説明

発光装置

【課題】 スリムな外観形状を有しかつ視認性を確保できる発光装置を提供する。
【解決手段】 LED表示灯1を楕円形状に構成するとともに、当該楕円形状に沿って複数のLED20aを配置する。各LEDの出射光の光軸は、当該楕円形状の接線方向と直交する向きに配向している。楕円形状の短軸方向からの各LEDの光度の総和の単位長さ当たりの換算値は、長軸方向からの各LEDの光度の総和の単位長さ当たりの換算値以上の値になっている。すなわち、楕円形状の基板の短軸の長さをa、長軸の長さをbとし、LEDの出射光の光軸が楕円の短軸と角度θをなす場合に、短軸方向のLEDの光度をf(θ)、長軸方向のLEDの光度をf(90°−θ)とするとき、Σf(θ)/b≧Σf(90°−θ)/aの関係式が成立している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示灯や照明器具等の発光装置に関し、詳細には、その正面方向の明るさを側面方向の明るさ以上の明るさにした楕円形状の発光装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の表示灯は、例えば特許第3491534号公報の図2および図3に示すように、全体が円筒状に形成されており、その内部に収容された円形状の基板の上に複数個のLEDを円周上に配設することにより構成されている。
【0003】
この場合、各LEDから出射された光は、それぞれ対応する反射鏡で反射したのち外部に放光することにより、表示灯の点灯が外部から視認されるようになっている。
【特許文献1】特許第3491534号公報(段落[0010]、ならびに図2および図3参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、最近、当該業界においても装置部品のスリム化の要請があり、その場合、前記従来の円筒形状の表示灯の外径寸法を単に小さくしただけでは、表示灯の視認性が低下するという問題が生じる。
【0005】
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたもので、本発明が解決しようとする課題は、スリムな外観形状を有し、しかも視認性を確保できる発光装置を提供することにある。また、本発明は、正面方向の明るさを側面方向の明るさ以上の明るさにした楕円形状の発光装置を提供しようとしている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、楕円形状を有する発光装置であって、当該楕円形状に沿って複数の光源を配置するとともに、当該楕円形状の短軸方向からの明るさを、長軸方向からの明るさ以上の明るさになるようにしている。
【0007】
請求項1の発明によれば、発光装置を楕円形状にしたことにより、短軸方向の厚みを薄くすることができ、これにより、全体をスリム化することが可能になる。しかも、この場合には、楕円形状の短軸方向からの明るさを、長軸方向からの明るさ以上の明るさになるようにしたことにより、発光装置の幅の大きい正面方向の明るさが、幅の小さい側面方向の明るさと等しいかまたはこれよりも明るくなっている。これにより、発光装置の正面方向において十分な明るさを確保することができ、発光装置としての視認性を確保できる。
【0008】
請求項2の発明では、請求項1において、複数の光源がそれぞれLED(発光ダイオード)から構成されており、各LEDの出射光の光軸が、当該楕円形状の接線方向と直交する向きに配向されている。
【0009】
請求項3の発明では、請求項2において、当該楕円形状の長軸または短軸の少なくともいずれか一方の上に各LEDを配置するとともに、これらのLEDの間にLEDを配置している。
【0010】
請求項4の発明では、請求項2において、当該楕円形状の短軸方向からの各LEDの光度の総和の単位長さ当たりの換算値が、長軸方向からの各LEDの光度の総和の単位長さ当たりの換算値以上の値になっている。
【0011】
この場合には、発光装置の正面方向から見た単位長さ当たりの明るさが、側面方向から見た単位長さ当たりの明るさ以上の明るさになっているので、発光装置としての視認性をさらに向上できる。
【0012】
請求項5の発明では、請求項2において、当該楕円形状の短軸の長さをa、長軸の長さをbとするとともに、LEDの出射光の光軸が楕円の短軸と角度θをなす場合に、短軸方向のLEDの光度をf(θ)、長軸方向のLEDの光度をf(90°−θ)とするとき、Σf(θ)/b≧Σf(90°−θ)/a の関係式が成立している。
