組換えヒト2型パラインフルエンザウイルス(HPIV2)のcDNAからの回収(recovery)、並びにPIVおよび他のヒト病原体に対する免疫応答を誘発する免疫原性組成物における、そしてベクターとしての組換えHPIV2の使用
組換えヒト2型パラインフルエンザウイルス(HPIV2)および関連する免疫原性組成物および方法を提供する。本発明にしたがって提供される、HPIV2キメラウイルスおよびキメラベクターウイルスを含む、組換えHPIV2ウイルスは、ヒトを含む許容性哺乳動物被験者において、感染性であり、そして弱毒化されており、そして1以上のPIVに対する、1以上の非PIV病原体に対する、またはPIVおよび非PIV病原体に対する免疫応答を誘発する免疫原性組成物において、有用である。やはり提供するのは、組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを取り込んでいる、単離ポリヌクレオチド分子およびベクターである。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
感染性自己複製組換えヒト2型パラインフルエンザウイルス(HPIV2)をコードする1以上の単離ポリヌクレオチド分子から、前記HPIV2を産生する方法であって:
細胞または細胞不含系において、部分的または完全ポリ六量体(polyhexameric)組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムをコードするポリヌクレオチド分子、並びにPIV Nタンパク質、Pタンパク質およびLタンパク質をコードするポリヌクレオチド分子を含んでなる1以上の発現ベクターを同時発現させ、それによって感染性HPIV2を産生する
ことを含んでなる、前記方法。
【請求項2】
HPIV2ゲノムまたはアンチゲノム、並びにNタンパク質、Pタンパク質、およびLタンパク質が、多数の発現ベクターによって発現される、請求項1の方法。
【請求項3】
Nタンパク質、Pタンパク質、およびLタンパク質の少なくとも1つが、PIVとの同時感染によって供給される、請求項1の方法。
【請求項4】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムをコードするポリヌクレオチド分子がcDNAである、請求項1の方法。
【請求項5】
感染性HPIV2粒子が完全ウイルスである、請求項1の方法。
【請求項6】
前記Nタンパク質、Pタンパク質、およびLタンパク質の1以上が異種PIVである、請求項1の方法。
【請求項7】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムをコードするポリヌクレオチド分子が、野生型HPIV2株の配列をコードする、請求項1の方法。
【請求項8】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、組換えによって導入される制限部位マーカーまたは転写の際にサイレントである点突然変異を取り込む、請求項1の方法。
【請求項9】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムをコードするポリヌクレオチド分子が、組換えによって導入される弱毒化(attenuating)突然変異を1以上取り込む、請求項1の方法。
【請求項10】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムをコードするポリヌクレオチド分子が、組換えによって導入される温度感受性(ts)弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項1の方法。
【請求項11】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムをコードするポリヌクレオチド分子が、生物学的に得られる突然変異体PIV株または他の突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスで同定される弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項1の方法。
【請求項12】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスで同定される弱毒化突然変異のアミノ酸位に対応する1以上のアミノ酸位で、弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項11の方法。
【請求項13】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムをコードするポリヌクレオチド分子が、HPIV3 JS cp45の突然変異を1以上取り込む、請求項12の方法。
【請求項14】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Lポリメラーゼの残基948および/または1566で、アミノ酸置換(単数または複数)または欠失(単数または複数)から選択される弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項13の方法。
【請求項15】
異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスが呼吸器合胞体ウイルス(RSV)である、請求項12の方法。
【請求項16】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質における対応する標的位Phe460で、アミノ酸置換または欠失を含んでなる、請求項15の方法。
【請求項17】
異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスがウシ3型パラインフルエンザウイルス(BPIV3)である、請求項12の方法。
【請求項18】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質において、少なくともSer1724を標的とする、1以上のアミノ酸置換または欠失を含んでなる、請求項17の方法。
【請求項19】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質のSer1724〜1725で2アミノ酸欠失を含んでなる、請求項18の方法。
【請求項20】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、突然変異を特定するコドンにおいて、2つまたは3つのヌクレオチド変化によって安定化された、少なくとも1つの弱毒化突然変異を取り込む、請求項1の方法。
【請求項21】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、増殖特性、弱毒化、温度感受性、低温適応、プラークサイズ、宿主範囲制限の変化、または免疫原性の変化から選択される表現型変化を特定するヌクレオチド修飾を含んでなる、請求項1の方法。
【請求項22】
ヌクレオチド修飾が、HPIV2ゲノムまたはアンチゲノム内のHPIV2 N、P、M、F、HNおよび/またはL遺伝子、並びに/あるいは3’リーダー、5’トレーラー、および/または遺伝子間領域の1以上を改変する、請求項21の方法。
【請求項23】
1以上のHPIV2遺伝子が全体としてまたは部分的に欠失されるか、あるいはRNA編集部位における突然変異によって、フレームシフト突然変異によって、翻訳開始部位を改変する突然変異によって、遺伝子のオープンリーディングフレーム(ORF)に1以上の停止コドンを導入することによって、または転写シグナルにおける突然変異によって、該遺伝子の発現が減少するかまたは除去される、請求項21の方法。
【請求項24】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Vオープンリーディングフレーム(ORF)の部分的欠失または完全欠失によって、あるいは前記の1つのHPIV2 V ORFの発現を減少させるかまたは除去する1以上のヌクレオチド変化によって修飾される、請求項21の方法。
【請求項25】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、サイトカイン、Tヘルパーエピトープ、制限部位マーカー、または哺乳動物宿主において免疫応答を誘発可能な微生物病原体のタンパク質から選択される非PIV分子をコードするように修飾される、請求項21の方法。
