説明

簡易ベッド

【課題】構造が簡単で、体裁がよく、しかも安全性の高い簡易ベッドを提供する。
【解決手段】前面に上下方向を向く凹溝9が設けられ、取付手段12をもって壁面2に取り付けられる左右1対の固定脚4と、後端部が固定脚4の上端部に枢着され、水平の使用位置と、上方を向く折り畳み位置との間を回動可能としたベッド本体5と、ベッド本体5の前部において上端部が枢着され、ベッド本体5が使用位置のとき、下端が接床するようにした可動脚6と、ベッド本体5と平行をなして、可動脚6の中間部と固定脚4の中間部とに前後の端部が連結された連結杆7と、一端が連結杆7の中間部に連結され、かつ他端が固定脚4に連結され、連結杆7を上向きに付勢し、かつベッド本体5が折り畳み位置に位置するとき、固定脚4の凹溝9内に収容されるようにした付勢手段8とを備えるものとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水平の使用状態とすることにより、診察台として用いることができ、かつ起立状態に折り畳むことができるようにした簡易ベッドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の簡易ベッドには、人体を支承するベッド本体を、壁面またはそれに近い位置に枢着し、ほぼ水平の使用位置から、壁面に沿って起立する折り畳み位置まで回動しうるようにしたものがある(例えば特許文献1〜4参照)。
また、ベッド本体を使用位置から折り畳み位置まで回動させる際の操作力を軽減させるため、ガススプリング等を用いたものもある(例えば特許文献1または3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−327547号公報
【特許文献2】実開昭59−10653号公報
【特許文献3】特開平9−224782号公報
【特許文献4】実公昭44−1075号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記のような従来の簡易ベッドでは、ベッド本体を使用位置から折り畳み位置まで回動しうるようにするための支持構造が複雑であったり、ベッド本体を折り畳んだ際に、脚やガススプリング等が露呈し、体裁が悪かったり、折り畳み位置としたベッド本体が、振動その他の原因で、自重により勝手に使用位置に回動するおそれがあったりする等の問題がある。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、構造が簡単で、体裁がよく、しかも安全性の高い簡易ベッドを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)前面に上下方向を向く凹溝が設けられ、かつ取付手段をもって壁面に取り付けられる左右1対の固定脚と、後端部が、前記固定脚の上端部に、左右方向を向く軸をもって枢着され、ほぼ水平の使用位置と、上方を向く折り畳み位置との間を回動可能としたベッド本体と、前記ベッド本体の前部において、上端部が左右方向を向く軸をもって枢着され、前記ベッド本体が使用位置のとき、下端が接床し、前記ベッド本体が折り畳み位置のとき、前記ベッド本体から垂下するようにした可動脚と、前記ベッド本体と平行をなして、前記可動脚の上下方向の中間部と前記固定脚の上下方向の中間部とに前後の端部が連結された連結杆と、一端が前記連結杆の中間部に連結され、かつ他端が前記固定脚に連結され、前記連結杆を、ベッド本体が折り畳み位置に位置する方向に付勢し、かつベッド本体が折り畳み位置に位置するとき、前記固定脚の凹溝内に収容されるようにした付勢手段とを備えるものとする。
【0007】
このような構成とすると、ベッド本体は、付勢手段の付勢力によって、折り畳み位置に向かって付勢されているので、ベッド本体を軽力で、使用位置から折り畳み位置に向かって回動させることができ、かつ折り畳み位置から使用位置に戻すときは、付勢手段の付勢力が抵抗となり、ベッド本体が急激に使用位置に回動するのを防止することができる。
ベッド本体は、折り畳み位置に位置しているときは、壁面に沿って起立しており、室内空間をあまり占有することはなく、室内を広くして使用することができ、ベッド本体として使用したいときだけ、使用位置まで回動させればよい。