【0013】
請求項5は、請求項4の内容を数学的に表現したものであるが、上式を整理すると、a/b≧Σf(90°−θ) / Σf(θ)となる。これにより、楕円の形状が定まれば(つまりa/bが与えられれば)、上式はθのみの関数となる。その一方、光軸と角度θをなす方向におけるLEDの光度Kは、LEDのメーカーによってθの関数である指向特性曲線として提供されている。したがって、この指向特性曲線を利用することにより、上式を満たす光度Kを有するLEDが選択されることになる。
【0014】
請求項6の発明では、請求項1ないし5のいずれかにおいて、当該発光装置が、楕円形状を有しかつ複数の光源を有する構造を少なくとも一つ以上備えた表示灯である。
【0015】
この場合には、表示装置を楕円形状にしたことにより、短軸方向の厚みを薄くすることができ、これにより、全体をスリム化することが可能になる。しかも、この場合には、楕円形状の短軸方向からの明るさを、長軸方向からの明るさ以上の明るさになるようにしたことにより、表示装置の幅の大きい正面方向の明るさが、幅の小さい側面方向の明るさと等しいかまたはこれよりも明るくなっている。これにより、表示装置の正面方向において十分な明るさを確保することができ、表示装置としての視認性を確保できる。
【発明の効果】
【0016】
以上のように、本発明に係る発光装置によれば、発光装置を楕円形状にしたことにより、短軸方向の厚みを薄くすることができ、これにより、全体をスリム化することが可能になる。しかも、この場合には、楕円形状の短軸方向からの明るさを、長軸方向からの明るさ以上の明るさになるようにしたことにより、発光装置の幅の大きい正面方向の明るさが、幅の小さい側面方向の明るさと等しいかまたはこれよりも明るくなっている。これにより、発光装置の正面方向において十分な明るさを確保することができ、発光装置としての視認性を確保できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図6は、本発明の一実施例による表示灯(発光装置)を説明するための図であって、図1(a)は本発明の一実施例による表示灯の正面図、同図(b)はその平面図、図2(a)は表示灯(図1)の側面図、同図(b)はその平面図、図3は表示灯の分解組立図、図4は表示灯を構成するレンズユニットの内部構造を示す分解組立図、図5はレンズユニットに内蔵されたLED(発光ダイオード)の基板上のレイアウトの一例を示す概略図、図6は光軸と角度θをなす方向のLEDの光度Kを表わすLEDの指向特性曲線図である。なお、ここでは、光源として、LEDを例にとって説明するが、本発明は他の光源にも適用可能である。
【0018】
図1ないし図3に示すように、表示灯1は、複数のLED(後述)を内蔵する楕円筒形状のレンズユニット2と、レンズユニット2を下方から支持するスタンド3と、レンズユニット2の上部に装着された楕円筒形状のキャップ4とから主として構成されている。
【0019】
レンズユニット2は、内部のLEDから出射された光が放光される発光部2Aを有している。発光部2Aは、透光性を有する樹脂製部材から構成されており、表示灯1の用途に応じて、赤色、青色、黄色、緑色または白色等の色光を発光するように例えば着色されている。
【0020】
レンズユニット2の下部外周には、楕円形状を有する筒形(つまり楕円筒形状)のスペーサ5が装着されている。また、レンズユニット2の上部外周には周溝が形成されており、当該周溝にはパッキン6が装着されている。パッキン6は、レンズユニット2上部とキャップ4との間を密にシールすることにより、表示灯内部に外部から水分が浸入するのを防止している。
【0021】
スタンド3は、楕円筒形状のリードホルダ部30と、その下部に一体に形成された円板状のスタンドベース部31とを有している。スタンドベース部31には、円周上に複数(ここでは4個)の貫通孔が等間隔に形成されており、これらの貫通孔にはそれぞれ取付ボルト35が挿入されている。スタンドベース部31の下面からは、各LEDに電源電圧を印加するための複数のリード線36が延びている。各リード線36の上部はリードホルダ部30に保持されている。
【0022】
