説明

移動式パネル

【課題】サイドフレームを含むパネルの上方の隙間を、連続する遮閉部材により体裁よく遮閉しうるようにした移動式パネルを提供する。
【解決手段】パネル本体5の左右両側面に取り付けたサイドフレーム2の上端部の対向面同士を連結する上部フレーム3の上面に、サイドフレーム2の外側端まで達する長さの左右方向を向く前後1対の遮閉部材37を、ガイドローラ8を支持する上下方向を向く支持軸7を挟んで対向するようにして設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、上部が天井に架設したガイドレールにより案内され、下部が床面に走行自在なキャスタにより支持された、室内空間を仕切る移動式パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の移動式パネルにおいては、その設置や施工性を良好とするために、天井及びガイドレールとパネル上端との間に余裕の隙間を設けるのが一般的である。このような隙間を設けると、光や音が漏れて好ましくないので、隙間を塞ぐ対策が講じられている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−357045号公報
【特許文献2】特開2002−357054号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1に記載されている移動式パネルにおいては、パネルの上端部に取り付けた前後の外装板に、天井方向を向くブラシ等の遮蔽部材を設けているので、ガイドレールと支持軸を取り付けたサイドフレームとの間に形成される隙間を、遮蔽部材により遮蔽しきれず、パネル同士を隣接させた際に、それらの対向部間に形成される大きな隙間から光や音が漏れるという問題がある。また、支持軸が露呈して体裁が悪いという問題もある。
【0005】
一方、特許文献2に記載の移動式パネルは、前述のような遮蔽部材の外に、スポンジ等よりなる別の遮蔽部材を支持軸に嵌合して、サイドフレームの上方の隙間を遮蔽するとともに、支持軸を覆っているので、前述のような問題の生じる恐れはない。しかし、このようなスポンジ等の遮蔽部材を支持軸に嵌合すると、外装板に取り付けた遮蔽部材との一体感を呈しないので、外観的体裁が悪く、かつ交換作業も面倒となる。
【0006】
また、前記特許文献1及び2に記載の移動式パネルは、いずれも、ガイドレールにより案内される案内部材を有する支持軸を、パネルの左右のサイドフレームに取り付けているので、仕切り空間の大きさに対応させるべく、一部のパネルの左右幅を大すると、このパネルの左右の支持軸間の間隔が、他のパネルの支持軸間の間隔よりも大きくなってしまう。このようになると、各パネルを前後方向に方向転換して、2本のガイドレールに沿って格納する際に、左右幅の大きなパネルを、基本の2本のガイドレールを共通で使用することができなくなるので、左右幅の大きなパネル用の長さの大きなガイドレールが別途必要となり、施工コストが増大する問題がある。
【0007】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、サイドフレームを含むパネルの上方の隙間を、連続する遮蔽部材により体裁よく遮蔽しうるようにするとともに、パネルの幅寸法に対応して、左右の支持軸間の間隔を変更可能とし、各パネル共通のガイドレールを使用して格納しうるようにした移動式パネルを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、本発明の移動式パネルは、
上部が左右1対の案内部材をもって天井に架設したガイドレールにより案内され、下部が床面に走行自在なキャスタにより支持された移動式パネルにおいて、
パネル本体の左右両側面に取り付けたサイドフレームの上端部の対向面同士を連結する上部フレームの上面に、左右のサイドフレームの外側端まで達する長さの左右方向を向く前後1対の遮蔽部材を、前記案内部材を支持する上下方向を向く支持軸を挟んで対向するようにして設けたことを特徴としている。
