説明

空気循環式衝撃緩和靴及び靴の中敷

【課題】 歩行やジョギングなどを行うとき装着者の足にかかる衝撃を吸収し、足の疲労を軽減すると共に運動量を倍加させることもでき、そして歩いたり走ったりするときに風通しが円滑に行われるようにし、足の臭いを除去すると同時に水虫を予防できるようにし、また、これを通じて着用者が長時間快適な状態で靴を、より楽に着用できるようにした空気循環式衝撃緩和靴及び靴の中敷を提供する。
【解決手段】 本発明は歩行やジョギングなどを行うとき、着用者の足にかかる衝撃を吸収し足の疲労を軽減すると同時に、運動量を倍加させることができ、そして、歩いたり走ったりした時、風通しが円滑に行われるようにし、足の臭いを除去すると同時に水虫を予防し、またこれを通じて着用者が長時間快適な状態で靴をより楽に着用できるようにした空気循環式衝撃緩和靴及び靴の中敷に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は歩行時やランニング時、装着者の足にかかる衝撃を吸収して緩和させるようにした上で、歩いたり走ったりする時、風通しが円滑になるようにし、さらに、長時間快適な状態で着用できるように成した空気循環式衝撃緩和靴及び靴の中敷に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に靴は足に履いて歩くために使われるもので、このような靴は日常生活では必要不可欠で、その種類だけでも数十種類まである。また、靴はその用途と機能により運動靴、運動靴以外の靴、スリッパ、バスケットシューズ、サッカーシューズ、ゴルフシューズ、軍靴及び登山靴など様々ある。
【0003】
そして、靴の中敷は靴の内部に敷いて使うもので、このような靴の中敷は、靴を履いて長時間歩行したり、仕事をしたり、歩いたり走ったりするとき、楽になるように使用される靴の補助器具である。
【0004】
最近になり各種機能を加えて楽に履けるようにし、また健康を増進させるようにした靴及び靴の中敷が開発されている。
【0005】
一方、現代人は交通手段の発達により、運動不足及び栄養の過剰接収による肥満などで身体に様々な問題を抱えているのが実情である。
【0006】
最近多くの人が健康のため公園などでジョギングなどの運動をしており、ジョギングをする人は比較的軽い靴やトレーナーを着用して走っている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、従来の靴と靴の中敷は、歩行やジョギングなどを行うとき、足の関節に無理な衝撃が加わることを防止するための緩和機能が不足しており、このため関節の軟骨や脊髄に負担をかけるという問題がある。また、従来の靴と靴の中敷は、構造的にクッションが良くないことから、足の疲労が早く、運動量を高めることができないため、健康促進に効果がないという問題があり、とくに歩いたり走ったりするときに装着者の体重からかかる衝撃が無理に足に伝わるため、時間がたつほど疲労感を感じるという問題点があった。
【0008】
そして、従来の靴と靴の中敷は、構造的に風通しがないため、すぐに汗がたまるという問題点があり、この汗を外部へ排出することができないことから、カビなどの細菌繁殖を防ぐことができずに、結果的に靴の中に悪臭が発生し、水虫が発生するという問題点があった。
【0009】
本発明の目的は、上記した従来の欠点を解消するためになされたもので、歩行やジョギングなどを行うとき装着者の足にかかる衝撃を吸収し、足の疲労を軽減すると共に運動量を倍加させることもでき、そして歩いたり走ったりするときに風通しが円滑に行われるようにし、足の臭いを除去すると同時に水虫を予防できるようにし、また、これを通じて着用者が長時間快適な状態で靴を、より楽に着用できるようにした空気循環式衝撃緩和靴及び靴の中敷を提供せんとするにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明による空気循環式衝撃緩和靴は、靴の靴底の上部にクッション部材がはめ込まれる緩和空間を形成し、上記緩和空間の前方と後方に上下に貫通される複数のナットをそれぞれ埋め込み、上記ナットと向き合うようにクッション部材に複数の挿入ホールを垂直に開け、上記挿入ホールに垂直にスプリング埋め込まれた緩和口をそれぞれ内蔵し、上記ナットにキャップネジをそれぞれ捻子着し、上記クッション部材の前方と後方に連結溝へと連通される複数の前、後方波形溝をそれぞれ形成し、上記前方波形溝と後方波形溝を通路に連通させ、上記通路と靴底の後方に第1、第2チェックバルブをそれぞれ設置し、靴の中革と靴の敷革の前方に前方波形溝と連通する複数の吸入孔をそれぞれ形成したことを特徴とする。
【0011】
上記目的を達成するため、本発明の第1実施例による空気循環式衝撃緩和靴の中敷は、下部シートの上部前後方に通路を通じてお互いに連通する第1、第2空気室をそれぞれ形成し、上記下部シートの上面中央部内側と第1空気室に複数の凸凹溝を形成し、上部シートに第1空気室と連通する複数の吸入孔を設け、上記上部シートの下部には凸凹溝にそれぞれはめ込まれる複数の緩和突起を突出させ、上記緩和突起にはスプリングを一体に埋め込み、上記緩和突起の上側にスプリングの弾性を受ける指圧突起をそれぞれ突設させ、上記上部シートの後方上部に複数のクッション突起を形成し、上記第2空気室に緩和部材を内蔵し、上記第2空気室の前方に通路を開閉させる第1チェックバルブを設置し、上記第2空気室の後方には空気を外部に排出させる第2チェックバルブを設置したことを特徴とする。
【0012】
上記目的を達成するため、本発明の第2実施例による空気循環式衝撃緩和靴の中敷は、下部シートの上部に クッション部材がはめ込まれる緩和空間を形成し、上記緩和空間の前方と後方に上下に貫通される複数のナットをそれぞれ埋め込み、上記ナットと向き合うようにクッション部材に複数の挿入ホールを垂直に開けて、上記挿入ホールに垂直にスプリングが埋め込まれた緩和口をそれぞれ内蔵し、上記ナットにキャップネジをそれぞれ捻子着し、上記クッション部材の前方と後方に連結溝に連通される複数の前、後方波形溝をそれぞれ形成し、上記前方波形溝と後方波形溝を通路に連通させ、上記通路と下部シートの後方に 第1、第2チェックバルブをそれぞれ設置し、上部シートの前方に前方波形溝と連通する複数の吸入孔を形成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように、本発明の空気循環式衝撃緩和靴及び中敷は、歩行やジョギングなどを行うとき、装着者の足にかかる衝撃を吸収し足の疲労を軽減することができると同時に、運動量を倍加させ健康増進に効果があり、そして、歩いたり走ったりするとき新鮮な空気が入り込み風通しが円滑に行われるため、足の臭いを除去すると同時に水虫を予防することができ、また、これを通じて着用者が長時間快適な状態に靴をより楽に着用できる非常に有用なる発明である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下添付された図面により本発明の技術的構成を詳しく説明する。