表示灯1のキャップ4、レンズユニット2、スペーサ5およびリードホルダ部30がいずれも楕円筒形状に形成されていることにより、スタンドベース部31を除く表示灯全体が軸方向に延びる楕円筒形状に形成されている。すなわち、横断面楕円形状の表示灯1の短軸方向の厚みwは、長軸方向の厚みWよりも小さくなっており(w<W)、好ましくは、w:W=2:3であり、例えばw=40(mm)、W=60(mm)の大きさに設定されている。
【0023】
なお、スタンド3、キャップ4およびスペーサ5はいずれも、LEDから出射された光が外部に漏れないように、非透光性の樹脂製部材から構成されている。
【0024】
図4に示すように、レンズユニット2は、概略楕円板状の基板20c上において当該基板の楕円形状の外周に沿って複数(ここでは8個)のLED20aが搭載されるとともに、複数のリード金具20bが取り付けられた基板ユニット20と、基板ユニット20の基板20cの中央に形成された係止孔20dに下方から挿入されて係止される係止突起21aを有し、基板20cを下方から支承するベースユニット21と、基板ユニット20およびベースユニット21を収容するレンズ本体22とを有している。
【0025】
レンズ本体22は、その軸方向中央部の外周に発光部2Aを有している。また、レンズ本体22の上部中央には、ベースユニット21の係止突起21aの先端が係止する係止孔22aが形成されている。レンズ本体22の下部22bの外周には、スペーサ5が装着される。
【0026】
次に、概略楕円板状の基板20cを取り出したものを図5に示す。同図においては、説明の便宜上、基板20cが、短軸Aの長さaおよび長軸Aの長さbの平面視楕円形状のものとして示されている。基板20cの外周縁部には、8個のLED20aが配置されている。これらのLEDのうち、短軸A上にLED20aおよび20aが配置され、長軸A上にLED20aおよび20aが配置されている。また、これら4個のLED20a、20a、20a、20aの間において楕円弧状の外周の例えば中点にそれぞれLED20a、20a、20a、20aが配置されている。すなわち、この場合、各LED20a〜20aは、基板20cの外周縁部上において例えば等間隔で配置されている。
【0027】
各LEDの出射光の光軸は、各LEDが配置された位置において楕円に引いた接線と直交する向きに配向されている。すなわち、図5に示すように、LED20a、20aの各出射光の光軸は楕円の短軸方向と一致しており、LED20a、20aの各出射光の光軸は楕円の長軸方向と一致している。また、LED20a〜20aの各出射光の光軸は楕円の短軸方向に対して角度θをなしている。別の言い方をすれば、LED20a〜20aの各出射光の光軸は楕円の長軸方向に対して角度(90°−θ)をなしている。
【0028】
各LEDは、図6に示すような指向特性を有している。すなわち、θ=0°のときの光度Kが最大でK=1.0であり、θ=90°のときの光度Kが最小でK=0である。なお、この指向特性曲線図においては、光度Kは、最大光度を1としたときの光度の大きさで表わしており、相対光度である。
【0029】
なお、図4に示す例では、基板20cの外周縁部に複数の凹凸が形成されていて外周縁部が正確な楕円形状を形成していないが、この場合には、楕円形状の延長線に対して接線を引き、当該接線と直交する向きに各LEDの出射光の光軸を配置することにする。
【0030】
また、図5において、楕円形状の基板20cの長軸A方向から見た各LED20aの明るさは、短軸A方向から見た各LEDの明るさに等しくなっている。すなわち、表示灯1の側面方向の明るさは、正面方向の明るさに等しくなっている。
【0031】
より具体的には、楕円形状の基板20cの長軸A方向から見た各LEDの光度の総和の単位長さ当たりの換算値が、短軸A方向から見た各LEDの光度の総和の単位長さ当たりの換算値に等しくなっている。
【0032】
このことを数学的に表現すると、図5において、LEDの短軸方向の光度をf(θ)、長軸方向の光度をf(90°−θ)とするとき、
Σf(θ)/b=Σf(90°−θ)/a …(1)
の関係式が成立している。
【0033】
基板20cの短軸方向(つまり表示灯1の正面方向)から見た明るさに寄与し得るのは、LED20a、20a、20a、20a、20aであり、基板20cの長軸方向(つまり表示灯1の側面方向)から見た明るさに寄与し得るのは、LED20a、20a、20a、20a、20aである。各LEDについてθの値を(1)式に代入すると、次式を得る。
