は、戻しコロとその駆動機構とを示す斜視図である。
【図8】図8は、ジョガーフェンスとその周囲とを示す平面図である。
【図9】図9は、ジョガーフェンスとその周囲とを示す平面図である。
【図10】図10は、ソートモード時のジョガーフェンスの動作を説明するための説明図である。
【図11】図11は、スティプルモード時のジョガーフェンスの動作を説明するための説明図である。
【図12】図12は、用紙排出部を示す斜視図である。
【図13】図13は、用紙押さえ部及びその周囲を示す側面図である。
【図14】図14は、用紙押さえ部及びその周囲を示す側面図である。
【図15】図15は、用紙排出部の動作を説明するための説明図である。
【図16】図16は、本発明の第2の実施の形態のジョガーフェンスとその周囲とを示す平面図である。
【図17】図17は、ジョガーフェンスとその周囲とを示す平面図である。
【図18】図18は、ジョガーフェンスの構造を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる用紙処理装置の実施の形態を詳細に説明する。
【0011】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態を説明する。本実施の形態の用紙処理装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置に付設され、画像形成装置から排出された用紙に整合処理や綴じ処理等の後処理を施すものである。
【0012】
図1に示すように、用紙処理装置1は、画像形成装置(図示せず)から排出された用紙2を装置内部へ導入する用紙導入部100と、用紙導入部100によって導入された用紙2に処理として綴じ処理を施す用紙処理部200と、用紙処理部200によって後処理された用紙2を排出する用紙排出部300と、を備えている。この用紙処理装置1には、用紙導入部100の用紙受入口101から用紙排出部300の排紙トレイ301に至る搬送路3が形成されており、用紙処理装置1は、搬送路3に沿って用紙2を搬送する。また、この用紙処理装置1は、CPU、ROM、RAM、通信インターフェース等を有する制御部(図示せず)を備えており、この制御部が用紙処理装置1の各部を駆動制御する。制御部は、画像形成装置の制御部とデータ通信可能に接続されている。
【0013】
用紙導入部100は、搬送路3の一部である導入搬送路3aを形成する第1〜第3のガイド板102,103,104と、導入搬送路3aに沿って用紙2を搬送する搬送部105と、を備えている。第2及び第3のガイド板103,104は、第1のガイド板102の上方で第1のガイド板102に対向配置されている。導入搬送路3aにおける用紙搬送方向の最上流部には、第1のガイド板102と第2のガイド板103とによって用紙受入口101が形成されており、用紙受入口101は、画像形成装置から排出された用紙2を受け入れる。また、第2のガイド板103は、当該第2のガイド板103における用紙搬送方向下流側の端部を中心として回動可能となっており、第2のガイド板103を上方に回動させることで、導入搬送路3aの一部が開放される。用紙受入口101における用紙搬送方向下流側には、導入搬送路3a中の用紙2を検出する入口センサ106が設けられている。
【0014】
搬送部105は、導入搬送路3aに沿って配置された第1の搬送ローラ対111と第2の搬送ローラ対112とを有している。第1の搬送ローラ対111は、入口センサ106の用紙搬送方向下流側に配置されている。第2の搬送ローラ対112は、第2の搬送ローラ対111の用紙搬送方向下流側であって導入搬送路3aの出口近傍に配置されている。
【0015】
第1及び第2の搬送ローラ対111,112は、それぞれ駆動ローラ111a,112aと従動ローラ111b,112bとを有している。駆動ローラ111a,112aは、図2に示すように、それぞれ駆動軸113,114に固定されている。駆動軸113,114は、プーリ115、タイミングベルト116を介して駆動源であるステッピングモータ117に連結されている。したがって、ステッピングモータ117の駆動力が駆動ローラ111a,112aに伝達されて駆動ローラ111a,112aが回転する。従動ローラ111b,112bは、図示しない支持部材によって駆動ローラ111a,112aに対して接離可能に支持されているとともに、図示しない付勢部材によって駆動ローラ111a,112aに向けて付勢されている。かかる構成では、回転する駆動ローラ111a,112aが、上流側から搬送されてきた用紙2を当該駆動ローラ111a,112aと従動ローラ111b,112bとの間に引き込んで、従動ローラ111b,112bとによってその用紙2を挟持しつつ、その用紙2を用紙処理部200に搬送する。
