説明

組み立て式簡易浴槽用枠体、組み立て式簡易貯液槽用枠体、組み立て式簡易浴槽、組み立て式簡易貯液槽、それらの枠体を構成可能な分割枠体、及び分割枠体の製造方法

【課題】 製造コストを抑えることができ、運搬や保管が容易になる組み立て式簡易浴槽を構成可能な組み立て式簡易浴槽用枠体、組み立て式簡易浴槽、組み立て式簡易貯液槽用枠体、組み立て式簡易貯液槽、それらの枠体を構成可能な分割枠体、及び分割枠体の製造方法を提供する。
【解決手段】 この組み立て式簡易浴槽用枠体は、その外周上面に設けられた嵌合部13を備えて組み立て式簡易浴槽を構成可能な枠体であって、枠体の嵌合部と嵌合部材とが分離可能な嵌合構造により嵌合したとき、枠体と嵌合部材との間に配置された防水シートが嵌合構造により固定され枠体と一体になって浴槽部を構成可能であり、枠体は少なくとも2つの分割枠体1,2から構成され、各分割枠体が分離可能な分割嵌合構造11,12により嵌合することで接合され一体化される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防水シートを枠体で固定して浴槽部を構成する組み立て式簡易浴槽、組み立て式簡易浴槽用枠体、組み立て式簡易貯液槽用枠体、組み立て式簡易貯液槽、それらの枠体を構成可能な分割枠体及び分割枠体の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本発明者は先に下記特許文献1において介護の必要な人の入浴等に好適な組み立て式簡易浴槽を提案した。この簡易浴槽は、図20(a),(b),(c)のように、防水シート33と枠体32と枠体31とで構成され、枠体31はその外周上面31aに凸状の嵌合部35と、その外周下面31bに凹状の嵌合部36とを備え、また、枠体32はその外周上面32aに凸状の嵌合部37と、その外周下面32bに凹状の嵌合部38とを備え、枠体31、32は同じ形状、同じ大きさで構成されている。防水シート33の周囲を枠体32の外周上面32aを覆うように位置決め、枠体32の凸状の嵌合部37と枠体31の凹状の嵌合部36とが嵌合することで、防水シート33の周囲を枠体32の嵌合部37と枠体31の嵌合部36との間に挟み込み、固定する。この嵌合部36と嵌合部37との嵌合により、防水シート33は枠体32に強固に固定されることで、防水シート33と枠体31、32が一体に組み立てられ浴槽が形成される。
【0003】
上述の簡易浴槽は、使用前に組み立て、使用後に分解できるので、例えば、介護サービス者が被介護者の自宅を訪れて行う入浴サービスに用いて好適である。しかし、図のような枠体31,32を製造するには、枠体は人体が収まる程度の大きさが必要であるので、金型等が大型化し製造コストが上昇し、また、運搬や保管がし難いといった問題点があった。
【特許文献1】特開2003−10278号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、製造コストを抑えることができ、運搬や保管が容易になる組み立て式簡易浴槽を構成可能な組み立て式簡易浴槽用枠体、組み立て式簡易貯液槽用枠体、組み立て式簡易浴槽、組み立て式簡易貯液槽、それらの枠体を構成可能な分割枠体及び分割枠体の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明による組み立て式簡易浴槽用枠体は、その外周上面に設けられた嵌合部を備えて組み立て式簡易浴槽を構成可能な枠体であって、前記枠体の嵌合部と嵌合部材とが分離可能な嵌合構造により嵌合したとき、前記枠体と前記嵌合部材との間に配置された防水シートが前記嵌合構造により固定され前記枠体と一体になって浴槽部を構成可能であり、前記枠体は少なくとも2つの分割枠体から構成され、前記各分割枠体が分離可能な分割嵌合構造により嵌合することで接合され一体化することを特徴とする。
【0006】
この組み立て式簡易浴槽用枠体によれば、枠体を分離可能な分割嵌合構造で少なくとも2つの分割枠体から組み立てることができるので、浴槽の使用時に組み立て、運搬や保管のような非使用時には分割できる。このように組み立て式簡易浴槽用枠体を小さく分割できるので、成形金型が大型化せずに組み立て式簡易浴槽用枠体の製造コストを抑えることができ、また、枠体の運搬や保管のスペースが節約でき、運搬や保管が容易になる。
【0007】
上記組み立て式簡易浴槽用枠体において前記分割嵌合構造を前記分割枠体の各接合部において凹凸による凹凸嵌合構造に構成することで、分割枠体から凹凸嵌合により強固に枠体を組み立てることができる。
【0008】
また、前記分割枠体の両端における接合部を一端が凹部であり他端が凸部であるように構成することで各分割枠体をより少ない成形金型で製造できる。このため、枠体の製造コストを抑えることができる。
【0009】
また、前記枠体と同一に構成された前記嵌合部材と前記枠体を上下に重ねて組み立てるとき、それらの接合部が上下の前記嵌合構造及び前記分割嵌合構造により一体化されるように構成できる。
【0010】
この場合、前記嵌合部材と前記枠体を上下に重ねて組み立てるとき、前記分割嵌合構造により一体化される前記接合部の位置が前記上下でずれるように構成されることで、接合部が上下でずれて同じ位置にならないので、組み立てられた簡易浴槽において強度を大きくできる。
【0011】
また、前記枠体はコーナ部を含むコーナ分割枠体から構成できる。この場合、前記枠体は、更に直線状に延びる直線分割枠体を含んで構成できる。前記枠体は、前記直線分割枠体の追加または削除によりサイズが可変であるように構成することで、分割枠体の組み合わせを変えることで、入浴者の体型に応じて組み立て式簡易浴槽用枠体の幅・長さのサイズを調整可能である。また、4分割等のように分割することで、2分割の場合よりも成形金型を小さく構成できるとともに、各分割枠体を例えば4分割の場合には2つの成形金型により製造できるので、枠体の製造コストを抑えることができる。
【0012】
また、前記分割枠体は成形により発泡樹脂から形成されることが好ましい。また、前記分割枠体はその表面部分が樹脂と一体に形成されている場合には、枠体表面に特別なコーティングが不要となる。
【0013】
また、前記分割枠体は樹脂から形成され内部が空洞である中空構造であることで、軽量化及び樹脂材料の節約を図ることができる。
【0014】
また、前記分割枠体の表面の少なくとも一部に樹脂からなる嵌め込み部材を設けることで、枠体表面に特別なコーティングが不要となり、また、凹凸嵌合構造の精度をより高めることができる。
【0015】
本発明による組み立て式簡易浴槽は、上述の組み立て式簡易浴槽用枠体を用いて前記防水シートが前記嵌合構造により固定されて前記枠体及び前記嵌合部材と一体になって浴槽部を構成することを特徴とする。
【0016】
