説明

粉粒体供給装置

【課題】点播精度がよい粉粒体供給が可能な粉粒体供給装置を繰出しガイドと粉粒体の擦れ合いに起因する音を抑制できる状態で得る。
【解決手段】繰出し回転体52の上端側で繰出し凹部58に入り込んだ粉粒体を、繰出し凹部58が繰出し回転体52の下端側に移動して粉粒体の排出を行うまで繰出し凹部58に滞留させるように、粉粒体に対して案内作用するよう繰出し回転体52の周面52sに沿って位置する繰出しガイド80を設けてある。繰出しガイド80を、粉粒体に作用する案内面81を形成するガイド本体82と、ガイド本体82に制振作用するようにガイド本体82に対して案内面81が位置する側とは反対側に設けた制振材83とを備えて構成してある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉粒体タンクに貯留された粉粒体を周面に繰出し凹部が設けられた駆動回転自在な繰出し回転体によって設定量ずつ間欠的に繰出して圃場に落下させて供給する粉粒体供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
上記した粉粒体供給装置において、繰出し回転体の周面に沿って位置する繰出しガイドを設け、繰出し回転体の上端側で繰出し凹部に入り込んだ粉粒体を、繰出し回転体の下端側に移動するまで繰出し凹部に滞留するように繰出しガイドによって案内させ、繰出し凹部に入り込んだ粉粒体が繰出し回転体の下端側に移動してから排出されるように構成することにより、点播精度がよい点播供給形態で粉粒体を圃場に供給することが可能になる。
この種の粉粒体供給装置として、従来、たとえば特許文献1に記載されたものがあった。特許文献1に記載されたものは、粉粒体タンクとしての種入ケース、繰出し回転体としての播種ロール、繰出しガイドとしてのガイドプレートを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5−49312号公報(段落〔0013〕、図2,5)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
覆土の必要がないように鉄コーティング処理が施された種籾(以下、鉄コーティング種籾と呼称する。)を上記した粉粒体供給装置によって圃場に供給することがある。
殊に鉄コーティング種籾の供給を行なう場合、粉粒体の繰出しカイドに対する滑りがよいように、あるいは繰出しガイドの粉粒体との接触による摩滅が発生しにくいように、繰出しガイドを金属などの硬質材で構成してあると、繰出しガイドと種籾が擦れ合う音が発生しやすくなる。
【0005】
本発明の目的は、点播精度がよい点播供給形態での粉粒体供給が可能な粉粒体供給装置を、粉粒体の滑りがよいとか摩滅しにくいものに繰出しガイドを構成しても、繰出しガイドと粉粒体の擦れ合いに起因する音を抑制できる状態で得られるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本第1発明は、粉粒体タンクに貯留された粉粒体を周面に繰出し凹部が設けられた駆動回転自在な繰出し回転体によって設定量ずつ間欠的に繰出して圃場に落下させて供給する粉粒体供給装置であって、
前記繰出し回転体の上端側で前記繰出し凹部に入り込んだ粉粒体を、前記繰出し凹部が前記繰出し回転体の下端側に移動して粉粒体の排出を行うまで前記繰出し凹部に滞留させるように、粉粒体に対して案内作用するよう前記繰出し回転体の周面に沿って位置する繰出しガイドを設け、
前記繰出しガイドを、粉粒体に作用する案内面を形成するガイド本体と、前記ガイド本体に吸音又は制振作用するように前記ガイド本体に対して前記案内面が位置する側とは反対側に設けた吸音材又は制振材とを備えて構成してある。
【0007】
本第1発明の構成によると、繰出し回転体の上端側で繰出し凹部に入り込んだ粉粒体は、繰出しガイドによって繰出し凹部に滞留するように案内されながら繰出し回転体の下端側に移動し、繰出し回転体の下端側まで移動してから繰出し凹部から排出されるので、繰出し回転体によって設定量ずつ間欠的に繰出される粉粒体を、繰出し回転体の下端側で繰出し凹部から設定量ずつ一気に落下させ、圃場に点状に纏まって落下する状態で圃場に供給することができる。
繰出しガイドのガイド本体を、金属板などの硬質材によって構成するなど、粉粒体の滑りがよいとか、粉粒体との接触による摩滅が発生しにくいものにしても、供給する粉粒体が鉄コーティング種籾の如き粉粒体であって、ガイド本体と粉粒体の擦れ合い音が発生しても、音発生による空気振動を吸音材によって減衰させて、又は音発生によるガイド本体の振動を制振材によって吸収させて、発生音の周辺への伝達を抑制できる。