また、ベッド本体が折り畳み位置に位置しているときは、付勢手段は固定脚の凹溝内に収容され、外部に露呈することは少ないので、体裁がよく、しかも付勢手段が歩行者等に接触するおそれが少なくなるので、安全性が高い。
しかも、この簡易ベッドは、ベッド本体と、固定脚と、可動脚と、連結杆と、付勢手段との僅かな部品で構成され、構造が簡単で、安価に製造することができる。
【0008】
(2)上記(1)項において、ベッド本体の両側部下面に前後方向を向く凹溝を設け、この凹溝の後部において、ベッド本体の後端部を固定脚の上端部に枢着し、かつ前記各凹溝内の前部において、可動脚の上端部をベッド本体の前部に枢着し、前記ベッド本体が折り畳み位置のとき、前記各可動脚および連結杆の一部が、前記ベッド本体の各凹溝内に収容されるようにする。
【0009】
このような構成とすると、ベッド本体が折り畳み位置に位置しているときは、付勢手段が固定脚の凹溝内に収容されるだけでなく、さらに、可動脚と連結杆の一部もベッド本体の下面に設けられた凹溝内に収容され、それらが外部に露呈することは少なくなるので、体裁がさらによくなり、しかも可動脚や連結杆等が歩行者等に接触するおそれが少なくなるので、安全性がさらに高まる。
【0010】
(3)上記(1)または(2)項において、連結杆を固定脚の側面の外側に配設し、この連結杆における固定脚側の側面に突設した軸をもって、固定脚の凹溝内に配設した付勢手段の一端と前記連結杆とを連結し、かつ前記固定脚における連結杆と付勢手段との間に挟まれた部分の前縁に、ベッド本体が折り畳み位置のとき、前記軸が進入するようにした凹部を設ける。
【0011】
このような構成とすると、ベッド本体が折り畳み位置に位置しているとき、連結杆が固定脚の側面に重なり、折り畳み時の簡易ベッド全体の前後幅を小とすることができるとともに、付勢手段の一端と連結杆とを連結する軸が、固定脚の前縁と干渉するのを防止することができる。
【0012】
(4)上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、ベッド本体を折り畳み位置としたとき、ベッド本体が使用位置へ復帰するのを阻止するロック手段を設ける。
【0013】
このような構成とすると、ロック手段を解除しない限り、ベッド本体は折り畳み位置から使用位置へ復帰回動させることはできず、安全性を高めることができる。
【0014】
(5)上記(4)項において、ロック手段を、ベッド本体を折り畳み位置としたとき互いに重合する固定脚と連結杆との重合部に設けたピン孔に、着脱自在に嵌合したロックピンとする。
【0015】
このような構成とすると、ロック手段の構成を簡素化することができるとともに、安価に製造することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によると、構造が簡単で、体裁がよく、しかも安全性の高い簡易ベッドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態を、壁面に取り付け、使用状態としたときの正面図である。
【図2】同じく、折り畳み状態としたときの正面図である。
【図3】同じく、使用状態としたときの斜め前上方より見た斜視図である。
【図4】同じく、使用状態から折り畳む途中の状態を斜め前上方より見た斜視図である。
【図5】同じく、折り畳み状態としたときの斜め前上方より見た斜視図である。
【図6】図1のVI−VI線に沿う縦断側面図である。
【図7】使用状態から折り畳む途中の状態における、図6と同様の部分の縦断側面図である。
【図8】図2のVIII−VIII線に沿う縦断側面図である。
【図9】図1のIX−IX線に沿う拡大横断平面図であり、ロック手段が設けられている部分を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態を、図1〜図9を参照して説明する。
