説明

空気処理装置を備える間仕切壁構造

【課題】美観を損ねることなく、空調機能や空気清浄機能等の空気改善機能を組み込むことができるとともに、付加価値を高めた室内空気環境改善機能を備える間仕切壁構造を提供する。
【解決手段】室内空間を形成する間仕切パネル1の表面に設けた凹所1aに、筐体5の前面に吸込口12と吹出口13とを備えるとともに、筐体5内に、吸込口12から吸い込んだ室内の空気を、処理手段を通して、吹出口13から室内空間に吐出させる電動ファン8を設けた空気処理装置2を、その前面が凹所1aの開口より室内に臨むようにして嵌合し、かつ、間仕切パネル1の表面に、空気処理装置2の前面を覆うパネル3を、筐体5の前面および間仕切パネル1の表面より前方に離間させて、着脱自在に取り付ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会議室、応接室、事務所等の室内に、空調装置や空気清浄装置等の空気処理装置を、その存在がわからない程度に体裁よく収容しうるようにした空気処理装置を備える間仕切壁構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、間仕切パネルに、空調装置を組み込んだものは公知である(例えば、特許文献1および2参照)。
【特許文献1】特公平5−29815号公報
【特許文献2】実公平2−39141号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、特許文献1および2に記載されている空調機能を備える間仕切パネルは、パネルの前面に吸込口と吹出口が露出しており、間仕切パネルの美観を損ねるだけでなく、吹出口から吐出された気流が、直接その近くにいる人に当り、不快感を与えるおそれがある。
【0004】
これは、空調装置を組み込んだ間仕切パネルに限ることではなく、室内の側壁等に沿って空調装置を設置した場合にも、同様のことが言える。
【0005】
本発明は、上述のような従来の課題を解決するためになされたものであって、空調装置等の空気処理装置を、その存在がわからない程度に体裁よく収容しうるとともに、付加価値を高めることができ、しかも構造および組み付け作業が簡単であり、吹出口から吐出された気流が、直接人体に当ることがないようした空気処理装置を備える間仕切壁構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)室内空間を仕切る間仕切壁の表面に設けた凹所に、筐体の前面に吸込口と吹出口とを備えるとともに、前記筐体内に、前記吸込口から吸い込んだ室内の空気を、処理手段を通して、前記吹出口から室内空間に吐出させる電動ファンを設けた空気処理装置を、その前面が前記凹所の開口より室内に臨むようにして嵌合し、かつ、前記間仕切壁の表面に、前記空気処理装置の前面を覆うパネルを、前記筐体の前面および間仕切壁の表面より前方に離間させて、着脱自在に取り付ける。
【0007】
(2)上記(1)項において、パネルを、ピンナップボード、ホワイトボード、グラフィックボードのいずれかとするか、またはそれらのいずれにも交換可能とする。
【0008】
(3)上記(1)または(2)項において、パネルの背面と間仕切壁の表面および空気処理装置の前面との間隙内に、吸込口と吹出口とを結ぶ線と平行をなす1対の閉塞板を、それらの間に前記吸込口と吹出口とを挟むようにして配設する。
【0009】
(4)上記(3)項において、閉塞板の外側面に、空気処理装置作動用のスイッチを設ける。
【0010】
(5)上記(3)または(4)項のいずれかにおいて、間仕切壁の表面または空気処理装置の前面に固着した閉塞板の上縁に、U字状のねじ受部を設け、これに、パネルの背面に突設した固定ねじの雄ねじ部、または段付きねじの段部を受支させて、パネルを支持するようにする。
【0011】
(6)上記(1)〜(5)項のいずれかにおいて、パネルの背面側に、室内の空気を吸込口へ導く導風板を設けるとともに、吹出口から吐出される空気を室内へ導く導風板を設ける。
【0012】
(7)請求項(5)に従属する請求項(6)において、パネルの背面に、導風板を、段付きねじをもって締着固定するとともに、前記段付きねじの段部を、閉塞板の上縁に設けたU字状のねじ受部に係止し、かつ前記導風板と閉塞板との他部を、固定ねじをもって、パネルの背面に共締めする。
【0013】
