説明

筒体用スケール除去装置及びスケール除去方法

【課題】筒体に付着したスケールを、ブラシを用いて効率良く除去することができる筒体用スケール除去装置を提供すること。
【解決手段】先端にブラシ2を支持するロッド10,40と、ロッド10,40に対して軸中心の回転力を付与するためのモータ11,41と、モータ11,41の出力軸とロッド10,40との間に連結されモータ11,41の回転をロッド10,40の軸中心の揺動運動へと変換する変換手段12,42とを備え、ブラシ2は、揺動運動することによって筒体1に付着したスケールを除去する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筒体に付着したスケールを除去するための筒体用スケール除去装置及びスケール除去方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、筒体に付着したスケールを除去する装置として、種々の装置が提案されている。
【0003】
特許文献1には、ノズルを用いて管内面に噴射素材を噴射し、スケールを除去する発明が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、筒状加工物の内面を研削加工することによってスケールを除去する発明が開示されている。
【0005】
また、筒体に付着したスケールを除去する装置として、回転するブラシを用いてスケールを除去する装置も知られている。ブラシを用いた装置は、特許文献1や特許文献2に開示の装置と比較して、装置を簡便に構成することができる。
【特許文献1】特開2003−181401号公報
【特許文献2】特開平8−257884号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、回転するブラシを筒体に接触させてスケールを除去する装置の場合、ブラシは同一方向のみの回転であるため、ブラシが筒体に効率良く接触せず、スケールを効率良く除去することができない。
【0007】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、筒体に付着したスケールを、ブラシを用いて効率良く除去することができる筒体用スケール除去装置及びスケール除去方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、筒体に付着したスケールをブラシを用いて除去する筒体用スケール除去装置であって、先端に前記ブラシを支持するロッドと、前記ロッドに対して軸中心の回転力を付与するためのモータと、前記モータの出力軸と前記ロッドとの間に連結され、前記モータの回転を前記ロッドの軸中心の揺動運動へと変換する変換手段と、を備え、前記ブラシは、揺動運動することによって筒体に付着したスケールを除去することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、筒体に接触するブラシは、同一方向の連続回転ではなく揺動運動、つまり、所定の角度範囲で往復回転するため、ブラシが筒体に効率良く接触し、筒体に付着したスケールを効率良く除去することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0011】
まず、図1及び図2を参照して、本発明の実施の形態に係る筒体用スケール除去装置100について説明する。図1は筒体用スケール除去装置100の平面図であり、図2は筒体用スケール除去装置100の側面図である。
【0012】
筒体用スケール除去装置100は、筒体1に付着したスケールをブラシ2を用いて除去する装置である。具体的には、両端が開口した筒体1の一方の開口端部を金型にて閉塞成形するクロージング加工を行い有底筒体とした後に、底部1aの内外面に付着した酸化スケールを除去するための装置である。
【0013】
筒体用スケール除去装置100は、筒体1の底部1aの外面に付着したスケールを除去するための外面スケール除去装置3と、筒体1の底部1aの内面に付着したスケールを除去するための内面スケール除去装置4とを備える。外面スケール除去装置3は筒体1の底部1aに対向して基台5上に配置され、内面スケール除去装置4は筒体1の開口部1bに対向して基台5上に配置される。
【0014】