【0034】
{f(0)+f(90°)+f(90°)+f(θ)+f(θ)}/b
={f(90°)+f(90°)+f(0)+f(90°−θ)+f(90°−θ)}/a
これを整理して、
{f(0)+2f(90°)+2f(θ)}/b
={2f(90°)+f(0)+2f(90°−θ)}/a …(2)
となる。
【0035】
次に、(2)式の両辺をf(0)で割ると、次式を得る。
{f(0)/f(0)+2f(90°)/f(0)+2f(θ)/f(0)}/b
={2f(90°)/f(0)+f(0)/f(0)+2f(90°−θ)/f(0)}/a …(3)
【0036】
(3)式において、/f(0)を含む各項は、それぞれ相対光度Kを表わしており、いま、相対光度Kを用いて(3)式を書き換えると、
{K(0)+2K(90°)+2K(θ)}/b
={2K(90°)+K(0)+2K(90°−θ)}/a …(4)
となる。
【0037】
ここで、図6から明らかなように、K(0)=1、K(90°)=0であり、これらの値を(4)式に代入すると、次式を得る。
{1+2K(θ)}/b={1+2K(90°−θ)}/a
これを整理して、
a/b={1+2K(90°−θ)}/{1+2K(θ)} …(5)
【0038】
(5)式から分かることは、楕円の形状が定まれば(つまりa/bが与えられれば)、(5)式はθのみの関数になるということである。その一方、光軸と角度θをなす方向におけるLEDの光度Kは、LEDのメーカーによって、θの関数である指向特性曲線として提供されている。したがって、この指向特性曲線を利用することにより、上式を満たす光度Kを有するLEDが選択されることになる。
【0039】
このような本実施例によれば、表示灯を楕円筒形状にしたことにより、短軸方向の厚みを薄くすることができ、これにより、全体をスリム化することが可能になる。しかも、この場合には、楕円形状の基板の長軸方向から見た各光源の明るさが、短軸方向から見た各光源の明るさに等しくなるようにしたことにより、表示灯の厚みの薄い側面方向の明るさが、厚みの厚い正面方向の明るさに等しくなっている。これにより、表示灯の側面方向においても十分な明るさを確保することができ、表示灯としての視認性を確保できる。
【0040】
また、この場合には、表示灯の側面方向から見た単位長さ当たりの明るさが、正面方向から見た単位長さ当たりの明るさに等しくなっているので、表示灯としての視認性をさらに向上できる。
【0041】
なお、表示灯1のキャップ4、レンズユニット2、スペーサ5およびリードホルダ部30がいずれも楕円筒形状に形成されていることにより、これらを組み立てる際には、各部品を周方向に位置決めすることなく単に上下に嵌合するだけでよく、組立時に周方向の面倒な位置決めが不要になって、組立てが容易になる。また、これにより、組立ての際に、各部品の嵌合部分を傷めたり、リード金具を損傷したりすることがなくなり、組立時の信頼性を向上できる。
【0042】
上述のように構成される表示灯は、各種工作機械や半導体製造装置等の表示灯として用いられる。この場合において、取り付けられる表示灯の正面を機械や装置の正面に向けるようにすれば、表示灯の視認性が向上する。また、表示灯を含めて機械や装置全体のスリム化が要求される場合には、機械や装置の正面に表示灯の側面を向けるようにすればよい。なお、表示灯のスタンドベース部31には、取付ボルト挿入用の4個の貫通孔が円周上に等間隔に形成されているので、スタンドベース部31を90度回転させることにより、表示灯の向きを簡単に変えることができる。
【0043】
前記実施例では、基板20cの外周縁部に配置されるLED20aが楕円形状の短軸Aおよび長軸Aの双方の上に配置された例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。LED20aは、基板20cの短軸Aまたは長軸Aのいずれか一方の上にのみ配置するようにしてもよい。あるいは、LED20aは、基板20cの短軸Aまたは長軸Aの上に配置されていなくてもよく、例えば、図5に示す8個のLED20a〜20aの間において各楕円弧状の外周の各中点にそれぞれLED20aを配置するようにしてもよい。
【0044】