【0008】
従って、粉粒体を圃場に点播精度がよい状態で点播することができるものでありながら、粉粒体の繰出しガイドに対する滑りをよくするとか繰出しガイドの摩滅発生を抑制するとかしても、鉄コーティング種籾の如き粉粒体であっても、ガイド本体と粉粒体の擦れ合いによって周辺に発生する音を抑制した良好な状態で作業を行なうことができる。
【0009】
本第2発明では、前記ガイド本体を金属板によって構成し、前記吸音材又は前記制振材を前記ガイド本体の前記案内面を形成する側とは反対側の面に密着させてある。
【0010】
本第2発明の構成によると、案内面の摩滅防止を効果的にできる繰出しガイドを金属板によって安価に得ることができるものでありながら、ガイド本体と粉粒体の擦れ合い音を吸音材又は制振材とガイド本体との密着によって効果的に抑制することができる。
【0011】
従って、繰出しガイドのガイド本体が摩滅しにくい優れた耐久性を安価に備えさせることができながら、ガイド本体と粉粒体の擦れ合い音を効果的に抑制した良好な粉粒体繰出し状態で作業を行なうことができる。
【0012】
本第3発明では、前記繰出しガイドの繰出し回転体回転方向上手側に位置する側が、繰出し回転体回転方向下手側に位置する側を揺動支点側にして前記繰出し回転体の半径方向に揺動するように、前記繰出しカイドを支持させてある。
【0013】
本第3発明の構成によると、繰出し回転体の上端側で繰出し凹部に入り込んだ粉粒体は、繰出しガイドによる案内作用を受ける移動経路を移動する場合、繰出しガイドの揺動支点側とは反対側が存在する側から移動経路に入り込み、繰出しガイドの揺動支点側が存在する側に向けて移動経路を移動する。したがって、移動経路に入り込むときの粉粒体は、繰出し凹部での収まりがまだ不十分であって、粉粒体の一部が繰出し凹部から外側に突出する嵩高状態になっていても、繰出しガイドの揺動支点側とは反対側を繰出し回転体から離れる側に押圧して容易に揺動させながら入り込む。移動経路を繰出しガイドの揺動支点側が存在する側に向けて移動する粉粒体は、繰出しガイドによる押圧作用が徐々に強くなる状態での繰出しガイドによる案内作用を受けて嵩高状態を解消しながら移動することになり、繰出しガイドによる案内作用を受ける移動経路を移動する粉粒体と繰出しガイドの擦れ合いを弱い状態に抑制できる。
従って、繰出しガイドを上記した如く揺動するように支持する支持構造の面からも繰出しガイドと粉粒体の擦れ合いを弱い状態に抑制してこの面からも擦れ合い音を抑制することができる。
【0014】
本第4発明では、前記繰出し回転体を収容する繰出しケースの内部に、前記粉粒体タンクに貯留された粉粒体を前記繰出し回転体に流下させる流下案内板を前記繰出し回転体の上方に配置して設け、
前記流下案内板を前記繰出しケースに脱着自在に取り付ける連結手段を、前記繰出しケースの内部に所定の取り付け姿勢で取り付けられた状態の前記流下案内板の上方に位置するよう配置して前記繰出しケースに設けた支持体と、前記流下案内板を前記繰出しケースの内部に上方から差し入れる操作によって前記支持体に対して係合するように構成して、かつ前記流下案内板の案内面より上方に配置して前記流下案内板に設けた連結フックとを備えて構成してある。
【0015】
本第4発明の構成によると、流下案内板を繰出しケースの内部に上方から差し入れて組み入れる際、その組み入れ操作によって連結フックを支持体に係合させて連結手段を連結状態にすることができる。このとき、連結フック及び支持体を繰出しケースの上方から見通して連結フックと支持体の係合状態を知り、連結手段が所定の連結状態になったことを確認して流下案内板を繰出しケースに適切に連結することができる。
【0016】
従って、流下案内板を繰出しケースに差し入れるだけで操作簡単に、流下案内板を繰出しケースに適切に取り付けて繰出し回転体による粉粒体の繰出しが適切に行われる状態を得ることができる。
【0017】
本第5発明では、前記繰出し回転体の前記繰出し凹部に入り込んだ粉粒体に摺り切り作用する摺り切り体を、前記繰出しケースの内部に前記流下案内板と共に組み付けられるように前記流下案内板に取り付けてある。
【0018】
本第5発明の構成によると、流下案内板を繰出しケースに取り付ける操作によって摺り切り体も一挙に組み付けることができ、かつ連結手段が所定の連結状態になったことを繰出しケースの上方から見て確認することにより、摺り切り体が繰出し回転体に対して適切に作用する所定の取り付け状態になったと確認することができる。
【0019】
