説明

発光装置

【課題】 照射光の向きを簡単にかつ確実に変更でき、しかも安全に操作できる発光装置を提供する。
【解決手段】 光源としてLED11を内蔵する発光管2と、発光管2の両端に配置され、外部のソケット部に対して着脱自在に接続されるピン端子30をその一端に有する口金部3と、発光管2と口金部3の間に設けられ、発光管2の口金部3に対する回転角度位置を変更可能な回転角度位置変更手段とから発光装置1を構成する。回転角度位置変更手段は、口金部3の側に設けられるとともにピン端子30に電気的に接続された出没自在なボール35と、発光管2の側の導電性エンドプレート24上において円周上に均等間隔で配設され、ボール35が係脱自在に係合し得る複数の穴25とから構成されている。エンドプレート24は、基板10の配線部分に電気的に接続されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、指向性を有する発光管を備えた発光装置に関し、詳細には、照射光の向き(つまり配光方向)を簡単に変更でき、かつ安全に操作できる発光装置に関する。
【背景技術】
【0002】
光源として例えば発光ダイオード(LED)を用いた蛍光灯型の発光装置が種々提案されている(特開2006−100036号および特開2007−257928号公報参照)。一般に、発光ダイオードは、蛍光灯に比べて、消費電力が低く、長寿命であるため、発光装置の光源として最近注目されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、発光ダイオードの視野角が一定の範囲に限定されるため、照射光も一定の範囲しか照射できず、このため、発光ダイオードを用いた従来の発光装置では、その用途も限定されたものであった。
【0004】
その一方、特開2007−122933号公報には、LEDを搭載する基板を支持基体に回動自在に設け、基板を回動させることで照射光の向きを変えられるようにしたものが提案されている。
【0005】
しかしながら、この場合には、基板を直接回動させる必要があるため、操作中に基板の配線個所を傷付けたり、配線個所に直接触れることで回路がショートしたりする危険性がある。さらに、この場合には、基板の回動軸が支持基体に摩擦力で支持されているだけなので、一旦セットした基板の位置が振動や基板自身の重量によるモーメントの作用で簡単にずれてしまう恐れがある。
【0006】
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、照射光の向きを簡単に変更でき、かつ安全に操作できる発光装置を提供することにある。また、本発明は、照射光の向きの変更を確実に行える発光装置を提供しようとしている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明に係る発光装置は、指向性を有する発光管と、発光管の少なくとも一端側に配置され、外部のソケット部に対して着脱自在に接続される電極を一端に有する口金部と、発光管と口金部の間または口金部に設けられ、発光管の口金部に対する回転角度位置を変更可能な回転角度位置変更手段とを備えている。
【0008】
請求項1の発明によれば、発光装置の照射光の向きを変更する際には、回転角度位置変更手段を介して発光管を口金部に対して回転させればよく、これにより、照射光の向きを簡単に変更できる。しかも、この場合には、従来のように基板を直接回動させる必要がないので、照射光の向きを安全に操作できるようになる。
【0009】
請求項2の発明では、請求項1において、回転角度位置変更手段が、発光管または口金部のいずれか一方の側、あるいは口金部を構成する第1の口金部に設けられた突設部と、発光管または口金部の他方の側、あるいは口金部を構成する第2の口金部において円周上に配設され、突設部が係脱自在に係合し得る複数の係合凹部とから構成されている。
【0010】
この場合には、発光管(または口金部)の側あるいは第1の口金部の突設部が、口金部(または発光管)の側あるいは第2の口金部の係合凹部に係合することで、発光管の口金部に対する回転角度位置がセットされるので、一旦セットされた回転角度位置が振動等で簡単にずれることはなく、これにより、照射光の向きの変更を確実に行えるようになる。
【0011】
請求項3の発明では、請求項2において、突設部の係合凹部に対する係合状態は、発光管を口金部に対して回転させることにより(手段1)、または発光管を口金部から離れる側に移動させることにより(手段2)、解除されるようになっている。
【0012】
請求項3の発明によれば、手段1の場合には、発光管を口金部に対して回転させると、発光管(または口金部)の側あるいは第1の口金部の突設部が口金部(または発光管)の側あるいは第2の口金部の係合凹部から外れるとともに、発光管が口金部に対して回転し、当該突設部が別の係合凹部に係合して、突設部の係合凹部に対する新たな係合状態が形成される。
【0013】
また、手段2の場合には、まず、発光管を口金部から離れる側に移動させることで、発光管側(または口金部側)あるいは第1の口金部の突設部の口金部側(または発光管側)あるいは第2の口金部の係合凹部に対する係合状態が解除される。この状態から、発光管を口金部に対して回転させた後、発光管を再び口金部の側に接近させることにより、突設部の係合凹部に対する新たな係合状態が形成される。