(8)上記(1)〜(7)項のいずれかにおいて、処理手段を、エアクリーナとすることにより、空気処理装置を、空気浄化装置とする。
【0014】
(9)上記(1)〜(8)項のいずれかにおいて、処理手段を、暖房手段、冷房手段、または熱交換器とすることにより、空気処理装置を、空調装置とした。
【発明の効果】
【0015】
請求項1記載の発明によると、空気処理装置の前面が、パネルで覆われて隠されるので、空気処理装置を、その存在がわからない程度に体裁よく収容することができ、美観が損なわれることはない。また、吸気と排気は、間仕切壁とパネルとの間に設けた間隙を通して行われるので、間仕切壁の表面に沿って空気が流れ、吐出された気流が、近傍の人や通行人に直接当たることがなく、快適である。
【0016】
請求項2記載の発明によると、パネルとして、ピンナップボード、ホワイトボード、グラフィックボードのいずれかとするか、またはそれらのいずれにも交換可能としてあるので、付加価値が高まる。
【0017】
請求項3記載の発明によると、パネルの背面と間仕切壁の表面および空気処理装置の前面との間隙内に、吸込口と吹出口とを結ぶ線と平行をなす1対の閉塞板を、それらの間に前記吸込口と吹出口とを挟むようにして設けてあるので、空気処理装置へ向かう空気および空気処理装置から吐出される空気の向きを、それぞれ最適な状態にコントロールすることができる。
【0018】
請求項4記載の発明によると、閉塞板に空気処理装置作動用のスイッチを設けてあるので、パネルを外すことなく、空気処理装置を操作することができるとともに、スイッチがパネルの後方に配設され、前面に露呈することがないので体裁がよく、しかも操作し易い。
【0019】
請求項5記載の発明によると、閉塞板の上縁に設けたU字状のねじ受部に、パネルの背面に突設した固定ねじの雄ねじ部または段付きねじの段部を受支させた状態で、パネルを間仕切壁の表面に対してねじ止め作業することができるので、パネルの取付作業を簡単に行うことができる。
【0020】
請求項6記載の発明によると、パネルの背面側に、吸込口へ空気を導く導風板と吹出口から吐出される空気を室内へ導く導風板とを設けているので、空気処理装置へ向かう空気および空気処理装置から吐出される空気の向きを、さらに最適な状態にコントロールすることができるとともに、パネルの取り付けと同時に、導風板も間仕切壁に取り付けられる利点がある。
【0021】
請求項7記載の発明によると、パネルと導風板とを、手際よく、しかも強固に間仕切壁の表面に取り付けることができる。
【0022】
請求項8記載の発明によると、装置の存在に気付かないほど体裁のよい空気浄化装置付きの間仕切壁構造が得られる。
【0023】
請求項9記載の発明によると、装置の存在に気付かないほど体裁のよい空調装置付きの間仕切壁構造が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明を間仕切パネルに適用した一実施の形態を、図面を用いて説明する。なお、本発明は、必ずしも間仕切パネルに限定されるものではなく、広く一般の間仕切壁に適用できるものである。
【0025】
図1は、本発明を適用した間仕切パネルの斜視図、図2はその正面図、図3は図2のIII-III線拡大断面図、図4は図3に相当する部分の拡大分解斜視図である。
間仕切パネル(1)は、大きな室内を小さく区画する間仕切壁を形成するもので、図3および図4に示すように、表面に設けた内方へ向かって凹入する四角形の凹所(1a)に、空気処理装置(2)が嵌合され、この空気処理装置(2)の前方に、パネル(3)が枠体(4)を介して付け替え可能に取り付けられ、このパネル(3)により、空気処理装置(2)の前面が覆われ、空気処理装置(2)が室内側から見えないように隠閉された構造になっている。
【0026】
すなわち、パネル(3)は、図1に示すように、実線で示す、例えばピンナップボードとしたパネル(3)と、一点鎖線で示す、例えばホワイトボードやグラフィックボードとしたパネル(3)とを、自由に付け替えて交換ができるようになっている。
【0027】
空気処理装置(2)は、室内空間の空気をクリーン化するエアクリーナ機能を有する空気浄化装置としてなるもので、筐体(5)と、この筐体(5)内に配設されたフィルタ(6)(7)、電動ファン(8)および殺菌灯(9)等により構成されている。
【0028】
