説明

笠木カバーおよびこれを用いた笠木の改修方法

【課題】笠木の改修作業を容易に行うことができると共に、十分な取付け強度を得ることができる笠木カバーを提供する。
【解決手段】既設の笠木14に覆装される笠木カバー15であって、下面が開放されると共に、既設の笠木14に上側から装着(外嵌)されるカバー本体21と、既設の笠木14を下側から支持する格子13から外れた位置にそれぞれ配設され、カバー本体21の両下端部31を連結する1以上の連結板23と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、改修対象となる既設の笠木に覆装される笠木カバーおよびこれを用いた笠木の改修方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、手摺の改修工法として、既設の笠木を覆う新笠木と、既設の支柱の内外両側に立設した新支柱とを取り付けるものが知られている(特許文献1参照)。この新笠木は、連結具および連結材を介して、既設の笠木にねじ止め固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−138651号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、笠木の改修では、費用の節約から下地処理を十分行わず塗装を上塗りすることが行われる。この改修方法では、塗装の剥がれ等により凹凸が生じ数回の改修が限度となる。かかる場合、上記改修工法のように、笠木カバーとして上記新笠木を既設の笠木に覆い被せることが考えられる。しかしながら、かかる工法であっても、既設の笠木の側面にねじ穴開け、連結材および連結具をねじ止めし、さらに新笠木を連結材や連結具にねじ止めする必要があるため、改修作業が煩雑であると共に、費用がかさむという問題があった。一方、新笠木を既設の笠木に接着固定することも考えられるが、これでは、十分な取付け強度が得られない。
【0005】
本発明は、改修作業を容易に行うことができると共に、十分な取付け強度を得ることができる笠木カバーおよびこれを用いた笠木の改修方法を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の笠木カバーは、既設の笠木に覆装される笠木カバーであって、下面が開放され、笠木に上側から装着されるカバー本体と、笠木を支持する支持材から外れた位置にそれぞれ配設され、カバー本体の両下端部を連結する複数の連結材と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、下面が開放されたカバー本体を既設の笠木に上側から装着した後、連結材によって、カバー本体の両下端部を連結することで、笠木カバーを取り付ける。このように、既設の笠木への穴開け等を必要とせず、笠木カバーを簡単に取り付けることができる。よって、現場での作業を簡易化することができ、改修作業を短期間で容易に行うことができる。また、連結材が、カバー本体の両下端部が拡開するのを抑え込むため、カバー本体による笠木の装着状態を維持することができる。よって、笠木が強固に装着され、十分な取付け強度を得ることができる。
【0008】
この場合、カバー本体は、両下端部から内側にそれぞれ突設した一対の補強リブ部を有していることが好ましい。
【0009】
この場合、各補強リブ部は、カバー本体の各下端部と共に矩形の中空部を構成していることが好ましい。
【0010】
これらの構成によれば、曲げに対するカバー本体(両下端部)の強度を向上させることができる。
【0011】
また、各連結材は、板材で構成されると共に、一対の補強リブ部に対しプッシュリベットを介して締結されていることが好ましい。
【0012】
この構成によれば、連結材を、工具を必要とせず手作業で取り付けることができるため、笠木カバーをより簡単に取り付けることができ、改修作業をより短期間で容易に行うことができる。
【0013】
さらに、カバー本体の天面と笠木の上面との間に介設された弾力性を有する上部スペーサーを、更に備え、笠木は、一対の補強リブ部と上部スペーサーとにより上下方向に挟持されていることが好ましい。
【0014】
この構成によれば、一対の補強リブ部と上部スペーサーとにより上下方向で挟持することで、装着したカバー本体が上下方向にガタ付くことが無く、より高い取付け精度を得ることができる。