【0014】
請求項4の発明では、請求項2において、突設部が設けられた発光管または口金部には、突設部の係合凹部に対する係合状態を強制的に解除するための操作部がさらに設けられている。
【0015】
この場合、発光装置の照射光の向きを変更する際には、まず、操作部を操作して突設部の係合凹部に対する係合状態を強制的に解除させる。この状態から、発光管を口金部に対して回転させることにより、照射光の向きを変更できる。
【0016】
請求項5の発明では、請求項2において、突設部が口金部の電極に電気的に接続されている。
【0017】
請求項5の発明においては、外部のソケット部に接続される口金部の電極に突設部が電気的に接続されていることで、突設部およびこれが係合する係合凹部を介して、外部のソケット部からの電圧が発光管に印加されるようになっている。この場合には、外部のソケット部との間でリード線等の配線を不要にした発光装置を実現できる。
【0018】
請求項6の発明では、請求項1において、発光管の口金部に対する回転量を規制する回転量規制手段が設けられている。
【0019】
この場合には、回転量規制手段により発光管の口金部に対する回転量が規制されることで、例えば、発光装置がリード線等を用いたワイヤ接続構造を有している場合に、発光管の回転時にリード線等のねじれを防止できる。
【発明の効果】
【0020】
以上のように、本発明に係る発光装置によれば、指向性を有する発光管と、発光管の少なくとも一端側に配置され、外部のソケット部に対して着脱自在に接続される電極を一端に有する口金部と、発光管と口金部の間または口金部に設けられ、発光管の口金部に対する回転角度位置を変更可能な回転角度位置変更手段とを設けたので、発光装置の照射光の向きを変更する際には、回転角度位置変更手段を介して発光管を口金部に対して回転させればよく、これにより、照射光の向きを簡単に変更できる。しかも、この場合には、従来のように基板を直接回動させる必要がないので、照射光の向きを安全に操作できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の第1の実施例による発光装置の概略構成を示す図である。
【図2】図1のII-II線矢視図である。
【図3】図1のIII-III線矢視図である。
【図4】本発明の第2の実施例による発光装置の概略構成を示す図である。
【図5】前記発光装置(図4)における回転角度位置変更部の概略構成図である。
【図6】図5のVI-VI線矢視図である。
【図7】本発明の第3の実施例による発光装置の概略構成を示す図である。
【図8】前記発光装置(図7)における発光管端部および口金部分の概略構成図である。
【図9】図8のIX-IX線矢視図である。
【図10】本発明の第4の実施例による発光装置の端部側の概略構成を示す斜視図である。
【図11】前記発光装置(図10)におけるピンロック状態を示す図である。
【図12】前記発光装置(図10)におけるピンロック解除状態を示す図である。
【図13】本発明の第5の実施例による発光装置の概略構成を示す図である。
【図14】前記発光装置(図13)の端部側の概略構成を示す斜視図である。
【図15】前記第5の実施例の変形例による発光装置の概略構成を示す図である。
【図16】前記発光装置(図15)において隣り合う発光管同士を連結する連結具の正面拡大図である。
【図17】本発明の第6の実施例による発光装置の概略構成を示す図である。
【図18】前記発光装置(図17)の端部側の概略構成を示す図であって、発光管と口金部の係合状態が解除された状態を示している。
【図19】図18のXIX-XIX線断面図である。
【図20】図18のXX-XX線断面図である。
【図21】本発明の第7の実施例による発光装置の概略構成を示す図である。
【図22】前記発光装置(図21)の端部側の概略構成を示す縦断面図である。
【図23】前記発光装置(図21)の口金部の全体斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
〔第1の実施例〕
図1は、本発明の第1の実施例による発光装置を示している。同図に示すように、この発光装置1は、長手方向に直線状に延びる管状の発光管2と、発光管2の端部にそれぞれ配置され、外部のソケット部(図示せず)に対して着脱自在に接続される各々一対のピン端子(電極)30、40をそれぞれ一端に有する口金部3、4とを備えている。ソケット部は、例えば屋内の天井や壁面に固定されていたり、制御盤のパネルに固定されていたりするものである。
【0023】
発光管2の内部には、長手方向に延びる基板10が配設されており、基板10の上には、複数のLED11が搭載されている。一般に、LEDの視野角は一定の範囲に制限されるため、LEDを光源とする発光管2は指向性を有している。また、光源が基板10の表面に搭載され、基板10の裏面には搭載されていないことによっても、発光管2は指向性を有している。
【0024】
各LED11は、各ピン端子30、40に例えばリード線等(図示せず)を介して電気的に接続されている。また、発光管2は、ガラス管20で覆われているが、従来の蛍光管のように、内部にガスを封入する必要がないため、気密構造は要求されない。図1に明確に示されるように、本実施例による発光装置の外観構造(後述する以下の各実施例においても同様)は、従来の蛍光管と同様であり、このため、従来の蛍光管と代替可能である。
