説明

移動棚装置

【課題】簡易な施工及び簡易な操作によって移動棚の移動を規制し、安全に使用することができる移動棚装置を提供する。
【解決手段】移動棚装置1は、物品を収納する固定棚21と、固定棚21の奥行き方向の前方側の床面F上に設置されたベース部13と、ベース部13の上面に設けられ前記固定棚21の幅方向に延在するとともに、奥行き方向に間隔を有して設けられた一対のガイドレール19と、一対のガイドレール19上に設けられ、幅方向に移動可能とされた物品を収納する移動棚31と、一対のガイドレール19間におけるベース部13の上面から出没自在に設けられ、ベース部13の上面から突出したときに移動棚31側面に当接することによって、前記移動棚31の移動を規制し、上面から没したときに移動棚31の移動を許容する移動規制手段51とを備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動棚装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、オフィス等の執務空間においては、物品を収納する物品収納什器の占有面積及び使用者が該什器から物品を出し入れ作業をする際の什器前方における作業空間面積を小さくして、執務空間を有効活用することが望まれている。
【0003】
そこで、執務空間における壁面に面して、物品収納什器を左右に複数隣接して設置して固定棚を構成し、該固定棚の前方に固定棚の物品収納什器よりも少ない数量の物品収納什器を左右方向に移動可能として複数隣接して設置することによって移動棚を構成した移動棚装置が採用されている。
【0004】
このような移動棚装置によれば、固定棚の前方の空間を、該固定棚から物品を出し入れする作業空間とするとともに、移動棚を設置する移動棚設置空間としても利用することができるため、執務空間の有効活用が可能となる。
【0005】
ここで、上記の移動棚装置では、地震時の振動等により移動棚が転倒する虞があるため、該移動棚を移動を一時的に規制する技術が提案されている。
【0006】
例えば、床面上載置されたベース部に設けられた1本のレールに沿って移動棚が移動可能とされた移動棚装置であって、固定棚の前面側かつ該レールよりも後方におけるベース部から出没自在のストッパーが設けられた構成のものがある。このような構成によれば、該ストッパーを床面から突出させて該ストッパーを移動棚の側面後方の下部に当接させるロック機構により、移動棚の移動を規制することができる(下記特許文献1参照)。
【0007】
また、床面上載置されたベース部に設けられた1本のレールに沿って移動棚が移動可能とされた移動棚装置であって、移動棚の前縁部におけるベース部から出没自在のストッパーが設けられた構成のものもある。このような構成によれば、該ストッパーを移動棚の側面前方の下部に当接させるロック機構により、移動棚の移動を規制することができる(下記特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2010−279645号公報
【特許文献2】特許第3307246号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記特許文献1及び2に記載の移動棚装置では、移動棚を案内するガイドが1本であるため、地震等の大規模な振動が生じた場合に、移動棚の前後方向の揺れを抑制するように安定的に移動棚を保持するのが困難である。したがって、ストッパーで移動棚の移動を規制した場合でも、ロック機構が外れてしまい移動棚が移動可能状態となり隣接する移動棚と衝突して損傷し、さらには転倒して損壊する虞があるという問題点があった。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、簡易な施工及び簡易な操作によって移動棚の移動を規制し、安全に使用することができる移動棚装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る移動棚装置は、物品を収納する固定棚と、該固定棚の奥行き方向の前方側の床面上に設置されたベース部と、該ベース部の上面に設けられ前記固定棚の幅方向に延在するとともに、前記奥行き方向に間隔を有して設けられた一対のガイドレールと、該一対のガイドレール上に設けられ、前記幅方向に移動可能とされた物品を収納する移動棚と、前記一対のガイドレール間における該ベース部の上面から出没自在に設けられ、前記ベース部の上面から突出したときに前記移動棚側面に当接することによって、前記移動棚の移動を規制し、該上面から没したときに前記移動棚の移動を許容する移動規制手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
この構成では、移動規制手段をベース部から突出させることにより該移動規制手段を移動棚側面と係止させることができるため、移動棚の幅方向の移動を規制することができる。
また、移動棚を案内するガイドレールが奥行き方向に間隔を有して一対設けられているため、該ガイドレールが移動棚を安定的に支持することができ、安全に使用することができる。
さらに、移動規制手段を一対のガイドレール間に設けるだけでよいため、簡易な施工で実現可能である。
また、移動棚の移動を規制するには移動規制手段をベース部から突出させればよいだけであるため、簡易な操作により移動棚の移動を規制することがきる。
【0013】