【0016】
用紙処理部200は、図1に示すように、用紙導入部100から搬送される用紙2からなる用紙束Aを支持する用紙積載部としての積載トレイ201と、積載トレイ201上の用紙束Aを整合する用紙整合部202と、用紙整合部202によって整合された用紙束Aに綴じ処理を施す綴じユニット203と、綴じ処理が施された用紙2を排紙トレイ301に放出する放出部204と、を備えている。また、用紙処理部200には、ガイド板205が設けられている。
【0017】
積載トレイ201では、用紙導入部100から順次搬入された複数の用紙2が積層され、それらの複数の用紙2によって用紙束Aが形成され、積層トレイ201は用紙束Aを支持する。
【0018】
用紙整合部202は、積載トレイ201上の用紙2の縦方向(用紙搬送方向に沿った用紙2の幅方向)の整合を行う縦整合部210と、積載トレイ201上の用紙2の横方向(用紙搬送方向と直交する用紙2の幅方向)の整合を行う横整合部211と、を有している。
【0019】
縦整合部210は、用紙2の縦方向の整合の基準面である縦基準面212aが形成された基準部材212と、積載トレイ201上の用紙2を縦基準面212aに向けて移動させる叩きコロ213及び戻しコロ214と、を備えている。
【0020】
基準部材212は、図3に示すように、積載トレイ201における用紙戻し方向の下流側の位置で、用紙搬送方向と直交する搬送路3の幅方向に沿って2つ設けられている。基準部材212は、積載トレイ201上の用紙2の第1の縁部2aと当接する。ここで、用紙2の第1の縁部2aは、用紙搬送方向に平行な用紙幅方向での用紙Aの一方の縁部である。また、用紙戻し方向は、用紙導入部100による用紙2の用紙搬送方向を基準とした場合に、用紙2が後進する方向である。
【0021】
基準部材212は、搬送路3の幅方向に沿って移動可能となっている。具体的には、基準部材212は、それぞれスライダ215に固定されており、各スライダ215は、搬送路3の幅方向に延在した支持部材216によって搬送路3の幅方向沿って移動可能に支持されている。各スライダ215には、それぞれラック217が固定されており、一対のラック217は、積載トレイ201の幅方向での中央部の下方に配置されたギヤ218を介して連結されている。この構造により、一対の基準部材212は、ギヤ218に対して対称移動することになり、基準部材212同士の間隔が調整可能となっている。
【0022】
また、各基準部材212には、それぞれガイド部212aが設けられている。各ガイド部212aは、図示しないガイド部用バネによって、積載トレイ201の幅方向で積載トレイ201の中央部に向かって付勢されている。また、ガイド部212aは、綴じユニット203の図示しない引掛部に引っ掛け可能となっている。綴じユニット203が積載トレイ201の幅方向の端に向かって移動する場合には、綴じユニット203の引掛部がガイド部212aの内側を引っ掛けてガイド部用バネの付勢力に抗して移動し、基準部材212が綴じユニット203に追従する。これにより、一対の基準部材212の間隔が広がる。一方、綴じユニット203が積載トレイ201の中央に向かって移動した場合には、基準部材212がガイド部用バネの付勢力によって相互に近づく方向に移動して、それらの基準部材212の間隔が狭くなる。
【0023】
叩きコロ213は、図4及び図5に示すように、揺動アーム219の先端部に取り付けられており、叩きコロ213は、第2の搬送ローラ対111によって導入搬送路3aから排出される用紙2の上方に位置する。揺動アーム219は、第2の搬送ローラ対111に対して設けられた駆動軸113を中心として揺動する。したがって、叩きコロ213は、駆動軸113を中心に揺動アーム219と共に揺動する。また、叩きコロ213は、駆動軸113に固定されたプーリ220に、タイミングベルト221、プーリ222、軸223、プーリ224、タイミングベルト225を介して、連結されている。この構造により、叩きコロ213にステッピングモータ117(図2)の駆動力が伝達され、叩きコロ213が第2の駆動ローラ111aと同一方向に回転する。この叩きコロ213は、後述するように、積載トレイ201上の用紙2の上面に当接して回転することで、その用紙2を縦基準面212aに向けて搬送する。叩きコロ213は、弾性摩擦部材によって形成されている。詳しくは、叩きコロ213は、用紙2が縦基準面212aに突き当たって用紙2の移動が規制された場合に用紙2面上でスリップ可能な摩擦係数を有する材質(例えばスポンジ材)で形成されている。
【0024】