【0025】
口金部3は、発光管2の側に配置されかつ発光管2に固定された第1の口金部3Aと、その外側に配置されかつ一端にピン端子30が設けられるとともに、第1の口金部3Aに隣接する第2の口金部3Bとから構成されている。
【0026】
第1の口金部3Aの端面には、その外周に沿って円環状に延びる領域に複数の歯3aが形成されている(図2参照)。また、第1の口金部3Aの端面中央には、穴31が形成されている。
【0027】
第2の口金部3Bの端面において、第1の口金部3Aの歯3aと対向する円環状の領域には、歯3aと噛み合う複数の歯3bが形成されている。また、第2の口金部3Bの端面中央には、軸部32の一端が植設されており、軸部32の他端は、第1の口金部3Bに形成された穴31内に延びている。これら軸部32および穴31により、第1、第2の口金部3A、3Bのセンタリング(芯出し)が行われている。
【0028】
口金部4は、発光管2の側に配置されかつ発光管2に固定されるとともに、凹部41を有する第1の口金部4Aと、第1の口金部4Aの凹部41内に配置されかつ一端にピン端子40が設けられた第2の口金部4Bとから構成されている。
【0029】
図3に示すように、第2の口金部4Bの外周には、複数の歯4bが形成されており、第1の口金部4Aには、第2の口金部4Bの歯4bと噛み合う複数の内周歯4aが形成されている。
【0030】
口金部3の第1、第2の口金部3A、3Bを人の手によって互いに離反する側に向かって軸方向(図1左右方向)に移動させると、第1、第2の口金部3A、3Bの各歯3a、3bの噛合状態が外れ、同様に、口金部4において、第1、第2の口金部4A、4Bを互いに離反する側に向かって軸方向(同図左右方向)に移動させると、第1、第2の口金部4A、4Bの各歯4a、4bの噛合状態が外れる。これにより、発光管2が各口金部3、4に対して軸芯回りに回転可能な状態におかれる。したがって、第1、第2の口金部3A、3Bおよび第1、第2の口金部4A、4Bは、発光管2の各口金部3、4に対する回転角度位置を変更し得る回転角度位置変更手段を構成している。
【0031】
上述のように構成される発光装置1において、照射光の向きを変更する際には、発光管2および第2の口金部3B、4Bを互いに離れる側に移動させて、第1の口金部3A、4Aおよび第2の口金部3B、4B間のそれぞれの噛合状態を解除する。この操作は、例えば、発光装置1を外部のソケット部から取り外した状態で行う。次に、発光管2を所望の回転角だけ回転させ、その後、第1の口金部3A、4Aおよび第2の口金部3B、4Bを再び噛み合わせる。この状態で、発光装置1を外部のソケット部に嵌める。
【0032】
このような本実施例によれば、発光装置1の照射光の向きを変更する際には、発光管2を人が手で回転させるだけでよいので、照射光の向きの変更を簡単に行える。しかも、この場合には、発光管2を回転させればよく、発光管内部の基板10を直接回動させる必要がないので、照射光の向きを安全に操作できるようになる。さらに、この場合には、第1の口金部3A、4Aの歯3a、4aおよび第2の口金部3B、4Bの歯3b、4bが互いに噛み合うことで、発光管2の第2の口金部3B、4Bに対する回転角度位置がセットされるので、一旦セットされた回転角度位置が振動等で簡単にずれることはなく、これにより、照射光の向きの変更を確実に行えるようになる。
【0033】
なお、前記第1の実施例では、各口金部3、4の構造が互いに異なる例を示したが、双方の口金部3、4は同じ構造を有していてもよい。すなわち、口金部4を口金部3と同一の構造にし、または口金部3を口金部4と同一の構造にしてもよい。
【0034】
口金部4を口金部3と同一の構造にした場合には、発光管2を第2の口金部3B、4Bから離反させる際に、発光管2の軸方向の移動量が少なくて済むので、各歯3a、3bの高さを低くすることで、とくに外部のソケット部が圧入式のものである場合に、発光装置1を外部のソケット部に嵌めた状態で発光管2を回転させることも可能になる。
【0035】
また、前記第1の実施例では、各口金部3、4がいずれもギヤ噛合構造を有している例を示したが、例えば口金部4において第2の口金部4Bとしてラチェットホイール(爪車)を用いるとともに、第1の口金部4Aとして第2の口金部4Bに係合するポール(爪)を用いたラチェット係合機構を採用するようにしてもよい。このようなラチェット係合機構を双方の口金部3、4に用いた場合には、発光管2が一方向にしか回転できなくなるものの、発光装置1を外部のソケット部に取り付けた状態で照射光の向きを変更できるようになる。
【0036】
〔第2の実施例〕
図4は、本発明の第2の実施例による発光装置を示している。なお、この第2の実施例において、前記第1の実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。同図に示すように、この発光装置1は、長手方向に直線状に延びるとともに、LED11が搭載された基板10を内部に有する管状の発光管2と、発光管2の両端にそれぞれ配置され、外部のソケット部(図示せず)に対して着脱自在に接続される一対のピン端子(電極)30をそれぞれ一端に有する口金部3と、発光管2と各口金部3の間に設けられ、発光管2の各口金部3に対する回転角度位置を変更するための回転角度位置変更部5とを備えている。