【0015】
本発明による空気循環式衝撃緩和靴は、図1ないし図11で図示されるように、靴底10と中革20及び敷革30を備える靴Sにおいて、上記靴底10の上部に形成されクッション部材40を収容する緩和空間11; 上記緩和空間11の前方と後方に上下を貫通されるように埋め込まれる複数のナット50; 上記ナット50と向き合うようにクッション部材40に垂直に設けられる複数の挿入ホール41; 上記挿入ホール41にそれぞれ内蔵され、垂直に埋め込まれたスプリング61を備える緩和口60; 上記ナット50にそれぞれ捻子着されるキャップネジ70; 上記クッション部材40の前方と後方にそれぞれ形成され連結溝42a、43aに連通される複数の前、後方波形溝42、43; 上記前方波形溝42と後方波形溝43を連通させる通路44; 上記通路44と靴底10の後方にそれぞれ設置される第1、第2チェックバルブ80、90; 上記中革20と敷革30の前方に形成され前方波形溝42と連通する複数の吸入孔21、31を含んで構成されたものをその技術的構成上の基本的な特徴とする。
【0016】
ここで、上記靴Sはすべての靴に適用されるもので、このような靴Sには周知されたように靴底10と中革20及び敷革30が備えられ、靴Sは年齢別、性別または使用者の足のサイズにより様々なサイズとして形成される。
【0017】
上記緩和空間11は、図1に示したように、靴底10の上部前方から後方まで長く形成されるもので、このような緩和空間11には歩行時に発生する衝撃を吸収して緩和させると同時に空気を循環させるクッション部材40が内蔵される。このとき、上記緩和空間11の前方と後方には垂直に貫通される複数のナット50がそれぞれ挿入され一体型で圧縮形成される。
【0018】
上記吸入孔21、31は、中革20と敷革30の前方にそれぞれ形成され、お互いに連通するもので、このような吸入孔21、31は、クッション部材40に形成された前方波形溝42とお互いに連通される。このとき、上記敷革30に形成された複数の吸入孔31には、歩行時に新鮮な外部空気が入り込む。
【0019】
上記クッション部材40は、靴底10の緩和空間11に内蔵され、歩行時に発生する衝撃を吸収し、緩和させると同時に空気を循環させるもので、このようなクッション部材40は弾性を持つ軟質素材で形成され、クッション部材40には複数の挿入ホール41と複数の前、後方波形溝42、43及び通路44が備えられている。このとき、上記クッション部材40は、図示されたように、緩和空間11に対応する形状で形成される。
【0020】
上記挿入ホール41は、ナット50と向き合うようにクッション部材40に垂直にそれぞれ穴が空けられるもので、このような複数の挿入ホール41には、歩行時衝撃を吸収し緩和させる緩和口60がそれぞれ内蔵される。
【0021】
上記前方波形溝42と後方波形溝43は、図4に示すように、クッション部材40の上部前、後方にそれぞれ形成されるもので、このような複数の前、後方波形溝42、43は連結溝42a、43aに連通され、また、前方波形溝42と後方波形溝43は通路44を通じてお互いに連通され、そして後方波形溝43は図示されたように第2チェックバルブ90と連通されている。このとき、上記前、後方波形溝42、43は、歩行時空気を循環させると同時にクッション部材40の重量を減少させる役割を果たすことになる。
【0022】
上記通路44は、図4に示したように、クッション部材40の上部中央に形成されるもので、このような通路44の両端は、前方波形溝42と後方波形溝43にそれぞれ連通される。このとき、上記通路44には第1チェックバルブ80が設置される。
【0023】
上記ナット50は、緩和空間11の前方と後方にそれぞれ配置され、上下を貫通するように垂直に埋め込まれるもので、このような複数のナット50には、キャップネジ70がそれぞれネジ結合されている。このとき、上記ナット50は、緩和空間11に挿入され、一体型で圧縮形成される。
【0024】
上記緩和口60は、クッション部材40の挿入ホール41にそれぞれ内蔵され、歩行時に発生する衝撃を吸収して緩和させると同時に空気を循環させるもので、このような緩和口60は弾性を持つ軟質素材で形成され、緩和口60には、図6a、6bに示したように、弾性を与えて反発力を高めるスプリング61が垂直に埋め込まれ、このときスプリング61は、緩和口60に埋め込まれるため腐食を防止することができる。一方、上記緩和口60の上部と下部中央には、凸凹溝62、63がそれぞれ形成され、上記中革20の下部と キャップネジ70の上部には、凸凹溝62、63にそれぞれはめ込まれる突起22、71が突き出されている。
【0025】
上記キャップネジ70は、ナット50に分離できるようにそれぞれ組み立てられ、緩和口60を支えるもので、このようなキャップネジ70は、必要のあるとき緩和口60を容易に交換できるようにナット50にネジ結合で組み立てられ、このときキャップネジ70の底面には、図7bで示したように、組み立て及び分解時にキャップネジ70を容易に締付けたり外したりできるように、道具がはめ込まれる溝70aが形成されている。それにより、上記キャップネジ70がナット50にそれぞれ分離できるように捻子着され、必要があるとき緩和口60を容易に交換することができるため、つまり緩和口60の破損時新しいもので容易に交換することができ、また、使用者の体重により適正な強度を持つ緩和口60に容易に交換することができ、特に地面を踏んだとき体重が多くかかる方の緩和口60の強度を部分的にまたは一律的に異なるようにし、使用者が望むテンションが得られるように適切に調節することができる。
【0026】
本発明の他の実施例によると、図8で示したように、上記キャップネジ70の下部には、歩行や走るとき滑らないように滑り止め突起72が備えられたものを特徴とする。このとき、上記滑り止め突起72が備えられたキャップネジ70の場合には、登山靴やゴルフシューズに適用されるのが好ましい。
【0027】
上記第1チェックバルブ80は、クッション部材40の通路44に設置され、歩行時に通路44を開閉させるもので、このような第1チェックバルブ80は、クッション部材40の後方波形溝43部位の圧縮時、通路44を閉鎖させる。一方、第1チェックバルブ80は、クッション部材40の後方波形溝43部位の膨張時、通路44を開放させる。このとき、上記クッション部材40の通路44には、図1で示したように、第1チェックバルブ80がはめ込まれるバルブ設置溝44aが形成されている。
【0028】