【請求項26】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、サイトカインをコードするように修飾される、請求項25の方法。
【請求項27】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムを含んでなり、前記ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、1以上の異種病原体の1以上の抗原決定基をコードする1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わされて、キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項1の方法。
【請求項28】
抗原決定基(単数または複数)をコードする前記の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムの非コード領域に隣接するかまたは該領域内にある、規定数外の(supernumerary)遺伝子またはゲノムセグメントとして付加されるか、あるいは抗原決定基(単数または複数)をコードする前記の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントが、部分的HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムにおける1以上の対応物遺伝子またはゲノムセグメントを置換する、請求項27の方法。
【請求項29】
前記の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントに、遺伝子外3’リーダーまたは5’トレーラー領域、遺伝子開始シグナル、遺伝子終止シグナル、編集領域、遺伝子間領域、あるいは3’または5’非コード領域を含んでなる異種制御要素が含まれる、請求項27の方法。
【請求項30】
前記の1以上の異種病原体が1以上の異種PIVであり、そして前記の異種遺伝子またはゲノムセグメントが、1以上のPIV N、P、V、M、F、HNおよび/またはLタンパク質あるいはその断片をコードする、請求項27の方法。
【請求項31】
異種病原体が、麻疹ウイルス、呼吸器合胞体ウイルス亜群Aおよび亜群B、流行性耳下腺炎ウイルス、ヒト・パピローマウイルス、1型および2型ヒト免疫不全ウイルス、単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、狂犬病ウイルス、エプスタイン・バーウイルス、フィロウイルス、ブンヤウイルス、フラビウイルス、アルファウイルス、ヒト・メタニューモウイルス、およびインフルエンザウイルスから選択される、請求項27の方法。
【請求項32】
部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、1以上の規定数外の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わされて、キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項27の方法。
【請求項33】
前記の1以上の規定数外の異種遺伝子またはゲノムセグメントが、HPIV1 HN、HPIV2 F、HPIV3 HN、HPIV3 F、および麻疹ウイルスHAから選択される、請求項32の方法。
【請求項34】
HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、異種HPIVの1以上の抗原決定基をコードする1以上の遺伝子またはゲノムセグメント、並びに麻疹ウイルス、呼吸器合胞体ウイルス、流行性耳下腺炎ウイルス、ヒト・パピローマウイルス、1型または2型ヒト免疫不全ウイルス、単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、狂犬病ウイルス、エプスタイン・バーウイルス、フィロウイルス、ブンヤウイルス、フラビウイルス、アルファウイルス、ヒト・メタニューモウイルス、およびインフルエンザウイルスから選択される非PIV病原体の1以上の異種抗原決定基をコードする1以上の遺伝子またはゲノムセグメントを取り込む、請求項27の方法。
【請求項35】
異種遺伝子またはゲノムセグメントが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノム内の対応物遺伝子またはゲノムセグメントの野生型遺伝子順序位に対応する位で付加されるかまたは置換する、請求項27の方法。
【請求項36】
異種遺伝子またはゲノムセグメントが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノム内の対応物遺伝子またはゲノムセグメントの野生型遺伝子順序位に比較して、よりプロモーター近位またはよりプロモーター遠位である位で付加されるかまたは置換する、請求項27の方法。
【請求項37】
HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、異種PIVまたは非PIV病原体の異種抗原性ドメイン、断片、またはエピトープを1以上取り込むキメラ糖タンパク質をコードして、キメラゲノムまたはアンチゲノムを形成するよう修飾される、請求項27の方法。
【請求項38】
HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、抗原性が別個である第二のPIV由来の抗原性ドメイン、断片、またはエピトープを1以上取り込むキメラ糖タンパク質をコードして、キメラゲノムまたはアンチゲノムを形成するよう修飾される、請求項37の方法。
【請求項39】
キメラゲノムまたはアンチゲノムが、2以上のHPIV由来の抗原性ドメイン、断片、またはエピトープを有するキメラウイルスまたはキメラ糖タンパク質をコードする、請求項37の方法。
【請求項40】
異種ゲノムセグメントが、HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムにおける対応する糖タンパク質ドメインを置換する、糖タンパク質細胞質ドメイン、膜貫通ドメインまたは外部ドメインをコードする、請求項37の方法。
【請求項41】
前記の1以上の抗原性ドメイン、断片、またはエピトープをコードする、抗原性が別個である第二のHPIVの1以上の異種ゲノムセグメントが、HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノム内を置換して、前記キメラ糖タンパク質をコードする、請求項37の方法。
【請求項42】
前記の1以上の異種ゲノムセグメントが、HPIV1および/またはHPIV3 HNおよび/またはF糖タンパク質の外部ドメインから選択される、請求項37の方法。
【請求項43】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、生物学的に得られる突然変異体PIVまたは他の突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスで同定される、1以上の弱毒化突然変異の導入によって修飾される、請求項27の方法。
【請求項44】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムをコードするポリヌクレオチド分子が、HPIV3 JS cp45の突然変異を1以上取り込む、請求項43の方法。
【請求項45】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Lポリメラーゼの残基948および/または1566で、アミノ酸置換(単数または複数)または欠失(単数または複数)から選択される弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項44の方法。
【請求項46】
異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスが呼吸器合胞体ウイルス(RSV)である、請求項43の方法。
【請求項47】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質における対応する標的位Phe460で、アミノ酸置換または欠失を含んでなる、請求項46の方法。
【請求項48】