【0037】
回転角度位置変更部5は、図5および図6に示すように、発光管2の端面2aにおいて円周上に所定間隔(好ましくは等間隔)で配置された複数の穴21を有しており、各穴21内には、ボール(突設部)22が穴21の開口端に対して出没自在に収容されるとともに、圧縮コイルバネ23が縮設されている。ボール22は、圧縮コイルバネ23の弾性反発力により、その一部が穴21の開口端から突出する方向に常時付勢されている。また、発光管2の端部外周には、円周溝2bが形成されている。
【0038】
また、回転角度位置変更部5は、図4および図5に示すように、発光管2の端部を保持するとともに口金部3に連結される保持部50を有している。保持部50の外側端面50aの中央には、軸部51の一端が植設されており、軸部51の他端は、口金部3に形成された穴33(図4)内に嵌合して穴33に固定されている。保持部50の内側端面50bには、円周上に所定間隔(好ましくは等間隔)で球面状(または円錐状あるいは角錐状)の浅い穴(係合凹部)52が複数個形成されている。各穴52の間隔は、発光管2の側の各穴21の間隔に対応しており、各穴52には、各ボール22が係脱自在に係合するようになっている。また、保持部50の内側端面50bの外周縁部の一部は、発光管2の側に向かって薄肉状に延設されており、この延設部53の先端には、半径方向内方に向かって屈曲する屈曲部53aが形成されている。屈曲部53aが発光管外周の円周溝2bに係合することで、保持部50が発光管2の端部に着脱自在に装着されるようになっている。
【0039】
上述のように構成される発光装置1において、照射光の向きを変更する際には、発光装置1を外部のソケット部に嵌めた状態で、発光管2を各口金部3および各保持部50の回りに所望の回転角だけ回転させる。すると、保持部50の各穴52に係合していた発光管端部の各ボール22が各穴52を離脱して発光管2とともに回転し、発光管2が所望の回転角だけ回転した後、発光管端部の各ボール22が対応する各穴52に係合する。なお、発光管2の回転途中においては、ボール22が穴52に嵌り込んでも、ボール22はすぐに穴52から離脱して発光部2とともに回転する。
【0040】
このような本実施例によれば、発光装置1の照射光の向きを変更する際には、発光管2を人が手で回転させるだけでよいので、照射光の向きの変更を簡単に行える。しかも、この場合には、発光管2を回転させればよく、発光管内部の基板10を直接回動させる必要がないので、照射光の向きを安全に操作できるようになる。さらに、この場合には、各ボール22が各穴52に係合することで、発光管2の口金部3に対する回転角度位置がセットされるので、一旦セットされた回転角度位置が振動等で簡単にずれることはなく、これにより、照射光の向きの変更を確実に行えるようになる。
【0041】
なお、前記第2の実施例では、各ボール22を付勢するバネとして圧縮コイルバネ23を用いた例を示したが、圧縮コイルバネ23のかわりに、板バネを用いるようにしてもよい。
【0042】
また、前記第2の実施例では、突設部としてのボール22を発光管2の側に設け、突設部が係合する係合凹部としての穴52を保持部50の側に形成した例を示したが、本発明は、これとは逆に、保持部50の側にボールを設け、当該ボールが係合する穴を発光管2の側に形成するようにしてもよい。
【0043】
前記第2の実施例において、各LED11と各ピン端子30との電気的接続は、前記第1の実施例と同様に、例えばリード線等を介して行われるが、導電性の軸部およびこれに接続するブラシを用いてもよく、あるいは電磁式のラッチ式接点を用いるようにしてもよい。
【0044】
〔第3の実施例〕
図7は、本発明の第3の実施例による発光装置を示している。なお、この第3の実施例において、前記第1、第2の実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。同図に示すように、この発光装置1は、長手方向に直線状に延びるとともに、LED11が搭載された基板10を内部に有する管状の発光管2と、発光管2の両端にそれぞれ配置され、外部のソケット部(図示せず)に対して着脱自在に接続される一対のピン端子(電極)30をそれぞれ一端に有する口金部3とを備えている。
【0045】
図8および図9に示すように、発光管2の端部には、導電性のエンドプレート24が取り付けられている。エンドプレート24は、概略円環状の部材であって、その内周縁部の一部は発光管2の内部に向かって軸方向に延設されており、この延設部24aは、基板10の端部にボルト6aおよびナット6bにより固定されている。エンドプレート24は、基板11上の配線個所に電気的に接続されている。エンドプレート24の外側端面には、円周上に所定の間隔(好ましくは等間隔)で球面状(または円錐状あるいは角錐状)の浅い穴(係合凹部)25が複数個形成されている。また、発光管2の端部外周には、円周溝2bが形成されている。
【0046】