【0015】
一方、カバー本体の両内側面と笠木の両外側面との間にそれぞれ介設された弾力性を有する一対の側部スペーサーを、更に備え、笠木は、一対の側部スペーサーにより前後方向に挟持されていることが好ましい。
【0016】
この構成によれば、一対の側部スペーサーにより前後方向で挟持することで、装着したカバー本体が前後方向にガタ付くことが無く、より高い取付け精度を得ることができる。
【0017】
また、カバー本体は、硬質の樹脂で構成され、上部スペーサーおよび一対の側部スペーサーは、軟質の樹脂で構成され、カバー本体、上部スペーサーおよび一対の側部スペーサーは、2色成型により一体に成型されていることが好ましい。
【0018】
この構成によれば、2色成型(異材料成型)を用いることで、カバー本体および各スペーサーを容易に形成することができると共に、高い一体性を得ることができる。
【0019】
本発明の笠木の改修方法は、上記の笠木カバーを用い、既設の笠木を改修する笠木の改修方法であって、定尺のカバー本体を、笠木の長さに合わせてカットするカット工程と、カットしたカバー本体を、笠木に上側から装着する装着工程と、装着したカバー本体に、1以上の連結材を締結する締結工程と、を備えたことを特徴とする。
【0020】
この構成によれば、上記の笠木カバーを用いることで、改修作業を容易に且つ精度良く行うことができ、居住者の生活に影響を与えることなく、工事を進めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】既設のバルコニーを示した模式図である。
【図2】笠木を示した断面図(a)および下面図(b)である。
【図3】実施形態に係る笠木に装着した笠木カバーを示した断面図(a)および下面図(b)である。
【図4】笠木カバーを示した分解断面図である。
【図5】笠木の改修作業の各工程を示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付の図面を参照して、本発明の笠木カバーおよびこれを用いた笠木の改修方法について説明する。本実施形態では、既設のバルコニーの手摺に設置する笠木カバーを例に挙げて説明する。そこで、この手摺を説明し、その後、笠木カバーおよび笠木の改修方法について説明する。なお、図中では、バルコニーの幅方向をX軸方向とし、バルコニーの奥行き方向をY軸方向とし、バルコニーの高さ方向をZ軸方向とする。また、Y軸方向を、笠木および笠木カバーの前後方向として説明する。
【0023】
図1に示すように、この手摺1は、左右に配設された一対の支柱11と、両支柱11の下部間に架け渡され、パラペットから所定の間隔を存して配設された下桟12と、下桟12に所定のピッチで配置した複数の格子(手摺り子)13と、両支柱11の上部間に架け渡されると共に、複数の格子13の上端に支持された笠木14とで構成されている。なお、壁支持方式の手すりの場合には、下桟12および笠木14は、左右の手すり壁に架け渡される。
【0024】
図2に示すように、笠木14は、スチール製のチャンネル材で構成されており、天壁部14aおよび前後側壁部14bと、前後側壁部14bの両下端部を、90°内側に曲げた一対の内曲げ部14cと、を一体に有している。よって、全体として、下向きの角型「C」字状に形成されている。そして、笠木14は、バルコニーの幅方向に延在していると共に、内部に入り込んだ天壁部14aの下面中央で、各格子13の上端部に支持されている。なお、請求項にいう「笠木を支持する支持材」は、複数の格子13により構成されている。本実施形態の笠木14は、スチール製であり、すでに数度の改修により塗装が重ね塗りされ、表面に部分的な塗装の剥れが生じている。そこで、笠木14に笠木カバー15を取り付けて、笠木14を改修する。
【0025】
ここで図3および図4を参照して、笠木カバー15について説明する。図3は、笠木14に装着した笠木カバー15を示した断面図(a)および下面図(b)である。図4は、笠木カバー15を示した分解断面図である。図3および図4に示すように、笠木カバー15は、下側が開放され、笠木14に上側から装着(外嵌)する断面「C」字状のカバー本体21と、カバー本体21の内面に配設された上部スペーサー22aおよび一対の側部スペーサー22bと、カバー本体21の両下端部31を連結する複数の連結板(連結材)23と、各連結板23をカバー本体21に締結するための各一対のプッシュリベット24と、を備えている。カバー本体21を笠木14に装着し、カバー本体21に連結板23を締結することで、笠木カバー15が、笠木14に覆装される。
