説明

移動冷凍・冷蔵庫の荷崩れ防止装置

【課題】移動冷凍・冷蔵庫内の貨物を能率良く固定できると共に、均一に冷却できるようにした移動冷凍・冷蔵庫の荷崩れ防止装置を提供する。
【解決手段】移動冷凍・冷蔵庫の貨物室2に配置され冷却ガス8により膨張・収縮が可能な少なくとも1つのエアバッグ3と、エアバッグ3に配管を介し接続されて冷却ガス8を供給する冷却ガス供給装置5と、エアバッグ3に設けた排気口6とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動冷凍・冷蔵庫の荷崩れ防止装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、貨物運搬車両、鉄道車両、船舶及び航空機等において貨物を運搬する場合、貨物室内にロープ、ワイヤ、チェーン及びベルトとラッシングレール等によるラッシング、或いは、マットや突っ張り材等を用いたチョッキング等からなる荷崩れ防止装置を備え、貨物が動かないように固定することにより荷崩れを防止している。
【0003】
しかし、上記の従来の荷崩れ防止装置では、作業者が個々の貨物に対してロープを巻き付ける等の固定作業を行う必要があり、固定作業が煩わしいとともに長時間を要して固定作業の効率が悪いという問題があった。また、貨物を下ろす場合にも、逆にロープを解く等の固定解除作業をしなければならず、固定解除作業が煩わしいと共に長時間を要して固定解除作業の効率が悪いという問題があった。
【0004】
このため、膨張・収縮が可能なエアバッグを貨物室内に配置し、エアバッグを膨張させて貨物に圧接させることにより貨物を固定するようにした荷崩れ防止装置がある(特許文献1、2等参照)。
【0005】
特許文献1、2に示すエアバッグによる荷崩れ防止装置によれば、貨物の固定作業及び固定解除作業が容易になり、よって貨物の積込み・積み降ろし作業の能率を高めることができる。
【0006】
一方、冷凍・冷蔵車等のような移動冷凍・冷蔵庫としては、貨物室の床、屋根及び周壁に冷却通路を備え、該冷却通路に冷却機からの冷気を循環させることにより貨物室を冷却するようにしたものがある(特許文献3、4等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平06−092472号公報
【特許文献2】実開平06−027321号公報
【特許文献3】特開2004−108700号公報
【特許文献4】実開2005−180850号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献3、4に示すような冷凍・冷蔵車等においても、貨物の荷崩れを防止することは重要であり、そのために、従来の冷凍・冷蔵車では、従来から行われているロープ等による貨物の固定が一般的である。そのため、冷凍・冷蔵車での貨物の固定作業及び固定解除作業が繁雑で、貨物の積込み・積み降ろし作業の能率が悪いという問題を有していた。又、貨物の積込み・積み降ろしに時間を要するために、その間に冷気が散逸することになり冷却のためのコストが増加する問題がある。
【0009】
このため、冷凍・冷蔵車に、前記特許文献1、2に示すようなエアバッグによる荷崩れ防止装置を適用することも考えられるが、特許文献1、2に示すエアバッグは冷却機能を有していないことから、冷凍・冷蔵車に適用した場合には貨物室の温度の不均一を助長する可能性があるため、冷凍・冷蔵車に適用することはできない。
【0010】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなしたもので、移動冷凍・冷蔵庫内の貨物を能率良く固定できると共に、均一に冷却できるようにした移動冷凍・冷蔵庫の荷崩れ防止装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の移動冷凍・冷蔵庫の荷崩れ防止装置は、移動冷凍・冷蔵庫の貨物室に配置され冷却ガスにより膨張・収縮が可能な少なくとも1つのエアバッグと、該エアバッグに配管を介し接続されて冷却ガスを供給する冷却ガス供給装置と、前記エアバッグに設けた排気口とを有することを特徴とする。
【0012】
而して、冷却ガス供給装置による冷却ガスを配管を介してエアバッグに供給すると、エアバッグは膨張して貨物に圧接されるようになり、これにより貨物が固定されて荷崩れは防止される。更に、冷却空気の一部を排気口から排出するため、エアバッグ内部は常に一定の低温に保持され、貨物室内は均一に冷却されるようになる。
【0013】
前記エアバッグは、一端に配管が接続され他端に排気口を有することが好ましい。
【0014】
前記冷却ガス供給装置は、エバポレータの冷却ガスの一部を取り込んで該冷却ガスを前記配管に供給するポンプを有することが好ましい。