揺動アーム219は、図4ないし図6に示すように、駆動軸113に回転可能に取り付けられている。揺動アーム219は、自重等によって積載トレイ201に向かって付勢された状態にある。また、揺動アーム219は、レバー226によって保持されており、積載トレイ201に向かっての自重での移動が規制されている。レバー226は、駆動軸113と平行な軸を中心として、駆動源であるステッピングモータ227の駆動力を受けて往復回動する。具体的には、レバー226には、図6に示すように、リンク部226aが形成さており、このリンク部226aにカム229の突起部229aが係合している。カム229は、タイミングベルト228を介してステッピングモータ227に連結されている。この構造により、ステッピングモータ227の回転駆動力が揺動アーム219の揺動に変換される。そして、レバー226が一方向に回動することで、揺動アーム219及び叩きコロ213が積載トレイ201に向けて回動し、レバー226が他方向に回動することで、揺動アーム219及び叩きコロ213が積載トレイ201から遠ざかる方向に揺動する。
【0025】
戻しコロ214は、図7に示すように、第2の搬送ローラ対111に対して設けられた駆動軸114に回動可能に外挿されたホルダ230の自由端部に、回転可能に取り付けられている。戻しコロ214には、ギヤ231が固定されている。このギヤ231は、駆動軸114に固定されたギヤ232に、中間ギヤ233を介して連結されている。中間ギヤ233は、ホルダ230に回転可能に取り付けられている。この構造によって、ステッピングモータ117の回転駆動力が戻しコロ214に伝達され、戻しコロ214が、駆動ローラ112aと同一方向に回転する。また、ホルダ230は、自重と戻しコロ214の重みによって、常時、積載トレイ201に向けて付勢されている。戻しコロ214は、積載トレイ201上に用紙2が無い場合には、積載トレイ201に接触した状態にて回転する。即ち、戻しコロ214は、積載トレイ201に対してスリップする。戻しコロ214は、積載トレイ201上の用紙2の上面に当接して回転することで、その用紙2を縦基準面212aに向けて搬送する。戻しコロ214は、弾性摩擦部材によって形成されている。詳しくは、戻しコロ214は、用紙2が縦基準面212aに突き当たって用紙2の移動が規制された場合に用紙2面上でスリップ可能な摩擦係数を有する材質(例えばスポンジ材)で形成されている。また、駆動軸114における戻しコロ214の外側には、用紙押圧部材234が設けられている。
【0026】
横整合部211は、図3に示すように、一対の揃え部材としての一対のジョガーフェンス241を有している。一対のジョガーフェンス241は、相互の間隔が調整可能に積載トレイ201上で相対向して配置されており、図8に示すように、積載トレイ201上の用紙Aの相対向する一対の縁部である一対の第2の縁部2bに当接する。詳しくは、ジョガーフェンス241は、用紙2の第2の縁部2bおける第1の縁部2a側の端部2cに当接する。ここで、用紙Aの一対の縁部2bは、用紙搬送方向と直交する用紙幅方向での用紙2の縁部である。そして、用紙整合部202は、少なくとも一方(本実施の形態では両方)のジョガーフェンス241を動かして用紙束Aを挟んで整合する。
【0027】
一対のジョガーフェンス241は、図3に示すように、相互に面対称な形状をなしている。ジョガーフェンス241は、用紙2の第2の縁部2bに当接する当接面241aを有している。当接面241aは、積載トレイ201の上方に位置している。各ジョガーフェンス241は、積載トレイ201の幅方向(用紙搬送路3の幅方向)に沿って移動可能となっている。ジョガーフェンス241は、積載トレイ201に固定され且つ積載トレイ201の幅方向に延在したガイド軸(図示せず)によって積載トレイ201の幅方向に案内される。また、各ジョガーフェンス241は、それぞれタイミングベルト(図示せず)を介してステッピングモータ242,243に連結されており、ステッピングモータ242,243の正逆回転駆動により、積載トレイ201の幅方向に沿った直線往復移動を行う。各ジョガーフェンス241は、各々独立して駆動される。積載トレイ201には、待機位置に位置するジョガーフェンス241を検出するホームセンサ244,245が設けられている。
【0028】