また、本発明に係る移動棚装置は、前記移動規制手段は、前記ベース部の下方に設けられ水平方向を軸方向とする回動軸と、基端部が該回動軸を中心として回動自在に支持されるとともに、先端部が前記ベース部の上面から出没自在とされたペダル部と、該ペダル部の先端部を上方に向けて付勢する付勢部と、前記ペダル部を下方に押圧した場合に該下方位置にロックし、さらに押圧した場合に該ペダル部を上方に突出させることを許すラッチ機構とを有することを特徴とする。
【0014】
この構成によれば、ペダル部を押圧することで、ラッチ機構により該ペダル部の突出が許され、回動軸を中心として回動して付勢部によりペダル部が上方に向かって付勢される。よって、ペダルを移動棚と確実に係止させることができるため、移動棚の幅方向の移動を確実に規制することができる。
また、移動棚の移動を規制するにはペダルを押圧すればよいだけであるため、簡易な操作により移動棚の移動を規制することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る移動棚装置によれば、簡易な施工及び簡易な操作によって移動棚の移動を規制し、安全に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態に係る移動棚装置の斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る移動棚装置のベース部の縦断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る移動棚装置の(a)移動規制手段がベース部の上面から突出した状態、(b)移動規制手段がベース部の上面から没した状態の縦断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る移動棚装置の移動規制手段の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の第一実施形態に係る移動規棚装置について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、移動棚装置1は、床面F上に設置された基台11と、該基台11の上に載置された固定棚21及び移動棚31と、基台11のうち移動棚31が載置される側に設けられたガイドレール19とを備えている。
【0018】
基台11は、前後方向(奥行き方向)後方に設けられた固定棚設置部12と、その前方に設けられた移動棚設置部(ベース部)13とを備える。この基台11は、鋼板を加工して形成されている。
固定棚設置部12は、左右方向(幅方向)にわたって延在し、その上方には固定棚21が設置されている。
移動棚設置部13は、その高さが固定棚設置部12よりも小とされて左右方向にわたって延在し、その上面には一対のガイドレール19が敷設され、その上方には移動棚31が設置されている。また、移動棚設置部13の上板15には、後述する移動規制手段の出没を可能とする開口部16が設けられている。
なお、固定棚設置部12及び移動棚設置部13の幅寸法(左右方向の寸法)は、略同一で形成されている。
【0019】
一対のガイドレール19は、移動棚設置部13の上面において左右方向に延在するように、前後方向に間隔を有して設けられている。
【0020】
固定棚21は、物品を収納可能として固定棚設置部12に設置され、本実施形態では4個(不図示)の固定棚21が左右方向に隣接して構成されている。
固定棚21は、箱状に形成された固定棚本体22と、該固定棚本体22の前面側に左右方向にわたって設けられ、固定棚21の開口を開閉するスライド扉23とを備えている。
【0021】
移動棚31は、物品を収納可能として移動棚設置部13のガイドレール19上に設置されるとともに、本実施形態では3個の移動棚31が左右方向に隣接して構成されている。また、移動棚31は、ガイドレール19に案内されて移動棚設置部13上を左右方向に移動可能とされ、その移動範囲は移動棚設置部13の両端に設けられたストッパ(不図示)により移動棚設置部13の左右方向の範囲内とされている。
移動棚31は、ガイドレール19上に載置された下部移動棚32と、該下部移動棚32の上方に載置された上部移動棚33とを備えている。
下部移動棚32は、箱状に形成された下部移動棚本体34と、該下部移動棚本体34の内部に対して前後方向に移動させて引き出し及び格納自在とされ、上下方向に配設された3個の抽斗35とを備えている。また、下部移動棚本体34の下部には前後方向に2個1組の車輪40(図2参照)が、ガイドレール19に対して転動自在に設けられている。
図1に示すように、上部移動棚33は、箱状に形成された上部移動棚本体36と、該上部移動棚本体36の前面側に該上部移動棚33の開口を開閉するように設けられた観音開き可能に構成された観音扉37とを備えている。
なお、上部移動棚33は、下部移動棚32に対して、前後方向及び左右方向を揃えて載置されている。
【0022】
また、移動棚31は、後方に設けられた固定棚21に対して、幅寸法(左右方向の寸法)及び高さ寸法が同一で構成されている。したがって、図1に示すように、3個の移動棚31を移動棚設置部13の左端に移動させた場合、移動棚31の右側かつ固定棚21の前方に空間が形成され、該空間を利用して固定棚21の内部に収容された物品の出し入れが可能とされている。
【0023】
移動棚設置部13における一対のガイドレール19の間には、移動棚31を定位置にロックし、またその解除によって移動棚31の移動を許容する移動規制装置(移動規制手段)51が設けられている。