この特徴によれば、上部フレームとガイドレールとの間に形成される隙間はもとより、左右のサイドフレームとガイドレールとの間に形成される隙間を、左右方向に連続する前後1対の遮蔽部材により体裁よく遮蔽することができる。また同時に、左右の支持軸も前後の遮蔽部材により体裁よく覆われるので、外部に露呈することがない。
【0009】
本発明の移動式パネルは、
上部フレームにおける支持軸を挟む上面に、左右方向を向く前後1対の起立片を設けるとともに、この両起立片と対向する外方に、上向きの挟持片を有する左右方向を向く前後1対の保持部材を、着脱可能に取り付け、前記起立片と挟持片とにより遮蔽部材を挟持したことを特徴としている。
この特徴によれば、遮蔽部材は、上部フレームの起立片と保持部材の挟持片とにより挟持されて取り付けられているので、遮蔽部材の取り付けや交換作業を容易に行うことができる。
【0010】
本発明の移動式パネルは、
挟持片の両側端部に、左右のサイドフレームの外側端において遮蔽部材の側端面を覆いうる塞ぎ片を連設したことを特徴としている。
この特徴によれば、遮蔽部材の側端面が外部に露呈するのが防止されるので、体裁がよくなる。また、遮蔽部材が左右方向に位置ずれするのが防止される。
【0011】
本発明の移動式パネルは、
遮蔽部材の少なくとも上部を上下方向に弾性変形可能としたことを特徴としている。
この特徴によれば、パネル移動時に前後方向にぐらついても、遮蔽部材の上部が上下方向に弾性変形するので、パネル移動時にこれが前後方向にぐらついても、パネルの移動の妨げとなったり、遮蔽部37bを損傷させたりすることがない。
【0012】
本発明の移動式パネルは、
左右1対の支持軸を、上部フレームに設けたことを特徴としている。
この特徴によれば、移動式パネルの左右幅が、支持軸をサイドフレームに取り付けた他の移動式パネルの左右幅よりも大であっても、上部フレームに取り付けた支持軸間の離間寸法を、他の移動式パネルの支持軸間の離間寸法に合わせることが可能となる。その結果、左右幅の大きな移動式パネルを含む複数の移動式パネルを、前後方向に姿勢を転換して格納する際に、基本の2本のガイドレールを各パネル共通で使用することができ、施工コストを削減することができる。
【0013】
本発明の移動式パネルは、
支持軸を、左右方向の取付位置を変更可能に設けたことを特徴としている。
この特徴によれば、支持軸の左右位置を、他の移動式パネルの支持軸間の間隔に対応して、容易に変更することができるので、他の移動式パネルの支持軸間の間隔に対応させた複数の上部フレームを用意する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の移動式パネルの正面図である。
【図2】同じく、右側上部の拡大斜視図である。
【図3】同じく、右側上部の拡大分解斜視図である。
【図4】図1のIV−IV線に沿う拡大縦断側面図である。
【図5】隣接する左右の移動式パネルの対向部の中央縦断正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明に係る移動式パネルを実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
【実施例】
【0016】
図1は、本発明の移動式パネルの正面図で、この移動式パネル1は、左右1対のサイドフレーム2、2と、それらの上下の端部の対向面同士を連結する上部フレーム3及び下部フレーム4と、これら上下左右のフレーム2、3、4により囲まれた枠状空間に嵌め込まれたパネル本体としてのガラスパネル5とを備えている。
【0017】
下部フレーム4の下面の凹部には、床面Fの上面を左右方向に走行する左右1対のキャスタ6、6が取り付けられている。また、上部フレーム3には、上下方向を向く左右1対の支持軸7が取り付けられ、両支持軸7の上端部には、案内部材であるガイドローラ8が回転自在に枢着されている。
【0018】
天井Rの下面に取り付けた側面視下向きコ字状断面をなすガイドレール9に、左右のガイドローラ8を転動可能に嵌合することにより、移動式パネル1を、下部のキャスタ6を床面F上を走行させるようにして、ガイドレール9に沿って左右方向に移動させることができる。
【0019】
図2〜図5は、サイドフレーム2と上部フレーム3との連結構造と、上部フレーム3への支持軸7の具体的な取付構造を示している。なお、これらの構造は、左右対称であるので、右方のものについてのみ説明する。