この組み立て式簡易浴槽によれば、組み立て式簡易浴槽用枠体を小さく分割でき、成形金型が大型化せずに組み立て式簡易浴槽用枠体の製造コストを抑えることができるので、組み立て式簡易浴槽のコスト減を実現でき、また、枠体の運搬や保管のスペースが節約できるので、運搬や保管が容易になる。
【0017】
上記組み立て式簡易浴槽において前記嵌合部材を前記枠体の外周に沿ってほぼ一周するようなリング形状に構成することができる。これにより、上記分割枠体からなる2つの枠体をリング形状の嵌合部材で一体にして簡易浴槽を構成でき、また、1つの枠体とリング形状の嵌合部材とで簡易浴槽を構成可能となる。なお、リング形状の嵌合部材を2つまたは2つ以上に分割してもよい。
【0018】
また、前記分割枠体の両端における接合部を互いが平面的に突き当たる平面状に構成するとともに、前記枠体の嵌合部及びその反対側の下面を前記リング形状の嵌合部材が嵌合可能な凹状にそれぞれ構成することで、上記分割嵌合構造を凹凸嵌合構造ではなく、分割枠体の両端の接合部を平面状に構成し、リング形状の嵌合部材を枠体の上下の凹状の嵌合部に嵌合させることで、簡単な構造となり、枠体の金型構造が簡単になる。
【0019】
上記組み立て式簡易浴槽において前記枠体と同一に構成された前記嵌合部材の外周上面に設けられた嵌合部または前記リング形状の嵌合部材に浴槽機能を補完するための補完部材を着脱可能に構成することが好ましい。上記補完部材として、例えば、給湯・給水・排水ホースの取り付け用アダプタ、シャワーノズル取り付け用アダプタ、ヘッドレスト (ピロー)、アームレスト、フットレスト、手すり・ステップ等の支持具、タンカ固定器具等があるが、かかる補完部材は枠体の外周上面の嵌合部に対し着脱自在であるので、補完部材を必要に応じて自由に使用できる。また、組み立て式簡易浴槽用枠体の構造が複雑にならないので、成形金型も複雑にならず製造コストも嵩まない。
【0020】
本発明による組み立て式簡易浴槽は、凸状の嵌合部が外周上面に設けられ凹状の嵌合部が外周下面に設けられた第1の枠体と、凸状の嵌合部が外周上面に設けられ凹状の嵌合部が外周下面に設けられかつ前記第1の枠体の上部に位置する第2の枠体と、前記第1の枠体全体を覆うように前記第1の枠体と前記第2の枠体との間に配置され、前記第1の枠体の凸状の嵌合部と前記第2の枠体の凹状の嵌合部とが嵌合することで固定される防水シートと、を備える組み立て式簡易浴槽であって、前記第2の枠体の外周上面に設けられた凸状の嵌合部に浴槽機能を補完するための補完部材を着脱可能に構成したことを特徴とする。
【0021】
この組み立て式簡易浴槽によれば、補完部材は枠体の外周上面の嵌合部に対し着脱自在であるので、補完部材を必要に応じて自由に使用できる。また、組み立て式簡易浴槽用枠体の構造が複雑にならないので、成形金型も複雑にならず製造コストも嵩まない。なお、上記補完部材として、例えば、給湯・給水・排水ホースの取り付け用アダプタ、シャワーノズル取り付け用アダプタ、ヘッドレスト (ピロー)、アームレスト、フットレスト、手すり・ステップ等の支持具、タンカ固定器具等がある。
【0022】
本発明による組み立て式簡易貯液槽用枠体は、その外周上面に設けられた嵌合部を備えて人体が収まる程度の組み立て式簡易貯液槽を構成可能な枠体であって、前記枠体の嵌合部と嵌合部材とが分離可能な嵌合構造により嵌合したとき、前記枠体と前記嵌合部材との間に配置された防水シートが前記嵌合構造により固定され前記枠体と一体になって貯液可能な貯液部を構成可能であり、前記枠体は少なくとも2つの分割枠体から構成され、前記各分割枠体が分離可能な分割嵌合構造により嵌合することで接合され一体化することを特徴とする。
【0023】
この組み立て式簡易貯液槽用枠体によれば、枠体を分離可能な分割嵌合構造で少なくとも2つの分割枠体から組み立てることができるので、貯液槽の使用時に組み立て、運搬や保管のような非使用時には分割できる。このように組み立て式簡易貯液槽用枠体を小さく分割できるので、成形金型が大型化せずに組み立て式簡易貯液槽用枠体の製造コストを抑えることができ、また、枠体の運搬や保管のスペースが節約でき、運搬や保管が容易になる。
【0024】
本発明による組み立て式簡易貯液槽は、上述の組み立て式簡易貯液槽用枠体から第1の枠体と第2の枠体を構成し、前記第1の枠体の上に前記防水シートを被せ前記第2の枠体を前記嵌合部材として前記嵌合構造により前記防水シートを固定することで前記貯液部を構成したことを特徴とする。これにより、上述の組み立て式簡易貯液槽用枠体から組み立て式簡易貯液槽を構成できる。
【0025】
また、本発明による組み立て式簡易貯液槽は、上述の組み立て式簡易貯液槽用枠体を用いて前記防水シートが前記嵌合構造により固定されて前記枠体及び前記嵌合部材と一体になって貯液部を構成するようにしてもよい。
【0026】
なお、上記組み立て式簡易貯液槽は、上述の組み立て式簡易浴槽と同様に構成してもよい。
【0027】
本発明による分割枠体は、上述の組み立て式簡易浴槽用枠体の前記分割枠体または上述の組み立て式簡易貯液槽用枠体を構成可能な前記分割枠体のいずれかである。この分割枠体により組み立て式簡易浴槽用枠体や組み立て式簡易貯液槽用枠体を構成できるので、成形金型が大型化せずに枠体の製造コストを抑えることができ、また、枠体の運搬や保管のスペースが節約できるので、運搬や保管が容易になる組み立て式簡易浴槽用枠体や組み立て式簡易貯液槽用枠体を実現できる。この場合、樹脂と一体に形成する場合や嵌め込み部材を設ける場合以外は、分割枠体の表面にコーティング処理を施すことが好ましい。
【0028】
本発明による分割枠体の製造方法は、上述の組み立て式簡易浴槽用枠体や組み立て式簡易貯液槽用枠体の前記分割枠体を成形により発泡樹脂から形成することを特徴とする。この製造方法により、組み立て式簡易浴槽用枠体や組み立て式簡易貯液槽用枠体のための分割枠体を製造コストを抑えて製造できる。
【0029】
また、上述の組み立て式簡易浴槽用枠体や組み立て式簡易貯液槽用枠体の前記分割枠体をスーパーブロー成形または成形金型同時成形によりその表面部分が樹脂と一体に形成されるように成形するようにして製造することで、表面に特別なコーティングが不要である分割枠体を製造できる。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、製造コストを抑えることができ、運搬や保管が容易になる組み立て式簡易浴槽を構成可能な組み立て式簡易浴槽用枠体、組み立て式簡易浴槽、組み立て式簡易貯液槽用枠体、組み立て式簡易貯液槽、それらの枠体を構成可能な分割枠体、及び分割枠体の製造方法を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。図1は本実施の形態による組み立て式簡易浴槽用枠体の分割枠体の第1の例を示す平面図である。図2は同じく分割枠体の第2の例を示す平面図である。
