説明

皮膚貼付積層体

【課題】温熱付与体の発熱終了後に、温熱付与体のみを簡便に剥がし取ることができ、肌上に残った皮膚貼付体の上に再び新しい温熱付与体を貼付できる皮膚貼付積層体を提供すること。
【解決手段】
皮膚貼付積層体1は、温熱付与体10と、皮膚貼付機能層を具備する皮膚貼付体20から構成され、温熱付与体10は、発熱剤11を収容する扁平状の発熱剤収容層12と、その発熱剤収容層12の下面に第2粘着層14を形成する。皮膚貼付体20は、皮膚貼付体20の基層として機能する基材層21と、その基材層21の下面に、皮膚貼付機能層22を具備し、さらに、皮膚貼付機能層22の下面に皮膚に直接貼付するための第1粘着層23を形成する。温熱付与体10の第2粘着層14は、皮膚貼付体20の基材層21の上面に貼付され、両者は一体となり、皮膚貼付体20の第1粘着層23が皮膚に貼付される。第2粘着層14と基材層21の間の粘着力は、第1粘着層23と皮膚などの間の粘着力より小さい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発熱体を含む、皮膚に貼付する積層体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、経皮鎮痛消炎外用絆創膏を患部の皮膚に貼り温める場合、絆創膏の薬剤塗布面の裏側に使い捨てカイロをあらかじめ接着した構成が提案されている(特許文献1参照)。
また、使い捨て足用カイロの加温効果に加え、冷え性の症状改善効果を狙い、使い捨て足用カイロにつぼを刺激する突起を付け加え、さらにその突起に磁石を用いた構成が提案されている(特許文献2参照)。
さらに、カイロの温熱と貼薬の温熱刺激との相乗効果を図るため、発熱材を袋体内に封入して形成された使い捨てカイロの袋体の表又は裏面に接着層を設け、更に漢方薬剤等の貼薬剤をシートに展延すると共に、その貼薬剤の表面に剥離シートを貼着して貼薬を形成し、且つその貼薬のシートを使い捨てカイロの接着層に貼着したことを特徴とする使い捨てカイロと一体とした貼薬の構成が提案され(特許文献3参照)、さらに、長時間使用可能な貼薬剤の場合には、使い捨てカイロの発熱効果がなくなった時に使い捨てカイロから貼薬を剥離し、その貼薬に新しい使い捨てカイロを貼着することにより再び使用することが開示されている(同文献の段落0009参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−200450号公報
【特許文献2】特開2006−26370号公報
【特許文献3】特開平10−201787号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1と2の使い捨てカイロは、薬剤塗布面と使い捨てカイロを接着したり、カイロ自体に隆起物作るなど、使い捨てカイロとそれ以外の治療作用に供する部分とが分離できる構成とはなっておらず、使い捨てカイロの発熱効果がなくなった時には、使い捨てカイロ以外の治療作用に供する部分も使い捨てる必要があった。
【0005】
また、特許文献3の貼薬は、使い捨てカイロの発熱効果がなくなった時に使い捨てカイロから貼薬を剥離し、その貼薬に新しい使い捨てカイロを貼着することにより再び使用できることとなっているが、貼薬剤を展延するシートを皮膚から剥がすことなく、使い捨てカイロのみを剥がすことができず、シートを皮膚から剥がした上でカイロをシートから剥がし取る必要があった。しかし、2度目以降の貼付はそのシートの貼着力が弱くなり剥がれやすくなるために、使い捨てカイロである発熱体のみをいかに簡便に剥がし取り、それ以外の治療作用に供する部分を肌に残すかが問題となっていた。
【0006】
本発明は、上述した点に鑑み案出したもので、発熱剤を含む温熱付与体と皮膚に貼付することによって機能する部分を含む皮膚貼付体とを備え、温熱付与体の発熱終了後に、温熱付与体のみを簡便に剥がし取ることができ、肌上に残った皮膚貼付体の上に再び新しい温熱付与体を貼付できる、温熱付与体と皮膚貼付体の2層構造からなる皮膚貼付積層体を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明は、基材層と該基材層の一面側に形成されて皮膚に直接貼付するための第1粘着層とを有する皮膚貼付体と、発熱剤収容層と該発熱剤収容層の一面側に形成されて前記基材層の他面側に貼付するための第2粘着層とを有する温熱付与体とを備え、前記第2粘着層の前記基材層との粘着力を前記第1粘着層の皮膚との粘着力より小さく形成したことを特徴とする皮膚貼付積層体である。
【0008】