【0020】
前述したサイドフレーム2は、内部に上下両方向に開口する中空孔10を有する概ね角管状をなし、内側面の前後方向の中央部には、ガラスパネル5の側端部が嵌合される上下方向の開口部11が形成されている。また、サイドフレーム2の内端には、外向鍔片12、12が前後反対向きに一体的に突設されている。
【0021】
サイドフレーム2の外側面の前後方向の中央部には、外側方と上下両方向に開口するあり溝状の嵌合凹部13が、上下方向に全長に亘って形成されている。この嵌合凹部13には、隣接する移動式パネル1のサイドフレーム2同士が当接した際に、その衝撃を緩和するためのゴム、エラストマーまたは軟質合成樹脂等よりなる緩衝部材14が嵌め込まれている。
【0022】
上部フレーム3は、内部に左右両方向に開口する中空孔15を有する概ね角管状をなし、下面の前後方向の中央部には、左右方向を向く下向突部16が突設され、この下向突部16に形成された下方に開口する凹部17には、ガラスパネル5の上端部が、パッキン18を介して嵌合されている。また、上部フレーム3の上面板3aの中央部には、前後に対向する起立片19、19が突設されている。なお、上部フレーム3の前後寸法は、サイドフレーム2の外向鍔片12、12の外端間の寸法とほぼ等しくしてある。
【0023】
符号20は、サイドフレーム2と上部フレーム3とを連結するための連結部材で、サイドフレーム2の中空孔10に上方より嵌合される下向き部材21と、この下向き部材21の上端部に溶接により固着された、上部フレーム3の中空孔15に外側方より嵌合される内向き部材22とを備えている。
【0024】
図4及び図5に示すように、内向き部材22は、側面視下向きコ字状断面をなす基部材23と、その内部に固着または圧嵌された左右方向を向く厚肉の補強部材24とからなり、基部材23の上面には、上下方向を向く左右2個の取付孔25が形成され、また、この取付孔24と対向するスペーサ23には、上下方向を向く左右2個の雌ねじ孔26が形成されている。さらに、上部フレーム3の上面と基部材23と補強部材24とには、前記支持軸7が選択的に嵌合される左右2個の軸孔27が、上下に連通するようにして穿設されている。
【0025】
サイドフレーム2の内側面の上部に形成された前後左右に離間する4個の取付孔28に内側方より挿入したねじ29を、サイドフレーム2に嵌合された下向き部材21の前後1対の内向片21aに形成した上下2個ずつの雌ねじ孔30に螺合することにより、下向き部材21はサイドフレーム2内の上部に固定されている。
【0026】
内向き部材22を上部フレーム3の内部に固定するには、まず、下向き部材21をサイドフレーム2に固定した状態で、内向き部材22を、上部フレーム3の中空孔15内に、サイドフレーム2の内側面が上部フレーム3の側端と当接するまで嵌合する。
【0027】
次いで、左右2個のねじ31、31を、上部フレーム3の上面の前後方向の中央部に設けた左右2個の通孔32と、基部材23に設けた2個の取付孔25を介して、補強部材24の左右2個の雌ねじ孔26に螺合する。これにより、内向き部材22は、上部フレーム3の中空孔15内において上面板3aの外側部の下面に固定され、かつ同時に、サイドフレーム2と上部フレーム3とが連結される。
【0028】
サイドフレーム2と上部フレーム3とを連結した後、ガイドローラ8が取り付けられた支持軸7を、上部フレーム3の上面と内向き部材22とに設けた左右の軸孔27のいずれか(実施例では外側のもの)に、上方より嵌合し、支持軸7の下端部に形成された雄ねじ部33における補強部材24の下方に突出する下端部に、圧縮コイルばね34とワッシャ35を介して、ナット36を螺合する。これにより、上部フレーム3の側端部の前後方向の中央部に、支持軸7が取り付けられる。なお、上部フレーム3の上面板3aの側端部に、外側方に開口する左右方向の長溝を設けてもよく、このようにすると、支持軸7を内向き部材22に予め取り付けた状態で、それらを同時に上部フレーム3に取り付けることができる。
【0029】
支持軸7は、その取付時においては圧縮コイルばね34のばね力により下限に位置しているが、ガイドローラ8をガイドレール9に嵌合してパネル1を支持すると、支持軸7は、圧縮コイルばね34を圧縮させてほぼ上限まで移動する(図4参照)。