【0026】
カバー本体21は、天壁部21aと前後側壁部21bとを有し、全体として下向きの断面「C」字状に形成されている。そして、カバー本体21は、笠木14に沿って、バルコニーの幅方向に延在している。すなわち、カバー本体21は、笠木14全域に亘って配設され、笠木14の天面および側面を覆っている。また、カバー本体21は、硬質の樹脂(例えば、硬質のポリ塩化ビニル)により構成されており、後述の両下端部31の拡開を許容する弾性(弾性率)を有している。なお、カバー本体21は、各支柱11との間に、遊びを生じるようにカットされる。
【0027】
また、カバー本体21は、前後側壁部21bの両下端部31(図3、4中の点線部)に、その内側にそれぞれ突設した一対の補強リブ部32と、当該両下端部31の下方にそれぞれ延在した一対のガイドリブ部33と、を有している。一対の補強リブ部32は、カバー本体21の両下端部31と共に、上下2分した矩形の中空部を構成している。すなわち、一対の補強リブ部32は、当該中空部を有した中空リブである。また、各補強リブ部32の下壁には、プッシュリベット24を挿通するためのリベット貫通孔32aが形成されている。すなわち、各補強リブ部32の下壁が、プッシュリベット24の締結領域(フランジ)となる。また、各補強リブ部32の上面は、笠木14の内曲げ部14cに当接しており、天壁部21aと供して、笠木14を上下方向で挟み込むように形成されている。
【0028】
一対のガイドリブ部33は、それぞれ各連結板23の前後端面に面して配設されており、締結時の各連結板23をガイドする。すなわち、当該一対のガイドリブ部33が、各連結板23締結時の位置合せに寄与する。
【0029】
上部スペーサー22aは、カバー本体21の天面に並んで設けられ、当該天面と笠木14の上面との間に介設された2個の上部スペーサーパッド36から成る。一方、一対の側部スペーサー22bは、カバー本体21の両内側面にそれぞれ並んで設けられ、当該両内側面と笠木14の両外側面との間にそれぞれ介設された各2個の側部スペーサーパッド37から成る。各スペーサーパッド36、37は、カバー本体21に沿って延在した半円管状に形成されており、カバー本体21の延在方向全域に亘って配設されている。また、各スペーサーパッド36、37は、軟質の樹脂(例えば、軟質のポリ塩化ビニル)により構成されており、弾力性を有している。笠木14は、一対の補強リブ部32と潰れるように変形した上部スペーサー22aとにより上下方向に挟持され、同様に潰れるように変形した一対の側部スペーサー22bにより前後方向に挟持されている。なお、カバー本体21と、上部スペーサー22aおよび一対の側部スペーサー22b(各スペーサーパッド36、37)とは、2色押出成型により一体に成型されている。
【0030】
複数の連結板23は、格子13から外れた位置に、カバー本体21の延在方向に所定のピッチ(例えば、3本の格子13に対し1枚のピッチ)でそれぞれ配設されており、当該各位置において両下端部31を連結している。各連結板23は、長方形のアルミ板であり、前後両端部には、プッシュリベット24を挿通するための一対のリベット挿通孔23aが形成されている。一対のリベット挿通孔23aは、笠木カバー15の一対のリベット貫通孔32aに対応する位置に形成されており、各連結板23は、一対の補強リブ部32に対しプッシュリベット24を介して締結されている。すなわち、複数の連結板23は、一対の補強リブ部32を介して、両下端部31を連結している。
【0031】
図4に示すように、各プッシュリベット24は、ピン挿入孔47と拡開する脚部48を有したリベット本体41と、ピン挿入孔47に挿入される挿入ピン42と、を備えている。リベット本体41は、円柱状の本体部46と、本体部46に形成されたピン挿入孔47と、ピン挿入孔47の先端側に配設された脚部48と、本体部46の後端外周に形成され、連結板23の表面に突き当てるフランジ状の突当て部49と、を有している。挿入ピン42をピン挿入孔47に入れ込み、挿入ピン42が脚部48に当接した状態で、挿入ピン42をさらに押し込むことで、脚部48を拡開させる。これによって、プッシュリベット24がかしめ状態となる(図3参照)。すなわち、プッシュリベット24を、リベット挿通孔23aおよびリベット貫通孔32aに挿通した状態とし、且つ突当て部49を連結板23の表面に突き当てた状態で、連結板23に位置規制されたリベット本体41に対し挿入ピン42を押し込むことで、脚部48を変形させ、カバー本体21と連結板23とをリベット締結する。このように、プッシュリベット24は、工具レスの手作業のみで使用可能であり、且つ表面側からの作業(押し込み)のみで使用可能なリベットである。