【0032】
図1の例は、組み立て式簡易浴槽用枠体を2分割したものであり、分割枠体1,2は、両者が同形状に構成され、各一端部1a、2aに凹部11がそれぞれ形成され、各他端部1b、2bに凸部12がそれぞれ形成されている。凹部11と凸部12は凹凸嵌合可能でかつ分離可能な分割凹凸嵌合構造を構成する。一端部1aと他端部2bとを対向させ、一端部2aと他端部1bとを対向させて、凹部11と凸部12をそれぞれ嵌合させることで分割枠体1と2を接合し一体化し、組み立て式簡易浴槽用の1つの枠体を構成できる。また、一端部1aと他端部2bの接合部及び一端部2aと他端部1bの接合部において嵌合した凹部11と凸部12をそれぞれ分離させることで、枠体を分割枠体1と2に分離できる。
【0033】
なお、分割枠体1と2からなる枠体の上面の略中央には外周に沿って凸状の嵌合部13が形成され、下面の略中央には外周に沿って凸状の嵌合部13と嵌合可能な凹状の嵌合部14(図3,図4参照)が形成されている。
【0034】
図2の例も組み立て式簡易浴槽用枠体を2分割したものであり、図2の分割枠体3,4は、両者が同形状に構成され、各一端部3a、4aに凹部11がそれぞれ形成され、各他端部3b、4bに凸部12がそれぞれ形成されている。一端部3aと他端部4bとを対向させ、一端部4aと他端部3bとを対向させて、凹部11と凸部12をそれぞれ嵌合させて分割凹凸嵌合構造により分割枠体3と4を接合し一体化し、組み立て式簡易浴槽用の1つの枠体を構成できる。一端部3aと他端部4bの接合部と一端部4aと他端部3bの接合部の各位置が、図1の場合と比べて、図2の左右にずれて形成されるようになっている。
【0035】
上述の分割枠体1,2は、図1のように同一形状であるので成形金型は1つで済む。同様に、分割枠体3,4は、図2のように同一形状であるので成形金型は1つで済む。従って、1つの成形金型で製造できるため、枠体の製造コストを抑えることができる。
【0036】
上述の分割枠体1,2及び分割枠体3,4は、例えば、発泡ポリスチレン樹脂、発泡ポリウレタン樹脂、ポリエチレン発泡樹脂、ポリプロピレン発泡樹脂等の発泡樹脂から成形金型で一体に成形できる。また、非透水性樹脂により分割枠体の表面部分にコーティング処理を施すことが望ましく、かかる非透水性樹脂として例えば、エフレタンSH−4000(日本合成化学工業株式会社製の商品名)やウルトラタン・スタイロタン(米国フツラコーティング社製の商品名)などがある。
【0037】
また、分割枠体をスーパーブロー成形による金型同時成形等によりそれらの表面部分を例えばABS樹脂などの樹脂材料により一体に形成するようにしてもよい。これにより、内部を発泡樹脂とし表面を樹脂とした分割枠体を得ることができ、上述のようなコーティング処理が不要となる。
【0038】
また、図13のように、発泡樹脂等からなる図1,図2の分割枠体1〜4の外面の一部または全面を樹脂ソリッド等からなる嵌め込み部材で覆うようにしてもよい。図13(a)は分割枠体1の凹状の嵌合部14を含む下面に嵌め込み部材61を嵌め込んだ例である。分割枠体1の下面以外には上述のコーティング処理を施す。
【0039】
図13(b)は分割枠体1の凹状の嵌合部14を含む下面に嵌め込み部材61を嵌め込み、凸状の嵌合部13を含む上面に別の嵌め込み部材62を嵌め込んだ例である。分割枠体1の下面・上面以外の両側面は上述のコーティング処理を施す。
【0040】
図13(c)は分割枠体1の凹状の嵌合部14を含む下面に嵌め込み部材61を嵌め込み、凸状の嵌合部13を含む上面及び両側面に別の嵌め込み部材63を嵌め込んだ例である。
【0041】
図13(d)は分割枠体1の凹状の嵌合部14を含む下面及び両側面の下半分の下方部に嵌め込み部材64を嵌め込み、凸状の嵌合部13を含む上面及び両側面の上半分の上方部に別の嵌め込み部材65を嵌め込んだ例である。
【0042】
図13(a)〜(d)の嵌め込み部材61〜65は、樹脂塗料から形成でき、例えばウレタン系樹脂塗料を、分割枠体1と同形状とした母型に所定厚さにコーティングし、乾燥後に母型から剥がす型抜き成形で簡単に得ることができる。かかるウレタン系樹脂塗料として例えば上述のウルトラタン(商品名)などがある。嵌め込み部材61〜65の厚さは、例えば0.5〜1mm程度にできるが、コーティング量により適宜調整可能である。なお、嵌め込み部材は、押し出し成形や射出成形やブロー成形等により成形金型で樹脂から成形してもよい。
【0043】
図13(a)〜(d)の構成によれば、上述のようなコーティング処理が一部または全部不要となる。また、凸状の嵌合部13及び凹状の嵌合部14の少なくとも一方に嵌め込み部材を設けることで凹凸嵌合の精度をより高めることができる。
【0044】
また、分割枠体1を図14のような中空構造としてもよく、軽量に構成できかつ樹脂を節約できる。図14のように、下半分の下側部7と、上半分の上側部8とを樹脂で成形によりそれぞれ作製し、下側部7と上側部8とを合わせ面9で接着材等により接合することで中空の分割枠体1を得ることができる。
【0045】
次に、図1,図2の分割凹凸嵌合構造を構成する凹部11と凸部12の具体例について図3を参照して説明する。図3は凹部11と凸部12の嵌合前の状態を示す要部斜視図(a)、嵌合後の状態を示す要部斜視図(b)、凹部11と凸部12の嵌合前の状態を示す要部上面図(c)及び要部側面図(d)である。
【0046】
図3(a)〜(d)の例は分割枠体を横方向に凹凸嵌合させるものであって、凹部11が分割枠体1の側面1c及び一端部1aに開口しそこから凹むようにして側面から見て略Z字状に形成され、また、凸部12が分割枠体2の側面2cと同一平面を有し他端部2bから突き出るようにして側面から見て略Z字状に形成されている。
【0047】
図3(a)のように分割枠体2を側面から横方向に分割枠体1の側面1cに向けて接近させて凸部12を凹部11に差し込むようにして嵌め込むことで凹凸嵌合し、図3(b)のように分割枠体1と2を一端部1aと他端部2bとで接合し、強固な略Z状凹凸嵌合により一体化する。
【0048】
なお、図1の分割枠体1と2の他端部1bと一端部2aも図3と同様に構成され凹凸嵌合する。また、図2の分割枠体3と4の各凹部と各凸部を図3と同様の構造にできる。
【0049】
図4により別の分割凹凸嵌合構造を説明する。図4は凹部11と凸部12の嵌合前の状態を示す要部斜視図(a)、嵌合後の状態を示す要部斜視図(b)、凹部11と凸部12の嵌合前の状態を示す要部上面図(c)及び要部側面図(d)である。
【0050】
図4(a)〜(d)の例は分割枠体を縦方向に凹凸嵌合させるものであって、凹部11が分割枠体1の下面に形成された凹状の嵌合部14(凸状の嵌合部13に嵌合可能)の底部及び一端部1aに開口しそこから凹むようにして上面から見て略Z字状に形成され、また、凸部12が分割枠体2の他端部2bから突き出るようにして上面から見て略Z字状に形成されている。