また、筒体1のスケール除去は、第1ステージ100Aと第2ステージ100Bの2つの工程で行われる。第1ステージ100Aには、外面スケール除去装置3及び内面スケール除去装置4の双方が配置され、底部1aの内外面のスケール除去が行われる。また、第2ステージ100Bには、内面スケール除去装置4のみが配置され、底部1aの内面のスケール除去が行われる。第1ステージ100Aと第2ステージ100Bにおける内面スケール除去装置4は、その構成が同じであり、後述するようにブラシ2の形状が異なるだけである。なお、図2は、第1ステージ100Aにおける筒体用スケール除去装置100の側面図である。
【0015】
筒体1は、その外周を複数のホルダー30によって把持されて位置決めされる。ホルダー30は、筒体1と平行に延在する一対のレール31に沿って移動可能な移動台32に支持される。移動台32は、基台5上に配置された移動台戻し機構33の駆動によってレール31上を移動可能となっている。
【0016】
移動台戻し機構33は、エアシリンダ34と、エアシリンダ34に給排される圧縮空気によって移動するピストンロッド35とを備える。ピストンロッド35の先端は、中継板36を介して移動台32に結合される。
【0017】
移動台戻し機構33は、後述するように、筒体1の底部1aの内外面のスケールを除去するブラシ2を筒体1に押し付ける際、互いの押し付け力の違いによって筒体1が移動台32を介してレール31に沿って移動し押し付け前の位置からずれてしまった場合に、移動台32を初期の位置まで戻すためのものである。
【0018】
次に、外面スケール除去装置3について説明する。
【0019】
外面スケール除去装置3は、先端にブラシ2を支持するロッド10と、ロッド10に対して軸中心の回転力を付与するためのモータ11と、モータ11の出力軸11aとロッド10との間に連結されモータ11の回転をロッド10の軸中心の揺動運動へと変換する変換手段としてのクランク機構12とを備える。
【0020】
ロッド10は、基端側が円筒状のスリーブ13に回転自在に支持されて筒体1と同軸的に配置される。ロッド10の先端のブラシ2は筒体1の底部1a外面に対峙し、ロッド10の基端部10aはクランク機構12に連結される。
【0021】
スリーブ13は、ロッド10と平行に延在する一対のレール14に沿って移動可能な移動台15に支持板16を介して支持される。移動台15には、エアシリンダ17に給排される圧縮空気によって移動するピストンロッド18が中継板19を介して連結される。したがって、エアシリンダ17の駆動によって、ロッド10は、一対のレール14に沿って軸方向、つまり筒体1の軸方向へと移動することができる。このように、ロッド10は、筒体1と相対移動可能である。
【0022】
モータ11も、スリーブ13と同様に、移動台15に支持板16を介して支持される。したがって、エアシリンダ17の駆動によって、ロッド10及びモータ11は、一体に筒体1の軸方向へと移動する。
【0023】
次に、図3を参照して、クランク機構12について説明する。図3はクランク機構12の正面図である。
【0024】
クランク機構12は、モータ11の出力軸11aとロッド10の基端部10aとを、リンク機構20によって連結する。
【0025】
リンク機構20は、一端がモータ11の出力軸11aが連結固定される第1リンク21と、一端が第1リンク21の他端に回動自在に連結される第2リンク22と、一端が第2リンク22の他端に回動自在に連結されると共に他端がロッド10の基端部10aに連結固定される第3リンク23とを備える。
【0026】
このように、モータ11の出力軸11aとロッド10の基端部10aとが3つのリンク21〜23を介して連結されることによって、モータ11の回転はロッド10の揺動運動へと変換される。
【0027】
具体的には、図3(a)から図3(b)の状態に変化した場合、つまり、モータ11が反時計回りに180度回転した場合には、第3リンク23は、ロッド10を中心軸として反時計回りに約60度程度回転する。したがって、ロッド10も、軸中心に反時計回りに約60度回転する。
【0028】
そして、図3(b)から図3(a)の状態に変化した場合、つまり、モータ11がさらに反時計回りに180度回転した場合には、第3リンク23は、回転方向を変え、ロッド10を中心軸として時計回りに約60度程度回転する。したがって、ロッド10も、軸中心に時計回りに約60度回転する。
【0029】