口金部3の内側端面3cは、円周上に所定間隔(好ましくは等間隔)で配置された複数の穴34を有しており、各穴34の間隔は、発光管2の側の各穴25の間隔に対応している。各穴34内の開口端側には、導電性のボール(突設部)35が当該開口端に対して出没自在に収容され、各穴34の底部側には、ピン端子30の基部が挿入されており、各穴34内において、ピン端子30の基部およびボール35間には、導電性の圧縮コイルバネ36が縮設されている。圧縮コイルバネ36の一端は、ボール35に圧接し、他端はピン端子30の基部に圧接している。ボール35は、圧縮コイルバネ36の弾性反発力により、その一部が穴34の開口端から突出する方向に常時付勢されている。また、ピン端子30は、圧縮コイルバネ36を介してボール35に電気的に接続されている。
【0047】
また、口金部3の内側端面3cの外周縁部の一部は、発光管2の側に向かって薄肉状に延設されており、この延設部36の先端には、半径方向内方に向かって屈曲する屈曲部36aが形成されている。屈曲部36aが発光管外周の円周溝2bに係合することで、口金部3が発光管2の端部に着脱自在に装着されるようになっている。
【0048】
上述のように構成される発光装置1において、照射光の向きを変更する際には、発光装置1を外部のソケット部に嵌めた状態で、発光管2を各口金部3の回りに所望の回転角だけ回転させる。すると、発光管2のエンドプレート24の各穴25に係合していた口金部3の各ボール35が各穴25を離脱して、発光管2が回転する。そして、発光管2が所望の回転角だけ回転した後、口金部3の各ボール35がエンドプレート24の対応する各穴25に係合する。なお、発光管2の回転途中においては、ボール35が穴25に嵌り込んでも、ボール35はすぐに穴25から離脱して、発光部2が回転する。
【0049】
このような本実施例によれば、発光装置1の照射光の向きを変更する際には、発光管2を人が手で回転させるだけでよいので、照射光の向きの変更を簡単に行える。しかも、この場合には、発光管2を回転させればよく、発光管内部の基板10を直接回動させる必要がないので、照射光の向きを安全に操作できるようになる。さらに、この場合には、各ボール35が各穴25に係合することで、発光管2の口金部3に対する回転角度位置がセットされるので、一旦セットされた回転角度位置が振動等で簡単にずれることはなく、これにより、照射光の向きの変更を確実に行えるようになる。
【0050】
また、この場合には、外部のソケット部に接続される口金部3のピン端子30に各ボール35が電気的に接続されていることで、各ボール35およびこれが係合する穴25を介して、外部のソケット部からの電圧が発光管2内部に印加されるようになっている。この場合には、外部のソケット部との間でリード線等の配線を不要にした装置を実現できる。
【0051】
〔第4の実施例〕
図10は、本発明の第4の実施例による発光装置を示している。なお、この第4の実施例において、前記第1ないし第3の実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。発光管2は、前記各実施例と同様に、長手方向に直線状に延びており、その内部には、LEDが搭載された基板が収容されている。発光管2の両端には、外部のソケット部(図示せず)に対して着脱自在に接続される一対のピン端子(電極)30をそれぞれ一端に有する口金部3が設けられている。
【0052】
発光管2の端面には、当該端面から突出する方向に延びるピン70を含むピン組立体7が設けられている。ピン組立体7は、発光管2の端面外周に沿って配設された円環状の本体部7Aと、本体部7Aの略中央部から発光管2の中心を越えて延びる弾性変形可能な板バネ部7Bとを有しており、板バネ部7Bの先端近傍にピン70が植設されている。板バネ部7Bの先端には、図11および図12に示すように、テーパ面7aが形成されている。
【0053】
また、発光管2の端面において、ピン組立体7の上方には、操作ボタン8が設けられている。操作ボタン8は、この例では、横方向に延びるバー80と、バー80と直交する方向に垂設された垂設部81とを有している。垂設部81の先端には、図11および図12に示すように、板バネ部7Bのテーパ面7aと係合するテーパ面81aが形成されている。
【0054】
口金部3の内側端面3cには、ピン組立体7のピン70が係脱自在に係合し得る複数のピン穴37が円周上に所定間隔(好ましくは等間隔)で形成されている。図11に示すように、ピン組立体7のピン70が口金部3のいずれかのピン穴37に係合している状態がピンロック状態であり、図12に示すように、ピン70がピン穴37から外れている状態がピンロック解除状態である。
【0055】
上述のように構成される発光装置1において、照射光の向きを変更する際には、発光装置1を外部のソケット部に嵌めた状態で、まず、操作ボタン8のバー80を人が指で押し込む(図12参照)。すると、操作ボタン8の垂設部81先端のテーパ面81aが板バネ部7B先端のテーパ面7aを押圧し、その結果、板バネ部7Bが弾性変形して撓む(図12参照)。これにより、板バネ部7Bの先端近傍に植設されたピン70が口金部3から離れる側に移動して、ピン70が口金部3のピン穴37から外れて、ピン70およびピン穴37の係合状態が解除される。
【0056】
この状態から、発光管2を口金部3の回りに所望の回転角だけ回転させる。発光管2が所望の回転角だけ回転した後は、操作ボタン8のバー80を元の位置まで引き戻す(図11参照)。すると、弾性変形していた板バネ部7Bが元の状態に戻り、板バネ部7Bのピン70が口金部3のいずれかのピン穴37に係合する。
【0057】