ジョガーフェンス241は、図8及び図9に示すように、支持部250によって回動可能に支持されている。支持部250は、支軸251とこの支軸251に外挿された付勢部材としてのトーションスプリング252とを有しており、トーションスプリング252の一端部にジョガーフェンス241が固定されている。トーションスプリング252は、支軸251の軸方向の移動が規制されている。支持部250は、ジョガーフェンス241を綴じユニット203の移動経路から退避可能に支持している。また、支軸251は、前述した図示しないガイド軸に連結されて、積載トレイ201の幅方向に案内されるようになっており、ジョガーフェンス241は、トーションスプリング252及び支軸251を介して、前述した図示しないガイド軸に連結されている。ジョガーフェンス241は、トーションスプリング252によって、積載トレイ201の幅方向の中央(用紙の幅方向の中央)に向けて付勢されている。また、ジョガーフェンス241は、当接面241aが用紙搬送方向に沿う位置で、積載トレイ201の幅方向の中央に向かう移動がストッパ(図示せず)によって規制される。
【0029】
放出部204は、図1及び図3に示すように、押出部材261と、この押出部材261が外周面に固定されたタイミングベルト262と、を有している。タイミングベルト262は、駆動ローラ263と従動ローラ264とに掛け渡されており、駆動ローラ263がモータによって回転駆動されることで、タイミングベルト262が回転する。押出部材261は、縦整合部210や横整合部211による用紙処理中には、積載トレイ201の上面から退避した位置(例えば図1に示す位置)に位置している。そして、放出部204では、押出部材261が退避位置に位置した状態から、タイミングベルト262が回転することにより、押出部材261が積載トレイ201上の用紙束A(図8参照)の後端を押して用紙束Aを排紙トレイ301上に放出する。なお、図7では、放出動作の実行過程での押出部材261が示されている。
【0030】
綴じユニット203は、図1に示すように、積載トレイ201における基準部材212側に配置されている。綴じユニット203は、一対のジョガーフェンス241の対向方向に沿った移動経路を移動して、整合された用紙束Aに対して処理を行う。綴じユニット203の移動経路は、用紙束Aを整合状態にしているジョガーフェンス241によって規制される。別の言い方をすると、綴じユニット203の移動経路の一部がジョガーフェンス241の配置領域と重複している。
【0031】
綴じユニット203は、詳細には、図示しないガイド部材によって積載トレイ201の幅方向に沿って移動可能に支持されている。綴じユニット203は、図示しない駆動機構によって積載トレイ201の幅方向に沿って移動される。綴じユニット203は、針を打ち出すドライバ部203aと用紙束Aに打込まれた針の先端部を曲げるクリンチャ部203bと、を有する。綴じユニット203は、用紙整合部202によって整合されて積載トレイ201上に位置する用紙束Aのうち用紙整合部202の整合時に一対のジョガーフェンス241によって挟まれた領域2eに綴じ処理を行う。また、用紙処理部200には、所定のホームポジションに位置した綴じユニット203を検出するセンサ(図示せず)が設けられている。
【0032】
以上の構成の用紙処理部200の動作を説明する。以下の各部の動作は、制御部による制御を受けて行われる。
【0033】
図10に示すように、まず、画像形成装置による排紙信号を制御部が受けると、ジョガーフェンス241は、搬入される用紙の幅方向サイズに応じて受入れ位置に移動する(図10中の(1))。具体的には、ジョガーフェンス241は、基準位置との間の距離が例えば用紙2の幅の半分の長さ+7mmとなる位置まで移動して停止する。この位置が受入れ位置である。基準位置は、一対のジョガーフェンス241の間の中間位置であるとともに、積載トレイ201の幅方向の中央位置である。
【0034】
処理モードがシフトモードの場合には、用紙2の後端が第2の搬送ローラ対111を通過し、叩きコロ213が回動を開始すると同時に、各ジョガーフェンス241が基準位置に向けて5mm移動して停止する。したがって、このとき、各ジョガーフェンス241の当接面241aと基準位置との間の距離は、用紙2の幅の半分の長さ+2mmである(図10中の(2),(3))。更に、用紙2の後端が、回転する叩きコロ213及び戻しコロ214によって基準部材212に当接すると同時に、各ジョガーフェンス241が基準位置に向けて2mm移動する。即ち、一対のジョガーフェンス241間の距離が用紙2の幅と同一となり、これにより、ジョガーフェンス241が用紙2を積載トレイ201の幅方向で積載トレイ201の中央部で整合する(図10中の(4))。このとき、用紙2の幅方向の中央部に対して一対の基準部材212が対称に位置する。
【0035】