【0015】
前記冷却ガス供給装置は、前記エアバッグに供給する冷却ガスの圧力を検出し、検出圧力が所定の上限圧力に達すると前記冷却ガス供給装置による冷却ガスの供給を停止し、検出圧力が所定の下限圧力に達すると前記冷却ガス供給装置による冷却ガスの供給を再開する圧力センサを有することが好ましい。
【0016】
前記配管には、前記エアバッグから前記冷却ガス供給装置への冷却ガスの逆流を防止する逆止弁を有することが好ましい。
【0017】
前記配管に接続されたエアバッグに、バルブを備えた通風孔を介して順次接続された少なくとも1つの追加エアバッグを備え、少なくとも端末の追加エアバッグに排気口を有していることが好ましい。
【0018】
前記エアバッグの内部に、冷却ガスの流路を形成するガイドを有することが好ましい。
【0019】
前記ガイドは、エアバッグ内部全体に亘り冷却ガスがジグザグ状に流動するよう配置することが好ましい。
【0020】
前記エアバッグは、一側が平面で他側が突出部を備えた異形断面を有することが好ましい。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、冷却ガス供給装置からの冷却ガスを配管を介してエアバッグに供給すると、エアバッグは膨張して貨物に圧接されるので貨物が固定されて荷崩れを防止することができる。更に、冷却空気の一部を排気口から排出するため、エアバッグの内部は一定の低温に保持されるようになり、貨物室内部を均一に冷却することができる。即ち、従来の移動冷凍・冷蔵庫の貨物室における冷気が行き届き難い場所をエアバッグにより効果的に冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の移動冷凍・冷蔵庫の荷崩れ防止装置を冷凍・冷蔵車に適用した場合の第1の実施例を示す側面図である。
【図2】図1をII−II方向から見た断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す側面図である。
【図4】本発明におけるエアバッグの形状に関する第3の実施例を示す正面図である。
【図5】本発明におけるエアバッグの形状に関する第4の実施例を示す正面図である。
【図6】図5をVI−VI方向から見た三角形の突出部を示す断面図である。
【図7】エアバッグの圧力とバネ定数の関係を示すためのもので、(a)は一体もののエアバッグの場合の側面図、(b)は固定部により三角形の突出部からなる異形断面を備えた場合の側面図である。
【図8】(a)、(b)、(c)は図6とは異なる突出部からなる異形断面の形状例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0024】
図1、図2は本発明の移動冷凍・冷蔵庫の荷崩れ防止装置を冷凍・冷蔵車に適用した第1の実施例を示すもので、冷凍・冷蔵車1の貨物室2内に、冷却ガスにより膨張・収縮が可能なエアバッグ3を配置する。図示例では、貨物室2の天井部と左右側部と前後の5箇所にエアバッグ3a,3b,3c,3d,3eを配置した場合を示している。該各エアバッグ3a,3b,3c,3d,3eの一端は配管4を介して冷却ガス供給装置5に接続されており、各エアバッグ3a,3b,3c,3d,3eの夫々の他端には小口の排気口6が形成されている。各エアバッグ3a,3b,3c,3d,3eは夫々分岐配管4aを介して夫々配管4に接続されている。前記エアバッグ3は、冷凍・冷蔵の低温での使用域において所要の強度を保持し、且つ高い熱伝導率を有する材料を用いて形成する。
【0025】
7は貨物室2の冷却のために冷凍・冷蔵車1に備えられているエバポレータ(冷却器)であり、前記冷却ガス供給装置5は、前記エバポレータ7の冷却ガス8の一部を取り込んで前記配管4に供給するポンプ9を有している。
【0026】
又、前記冷却ガス供給装置5は、前記エアバッグ3a,3b,3c,3d,3eに供給する冷却ガス8の圧力を検出する圧力センサ10を配管4に備えており、圧力センサ10による検出圧力が所定の上限圧力に達すると前記ポンプ9を停止して冷却ガス供給装置5による冷却ガス8の供給を停止し、検出圧力が所定の下限圧力に達すると前記ポンプ9を起動して前記冷却ガス供給装置5による冷却ガス8の供給を再開するようにした、圧力センサ10を備えている。更に、前記配管4には、前記エアバッグ3から前記冷却ガス供給装置5への冷却ガス8の逆流を防止する逆止弁11を備えている。
【0027】
前記冷却ガス供給装置5では、前記エバポレータ7の冷却ガス8の一部をポンプ9により取り込み、配管4を介して前記エアバッグ3a,3b,3c,3d,3eに供給する場合について説明したが、前記冷却ガス供給装置5のための専用のエバポレータを備えてもよい。