この簡易ベッド1は、病院や医院の診察室の壁面2に取り付けて、必要時に診察台として使用し、それ以外は壁面に沿わせて折り畳んでおくようにしたもので、下端が床面3に当接するようにして、壁面2に取り付けられる左右1対の固定脚4、4と、両固定脚4、4の上端部に後端部が枢着されたベッド本体5と、ベッド本体5の前端部に上端部が枢着された左右1対の可動脚6、6と、ベッド本体5と平行をなして、可動脚6の上下方向の中間部と固定脚4の上下方向の中間部とに前後の端部が連結された左右1対の連結杆7、7と、一端が連結杆7の中間部に連結され、かつ他端が固定脚4に連結されて、連結杆7を、その前端部が上向きに回動する方向に付勢する付勢手段8とを、主要な構成部材として備えている。
【0019】
各固定脚4は、前面に上下方向を向く凹溝9が設けられた平面視コ字状をなす上下方向を向くチャンネル材からなり、その上下部を、各固定脚4の後面に固着した取付金具10とコンクリート釘等の固着手段11とからなる取付手段12をもって、壁面2に固着されている。
【0020】
ベッド本体5は、両側部下面に前後方向を向く凹溝13、13が設けられた水平の基板14と、この基板14の上面、両側面および前面、並びに凹溝13、13の開口部を除く下面および後面を覆うように設けられたクッション体15とを備えている。
また、ベッド本体5の前部下面には、左右1対の手掛け用の凹部16、16が設けられている。
【0021】
ベッド本体5における各凹溝13内には、水平な基片17aの前後の端部の両側縁に垂下片17b、17cが設けられたブラケット17が、その基片17aを凹溝13内の上面に固着することにより取り付けられている。
【0022】
ベッド本体5は、各凹溝13の後部内において、ブラケット17の後部の垂下片17cを、各固定脚4の上端部に、左右方向を向く軸18をもって枢着することにより、図1、図3、および図6に示すように、ほぼ水平をなし、人体を支承しうる使用位置と、図2、図5,および図8に示すように、上方を向く折り畳み位置との間を回動可能となっている。
【0023】
ベッド本体5の各凹溝13の前部内において、ブラケット17の前部の垂下片17bには、角管とした可動脚6の上端部が、左右方向を向く軸19をもって枢着されている。
各可動脚6は、ベッド本体5が使用位置のときは、ベッド本体5の前部下面より垂下し、下端が接床して、ベッド本体5の前部の荷重およびベッド本体上の人の荷重を支承し、ベッド本体5が折り畳み位置のときは、上方を向いたベッド本体5の凹溝13内において垂下状態で収容されるようになっている。
【0024】
各連結杆7は、ベッド本体5と平行をなすようにして、また、前後の端部が可動脚6および固定脚4の内側に重合するようにして、後端部が固定脚4の上下方向の中間部に、左右方向を向く軸20をもって、また前端部が可動脚6の上下方向の中間部に、左右方向を向く軸21をもってそれぞれ連結され、ベッド本体5が使用位置のときは、図3および図6に示すように、床面3とほぼ平行をなし、ベッド本体5が折り畳み位置のときは、図5および図8に示すように、上部(使用位置のときの前部)が、上方を向いたベッド本体5の凹溝13内に収容され、かつ下部(使用位置のときの後部)が、固定脚4の内側面と重合するようになっている。
【0025】
ベッド本体5と固定脚4と可動脚6と連結杆7とは、軸18〜21をもって互いに連結されることにより、平行リンク機構をなしている。
【0026】
付勢手段8は、この例では、固定脚4の下部内に、基端部が左右方向を向く軸22をもって枢着されたシリンダ23と、このシリンダ23の遊端から進退自在に進出し、先端部が連結杆7の前後方向の中間部に、左右方向を向く軸24をもって連結され、シリンダ23内に封入されたガス圧および/またはコイルばね(いずれも図示略)の付勢力により、シリンダ23から進出する方向に向けて常時付勢されたピストンロッド25とを備える伸縮式のガススプリング(またはダンパ)26としてある。
【0027】
この付勢手段8は、図8に示すように、ベッド本体5が折り畳み位置に位置したとき、固定脚4の凹溝9内に収容されるようにしてある。
【0028】
軸24は、連結杆7における固定脚4側の側面、すなわち図2における右方の連結杆7における右側面に突設され、その遊端部である右端部に、ガススプリング26におけるピストンロッド25の先端部が連結されている。
【0029】
