説明

白杖センサ及び歩行者支援装置

【課題】 視覚障害者が持つ白杖を他の物体から識別して白杖を検出して視覚障害者を案内する。
【解決手段】 歩行者支援装置1の白杖センサ2は、3つの光源24をもつ発光器21により、横断歩道71付近で複数の照射範囲25に赤外線を照射し、各照射範囲25からの反射光を受光器22で受光し、検出部23で各照射範囲25からの反射光強度を比較することにより白杖76の有無を検出する。制御機3は、白杖センサ2の検出部23から白杖検出信号の入力を受ける一方、交通信号制御機5から、歩行者用信号の灯色情報の入力を受け白杖検出信号が入力されるとスピーカ4からの音響出力を開始する。制御機3は、白杖検出信号が入力されると交通信号制御機5に青信号延長要求信号を出力するとともに、音響式視覚障害者用交通信号付加装置6に音響信号機鳴動要求信号を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、視覚障害者が持つ白杖を検出する白杖センサ及び白杖を検出して視覚障害者に対する案内を開始する歩行者支援装置に関する。
【背景技術】
【0002】
視覚障害者は、一般に、路面に設けられた誘導ブロックに沿って歩行することにより、歩道と車道との境界、横断歩道、階段、プラットホームの境界等を認識している。横断歩道では、視覚障害者の歩行を支援するため、横断歩道の停止位置を誘導ブロックで示すとともに、青信号の間に音を流して案内することが行われている。
【0003】
また、駅のプラットホームには、視覚障害者が安全に歩行して線路に転落することを防止できるように、線路に沿って誘導ブロックが設置されている。誘導ブロックは必ずしも容易に認識できるわけでなく、柱等の障害物を避けるために迂回している場合等、左右どちらに進めばよいか迷う場合があり、誤った方向に進むと最悪の場合にはプラットホームから線路へ転落するおそれもあり、音声による案内が必要となる。
【0004】
しかし、横断歩道や駅等で音による案内が常時流されている場合、複数の案内が混じって必要な情報を得られない場合や、これを騒音と感じる場合もある。そのため、案内を必要とする場所で視覚障害者の存在を検出し、視覚障害者を検出した場合に適切な案内を開始することが求められる。
【0005】
例えば、横断歩道に交通弱者用押ボタン箱を設置して、押ボタンが押された場合や視覚障害者が携帯する送信機を検出した場合にのみ、音声案内を開始する音を鳴らす方法がある。交通弱者用押ボタン箱を用いる場合、視覚障害者が押ボタンの位置を認識できなかったり、送信機を携帯する必要があり身体的負担が増えるという問題がある。
【0006】
特許文献1には、視覚障害者の把持する白杖に設けた検出体を、路面に設けた告知手段で検出して告知することにより、道路の方向やホームの境界等を感知させる視覚障害者の誘導装置が提案されている。特許文献1の誘導装置では、設置時や故障時に路面を掘り返す必要が生じ、また、路面に埋設された誘導装置が他の工事等を妨げるおそれがある。
【0007】
特許文献2には、歩行者を撮影した画像データに白杖を認識するための画像処理を施し、画像処理により白杖が認識された場合にのみ、歩行者に対して予め設定された支援処理を実行する視覚障害者支援方法及び視覚障害者認識システムが提案されている。特許文献2の視覚障害者支援方法及び視覚障害者認識システムでは、画像処理を必要とするため、機能が複雑化する。
【0008】
特許文献3には、通行領域の入口近傍をその幅方向に複数の区画領域に分割し、区画領域別に光を照射する発光手段と、発光手段の照射した光を受光する受光手段とを有し、視覚障害者の有する反射体からの反射光の有無によって、視覚障害者の有無を区画領域別に検出する視覚障害者誘導装置が提案されている。特許文献3の視覚障害者誘導装置は、区画領域別に単独で反射光の有無を検出するため、反射体以外の反射光により誤って視覚障害者有りとする問題がある。
【特許文献1】特開2000−175957号公報
【特許文献2】特開2003−168110号公報