【0028】
図1、図2の実施例では、貨物室2の各面に配置している各エアバッグ3a,3b,3c,3d,3eは、縮小時には各面を満たさない縮んだ寸法になっていて、膨張すると破線で示すように各面を満たすようになっていてもよい。12は貨物(荷物)である。
【0029】
次に、上記実施例の作動を説明する。
【0030】
貨物室2への貨物12の積込みが完了した後、前記冷却ガス供給装置5のポンプ9を作動させて、配管4を介し各エアバッグ3a,3b,3c,3d,3eに冷却ガス8を供給すると、各エアバッグ3a,3b,3c,3d,3eが膨張して、貨物12と貨物室2の壁面との隙間が埋まり、圧力が高まって貨物12に圧接されることにより貨物12は固定される。このとき、貨物12の大きさが異なる場合にも略均等の押圧力で貨物12を固定することができる。
【0031】
冷却ガス8の圧力を検出している圧力センサ10の検出圧力が所定の上限圧力に達すると前記ポンプ9の運転が停止され、冷却ガス供給装置5による冷却ガス8の供給が停止される。
【0032】
各エアバッグ3a,3b,3c,3d,3eには排気口6が備えられて冷却ガス8が徐々に排気されるため、配管4内の圧力は徐々に低下するようになり、圧力センサ10の検出圧力が所定の下限圧力に達すると前記ポンプ9が起動され、冷却ガス供給装置5による冷却ガス8の供給が再開される。
【0033】
従って、前記エアバッグ3a,3b,3c,3d,3eの圧力は常に一定の範囲に保持されるので、前記エアバッグ3a,3b,3c,3d,3eにより貨物12の荷崩れが防止されると共に、貨物室2の壁面から貨物12に伝達される振動を緩和することができる。
【0034】
一方、前記エアバッグ3a,3b,3c,3d,3e内の冷却ガス8が排気口6から排気され、これによる圧力の低下によって新たな冷却ガス8が供給されるので、前記エアバッグ3a,3b,3c,3d,3eは常に低温に保持される。従って、貨物室2後部等の従来冷気が行き届き難かった箇所を効果的に冷却して、貨物室2の冷凍・冷蔵性能を高めることができる。
【0035】
上記したように、前記エアバッグ3a,3b,3c,3d,3eによれば、貨物12の荷崩れ防止と、冷凍・冷蔵性能の向上を両立させることができ、荷役時間の短縮、輸送コストの削減、貨物の輸送品質の向上を図ることができる。
【0036】
図3は本発明の第2の実施例を示すもので、この実施例では、前記配管4に接続されたエアバッグ3に対して、バルブ13を備えた通風孔14を介して順次接続された少なくとも1つの追加エアバッグを備えている。図3では、第2の実施例を適用したエアバッグ3bを示しており、該エアバッグ3bに対して、開閉可能なバルブ13を備えた通風孔14により2つの追加エアバッグ15,16を接続した場合を示している。そして、少なくとも端末の追加エアバッグ16には排気口6を設けている。ここで、前記バルブ13が開閉バルブである場合には、エアバッグ3b及び追加エアバッグ15,16の各々に排気口6を設けるようにし、又、前記バルブ13が流量調整バルブである場合には、端末の追加エアバッグ16のみに排気口6を備えることができる。
【0037】
図3の実施例によれば、貨物12の量に応じて膨張させるエアバッグ3b及び追加エアバッグ15,16の数を選択することができるので、エアバッグ3b及び追加エアバッグ15,16の効率的な使用が可能になり、冷却ガス8の使用量を削減することができる。
【0038】
図4は本発明の第3の実施例を示すもので、この実施例では、前記エアバッグ3の内部に、冷却ガス8の流路17を形成するガイド18を備えた場合を示している。そして、図4のガイド18は、配管4によって一端から供給される冷却ガス8が、エアバッグ3内部全体に亘りジグザグ状に流動した後、他端の排気口6から流出するように配置している。
【0039】
図4の実施例によれば、エアバッグ3内部全体に亘って冷却ガス8を流動させることができるので、貨物室2内部を均一に冷却することができる。
【0040】
図5、図6は、前記エアバッグ3の形状に関する第4の実施例を示すもので、前記エアバッグ3に固定部19を設けることで、前記エアバッグ3に形成される流路17の断面形状を、一側が平面20で他側が三角形状に突出した複数の突出部21を有する異形断面形状としている。
【0041】
図7(a)に示すように、略矩形空間を形成する一体もののエアバッグ3の場合の内部圧力をP、体積をVとし、図6に示したように三角形の複数の突出部21からなる異形断面を有するエアバッグ3の場合の内部圧力をP'、体積をV'とすると、V'=V/2であるため、ばね定数の式
K=CA2(P+1)/V
K:ばね定数
C:定数
A:有効受圧面積