【0051】
図4(a)のように分割枠体2を下側から縦方向上方に分割枠体1の下面の凹状の嵌合部14に向けて接近させて凸部12を凹部11に差し込むようにして嵌め込むことで凹凸嵌合し、図4(b)のように分割枠体1と2を一端部1aと他端部2bとで接合し強固な略Z状凹凸嵌合により一体化する。
【0052】
なお、図1の分割枠体1と2の他端部1bと一端部2aも図4と同様に構成され凹凸嵌合する。また、図2の分割枠体3と4の各凹部11と各凸部12を図4と同様の構造にできる。
【0053】
次に、図3,図4と同様に凹凸嵌合させる分割凹凸嵌合構造の4つの変形例について図5(a)(b),図6(a)(b)を参照して説明する。図5(a)は図4の変形例を示す図であり、縦方向の分割凹凸嵌合構造の凹部11と凸部12の嵌合前の状態を示す要部上面図であり、図5(b)は図3の変形例を示す図であり、横方向の分割凹凸嵌合構造の凹部11と凸部12の嵌合前の状態を示す要部側面図である。
【0054】
図5(a)の例は、凹部11の形状を奥側に丸みを帯びて広がる略S字状の凹状に形成し、凸部12の形状を先端側に丸みを帯びて大きくなる略S字状の凸状に形成し、分割枠体2と分割枠体1とを縦方向に接近させて凸部12を凹部11に差し込むようにして嵌め込むことで、強固な略S状の凹凸嵌合を構成するものである。
【0055】
図5(b)の例は、図5(a)と同様の略S字状の凹部11を有する分割枠体1と、略S字状の凸部12を有する分割枠体2とを横方向に接近させて凸部12を凹部11に差し込むようにして嵌め込むことで、強固な略S状の凹凸嵌合を構成するものである。
【0056】
図6(a)は図4の別の変形例を示す図であり、縦方向の分割凹凸嵌合構造の凹部11と凸部12の嵌合前の状態を示す要部上面図であり、図6(b)は図3の別の変形例を示す図であり、横方向の分割凹凸嵌合構造の凹部11と凸部12の嵌合前の状態を示す要部側面図である(b)である。
【0057】
図6(a)の例は、凹部11の形状を上面から見て略T字状の凹状に形成し、凸部12の形状を上面から見て略T字状の凸状に形成し、分割枠体2と分割枠体1とを縦方向に接近させて凸部12を凹部11に差し込むようにして嵌め込むことで、強固な略T状の凹凸嵌合を構成するものである。
【0058】
図6(b)の例は、図6(a)と同様の略T字状の凹部11を有する分割枠体1と、略T字状の凸部12を有する分割枠体2とを横方向に接近させて凸部12を凹部11に差し込むようにして嵌め込むことで、強固な略S状の凹凸嵌合を構成するものである。
【0059】
次に、図1の分割枠体と図3の分割凹凸嵌合構造とから構成した2つの枠体を重ねて嵌合して組み立てた簡易浴槽の第1の例について図7を参照して説明する。図7は図1,図3の分割枠体から構成した2つの枠体を上下に重ねて嵌合して組み立てた簡易浴槽を示す斜視図(a)及び側面図(b)である。
【0060】
図7の簡易浴槽は、図3の横方向に凹部11と凸部12を嵌合させる分割凹凸嵌合構造を有するように構成した図1の分割枠体1,2から枠体21,22を構成し、2つの枠体21と22を上下に重ねて下側の枠体21の凸状の嵌合部13を上側の枠体22の凹状の嵌合部14に嵌合させることで組み立てたものである。下側の枠体21を覆うようにして防水シート(図20参照)が配置されてから上側の枠体22が嵌め込まれる。枠体21と22との間の接合面20に防水シートが位置し固定されて上側の枠体22内に浴槽部が構成される。
【0061】
また、図7(a)、(b)の簡易浴槽では、各枠体21,22において各分割枠体1と2が凹部11と凸部12とにより凹凸嵌合して接合した接合部21aと22aが一長辺側の同じ位置にあり、接合部21bと22bが浴槽部を挟んで反対の他の長辺側の同じ位置にある。
【0062】
また、図7のように組み立てられた簡易浴槽は、2つの枠体21と22を凹凸嵌合から分離し防水シートを取り去り、各枠体21,22を凹凸嵌合から分離し、分割枠体1,2にそれぞれ分割できる。
【0063】
以上のように、本実施の形態の図7の組み立て式簡易浴槽によれば、簡易浴槽用枠体を従来のような人体程度が収まる枠体よりも小さく分割でき、成形金型が大型化せずに組み立て式簡易浴槽用枠体の製造コストを抑えることができるので、組み立て式簡易浴槽のコスト減を実現できる。また、簡易浴槽用枠体の運搬や保管のスペースを節約できるので、運搬や保管が容易になる。
【0064】
次に、図2の分割枠体と図3の分割凹凸嵌合構造とから構成した2つの枠体を重ねて嵌合して組み立てた簡易浴槽の第2の例について図8を参照して説明する。図8は図2、図3の分割枠体から構成した枠体と別の枠体とを上下に重ねて嵌合して組み立てた簡易浴槽を示す斜視図(a)及び側面図(b)である。
【0065】
図8の簡易浴槽は、図3の横方向に凹部11と凸部12を嵌合させる分割凹凸嵌合構造を有するように構成した図2の分割枠体3,4から枠体23を構成し、もう1つの枠体24を枠体23に対し接合部の位置がずれるように別途用意した2つの分割枠体から構成し、これら2つの枠体23と24を上下に重ねて下側の枠体23の凸状の嵌合部13を上側の枠体24の凹状の嵌合部14に嵌合させることで組み立てたものである。下側の枠体23を覆うようにして防水シート(図20参照)が配置されてから上側の枠体24が嵌め込まれる。枠体23と24との間の接合面20に防水シートが位置し固定されて上側の枠体24内に浴槽部が構成される。
【0066】
図8(a)、(b)の簡易浴槽では、各枠体23,24において各分割枠体3と4が凹部11と凸部12とにより凹凸嵌合して接合した接合部23aと24aが同じ一長辺側にあるが、その長辺長手方向にずれており、また接合部23bと24bが浴槽部を挟んで反対側の同じ他長辺側にあるが、その長辺長手方向にずれている。
【0067】
また、図8のように組み立てられた簡易浴槽は、2つの枠体23と24を凹凸嵌合から分離し防水シートを取り去り、次に各枠体23,24を凹凸嵌合から分離し、分割枠体3,4にそれぞれ分割できる。
【0068】
以上のように、本実施の形態の図8の組み立て式簡易浴槽によれば、簡易浴槽用枠体を従来のような人体程度が収まる枠体よりも小さく分割でき、成形金型が大型化せずに組み立て式簡易浴槽用枠体の製造コストを抑えることができるので、組み立て式簡易浴槽のコスト減を実現できる。また、簡易浴槽用枠体の運搬や保管のスペースを節約できるので、運搬や保管が容易になるとともに、接合部23aと24a、及び、接合部23bと24bが上下の枠体23,24において長辺長手方向にずれて同じ位置にならないので、組み立てられた簡易浴槽において上方からの力に対する強度が大きくなる。
【0069】