このような本実施例によれば、ピン70のピン穴37に対する係合状態を強制的に解除するための操作ボタン8を人が指で操作した後、発光管2を口金部3に対して回転させるだけでよいので、発光装置1の照射光の向きを簡単に変更できる。しかも、この場合には、発光管2を回転させればよく、発光管内部の基板を直接回動させる必要がないので、照射光の向きを安全に操作できるようになる。さらに、この場合には、ピン70がピン穴37に係合することで発光管2の口金部3に対する回転角度位置がセットされるとともに、操作ボタン8を操作してはじめてピン70およびピン穴37の係合状態を解除できるので、一旦セットされた回転角度位置が振動等で簡単にずれることはなく、照射光の向きの変更を確実に行えるようになる。
【0058】
なお、前記第4の実施例では、ピン70が板バネ部7Bのバネ作用によって、ピン穴37に対して係脱自在に係合するようにした例を示したが、ピン70のかわりにボールを用い、板バネ部のかわりに圧縮コイルバネを用いるとともに、ボールが係脱自在に係合する複数の穴を口金部3に形成するようにしてもよい。この場合、操作ボタン8の操作により、ボールが穴から外れる側に移動することになる。
【0059】
また、前記第4の実施例では、発光管2の側にピン70および操作ボタン8を設け、ピン70が係合するピン穴37を口金部3の側に形成した例を示したが、これとは逆に、口金部3の側にピンおよび操作ボタンを設け、ピンが係合するピン穴を発光管2の側に形成するようにしてもよい。
【0060】
〔第5の実施例〕
図13は、本発明の第5の実施例による発光装置を示している。なお、この第5の実施例において、前記第1ないし第4の実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。同図に示すように、この発光装置1は、長手方向に直線状に延びるとともに、LED11が搭載された基板10を内部に有する管状の発光管2と、発光管2の両端に固着され、一対のピン端子30Cを有する固定口金部3Cと、発光管2の両端側にそれぞれ配置されるとともに、外部のソケット部(図示せず)に対して着脱自在に接続される一対のピン端子(電極)30をそれぞれ一端に有し、発光管2の固定口金部3Cに着脱自在に装着される口金部3とを備えている。
【0061】
口金部3は、図14に示すように、その内側端面3cにおいて円周上に所定間隔(好ましくは等間隔)で配置された複数のピン穴37を有している。固定口金部3Cの各ピン端子30Cは、口金部3の各ピン穴37に抜き差し自在になっている。また、口金部3のピン端子30は、ピン孔37内において、固定口金部3Cのピン端子30Cに電気的に接続されている。
【0062】
上述のように構成される発光装置1において、照射光の向きを変更する際には、発光装置1を外部のソケット部から取り外すとともに、発光装置両端の口金部3を外し、この状態から、発光管2を各口金部3に対して所望の回転角だけ回転させる。回転後、発光管両端の固定口金部3Cのピン端子30Cを対応する口金部3のピン穴37に挿入する。その後、発光装置両端の口金部3のピン端子30を用いて、発光装置1を再び外部のソケット部に取り付ける。
【0063】
このような本実施例によれば、発光装置1の照射光の向きを変更する際には、発光管2を口金部3に対して回転させればよいので、照射光の向きの変更を簡単に行える。しかも、この場合には、発光管2を回転させればよく、発光管内部の基板10を直接回動させる必要がないので、照射光の向きを安全に操作できるようになる。さらに、この場合には、発光管2の固定口金部3Cのピン端子30Cが口金部3のピン穴37に係合することで、発光管2の口金部3に対する回転角度位置がセットされるので、一旦セットされた回転角度位置が振動等で簡単にずれることはなく、これにより、照射光の向きの変更を確実に行えるようになる。
【0064】
次に、図15は、この第5の実施例の変形例を示している。ここでは、3本の発光管2を直列に接続した例が示されている。同図において、両端に配置された2つの発光管2の各端部における構造は、前記第5の実施例と同様である。この変形例では、さらに、両端の各発光管2と中央の発光管2との間に連結具3’が設けられている。連結具3’は、図16に示すように、その両端面において円周上に所定間隔(好ましくは等間隔)で配置された複数のピン穴37’をそれぞれ有している。各ピン穴37’には、発光管2の固定口金部3Cのピン端子30Cが抜き差し自在になっている。また、隣り合う各固定口金部3Cの各ピン端子30Cは、ピン孔37’内において、電気的接続部3’aを介して電気的に接続されている。
【0065】
この場合には、連結具3’を用いることで、複数本の発光管2を直列に接続できるようになり、長尺の発光装置を構成できる。これにより、発光管2として短尺のものを一種類用意しておくだけで、種々の長さの発光装置に対応でき、その結果、製品の在庫を削減できる。また、固定口金部3Cに連結具3’を組み合わせることで、非発光領域の長さを長くすることができ、これにより、使用する発光管2の本数を減らすことも可能である。さらに、色相の異なる発光管2を接続することも可能になる。また、互いに接続された各発光管2において、それぞれの照射方向を異ならせるように接続することも可能である。
【0066】
〔第6の実施例〕