このように、モータ11が1回転する間に、ロッド10は、軸中心に約60度の角度範囲で往復回転運動する。したがって、モータ11が連続回転すれば、ロッド10は軸中心に揺動運動することになる。以上のように、モータ11の回転は、クランク機構12によってロッド10の軸中心の揺動運動へと変換される。
【0030】
なお、外面スケール除去装置3は、第1ステージ100Aにのみに配置され、第2ステージ100Bにおける外面スケール除去装置3に対応する位置には、内面スケール除去装置4によって底部1a内面のスケール除去を行う際に、底部1a外面に当接して筒体1を支持する支持機構25が配置される。
【0031】
次に、内面スケール除去装置4について説明する。なお、第1ステージ100Aと第2ステージ100Bにおける内面スケール除去装置4は、その構成が同じであるため、同一の構成には同一の符号を付して説明する。
【0032】
内面スケール除去装置4は、先端にブラシ2を支持するロッド40と、ロッド40に対して軸中心の回転力を付与するためのモータ41と、モータ41の出力軸41aとロッド40との間に連結されモータ41の回転をロッド40の軸中心の揺動運動へと変換する変換手段としてのクランク機構42とを備える。
【0033】
ロッド40は、基端側が円筒状のスリーブ43に回転自在に支持されて筒体1と同軸的に配置される。ロッド40の先端のブラシ2は、筒体1の開口部1bから筒体1の中空部内へ出入可能であり、ロッド40の基端部40aはクランク機構42に連結される。
【0034】
スリーブ43は、ロッド40と平行に延在する一対のレール44に沿って移動可能な第1移動台45に支持板46を介して支持される。モータ41も、スリーブ43と同様に、第1移動台45に支持板46を介して支持される。このように、ロッド40及びモータ41は、第1移動台45に支持され、一対のレール44に沿って一体に筒体1の軸方向へと移動する。
【0035】
クランク機構42は、外面スケール除去装置3のクランク機構12と構成が同一であるため、説明を省略する。
【0036】
一対のレール44には、第1移動台45と共に、第2移動台47も移動可能に配置される。
【0037】
第2移動台47には、筒体1と同軸的に延在し両端が開口した筒状のパイプ48が支持される。
【0038】
このように、筒体1、ロッド40、及びパイプ48が同軸的に配置され、パイプ48は、筒体1の中空部内を移動可能であり、かつロッド10はパイプ48の中空部を挿通可能である。
【0039】
ロッド40を支持する第1移動台45とパイプ48を支持する第2移動台47とは、移動台駆動機構50(移動機構)によって、一対のレール44に沿って一体に移動可能であると共に、相対移動可能に構成される。
【0040】
移動台駆動機構50は、一対の第1エアシリンダ51,第2エアシリンダ52を備え、第1エアシリンダ51,第2エアシリンダ52に給排される圧縮空気によって移動するピストンロッド53,54の互いの先端が連結されている。なお、ピストンロッド53,54は、レール44に平行に延在する。
【0041】
第1エアシリンダ51の本体51aは第1移動台45に結合され、第2エアシリンダ52は基台5上に配置される。また、ピストンロッド53,54の互いの先端を連結する連結部55は、第2移動台47に結合される。
【0042】
第1エアシリンダ51を駆動すると、ピストンロッド53は第2エアシリンダ52のピストンロッド54に連結され進退不能であるため、本体51aが第1移動台45と共に一対のレール44に沿って移動する。このように、第1エアシリンダ51を駆動することによって、第1移動台45のみが移動するため、ロッド40を、パイプ48に対して相対移動させることができる。第1エアシリンダ51が、ロッド40とパイプ48とを相対移動させる相対移動手段に該当する。
【0043】
第2エアシリンダ52を駆動すると、ピストンロッド54に連結部55を介して連結された第2移動台47、及びピストンロッド54に第1エアシリンダ51を介して連結された第1移動台45が、一対のレール44に沿って移動する。このように、第2エアシリンダ52を駆動することによって、第1移動台45及び第2移動台47が一体に移動するため、ロッド40とパイプ48を一体に移動させることができる。
【0044】