異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスがウシ3型パラインフルエンザウイルス(BPIV3)である、請求項43の方法。
【請求項49】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質において、少なくともSer1724を標的とする、1以上のアミノ酸置換または欠失を含んでなる、請求項48の方法。
【請求項50】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質のSer1724〜1725で2アミノ酸欠失を含んでなる、請求項49の方法。
【請求項51】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、突然変異を特定するコドンにおいて、2つまたは3つのヌクレオチド変化によって安定化された、少なくとも1つの弱毒化突然変異を取り込む、請求項43の方法。
【請求項52】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムにおける前記の突然変異の1つまたは組み合わせが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノム中に位置する、請求項43の方法。
【請求項53】
前記の1以上の弱毒化突然変異が、キメラゲノムまたはアンチゲノムに取り込まれた異種遺伝子(単数または複数)またはゲノムセグメント(単数または複数)中に位置する、請求項41の方法。
【請求項54】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、増殖特性、弱毒化、温度感受性、低温適応、プラークサイズ、宿主範囲制限の変化、または免疫原性の変化から選択される表現型変化を特定するさらなるヌクレオチド修飾を取り込むようにさらに修飾される、請求項27の方法。
【請求項55】
1以上のHPIV2遺伝子が全体としてまたは部分的に欠失されるように、あるいはRNA編集部位における突然変異によって、フレームシフト突然変異によって、翻訳開始部位を改変する突然変異によって、遺伝子のオープンリーディングフレーム(ORF)に1以上の停止コドンを導入することによって、または転写シグナルにおける突然変異によって、該遺伝子の発現が減少するかまたは除去されるように、キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムがさらに修飾される、請求項54の方法。
【請求項56】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Vオープンリーディングフレーム(ORF)の部分的欠失または完全欠失によって、あるいは前記HPIV2 V ORFの発現を減少させるかまたは除去する1以上のヌクレオチド変化によって修飾される、請求項55の方法。
【請求項57】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、サイトカイン、Tヘルパーエピトープ、制限部位マーカー、または哺乳動物宿主において免疫応答を誘発可能な微生物病原体のタンパク質から選択される非PIV分子をコードするようにさらに修飾される、請求項54の方法。
【請求項58】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、ウシ3型パラインフルエンザウイルス(BPIV3)由来の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わせて、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムを含んでなり、ヒト−ウシ・キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項27の方法。
【請求項59】
部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、BPIV3のN、P、L、またはM遺伝子の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わされて、ヒト−ウシ・キメラゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項58の方法。
【請求項60】
ウシPIV(BPIV)N、M、L、またはPオープンリーディングフレーム(ORF)あるいはそのゲノムセグメントが、対応物HPIV2 N、M、L、またはP ORFあるいはゲノムセグメントを置換して、キメラHPIV2−BPIV3ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項58の方法。
【請求項61】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノム内で、ウシ3型パラインフルエンザウイルス(BPIV3)由来の1以上のさらなる異種遺伝子またはゲノムセグメントの付加または置換によって修飾されて、組換えウイルスの遺伝的安定性が増加するか、あるいは弱毒化、反応原性(reactogenicity)または培養中の増殖が改変される、請求項27の方法。
【請求項62】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、ゲノムまたはアンチゲノムの非コード領域(NCR)において、または別個の遺伝子単位(GU)として、長さ150ヌクレオチド(nt)〜4,000ヌクレオチドの間のポリヌクレオチド挿入を取り込み、前記ポリヌクレオチド挿入が完全オープンリーディングフレーム(ORF)を欠き、そして前記組換えHPIV2における弱毒化表現型を特定する、請求項27の方法。
【請求項63】
前記ポリヌクレオチド挿入物が、逆行非センス方向でHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムに導入され、そのため該挿入物がタンパク質をコードしない、請求項62の方法。
【請求項64】
前記組換えHPIV2がin vitroで効率的に複製し、そしてin vivoで弱毒化表現型を示す、請求項62の方法。
【請求項65】
前記ポリヌクレオチド挿入が、野生型HPIV2ゲノム長に比較して、30%〜50%以上の全長の外来(foreign)配列を組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムに付加する、請求項62の方法。
【請求項66】
前記ポリヌクレオチド挿入が、上気道および/または下気道における複製の、少なくとも10〜100倍の減少を示す、組換えHPIV2の弱毒化表現型を特定する、請求項62の方法。
【請求項67】
単離された感染性自己複製組換えヒト2型パラインフルエンザウイルス(HPIV2)であって、PIV主要ヌクレオカプシド(N)タンパク質、PIVヌクレオカプシド・リンタンパク質(P)、PIV巨大ポリメラーゼタンパク質(L)、および部分的または完全ポリ六量体組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを含んでなる、前記HPIV2。
【請求項68】
Nタンパク質、Pタンパク質およびLタンパク質の少なくとも1つが、異なるHPIVまたはウシ3型パラインフルエンザウイルス(BPIV3)のものである、請求項67の組換えHPIV2。
【請求項69】
前記Nタンパク質、Pタンパク質およびLタンパク質の1以上が、HPIV3のものである、請求項67の組換えHPIV2。
【請求項70】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムがcDNAにコードされる、請求項67の組換えHPIV2。
【請求項71】
感染性HPIV2粒子が完全ウイルスである、請求項67の組換えHPIV2。
【請求項72】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、野生型HPIV2株のものである、請求項67の組換えHPIV2。
【請求項73】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、組換えによって導入される弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項67の組換えHPIV2。
