説明

発電機能内蔵履物

【課題】履物の底内部に圧電素子を内蔵し、歩行、もしくは、走行する度に圧電素子に歪を起こさせ、その際に発生する電気エネルギーを履物の底内部に内蔵した蓄電池に蓄え、その蓄えた電気エネルギーを必要な時に外部に取り出す事を可能とする。
【解決手段】履物の底内部に圧電素子を内蔵し、履物を履いて歩行、もしくは、走行する際に履物を持ち上げ、さらに、踏み付ける際に履物に内蔵した圧電素子に物理的歪を起こさせることで電気エネルギーを発生させ、かつ、発生した電気エネルギーを蓄電する蓄電池を内蔵し、かつ、その蓄電した電気エネルギーを外部に取り出す出力コネクタを備える構造とする事で、歩行する、もしくは、走行すると言う人間の通常の動作で電気エネルギーを発生させ、かつ、蓄積し、さらに、必要な際外部に取り出せるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、履物を履いて歩行する際に履物を持ち上げ、さらに、踏み付ける際に履物に内蔵した圧電素子に物理的歪を起こさせることで電気エネルギーを発生させ、その電気エネルギーを履物に内蔵した蓄電器に蓄電し、その電気エネルギーを外部に取り出し、その電気エネルギーを活用できる様にした、発電機能を内蔵した履物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
圧電素子とは、圧電体に加えられた力で圧電体を物理的に歪ませることで電気エネルギーを発生させることができる素子である。この圧電素子を履物の、特に力の掛かり易い踵の部分に設置し、歩行する際に履物を持ち上げ、さらに、踏み付ける際に履物に内蔵した圧電素子に物理的歪を起こさせ、電気エネルギーを発生させるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−236904(P2000−236904A)
【0004】
【特許文献2】特開平8−163824
【非特許文献】
【0005】
Wikipedia 「圧電素子」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
履物を履いて歩く、もしくは、走る時に、履物を持ち上げ、さらに、踏み付ける際のエネルギーを有効に利用して電気エネルギーを発生させ、その電気エネルギーを外部に取り出し利用する事で、省エネルギー化が図れる点である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、履物を踏み付ける際に履物に内蔵した圧電素子に物理的歪を発生させる事で電気エネルギーを発生させ、さらに、その発生した電気エネルギーを履物に内蔵した蓄電池に蓄電し、その電気エネルギーを必要な際に外部に取り出せる様にしたものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の発電機能内蔵履物は、履物を履いて歩行する、もしくは、走行すると言う人間の通常の動作で電気エネルギーを発生させるもので、電気エネルギーを発生させる為に特別他の大きなエネルギーを必要とせず、かつ、蓄電した電気エネルギーを外部に取り出し利用する事で省エネルギー化が図れると言う効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、発電機能内蔵履物の内部構造を示した説明図である。(実施例1)
【図2】図2は、履物1を持ち上げた際の圧電素子2の状態を示すものである。圧電素子2の通常状態を示す。
【図3】図3は、履物1を地面に踏み付けた際、すなわち、着地した際の圧電素子2の状態を示すものである。圧電素子2に圧力が掛かり物理的な歪が生じている状態を示す。この歪が生じる際電気が発生する。
【図4】図4は、電子回路の例を示すものである。抵抗器4は、圧電素子2の帯電防止用である。ダイオード5は、蓄電池6から圧電素子2への電流の逆流を防止するものである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
圧電素子2、抵抗器4、ダイオード5、蓄電池6、出力コネクタ7を履物1の底内部に設置し、それらの各部品を電線3で接続する。圧電素子2は、履物が地面に着地する際物理的歪が生じるように、たとえば、踵の部分に設置する。
蓄電した電気を外に出力するための出力コネクタ7の部分には、外部からの水の浸入を防ぐために防水キャップ8が取り付けられる構造としている。

【実施例1】
【0011】
図1は、本発明装置の1実施例の断面図を含む履物全体図であって、圧電素子2、抵抗器4、ダイオード5、蓄電池6、出力コネクタ7が履物1の底内部に設置されていて、それらの各部品は電線3で接続されている。
出力コネクタ7の部分には、外部からの水の浸入を防ぐために防水キャップ8が取り付けられる構造としている。

【産業上の利用可能性】
【0012】
本発明品を装着していることで、デジタルカメラや携帯電話などが使用途中で電池切れが生じた場合でも、本発明品の電気を利用することで、更に長時間の使用が可能となる。


【符号の説明】
【0013】
1 履物
2 圧電素子
3 電線
4 抵抗器
5 ダイオード
6 蓄電池
7 出力コネクタ
8 防水キャップ



【特許請求の範囲】
【請求項1】
靴やサンダルなどの履物の内部に圧電素子を内蔵し、履物を履いて歩行、もしくは、走行する際に履物を持ち上げ、さらに、踏み付ける際に履物に内蔵した圧電素子に物理的歪を起こさせることで電気エネルギーを発生させ、かつ、発生した電気エネルギーを蓄電する蓄電池を内蔵し、かつ、その蓄電した電気エネルギーを外部に取り出す構造を備えたことを特徴とする発電機能内蔵履物

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−70918(P2013−70918A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−213929(P2011−213929)
【出願日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【出願人】(508101742)
【Fターム(参考)】