図3に示すように、移動規制装置51は、上方が開放され移動棚設置部13に固定された箱状のケーシング61と、該ケーシング61と上方から嵌合するペダル部91と、ケーシング61及びペダル部91に挿通された回動軸101及びピン111と、回動軸101に巻回されたコイルバネ(付勢部)121と、該ケーシング61の内部に配設されたラッチ機構131とを備えて構成されている。
【0024】
図4に示すように、ケーシング61は、底板62と、該底板62から立設するとともに対向する側板63,64と、外側板65と、該外側版と対向する内側板66と、これら側板63,64、外側板65及び内側板66から直交する方向に延在する固定板71,72,73,74とを備えている。
側板63,64には、回動軸101が挿通される略円形の第一回動軸用孔部81と、ピン111が挿通される上下方向に長穴の第一ピン用孔部82が形成されている。
内側板66は、底板62側に位置する下側板67と、該下側板67から略直交する方向に延在する段部68と、該段部68の端部から立設する上側板69とを備えている。
図3に示すように、固定板71,72,73,74は、移動棚設置部13に例えば溶接等により固定されている。
【0025】
図4に示すように、ペダル部91は、ペダル上板92と、該ペダル上板92から垂下するとともに移動棚31の下部と係止する係止板93と、対向するペダル側板94,95とを備えている。
ペダル側板94,95には、回動軸101が挿通される略円形の第二回動軸用孔部96と、ピン111が挿通される略円形の第二ピン用孔部97が形成されている。
ここで、ペダル部91の係止板93及びペダル側板94,95が、ケーシング61の側板63,64、外側板65及び内側板66の内部に配設されるように、ペダル部91とケーシング61は上下方向から嵌合されている。
【0026】
回動軸101は、水平方向を軸方向として、第一回動軸用孔部81及び第二回動軸用孔部96に挿通されてケーシング61に固定されている。また、回動軸101は、その両端をケーシング61の側板63,64から突出させ、その端部にリテーナ102が嵌着されることにより該回動軸101の抜出が防止されている。
これにより、ペダル部91は、基端部98が該回動軸101を中心として回動自在に支持され、図3(a)に示す先端部側である係止板93が移動棚設置部13の開口部16から突出する位置と、図3(b)に示す係止板93が移動棚設置部13の内部に没する位置とに移動可能とされている。
【0027】
図4に示すように、ピン111は、一端に頭部112が、他端に雄ネジ部113がそれぞれ形成され、水平方向を軸方向として長穴の第一ピン用孔部82及び第二ピン用孔部97に挿通されている。また、ピン111は、頭部112及び雄ネジ部113をそれぞれケーシング61の側板63,64から突出させ、雄ネジ部113にはワッシャー115を介してダブルナット116が緊締されている。
これにより、ペダル部91を回動軸101を中心として回動させた場合には、ペダル部91の移動範囲は、第一ピン用孔部82の長穴の上下方向寸法により規制されることとなる。
【0028】
コイルバネ121は、回動軸101に巻回されるとともに、図3に示すようにその上側の一端122がペダル部91のペダル上板92の裏面側に、下側の他端123がケーシング61の底板62の表面側に、それぞれ当接している。また、コイルバネ121は、ペダル部91の係止板93を開口部16から突出させるように常時ペダル部91を上方に向けて付勢している。
【0029】
図3に示すように、ラッチ機構131は、ケーシング61に取り付けられたラッチ装置132と、ペダル部91に固定された取付板133と、該取付板133に設けられた係合部材134とを備える。
ラッチ装置132は、そのケースが第一ネジ136によりケーシング61の下側板67に取り付けられており、先端に滑車137が設けられた作動子138を有している。
作動子138は、図3(a)に示す上方に起立させた状態から図3(b)に示す倒伏させた状態にまで移動すると、ラッチ装置132の内部に設けられたロック機構(不図示。以下同じ。)によりロックされる。この状態から、さらに下方に向かって押圧するとロック機構が解除されて、再び図3(a)に示す状態まで移動する。
取付板133は、ペダル部91のペダル上板92の裏面側に、例えば溶接等により固定されている。
係合部材134は、側方に凹所140が形成された側面視鉤状の部材であり、第二ネジ141により取付板133に固定されている。
滑車137は、作動子138の先端に設けられるとともに、図3(b)に示す状態で係合部材134の凹所140に係合可能とされている。
このようなラッチ機構131により、図3(a)に示す状態からペダルを下方に押圧すると下方に移動して図3(b)に示す状態となり、この状態からさらに下方に押圧すると上方に移動して図3(a)に示す状態となる。
【0030】
次に、このように構成された移動棚装置1の動作について説明する。
まず、図3(a)に示すペダル部91の係止板93が移動棚設置部13の開口部16から上方に突出した状態から、図3(b)に示す係止板93が移動棚設置部13の内部に没する状態までの動作を説明する。