上記第2チェックバルブ90は、靴底10の後方に外部と連通されるように設置され、空気を排出させるもので、このような第2チェックバルブ90はクッション部材40の後方波形溝43部位の圧縮時に開放され、空気を外部に排出させる一方、第2チェックバルブ90は、クッション部材40の後方波形溝43部位の膨張時に閉鎖され、空気が外部に排出されることを遮断する。このとき、上記靴底10の後方には、図1に示したように、第2チェックバルブ90がはめ込まれるバルブ設置溝12が形成されている。
【0029】
図10と図11は、本発明による中革20と敷革30の他の実施例を示したもので、本発明の他の実施例によると、上記中革20の前方と後方上部には、複数の指圧突起23及びクッション突起24がそれぞれ突設され、上記敷革30には、指圧突起23及びクッション突起24と向き合う複数の切り取り部32が形成され、その上部にはスパン反物30aが付着されている。
【0030】
ここで、上記指圧突起23は、図10と図11で示したように、中革20の前方上部に形成されるもので、このような複数の指圧突起23は歩行時、足の底に指圧効果を与える。
【0031】
上記クッション突起24は、図10と図11で示したように、中革20の後方上部に形成されるもので、このような複数のクッション突起24は、歩行時に衝撃を吸収して緩和させる効果を有する。
【0032】

上記切り取り部32は、図10と図11で示したように、敷革30に備えられ指圧突起23及びクッション突起24と向き合うもので、このような複数の切り取り部32は四方に容易に広がるように、略「*」型に切開されている。このとき、上記切り取り部32には、指圧突起23とクッション突起24がそれぞれはめ込まれている。
【0033】
上記スパン反物(30a)は、図10と図11で示したように、敷革30の上部に付着されるもので、このようなスパン反物30aは、切り取り部32に弾性を与えると同時に、指圧突起23とクッション突起24が敷革30の上部に露出されるのを防止する。
【0034】
このように構成された本発明による空気循環式衝撃緩和靴の全体的な作動関係を詳しく説明すると、次のようになる。
【0035】
靴Sが履かれることなく使用されていない状態においては、緩和口60の弾力によりクッション部材40と前、後方波形溝42、43部位は膨張された状態を維持している。
【0036】
靴Sを履いて歩いたり、走ったりするとクッション部材40と前、後方波形溝42、43及び緩和口60が弾力的に圧縮及び膨張しながら緩和作用と空気循環作用を行うようになる。
【0037】
まず、図9aで示したように、歩行中、足の底の後ろ部分が敷革30と中革20を押すと、その圧力によりクッション部材40の後方波形溝43部位が圧縮され、これにより結果的にクッション部材40の後方に設置された緩和口60が圧縮されて衝撃を吸収して緩和させ、これと同時に後方波形溝43部位から圧縮された空気は第2チェックバルブ90を通じて外部に排出される。一方、後方波形溝43部位から圧縮された空気の圧力により、第1チェックバルブ80が閉じるため、クッション部材40の通路44は閉鎖される。
【0038】
次に、図9bで示したように、歩行中の足の底の前部分が敷革30と中革20を押すと、その圧力によりクッション部材40の前方波形溝42部位が圧縮され、これにより結果的にクッション部材40の前方に設置された緩和口60が圧縮されて衝撃を吸収して緩和させ、これと同時に前方波形溝42部位から圧縮された空気がクッション部材40の通路44に排出されるため第1チェックバルブ80は開くようになる。
【0039】
一方、図9c示したように歩行中、地面から靴Sが完全に離れると、クッション部材40の前、後方波形溝42、43部位は、緩和口60の復元力により元の状態に膨張され、これにより結果的に緩和口60が膨張される後方波形溝43内には吸入力が発生し、また、前方波形溝42と緩和口60が元の状態に膨張されながら吸入力を発生させるため、結果的に敷革30と中革20の吸入孔31、21を通じて外部の新鮮な空気が前方波形溝42に入り込む。このように前方波形溝42内に入り込んだ新鮮な空気は、通路44と第1チェックバルブ80を通じて後方波形溝43内に自然に入り込むため、結果的に歩行時において、新鮮な空気が靴Sの内部に持続的に循環されるようになる。
【0040】
このように本発明の空気循環式衝撃緩和靴は、靴に緩和作用が与えられ、クッション性が非常に良いことから、歩いたり走ったりするとき足の疲労を最大限軽減することができる長所があり、構造的に使用者の運動量を高めて健康増進に大きな効果を与える長所があり、運動不足により発生される各種成人病などを予防できる長所がある。
【0041】
そして、本発明の空気循環式衝撃緩和靴は、歩いたり走ったりするとき靴の内部に新鮮な外部空気が入り込み風通しが円滑に行われるため、中の臭いを除去できると同時に水虫を予防できる長所があり、またこれを通じて着用者が長時間快適な状態に靴をより楽に着用できる長所がある。
【0042】
同時に本発明によると、先ほど述べたように、キャップネジ70がナット50からそれぞれ分離できるようにネジ組み立てによって締め付けられ、必要のあるときに緩和口60を容易に交替することができるため、すなわち緩和口60の破損時において新しいものに容易に交換できる長所があり、また使用者の体重に合わせて適正な強度を持つ緩和口60に容易に交換できる長所があり、特に地面を踏んだとき体重が多くかかる方の緩和口60の強度を部分的にまたは一律的に異なるようにし、使用者が望むテンションで適切に調節できる長所がある。
【0043】
また、本発明によると、スプリング61が緩和口60に内蔵された状態で密封されるため、腐食を防止することができる長所がある。
【0044】
以下では本発明による空気循環式衝撃緩和靴中敷の技術的構成を詳しく説明する。
【0045】
本発明の第1実施例による空気循環式衝撃緩和靴中敷は、図12ないし図18bで図示されているように、下部シート100と上部シート200で形成された靴の中敷Aにおいて、上記下部シート100の上部前、後方にそれぞれ形成され、通路110を通じてお互いに連通する第1、第2空気室120、130; 上記下部シート100の上面中央部内側と第1空気室130に形成される複数の凸凹溝140; 上記上部シート200に形成され第1空気室120と連通する複数の吸入孔210;上記凸凹溝140にはめ込まれるように、上部シート200の下部に突き出され垂直に埋め込まれたスプリング220aを備える複数の緩和突起220;上記緩和突起220の上側に突き出されスプリング220aの弾性を受ける指圧突起230; 上記上部シート200の後方上部に形成される複数のクッション突起240; 上記第2空気室130に内蔵される緩和部材300; 上記第2空気室130の前方に設置され通路110を開閉させる第1チェックバルブ400;上記第2空気室130の後方に外部と連通されるように設置され空気を排出させる第2チェックバルブ500を含んで構成されたものをその技術的構成上の基本的な特徴とする。