上述の図7または図8の簡易浴槽は、使用前に簡単に組み立てることができるとともに、使用後に簡単に小さく分解でき、運搬や保管が容易になるので、例えば、介護サービス者が上述の分割枠体を含む組み立て式簡易浴槽用のセット1式を被介護者の自宅に運んで行う入浴サービスに用いて好適である。
【0070】
なお、防水シートとして、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、フッ素含有重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、シリコン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアクリル樹脂などの素材をフィルム状にしたものを使用できる。
【0071】
次に、組み立て式簡易浴槽用枠体を更に多分割した変形例について図9,図10を参照して説明する。図9は本実施の形態による組み立て式簡易浴槽用枠体を図1,図2よりも更に多分割に構成した変形例を示す平面図である。図10は図9の直線分割枠体を示す斜視図(a)及び上面図(b)である。
【0072】
図9の例は、組み立て式簡易浴槽用枠体を6分割したものであり、2つのコーナ部を含むコーナ分割枠体41、42と、直線状に延びる比較的長い第1直線分割枠体43、45と、直線状に延びる比較的短い第2直線分割枠体44、46と、から構成されている。コーナ分割枠体41と42は同一形状であり、第1直線分割枠体43と45も同一形状であり、更に第2直線分割枠体44と46は同一形状である。各分割枠体41〜46は、それぞれ一端側に凹部11を、他端側に凸部12を有し、上述と同様にそれぞれが凹凸嵌合することで接合し一体化し、1つの枠体を構成することができる。
【0073】
2つのコーナ分割枠体41と42との間に、図9の上側の長辺側に第1直線分割枠体43と第2直線分割枠体44が位置し、下側の長辺側に第2直線分割枠体46と第1直線分割枠体45が位置する。図9の枠体では凹凸嵌合による接合部が6箇所形成されるが、各枠体を上下に重ねて簡易浴槽を構成するとき、各長辺において第1直線分割枠体と第2直線分割枠体の配置を変えることで各接合部の位置が上下で長辺長手方向にずれるので、組み立てられた簡易浴槽において上方からの力に対する強度を大きくできる。
【0074】
次に、図9における分割凹凸嵌合構造のための凹部と凸部について説明する。図10(a)、(b)のように、例えば第2直線分割枠体44は、凹部11が下面に形成された凹状の嵌合部14の底部及び一端部44aに開口しそこから凹むようにして上面から見て略Z字状に形成され、また、凸部12が他端部44bから突き出るようにして上面から見て略Z字状に形成されている。
【0075】
図9のコーナ分割枠体41,42及び直線分割枠体43〜46の各凹部11と各凸部12は図10(a)、(b)のように構成され、各分割枠体41〜46を図4(a)と同様に、縦方向に凹凸嵌合させることで、強固な略Z状凹凸嵌合により一体化できる。なお、図9において、図3,図5または図6のような凹凸嵌合構造にしてもよい。
【0076】
図9の分割枠体の構成によれば、2分割の場合よりも成形金型を更に小さく構成できるとともに、6分割された各分割枠体を3つの成形金型で製造できるので、製造コストを抑えることができる。なお、図9において、例えば、図15のように第1直線分割枠体43,45を省略することで、組み立て式簡易浴槽用枠体の長さを短く調整できる。また、別の例えば第2直線分割枠体を新たに加えることで長く調整できる。このようにして入浴者の体型に応じて組み立て式簡易浴槽用枠体の長さのサイズを調整可能である。
【0077】
次に、組み立て式簡易浴槽用枠体を別の態様で多分割した別の変形例について図16,図17を参照して説明する。図16は本実施の形態の別の変形例を示す平面図である。図17は図16の枠体に直線分割枠体を追加した例を示す平面図である。
【0078】
図16の例は、それぞれがコーナ部を含むように4分割したコーナ分割枠体68乃至71から構成される。各コーナ分割枠体68〜71は同一の構成であるので、組み立てられた枠体の平面構造はほぼ正四角形になり、また、1つの成形金型で製造できるため、枠体の製造コストを抑えることができる。なお、各凹部11と各凸部12は上述と同様の凹凸嵌合構造である。また、コーナ分割枠体68〜71の上面の凸状の嵌合部13及び下面の凹状の嵌合部も上述と同様の凹凸嵌合構造である。
【0079】
図17の例は、図16のコーナ分割枠体68と69との間に図9の直線分割枠体43を介在させ、コーナ分割枠体70と71との間に同様の直線分割枠体45を介在させたものである。このようにして、図16の枠体構成を直線分割枠体を新たに加えることで長く調整できる。
【0080】
次に、組み立て式簡易浴槽用枠体を更に別の態様で多分割した更に別の変形例について図18,図19を参照して説明する。図18は本実施の形態の更に別の変形例を示す平面図である。図19は図18の枠体に直線分割枠体を追加した例を示す平面図である。
【0081】
図18の例は、それぞれがコーナ部を含むコーナ分割枠体73乃至76と、各コーナ分割枠体73〜76の間にそれぞれ配置された比較的短い直線分割枠体77乃至80とから構成され、8分割されたものである。各コーナ分割枠体73〜76は同一の構成であり直線分割枠体77〜80も同一の構成であるので、組み立てられた枠体の平面構造はほぼ正四角形になる。なお、各凹部11と各凸部12は上述と同様の凹凸嵌合構造である。また、各分割枠体73〜80の上面の凸状の嵌合部13及び下面の凹状の嵌合部も上述と同様の凹凸嵌合構造である。
【0082】
図19の例は、図18の枠体に直線分割枠体77〜80と同一構成の複数の直線分割枠体81を一辺に追加し、同じく対向する他辺に直線分割枠体77〜80と同一構成の複数の直線分割枠体82を追加したものである。図19によれば、図18の枠体構成を直線分割枠体を新たに加えることで長く調整できる。
【0083】
上述のように、図18、図19の構成によれば、直線分割枠体を比較的短く構成したので、直線分割枠体の追加または削減により、入浴者の体型に応じて組み立て式簡易浴槽用枠体の長さや幅のサイズを比較的細かく調整可能である。また、2つの成形金型で製造でき、しかも各分割枠体が比較的小さく、成形金型も大型化しないため、枠体の製造コストを抑えることができる。
【0084】
次に、図7または図8のように構成された簡易浴槽に浴槽の機能を補完するための各種アタッチメントを着脱自在にした構成について図11、図12を参照して説明する。図11は、図7または図8の簡易浴槽に複数のアタッチメントを取り付けた状態を示す斜視図である。図12は、図11の簡易浴槽に入浴し各アタッチメントを使用した状態を示す斜視図である。
【0085】