従って、流下案内板を所定の取り付け状態に取り付けるだけで操作簡単に、摺り切り体を所定の取り付け状態で取り付けて繰出し回転体による粉粒体の繰出しが適切に行われる状態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】作業機の全体を示す側面図である。
【図2】作業部の全体を示す後面図である。
【図3】作業部の一部を示す側面図である。
【図4】作業部の一部を示す後面図である。
【図5】粉粒体供給装置を示す縦断側面図である。
【図6】粉粒体供給装置を示す縦断後面図である。
【図7】粉粒体供給装置の一部を示す縦断側面図である。
【図8】摺り切り体及び繰出しガイドの開放姿勢状態を示す説明図である。
【図9】摺り切り体の作用を示す説明図である。
【図10】繰出しガイドの作用を示す説明図である。
【図11】(a)は、繰出しガイドの取り外し状態での斜視図、(b)は、繰出しガイドの取り付け状態での斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る粉粒体供給装置Aが装備された作業機の全体を示す側面図である。この図に示すように、作業機は、左右一対の操向操作及び駆動自在な前車輪1,1と左右一対の駆動自在な後車輪2,2とによって自走する自走車と、この自走車の車体フレーム3の後部にリンク機構Lを介して連結された作業部Sと、自走車の車体後部に配置された肥料タンク71を有する施肥装置Cとを備えて構成してある。
【0022】
自走車は、車体前部に設けたエンジン5を備え、このエンジン5が出力する駆動力を車体前部に位置するミッションケース6に入力し、このミッションケース6に入力した駆動力をミッションケース6の内部に位置する走行ミッションから前輪駆動ケース7に伝達して左右一対の前車輪1,1を駆動し、ミッションケース6に入力したエンジン5からの駆動力を前記走行ミッションから回転軸8を介して車体後部に位置する後輪駆動ケース9に伝達して左右一対の後車輪2,2を駆動する。自走車は、車体後部に位置する運転座席4aを有した運転部4を備え、この運転部4に搭乗して運転するように乗用型になっている。自走車は、前記ミッションケース6に入力したエンジン5からの駆動力を、ミッションケース6の内部に位置する作業ミッションから車体フレーム3の下方に位置する回転軸11と、この回転軸11の後端部から車体後方向きに延出する伝動軸12とを介して作業部Sの駆動機構Dの入力軸42(図3参照)に伝達する。
【0023】
図2は、作業部Sの全体を示す後面図である。図3は、作業部Sの一部を示す側面図である。図4は、作業部Sの一部を示す後面図である。これらの図及び図1に示すように、作業部Sは、リンク機構Lにおける後部リンク17の下端部に前端部が連結された作業部フレーム25と、作業部フレーム25の下部に車体横方向に並べて取り付けられた4つの接地フロート20と、作業部フレーム25が備える支持フレーム26に車体横方向に並べて取り付けられた6つの粉粒体供給装置Aと、作業部フレーム25が備える支柱66に取り付けられた薬剤散布装置Bと、作業部フレーム25の前部に装着された左右一対の作溝体F,Fとを備えている。
【0024】
リンク機構Lは、車体フレーム3の後部から後方向きに上下揺動自在に延出する上部リンク15及び下部リンク16と、上部リンク15と下部リンク16の後端部に連結された後部リンク17を備えている。後部リンク17には、作業部フレーム25が連結されており、リンク機構Lは、車体フレーム3と後部リンク17に亘って連結された油圧シリンダ13によって車体フレーム3に対して上下に揺動操作されて、作業部Sを、4つの接地フロート20が圃場に接地した下降作業位置と各接地フロート20が圃場から上昇した上昇非作業位置とに昇降操作する。
【0025】
後部リンク17は、作業部フレーム25を車体前後向きのローリング軸芯Xまわりにローリング自在に支持しており、作業部Sは、自走車の左右傾斜にかかわらず車体横方向で水平状態になるように、自走車に対してローリング軸芯Xまわりにローリングする。
【0026】
作業機は、作業部Sを下降作業位置に下降させて自走車を走行させると、6つの粉粒体供給装置Aによって稲の種籾であって、鉄コーティング処理が施された鉄コーティング種籾a(以下、単に種籾aと呼称する)を6条供給で圃場に供給する播種作業と、施肥装置Cによって6条の種籾aに対する肥料供給を行なう施肥作業と、薬剤散布装置Bによって雑草防止などの薬剤を圃場に散布する薬剤散布作業と、左右一対の作溝体F,Fによって圃場に排水溝を形成する作溝作業とを行なう。各粉粒体供給装置Aによって供給される種籾aは、接地フロート20の通過によって整地された箇所に供給される。
【0027】
施肥装置Cについて説明する。