【請求項74】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスに同定される弱毒化突然変異のアミノ酸位に対応する1以上のアミノ酸位で、組換えによって導入される弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項67の組換えHPIV2。
【請求項75】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムをコードするポリヌクレオチド分子が、HPIV3 JS cp45の突然変異を1以上取り込む、請求項74の組換えHPIV2。
【請求項76】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Lポリメラーゼの残基948および/または1566で、アミノ酸置換(単数または複数)または欠失(単数または複数)から選択される弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項75の組換えHPIV2。
【請求項77】
異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスが呼吸器合胞体ウイルス(RSV)である、請求項74の組換えHPIV2。
【請求項78】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質における対応する標的位Phe460で、アミノ酸置換または欠失を含んでなる、請求項77の組換えHPIV2。
【請求項79】
異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスがウシ3型パラインフルエンザウイルス(BPIV3)である、請求項74の組換えHPIV2。
【請求項80】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質において、少なくともSer1724を標的とする、1以上のアミノ酸置換または欠失を含んでなる、請求項79の組換えHPIV2。
【請求項81】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質のSer1724〜1725で、2アミノ酸欠失を含んでなる、請求項80の組換えHPIV2。
【請求項82】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、突然変異を特定するコドンにおいて、2つまたは3つのヌクレオチド変化によって安定化された、少なくとも1つの弱毒化突然変異を取り込む、請求項74の組換えHPIV2。
【請求項83】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、増殖特性、弱毒化、温度感受性、低温適応、プラークサイズ、宿主範囲制限の変化、または免疫原性の変化から選択される表現型変化を特定するヌクレオチド修飾を含んでなる、請求項67の組換えHPIV2。
【請求項84】
さらなるヌクレオチド修飾が、HPIV2ゲノムまたはアンチゲノム内のHPIV2 N、P、M、F、HNおよび/またはL遺伝子、並びに/あるいは3’リーダー、5’トレーラー、および/または遺伝子間領域の1以上を改変する、請求項83の組換えHPIV2。
【請求項85】
1以上のHPIV2遺伝子が全体としてまたは部分的に欠失されるか、あるいはRNA編集部位における突然変異によって、フレームシフト突然変異によって、翻訳開始部位を改変する突然変異によって、遺伝子のオープンリーディングフレーム(ORF)に1以上の停止コドンを導入することによって、または転写シグナルにおける突然変異によって、該遺伝子の発現が減少するかまたは除去される、請求項83の組換えHPIV2。
【請求項86】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Vオープンリーディングフレーム(ORF)の部分的欠失または完全欠失によって、あるいは前記の1つのHPIV2 V ORFの発現を減少させるかまたは除去する1以上のヌクレオチド変化によって修飾される、請求項85の組換えHPIV2。
【請求項87】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、サイトカイン、Tヘルパーエピトープ、制限部位マーカー、または哺乳動物宿主において免疫応答を誘発可能な微生物病原体のタンパク質から選択される非PIV分子をコードするように修飾される、請求項83の組換えHPIV2。
【請求項88】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、サイトカインをコードするように修飾される、請求項87の組換えHPIV2。
【請求項89】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムを含んでなり、前記ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、1以上の異種病原体の1以上の抗原決定基をコードする1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わされて、キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項67の組換えHPIV2。
【請求項90】
抗原決定基(単数または複数)をコードする前記の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムの非コード領域に隣接するかまたは該領域内にある、規定数外の遺伝子またはゲノムセグメントとして付加されるか、あるいは抗原決定基(単数または複数)をコードする前記の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントが、部分的HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムにおける1以上の対応物遺伝子またはゲノムセグメントを置換する、請求項89の組換えHPIV2。
【請求項91】
前記の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントに、遺伝子外3’リーダーまたは5’トレーラー領域、遺伝子開始シグナル、遺伝子終止シグナル、編集領域、遺伝子間領域、あるいは3’または5’非コード領域を含んでなる異種制御要素が含まれる、請求項89の組換えHPIV2。
【請求項92】
前記の1以上の異種病原体が1以上の異種PIVであり、そして前記の異種遺伝子またはゲノムセグメントが、1以上のPIV N、P、V、M、F、HNおよび/またはLタンパク質あるいはその断片をコードする、請求項89の組換えHPIV2。
【請求項93】
異種病原体が、麻疹ウイルス、呼吸器合胞体ウイルス亜群Aおよび亜群B、流行性耳下腺炎ウイルス、ヒト・パピローマウイルス、1型および2型ヒト免疫不全ウイルス、単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、狂犬病ウイルス、エプスタイン・バーウイルス、フィロウイルス、ブンヤウイルス、フラビウイルス、アルファウイルス、ヒト・メタニューモウイルス、およびインフルエンザウイルスから選択される、請求項89の組換えHPIV2。
【請求項94】
部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、1以上の規定数外の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わされて、キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項89の組換えHPIV2。
【請求項95】
前記の1以上の規定数外の異種遺伝子またはゲノムセグメントが、HPIV1 HN、HPIV2 F、HPIV3 HN、HPIV3 F、および麻疹ウイルスHAから選択される、請求項94の組換えHPIV2。
【請求項96】
HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、異種HPIVの1以上の抗原決定基をコードする1以上の遺伝子またはゲノムセグメント、並びに麻疹ウイルス、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)、流行性耳下腺炎ウイルス、ヒト・パピローマウイルス、1型または2型ヒト免疫不全ウイルス、単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、狂犬病ウイルス、エプスタイン・バーウイルス、フィロウイルス、ブンヤウイルス、フラビウイルス、アルファウイルス、ヒト・メタニューモウイルス、およびインフルエンザウイルスから選択される非PIV病原体の1以上の異種抗原決定基をコードする1以上の遺伝子またはゲノムセグメントを取り込む、請求項89の組換えHPIV2。