図11,図12に示すように、簡易浴槽50には、浴槽機能を補完するためのアタッチメント(補完部材)として、入浴者Pの頭部を受けるヘッドレスト51,腕を受けるアームレスト52,両脚を受けるフットレスト53及び給湯・給水・排水ホース55の取り付け用アダプタ54を取り付けたものである。各アタッチメント51〜54の下部には、枠体の外周上面にある凸状の嵌合部13に嵌合し嵌合部13から分離可能な凹状の嵌合部がそれぞれ形成されており、各アタッチメント51〜54は簡易浴槽50の上面において着脱自在になっている。
【0086】
なお、簡易浴槽50は、図7または図8と同様に構成できるが、図4,図5または図6の分割凹凸嵌合構造や図9や図15〜図19の分割枠体を用いて構成した簡易浴槽であってもよい。
【0087】
また、上述のアタッチメント(補完部材)として、他の機能を持つものであってもよく、例えば、シャワーノズル取り付け用アダプタ、手すり・ステップ等の支持具、タンカ固定器具等があるが、これらに限定されるものではない。
【0088】
図11,図12の簡易浴槽によれば、各種のアタッチメントにより簡易浴槽の使用感が増して好ましく、かかるアタッチメントは枠体の外周上面の嵌合部13に対し着脱自在であるので、アタッチメントを必要に応じて自由に使用でき、また、運搬やそうじの手軽さも得ることができ、便利である。また、組み立て式簡易浴槽用枠体の構造が複雑になることがなく、成形金型も複雑にならずに製造コストも嵩まない。
【0089】
次に、図21、図22により、図2,図3とほぼ同様の分割枠体を用いた1つの枠体とリング状の嵌合部材とを防水シートとともに一体にした簡易浴槽について説明する。図21は、図2,図3とほぼ同様の分割枠体を嵌合により接合し一体化した枠体に嵌合部材を嵌合させて組み立てる前の簡易浴槽を示す斜視図(a)及び組立後の簡易浴槽を示す斜視図(b)である。図22は、図21(a)の簡易浴槽の断面図(a)及び図21(b)の簡易浴槽の断面図(b)である。
【0090】
図21(a)、(b)の分割枠体101,102は、図2と同様に構成されており、凹部11と凸部12をそれぞれ嵌合させて分割凹凸嵌合構造により接合され一体化しており、組み立て式簡易浴槽用の1つの枠体を構成するが、図22(a)のように、枠体上面の略中央には外周に沿って凹状の嵌合部103が形成されており、この凹状の嵌合部103にリング状の嵌合部材105が嵌合可能になっている点が図2と異なる。なお、枠体下面の略中央には外周に沿って凹状の嵌合部104が形成されている。
【0091】
図21(b)、図22(b)のように、簡易浴槽は、凹状の嵌合部103とリング状の嵌合部材105との間に防水シート(図示省略)を挟んで凹状の嵌合部103にリング状の嵌合部材105を押し込んで嵌合させることで、防水シートを固定する構造となっている。
【0092】
図21,図22の簡易浴槽によれば、分割枠体からなる1つの枠体にリング状の嵌合部材を防水シートを挟んで固定することで簡易浴槽を構成できるので、簡易浴槽がより簡単な構造となる。
【0093】
なお、リング状の嵌合部材105は図22のように断面円形状であるが、図23(a)のように、断面長円状の嵌合部材106としてもよい。この場合、図23(b)のように、嵌合部材106が枠体に嵌合したとき、略上半分の部分106aが枠体上面から突き出るようにし、この部分106aに図11,図12のような各アタッチメント51〜54が嵌合可能となる。また、リング状の嵌合部材105を枠体下側の凹状の嵌合部104に嵌め込んでもよく、強度が向上する(後述の図24(c)参照)。
【0094】
また、図22,図23のリング状の嵌合部材105,106は、ゴム材料等からなる弾性部材であってよいが、樹脂材料等からなる硬質部材であってもよく、また、一体に形成する必要は必ずしもなく、2つまたはそれ以上に分割してもよい。
【0095】
次に、図24により、図21とほぼ同様であるが分割凹凸嵌合構造を省略した分割枠体を用いた1つの枠体とリング状の嵌合部材とを防水シートとともに一体にした簡易浴槽について説明する。図24は、図21で分割凹凸嵌合構造を省略した分割枠体からなる枠体に嵌合部材を嵌合させて組み立てた簡易浴槽を示す斜視図(a)、図24(a)の簡易浴槽の組立前の断面図(b)、及び組立後の断面図(c)である。
【0096】
図24(a)〜(c)の簡易浴槽は、図21において分割枠体の分割凹凸嵌合構造のための凹部と凸部を省略し、枠体の上下でリング状の嵌合部材を嵌合させたものである。即ち、図24(a)のように、分割枠体111,112は、両端に平面状に構成された接合部111a,111b,112a,112bを有しており、簡易浴槽は、接合部111aと112aとが、接合部111bと112bとが、それぞれ平面的に突き当てられて枠体が構成され、枠体の上下の凹状の嵌合部103、104にそれぞれリング状の嵌合部材105を嵌め込んだものである。凹状の嵌合部103とリング状の嵌合部材105との間に防水シート(図示省略)が挟まれている。
【0097】
図24の簡易浴槽によれば、分割枠体からなる1つの枠体にリング状の嵌合部材を防水シートを挟んで固定することで簡易浴槽を構成できるので、簡易浴槽がより簡単な構造となるとともに、分割枠体の接合部から凹部、凸部を省略でき、接合部を平面状に構成できるので、分割枠体の成形金型がより簡単な構造となり、そのため、製造コストを低減できる。また、分割枠体の凹部、凸部を省略しても、枠体の上下の凹状の嵌合部103、104にリング状の嵌合部材105をそれぞれ嵌め込むので、枠体自体の強度も維持でき、強度的にも問題はない。
【0098】
なお、図23(a)、(b)のような断面長円状のリング状の嵌合部材106を枠体上面の凹状の嵌合部103に用いてもよい。
【0099】
次に、図25により、図8の枠体における分割枠体の凹部と凸部を省略し平面的に接合した枠体同士をリング状の嵌合部材で一体化した簡易浴槽について説明する。図25は、図8で分割凹凸嵌合構造及び嵌合部を省略した分割枠体からなる枠体同士を嵌合部材で嵌合させて組み立てた簡易浴槽を示す斜視図(a)、図25(a)の簡易浴槽の組立前の断面図(b)、及び組立後の断面図(c)である。
【0100】
図25(a)〜(c)のように、上下の枠体204,203は、それぞれ分割枠体201,202から構成され、リング状の嵌合部材205により防水シート(図示省略)を挟んで嵌合し一体化して簡易浴槽を構成可能である。分割枠体201,202は、図24(a)と同様に、分割凹凸嵌合構造のための凹部と凸部を省略し、両端の接合部が平面状に構成されている。
【0101】
図25(b)、(c)のように、リング状の嵌合部材205は、断面がH型に構成され、枠体204の下側部分が嵌合可能な上側嵌合部205aと、枠体203の上側部分が嵌合可能な下側嵌合部205bと、を有し、上側嵌合部205aに枠体204が嵌合し、下側嵌合部205bに枠体203が嵌合することで、枠体203,204が一体化する。