次に、ジョガーフェンス241は、再び受入れ位置に移動して停止し(図10中の(5)、次用紙2の搬入を待ち、順次搬入される用紙2に対して上記動作を繰り返し、用紙束Aを積載トレイ201の中央部で整合する(図10中の(6))。用紙2を整合した後、一対のジョガーフェンス241は、用紙束Aごと積載トレイ201の幅方向の一方に例えば15mm移動して、用紙2の幅方向の中心を積載トレイ201の幅方向の中心から15mmオフセットさせる(図10中の(7))。なお、この移動をオフセット移動と称する。そして、押出部材261が、積載トレイ201上の用紙束Aを排紙トレイ301に放出する(図10中の(8))。そして、ジョガーフェンス241は、再び受け入れ位置に移動する(図10中の(9))。用紙の搬入が終了した場合には、ジョガーフェンス241は、ホームポジションに移動する(図10中の(10))。
【0036】
ジョガーフェンス241は、上記のオフセット移動の方向を、用紙束Aを整合する毎に前回のオフセット移動の方向とは逆方向に変更する。これにより、上記の動作が繰り返し行われることで、複数の用紙束Aが排紙トレイ301上にシフト積載される。
【0037】
処理モードが綴じモードの場合、用紙2の整合動作はソートモードと同じであるが、所定枚数の用紙2の整合が終了すると、図11に示すように、綴じユニット203によって用紙束Aの後端部の所定位置に綴じ処理が施され、綴じ処理が行われた用紙束Aが、ソートモードの場合と同じく押出部材261によって排紙トレイ301上に放出される。
【0038】
この綴じモードでは、綴じユニット203は、用紙束Aの整合時には、図8に示すように、一対のジョガーフェンス241から離間した状態で一対のジョガーフェンス241間に位置し、用紙2の一対の第2の縁部241aの間に位置している。そして、用紙束Aの整合が完了した後に、用紙束Aの角部に綴じを施す場合は、綴じユニット203が用紙2の角部cに向かって移動して、所定の綴じ位置で停止し、用紙束Aの角部cに綴じを施す。この移動過程で、綴じユニット203は、一方のジョガーフェンス241に当接し、そのジョガーフェンス241を押圧しながらそのジョガーフェンス241の全体を支軸251を中心として回動させて、そのジョガーフェンス241を当該綴じユニット203の移動経路から退避させる。これにより、用紙束Aを整合状態にしているジョガーフェンス241による綴じユニット203の移動経路の規制が解除される(図9)。ここで、綴じユニット203及び支軸251は、用紙束Aを整合状態にしているジョガーフェンス241による綴じユニット203の移動経路の規制を、解除する解除部253を構成している。
【0039】
以上の各部の動作タイミングは、入口センサ106が用紙2の後端の通過を検出してからの時間管理により制御されている。
【0040】
用紙排出部300は、図12ないし図14に示すように、積載トレイ201から放出された用紙2を積載する排紙トレイ301と、この排紙トレイ301を昇降させる昇降機構302(図12)と、排紙トレイ301上の用紙2を上から押さえる押さえ部303(図13、図14)と、を有している。
【0041】
排紙トレイ301は、積載トレイ201の上面の延長上に配置されており、積載トレイ201から排出された用紙2を上面で受ける。この排紙トレイ301の積載トレイ201側には、エンドフェンス304が略垂直に配置されている。
【0042】
昇降機構302は、排紙トレイ301が固定された一対の支持部材311を有している。支持部材311は、タイミングベルト312、プーリ313を介して駆動軸314に連結されている。駆動軸314には、図示しないギヤが嵌合されており、駆動軸314は、そのギヤを介して駆動源であるDCモータ315に連結されている。この構造の昇降機構302は、DCモータ315の回転動作を支持部材311の昇降動作に変換して、排紙トレイ301を昇降させる。
【0043】
押さえ部303は、図13及び図14に示すように、用紙押さえアーム321とこの用紙押さえアーム321を駆動するアーム駆動機構322と、を有している。用紙押させアーム321は、アーム駆動機構322に駆動されて、エンドフェンス304に形成された開口部304aを通過する。
【0044】
アーム駆動機構322は、用紙押さえアーム321を回動可能に支持する支持アーム323と、この支持アーム323に回転軸324を介して連結されたレバー325と、レバー325を駆動するソレノイド326と、を有する。レバー325は、回転軸324に固定されており、回転軸324は、エンドフェンス304に回転可能に取り付けられている。支持アーム323は、回転軸324に回転可能に外挿している。支持アーム323には、用紙押さえアーム321が回転支点軸327を介して回転可能に連結されている。用紙押さえアーム321は、回転支点軸327に取り付けられたスプリング328によって、排紙トレイ301に向けて付勢されている。スプリング328によって付勢された用紙押さえアーム321は、図示しないストッパによって排紙トレイ301側への移動が規制され、支持アーム323に対して所定の角度を維持する(図10及び図11)。