図2および図6〜図8に示すように、固定脚4における連結杆7と付勢手段8との間に挟まれた部分の前縁上部には、ベッド本体5が折り畳み位置のとき、軸24の中間部が進入するようにした円弧状の凹部27が設けられている。
【0030】
この凹部27を設けたことにより、ベッド本体5が折り畳み位置に位置しているとき、連結杆7が固定脚4の側面に重なり、折り畳み時の簡易ベッド1全体の前後幅を小とすることができるとともに、付勢手段8の上端部と連結杆7とを連結する軸24が、固定脚4の前縁と干渉するのを防止することができる。
【0031】
付勢手段8により、ベッド本体5は、可動脚6および連結杆7を介して、折り畳み位置に向かって常時付勢されている。その付勢力は、ベッド本体5を使用位置から折り畳み位置に向かって回動させるほどのものではなく、その方向への回動をアシストする程度のものに設定しておくのが望ましい。
【0032】
図9は、ベッド本体5を折り畳み位置とした状態で、ベッド本体5が使用位置へ復帰するのを阻止するロック手段28の一例を示す。
このロック手段28は、ベッド本体5を折り畳み位置としたとき互いに重合する固定脚4と連結杆7との重合部に設けたピン孔29、30に着脱自在に嵌合したロックピン31としてある。
【0033】
このロックピン31を両ピン孔29、30から抜き出すことにより、ベッド本体5を折り畳み位置から使用位置へ向けて回動させることができる。
このロックピン31は、紛失を防止するため、その円環状に丸めた頭部31aに紐やチェーン等の索条32の一端を止着し、かつその索条32の他端を、固定脚4の一部に止着しておくのがよい。
【0034】
なお、ロック手段28は、このような構造のものに限るものではなく、例えば、固定脚4の凹溝9内に収容されたガススプリング26の前方において、固定脚4の前部にロックピン(図示略)を左右方向に貫通するように嵌合し、ガススプリング26の前方への回動を阻止することによって、ベッド本体5が使用位置へ復帰するのを阻止するようにしたものや、その他の構造のものとするとことができる。
【0035】
この簡易ベッド1は、以上のような構成としてあるので、ベッド本体5を使用位置とすることにより、その上に患者を寝かせて診察することができ、患者を寝かせる必要がないときは、凹部16、16に手を掛けて、ベッド本体5を使用位置から折り畳み位置まで回動させる。
このとき、ガススプリング26とした付勢手段8の付勢力が、ベッド本体5を使用位置から折り畳み位置までの回動を補助するので、ベッド本体5を軽力で折り畳み位置まで回動させることができる。
【0036】
ベッド本体5が折り畳み位置に位置しているときは、壁面2に沿って起立しており、室内空間をあまり占有することはなく、室内を広くして使用することができ、診察台として使用したいときだけ、ベッド本体5を使用位置まで回動させればよい。
【0037】
また、ベッド本体5が折り畳み位置に位置しているときは、可動脚6と連結杆7の一部はベッド本体5の下面に設けられた凹溝13内に収容され、また付勢手段8は固定脚4の凹溝9内に収容され、それらが外部に露呈することは少ないので、体裁がよく、しかも可動脚6や付勢手段8等が歩行者等に接触するおそれが少なくなるので、安全性が高い。
【0038】
ベッド本体5を、折り畳み位置から使用位置に戻すときは、付勢手段8の付勢力が抵抗となり、ベッド本体5が急激に使用位置に回動するのを防止することができる。すなわち、付勢手段8がダンパーとして作用し、可動脚6が接床する際の衝撃を緩和することができる。
【0039】
この簡易ベッド1は、ベッド本体5と、固定脚4と、可動脚6と、連結杆7と、付勢手段8との僅かな部品で構成され、構造が簡単で、安価に製造することができる。
【0040】
本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱することなく、例えば、次のような幾多の変形した態様での実施が可能である。
(1) 簡易ベッド1を、病院の通路の壁面に取り付けて、災害時等における緊急時用のベッドとして使用したり、病室の壁面に取り付けて、付添人用の補助ベッドとして使用したり、その他にも、一般の住宅や事務室等の壁面に取り付けて、補助ベッドとして使用する。
(2) 取付手段12を壁面2から外して、簡易ベッド1を使用状態とし、固定脚4と可動脚6とを接床させて、自立型の簡易ベッドとして使用する。