また、本発明は、前記皮膚貼付体は、皮膚に貼付することによって機能する皮膚貼付機能層を具備することを特徴とする上記記載の皮膚貼付積層体である。
【0009】
また、本発明は、前記皮膚貼付機能層は、粘着性薬剤層であることを特徴とする上記記載の皮膚貼付積層体である。
【0010】
また、本発明は、JIS Z0237(−2000)(粘着テープ・粘着シート試験方法)で測定して、前記第2粘着層の粘着力は0.2ニュートン/25mm以上であり、前記第1粘着層の皮膚との粘着力は、前記第2粘着層の前記基材層との粘着力より、少なくとも0.8ニュートン/25mm大きいことを特徴とする上記記載の皮膚貼付積層体である。
【0011】
また、本発明は、上記記載の前記皮膚貼付積層体に用いられる前記温熱付与体であって、前記第2粘着層の前記基材層に対向する面側に剥離自在の剥離シートを備えることを特徴とする温熱付与体である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、一旦温熱付与体の発熱効果が消失した後も、皮膚に貼付することによって機能する部分を含む皮膚貼付体を皮膚に貼り付けたまま、温熱付与体を剥がし取ることができることとなり、皮膚自体への貼付を何度も行う必要がなくなる。
また、温熱付与体を剥がし取った後、新たな温熱付与体を再び貼付し、温熱付与体の持続的な温熱効果を提供することにより、皮膚貼付体による効果と温熱付与体の温熱効果が相乗効果を発揮する皮膚貼付積層体を提供することができる。
また、温熱付与体の発熱効果により、皮膚貼付体を皮膚に貼り付ける際のひんやり感を低減させることのできる、使用性に優れた皮膚貼付積層体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】皮膚貼付積層体の基本的構成を示した断面図。
【図2】皮膚貼付積層体の実施形態を示した断面図。
【図3】貼替え用温熱付与体の実施形態を示した断面図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明の実施形態の例を図面を参照して説明する。
【0015】
〔基本的構成〕
図1に示すように、皮膚貼付積層体1は、温熱付与体10と、皮膚貼付機能層を具備する皮膚貼付体20から構成されている。
温熱付与体10は、発熱剤11を収容する扁平状の発熱剤収容層12と、その発熱剤収容層12の下面に第2粘着層14を形成する。なお、発熱剤収容層12の上面に、発熱剤11を空気に暴露し酸化発熱させるため、通気性フィルムからなる通気面13を形成する。
皮膚貼付体20は、皮膚貼付体20の基層として機能する基材層21と、その基材層21の下面に、薬効成分を含む薬剤や治療を施す固形物などを有する皮膚に貼付することによって機能する皮膚貼付機能層22を具備し、さらに、皮膚貼付機能層22の下面に皮膚に直接貼付するための第1粘着層23を形成する。
温熱付与体10の第2粘着層14は、皮膚貼付体20の基材層21の上面に貼付され、両者は一体となり、皮膚貼付体20の第1粘着層23が皮膚に貼付される。この場合、第2粘着層14と基材層21の間の粘着力は、第1粘着層23と皮膚などの間の粘着力より小さい。その結果、温熱付与体10の発熱効果が消失したときには、容易に温熱付与体10だけを剥がすことができる。
以下、さらに一実施形態について詳細に説明する。
【0016】
〔実施の形態1〕
図2に示すように、皮膚貼付積層体101は、温熱付与体としての使い捨てカイロ110と、粘着性を有する経皮吸収剤などを薬剤として使用した貼付剤120から構成されている。
使い捨てカイロ110は、発熱剤111を扁平状の発熱剤収容層112内に封入すると共に、この発熱剤収容層112の上面に通気性フィルムからなる通気面113を、下面には第2粘着層114を備えたものである。発熱剤111は、例えば鉄粉、水、バーミキュライト、活性炭、塩類等が混合された混合粉体で、酸素と反応して発熱するものである。尚、発熱剤として、前記混合粉体をシート状に成形したり、シート状物に前記混合粉体を保持させたものを用いることもできる。通気面113は、内部の発熱剤111に酸素を供給できるよう少なくともその一部分が通気性を有するようになっており、詳しくは、多数の通気孔(図示せず)が穿孔されている。なお、通気面113の通気量を調整することにより、発熱の立ち上がりを調整することができる。
【0017】