【特許文献3】特開2004−133701号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
この発明は、視覚障害者が持つ白杖を他の物体から識別して白杖を検出できる白杖センサと、該白杖センサで視覚障害者を検出して案内を開始する歩行者支援装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明の白杖センサは、発光器と受光器と検出部とを備え、発光器は、誘導ブロックの案内方向を横断する少なくとも3つの照射範囲に光を照射し、受光器は、発光器で照射した光の反射光を受光し、検出部は、照射範囲ごとの反射光を反射光強度で区分された高レベルと中レベルと低レベルとのいずれかの受信レベルに分類し、少なくとも1つの照射範囲が低レベルであっていずれの照射範囲も高レベルでない場合には白杖が検出されていないと判定し、1つの照射範囲のみが高レベルである場合または2つの照射範囲が高レベルであって他の照射範囲が低レベルである場合には白杖を検出したと判定し、他の場合には判定を保留する。
【0011】
さらに、検出部は、高レベルと判定された照射範囲に値3を割り当て、中レベルと判定された照射範囲に値2を割り当て、低レベルと判定された照射範囲に値1を割り当て、全照射範囲に割り当てられた値を積算した判定値を求め、判定値と判定内容との対応を定めた判定条件に従って判定を行うとよい。
【0012】
さらに、発光器は、誘導ブロックの停止位置の手前に光を照射するとよい。また、発光器は、誘導ブロックの曲がり角の手前に光を照射するとよい。
【0013】
また、この発明の歩行者支援装置は上記いずれかの白杖センサを備え、白杖センサで白杖を検出すると、視覚障害者に対する案内を開始する。
【発明の効果】
【0014】
この白杖センサによれば、視覚障害者が持つ白杖を他の物体から識別して検出できる。また、この歩行者支援装置によれば、視覚障害者が持つ白杖を他の物体から識別して検出して案内を開始することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
第1の実施形態に係る歩行者支援装置1は、図1に示すように、白杖センサ2と制御機3とスピーカ4とを備え、制御機3は交通信号制御機5と音響式視覚障害者用交通信号付加装置6とに接続されている。
【0016】
白杖センサ2は、発光器21と受光器22と検出部23とを有し、図2(a)の横断歩道付近の平面図に示すように、横断歩道71に設けられた歩行者用交通信号灯器72の支柱73に取り付けられ、3つの光源24をもつ発光器21により、横断歩道71の停止位置74の手前において誘導ブロック75の案内方向を横断するような照射範囲25に赤外線を照射し、各照射範囲25からの反射光を受光器22で受光する。
【0017】
視覚障害者は、歩行の際に図3に示すような白杖76を使用し、白杖76のグリップ77付近にはJIS Z 9117で定められる反射テープ78が巻かれている。視覚障害者はほぼ一定の高さに白杖76を持って誘導ブロック75上を歩行することから、図2(b)に示すように横断歩道71手前の誘導ブロック75付近において反射テープ78が通過する高さの領域79を通過させることを目安とし、視覚障害者の歩行方向を横断するように各照射範囲25を隣接させて赤外線を照射することにより、精度よく白杖を検出し、安全に視覚障害者を案内できる。
【0018】
人や地面その他の物体に照射される光は、入射方向と異なる方向に乱反射するため、光源24の方向に反射される光は比較的弱い。一方、視覚障害者が使用する白杖76に巻かれた反射テープ78に光が照射されると、光源24の方向に比較的強く反射される。なお、自転車等に照射された光も光源24の方向に比較的強く反射する。
【0019】
検出部23は、3つの照射範囲25からの反射光強度を比較することにより、白杖76の有無を検出し、白杖有りと検出した場合に白杖検出信号を出力する。
【0020】