筐体(5)は、前後、左右、および上下の各面が閉塞された中空の箱体として形成されている。そして、図3に示すように、後面側から間仕切パネル(1)の凹所(1a)内にはめ込まれ、かつ、上下面の前端から外側に向かって直角に折曲形成されたフランジ(10)(10)を、間仕切パネル(1)の前面に、固定ねじ(11)をもって固定することにより、間仕切パネル(1)に取り付けられている。
【0029】
筐体(5)の前面下部には、空気を吸い込む吸込口(12)が設けられ、同じく前面上部には、空気を吐出させるための吹出口(13)が設けられている。また、筐体(5)内には、吸込口(12)から取り入れた空気を、内側上方に向かって導く傾斜板(5a)と、吹出口(13)に向かって導く傾斜板(5b)とが、それぞれ空気の流れ方向に沿って傾斜させた状態にして設けられている。
【0030】
電動ファン(8)は、吸込口(12)の上方において、筐体(5)内に取り付けられている。電気が投入されて駆動されると、吸込口(12)を通して空気を吸い込み、吹出口(13)側に向かって送るように機能する。
【0031】
殺菌灯(9)は、吹出口(13)の下方において、筐体(5)内に取り付けられており、筐体(5)内を通る空気の滅菌処理を行う。この殺菌灯(9)としては、例えば紫外線を出すブラックライトを使用することができる。
【0032】
フィルタ(6)は、図3および図4に示すように、吸込口(12)を塞ぐようにして、筐体(5)に脱着可能に取り付けられており、吸込口(12)を通って、筐体(5)内に吸い込まれる空気中に含まれる塵埃を捕捉してクリーン化する機能を有している。
【0033】
一方、フィルタ(7)は、図3および図4に示すように、吹出口(13)を塞ぐようにして、筐体(5)に脱着可能に取り付けられており、筐体(5)内から吹出口(13)を通って室内に吐出される空気中に含まれる塵埃、すなわちフィルタ(6)で捕捉し得なかった塵埃をさらに捕捉してクリーン化する機能を有している。
【0034】
枠体(4)は、筐体(5)の前面左右両側に、吸込口(12)と吹出口(13)とを結ぶ線と平行をなし、また吸込口(12)と吹出口(13)とを間に挟むようにして取り付けられた上下方向を向く左右1対の閉塞板(14)(14)と、この1対の閉塞板(14)(14)に跨ってそれぞれ取り付けられた下側導風板(15)および上側導風板(16)とを備えている。下側および上側の導風板(15)(16)は、後述するように、予めパネル(3)の背面(後面側)に取り付けられ、その後、パネル(3)を閉塞板(14)(14)に取り付けることにより、閉塞板(14)(14)に取り付けられるようになっている。
【0035】
各閉塞板(14)は、互いに平行をなして上下方向を向く後片(14a)と、この後片(14a)の外側端より前方に向けて直角に折曲形成された側片(14b)と、この側片(14b)の前端より外側方向けて直角に折曲形成された前片(14c)とからなっている。前片(14c)の上端部には、正面形がU字状のねじ受け部(17)と、丸孔状の取付孔(18)とが設けられ、下端部には、丸孔状の取付孔(19)が設けられている。
【0036】
各閉塞板(14)は、図4に示すように、後片(14a)が内側を向くようにして、固定ねじ(11)をもって、筐体(5)のフランジ(10)とともに、間仕切パネル(1)の前面に共締めされている。
【0037】
同じく、図4に示すように、右方の閉塞板(14)の側片(14b)の外側面には、電動ファン(8)および殺菌灯(9)への電気のオン・オフ等を制御する、空気処理装置(2)作動用のスイッチ(SW)が設けられている。したがって、このスイッチ(SW)は、閉塞板(14)の側方、すなわち空気処理装置(2)の側方より簡単に操作できる。
【0038】
上側導風板(16)は、下端部が斜め後下方に向けて傾斜するようにして、上端部がパネル(3)の後面に、段付きねじ(20)の雄ねじ部(20a)をもって締着固定されている。下側導風板(15)は、上端部が斜め後上方に向けて傾斜するようにして、下端部がパネル(3)の後面に、固定ねじ(21)をもって、取り付けられる。
【0039】
閉塞板(14)(14)へのパネル(3)および導風板(15)(16)の取り付けは、次のようにして行う。まず、パネル(3)の後面に上側導風板(16)を固着した左右の段付きねじ(20)の段部(20b)を、閉塞板(14)のねじ受け部(17)にそれぞれ受支させ、パネル(3)を、左右1対の閉塞板(14)(14)の上端部に係止して、位置決めする。このとき、下側導風板(15)をパネル(3)に固定している固定ねじ(21)の頭部が、閉塞板(14)の前片(14c)の下方に位置し、前片(14c)と干渉しないようにしておく。