【請求項97】
異種病原体がRSVであり、そして異種抗原決定基がRSV GおよびFタンパク質、並びにその抗原性ドメイン、断片およびエピトープから選択される、請求項96の組換えHPIV2。
【請求項98】
異種遺伝子またはゲノムセグメントが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノム内の対応物遺伝子またはゲノムセグメントの野生型遺伝子順序位に対応する位で付加されるかまたは置換する、請求項89の組換えHPIV2。
【請求項99】
異種遺伝子またはゲノムセグメントが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノム内の対応物遺伝子またはゲノムセグメントの野生型遺伝子順序位に比較して、よりプロモーター近位またはよりプロモーター遠位である位で付加されるかまたは置換する、請求項89の組換えHPIV2。
【請求項100】
HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、異種PIVまたは非PIV病原体の異種抗原性ドメイン、断片、またはエピトープを1以上取り込むキメラ糖タンパク質をコードして、キメラゲノムまたはアンチゲノムを形成するよう修飾される、請求項89の組換えHPIV2。
【請求項101】
HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、抗原性が別個である第二のPIV由来の抗原性ドメイン、断片、またはエピトープを1以上取り込むキメラ糖タンパク質をコードして、キメラゲノムまたはアンチゲノムを形成するよう修飾される、請求項100の組換えHPIV2。
【請求項102】
キメラゲノムまたはアンチゲノムが、2以上のHPIV由来の抗原性ドメイン、断片、またはエピトープを有するキメラウイルスまたはキメラ糖タンパク質をコードする、請求項101の組換えHPIV2。
【請求項103】
異種ゲノムセグメントが、HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムにおける対応する糖タンパク質ドメインを置換する、糖タンパク質細胞質ドメイン、膜貫通ドメインまたは外部ドメインをコードする、請求項100の組換えHPIV2。
【請求項104】
前記の1以上の異種ゲノムセグメントが、HPIV1および/またはHPIV3 HNおよび/またはF糖タンパク質の外部ドメインから選択される、請求項100の組換えHPIV2。
【請求項105】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスで同定される弱毒化突然変異のアミノ酸位に対応する1以上のアミノ酸位で、組換えによって導入される弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項89の組換えHPIV2。
【請求項106】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムをコードするポリヌクレオチド分子が、HPIV3 JS cp45の突然変異を1以上取り込む、請求項105の組換えHPIV2。
【請求項107】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Lポリメラーゼの残基948および/または1566で、アミノ酸置換(単数または複数)または欠失(単数または複数)から選択される弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項106の組換えHPIV2。
【請求項108】
異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスが呼吸器合胞体ウイルス(RSV)である、請求項105の組換えHPIV2。
【請求項109】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質における対応する標的位Phe460で、アミノ酸置換または欠失を含んでなる、請求項108の組換えHPIV2。
【請求項110】
異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスがウシ3型パラインフルエンザウイルス(BPIV3)である、請求項105の組換えHPIV2。
【請求項111】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質において、少なくともSer1724を標的とする、1以上のアミノ酸置換または欠失を含んでなる、請求項110の組換えHPIV2。
【請求項112】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質のSer1724〜1725で2アミノ酸欠失を含んでなる、請求項111の組換えHPIV2。
【請求項113】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、突然変異を特定するコドンにおいて、2つまたは3つのヌクレオチド変化によって安定化された、少なくとも1つの弱毒化突然変異を取り込む、請求項105の組換えHPIV2。
【請求項114】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムにおける前記の1以上の突然変異が、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノム中に位置する、請求項105の組換えHPIV2。
【請求項115】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムにおける前記の1以上の突然変異が、キメラゲノムまたはアンチゲノムに取り込まれた異種遺伝子(単数または複数)またはゲノムセグメント(単数または複数)中に位置する、請求項114の組換えHPIV2。
【請求項116】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、増殖特性、弱毒化、温度感受性、低温適応、プラークサイズ、宿主範囲制限の変化、または免疫原性の変化から選択される表現型変化を特定するさらなるヌクレオチド修飾を取り込むように修飾される、請求項89の組換えHPIV2。
【請求項117】
1以上のHPIV2遺伝子が全体としてまたは部分的に欠失されるように、あるいはRNA編集部位における突然変異によって、フレームシフト突然変異によって、翻訳開始部位を改変する突然変異によって、遺伝子のオープンリーディングフレーム(ORF)に1以上の停止コドンを導入することによって、または転写シグナルにおける突然変異によって、該遺伝子の発現が減少するかまたは除去されるように、キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが修飾される、請求項116の組換えHPIV2。
【請求項118】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Vオープンリーディングフレーム(ORF)の部分的欠失または完全欠失によって、あるいは前記HPIV2 V ORFの発現を減少させるかまたは除去する1以上のヌクレオチド変化によって修飾される、請求項117の組換えHPIV2。
【請求項119】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、サイトカイン、Tヘルパーエピトープ、制限部位マーカー、または哺乳動物宿主において免疫応答を誘発可能な微生物病原体のタンパク質から選択される非PIV分子をコードするようにさらに修飾される、請求項116の組換えHPIV2。
【請求項120】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、ウシ3型パラインフルエンザウイルス(BPIV3)由来の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わせて、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムを含んでなり、ヒト−ウシ・キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項89の組換えHPIV2。