図17は、本発明の第6の実施例による発光装置を示している。なお、この第6の実施例において、前記第1ないし第5の実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。同図に示すように、この発光装置1は、長手方向に直線状に延びるとともに、LED11が搭載された基板10を内部に有する管状の発光管2と、発光管2の両端側にそれぞれ配置され、外部のソケット部(図示せず)に対して着脱自在に接続される一対のピン端子(電極)30をそれぞれ一端に有する口金部3とを備えている。
【0067】
発光管2の両端部分には、図18に示すように、小径部26が形成されており、小径部26の軸方向先端には、半径方向外方に張り出すフランジ部27が形成されている(図19参照)。また、発光管2の両端部分において小径部26による段差部の端面には、複数の係合穴29が円周上に所定間隔(好ましくは等間隔)で形成されている(図20参照)。
【0068】
口金部3は、有底の筒状部材であって、発光管2の小径部26に被さるように配置されている。口金部3の内側端面には、半径方向内方に張り出すとともに、小径部26のフランジ部27と対向するフランジ部38が形成されている。各フランジ部27、38間には、圧縮バネ28が介装されている。口金部3の内側端面には、複数の突起39が設けられている。各突起39は、発光管2の側の係合穴29に係脱自在に係合し得るようになっている。
【0069】
口金部3の内周面には、半径方向内方に突出する一対の突起部3fが180度間隔で設けられている(図19参照)。各突起部3fは、発光管2の回転時に発光管2の小径部26のフランジ部27が円周方向に干渉する位置に配置されている。すなわち、フランジ部27および突起部3fは、発光管2の口金部3に対する回転量を規制する回転量規制手段として機能している。また、口金部3の外側端面に設けられたピン端子30は、口金部3および発光管2の内部に配設されたリード線15に電気的に接続されている。
【0070】
上述のように構成される発光装置1において、照射光の向きを変更する際には、発光装置1を外部のソケット部から取り外し、この状態から、発光管2および口金部3を圧縮バネ28の弾性反発力に抗して互いに離反する側に移動させる。すると、発光管2の段差部の端面と口金部3の端面との間に隙間が形成され、口金部3の突起39と発光管2の係合穴29との係合状態が解除される。この状態から、発光管2を口金部3に対して所望の回転角だけ回転させる。回転後、発光管2および口金部3を圧縮バネ28の弾性反発力により互いに接近する側に移動させ、口金部3の突起39を発光管2の別の係合穴29に係合させて、新たな係合状態を形成させる。以上の操作を発光管2両端の各口金部3について行う。その後、発光装置両端の口金部3のピン端子30を用いて、発光装置1を再び外部のソケット部に取り付ける。
【0071】
このような本実施例によれば、発光装置1の照射光の向きを変更する際には、発光管2を人が手で口金部3に対して回転させればよいので、照射光の向きの変更を簡単に行える。しかも、この場合には、発光管2を回転させればよく、発光管内部の基板10を直接回動させる必要がないので、照射光の向きを安全に操作できるようになる。さらに、この場合には、口金部3の突起39が発光管2の係合穴29に係合することで、発光管2の口金部3に対する回転角度位置がセットされるので、一旦セットされた回転角度位置が振動等で簡単にずれることはなく、これにより、照射光の向きの変更を確実に行えるようになる。また、この場合、発光管2の回転時には、各フランジ部27が口金部3の各突起部3fに干渉することで発光管2の回転量が180度以内に制限されるので、発光管2が必要以上に回転しないように規制でき、これにより、リード線15の捩じれを防止できる。
【0072】
〔第7の実施例〕
図21は、本発明の第7の実施例による発光装置を示している。なお、この第7の実施例において、前記第1ないし第6の実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。同図に示すように、この発光装置1は、長手方向に直線状に延びるとともに、LED11が搭載された基板10を内部に有する管状の発光管2と、発光管2の両端側にそれぞれ配置され、外部のソケット部(図示せず)に対して着脱自在に接続される一対のピン端子(電極)30をそれぞれ一端に有する口金部3とを備えている。
【0073】
発光管2の両端部分の外周には、円周上に所定間隔(好ましくは均等間隔)で複数の窓孔2gが貫通形成されている(図22参照)。一方、口金部3は、図23に示すように、有底の筒状部材であって、その内側端面において軸芯から離れた位置に、軸方向に延びる切込み3sが形成されている。切込み3sにより仕切られた薄肉部分3Sの外周面上には、一対の突起3gおよび操作ボタン(操作部)3hが設けられている。各突起3gは、発光管2の窓孔2g内に係脱自在に係合し得るようになっている。この係合状態において、操作ボタン3hを図22矢印方向に押し込むと、薄肉部分3Sが下方にたわみ、その結果、各突起3gが窓孔2gから外れて係合状態が解除されるようになっている。また、口金部3を発光管2の小径部26に被せたとき、小径部26の先端部分が口金部3内部の係合凹部3jに係脱自在に係合している。
【0074】
上述のように構成される発光装置1において、照射光の向きを変更する際には、発光装置1を外部のソケット部に嵌めた状態で、まず、人が指で操作ボタン3hを押し込む(図22参照)。すると、薄肉部分3Sが切込み部3sの側にたわんで、各突起3gが発光管2の窓孔2gから外れる。