【0045】
また、アーム駆動機構322は、用紙押さえアーム321及び支持アーム323を排紙トレイ301へ向けて付勢する加圧スプリング(図示せず)を有している。加圧スプリングの付勢力によって、用紙押さえアーム321の先端部に設けられた先端押圧部321aが排紙トレイ301又は排紙トレイ301上に積載された用紙2を押圧することになる。また、加圧スプリングによって付勢された支持アーム323は、レバー325によって排紙トレイ301側への移動が規制され、これにより、支持アーム323がレバー325と一体となって回動する。
【0046】
また、ソレノイド326は、レバー325の一端部に連結されている。ソレノイド326の動作により、レバー325が一定角度の往復回転動作をし、これにより、レバー325が支持アーム323、用紙押さえアーム321を回動させる。ソレノイド326は、例えばDCソレノイドである。
【0047】
用紙押さえアーム321は、ガイド位置として、図10に示すように、先端押圧部321aがエンドフェンス304の外面に形成された用紙整合面304bより突出した位置に停止する。この状態では、用紙押さえアーム321の上面が、用紙整合部202から放出される用紙2を支持して、その用紙2を排紙トレイ301へガイドする。ここで、用紙整合部202から放出される用紙束Aを座屈させることなくスムーズに放出させるため、用紙押さえアーム321の上面は、積載トレイ201と同等の高さに位置する。
【0048】
また、用紙整合部202の用紙放出動作中には、ソレノイド326の吸引動作により、図11に示すように、用紙押さえアーム321は、先端押圧部321aがエンドフェンス304の用紙整合面304bからエンドフェンス304の内側に完全に退避する位置(退避位置)まで、回転支点軸327を中心に回動しながら退避する。この時、用紙押さえアーム321は、積載トレイ201の裏面に設けられたガイド部201aに当接してガイド部201aに沿って退避する。よって、用紙押さえアーム321が積載トレイ201より突出することが無いため、用紙押さえアーム321が放出される用紙束Aを押し上げることは無い。
【0049】
また、エンドフェンス304には、積載トレイ201上に積載された用紙2の高さ位置を検出する用紙高さ検出センサ330が設けられている。排紙トレイ301の上昇により、排紙トレイ301上に積載された用紙2の上面は、エンドフェンス304から突出した用紙押さえアーム321の先端押圧部321aを押し上げる。用紙高さ検出センサ330は、先端押圧部321aの押し上げに応じて回動する支持アーム323の検出部323aを検出することで、排紙トレイ301上に積載された用紙2の高さ位置を検出する。
【0050】
次に、用紙排出部300の動作を説明する。図15に示すように、第2の搬送ローラ対111によって用紙整合部202に用紙2が搬入される際、排紙トレイ301は、待機位置に位置する。この待機位置は、排紙トレイ301が用紙押さえアーム321の先端押圧部321aを押し上げて用紙高さ検出センサ330が検出部323aを検出した位置、又はその位置より所定の高さ上昇させた位置である。この待機位置に排紙トレイ301が位置した状態で、用紙処理部200が用紙束Aの整合動作及び綴じ動作を行う。そして、前進する押出部材261によって積載トレイ201から押し出される用紙束Aは、用紙押さえアーム321の上面で支持されながら、排紙トレイ301に放出される(図15中の(1))。
【0051】
押出部材261が前進し停止すると同時に、ソレノイド326が吸引動作を行う。これにより、用紙押さえアーム321の先端押圧部321aが、エンドフェンス304の内側に完全に退避する位置まで回動する(図15中の(2))。また、押出部材261が前進し停止すると同時に、DCモータ315が、駆動を開始して、排紙トレイ301を所定の距離だけ下降させ、用紙束Aを排紙トレイ301上に落下させる(図15中の(3))。これにより、用紙束Aが排紙トレイ301に積載される。更に、排紙トレイ301が所定量だけ下降して停止するのと同時にソレノイド326がOFFされ、これにより、先端押圧部321aが再びエンドフェンス304から排紙トレイ301側に突出する(図15中の(3),(4),(5))。この直後に、排紙トレイ301が上昇し(図15中の(6)、これにより、排紙トレイ301上に積載された用紙束Aの上面が先端押圧部321aを押し上げる(図15中の(7))。そして、この先端押圧部321aの押し上げに伴って、用紙高さ検出センサ330が検出部323aを検出すると、その時点で排紙トレイ301が停止し、又は検出センサによる検出部323aの検出時点から所定の高さ上昇して停止する。これにより、先端押圧部321aが用紙束Aの後端部を押圧し、用紙排出部300は、次の用紙束の排出まで待機する。次の用紙束Aは、用紙押さえアーム321の上面で支持されながら排紙トレイ301に放出され、前回の用紙束A上に積層される(図15中の(8)。