【0102】
図25の簡易浴槽によれば、分割枠体の接合部から凹部、凸部を省略でき、接合部を平面状に構成できるとともに、枠体上下の嵌合部も省略できるので、分割枠体の成形金型がより簡単な構造となり、そのため、製造コストを低減できる。なお、リング状の嵌合部材205は、ゴム材料等からなる弾性部材や樹脂材料から構成でき、また、2つまたはそれ以上に分割してもよい。
【0103】
以上のように本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、本実施の形態の簡易浴槽は、介護の必要な被介護者の入浴サービスに用いて好適であるが、この用途に限定されず、簡易に浴槽を設置できることから、各種の用途に用いてよく、例えば、キャンプ場や災害等の非常時においても使用可能である。また、同様の分割構造により、特に浴槽としてではなくとも、必要に応じて各種液体を貯蔵できる組み立て式簡易貯液槽を構成できる。
【0104】
また、例えば、組み立て式簡易浴槽用枠体の長さを長く調整するのに、図1,図2において、分割枠体1と2との間に、または、分割枠体3と4との間に、直線分割枠体を介在させてもよいことは勿論である。
【0105】
また、図7,図8,図11,図12,図25のように、2つの枠体を重ねる場合、その重なり合って接合する各枠体の接合面を階段状にそれぞれ構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】本実施の形態による組み立て式簡易浴槽用枠体の分割枠体の第1の例を示す平面図である。
【図2】本実施の形態による組み立て式簡易浴槽用枠体の分割枠体の第2の例を示す平面図である。
【図3】図1,図2の分割凹凸嵌合構造を構成する凹部11と凸部12の嵌合前の状態を示す要部斜視図(a)、嵌合後の状態を示す要部斜視図(b)、凹部11と凸部12の嵌合前の状態を示す要部上面図(c)及び要部側面図(d)である。
【図4】図3とは別の分割凹凸嵌合構造を示し、凹部11と凸部12の嵌合前の状態を示す要部斜視図(a)、嵌合後の状態を示す要部斜視図(b)、凹部11と凸部12の嵌合前の状態を示す要部上面図(c)及び要部側面図(d)である。
【図5】図5(a)は図4の変形例を示す図であり、縦方向の分割凹凸嵌合構造の凹部11と凸部12の嵌合前の状態を示す要部上面図であり、図5(b)は図3の変形例を示す図であり、横方向の分割凹凸嵌合構造の凹部11と凸部12の嵌合前の状態を示す要部側面図である。
【図6】図6(a)は図4の別の変形例を示す図であり、縦方向の分割凹凸嵌合構造の凹部11と凸部12の嵌合前の状態を示す要部上面図であり、図6(b)は図3の別の変形例を示す図であり、横方向の分割凹凸嵌合構造の凹部11と凸部12の嵌合前の状態を示す要部側面図である(b)である。
【図7】図1,図3の分割枠体から構成した2つの枠体を上下に重ねて嵌合して組み立てた簡易浴槽を示す斜視図(a)及び側面図(b)である。
【図8】図2、図3の分割枠体から構成した枠体と別の枠体とを上下に重ねて嵌合して組み立てた簡易浴槽を示す斜視図(a)及び側面図(b)である。
【図9】本実施の形態による組み立て式簡易浴槽用枠体を図1,図2よりも更に多分割に構成した変形例を示す平面図である。
【図10】図9の直線分割枠体を示す斜視図(a)及び上面図(b)である。
【図11】図7または図8の簡易浴槽に複数のアタッチメントを取り付けた状態を示す斜視図である。
【図12】図11の簡易浴槽に入浴し各アタッチメントを使用した状態を示す斜視図である。
【図13】図1,図2の分割枠体の外面の一部または全面を樹脂ソリッド等からなる嵌め込み部材で覆うようにした構成例(a)、(b)、(c)、(d)を示す断面図である。
【図14】図1,図2の分割枠体の内部を中空構造にした例を示す断面図である。
【図15】図9の組み立て式簡易浴槽用枠体を短く構成した変形例を示す平面図である。
【図16】本実施の形態の別の変形例を示す平面図である。
【図17】図16の枠体に直線分割枠体を追加した例を示す平面図である。
【図18】本実施の形態の更に別の変形例を示す平面図である。
【図19】図18の枠体に直線分割枠体を追加した例を示す平面図である。
【図20】特開2003−10278号公報に開示された組み立て式簡易浴槽の斜視図(a)、枠体の線A−Aに沿って切断してみた断面図(b)、別の枠体の線B−Bに沿って切断してみた断面図(c)である。
【図21】図2とほぼ同様の分割枠体を嵌合により接合し一体化した枠体に嵌合部材を嵌合させて組み立てる前の簡易浴槽を示す斜視図(a)及び組立後の簡易浴槽を示す斜視図(b)である。
【図22】図21(a)の簡易浴槽の断面図(a)及び図21(b)の簡易浴槽の断面図(b)である。
【図23】図22のリング状嵌合部材の変形例を示す図21(a)と同様の断面図(a)及び図21(b)と同様の断面図(b)である。
【図24】図21で分割凹凸嵌合構造を省略した分割枠体からなる枠体に嵌合部材を嵌合させて組み立てた簡易浴槽を示す斜視図(a)、図24(a)の簡易浴槽の組立前の断面図(b)、及び組立後の断面図(c)である。
【図25】図8で分割凹凸嵌合構造及び嵌合部を省略した分割枠体からなる枠体同士を嵌合部材で嵌合させて組み立てた簡易浴槽を示す斜視図(a)、図25(a)の簡易浴槽の組立前の断面図(b)、及び組立後の断面図(c)である。
【符号の説明】
【0107】
1,2 分割枠体
1a,2a 一端部
1b,2b 他端部
3,4 分割枠体
3a,4a 一端部
3b,4b 他端部
11 凹部
12 凸部
13 凸状の嵌合部
14 凹状の嵌合部
20 接合面
21 枠体
22 枠体
21a,22a 接合部
21b,22b 接合部
23 枠体
24 枠体
23a,24a 接合部
23b,24b 接合部
33 防水シート
41,42 コーナ分割枠体
43,45 第1直線分割枠体
44,46 第2直線分割枠体
44a 一端部
44b 他端部
50 簡易浴槽
51 ヘッドレスト
52 アームレスト
53 フットレスト
54 取り付け用アダプタ
55 排水ホース
61〜65 嵌め込み部材
101,102 分割枠体
103,104 凹状の嵌合部
105,106 リング状の嵌合部材
111,112 分割枠体
201,202 分割枠体
203,204 枠体
205 リング状の嵌合部材


【特許請求の範囲】
【請求項1】
その外周上面に設けられた嵌合部を備えて組み立て式簡易浴槽を構成可能な枠体であって、
前記枠体の嵌合部と嵌合部材とが分離可能な嵌合構造により嵌合したとき、前記枠体と前記嵌合部材との間に配置された防水シートが前記嵌合構造により固定され前記枠体と一体になって浴槽部を構成可能であり、