【0075】
この状態から、発光管2を口金部3の回りに所望の回転角だけ回転させる。発光管2が所望の回転角だけ回転した後、操作ボタン3hから指を離すと、弾性変形していた薄肉部分3Sが元の状態に戻って、口金部3の各突起3gが発光管2の別の窓孔2gに係合する。
【0076】
このような本実施例によれば、突起3gの窓孔2gに対する係合状態を強制的に解除するための操作ボタン3hを操作した後、発光管2を人が手で口金部3に対して回転させるだけでよいので、発光装置1の照射光の向きを簡単に変更できる。しかも、この場合には、発光管2を回転させればよく、発光管内部の基板10を直接回動させる必要がないので、照射光の向きを安全に操作できるようになる。さらに、この場合には、突起3gが窓孔2gに係合することで発光管2の口金部3に対する回転角度位置がセットされるとともに、操作ボタン3hを操作してはじめて突起3gおよび窓孔2gの係合状態を解除できるので、一旦セットされた回転角度位置が振動等で簡単にずれることはなく、照射光の向きの変更を確実に行えるようになる。
【0077】
〔他の実施例〕
前記各実施例では、発光管として長手方向に直線状に延びるものを例にとって説明したが、本発明の適用はこれには限定されず、発光管としては、湾曲形状の他、V字状やW字状等の屈曲形状でもよく、あるいはバルブ状のものでもよい。また、口金部を発光管の一端にのみ配置した片口金型の発光管でもよい。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本発明は、一般の照明に用いられる発光装置に好適であり、とくに、LED等の指向性を有する光源を備えた発光装置に適している。
【符号の説明】
【0079】
1: 発光装置

2: 発光管
2g: 窓孔(係合凹部)
22: ボール(突設部)
25: 穴(係合凹部)
27: フランジ部(回転量規制手段)
29: 係合穴(係合凹部)

3、4: 口金部(回転角度位置変更手段)
3’: 連結具(回転角度位置変更手段)
3A、4A: 第1の口金部(回転角度位置変更手段)
3B、4B: 第2の口金部(回転角度位置変更手段)
3f: 突起部(回転量規制手段)
3g: 突起(突設部)
3h: 操作ボタン(操作部)
30、40: ピン端子(電極)
30C: ピン端子(突設部)
35: ボール(突設部)
37、37’: ピン穴(係合凹部)
39: 突起(突設部)

5: 回転角度位置変更部(回転角度位置変更手段)
52: 穴(係合凹部)

7: ピン組立体
70: ピン(突設部)

8: 操作ボタン(操作部)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0080】
【特許文献1】特開2006−100036号公報(図4参照)
【特許文献2】特開2007−257928号公報(図1、図2参照)
【特許文献3】特開2007−122933号公報(図2参照)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光装置であって
指向性を有する発光管と、
前記発光管の少なくとも一端側に配置され、外部のソケット部に対して着脱自在に接続される電極を一端に有する口金部と、
前記発光管と前記口金部の間、または前記口金部に設けられ、前記発光管の前記口金部に対する回転角度位置を変更可能な回転角度位置変更手段と、
を備えた発光装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記回転角度位置変更手段が、前記発光管または前記口金部のいずれか一方の側、あるいは前記口金部を構成する第1の口金部に設けられた突設部と、前記発光管または口金部の他方の側、あるいは前記口金部を構成する第2の口金部において円周上に配設され、前記突設部が係脱自在に係合し得る複数の係合凹部とから構成されている、
ことを特徴とする発光装置。
【請求項3】
請求項2において、
前記突設部の前記係合凹部に対する係合状態は、前記発光管を前記口金部に対して回転させることにより、または前記発光管を前記口金部から離れる側に移動させることにより、解除されるようになっている、
ことを特徴とする発光装置。
【請求項4】
請求項2において、
前記突設部が設けられた前記発光管または前記口金部には、前記突設部の前記係合凹部に対する係合状態を強制的に解除するための操作部がさらに設けられている、
ことを特徴とする発光装置。
【請求項5】
請求項2において、
前記突設部が前記電極に電気的に接続されている、
ことを特徴とする発光装置。
【請求項6】
請求項1において、
前記発光管の前記口金部に対する回転量を規制する回転量規制手段が設けられている、
ことを特徴とする発光装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2011−70985(P2011−70985A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−221946(P2009−221946)
【出願日】平成21年9月28日(2009.9.28)
【出願人】(000000309)IDEC株式会社 (188)
【Fターム(参考)】