【0052】
以上説明したように、本実施の形態では、綴じユニット203の移動経路が用紙束Aを整合状態にしているジョガーフェンス241によって規制される。即ち、綴じユニット203の移動経路にジョガーフェンス241が位置して用紙束Aを整合する。そして、この整合の後、上記規制が解除部253によって解除されて、綴じ処理ユニット203によって用紙束Aに対する綴じ処理が行われる。よって、整合した用紙束Aに処理を行う用紙処理装置1において、用紙束Aの整合の精度を向上させることができる。この際、本実施の形態では、ジョガーフェンス241が、積載トレイ201上の用紙2の端部2cに当接して、複数の用紙の一対の第2の縁部2bを整合する。そして、この後に、綴じ処理ユニット203が用紙束Aに綴じ処理を行う。したがって、用紙束Aの角部に綴じ処理を行う場合に、高い綴じ揃え精度を確保することができる。
【0053】
また、本実施の形態では、解除部253は、ジョガーフェンス241を綴じ処理ユニット203の移動経路から退避可能に支持する支持部250と綴じ処理ユニット203とを有している。そして、綴じ処理ユニット203がジョガーフェンス241を押圧して綴じ処理ユニット203の移動経路から退避させる。よって、比較的簡素な構成で解除部253を実現することができる。
【0054】
また、本実施の形態では、解除部253は、ジョガーフェンス241の全体を綴じ処理ユニット203の移動経路から退避させる。したがって、ジョガーフェンス241の一部を綴じ処理ユニット203の移動経路から退避させる場合に比べて、ジョガーフェンス241の構造を簡素にすることができる。
【0055】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。なお、第1の実施の形態と同じ部分には同一符号を付与し、重複する説明は省略する。
【0056】
本実施の形態は、第1の実施の形態に対して、図16及び図17に示すように、ジョガーフェンス241Aの構造が異なる。
【0057】
本実施の形態のジョガーフェンス241Aは、退避部241bと非退避部241cとを有している。別の言い方をすると、ジョガーフェンス241Aは、退避部241bと非退避部241cとに分割されている。退避部241bは、綴じユニット203の移動経路に位置し、非退避部241cは、綴じユニット203の移動経路外に位置する。そして、支持部250は、退避部241bだけを回動可能に支持している。また、非退避部241cは、支軸251を介すことなく、前述した図示しないガイド軸に連結されており、回動はしない。
【0058】
そして、解除部253を構成する綴じユニット203は、ジョガーフェンス241Aのうち退避部241bだけを移動させて、退避部241bを処理ユニット203の移動経路から退避させる。このとき、非退避部241cは、退避部241bが綴じユニット203に押圧されても回動せず、用紙束A規制のための姿勢を維持する。
【0059】
ここで、図18を参照して、ジョガーフェンス241Aとジョガーフェンス241Aの回動中心250aとの位置関係について説明する。図18中の(a)に示すように、ジョガーフェンス241Aのうち解除部253によって回動される部分(本実施の形態では退避部241b)の少なくとも一部が、一対のジョガーフェンス241の対向方向で当該回動の回動中心250aの基準部材212側(綴じユニット203側)とは反対側に位置する場合には、回動する一方のジョガーフェンス241Aの退避部241bが、回動の際に、他方のジョガーフェンス241A側に飛び出してしまう。そこで、図18中の(b)に示すように、ジョガーフェンス241Aのうち解除部253によって回動される部分の全体(本実施の形態では退避部241b)が、一対のジョガーフェンス241Aの対向方向で当該回動の回動中心250aにおける基準部材212側に位置するのが望ましい。別の言い方をすると、ジョガーフェンス241Aにおける退避部241bと非退避部241cとの分割ラインLが回動中心241bよりも綴じユニット203寄りに位置するのが望ましい。かかる構造を採用することによって、回動する一方のジョガーフェンス241Aの退避部241bが、他方のジョガーフェンス241A側に飛び出さない。なお、この構成を第1の実施の形態に盛り込んで良く、この場合には、解除部253によって回動される部分は、ジョガーフェンス241全体となる。