【請求項121】
部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、BPIV3のN、P、L、またはM遺伝子の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わされて、ヒト−ウシ・キメラゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項120の組換えHPIV2。
【請求項122】
BPIV3 N、M、L、またはPオープンリーディングフレーム(ORF)あるいはそのゲノムセグメントが、対応物HPIV2 N、M、L、またはP ORFあるいはゲノムセグメントを置換して、キメラHPIV2−BPIV3ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項120の組換えHPIV2。
【請求項123】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノム内で、ウシ3型パラインフルエンザウイルス(BPIV3)由来の1以上のさらなる異種遺伝子またはゲノムセグメントの付加または置換によってさらに修飾されて、組換えウイルスの遺伝的安定性が増加するか、あるいは弱毒化、反応原性または培養中の増殖が改変される、請求項89の組換えHPIV2。
【請求項124】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、ゲノムまたはアンチゲノムの非コード領域(NCR)において、または別個の遺伝子単位(GU)として、長さ150ヌクレオチド(nt)〜4,000ヌクレオチドの間のポリヌクレオチド挿入を取り込み、前記ポリヌクレオチド挿入が完全オープンリーディングフレーム(ORF)を欠き、そして前記組換えHPIV2における弱毒化表現型を特定する、請求項67の組換えHPIV2。
【請求項125】
前記ポリヌクレオチド挿入物が、逆行非センス方向でHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムに導入され、そのため該挿入物がタンパク質をコードしない、請求項124の組換えHPIV2。
【請求項126】
in vitroで効率的に複製し、そしてin vivoで弱毒化表現型を示す、請求項124の組換えHPIV2。
【請求項127】
前記ポリヌクレオチド挿入が、野生型HPIV2ゲノム長に比較して、30%〜50%以上の全長の外来配列を組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムに付加する、請求項124の組換えHPIV2。
【請求項128】
前記ポリヌクレオチド挿入が、上気道および/または下気道における複製の、少なくとも10〜100倍の減少を示す、組換えHPIV2の弱毒化表現型を特定し、PIV Nタンパク質、Pタンパク質、および/またはLタンパク質の1以上が異種PIVのものである、請求項124の組換えHPIV2。
【請求項129】
単離された感染性自己複製組換えヒト2型パラインフルエンザウイルス(HPIV2)の免疫原として有効な量を、薬学的に許容しうるキャリアー中に含んでなる、免疫原性組成物であって、前記HPIV2がポリ六量体組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノム、PIV Nタンパク質、PIV Pタンパク質、およびPIV Lタンパク質を含んでなる、前記免疫原性組成物。
【請求項130】
PIV Nタンパク質、Pタンパク質、および/またはLタンパク質の1以上が異種PIVのものである、請求項129の免疫原性組成物。
【請求項131】
組換えHPIV2が完全ウイルスである、請求項129の免疫原性組成物。
【請求項132】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、野生型HPIV2株の配列を含んでなる、請求項129の免疫原性組成物。
【請求項133】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、組換えによって導入される弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項129の免疫原性組成物。
【請求項134】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスで同定される弱毒化突然変異のアミノ酸位に対応する1以上のアミノ酸位で、組換えによって導入される弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項133の免疫原性組成物。
【請求項135】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV3 JS cp45の突然変異を1以上取り込む、請求項134の免疫原性組成物。
【請求項136】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Lポリメラーゼの残基948および/または1566で、アミノ酸置換(単数または複数)または欠失(単数または複数)から選択される弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項135の免疫原性組成物。
【請求項137】
異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスが呼吸器合胞体ウイルス(RSV)である、請求項134の免疫原性組成物。
【請求項138】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質における対応する標的位Phe460で、アミノ酸置換または欠失を含んでなる、請求項137の免疫原性組成物。
【請求項139】
異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスがウシ3型パラインフルエンザウイルス(BPIV3)である、請求項134の免疫原性組成物。
【請求項140】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質において、少なくともSer1724を標的とする、1以上のアミノ酸置換または欠失を含んでなる、請求項139の免疫原性組成物。
【請求項141】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質のSer1724〜1725で2アミノ酸欠失を含んでなる、請求項140の免疫原性組成物。
【請求項142】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、突然変異を特定するコドンにおいて、2つまたは3つのヌクレオチド変化によって安定化された、少なくとも1つの弱毒化突然変異を取り込む、請求項134の免疫原性組成物。
【請求項143】
前記の1以上の突然変異が、HPIV2 L、M、N、P、F、またはHN遺伝子および/またはHPIV2遺伝子外配列の1以上の変化を特定する、請求項134の免疫原性組成物。
【請求項144】
前記弱毒化突然変異が、突然変異を特定するコドンにおいて3つのヌクレオチド変化を含んでなる、請求項134の免疫原性組成物。
【請求項145】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、増殖特性、弱毒化、温度感受性、低温適応、プラークサイズ、宿主範囲制限の変化、または免疫原性の変化から選択される表現型変化を特定するヌクレオチド修飾を含んでなる、請求項129の免疫原性組成物。
【請求項146】
ヌクレオチド修飾が、HPIV2ゲノムまたはアンチゲノム内のHPIV2 N、P、M、F、HNおよび/またはL遺伝子、並びに/あるいは3’リーダー、5’トレーラー、および/または遺伝子間領域の1以上を改変する、請求項145の免疫原性組成物。
【請求項147】
1以上のHPIV2遺伝子が全体としてまたは部分的に欠失されるか、あるいはRNA編集部位における突然変異によって、フレームシフト突然変異によって、翻訳開始部位を改変する突然変異によって、遺伝子のオープンリーディングフレーム(ORF)に1以上の停止コドンを導入することによって、または転写シグナルにおける突然変異によって、該遺伝子の発現が減少するかまたは除去される、請求項146の免疫原性組成物。