【0046】
ここで、上記中敷Aは、運動靴、靴、スリッパ、バスケットシューズ、サッカーシューズ、ゴルフシューズ、軍靴、登山靴などの各種靴にはめ込まれるもので、このような中敷Aは下部シート100と上部シート200で形成され、中敷Aは年齢別、性別または使用者の足のサイズにより様々なサイズで形成される。
【0047】
上記通路110は、下部シート100の上部中央に形成されるもので、このような通路110の両端は第1空気室120と第2空気室130にそれぞれ連通されている。
【0048】
上記第1空気室120は、下部シート100の上部前方に形成されるもので、このような第1空気室120には、上部シート200の緩和突起220が内蔵される。このとき、本発明の正しい実施例によると、上記第1空気室120には複数の波形溝150が形成されていることが好ましい。
【0049】
上記第2空気室130は、下部シート100の上部後方に形成され、通路110を通じて第1空気室120と連通されるもので、このような第2空気室130の前方には、歩行時に通路110を開閉させる第1チェックバルブ400が設置され、また、第2空気室130の後方には、空気を外部に排出させる第2チェックバルブ500が設置されている。このとき、上記第2空気室130には緩和部材300が内蔵されている。
【0050】
上記凸凹溝140は、下部シート100の上面中央部内側と第1空気室120にそれぞれ形成されるもので、このような複数の凸凹溝140には、緩和突起220の下端部がそれぞれはめ込まれている。
【0051】
上記波形溝150は、第1空気室120に形成されるもので、このような波形溝150は下部シート100の重量を減少させると同時に歩行時空気を循環させる役割を果たすことになる。
【0052】
上記吸入孔210は、上部シート200の前方に穴が空けられるもので、このような吸入孔210は、下部シート100で形成された第1空気室120とお互いに連通される。このとき、上記上部シート200に形成された複数の吸入孔210には、歩行時に新鮮な外部空気が入り込むことになる。
【0053】
上記緩和突起220は、上部シート200の下部に突き出され、凸凹溝140にはめ込まれるもので、このような複数の緩和突起220は、第1空気室120に内蔵され、歩行時に衝撃を緩和させると同時に空気を循環させる役割を果たす。また、歩行中足の底の前部分が上部シート200を押すと、その圧力により緩和突起220が圧縮されて衝撃を吸収して緩和させる。
【0054】
上記スプリング220aは、緩和突起220に一体でそれぞれ埋め込まれるもので、このようなスプリング220aは緩和突起220に弾性を与えて反発力を高める。このとき、上記スプリング220aは、緩和突起220に埋め込まれるため腐食を防止することができる。
【0055】
上記指圧突起230は、緩和突起220の上側に突き出されスプリング220aの弾性を受けるもので、このような指圧突起230はスプリング220aのテンションを受けて弾力的に足の底に指圧効果を与える。
【0056】
上記クッション突起240は、上部シート200の後方上部に形成されるもので、このような複数のクッション突起240は歩行時に衝撃を吸収して緩和させる。
【0057】
上記緩和部材300は、第2空気室130に内蔵されるもので、このような緩和部材300は歩行時衝撃を吸収すると同時に空気を循環させる。
【0058】
本発明のある実施例によると、図13、14と図16a、16bで図示されたように、上記緩和部材300は、2個の皺管310が一体で形成された一組で形成され、第2空気室130の両側にそれぞれ配置され、上記皺管310の内部にはスプリング320が内蔵され、真空状態に密封処理されている。このとき、上記スプリング320は、皺管310に真空状態に出入りするため腐食を防止することができると同時に、反発力を高めることができる。
【0059】
本発明の他の実施例によると、図18aと図18bで図示されたように、上記緩和部材300は、上部シート200の後方下部に一体で形成され下部に突き出される複数の緩和突起330と、上記緩和突起330にそれぞれ埋め込まれるスプリング340で構成されたものを特徴とする。このとき、上記スプリング340は緩和突起330に一体で出入りするため、腐食を防止することができると同時に反発力を高めることができる。
【0060】
上記第1チェックバルブ400は、第2空気室130の前方に設置され、歩行時に通路110を開閉させるもので、このような第1チェックバルブ400は、第2空気室130の圧縮時に通路110を閉鎖させ、一方第1チェックバルブ400は第2空気室130の膨張時に通路110を開放させる。
【0061】
上記第2チェックバルブ500は、第2空気室130の後方に外部と連通できるように設置され、空気を排出させるもので、このような第2チェックバルブ500は、第2空気室130の圧縮時に開放され空気を外部に排出させる一方、この第2チェックバルブ500は、第2空気室130の膨張時に閉鎖され空気が外部に排出されることを遮断する。このとき、図面では第2チェックバルブ500が、第2空気室130の後方に設置された 状態を図示したが、本発明の実施例では上記第2チェックバルブ500を第2空気室130の片側に設置されることもあることを明らかにしておく。
【0062】
このように構成された本発明の第1実施例による空気循環式衝撃緩和靴中敷の全体的な作動関係を詳しく説明すると次のようになる。
【0063】
本発明の中敷Aを靴内部にはめて靴を履かない状態での平常時には、緩和突起220と緩和部材300の弾力により第1、第2空気室120、130は膨張された状態を維持するようになる。
【0064】
本発明の中敷Aを靴にはめて靴を履いて歩いたり走ったりすると、第1、第2空気室120、130と緩和突起220及び緩和部材300が、弾力的に圧縮及び膨張しながら緩和作用と空気循環作用を行うようになる。
【0065】
まず、 図17aに示したように、歩行中に足の底の後ろ部分が上部シート200を押すと、その圧力により第2空気室130が圧縮され、これにより結果的に緩和部材300の皺管310とスプリング320が圧縮されて衝撃を吸収して緩和させ、これと同時に第2空気室130内から圧縮された空気は、第2チェックバルブ500を通じて外部に排出される一方、第2空気室130内から圧縮された空気の圧力により第1チェックバルブ400が通路110に密着されるため通路110は閉じるようになる。
【0066】
次に、図17bに示したように、歩行中足の底の前部分が上部シート200を押すと、その圧力により第1空気室120が圧縮され、これにより結果的に緩和突起220とスプリング220aが圧縮されて衝撃を吸収し緩和させ、これと同時に第1空気室120内から圧縮された空気が通路110に排出されるため、第1チェックバルブ500は開くようになる。