【0040】
次に、閉塞板(14)の前片(14c)における上下の取付孔(18)(19)に挿通したつまみ付きの固定ねじ(22)をもって、前片(14a)と上側および下側の導風板(16)(15)の両側部を、それぞれパネル(3)の背面四隅にねじ止めすると、閉塞板(14)に、導風板(15)(16)とパネル(3)とが、簡単かつ強固に固定される。
【0041】
このようにして取り付けられた状態では、各閉塞板(14)(14)は、図4に示すように、間に空気処理装置(2)の吸込口(12)と吹出口(13)とを挟むようにして、間仕切パネル(1)の前面から前側に向かって突き出し、かつ、相対向する左右の両側を閉塞した状態にして、筐体(5)の前面に配設される。また、取り付けられた状態では、図3に示すように、下側導風板(15)の上端は、吸込口(12)の上縁に当接して、傾斜板(5a)とともに、吸い込み側の空気流路(吸気路)を形成し、上側導風板(16)の下端は、吹出口(13)の下縁に当接して、傾斜板(5b)ととも、吹出側の空気流路(吹出路)を形成する。
【0042】
なお、パネル(3)としては、空気処理装置(2)および枠体(4)よりも広い大きな面積を有するパネル材で、例えば表面に絵や文字が施されているグラフィックパネルや、写真や絵をピン等で取り付けるピンナップボード、あるいはホワイトボード等が用いられる。すなわち、空気処理装置(2)および枠体(4)よりも広くて大きな面積を有するパネル(3)を使用すると、このパネル(3)の取付状態で、空気処理装置(2)および枠体(4)装置の前面を覆って隠閉することができ、これにより、空気処理装置(2)および枠体(4)の存在を意識せずに、美観の向上を図ることができるように機能する。
【0043】
また、パネル(3)は、固定ねじ(22)を脱着させることにより、ユーザー側の用途に応じて、自由に付け替えることができる。
【0044】
次に作用について説明する。
スイッチ(SW)をオンにすると、電動ファン(8)が駆動されるとともに、殺菌灯(9)が点灯する。電動ファン(8)の駆動により、間仕切パネル(1)の前面とパネル(3)の後面との隙間の吸気路から、室内の空気が吸込口(12)を通って、空気処理装置(2)の筐体(5)内に吸い込まれ、この空気がエアフィルタ(6)−電動ファン(8)−殺菌灯(9)−エアフィルタ(7)の部分を順に通って浄化処理された後、吹出口(13)から排出され、さらに仕切壁(1)の前面とパネル(3)の後面との隙間の吹出路から、間仕切パネル(1)の前面(間仕切パネルの表面)に沿って、再び室内に吐出される。
【0045】
したがって、この間仕切壁構造では、空気処理装置(2)の前面が、この装置よりも広く大きい面積を有するパネル(3)をもって覆われて隠閉されるので、空気処理装置(2)が意識されず、美観が向上する。また、吸気と排気は、間仕切壁の表面とパネル(3)との間に設けた間隙を通して行われるので、空気は間仕切壁の表面に沿って流れ、吐出された排気が、近傍の人や通行人に直接当たることがないので、快適である。
【0046】
なお、実施の形態では、空気処理装置(2)の処理手段をエアクリーナとして、空気処理装置(2)を空気浄化装置としてあるが、空気処理装置(2)の処理手段を、暖房手段、冷房手段、または熱交換器とすることにより、空気処理装置(2)を空調装置とすることも可能である。
また、吸込口(12)が下側で、吹出口(13)が上側にある構造としたが、これは用途に応じて吸込口(12)を上側、吹出口(13)を下側とした構造等に変更してもよい。
【0047】
さらに、吸込口(12)と吹出口(13)とを互いに左右方向に配置してなる横置き型構造の空気処理装置(2)を使用した構造にしてもよい。横置き型構造の空気処理装置(2)とした場合には、空気処理装置(2)内での空気の流れは左右方向となる。
【0048】
横置き型構造の空気処理装置(2)とした場合には、図5に一例として示すように、上側に配置される閉塞板(14)の左右両側部の上縁に、U字状のねじ受け部(17)を設け、導風板(23)の上端部を段付きねじ(20)の雄ねじ部(20a)をもってパネル(3)の背面に固定し、この段付きねじ(20)の段部(20b)を、ねじ受け部(17)に受支させることにより、パネル(3)と導風板(23)とを、前述の実施の形態と同様に、閉塞板(14)(14)に係止させて位置決めすることができる。