図1,2,3,4に示すように、施肥装置Cは、前記肥料タンク71を備える他、この肥料タンク71の下部に連設された肥料繰出し機構73、この肥料繰出し機構73の肥料排出部に送風管76を介して接続された電動ブロワ75を備えて構成してある。肥料繰出し機構73は、車体横方向に並んだ6つの肥料排出口(図示せず)を備えている。肥料繰出し機構73の各肥料排出口は、作業部Sの下部に車体横方向に並べて設けた6つの作溝施肥器77に各別に肥料供給ホース74を介して接続されている。肥料繰出し機構73は、走行トランスミッションからの駆動力を入力軸78によって入力して駆動される。
【0028】
施肥装置Cは、肥料タンク71に貯留された粒状の肥料を肥料繰出し機構73によって肥料タンク71から各肥料排出口に繰出し、各肥料排出口に繰出した肥料を電動ブロワ75によって供給される搬送風によって肥料供給ホース74を介して作溝施肥器77に供給する。図2,3,4に示すように、6つの作溝施肥器77は、各粉粒体供給装置Aが備える筒状体56のやや横側でかつやや前側に一つずつ位置するように配置してあり、各作溝施肥器77は、粉粒体供給装置Aが筒状体56から圃場に供給する種籾aの横側近くで圃場に溝を形成し、形成した溝に肥料供給ホース74からの肥料を供給する。
【0029】
薬剤散布装置Bについて説明する。
図1,2に示すように、薬剤散布装置Bは、前記支柱66の上端部に散布機ケースが連結された電動散布機62と、電動散布機62の上部に取付けられた薬剤タンク61とを備えて構成してある。電動散布機62は、散布機ケースの内部に駆動回転自在に設けられた繰出し皿63及び回転散布体64を備え、薬剤タンク61に貯留された薬剤を、繰出し皿63及び回転散布体64によって散布機ケースの外部に飛散させて、各粉粒体供給装置Aによって種籾aが供給された後の圃場に散布する。
【0030】
粉粒体供給装置Aについて説明する。
6つの粉粒体供給装置Aは、同じ構造を備えるよう構成されている。図1,2,3,4に示すように、粉粒体供給装置Aは、粉粒体タンク32の底部に形成されたロート部32aに上端部が連結された繰出しケース51、及び繰出しケース51の下端部に装着された筒状体56を備えて構成してある。作業部左側の3つの粉粒体供給装置Aのための粉粒体タンク32及び作業部右側の3つの粉粒体供給装置Aのための粉粒体タンク32のそれぞれは、対応する3つの粉粒体供給装置Aに共用の一つのタンクに構成されている。
【0031】
図5は、粉粒体供給装置Aを示す縦断側面図である。図6は、粉粒体供給装置Aを示す縦断後面図である。これらの図及び図3,4に示すように、繰出しケース51は、作業部フレーム25における支持フレーム26に連結ボルト21によって脱着自在に連結された連結部51dを有した前壁板部51aと、メンテナンス開口108を有した後壁板部51bと、回転体支持部51eを有した左右一対の横壁板部51c,51cとを樹脂素材で一体成形した状態で備えて構成してあり、樹脂製の上下向きの筒状になっており、上側で粉粒体タンク32のロート部32aに連通し、下側で筒状体56に連通している。メンテンナンス開口108は、蓋体107の脱着によって開閉される。
【0032】
図5,6に示すように、繰出しケース51の内部に、繰出し回転体52、繰出し回転体52の上側に繰出し回転体52の周方向に分散させて配置した一対の摺り切り体53,54、一対の摺り切り体53,54のうちの繰出し回転体回転方向下手側に位置する下手側の摺り切り体54のブラシ部54aに対して繰出し回転体回転方向下手側に位置する箇所に繰出し回転体52の周面52sに沿わせた配置した繰出しガイド80、繰出し回転体52の上方に配置した流下案内板57を設けてある。
【0033】
繰出し回転体52は、回転支軸59、及び回転支軸59と左右一対の横壁板部51c,51cの回転体支持部51eの間に介装されたボス部材51fを介して左右一対の横壁板部51c,51cに回転自在に支持されている。繰出し回転体52は、回転支軸59の車体横向き軸芯で成る回転軸芯Pまわりに回転支軸59によって回転方向F(図5参照)に回転駆動される。繰出し回転体52の周面52sに、4つの繰出し凹部58を繰出し回転体52の回転方向Fに所定間隔を隔てて並ぶ配置で設けてある。
【0034】
一対の摺り切り体53,54のうちの繰出し回転体回転方向上手側に位置する上手側の摺り切り体53と繰出しケース51の内側に一体成形した壁体51gとにより、繰出し回転体52の繰出し凹部58に対する種籾供給を行なう供給スペース50を繰出し回転体52の上端側の上方に繰出し回転体52の周面52sに臨ませた状態で形成してある。
【0035】