【0067】
一方、図17cに示したように、歩行中に地面から足を離すと、第1、第2空気室120、130は緩和突起220と緩和部材300の復元力により元の状態に膨張し、これにより結果的に緩和部材300の皺管310とスプリング320が膨張するため、第2空気室130内には吸入力が発生し、これと同時に第2空気室130内から発生した吸入力により第1チェックバルブ400が自動的に開放されるため、通路110を通じて第2空気室130と第1空気室120はお互いに連通される一方、第2チェックバルブ500は閉じた状態を維持するものである。
【0068】
また、第1空気室120と緩和突起220、スプリング220aが元の状態に膨張しながら吸入力を発生させるため、結果的に上部シート200の吸入孔210を通じて外部の新鮮な空気が第1空気室120に入り込み、このように第1空気室120内に入り込んだ新鮮な空気は通路110を通じて第2空気室130内に自然に入り込むため、結果的に歩行時に新鮮な空気が中敷Aの内部に持続的に循環されるようになる。
【0069】
また、このような本発明の第1実施例による空気循環式衝撃緩和靴の中敷(A)には、緩和作用が与えられ、クッションが非常に良いため歩いたり走ったりするとき足の疲労を最大限に軽減することができる長所があり、構造的に使用者の運動量を高めて健康増進に大きな効果を与える長所があり、運動不足により発生される各種成人病などを予防できる長所がある。
【0070】
そして、本発明の空気循環式衝撃緩和靴の中敷Aは、歩いたり走ったりするとき新鮮な外部空気が入り込み風通しが円滑に行われるため、足の臭いを除去できると同時に水虫を予防することができる長所があり、また、これを通じて着用者が長時間快適な状態に靴をより楽に着用できる長所がある。
【0071】
同時に、本発明によると、第1空気室120に複数の波形溝150が形成されるため、下部シート100の重量を減少できる長所があり、スプリング220a、320が緩和突起220と皺管310にそれぞれ内蔵された状態に密封されるため、腐食を防止することができると同時に反発力を高めることができる長所があり、上部シート200に複数の指圧突起230が形成されるため歩行時に指圧効果を得ることができる長所がある。
【0072】
本発明の第2実施例による空気循環式衝撃緩和靴の中敷は、図19ないし図27cで図示されるように、下部シート1000と上部シート2000に形成された中敷Bにおいて、上記下部シート1000の上部に形成されクッション部材3000を収容する緩和空間1100; 上記緩和空間1100の前方と後方に上下を貫通されるように埋め込まれる複数のナット4000;上記ナット4000と向き合うようにクッション部材3000に垂直に穴が空けられる複数の挿入ホール3100;上記挿入ホール3100にそれぞれ内蔵され垂直に埋め込まれたスプリング5100を備える緩和口5000;上記ナット4000にそれぞれ結ばれるキャップネジ6000; 上記クッション部材3000の前方と後方にそれぞれ形成され連結溝3210、3310に連通される複数の前、後方波形溝3200、3300;上記前方波形溝3200と後方波形溝3300を連通させる通路3400;上記通路3400と下部シート1000の後方にそれぞれ設置される第1、第2チェックバルブ7000、8000; 上記上部シート2000の前方に形成され前方波形溝3200と連通する複数の吸入孔2100を含んで構成されたものをその技術的構成上の基本的な特徴とする。
【0073】
ここで、上記中敷Bは運動靴、靴、スリッパ、バスケットシューズ、サッカーシューズ、ゴルフシューズ、軍靴、登山靴などの各種靴にはめ込まれるもので、このような中敷Bは下部シート1000と上部シート2000に形成され、中敷Bは年齢別、性別または使用者の足のサイズにより様々なサイズで形成される。
【0074】
上記緩和空間1100は、図20で示したように下部シート1000の上部前方から後方まで長く形成されるもので、このような緩和空間1100では歩行時に発生する衝撃を吸収して緩和させると同時に、空気を循環させるクッション部材3000が内蔵されている。このとき、上記緩和空間1100の前方と後方には垂直に貫通される複数のナット4000がそれぞれ挿入され一体型で圧縮形成されている。
【0075】
上記吸入孔2100は、上部シート2000の前方に形成されるもので、このような吸入孔2100は、クッション部材3000で形成された前方波形溝3200とお互いに連通されている。このとき、上記上部シート2000に形成された複数の吸入孔2100には歩行時に新鮮な外部空気が入り込む。
【0076】
上記クッション部材3000は、下部シート1000の緩和空間1100に内蔵され、歩行時に発生する衝撃を吸収して緩和させると同時に空気を循環させるもので、このようなクッション部材3000は、弾性を持つ軟質素材で形成され、クッション部材3000には複数の挿入ホール3100と、複数の前、後方波形溝3200、3300及び通路3400が備えられている。このとき、上記クッション部材3000は、図示されたように、緩和空間1100に対応する形状で形成されている。
【0077】
上記挿入ホール3100はナット4000と向き合うように、クッション部材3000に垂直にそれぞれ穴が設けられるもので、このような複数の挿入ホール3100には、歩行時に衝撃を吸収して緩和させる緩和口5000がそれぞれ内蔵されている。
【0078】
上記前方波形溝3200と後方波形溝3300は、図23に示したように、クッション部材3000の上部前、後方にそれぞれ形成されるもので、このような複数の前、後方波形溝3200、3300は、連結溝3210、3310に連通され、また前方波形溝3200と後方波形溝3300は、通路3400を通じてお互いに連通され、そして後方波形溝3300は、図示されたように、第2チェックバルブ8000と連通されている。このとき、上記前、後方波形溝3200、3300は、歩行時に空気を循環させると同時に、クッション部材3000の重量を減少させる役割を果たすことになる。
【0079】
上記通路3400は、図23に示したように、クッション部材3000の上部中央に形成されるもので、このような通路3400の両端は、前方波形溝3200と後方波形溝3300にそれぞれ連通される。このとき、上記通路3400には第1チェックバルブ7000が設置される。
【0080】
上記ナット4000は、緩和空間1100の前方と後方にそれぞれ配置され、上下を貫通されるように垂直に埋め込まれるもので、このような複数のナット4000にはキャップネジ6000がそれぞれネジ結合されている。このとき、上記ナット4000は緩和空間1100に挿入され一体型で圧縮形成される。
【0081】