P:内部圧力
V:体積
から、同じばね定数とするには、
P'=(P+1)/2−1=(P+1)/2
となり、P'<Pが成り立つことが明らかである。よって、三角形の異形断面を有するエアバッグ3によれば、小さい圧力で所定のばね定数を得ることができる。
【0042】
図8は図6とは異なる突出部からなる異形断面の形状例を示す断面図であり、図8(a)は五角形、図7(b)は台形、図7(c)は半円形(カマボコ形)の場合を示している。
【0043】
図6、図8に示すように、一側が平面20で他側に突出部21を有する異形断面をエアバッグ3に備えることにより、貨物12に対する受圧面積はそのままに保持して体積を減らして内部圧力を下げることができるので、コンプレッサー等の負荷、及び、稼働時間が下げられると共に消費電力を抑制することができる。
【0044】
尚、上記実施例においては、移動冷凍・冷蔵庫として冷凍・冷蔵車に適用した場合について説明したが、鉄道車両、船舶及び航空機等の移動冷凍・冷蔵庫にも適用できること、エアバッグの形状、構造は図示例のものに限定されないこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0045】
1 冷凍・冷蔵車
2 貨物室
3 エアバッグ
3a,3b,3c,3d,3e エアバッグ
4 配管
5 冷却ガス供給装置
6 排気口
7 エバポレータ
8 冷却ガス
9 ポンプ
10 圧力センサ
11 逆止弁
13 バルブ
14 通風孔
15,16 追加エアバッグ
17 流路
18 ガイド
20 平面
21 突出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動冷凍・冷蔵庫の貨物室に配置され冷却ガスにより膨張・収縮が可能な少なくとも1つのエアバッグと、該エアバッグに配管を介し接続されて冷却ガスを供給する冷却ガス供給装置と、前記エアバッグに設けた排気口とを有することを特徴とする移動冷凍・冷蔵庫の荷崩れ防止装置。
【請求項2】
前記エアバッグは、一端に配管が接続され他端に排気口を有することを特徴とする請求項1に記載の移動冷凍・冷蔵庫の荷崩れ防止装置。
【請求項3】
前記冷却ガス供給装置は、エバポレータの冷却ガスの一部を取り込んで該冷却ガスを前記配管に供給するポンプを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の移動冷凍・冷蔵庫の荷崩れ防止装置。
【請求項4】
前記冷却ガス供給装置は、前記エアバッグに供給する冷却ガスの圧力を検出し、検出圧力が所定の上限圧力に達すると前記冷却ガス供給装置による冷却ガスの供給を停止し、検出圧力が所定の下限圧力に達すると前記冷却ガス供給装置による冷却ガスの供給を再開する圧力センサを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の移動冷凍・冷蔵庫の荷崩れ防止装置。
【請求項5】
前記配管には、前記エアバッグから前記冷却ガス供給装置への冷却ガスの逆流を防止する逆止弁を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の移動冷凍・冷蔵庫の荷崩れ防止装置。
【請求項6】
前記配管に接続されたエアバッグに、バルブを備えた通風孔を介して順次接続された少なくとも1つの追加エアバッグを備え、少なくとも端末の追加エアバッグに排気口を有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の移動冷凍・冷蔵庫の荷崩れ防止装置。
【請求項7】
前記エアバッグの内部に、冷却ガスの流路を形成するガイドを有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の移動冷凍・冷蔵庫の荷崩れ防止装置。
【請求項8】
前記ガイドは、エアバッグ内部全体に亘り冷却ガスがジグザグ状に流動するよう配置することを特徴とする請求項7に記載の移動冷凍・冷蔵庫の荷崩れ防止装置。
【請求項9】
前記エアバッグは、一側が平面で他側が突出部を備えた異形断面を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の移動冷凍・冷蔵庫の荷崩れ防止装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−103545(P2013−103545A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−247239(P2011−247239)
【出願日】平成23年11月11日(2011.11.11)
【出願人】(000005463)日野自動車株式会社 (1,484)