流下案内板57は、傾斜姿勢の案内面57aを備え、粉粒体タンク32に貯留され、ロート部32aの底部内に装着された格子体45の粉粒体流通孔から流下した種籾aを、案内面57aによって一対の摺り切り体53,54の間には流下しないで供給スペース50に流下するように案内する。
【0036】
図10は、繰出しガイド80の作用を示す説明図である。図11(b)は、繰出しガイド80の取り付け状態での斜視図である。これらの図及び図5に示すように、繰出しガイド80は、繰出し回転体52の周面52sに沿って位置する案内面81を備え、繰出し回転体52の繰出し凹部58に入り込んで繰出し回転体52の下端側に設置してある排出箇所Zに移動する種籾aに対して案内面81によって案内作用する。すなわち、繰出しガイド80は、繰出し凹部58が下手側の摺り切り体54のブラシ部54aを通過してから排出箇所Zに至るまでは、繰出し凹部58が横向きや下向きになっても種籾aが繰出し凹部58からこぼれ出ないで繰出し凹部58に滞留し、繰出し凹部58が排出箇所Zに到達して下向きになると、種籾aが繰出し凹部58から落下して排出されるように種籾aに対して案内作用する。
【0037】
図5に示すように、上流側の摺り切り体53は、流下案内板57の下端部に支持されたブラシ支持部53bと、このブラシ支持部53bに植設されたブラシ部53aとを備えて構成してある。下流側の摺り切り体54は、繰出しケース51に回転支軸72を介して支持されるブラシ支持部54bと、このブラシ支持部54bに植設されたブラシ部54aとを備えて構成してある。図9は、下流側の摺り切り体54の作用を示す説明図である。この図及び図5,6に示すように、一対の摺り切り体53,54は、繰出し回転体52の繰出し凹部58に入り込んだ種籾aに対してブラシ部53a,54aによって摺り切り作用する。
【0038】
従って、粉粒体供給装置Aは、回転支軸59の一端部に一体回転自在に設けた駆動ギヤ86に駆動機構Dによって動力伝達されて回転支軸59が回転駆動されることにより、繰出し回転体52を回転支軸59によって回転方向Fに駆動し、粉粒体タンク32に貯留された種籾aを回転する繰出し回転体52によって供給スペース50を介して、繰出し凹部58の容積によって設定される設定量ずつ間欠的に繰出し、繰出し回転体52が繰出した種籾aを圃場に落下させて点播供給の形態で供給する。
【0039】
つまり、粉粒体タンク32に貯留され、ロート部32aに装着された格子体45の粉粒体流通孔から流下した種籾aを、流下案内板57による流下案内によって供給スペース50に流下させて滞留させる。繰出し回転体52を回転方向Fに駆動することにより、各繰出し凹部58が供給スペース50と排出箇所Zの間を移動する。繰出し凹部58は、供給スペース50に位置すると、供給スペース50の種籾aを流入させて収容する。種籾aを収容した繰出し凹部58は、上手側及び下手側の摺り切り体53,54のブラシ部53a,54aを通ってブラシ部53a,54aによる摺り切り作用を受け、この後、繰出しガイド80が位置する移動経路を下降移動する。このとき、繰出し凹部58が横向きや下向きになっても、繰出しガイド80の案内面81による種籾aに対する案内作用によって種籾aが繰出し凹部58からこぼれ出ない。繰出し凹部58が排出箇所Zに至ると、繰出し凹部68が下向きになるとともに繰出しガイド80による案内作用が解除され、繰出し凹部58に収容されていた種籾aが繰出し凹部58から筒状体56の内部に落下する。繰出し凹部58から落下した種籾aは、筒状体56が形成している落下経路を、風を受けて分散しないように筒状体56によって防風されながら落下して、作溝施肥器77よりもやや後ろ側でかつやや横側で圃場に落下する。
【0040】
図5,7,11に示すように、繰出しガイド80は、案内面81を形成するガイド本体82と、ガイド本体82に対して案内面81が位置する側とは反対側に設けた制振材83とを備えて構成してある。
【0041】
図11(a)は、繰出しガイド80の取り外し状態での斜視図である。図11(b)は、繰出しガイド80の取り付け状態での斜視図である。これらの図及び図5に示すように、ガイド本体82は、繰出し回転体82の周面82sに沿った案内面81を形成する湾曲部と、支持体90に対する連結部を構成する折り曲げ端部82aと、折り曲げ端部82aと湾曲部の間に位置する直線部82sとを備えている。繰出しガイド80は、下流側の摺り切り体54のブラシ保持部54bから下方向きに延出する支持体90の下端部90aに折り曲げ端部82aが連結ねじ91によって連結されたステンレス鋼板によって構成してある。ガイド本体82は、種籾aを繰出し回転体52とガイド本体82との間に入り込み易くする屈曲ガイド部82bを備えている。制振材83は、ガイド本体82の案内面81を形成する側とは反対側の面のうち、ガイド本体82の折り曲げ端部82a及び屈曲ガイド部82bを除く全域又はほぼ全域の面に密着させた板状ゴムによって構成してある。ガイド本体82の繰出し回転体回転方向上手側の端部における両横側に、ガイドプレート84が入り込む切り欠き82cを形成してある。制振材83の両横側にも、ガイド本体82の切り欠き82cと同様にガイドプレート84が入り込む切り欠きを形成している。