【0030】
上部フレーム3の上面には、前後1対の遮蔽部材37、37が、次のようにして装着されている。
【0031】
図2〜図4に示すように、両遮蔽部材37は、ゴム、エラストマーまたは軟質合成樹脂等よりなる中実状の取付基部37aと、その上面に一体成形された、前後幅が上方に向かって漸次狭幅をなす中空状の遮蔽部37bとからなり、全体の左右寸法は、左右のサイドフレーム2、2の外側端間の左右寸法とほぼ等しくされている。前後の遮蔽部材37、37の取付基部37aの後面と前面には、対向面が開口する位置決め用の凹溝38、38が、左右方向に全長に亘って形成されている。
【0032】
符号39、39は、前後の遮蔽部材37を保持する左右方向を向く保持部材で、前後方向外向きの取付片39aと、その内端より起立する挟持片39bとからなり、挟持片39bの両側端には、遮蔽部材37の取付基部37aの両側端を覆いうる塞ぎ片39cが、内向きに折曲されている。取付片39aの左右寸法は、遮蔽部材37の左右寸法より若干小さく、挟持片39bの左右寸法は、遮蔽部材37の左右寸法とほぼ等しくされている。
【0033】
左右の遮蔽部材37を取り付けるには、それらの凹溝38を、上部フレーム3の上面の起立片19、19の外面に突設した左右方向を向く突条40に嵌合し、遮蔽部材37を上下方向に位置決めする。なお、突条40は、遮蔽部材37の上下位置を変更しうるように、上下2個設けてあり、この実施例では、上部の突条40を用いている。
【0034】
次いで、上部フレーム3の上面の前後の端部に、前後の保持部材39の取付片39aを、挟持片39bが遮蔽部材37の取付基部37aの外面に当接するようにして、左右複数のねじ41を上部フレーム3の雌ねじ孔42に螺合して取り付ける。これにより、前後の遮蔽部材37は、その取付基部37aが上部フレーム3の起立片19と保持部材39の挟持片39bとにより前後から挟持されるようにして、上部フレーム3の前後の上面に、左右方向に沿って取り付けられる。また同時に、取付基部37aの左右両端は、挟持片39bの左右両側端の塞ぎ片39cにより覆われる。
【0035】
図4に示すように、ガイドローラ8をガイドレール9に嵌合し、移動式パネル1が、床面F上を走行しうるように施工されたとき、前後の遮蔽部材37の遮蔽部37bの上端が、ガイドローラ9の前後の下端面と近接または接触するようになっている。なお、遮蔽部37bの摩耗を防止するために、パネル移動時はガイドレール9に接触しないようにするのがよい。
【0036】
このように、上部フレーム3の上面に、左右のサイドフレーム2の側端間の左右寸法とほぼ同じ長さの前後1対の遮蔽部材37を取り付け、その遮蔽部37bの上端を、ガイドレール9の下端面に近接または接触させることにより、上部フレーム3とガイドレール9との間に形成される隙間はもとより、左右のサイドフレーム2とガイドレール9との間に形成される隙間も、左右方向に連続する前後1対の遮蔽部材37により体裁よく遮蔽することができる。この際、左右の支持軸7も前後の遮蔽部材37により体裁よく覆われるので、外部に露呈することがない。
【0037】
また、図5に示すように、隣接する移動式パネル1のサイドフレーム2同士が当接した際でも、左右の遮蔽部材37の対向部により、互いのサイドフレーム2間の上方に形成される隙間をほぼ遮蔽することができる。
【0038】
遮蔽部材37は、上部フレーム3の起立片19と保持部材39の挟持片39bとにより挟持されて取り付けられているので、遮蔽部材37の取り付けや交換作業を容易に行うことができる。
【0039】
さらに、遮蔽部37bを中空として上下方向に弾性変形しやすくしてあるので、パネル移動時にこれが前後方向にぐらついても、パネルの移動の妨げとなったり、遮蔽部37bを損傷させたりすることがない。
【0040】
左右の支持軸7を、上部フレーム3の両側部に取り付けたことにより、当該移動式パネル1の左右幅が、支持軸7をサイドフレーム2に取り付けた他の移動式パネルの左右幅よりも大であっても、上部フレーム3に取り付けた支持軸7間の離間寸法を、他の移動式パネルの支持軸間の離間寸法に合わせることが可能となる。その結果、左右幅の大きな移動式パネルを含む複数の移動式パネルを、前後方向に姿勢を転換して格納する際に、基本の2本のガイドレールを各パネル共通で使用することができ、左右幅の大きな移動式パネル用の長いガイドレールを別途取り付ける必要がないので、施工コストを削減することができる。