上記緩和口5000は、クッション部材3000の挿入ホール3100にそれぞれ内蔵され、歩行時に発生する衝撃を吸収し緩和させると同時に空気を循環させるもので、このような緩和口5000は弾性を持つ軟質素材で形成され、緩和口5000には図25a、25bでのように弾性を与えて反発力を高めるスプリング5100が垂直に埋め込まれ、このときスプリング5100は、緩和口5000に埋め込まれるため腐食を防止することができる。一方、上記緩和口5000の上部と下部中央には凸凹溝5200、5300がそれぞれ形成され、上記上部シート2000の下部とキャップネジ6000の上部には凸凹溝5200、5300にそれぞれはめ込まれる突起2200、6100が突設されている。
【0082】
上記キャップネジ6000は、ナット4000と分離できるようにそれぞれ組み立てられ緩和口5000を支えるもので、このようなキャップネジ6000は、必要のあるとき緩和口5000を容易に交換できるようにナット4000にネジ結合で取り付けられ、このときキャップネジ6000の底面には、図26bで示したように、組み立て及び分解時、キャップネジ6000を容易に締めたり、弛めたりできるように道具がはめ込まれる溝6010が形成されている。上記キャップネジ6000が、ナット4000に対しそれぞれ分離できるようにネジ組み立てに締め付けられ、必要のあるとき緩和口5000を容易に交換することができるため、緩和口5000の破損時に新しいものに容易に交換することができる。また、使用者の体重により適正な強度を持つ緩和口5000に容易に交換することができ、とくに地面を踏んだとき体重が多くかかる方に緩和口5000の強度を部分的にまたは一律的に異なるようにし、使用者が望むテンションに適切に調節することができる。
【0083】
上記第1チェックバルブ7000は、クッション部材3000の通路3400に設置され、歩行時に通路3400を開閉させるもので、このような第1チェックバルブ7000は、クッション部材3000の後方波形溝3300部位の圧縮時に通路3400を閉鎖する一方、第1チェックバルブ7000は、クッション部材3000の後方波形溝3300の部位に膨張時、通路3400を開放させる。このとき、上記クッション部材3000の通路3400には、図20に示したように、第1チェックバルブ7000がはめ込まれるバルブ設置溝3410が形成されている。
【0084】
上記第2チェックバルブ8000は、下部シート1000の後方に外部と連通されるように設置されて空気を排出させるもので、このような第2チェックバルブ8000は、クッション部材3000の後方波形溝3300部位の圧縮時に開放され、空気を外部に排出させる一方、第2チェックバルブ8000は、クッション部材3000の後方波形溝3300部位の膨張時に閉鎖され、空気が外部に排出されることを遮断する。このとき、上記下部シート1000の後方には、図20に示したように、第2チェックバルブ8000がはめ込まれるバルブ設置溝1200が形成されている。
【0085】
このように構成された本発明の第2実施例による空気循環式衝撃緩和靴の中敷の全体的な作動関係を詳しく説明すると次のようになる。
【0086】
本発明の中敷Bを靴にはめて靴を履かない状態での平常時には、緩和口5000の弾力によりクッション部材3000と前、後方波形溝3200、3300部位は膨張された状態を維持するようになる。
【0087】
本発明の中敷Bを靴にはめて靴を履いて歩いたり、走ったりすると、クッション部材3000と前、後方波形溝3200、3300及び緩和口5000が弾力的に圧縮及び膨張しながら緩和作用と空気循環作用を行うことになる。
【0088】
まず、図27aに示したように、歩行中に足の底の後ろ部分が上部シート2000を押すと、その圧力によりクッション部材3000の後方波形溝3300部位が圧縮され、これにより結果的にクッション部材3000の後方に設置された緩和口5000が圧縮されて衝撃を吸収して緩和させ、これと同時に後方波形溝3300部位から圧縮された空気は、第2チェックバルブ8000を通じて外部に排出される一方、後方波形溝3300部位から圧縮された空気の圧力により第1チェックバルブ7000が閉じるため、クッション部材3000の通路3400は閉鎖される。
【0089】
次に、図27bに示したように、歩行中に足の底の前部分が上部シート2000を押すと、その圧力によりクッション部材3000の前方波形溝3200部位が圧縮され、これにより結果的にクッション部材3000の前方に設置された緩和口5000が圧縮されて衝撃を吸収して緩和させ、これと同時に前方波形溝3200部位から圧縮された空気がクッション部材3000の通路3400に排出されるため第1チェックバルブ7000が開くことになる。
【0090】
一方、図27cに示したように、歩行中に地面から足を離すとクッション部材3000の前、後方波形溝3200、3300部位は緩和口5000の復元力により元の状態に膨張され、これにより結果的に緩和口5000が膨張されるため、後方波形溝3300内には吸入力が 発生し、また前方波形溝3200と緩和口5000が元の状態に膨張されながら吸入力を発生させるため、結果的に上部シート2000の吸入孔2100を通じて外部の新鮮な空気が前方波形溝3200に入り込み、このように前方波形溝3200内に入り込んだ新鮮な空気は、通路3400と第1チェックバルブ7000を通じて後方波形溝3300内に自然に入り込むため、結果的に歩行時新鮮な空気が中敷Bの内部に持続的に循環されるようになる。
【0091】
このような本発明の第2実施例による空気循環式衝撃緩和靴の中敷Bは、緩和作用が与えられクッションが非常に良いため、歩いたり、走ったりするとき、足の疲労を最大限に軽減することができる長所があり、構造的に使用者の運動量を高めて健康増進に大きな効果を与える長所があり、運動不足により発生される各種成人病などを予防できる長所がある。
【0092】
そして、本発明の空気循環式衝撃緩和靴の中敷Bは、歩いたり走るとき新鮮な外部空気が入り込み風通しが円滑に行われるため、足の臭いを除去できると同時に水虫を予防できる長所があり、またこれを通じて着用者が長時間快適な状態に靴をより楽に着用できる長所がある。
【0093】
同時に本発明によると、先ほど述べたようにキャップネジ6000がナット4000にそれぞれ分離できるように捻子着され、必要のあるとき緩和口5000を容易に交換することができるため、緩和口5000の破損時に新しいものに容易に交換できる長所があり、また、使用者の体重により適正な強度を持つ緩和口5000に容易に交換できる長所があり、特に地面を踏んだとき体重が多くかかる方に緩和口5000の強度を部分的に、または一律的に異なるようにし使用者が望むテンションに適切に調節できる長所がある。
【0094】
また、本発明によるとスプリング5100が、緩和口5000に内蔵された状態に密封されるため、腐食を防止することができる長所がある。