【0042】
従って、繰出しガイド80では、種籾aが鉄コーティング処理を施された種籾であることによって種籾aと案内面81が擦れ合う音が発生する。繰出しガイド80は、音発生によるガイド本体82の振動を制振材83によって吸収させながら種籾aに対する案内作用を行なう。
【0043】
繰出しガイド80は、ガイド本体82の下端側の折り曲げ端部82aで支持体90に支持されていることにより、支持体90に対し、繰出しガイド80の繰出し回転体回転方向上手側が繰出し回転体回転方向下手側に位置する側を揺動支点側にして繰出し回転体52の半径方向に揺動する状態になっている。
【0044】
従って、繰出し凹部58に収容された種籾aは、下流側の摺り切り体54のブラシ部54aを通過した後、繰出しガイド80による案内作用を受ける移動経路に入り、この移動経路を排出箇所Zに向かって移動する。移動経路に入る種籾aは、摺り切り体53,54による摺り切り不良などによって種籾aの一部が繰出し凹部58の外側に突出した嵩高状態になっていても、繰出しガイド80の繰出し回転体回転方向上手側に位置する側であって、揺動支点側とは反対側に位置する側を繰出し回転体52から離れる側に容易に押圧揺動させて、種籾aとガイド本体82の案内面81の擦れ合いを弱い状態に抑制しながら移動経路に入っていく。移動経路を排出箇所Zに向かって移動する種籾aは、ガイド本体82による押圧作用が徐々に強くなる状態でのガイド本体82による案内作用を受けて嵩高状態を解消しながら移動する。
【0045】
支持体90は、板金部材によって構成されていて、摺り切り体54のブラシ支持部54bに連結されている部位を揺動支点にして繰出し回転体52の半径方向に揺動しやすくなっており、繰出しガイド80は、支持体90の揺動変形によっても、ガイド本体82と繰出し回転体52による種籾aの挟持力の増大を防止して、種籾aと案内面81の擦れ合いを弱くなるように抑制する。
【0046】
図9、図11(b)に示すように、摺り切り体54のブラシ部54aの両横側に、カバープレート84を支持体90に支持させた状態で設けてある。カバープレート84は、ブラシ部54aにおけるブラシ毛の間に入り込んだ種籾aがブラシ毛の間から出ても、繰出し回転体52と繰出しケース51の横壁部51cの間に入り込むことを防止する。
【0047】
下流側の摺り切り体54は、回転支軸72を介して繰出しケース51に揺動操作自在に支持されている。図8は、摺り切り体54及び繰出しガイド80の開放姿勢に操作された状態を示している。この図に示すように、繰出しケース51の外部に配置して回転支軸72の端部に取り付けてある開閉レバー100によって回転支軸72が回転操作されることにより、摺り切り体54及び繰出しガイド80は、開放姿勢に切換えられて繰出し回転体52の外周側に排出経路101を形成し、粉粒体タンク32に残留した種籾aを排出経路101を介して筒状体56の内部に排出することができる。
【0048】
図5,6に示すように、流下案内板57は、流下案内板57と繰出しケース51にわたって設けた連結手段95によって繰出しケース51の内部に脱着自在に取り付けるようになっている。
すなわち、繰出し回転体52及び摺り切り体53を点検や交換するなどの際、流下案内板57を取り外して繰出しケース51の上部内に作業用スペースを確保する。また、種籾に替えて粉粒状の肥料などの供給を行なう場合、流下案内板57及び摺り切り体53を取り外し、繰出し回転体52に粉粒体を供給するための供給スペースを、壁体51gと下流側の摺り切り体54によって繰出し回転体52の上側に形成する。つまり、肥料などを種籾に替えて供給する場合、この場合の供給スペースの繰出し回転体回転方向での広さを、種籾供給を行なう場合の供給スペース50の繰出し回転体回転方向での広さよりも広くし、肥料などの比重が種籾の比重より小であっても、繰出し凹部58に肥料などが所定の設定量で精度よく入り込むように、繰出し凹部58が供給スペースに臨む時間を長くする。種籾供給を行なう場合、流下案内板57の取り付けによって供給スペース50の繰出し回転体回転方向での広さを狭くし、繰出し回転体52に掛かる種籾の荷重を小に抑制する。
【0049】
連結手段95は、繰出しケース51の内部にロッドを設置して設けた支持体96と、流下案内板57に一体成形した連結フック97を備えて構成してある。