次に、図2及び図4を参照して、第1ステージ100Aにおける外面スケール除去装置3及び内面スケール除去装置4の動作について説明する。図2は、筒体1のスケール除去を行う前の筒体用スケール除去装置100の側面図であり、図4は、筒体1のスケール除去を行っている状態の筒体用スケール除去装置100の側面図である。
【0045】
まず、筒体1をホルダー30によって把持し位置決めする。
【0046】
次に、外面スケール除去装置3及び内面スケール除去装置4を同時に動作させ、それぞれのブラシ2を筒体1に対して位置決めする。
【0047】
外面スケール除去装置3では、エアシリンダ17を駆動することによって、モータ11及びロッド10を一体に筒体1に向かって移動させ、ロッド10先端のブラシ2が筒体1の底部1a外面に当接した時点で移動を停止させる。
【0048】
なお、外面スケール除去装置3におけるブラシ2は、底部1a外面の全周に均一に接触可能なものが用いられる。
【0049】
内面スケール除去装置4では、第1エアシリンダ51を駆動することによって、ロッド40をパイプ48に対して相対移動させ、ロッド40の先端のブラシ2をパイプ48の中空部内に収容する。
【0050】
続いて、第2エアシリンダ52を駆動し、ロッド40及びパイプ48を一体に移動させ、ブラシ2をパイプ48内に収容した状態で筒体1の開口部1bから中空部内へと挿入する。
【0051】
パイプ48の先端が筒体1の底部1a内面近傍に到達した時点で、ロッド40及びパイプ48の移動を停止させる。
【0052】
次に、第1エアシリンダ51を駆動し、ロッド40をパイプ48に対して相対移動させ、ロッド40の先端のブラシ2をパイプ48の先端開口から突出させて、底部1a内面に当接させる。
【0053】
このように、外面スケール除去装置3及び内面スケール除去装置4のそれぞれのブラシ2が筒体1の底部1aに当接した状態で、筒体1が初期の位置からずれた場合には、移動台戻し機構33を駆動することによって移動台32を移動させ、筒体1を初期の位置へと戻す。
【0054】
なお、このとき、外面スケール除去装置3のエアシリンダ17は最伸長状態であるのに対して、内面スケール除去装置4の第2エアシリンダ52は伸長可能な状態に設定される。これにより、それぞれのブラシ2は、磨耗した場合でも筒体1に接触可能となる。
【0055】
次に、移動台戻し機構33のエアシリンダ34の空気供給源を遮断し、筒体1がブラシ2の軸方向の動きに追従できるようにする。
【0056】
次に、外面スケール除去装置3及び内面スケール除去装置4のモータ11及びモータ41を駆動し、ロッド10及びロッド40を軸中心に揺動運動させる。これにより、それぞれのブラシ2は、底部1a内外面に押し当てられた状態で揺動し、底部1a内外面に付着したスケールが除去される。
【0057】
なお、第1ステージ100Aでは、外面スケール除去装置3及び内面スケール除去装置4の双方が配置されるため、以上にて説明したように底部1aの内外面のスケール除去が同時に行われる。それに対して、第2ステージ100Bでは、内面スケール除去装置4のみが配置されるため、底部1aの内面のスケール除去のみが行われる。
【0058】
また、第1ステージ100Aにおける内面スケール除去装置4のブラシ2は、底部1a内面の中央付近のスケールを除去可能なものが用いられ、第2ステージ100Bにおける内面スケール除去装置4のブラシ2は、底部1a内面の外縁付近のスケールを除去可能なものが用いられる。したがって、筒体1は、第1ステージ100Aから第2ステージ100Bに搬送されて、双方の内面スケール除去装置4のブラシ2によって磨かれることによって、底部1a内面の全体のスケールが除去されることになる。
【0059】
また、筒体用スケール除去装置100は、付帯設備として、スケール除去作業後に、筒体1内の空気を吸い込む吸引装置60も備える。
【0060】
吸引装置60は、基台5に連結されて配置され、吸引管61を通じて筒体1内に吸引力を発生し、スケール除去作業に伴って筒体1の中空部内に堆積した屑を除去する。
【0061】
以上の本実施の形態によれば、以下に示す作用効果を奏する。
【0062】
筒体1に接触するブラシ2は、同一方向のみの回転ではなく一定の角度範囲で回転の向きを変えつつ揺動運動するため、底部1a内外面に対して同一方向だけでなく、反対方向からも反復して繰り返し接触する。したがって、底部1a内外面に付着したスケールを効率良く除去することができる。
【0063】