また、前記実施例では、図6に示すような指向特性を有するLEDを例にとって説明したが、本発明の適用はこれ以外の指向特性を有するLEDにも同様に適用できる。図7、図8はLEDの指向特性曲線のその他の例を示している。図7は狭指向角のLEDの例を示し、図8はθ=25°付近で光度が最大となるLEDの例を示している。
【0045】
本発明においては、各光源は楕円形状に沿って配置されていればよく、前記実施例のように楕円形状の基板2cの外周に沿って配置される場合の他、楕円形状の基板2cを設けずに光源を楕円形状のレンズユニット2の内側において楕円形状上に配設するようにしてもよい。
【0046】
また、楕円形状を有する表示灯の側面方向からよりも正面方向から眺める機会が多いと考えられることから、正面方向の視認性をより高めるために、表示灯の正面方向からの明るさを側面方向からの明るさよりも明るくするようにしてもよい。この場合を含めると、上記(1)式は
Σf(θ)/b≧Σf(90°−θ)/a …(6)
となる。
【0047】
なお、本発明による発光装置は、前記実施例のような表示灯の他、照明器具であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】(a)は本発明の一実施例による表示灯の正面図、(b)はその平面図である。
【図2】(a)は表示灯(図1)の側面図、(b)はその平面図である。
【図3】表示灯(図1)の分解組立図である。
【図4】表示灯(図1)を構成するレンズユニットの内部構造を示す分解組立図である。
【図5】レンズユニット(図4)に内蔵されたLEDの基板上のレイアウトの一例を示す概略図である。
【図6】光軸と角度θをなす方向のLEDの光度Kを表わすLEDの指向特性曲線図である。
【図7】光軸と角度θをなす方向のLEDの光度Kを表わすLEDの指向特性曲線図の他の例を示す図である。
【図8】光軸と角度θをなす方向のLEDの光度Kを表わすLEDの指向特性曲線図のさらに他の例を示す図である。
【符号の説明】
【0049】
1: 表示灯(発光装置)

2: レンズユニット
2A: 発光部
20a、20a〜20a: LED(光源)
20c: 基板


: 短軸
: 長軸

a: 短軸の長さ
b: 長軸の長さ

θ: 出射光の光軸が楕円の短軸となす角度
f(θ): 光度
K(θ): 相対光度

【特許請求の範囲】
【請求項1】
楕円形状を有する発光装置であって、
前記楕円形状に沿って複数の光源を配置するとともに、
前記楕円形状の短軸方向からの明るさを、長軸方向からの明るさ以上の明るさになるようにした、
ことを特徴とする発光装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記複数の光源がそれぞれLEDから構成されており、各LEDの出射光の光軸が、前記楕円形状の接線方向と直交する向きに配向されている、
ことを特徴とする発光装置。
【請求項3】
請求項2において、
前記楕円形状の長軸または短軸の少なくともいずれか一方の上に各LEDを配置するとともに、これらのLEDの間にLEDを配置した、
ことを特徴とする発光装置。
【請求項4】
請求項2において、
前記楕円形状の短軸方向からの各LEDの光度の総和の単位長さ当たりの換算値が、長軸方向からの各LEDの光度の総和の単位長さ当たりの換算値以上の値になっている、
ことを特徴とする発光装置。
【請求項5】
請求項2において、
前記楕円形状の短軸の長さをa、長軸の長さをbとするとともに、LEDの出射光の光軸が楕円の短軸と角度θをなす場合に、短軸方向のLEDの光度をf(θ)、長軸方向のLEDの光度をf(90°−θ)とするとき、
Σf(θ)/b≧Σf(90°−θ)/a
の関係式が成立している、
ことを特徴とする発光装置。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれかにおいて、
当該発光装置が、前記楕円形状を有しかつ前記複数の光源を有する構造を少なくとも一つ以上備えた表示灯である、
ことを特徴とする発光装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−92593(P2010−92593A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−258241(P2008−258241)
【出願日】平成20年10月3日(2008.10.3)
【出願人】(000000309)IDEC株式会社 (188)
【Fターム(参考)】