検出部23は、図4(a)で示すようなタイミングで、光源24aと光源24bと光源24cとを順に点灯させ、図4(b)で示すように受光器22で連続的に測定される反射光強度から、各光源24の反射範囲25からの反射光強度を光源24の点灯に同期して抽出し、反射光強度の高いほうから区分けされた高レベル(=レベルA)、中レベル(=レベルB)、低レベル(=レベルC)のいずれかの受光レベルに分類する。
【0021】
検出部23は照射範囲25ごとに感知フラグをもち、レベルA、レベルB、レベルCのそれぞれに対応した値3、値2、値1のいずれかを各感知フラグにセットし、3つの照射範囲25ごとの感知フラグの値を全て掛け算して判定値を求め、図5の例に示すような判定条件26に従い、白杖が有る場合に相当する白杖検出、白杖76が無い場合に相当する白杖未検出、白杖76以外の可能性があり前回の判定を維持する保持のいずれか判定する。
【0022】
各照射範囲25の反射光強度が全体的に弱い場合、例えば、全てレベルCである場合、2つのレベルCと1つのレベルBとの組み合わせである場合、または1つのレベルCと2つのレベルBとの組み合わせである場合、すなわち判定値が1、2または4となる場合は、白杖76が無い場合に相当するため白杖未検出と判定する。
【0023】
各照射範囲25の反射光強度が比較的広い範囲で強い場合、例えば、全てレベルAである場合や全てレベルBである場合、または2つのレベルAと1つのレベルBとの組み合わせである場合、すなわち判定値が8、18または27である場合は、白杖76以外の自転車等の可能性があるため保持と判定する。
【0024】
各照射範囲25の反射光に比較的弱い反射光と比較的強い反射光とが含まれる場合、例えば、2つのレベルCと1つのレベルAとの組み合わせである場合、1つのレベルCと1つのレベルBと1つのレベルAとの組み合わせである場合、1つのレベルCと2つのレベルAとの組み合わせである場合、または2つのレベルBと1つのレベルAとの組み合わせである場合、すなわち判定値が3、6、9または12である場合は、白杖が有る場合に相当するため白杖検出と判定する。
【0025】
検出部23は、白杖検出と判定すると白杖検出フラグをセットし、白杖未検出と判定すると白杖検出フラグをリセットし、保持と判定すると白杖検出フラグの状態を維持し、白杖検出フラグがセットされている期間に白杖検出信号を出力する。
【0026】
検出部23における検出処理を図6のフロー図を用いて説明する。光源24aを点灯させて受光器22で照射範囲25aからの反射光強度を測定し、受信レベルに応じて感知フラグに値をセットする(ステップS1)。次に、光源24bを点灯させて受光器22で照射範囲25bからの反射光強度を測定し、受信レベルに応じて感知フラグに値をセットする(ステップS2)。次に、光源24cを点灯させて受光器22で照射範囲25cからの反射光強度を測定し、受信レベルに応じて感知フラグに値をセットする(ステップS3)。次に、各照射範囲25からの反射光強度に基づいて得られた3つの感知フラグの値を全て積算して判定値を求める(ステップS4)。判定値を判定条件に当てはめ、白杖検出か判定し(ステップS5)、白杖検出であると判定すると白杖検出フラグをセットする(ステップS6)。白杖検出であると判定されない場合、白杖未検出であるか判定し(ステップS7)、白杖未検出であると判定すると白杖検出フラグをリセットし(ステップS8)、白杖未検出であると判定されない場合は白杖検出フラグを維持したままとする。検出部23は、所定の周期で検出処理を繰り返し、白杖検出フラグがセットされている期間に白杖検出信号を出力する。
【0027】
制御機3は、白杖センサ2の検出部23から白杖検出信号の入力を受ける一方、交通信号制御機5から、歩行者用信号の灯色情報の入力を受ける。制御機3は、白杖検出信号が入力されるとスピーカ4からの音響出力を開始して、音によって視覚障害者を案内する。例えば、白杖検出信号が入力されると、スピーカ4から「ピピ」と音を鳴らして白杖を検出したことを知らせ、歩行者用信号が青明滅信号に変わると「信号が赤に変わります」と放送し、歩行者用信号が赤信号の間は「信号は赤です」と放送し、歩行者用信号が青信号に変わると「ピンポン」という音とともに「信号が青になりました」と放送する。