【0049】
その後、上下の閉塞板(14)と導風板(23)との他部を、別の固定ねじ(22)をもってパネル(3)の背面に共締めすると、パネル(3)が、導風板(23)とともに、閉塞板(14)を介して間仕切パネル(1)に強固に固定される。
【0050】
なお、この変形例では、U字状のねじ受け部(17)に段付きねじ(20)の段部(20a)を受支させる構造としたが、これに代えて、固定ねじを使用し、固定ねじの雄ねじ部を受支させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明を適用した間仕切パネルの斜視図である。
【図2】本発明を適用した間仕切パネルの正面図である。
【図3】図2のIII-III線拡大断面図である。
【図4】図3に相当する部分の拡大分解斜視図である。
【図5】空気処理装置を横置き型にした場合における閉塞板と導風板との固定構造の一例を示す拡大分解斜視図である。
【符号の説明】
【0052】
(1)間仕切パネル(間仕切壁)
(1a)凹所
(2)空気処理装置
(3)パネル
(4)枠体
(5)筐体
(5a)(5b)傾斜板
(6)(7)エアフィルタ
(8)電動ファン
(9)殺菌灯
(10)フランジ
(11)固定ねじ
(12)吸込口
(13)吹出口
(14)閉塞板
(14a)後片
(14b)側片
(14c)前片
(15)下側導風板
(16)上側導風板
(17)ねじ受け部
(18)(19)取付孔
(20)段付きねじ
(20a)雄ねじ部
(20b)段部
(21)(22)固定ねじ
(23)導風板
(SW)スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内空間を仕切る間仕切壁の表面に設けた凹所に、筐体の前面に吸込口と吹出口とを備えるとともに、前記筐体内に、前記吸込口から吸い込んだ室内の空気を、処理手段を通して、前記吹出口から室内空間に吐出させる電動ファンを設けた空気処理装置を、その前面が前記凹所の開口より室内に臨むようにして嵌合し、かつ、前記間仕切壁の表面に、前記空気処理装置の前面を覆うパネルを、前記筐体の前面および間仕切壁の表面より前方に離間させて、着脱自在に取り付けたことを特徴とする空気処理装置を備える間仕切壁構造。
【請求項2】
パネルを、ピンナップボード、ホワイトボード、グラフィックボードのいずれかとするか、またはそれらのいずれにも交換可能としてなる請求項1記載の空気処理装置を備える間仕切壁構造。
【請求項3】
パネルの背面と間仕切壁の表面および空気処理装置の前面との間隙内に、吸込口と吹出口とを結ぶ線と平行をなす1対の閉塞板を、それらの間に前記吸込口と吹出口とを挟むようにして配設した請求項1または2記載の空気処理装置を備える間仕切壁構造。
【請求項4】
閉塞板の外側面に、空気処理装置作動用のスイッチを設けた請求項3記載の空気処理装置を備える間仕切壁構造。
【請求項5】
間仕切壁の表面または空気処理装置の前面に固着した閉塞板の上縁に、U字状のねじ受部を設け、これに、パネルの背面に突設した固定ねじの雄ねじ部、または段付きねじの段部を受支させて、パネルを支持するようにした請求項3または4記載の空気処理装置を備える間仕切壁構造。
【請求項6】
パネルの背面側に、室内の空気を吸込口へ導く導風板を設けるとともに、吹出口から吐出される空気を室内へ導く導風板を設けてなる請求項1〜5のいずれかに記載の空気処理装置を備える間仕切壁構造。
【請求項7】
パネルの背面に、導風板を、段付きねじをもって締着固定するとともに、前記段付きねじの段部を、閉塞板の上縁に設けたU字状のねじ受部に係止し、かつ前記導風板と閉塞板との他部を、固定ねじをもって、パネルの背面に共締めした請求項5に従属する請求項6記載の空気処理装置を備える間仕切壁構造。
【請求項8】
処理手段を、エアクリーナとすることにより、空気処理装置を、空気浄化装置とした請求項1〜7のいずれかに記載の空気処理装置を備える間仕切壁構造。
【請求項9】
処理手段を、暖房手段、冷房手段、または熱交換器とすることにより、空気処理装置を、空調装置とした請求項1〜8のいずれかに記載の空気処理装置を備える間仕切壁構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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