【0032】
次に図5を参照して、笠木カバー15を用い、既設の笠木14を改修する改修方法について説明する。図5は、当該改修方法における笠木14の改修作業の各工程を示した説明図である。図5に示すように、まず、作業者は、定尺のカバー本体21を、笠木14の長さに合わせてカットする(S1:カット工程)。次に、カットしたカバー本体21を笠木14に上側から装着(外嵌)する(S2:装着工程)。具体的には、カバー本体21を一度拡開させ、上側から笠木14に嵌め込んだ後、拡開を解除する。これによって、各スペーサーパッド36、37を介して、笠木14がカバー本体21の前後側壁部21bに挟み込まれると共に、笠木14がカバー本体21の天壁部21aと両補強リブ部32に挟み込まれる。すなわち、カバー本体21が、前後方向および上下方向で、笠木14を挟み込む状態となる。
【0033】
カバー本体21を笠木14に装着したら、プッシュリベット24により、装着したカバー本体21に、複数の連結板23をリベット締結する(S3:締結工程)。具体的には、両リベット挿通孔23aと両リベット貫通孔32aとが一致するように、連結板23を、カバー本体21にあてがい(位置合せし)、一対のプッシュリベット24を、一対のリベット貫通孔32aおよび一対のリベット挿通孔23aにそれぞれ挿通した後、各プッシュリベット24の挿入ピン42を押し込んで、各プッシュリベット24をかしめる。これによって、本改修作業を終了する。
【0034】
以上のような構成によれば、既設の笠木14への穴開け等を必要とせず、笠木カバー15を簡単に取り付けることができる。よって、現場での作業を簡易化することができ、改修作業を短期間で容易に行うことができる。また、連結板23が、カバー本体21の両下端部31が拡開するのを抑え込むため、カバー本体21による笠木14の装着状態を維持することができる。よって、笠木14が強固に装着され、十分な取付け強度を得ることができる。
【0035】
また、一対の補強リブ部32を有することにより、曲げに対するカバー本体21の強度を向上させることができる。
【0036】
さらに、各補強リブ部32と連結板23とをプッシュリベット24を介して締結することにより、連結板23を、工具を必要とせず手作業で取り付けることができるため、笠木カバー15をより簡単に取り付けることができ、改修作業をより短期間で容易に行うことができる。
【0037】
またさらに、笠木14を、一対の補強リブ部32と上部スペーサー22aとにより上下方向で挟持することで、装着したカバー本体21が上下方向にガタ付くことが無く、より高い取付け精度を得ることができる。
【0038】
また、笠木14を、一対の側部スペーサー22bにより前後方向で挟持することで、装着したカバー本体21が前後方向にガタ付くことが無く、より高い取付け精度を得ることができる。
【0039】
さらに、カバー本体21、上部スペーサー22aおよび一対の側部スペーサー22bを、2色成型により一体に成型することで、カバー本体21および各スペーサー22a、22bを容易に形成することができると共に、高い一体性を得ることができる。
【0040】
なお、本実施形態においては、プッシュリベット24を用いて、カバー本体21の両下端部31(補強リブ部32)と連結板23とを締結する構成であったが、これに限るものではなく、例えば、締結部材として、プッシュリベット24以外のリベットを用いて締結する構成であっても良いし、ねじやボルトを用いて締結する構成であっても良い。なお、工具レスで締結可能な締結部材を用いることが好ましい。また、表面側からの作業のみで締結可能な締結部材を用いることが好ましい。さらに、笠木カバー15の交換が必要である場合には、取り外し可能な締結部材を用いることが好ましい。
【0041】
また、本実施形態においては、笠木カバー15が、既設の笠木14における外面の損傷に対しこれを改修すべく当該笠木14を覆うものであるが、笠木カバー15が、笠木14の外観を装飾する装飾カバーであっても良いし、笠木14を保護する保護カバーであっても良い。