貼付剤120は、編織布または不織布などの柔軟性を有する素材からなる基材層121と、その基材層121の下面に経皮鎮痛剤や湿布剤などの薬効成分を含む粘着性組成物からなる粘着性薬剤層122を備えたものである。この粘着性薬剤層122は、経皮鎮痛消炎外用絆創膏、漢方貼薬、膏薬、湿布薬、血行促進剤などの貼薬を形成し、おおよそ肩こり、腰痛、筋肉痛などの治癒のために皮膚に貼って使用されるすべてのものである。また、温熱効果により本来の効果が高められるスキンケア剤を含むものであってもよい。例えば、脱毛クリームの場合は、温熱効果により毛穴が開くことにより、脱毛がより効果的に行える。
また、基材層121はポリウレタンなどのような高分子化合物であってもよい。また、第2粘着層114に用いられる粘着剤は、アクリル系粘着剤が望ましい。
【0018】
使い捨てカイロ110の第2粘着層114は、貼付剤120の基材層121の上面に貼付され、両者は一体となり、貼付剤120の粘着性薬剤層122が皮膚に貼付される。(なお、貼付剤120を皮膚に貼付した後、使い捨てカイロ110を基材層121の上に貼付こともできることは言うまでもない。)
第2粘着層114の基材層121との粘着力は、第1粘着層122の皮膚との粘着力より小さいことは上述のとおりであるが、第2粘着層の粘着力が弱すぎても、使用中に剥がれ落ちてしまうので、不都合である。使い捨てカイロ110が使用中に剥がれ落ちることのない粘着力は、JIS Z0237(−2000)(粘着テープ・粘着シート試験方法)で測定して、少なくとも0.2ニュートン/25mm必要である。そして、この場合において、使い捨てカイロ110のみを容易に剥がし取ることができるようにするためには、両粘着力の差が0.8ニュートン/25mm必要である。
【0019】
(試験例1)
JIS Z0237(−2000)(粘着テープ・粘着シート試験方法)で、貼付剤120の粘着性薬剤層122の粘着力と使い捨てカイロ110の第2粘着層114の粘着力を測定し、両粘着力にどの程度の差があると、貼付剤120を皮膚に貼り付けたまま、使い捨てカイロ110を剥がし取ることが容易かの実験を行った。その結果、表1に示すように、第1粘着層の粘着力の強さに従って、第2粘着層の粘着力も異なるように形成することが好ましい。即ち、上述にように、第2粘着層の粘着力は最小で0.2ニュートン/25mmは必要であるために、第1粘着層の粘着力は1.0ニュートン/25mm以上必要である。しかし、これは使用中に剥がれ落ちることのない最小値であるので、第1粘着層の粘着力がより大きくなり、例えば、1.7ニュートン/25mmある場合には、第2粘着層の粘着力もより大きく、0.3ニュートン/25mmとすることができ、使い捨てカイロ110がより剥がれ落ちることがなく、且つ、粘着力の差が広がるために、より容易に使い捨てカイロ110を剥がし取ることができる。さらに、第1粘着層の粘着力がより大きくなり、例えば、3.0ニュートン/25mmある場合には、第2粘着層の粘着力もより大きく、例えば、0.4ニュートン/25mmとすることができ、使い捨てカイロ110がさらに剥がれ落ちることがなく、且つ、粘着力の差が広がるために、さらに容易に使い捨てカイロ110を剥がし取ることができる。
なお、ここでの測定値は、JIS Z0237(−2000)(粘着テープ・粘着シート試験方法)の10.3.2背面に対する180度引き剥がし粘着力にて試験をして得られたものである。即ち、まず、第1粘着層の粘着シートから使い捨てカイロ用粘着シートの試験片と同一寸法の1片を採り、これをSUS板に圧着し、両端は折り曲げてそのSUS板の裏面に貼りつけ、次ぎに、その背面に、更に10.3.1と同様の方法で使い捨てカイロ用粘着シートを圧着した後、10.3.1と同様にして測定した。
【0020】
【表1】

【0021】
なお、粘着性薬剤層122の下面には、剥離自在可能な剥離シート123が備えられ、皮膚への貼付時に、剥がされ、粘着性薬剤層122が露出することが望ましい。
【0022】
皮膚貼付積層体101の平面視形状は、円、楕円、略多角形のいずれであっても良く、不必要に剥がれないようにするため、略多角形である場合には角が角丸となった角張らない形状が好ましい。
【0023】
つぎに、本実施形態の使用方法について説明する。
本実施形態では、使用前の皮膚貼付積層体101は、発熱剤111が酸素に触れて酸化発熱しないようにするため袋体の中に密封されている。もちろん、皮膚貼付積層体101を袋体に入れることなく、通気層113を通して発熱剤111が酸素に触れないように、通気層113を密閉するシートを設けても良い。
袋体の中に密封されている場合、まず使用者は袋体を破り、皮膚貼付積層体101を袋から取り出す。次に、使用者は剥離シート123を皮膚貼付積層体101から剥し取り、患部の皮膚に貼付する。発熱剤111は袋体を破り酸素に触れた時点から発熱が始まっており、通気面113の通気孔の数を多くすることで酸素に暴露する速度を早めることにより、または、発熱剤111に含まれる水分量を減らすことにより、素早く温熱効果を発揮することが可能となる。この結果、使用者においては、皮膚に貼る時点ではすでに温かくなっているのでひんやり感がなくなり、さらに、すぐに温かくなったと実感することができる。