【0041】
上部フレーム3の上面と内向き部材22に、左右2個の軸孔27を設け、これらの軸孔27に、支持軸7を選択的に嵌合して取り付けることにより、左右の支持軸7の左右位置を、他の移動式パネルの支持軸間の間隔に対応して、2位置に変更することができる。なお、軸孔27は、2個以上設けてもよい。
【0042】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0043】
前記実施例では、遮蔽部材37を上部フレーム3に取り付けるのに、保持部材39を使用しているが、ねじ等を用いて上部フレーム3の上面に直接取り付けてもよい。
【0044】
また、前記実施例では、支持軸7を、サイドフレーム2と上部フレーム3とを連結する連結部材20を利用して上部フレーム3に取り付けているが、上部フレーム3に直接取り付けることもできる。
【符号の説明】
【0045】
1 移動式パネル
2 サイドフレーム
3 上部フレーム
4 下部フレーム
5 ガラスパネル(パネル本体)
6 キャスタ
7 支持軸
8 ガイドローラ(案内部材)
9 ガイドレール
10 中空孔
11 開口部
12 外向鍔片
13 嵌合凹部
14 緩衝部材
15 中空孔
16 下向突部
17 凹部
18 パッキン
19 起立片
20 連結部材
21 下向き部材
21a 内向片
22 内向き部材
23 基部材
24 補強部材
25 取付孔
26 雌ねじ孔
27 軸孔
28 取付孔
29 ねじ
30 雌ねじ孔
31 ねじ
32 通孔
33 雄ねじ部
34 圧縮コイルバネ
35 ワッシャ
36 ナット
37 遮蔽部材
37a 取付基部
37b 遮蔽部
38 凹溝
39 保持部材
39a 取付片
39b 挟持片
39c 塞ぎ片
40 突条
41 ねじ
42 雌ねじ孔
F 床面
R 天井

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部が左右1対の案内部材をもって天井に架設したガイドレールにより案内され、下部が床面に走行自在なキャスタにより支持された移動式パネルにおいて、
パネル本体の左右両側面に取り付けたサイドフレームの上端部の対向面同士を連結する上部フレームの上面に、左右のサイドフレームの外側端まで達する長さの左右方向を向く前後1対の遮蔽部材を、前記案内部材を支持する上下方向を向く支持軸を挟んで対向するようにして設けたことを特徴とする移動式パネル。
【請求項2】
上部フレームにおける支持軸を挟む上面に、左右方向を向く前後1対の起立片を設けるとともに、この両起立片と対向する外方に、上向きの挟持片を有する左右方向を向く前後1対の保持部材を、着脱可能に取り付け、前記起立片と挟持片とにより遮蔽部材を挟持したことを特徴とする請求項1に記載の移動式パネル。
【請求項3】
挟持片の両側端部に、左右のサイドフレームの外側端において遮蔽部材の側端面を覆いうる塞ぎ片を連設したことを特徴とする請求項2に記載の移動式パネル。
【請求項4】
遮蔽部材の少なくとも上部を上下方向に弾性変形可能としたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の移動式パネル。
【請求項5】
左右1対の支持軸を、上部フレームに設けたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の移動式パネル。
【請求項6】
支持軸を、左右方向の取付位置を変更可能に設けたことを特徴とする請求項5に記載の移動式パネル。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2013−96184(P2013−96184A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−242048(P2011−242048)
【出願日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)
【Fターム(参考)】