【0050】
繰出しケース51に設けた支持体96は、繰出しケース51の内部に所定の取り付け姿勢で取り付けられた状態の流下案内板57の上方に位置するように配置してある。流下案内板57に設けた連結フック97は、流下案内板57から上方向きに突設されており、流下案内板57の案内面57aより上方に位置している。
【0051】
図8は、流下案内板57及び上流側の摺り切り体53の取り付け要領を示している。この図及び図5に示すように、粉粒体タンク32を格子体45の取り外し状態にし、流下案内板57から上方向きに突設されたバー形の取っ手57bを支持して下げ操作して、流下案内板57を粉粒体タンク32の内部から繰出しケース51の内部に上方から、摺り切り体53のブラシ支持部53bと連結フック97の先端部の間に支持体96が入り込むようにして差し入れ操作する。この差し入れ操作によって流下案内板57が所定の取り付け姿勢になり、流下案内板57の案内面57aの上端側がロート部32aの内面に連なり、摺り切り体53のブラシ部53aの毛先が繰出し回転体52の周面52sに接触すると、連結フック97が支持体96に外嵌して係合するとともに支持体96が連結フック97の奥端まで入り込んだ状態となって連結手段95が連結状態になり、流下案内板57は、連結手段90によって繰出しケース51に所定の取り付け姿勢で取り付けられた状態になる。連結手段90は、所定の取り付け姿勢になった流下案内板57の上方に位置しており、繰出しケース51の上方から連結フック97及び支持体96を見通して連結フック97と支持体96が所定の係合状態に係合しているか否かを判断することができる。流下案内板57が所定の取り付け姿勢になった状態で粉粒体タンク32に格子体45を装着すると、取っ手57bは、格子体45の一つの粉粒体流通孔を挿通した状態になる。
【0052】
粉粒体タンク32を格子体45の取り外し状態にし、取っ手57bを支持して引き上げ操作して、流下案内板57を繰出しケース51の内部から上方に引き上げ操作すると、連結フック97が支持体96から抜け外れて連結手段95が連結解除状態になり、流下案内板57を繰出しケース51から取り外すことができる。
【0053】
図6に示すように、繰出し回転体52は、4つの繰出し凹部58が設けられた繰出し回転体本体52aと、4つの繰出し凹部58に各別に係入する4つの容量調整バー58aが設けられた容量調整体52bとを備えて構成してある。容量調整体52bの内周側に設けてある操作ネジ部が、回転支軸59に相対回転自在に外嵌している調整筒軸59aの外周側に設けた送りネジ部59bに係合している。容量調整体52bは、繰出しケース51の外部に配置して調整筒軸59aの端部に一体回転自在に設けてある調節ダイヤル59cによって調節筒軸59aが回転操作されることにより、送りネジ部59bによる送り作用によって繰出し回転体本体52aに対して移動操作されて各容量調整バー58aを繰出し凹部58に対して出退させ、各容量調整バー58aの繰出し凹部58に対する入り込み長さを変更する。これにより、繰出し回転体52の各繰出し凹部58の容量が変更され、繰出し回転体52による種籾aの繰出し量を変更できる。
【0054】
図5,6に示すように、筒状体56は、筒状体56の上端側の両横外側に設けた連結突起111と、連結突起111に係脱するように構成して繰出しケース51の両横外側に揺動操作自在に設けた連結フック112とによって繰出しケース51に脱着自在に連結される。
【0055】
図2,4,5に示すように、筒状体56の下部に車体後方向きの開口56aを形成してあり、作業部Sの後方から開口56aを介して筒状体56の内部を見通して、種籾aの供給が行なわれているか否かを判断することができる。
【0056】
〔別の実施形態〕
(1)上記した実施例では、ゴム系の制振材83を採用した例を示したが、プラスチック系、アスファルト系の制振材を採用して実施してもよい。
【0057】
(2)上記した実施例では、制振材83を採用した例を示したが、制振材83に替えて吸音材を採用して実施してもよい。吸音材としては、軟質ウレタンフォーム、ガラスウールなどの多孔質材料を採用するとよい。
【0058】
(3)上記した実施例では、ガイド本体82の折り曲げ端部82a及び屈曲ガイド部82bを除く全域又はほぼ全域に制振材83を設けた例を示したが、折り曲げ端部82a及び屈曲ガイド部82bを除く部分の上部、下部又は上下中間部に部分的に設けてもよい。また、折り曲げ端部82a及び屈曲ガイド部82bを含む全域又はほぼ全域に設けてもよい。また、繰出し回転体52の回転方向や繰出し回転体52の回転軸芯P方向に複数に分割された制振材83をガイド本体82に取り付けてもよい。