また、ブラシ2の回転方向が常に同一方向への回転である場合には、ブラシ2は一方向へ折り曲げられた状態となり先端が底部1a内外面に効率良く接触しない。しかし、筒体用スケール除去装置100では、ブラシ2は揺動運動し、回転方向が切り換わる際にブラシの折り曲げ方向も変わる。したがって、ブラシ2の先端が底部1a内外面に効率よく接触し、底部1a内外面に付着したスケールを効率良く除去することができる。
【0064】
また、効率良くスケールを除去することができる結果として、底部1a内外面に押し当てるブラシの推力を小さくできるため、ブラシ2の寿命が向上する。
【0065】
さらに、内面スケール除去装置4では、ブラシ2は、筒体1の中空部内を移動し底部1a内面近傍に到達するまでは、パイプ48内に収容された状態で移動する。したがって、ブラシ2が筒体1の中空部を移動する際、筒体1の内周面にブラシ2が接触することがなく、ブラシ2の通過による内周面の傷の発生が防止される。これにより、筒体1の品質が向上する。
【0066】
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本発明に係る筒体用スケール除去装置は、円筒部材の表面に付着したスケールを除去する装置に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の実施の形態に係る筒体用スケール除去装置を示す平面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る筒体用スケール除去装置を示す側面図である。
【図3】クランク機構の正面図である。
【図4】筒体のスケール除去を行っている状態の筒体用スケール除去装置の側面図である。
【符号の説明】
【0069】
100 筒体用スケール除去装置
1 筒体
1a 底部
2 ブラシ
3 外面スケール除去装置
4 内面スケール除去装置
10 ロッド
11 モータ
12 クランク機構
14 レール
15 移動台
20 リンク機構
40 ロッド
41 モータ
42 クランク機構
44 レール
45 第1移動台
47 第2移動台
48 パイプ
51 第1エアシリンダ
52 第2エアシリンダ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒体に付着したスケールをブラシを用いて除去する筒体用スケール除去装置であって、
先端に前記ブラシを支持するロッドと、
前記ロッドに対して軸中心の回転力を付与するためのモータと、
前記モータの出力軸と前記ロッドとの間に連結され、前記モータの回転を前記ロッドの軸中心の揺動運動へと変換する変換手段と、を備え、
前記ブラシは、揺動運動することによって筒体に付着したスケールを除去することを特徴とする筒体用スケール除去装置。
【請求項2】
前記ロッドは、筒体の中空部内を軸方向に相対移動可能であり、
前記ブラシは、筒体内面に付着したスケールを除去することを特徴とする請求項1に記載の筒体用スケール除去装置。
【請求項3】
前記ロッドが挿通可能であり、筒体の中空部内を軸方向に相対移動可能なパイプと、
前記ロッドと前記パイプとを相対移動させる相対移動手段と、をさらに備え、
前記ブラシは、前記パイプ内に収容された状態で筒体の中空部内を移動し、筒体内面に付着したスケールを除去する際に、前記相対移動手段によって前記パイプの先端開口から突出されることを特徴とする請求項2に記載の筒体用スケール除去装置。
【請求項4】
前記ロッドと前記パイプを一体に筒体の中空部内を移動可能とする一方、前記ロッドと前記パイプとを相対移動可能とする移動機構を備えることを特徴とする請求項3に記載の筒体用スケール除去装置。
【請求項5】
筒体は、一方の開口端を閉塞する底部を有し、
前記ロッドは、前記ブラシが前記底部外面に対峙するように配置され、
前記ブラシは、前記底部外面に付着したスケールを除去することを特徴とする請求項1に記載の筒体用スケール除去装置。
【請求項6】
筒体に付着したスケールをブラシを用いて除去する筒体用スケール除去方法であって、
先端に前記ブラシを支持するロッドを軸中心に揺動運動させて筒体に付着したスケールを除去することを特徴とする筒体用スケール除去方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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