【0028】
制御機3は、白杖検出信号が入力されると交通信号制御機5に青信号延長要求信号を出力することにより青信号の時間を延長させるとともに、音響式視覚障害者用交通信号付加装置6に音響信号機鳴動要求信号を出力して視覚障害者に対する音響による案内を開始させ、視覚障害者が安全に横断歩道を通行できるように補助する。
【0029】
この歩行者支援装置1によれば、複数の検出範囲25に照射した赤外線からの反射光強度を比較して白杖を検出するため、白杖以外の物体を誤って白杖であると判定することを防止して白杖の検出精度を高められる。白杖の検出精度が高まることにより、視覚障害者の安全を図りながら他の交通を不必要に遅延させることを防止し、視覚障害者のいない場合に発せられる不必要な誘導音による近隣環境への騒音を最小限に抑えることができる。光を用いることで路面の工事を必要とせず、安価で軽量な反射テープを利用するため視覚障害者の身体的負担や経済的負担を抑えられる。
【0030】
第2の実施形態に係る歩行者支援装置81は、第1の実施形態の歩行者支援装置1と同様の白杖センサ82と制御機83とスピーカ84とを備え、視覚障害者が所持する反射テープを巻いた白杖を検出すると視覚障害者に対する案内を開始する。図7(a)の平面図及び図7(b)の側面図に示すように、駅のプラットホーム91の誘導ブロック92は、柱93を迂回しながら線路94に沿って配置され、各歩行者支援装置81は誘導ブロック92の各曲がり角の上方において柱93に取り付けられており、白杖センサ82は誘導ブロック92の案内方向を横断するように光を照射して白杖を検出すると白杖検出信号を出力する。
【0031】
歩行者支援装置81aと歩行者支援装置81bとで、曲がり角101に進入する視覚障害者の白杖を両側からそれぞれ検出し、歩行者支援装置81cと歩行者支援装置81dとで、曲がり角102に進入する視覚障害者の白杖を両側からそれぞれ検出し、歩行者支援装置81eと歩行者支援装置81fとで、曲がり角103に進入する視覚障害者の白杖を両側からそれぞれ検出し、歩行者支援装置81gと歩行者支援装置81hとで、曲がり角104に進入する視覚障害者の白杖を両側からそれぞれ検出する。
【0032】
各歩行者支援装置81において、白杖センサ82から白杖検出信号を受けた制御機83がスピーカ84から放送する音声はそれぞれ異なる。歩行者支援装置81aは「右に曲がってください。」「線路が左側にあります。」と、歩行者支援装置81bは「左に曲がってください。」「線路が前方にあります。」と、歩行者支援装置81cは「左に曲がってください。」と、歩行者支援装置81dは「右に曲がってください。」と、歩行者支援装置81eは「左に曲がってください。」と、歩行者支援装置81fは「右に曲がってください。」と、歩行者支援装置81gは「右に曲がってください。」「線路が前方にあります。」と、歩行者支援装置81hは「左に曲がってください。」「線路が右側にあります。」とそれぞれ放送する。
【0033】
例えば、誘導ブロック93に案内されて進行方向105に向いて進行する視覚障害者の白杖が、曲がり角101の手前で歩行者支援装置81aにより検出されると、歩行者支援装置81aから「右に曲がってください。」という音声が放送され、視覚障害者は曲がり角101を右に曲がる必要があることを認識できる。さらに、「線路が左側にあります。」という音声を放送することにより、視覚障害者は左側に曲がると危険であることを認識できる。次に、曲がり角102の手前で歩行者支援装置81cが白杖を検出すると、歩行者支援装置81cから「左に曲がってください。」という音声が放送され、視覚障害者は曲がり角102を左に曲がる必要があると認識できる。次に、曲がり角103の手前で歩行者支援装置81eが白杖を検出すると、歩行者支援装置81eから「左に曲がってください。」という音声が放送され、視覚障害者は曲がり角103を左に曲がる必要があると認識できる。次に、曲がり角104の手前で歩行者支援装置81gが白杖を検出すると、歩行者支援装置81gから「線路が前方にあります。」「右に曲がってください。」という音声が放送され、視覚障害者は直進すると危険であることを認識できるとともに、曲がり角102を左に曲がる必要があると認識でき、視覚障害者は安全に柱93を迂回することができる。