【産業上の利用可能性】
【0095】
以上、詳細に説明したように、本発明は、足が疲れず、むれないことから、運動靴以外の靴、スリッパ、バスケットシューズ、サッカーシューズ、ゴルフシューズのような運動靴、軍靴、登山靴として有効に利用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本発明の分解斜視図である。
【図2】本発明の結合状態を示す断面図である。
【図3】本発明の分離状態を示す断面図である。
【図4】本発明によるクッション部材を示す平面図である。
【図5】本発明の要部を抜粋した分解斜視図である。
【図6a】本発明による緩和口を示す斜視図と断面図である。
【図6b】本発明による緩和口を示す斜視図と断面図である。
【図7a】本発明によるキャップネジを示す斜視図と断面図である。
【図7b】本発明によるキャップネジを示す斜視図と断面図である。
【図8】本発明によるキャップネジのほかの実施例を示す断面図である。
【図9a】本発明の作動状態を示す断面図である。
【図9b】本発明の作動状態を示す断面図である。
【図9c】本発明の作動状態を示す断面図である。
【図10】本発明による中革と敷革の他の実施例を示す分解斜視図である。
【図11】図10の結合状態を示す断面図である。
【図12】本発明に係る中敷の第1実施例を示す斜視図である。
【図13】本発明の分解斜視図である。
【図14】本発明の断面図である。
【図15a】本発明による上部シートの底面を示す斜視図である。
【図15b】本発明による上部シートの緩和突起と指圧突起を示す断面図である。
【図16a】本発明による緩和部材を示す斜視図である。
【図16b】図16aの断面図である。
【図17a】本発明の作動状態を示す断面図である。
【図17b】本発明の作動状態を示す断面図である。
【図17c】本発明の作動状態を示す断面図である。
【図18a】本発明による緩和部材の他の実施例を示す斜視図である。
【図18b】図18aの断面図である。
【図19】本発明に係る中敷の第2実施例を示す斜視図である。
【図20】本発明の分解斜視図である。
【図21】本発明の結合状態を示す断面図である。
【図22】本発明の分離状態を示す断面図である。
【図23】本発明によるクッション部材を示す平面図である。
【図24】本発明の要部を抜粋した分解斜視図である。
【図25a】本発明による緩和口を示す斜視図と断面図である。
【図25b】本発明による緩和口を示す斜視図と断面図である。
【図26a】本発明によるキャップネジを示す斜視図と断面図である。
【図26b】本発明によるキャップネジを示す斜視図と断面図である。
【図27a】本発明の作動状態を示す断面図である。
【図27b】本発明の作動状態を示す断面図である。
【図27c】本発明の作動状態を見示す断面図である。
【符号の説明】
【0097】
S 靴
10 靴底
11、1100 緩和空間
20 中革
21、31、210、2100 吸入孔
22、71、2200、6100 突起
23、230 指圧突起
24 クッション突起
30 敷革
30a スパン反物
32 切り取り部
40、3000 クッション部材
41、3100 挿入ホール
42、3200 前方波形溝
42a、43a、3210、3310 連結溝
43、3300 後方波形溝
44、110、3400 通路
50、4000 ナット
60、5000 緩和口
61、220a、320、340、5100 スプリング
62、63、140、5200、5300 凸凹溝
70、6000 キャップネジ
72 滑り止め突起
80、400、7000 第1チェックバルブ
90、500、8000 第2チェックバルブ
A、B 中敷
100、1000 下部シート
120 第1空気室
130 第2空気室
150 波形溝
200、2000 上部シート
220、330 緩和突起
240 クッション突起
300 緩和部材
310 皺管



【特許請求の範囲】
【請求項1】
靴底(10)と中革(20)及び敷革(30)を備える靴(S)において、上記靴底(10)の上部に形成されクッション部材(40)を収容する緩和空間(11); 上記緩和空間(11)の前方と後方に上下を貫通されるように埋め込まれる複数のナット(50); 上記ナット(50)と向き合うようにクッション部材(40)に垂直に穴が空けられる複数の挿入ホール(41); 上記挿入ホール(41)にそれぞれ内蔵され垂直に埋め込まれたところのスプリング(61)を備える緩和口(60); 上記ナット(50)にそれぞれ捻子着されるキャップネジ(70); 上記クッション部材(40)の前方と後方にそれぞれ形成され連結溝(42a)(43a)に連通される複数の前、後方波形溝(42)(43); 上記前方波形溝(42)と後方波形溝(43)を連通させる通路(44); 上記通路(44)と靴底(10)の後方にそれぞれ設置される第1、第2チェックバルブ(80)(90);上記中革(20)と敷革(30)の前方に形成され前方波形溝(42)と連通する複数の吸入孔(21)(31)を含むことを特徴とする、空気循環式衝撃緩和靴。
【請求項2】
上記緩和口(60)の上部と下部中央には、凸凹溝(62)(63)がそれぞれ形成され、上記中革(20)の下部とキャップネジ(70)の上部には凸凹溝(62)(63)にそれぞれはめ込まれる突起(22)(71)が突設されたことを特徴とする、請求項1に記載の空気循環式衝撃緩和靴。
【請求項3】
上記キャップネジ(70)の下部には、滑り止め突起(72)が備えられていることを特徴とする、請求項1に記載の空気循環式衝撃緩和靴。
【請求項4】
上記中革(20)の前方と後方上部には、複数の指圧突起(23)及びクッション突起(24)がそれぞれ突設され、上記敷革(30)には指圧突起(23)及びクッション突起(24)と向き合う複数の切り取り部(32)が形成され、上記敷革(30)の上部にはスパン反物(30a)が付着されていることを特徴とする、請求項1に記載の空気循環式衝撃緩和靴。
【請求項5】
下部シート(100)と上部シート(200)で形成された中敷(A)において、上記下部シート(100)の上部前、後方にそれぞれ形成され通路(110)を通じてお互いに連通する第1、第2空気室(120)(130); 上記下部シート(100)の上面中央部内側と第1空気室(120)に形成される複数の凸凹溝(140); 上記上部シート(200)に形成され第1空気室(120)と連通する複数の吸入孔(210); 上記凸凹溝(140)にはめ込まれるように上部シート(200)の下部に突設され垂直に埋め込まれたスプリング(220a)を備える複数の緩和突起(220); 上記緩和突起(220)の上側に突設されスプリング(220a)の弾性を受ける指圧突起(230); 上記上部シート(200)の後方上部に形成される複数のクッション突起(240); 上記第2空気室(130)に内蔵される緩和部材(300); 上記第2空気室(130)の前方に設置され通路(110)を開閉させる第1チェックバルブ(400); 上記第2空気室(130)の後方に外部と連通されるように設置され空気を排出させる第2チェックバルブ(500)を含むことを特徴とする、空気循環式衝撃緩和靴の中敷。