【請求項148】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Vオープンリーディングフレーム(ORF)の部分的欠失または完全欠失によって、あるいは前記HPIV2 V ORFの発現を減少させるかまたは除去する1以上のヌクレオチド変化によって修飾される、請求項147の免疫原性組成物。
【請求項149】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、サイトカイン、Tヘルパーエピトープ、制限部位マーカー、または哺乳動物宿主において免疫応答を誘発可能な微生物病原体のタンパク質から選択される非PIV分子をコードするように修飾される、請求項145の免疫原性組成物。
【請求項150】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、サイトカインをコードするように修飾される、請求項145の免疫原性組成物。
【請求項151】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムを含んでなり、前記ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、1以上の異種病原体の1以上の抗原決定基をコードする1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わされて、キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項129の免疫原性組成物。
【請求項152】
抗原決定基(単数または複数)をコードする前記の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムの非コード領域に隣接するかまたは該領域内にある、規定数外の遺伝子またはゲノムセグメントとして付加されるか、あるいは抗原決定基(単数または複数)をコードする前記の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントが、部分的HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムにおける1以上の対応物遺伝子またはゲノムセグメントを置換する、請求項151の免疫原性組成物。
【請求項153】
前記の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントに、遺伝子外3’リーダーまたは5’トレーラー領域、遺伝子開始シグナル、遺伝子終止シグナル、編集領域、遺伝子間領域、あるいは3’または5’非コード領域を含んでなる異種制御要素が含まれる、請求項151の免疫原性組成物。
【請求項154】
前記の1以上の異種病原体が1以上の異種PIVであり、そして前記の異種遺伝子またはゲノムセグメントが、1以上のPIV N、P、V、M、F、HNおよび/またはLタンパク質あるいはその断片をコードする、請求項151の免疫原性組成物。
【請求項155】
異種病原体が、麻疹ウイルス、呼吸器合胞体ウイルス亜群Aおよび亜群B、流行性耳下腺炎ウイルス、ヒト・パピローマウイルス、1型および2型ヒト免疫不全ウイルス、単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、狂犬病ウイルス、エプスタイン・バーウイルス、フィロウイルス、ブンヤウイルス、フラビウイルス、アルファウイルス、ヒト・メタニューモウイルス、およびインフルエンザウイルスから選択される、請求項151の免疫原性組成物。
【請求項156】
部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、1以上の規定数外の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わされて、キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項151の免疫原性組成物。
【請求項157】
HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、異種HPIVの1以上の抗原決定基をコードする1以上の遺伝子またはゲノムセグメント、並びに麻疹ウイルス、呼吸器合胞体ウイルス、流行性耳下腺炎ウイルス、ヒト・パピローマウイルス、1型または2型ヒト免疫不全ウイルス、単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、狂犬病ウイルス、エプスタイン・バーウイルス、フィロウイルス、ブンヤウイルス、フラビウイルス、アルファウイルス、ヒト・メタニューモウイルス、およびインフルエンザウイルスから選択される非PIV病原体の1以上の異種抗原決定基をコードする1以上の遺伝子またはゲノムセグメントを取り込む、請求項151の免疫原性組成物。
【請求項158】
異種遺伝子またはゲノムセグメントが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノム内の対応物遺伝子またはゲノムセグメントの野生型遺伝子順序位に対応する位で付加されるかまたは置換する、あるいは部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノム内の対応物遺伝子またはゲノムセグメントの野生型遺伝子順序位に比較して、よりプロモーター近位またはよりプロモーター遠位である位で付加されるかまたは置換する、請求項151の免疫原性組成物。
【請求項159】
HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、異種PIVまたは非PIV病原体の異種抗原性ドメイン、断片、またはエピトープを1以上取り込むキメラ糖タンパク質をコードして、キメラゲノムまたはアンチゲノムを形成するよう修飾される、請求項151の免疫原性組成物。
【請求項160】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、1以上の組換えによって導入される弱毒化突然変異を含んでなる、請求項151の免疫原性組成物。
【請求項161】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスに同定される弱毒化突然変異のアミノ酸位に対応する1以上のアミノ酸位で、組換えによって導入される弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項160の免疫原性組成物。
【請求項162】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV3 JS cp45の突然変異を1以上取り込む、請求項161の免疫原性組成物。
【請求項163】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Lポリメラーゼの残基948および/または1566で、アミノ酸置換(単数または複数)または欠失(単数または複数)から選択される弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項162の免疫原性組成物。
【請求項164】
異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスが呼吸器合胞体ウイルス(RSV)である、請求項161の免疫原性組成物。
【請求項165】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質における対応する標的位Phe460で、アミノ酸置換または欠失を含んでなる、請求項164の免疫原性組成物。
【請求項166】
異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスがウシ3型パラインフルエンザウイルス(BPIV3)である、請求項161の免疫原性組成物。
【請求項167】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質において、少なくともSer1724を標的とする、1以上のアミノ酸置換または欠失を含んでなる、請求項166の免疫原性組成物。