【0034】
この歩行者支援装置81によれば、白杖以外の物体を誤って白杖であると判定することを防止して高い精度で白杖を検出し、視覚障害者の安全を図りながら視覚障害者を安全に案内することができ、複数の音声が同時に放送された場合の誤認識や視覚障害者のいない場合に放送される音による騒音を抑えることができる。光を用いることで設置が容易で、安価で軽量な反射テープを利用するため視覚障害者の身体的負担や経済的負担を抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】歩行者支援装置の構成及び接続先を示す図である。
【図2】発光器の照射位置を示す図である。
【図3】白杖の正面図である。
【図4】発光器の発光強度と受光器で測定される反射光強度との関係図である。
【図5】判定条件を示す図である。
【図6】検出処理のフロー図である。
【図7】第2の実施形態の歩行者支援装置の設置状態を示す図である。
【符号の説明】
【0036】
1;歩行者支援装置、2;白杖センサ、3;制御機、4;スピーカ、
5;交通信号制御機、6;音響式視覚障害者用交通信号付加装置、21;発光器、
22;受光器、23;検出部、24;光源、25;照射範囲、26;判定条件、
71;横断歩道、72;歩行者用交通信号灯器、73;支柱、74;停止位置、
75;誘導ブロック、76;白杖、77;グリップ、78;反射テープ、79;領域、
81;歩行者支援装置、82;白杖センサ、83;制御機、84;スピーカ、
91;プラットホーム、92;誘導ブロック、93;柱、94;線路、
101;曲がり角、102;曲がり角、103;曲がり角、104;曲がり角、
105;進行方向。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光器と受光器と検出部とを備え、
前記発光器は、誘導ブロックの案内方向を横断する少なくとも3つの照射範囲に光を照射し、
前記受光器は、前記発光器で照射した光の反射光を受光し、
前記検出部は、前記照射範囲ごとの反射光を反射光強度で区分された高レベルと中レベルと低レベルとのいずれかの受信レベルに分類し、少なくとも1つの照射範囲が低レベルであっていずれの照射範囲も高レベルでない場合には白杖が検出されていないと判定し、1つの照射範囲のみが高レベルである場合または2つの照射範囲が高レベルであって他の照射範囲が低レベルである場合には白杖を検出したと判定し、他の場合には判定を保留することを特徴とする白杖センサ。
【請求項2】
前記検出部は、高レベルと判定された照射範囲に値3を割り当て、中レベルと判定された照射範囲に値2を割り当て、低レベルと判定された照射範囲に値1を割り当て、全照射範囲に割り当てられた値を積算した判定値を求め、判定値と判定内容との対応を定めた判定条件に従って判定を行う請求項1に記載の白杖センサ。
【請求項3】
前記発光器は、誘導ブロックの停止位置の手前に光を照射する請求項1または請求項2に記載の白杖センサ。
【請求項4】
前記発光器は、誘導ブロックの曲がり角の手前に光を照射する請求項1または請求項2に記載の白杖センサ。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載の白杖センサを備え、
前記白杖センサで白杖を検出すると、視覚障害者に対する案内を開始することを特徴とする歩行者支援装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−11600(P2006−11600A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−184756(P2004−184756)
【出願日】平成16年6月23日(2004.6.23)
【出願人】(000001292)株式会社京三製作所 (324)
【Fターム(参考)】