【0060】
以上説明したように、本実施の形態では、ジョガーフェンス241Aは、綴じユニット203の移動経路に位置する退避部241bと綴じユニット203の移動経路外に位置する非退避部241cとを有し、解除部253は、ジョガーフェンス241Aのうち退避部241bだけを移動させる。したがって、綴じ処理ユニット203の綴じ動作中も非退避部241cが用紙束Aの移動を規制するので、綴じ処理ユニット203の綴じ動作による用紙束Aの乱れを抑制することができる。
【0061】
また、本実施の形態では、解除部253は、ジョガーフェンス241Aのうちの少なくとも一部(具体的には退避部241b)を回動させることで綴じ処理ユニット203の移動経路からジョガーフェンス241Aを退避させる。そして、ジョガーフェンス241Aのうち解除部253によって回動される部分(退避部241b)の全体が、一対のジョガーフェンス241Aの対向方向で当該回動の中心における基準部材212側に位置する。したがって、回動する一方のジョガーフェンス241Aの退避部241bが、他方のジョガーフェンス241A側に飛び出さないので、ジョガーフェンス241Aの退避動作によって用紙束Aが乱れることを防止することができる。
【0062】
なお、本発明は、上記各実施の形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施の形態を各種採用することができる。例えば、用紙処理装置は、画像形成装置に一体に設けられていても良い。また、処理ユニットは、用紙束に孔を穿孔穿設する穿孔ユニット等であっても良い。また、解除部は、綴じユニットでジョガーフェンスを回動させるものに限るものではなく、例えば、ジョガーフェンスとは別部材のアクチュエータによってジョガーフェンスを回動させても良い。また、一対のジョガーフェンスのうちの一方だけを動かして用紙束を整合しても良い。
【符号の説明】
【0063】
1…用紙処理装置
2…用紙
2b…用紙の縁部
201…積載トレイ(用紙積載部)
202…用紙整合部
203…綴じユニット(処理ユニット)
212…基準部材
241…ジョガーフェンス(揃え部材)
241b…退避部
241c…非退避部
250…支持部
250a…ジョガーフェンスの回動中心
253…解除部
A…用紙束

【特許請求の範囲】
【請求項1】
順次搬入されて積層された複数の用紙によって形成される用紙束を支持する用紙積載部と、
相互の間隔が調整可能に相対向して配置され前記用紙積載部上の用紙の相対向する一対の縁部に当接する一対の揃え部材を有し、少なくとも一方の前記揃え部材を動かして前記用紙束を挟んで整合する用紙整合部と、
前記一対の揃え部材の対向方向に沿った移動経路を移動して、整合された前記用紙束に対して処理を行い、前記移動経路が前記用紙束を整合状態にしている前記揃え部材によって規制される処理ユニットと、
前記処理ユニットが前記処理を行う際に、前記規制を解除する解除部と、
を備える用紙処理装置。
【請求項2】
前記解除部は、前記揃え部材を前記移動経路から退避可能に支持する支持部と前記処理ユニットとを有し、前記処理ユニットが前記揃え部材を押圧して前記移動経路から退避させる請求項1に記載の用紙処理装置。
【請求項3】
前記解除部は、前記揃え部材の全体を前記移動経路から退避させる請求項2に記載の用紙処理装置。
【請求項4】
前記揃え部材は、前記移動経路に位置する退避部と前記移動経路外に位置する非退避部とを有し、
前記解除部は、前記揃え部材のうち前記退避部だけを移動させる請求項2に記載の用紙処理装置。
【請求項5】
前記解除部は、前記揃え部材のうちの少なくとも一部を回動させることで前記処理ユニットの移動経路から前記揃え部材を退避させ、
前記揃え部材のうち前記解除部によって回動される部分の全体が、前記一対の揃え部材の対向方向で当該回動の中心における前記基準部材側に位置することを特徴とする請求項1に記載の用紙処理装置。
【請求項6】
前記処理は、綴じ処理である請求項1ないし5のいずれか一項に記載の用紙処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2011−157170(P2011−157170A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−19322(P2010−19322)
【出願日】平成22年1月29日(2010.1.29)
【出願人】(000006932)リコーエレメックス株式会社 (708)
【Fターム(参考)】