図3(a)に示す状態からペダル部91のペダル上板92を下方に押圧すると、ペダル部91の先端部側である係止板93は回動軸101を中心として回動されてペダル部91は下方に下がり、図3(b)に示すペダル部91のペダル上板92が移動棚設置部13の上板15と同じ高さになるまで移動する。このとき、ペダル上板92が下方に移動するにともなって、ラッチ装置132の作動子138は図3(a)に示す上方に起立した状態から、図3(b)に示す倒伏した状態にまで移動する。そして、作動子138に設けられた滑車137が係合部材134の凹所140と係合し、ラッチ装置132の内部のロック機構によりロックされることにより、該係合状態が維持される。
なお、この際、ピン111はケーシング61の長穴の第一ピン用孔部82の上方から下方に向かって移動し、下方の位置にて固定される。
【0031】
次に、図3(b)に示す状態から図3(a)に示す状態までの動作を説明する。
図3(b)に示す状態から、ペダル部91のペダル上板92をさらに下方に押圧すると、ペダル部91の係止板93は回動軸101を中心として下方に移動する(不図示。以下同じ。)。すわなち、係止板93は移動棚設置部13の上板15よりも下方に下がるとともに、ラッチ装置132の作動子138が図3(b)に示す状態よりも下方に移動する。これによりラッチ装置132の内部のロック機構は解除され、ペダル上板92がコイルバネ121の上側の一端122から上方に向かって付勢されるため、ペダル上板92は回動軸101を中心として回動する。そして、図2(a)に示すペダル部91の係止板93が、移動棚31の側面の下部と係止する位置まで移動する。このとき、凹所140と滑車137との係合状態は解除されるものの、ピン111の上部がケーシング61の第一ピン用孔部82の上端と当接するため、これ以上ペダル上板92が突出することはなく当該状態を維持することができる。
【0032】
このように構成された移動棚装置1では、ペダル部91の係止板93を移動棚設置部13の開口部16から突出させるとともに当該状態を維持することができるため、移動棚31の左右方向の移動を規制することができる。
【0033】
また、移動棚31を左右方向に案内する一対のガイドレール19が移動棚設置部13の前後方向に間隔を有して設けられているとともに、移動棚31の前後方向の車輪40は該ガイドレール19によって支持されている。よって、ガイドレール19が移動棚31を安定的に支持することができるため、使用者は移動棚31及び固定棚21の物品の格納及び引き出しを安全に行うことができる。
【0034】
また、移動規制装置51を移動棚設置部13の一対のガイドレール19間に設けるだけでよいため、簡易な施工で移動棚装置1の取付が可能となる。
【0035】
また、使用者は、ペダル部91のペダル上板92を下方に押圧することにより、移動棚設置部13の開口部16からペダル部91を突出させた状態にすることができるとともに、ペダル部91を没した状態にすることができる。よって、簡易な操作で移動棚31の左右方向の移動を規制することができるとともに、該移動棚31の移動を許容することができる。
なお、上記ペダル上板92を押圧する作業は、作業者が脚で踏むことにより可能であるため、作業者は腰を屈めて作業する必要がなく、作業が容易である。
【0036】
また、上述した実施の形態において示した動作手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【符号の説明】
【0037】
1…移動棚装置
13…移動棚設置部(ベース部)
19…ガイドレール
21…固定棚
31…移動棚
51…移動規制装置(移動規制手段)
91…ペダル部
93…係止板(先端部)
98…基端部
101…回動軸
121…コイルバネ(付勢部)
131…ラッチ機構
F…床面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を収納する固定棚と、
該固定棚の奥行き方向の前方側の床面上に設置されたベース部と、
該ベース部の上面に設けられ前記固定棚の幅方向に延在するとともに、前記奥行き方向に間隔を有して設けられた一対のガイドレールと、
該一対のガイドレール上に設けられ、前記幅方向に移動可能とされた物品を収納する移動棚と、
前記一対のガイドレール間における該ベース部の上面から出没自在に設けられ、
前記ベース部の上面から突出したときに前記移動棚側面に当接することによって、前記移動棚の移動を規制し、該上面から没したときに前記移動棚の移動を許容する移動規制手段とを備えることを特徴とする移動棚装置。
【請求項2】
請求項1に記載の移動棚装置において、
前記移動規制手段は、
前記ベース部の下方に設けられ水平方向を軸方向とする回動軸と、
基端部が該回動軸を中心として回動自在に支持されるとともに、先端部が前記ベース部の上面から出没自在とされたペダル部と、
該ペダル部の先端部を上方に向けて付勢する付勢部と、
前記ペダル部を下方に押圧した場合に該下方位置にロックし、さらに押圧した場合に該ペダル部を上方に突出させることを許すラッチ機構とを有することを特徴とする移動棚装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−78427(P2013−78427A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−219260(P2011−219260)
【出願日】平成23年10月3日(2011.10.3)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)