(3) ガススプリング26を、シリンダ23内に封入されたガス圧および/またはコイルばね(いずれも図示略)の付勢力により、シリンダ23内に引き込まれる方向に向けて常時付勢されたものとし、そのシリンダ23の基端部を、軸20より上方の固定脚4の一部に、左右方向を向く軸をもって連結し、連結杆7を、ガススプリング26をもって上方に引き上げるように付勢させる。
(4) ガススプリング26に代えて、圧縮コイルばねとする。この場合には、圧縮コイルばねが座屈するのを防止するため、圧縮コイルばねの内側または外側に伸縮式の筒体を設けるのが好ましい。
(5) ガススプリング26に代えて、引張コイルばねとする。この場合には、引張コイルばねの一端を、連結杆7における前後方向の中間部に止着し、かつ他端を、固定脚4における軸20より上方の部分に止着する。
【符号の説明】
【0041】
1 簡易ベッド
2 壁面
3 床面
4 固定脚
5 ベッド本体
6 可動脚
7 連結杆
8 付勢手段
9 凹溝
10 取付金具
11 固着手段
12 取付手段
13 凹溝
14 基板
15 クッション体
16 凹部
17 ブラケット
17a基片
17b、17c垂下片
18〜22 軸
23 シリンダ
24 軸
25 ピストンロッド
26 ガススプリング
27 凹部
28 ロック手段
29、30 ピン孔
31 ロックピン
31a頭部
32 索条

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面に上下方向を向く凹溝が設けられ、かつ取付手段をもって壁面に取り付けられる左右1対の固定脚と、
後端部が、前記固定脚の上端部に、左右方向を向く軸をもって枢着され、ほぼ水平の使用位置と、上方を向く折り畳み位置との間を回動可能としたベッド本体と、
前記ベッド本体の前部において、上端部が左右方向を向く軸をもって枢着され、前記ベッド本体が使用位置のとき、下端が接床し、前記ベッド本体が折り畳み位置のとき、前記ベッド本体から垂下するようにした可動脚と、
前記ベッド本体と平行をなして、前記可動脚の上下方向の中間部と前記固定脚の上下方向の中間部とに前後の端部が連結された連結杆と、
一端が前記連結杆の中間部に連結され、かつ他端が前記固定脚に連結され、前記連結杆を、ベッド本体が折り畳み位置に位置する方向に付勢し、かつベッド本体が折り畳み位置に位置するとき、前記固定脚の凹溝内に収容されるようにした付勢手段
とを備えることを特徴とする簡易ベッド。
【請求項2】
ベッド本体の両側部下面に前後方向を向く凹溝を設け、この凹溝の後部において、ベッド本体の後端部を固定脚の上端部に枢着し、かつ前記各凹溝内の前部において、可動脚の上端部をベッド本体の前部に枢着し、前記ベッド本体が折り畳み位置のとき、前記各可動脚および連結杆の一部が、前記ベッド本体の各凹溝内に収容されるようにした請求項1記載の簡易ベッド。
【請求項3】
連結杆を固定脚の側面の外側に配設し、この連結杆における固定脚側の側面に突設した軸をもって、固定脚の凹溝内に配設した付勢手段の一端と前記連結杆とを連結し、かつ前記固定脚における連結杆と付勢手段との間に挟まれた部分の前縁に、ベッド本体が折り畳み位置のとき、前記軸が進入するようにした凹部を設けた請求項1または2記載の簡易ベッド。
【請求項4】
ベッド本体を折り畳み位置としたとき、ベッド本体が使用位置へ復帰するのを阻止するロック手段を設けた請求項1〜3のいずれかに記載の簡易ベッド。
【請求項5】
ロック手段を、ベッド本体を折り畳み位置としたとき互いに重合する固定脚と連結杆との重合部に設けたピン孔に着脱自在に嵌合したロックピンとした請求項4記載の簡易ベッド。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2013−22131(P2013−22131A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−158005(P2011−158005)
【出願日】平成23年7月19日(2011.7.19)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)