【0059】
(4)上記した実施例では、ガイド本体82をステンレス鋼板によって構成した例を示したが、鉄板など各種の金属板によって構成して実施してもよい。
【0060】
(5)上記した実施例では、ガイド本体82の素材の表面によって案内面81を形成した例を示したが、ガイド本体82の表面にコーティング処理を施して優れた耐摩耗性や粉粒体滑りを発揮する案内面81を形成して実施してもよい。
【0061】
(6)上記した実施例では、6条供給の形態で種籾aの供給を行なう例を示したが、4条供給や8条供給など、6条以外の条数での供給形態で種籾aを供給するように構成して実施してもよい。
【0062】
(7)上記した実施例では、鉄コーティング処理が施された種籾aの供給を行なうよう構成した例を示したが、カルパーコーティング処理が施された種籾、鉄コーティング処理やカルパーコーティング処理が施されていない種籾の供給を行なうように構成して実施してもよい。この場合、粉粒体供給装置Aからの種籾が溝に供給されるように圃場に溝を形成する作溝器、及び供給された種籾に対する覆土を行なう覆土器を設けて実施するとよい。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明は、種籾などの種子の他、肥料、薬剤など、種子以外の粉粒体を供給する粉粒体供給装置にも利用できる。
【符号の説明】
【0064】
32 粉粒体タンク
51 繰出しケース
52 繰出し回転体
52s 繰出し回転体の周面
53 摺り切り体
57 流下案内板
57a 流下案内板の案内面
58 繰出し凹部
80 繰出しガイド
81 繰出しガイドの案内面
82 ガイド本体
83 制振材
95 連結手段
96 支持体
97 連結フック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粉粒体タンクに貯留された粉粒体を周面に繰出し凹部が設けられた駆動回転自在な繰出し回転体によって設定量ずつ間欠的に繰出して圃場に落下させて供給する粉粒体供給装置であって、
前記繰出し回転体の上端側で前記繰出し凹部に入り込んだ粉粒体を、前記繰出し凹部が前記繰出し回転体の下端側に移動して粉粒体の排出を行うまで前記繰出し凹部に滞留させるように、粉粒体に対して案内作用するよう前記繰出し回転体の周面に沿って位置する繰出しガイドを設け、
前記繰出しガイドを、粉粒体に作用する案内面を形成するガイド本体と、前記ガイド本体に吸音又は制振作用するように前記ガイド本体に対して前記案内面が位置する側とは反対側に設けた吸音材又は制振材とを備えて構成してある粉粒体供給装置。
【請求項2】
前記ガイド本体を金属板によって構成し、前記吸音材又は前記制振材を前記ガイド本体の前記案内面を形成する側とは反対側の面に密着させてある請求項1記載の粉粒体供給装置。
【請求項3】
前記繰出しガイドの繰出し回転体回転方向上手側に位置する側が、繰出し回転体回転方向下手側に位置する側を揺動支点側にして前記繰出し回転体の半径方向に揺動するように、前記繰出しカイドを支持させてある請求項1又は2記載の粉粒体供給装置。
【請求項4】
前記繰出し回転体を収容する繰出しケースの内部に、前記粉粒体タンクに貯留された粉粒体を前記繰出し回転体に流下させる流下案内板を前記繰出し回転体の上方に配置して設け、
前記流下案内板を前記繰出しケースに脱着自在に取り付ける連結手段を、前記繰出しケースの内部に所定の取り付け姿勢で取り付けられた状態の前記流下案内板の上方に位置するよう配置して前記繰出しケースに設けた支持体と、前記流下案内板を前記繰出しケースの内部に上方から差し入れる操作によって前記支持体に対して係合するように構成して、かつ前記流下案内板の案内面より上方に配置して前記流下案内板に設けた連結フックとを備えて構成してある請求項1〜3のいずれか一項に記載の粉粒体供給装置。
【請求項5】
前記繰出し回転体の前記繰出し凹部に入り込んだ粉粒体に摺り切り作用する摺り切り体を、前記繰出しケースの内部に前記流下案内板と共に組み付けられるように前記流下案内板に取り付けてある請求項4記載の粉粒体供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−85599(P2012−85599A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−236665(P2010−236665)
【出願日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【出願人】(599118768)株式会社斎藤農機製作所 (47)
【Fターム(参考)】