【0042】
さらに、本実施形態においては、複数の連結板23を用いて、両下端部31を連結する構成であったが、単一の連結板23を用いて、両下端部31を連結する構成であっても良い。また、連結板23の形状についても長方形に限らず、例えば、格子13を挿通する挿通開口と、挿通開口の側方(Y軸方向)に連なり、連結板23を側方から入れ込んで格子13を挿通開口に相対的に導く着脱スリットと、を有した櫛歯状の連結板23を用いても良い。
【0043】
またさらに、本実施形態において、カット工程(S1)を現場作業で行うか、現場外(例えば工場等)で行うか、について言及しなかったが、現場作業で行っても良いし、現場外で行い、カットした笠木カバー15(厳密には、カバー本体21)を現場に持ち込んでも良い。前者であれば、笠木14の長さをその場で測定し、その場で改修作業を行うことができるため、一連の作業をスムーズに行うことができるという利点がある。一方、後者であれば、切断工具すら現場に持ち込む必要がない上、現場作業を極力なくすことができるという利点がある。
【符号の説明】
【0044】
13:格子、 14:笠木、 15:笠木カバー、 21:カバー本体、 22a:上部スペーサー、 22b:側部スペーサー、 23:連結板、 24:プッシュリベット、 32:補強リブ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
既設の笠木に覆装される笠木カバーであって、
下面が開放され、前記笠木に上側から装着されるカバー本体と、
前記笠木を支持する支持材から外れた位置にそれぞれ配設され、前記カバー本体の両下端部を連結する1以上の連結材と、を備えたことを特徴とする笠木カバー。
【請求項2】
前記カバー本体は、前記両下端部から内側にそれぞれ突設した一対の補強リブ部を有していることを特徴とする請求項1に記載の笠木カバー。
【請求項3】
前記各補強リブ部は、前記カバー本体の各下端部と共に矩形の中空部を構成していることを特徴とする請求項2に記載の笠木カバー。
【請求項4】
前記各連結材は、板材で構成されると共に、前記一対の補強リブ部に対しプッシュリベットを介して締結されていることを特徴とする請求項2または3に記載の笠木カバー。
【請求項5】
前記カバー本体の天面と前記笠木の上面との間に介設された弾力性を有する上部スペーサーを、更に備え、
前記笠木は、前記一対の補強リブ部と前記上部スペーサーとにより上下方向に挟持されていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の笠木カバー。
【請求項6】
前記カバー本体の両内側面と前記笠木の両外側面との間にそれぞれ介設された弾力性を有する一対の側部スペーサーを、更に備え、
前記笠木は、前記一対の側部スペーサーにより前後方向に挟持されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の笠木カバー。
【請求項7】
前記カバー本体は、硬質の樹脂で構成され、
前記上部スペーサーおよび前記一対の側部スペーサーは、軟質の樹脂で構成され、
前記カバー本体、前記上部スペーサーおよび前記一対の側部スペーサーは、2色成型により一体に成型されていることを特徴とする請求項6に記載の笠木カバー。
【請求項8】
請求項1ないし7のいずれかに記載の笠木カバーを用い、既設の笠木を改修する笠木の改修方法であって、
定尺のカバー本体を、前記笠木の長さに合わせてカットするカット工程と、
カットした前記カバー本体を、前記笠木に上側から装着する装着工程と、
装着した前記カバー本体に、前記1以上の連結材を締結する締結工程と、を備えたことを特徴とする笠木の改修方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−246614(P2012−246614A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−116787(P2011−116787)
【出願日】平成23年5月25日(2011.5.25)
【出願人】(000150006)日本総合住生活株式会社 (35)
【出願人】(000010065)フクビ化学工業株式会社 (150)
【出願人】(597053522)リフォジュール株式会社 (8)
【Fターム(参考)】