前記枠体は少なくとも2つの分割枠体から構成され、前記各分割枠体が分離可能な分割嵌合構造により嵌合することで接合され一体化することを特徴とする組み立て式簡易浴槽用枠体。
【請求項2】
前記分割嵌合構造を前記分割枠体の各接合部において凹凸による凹凸嵌合構造に構成したことを特徴とする請求項1に記載の組み立て式簡易浴槽用枠体。
【請求項3】
前記分割枠体の両端における接合部を一端が凹部であり他端が凸部であるように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の組み立て式簡易浴槽用枠体。
【請求項4】
前記枠体と同一に構成された前記嵌合部材と前記枠体を上下に重ねて組み立てるとき、それらの接合部が上下の前記嵌合構造及び前記分割嵌合構造により一体化されるように構成されていることを特徴とする請求項1,2または3に記載の組み立て式簡易浴槽用枠体。
【請求項5】
前記嵌合部材と前記枠体を上下に重ねて組み立てるとき、前記分割嵌合構造により一体化される前記接合部の位置が前記上下でずれるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の組み立て式簡易浴槽用枠体。
【請求項6】
前記枠体は、コーナ部を含むコーナ分割枠体から構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の組み立て式簡易浴槽用枠体。
【請求項7】
前記枠体は、更に直線状に延びる直線分割枠体を含んで構成されていることを特徴とする請求項6に記載の組み立て式簡易浴槽用枠体。
【請求項8】
前記枠体は、前記直線分割枠体の追加または削除によりサイズが可変であることを特徴とする請求項7に記載の組み立て式簡易浴槽用枠体。
【請求項9】
前記分割枠体の少なくとも1つは成形により発泡樹脂から形成されたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の組み立て式簡易浴槽用枠体。
【請求項10】
前記分割枠体の少なくとも1つはその表面部分が樹脂と一体に形成されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の組み立て式簡易浴槽用枠体。
【請求項11】
前記分割枠体は樹脂から形成され、内部が空洞である中空構造であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の組み立て式簡易浴槽用枠体。
【請求項12】
前記分割枠体の表面の少なくとも一部に樹脂からなる嵌め込み部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の組み立て式簡易浴槽用枠体。
【請求項13】
請求項1乃至12のいずれか1項に記載の組み立て式簡易浴槽用枠体を用いて前記防水シートが前記嵌合構造により固定されて前記枠体及び前記嵌合部材と一体になって浴槽部を構成することを特徴とする組み立て式簡易浴槽。
【請求項14】
前記嵌合部材を前記枠体の外周に沿ってほぼ一周するようなリング形状に構成することを特徴とする請求項13に記載の組み立て式簡易浴槽。
【請求項15】
前記分割枠体の両端における接合部を互いが平面的に突き当たる平面状に構成するとともに、前記枠体の嵌合部及びその反対側の下面を前記リング形状の嵌合部材が嵌合可能な凹状にそれぞれ構成したことを特徴とする請求項14に記載の組み立て式簡易浴槽。
【請求項16】
前記枠体と同一に構成された前記嵌合部材の外周上面に設けられた嵌合部または前記リング形状の嵌合部材に浴槽機能を補完するための補完部材を着脱可能に構成したことを特徴とする請求項13,14または15に記載の組み立て式簡易浴槽。
【請求項17】
凸状の嵌合部が外周上面に設けられ凹状の嵌合部が外周下面に設けられた第1の枠体と、凸状の嵌合部が外周上面に設けられ凹状の嵌合部が外周下面に設けられかつ前記第1の枠体の上部に位置する第2の枠体と、前記第1の枠体全体を覆うように前記第1の枠体と前記第2の枠体との間に配置され、前記第1の枠体の凸状の嵌合部と前記第2の枠体の凹状の嵌合部とが嵌合することで固定される防水シートと、を備える組み立て式簡易浴槽であって、
前記第2の枠体の外周上面に設けられた凸状の嵌合部に浴槽機能を補完するための補完部材を着脱可能に構成したことを特徴とする組み立て式簡易浴槽。
【請求項18】
その外周上面に設けられた嵌合部を備えて人体が収まる程度の組み立て式簡易貯液槽を構成可能な枠体であって、
前記枠体の嵌合部と嵌合部材とが分離可能な嵌合構造により嵌合したとき、前記枠体と前記嵌合部材との間に配置された防水シートが前記嵌合構造により固定され前記枠体と一体になって貯液可能な貯液部を構成可能であり、
前記枠体は少なくとも2つの分割枠体から構成され、前記各分割枠体が分離可能な分割嵌合構造により嵌合することで接合され一体化することを特徴とする組み立て式簡易貯液槽用枠体。
【請求項19】
請求項18に記載の組み立て式簡易貯液槽用枠体から第1の枠体と第2の枠体を構成し、
前記第1の枠体の上に前記防水シートを被せ前記第2の枠体を前記嵌合部材として前記嵌合構造により前記防水シートを固定することで前記貯液部を構成したことを特徴とする組み立て式簡易貯液槽。
【請求項20】
請求項18に記載の組み立て式簡易貯液槽用枠体を用いて前記防水シートが前記嵌合構造により固定されて前記枠体及び前記嵌合部材と一体になって貯液部を構成することを特徴とする組み立て式簡易貯液槽。
【請求項21】
請求項1乃至12のいずれか1項に記載の組み立て式簡易浴槽用枠体または請求項18に記載の組み立て式簡易貯液槽用枠体を構成可能な前記分割枠体のいずれかである分割枠体。
【請求項22】
表面にコーティング処理を施した請求項21に記載の分割枠体。
【請求項23】
請求項1乃至10,12のいずれか1項に記載の組み立て式簡易浴槽用枠体の前記分割枠体または請求項18に記載の組み立て式簡易貯液槽用枠体の前記分割枠体を成形により発泡樹脂から形成することを特徴とする分割枠体の製造方法。
【請求項24】
請求項1乃至12のいずれか1項に記載の組み立て式簡易浴槽用枠体または請求項18に記載の組み立て式簡易貯液槽用枠体の前記分割枠体を成形金型同時成形によりその表面部分が樹脂と一体に形成されるように成形することを特徴とする分割枠体の製造方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2006−43441(P2006−43441A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−192265(P2005−192265)
【出願日】平成17年6月30日(2005.6.30)
【出願人】(301022002)株式会社インプレス (2)
【Fターム(参考)】