【請求項6】
上記第1空気室(120)には、複数の波形溝(150)が形成されていることを特徴とする、請求項5に記載の空気循環式衝撃緩和靴の中敷。
【請求項7】
上記緩和部材(300)は、2個の皺管(310)が一体で形成された一組で形成されて第2空気室(130)の両側にそれぞれ配置され、上記皺管(310)の内部にはスプリング(320)が内蔵され密封処理されていることを特徴とする、請求項5に記載の空気循環式衝撃緩和靴の中敷。
【請求項8】
上記緩和部材(300)は、上部シート(200)の後方下部に一体で形成され、下部に突設される複数の緩和突起(330)と、上記緩和突起(330)にそれぞれ埋め込まれるスプリング(340)とで構成されたことを特徴とする、請求項5に記載の空気循環式衝撃緩和靴の中敷。
【請求項9】
下部シート(1000)と上部シート(2000)に形成された中敷(B)において、上記下部シート(1000)の上部に 形成されクッション部材(3000)を収容する緩和空間(1100); 上記緩和空間(1100)の前方と後方に上下を貫通されるように埋め込まれる複数のナット(4000); 上記ナット(4000)と向き合うようにクッション部材(3000)に垂直に穴が空けられる複数の挿入ホール(3100); 上記挿入ホール(3100)にそれぞれ内蔵され垂直に埋め込まれたスプリング(5100)を備える緩和口(5000); 上記ナット(4000)にそれぞれ捻子着されるキャップネジ(6000); 上記クッション部材(3000)の前方と後方にそれぞれ形成され連結溝(3210)(3310)に連通される複数の前、後方波形溝(3200)(3300); 上記前方波形溝(3200)と後方波形溝(3300)を連通させる通路(3400); 上記通路(3400)と下部シート(1000)の後方にそれぞれ設置される第1、第2チェックバルブ(7000)(8000); 上記上部シート(2000)の前方に形成され前方波形溝(3200)と連通する複数の吸入孔(2100)を含むことを特徴とする、空気循環式衝撃緩和靴の中敷。
【請求項10】
上記緩和口(5000)の上部と下部中央には、凸凹溝(5200)(5300)がそれぞれ形成され、上記上部シート(2000)の下部とキャップネジ(6000)の上部には凸凹溝(5200)(5300)にそれぞれはめ込まれる 突起(2200)(6100)が突設されたことを特徴とする、請求項9に記載の空気循環式衝撃緩和靴の中敷。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6a】
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【図6b】
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【図7a】
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【図7b】
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【図8】
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【図9a】
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【図9b】
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【図9c】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15a】
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【図15b】
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【図16a】
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【図16b】
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【図17a】
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【図17b】
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【図17c】
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【図18a】
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【図18b】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25a】
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【図25b】
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【図26a】
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【図26b】
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【図27a】
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【図27b】
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【図27c】
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【公表番号】特表2009−540916(P2009−540916A)
【公表日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−516396(P2009−516396)
【出願日】平成19年6月19日(2007.6.19)
【国際出願番号】PCT/KR2007/002969
【国際公開番号】WO2007/148910
【国際公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【出願人】(508373327)ドクター フォー ドクター カンパニー リミテッド (1)
【Fターム(参考)】