発熱剤111の発熱効果が消失したときには、使用者は、使い捨てカイロ110のみを貼付剤120から剥がし取る。このとき、第2粘着層114と基材層121の間の粘着力は、粘着性薬剤層122と皮膚の間の粘着力より小さいので、貼付剤120は肌に粘着したまま残り、使い捨てカイロ110と一緒に剥がれることはない。
【0024】
さらに、使用者は、発熱効果を持続させたい場合、図3に示す貼替え用使い捨てカイロ210を袋体から取り出し、第2粘着層214に備えてある剥離シート215を剥がし取り、この第2粘着層214を、皮膚に貼付されている貼付剤120の基材層121に貼付する。
これにより、使い捨てカイロの発熱効果が消失したときでも、新しい貼替え用使い捨てカイロ210を貼替えることにより、使い捨てカイロ(温熱付与体)の持続的な温熱効果を提供することにより、貼付剤(皮膚貼付体)による効果と温熱付与体の温熱効果が相乗効果を発揮する皮膚貼付積層体を提供することができる。
【0025】
〔その他の実施の形態〕
本発明は上記実施の形態にこれに限定されるものでなく、特許請求の範囲に記載された発明の要旨を逸脱しない範囲内での種々、設計変更した形態を技術的範囲に含むものである。
【0026】
皮膚貼付体20は、皮膚貼付機能層22に、血行促進などのためのつぼを刺激する隆起した固形物を備えたものであってもよい。
【0027】
温熱付与体10と皮膚貼付体20の平面視形状または大きさは、異なっていても良い。例えば、皮膚貼付体20が円であり、温熱付与体10が楕円であっても良い。より具体的には、例えば、その円の半径とその楕円の長径とが略等しい場合、その円の半径とその楕円の短径の差分だけ温熱付与体10が基材層21より小さくなり、その結果段差ができ、剥がすきっかけとなるので、温熱付与体10のみを剥がし易くなる。また、逆に、その円の半径とその楕円の短径とが略等しくてもよい。その円の半径とその楕円の長径の差分だけ温熱付与体10が基材層21より大きくなり、その結果摘む部分ができ、剥がすきっかけとなるので、皮膚貼付体10のみを剥がし易くなる。
【符号の説明】
【0028】
1 皮膚貼付積層体 101 膚貼付積層体
10 温熱付与体 110 使い捨てカイロ
11 発熱剤 111 発熱剤
12 発熱剤収容層 112 発熱剤収容層
13 通気面 113 通気面
14 第2粘着層 114 第2粘着層
20 皮膚貼付体 120 貼付剤
21 基材層 121 基材層
22 皮膚貼付機能層 122 粘着性薬剤層
23 第1粘着層 123 剥離シート
210 貼替え用使い捨てカイロ
211 発熱剤
212 袋体
213 通気面
214 第2粘着層
215 剥離シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材層と該基材層の一面側に形成されて皮膚に直接貼付するための第1粘着層とを有する皮膚貼付体と、
発熱剤収容層と該発熱剤収容層の一面側に形成されて前記基材層の他面側に貼付するための第2粘着層とを有する温熱付与体とを備え、
前記第2粘着層の前記基材層との粘着力を前記第1粘着層の皮膚との粘着力より小さく形成したことを特徴とする皮膚貼付積層体。
【請求項2】
前記皮膚貼付体は、皮膚に貼付することによって機能する皮膚貼付機能層を具備することを特徴とする請求項1記載の皮膚貼付積層体。
【請求項3】
前記皮膚貼付機能層は、粘着性薬剤層であることを特徴とする請求項2記載の皮膚貼付積層体。
【請求項4】
JIS Z0237(−2000)(粘着テープ・粘着シート試験方法)で測定して、前記第2粘着層の粘着力は0.2ニュートン/25mm以上であり、前記第1粘着層の皮膚との粘着力は、前記第2粘着層の前記基材層との粘着力より、少なくとも0.8ニュートン/25mm大きいことを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の皮膚貼付積層体。
【請求項5】
請求項1乃至4に記載の前記皮膚貼付積層体に用いられる前記温熱付与体であって、前記第2粘着層の前記基材層に対向する面側に剥離自在の剥離シートを備えることを特徴とする温熱付与体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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