【請求項168】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質のSer1724〜1725で2アミノ酸欠失を含んでなる、請求項167の免疫原性組成物。
【請求項169】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、突然変異を特定するコドンにおいて、2つまたは3つのヌクレオチド変化によって安定化された、少なくとも1つの弱毒化突然変異を取り込む、請求項160の免疫原性組成物。
【請求項170】
前記の1以上の突然変異が、HPIV2 L、M、N、P、F、またはHN遺伝子および/またはHPIV2遺伝子外配列の1以上の変化を特定する、請求項160の免疫原性組成物。
【請求項171】
前記弱毒化突然変異が、突然変異を特定するコドンにおいて3つのヌクレオチド変化を含んでなる、請求項160の免疫原性組成物。
【請求項172】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、増殖特性、弱毒化、温度感受性、低温適応、プラークサイズ、宿主範囲制限の変化、または免疫原性の変化から選択される表現型変化を特定するヌクレオチド修飾を取り込むように修飾される、請求項151の免疫原性組成物。
【請求項173】
1以上のHPIV2遺伝子が全体としてまたは部分的に欠失されるように、あるいはRNA編集部位における突然変異によって、フレームシフト突然変異によって、翻訳開始部位を改変する突然変異によって、遺伝子のオープンリーディングフレーム(ORF)に1以上の停止コドンを導入することによって、または転写シグナルにおける突然変異によって、該遺伝子の発現が減少するかまたは除去されるように、キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが修飾される、請求項172の免疫原性組成物。
【請求項174】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Vオープンリーディングフレーム(ORF)の部分的欠失または完全欠失によって、あるいは前記HPIV2 V ORFの発現を減少させるかまたは除去する1以上のヌクレオチド変化によって修飾される、請求項172の免疫原性組成物。
【請求項175】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、サイトカイン、Tヘルパーエピトープ、制限部位マーカー、または哺乳動物宿主において免疫応答を誘発可能な微生物病原体のタンパク質から選択される非PIV分子をコードするようにさらに修飾される、請求項172の免疫原性組成物。
【請求項176】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、ウシ・パラインフルエンザウイルス(BPIV)由来の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わせて、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムを含んでなり、ヒト−ウシ・キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項172の免疫原性組成物。
【請求項177】
部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、BPIVのN、P、L、またはM遺伝子の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わされて、ヒト−ウシ・キメラゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項172の免疫原性組成物。
【請求項178】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、ゲノムまたはアンチゲノムの非コード領域(NCR)において、または別個の遺伝子単位(GU)として、長さ150ヌクレオチド(nt)〜4,000ヌクレオチドの間のポリヌクレオチド挿入を取り込み、前記ポリヌクレオチド挿入が完全オープンリーディングフレーム(ORF)を欠き、そして前記組換えHPIV2における弱毒化表現型を特定する、請求項129の免疫原性組成物。
【請求項179】
前記ポリヌクレオチド挿入が、上気道および/または下気道における複製の、少なくとも10〜100倍の減少を示す、組換えHPIV2の弱毒化表現型を特定する、請求項178の免疫原性組成物。
【請求項180】
組換えHPIV2が、103〜107PFUの用量で配合される、請求項129の免疫原性組成物。
【請求項181】
組換えHPIV2が、上気道への投与用に配合される、請求項129の免疫原性組成物。
【請求項182】
組換えHPIV2が、スプレー、小滴またはエアロゾルによる投与用に配合される、請求項129の免疫原性組成物。
【請求項183】
哺乳動物被験者の免疫系を刺激して、被験者においてPIVに対する免疫応答を誘導する方法であって、単離された感染性自己複製組換えヒト2型パラインフルエンザウイルス(HPIV2)であって、PIV主要ヌクレオカプシド(N)タンパク質、PIVヌクレオカプシド・リンタンパク質(P)、PIV巨大ポリメラーゼタンパク質(L)、および部分的または完全ポリ六量体組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを含んでなる、前記ウイルスの免疫学的に十分な量を被験者に投与することを含んでなる、前記方法。
【請求項184】
組換えHPIV2が、103〜107PFUの用量で投与される、請求項183の方法。
【請求項185】
組換えHPIV2が、上気道に投与される、請求項183の方法。
【請求項186】
組換えHPIV2が、スプレー、小滴またはエアロゾルによって投与される、請求項183の方法。
【請求項187】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムをコードするポリヌクレオチド分子が、組換えによって導入される弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項183の方法。
【請求項188】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムをコードするポリヌクレオチド分子が、生物学的に得られる突然変異体PIV株または他の突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスで同定される弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項187の方法。
【請求項189】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムをコードするポリヌクレオチド分子が、HPIV2 Lタンパク質における対応する標的位(単数または複数)Tyr948、Ala998、Leu1566、Phe460および/またはSer1724でのアミノ酸置換(単数または複数)または欠失(単数または複数)を特定する突然変異から選択される1つまたはいずれかの組み合わせの突然変異を取り込む、請求項188の方法。
【請求項190】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、突然変異を特定するコドンにおいて、2つまたは3つのヌクレオチド変化によって安定化された、少なくとも1つの弱毒化突然変異を取り込む、請求項183の方法。
【請求項191】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質におけるSer1724でのアミノ酸置換または欠失を特定するコドンにおいて、3つのヌクレオチド変化を含んでなる、請求項190の方法。
【請求項192】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、増殖特性、弱毒化、温度感受性、低温適応、プラークサイズ、宿主範囲制限の変化、または免疫原性の変化から選択される表現型変化を特定するヌクレオチド修飾を取り込む、請求項183の方法。
【請求項193】
ヌクレオチド修飾が、HPIV2ゲノムまたはアンチゲノム内のHPIV2 N、P、M、F、HNおよび/またはL遺伝子、並びに/あるいは3’リーダー、5’トレーラー、および/または遺伝子間領域の1以上を改変する、請求項192の方法。
【請求項194】
1以上のHPIV2遺伝子が全体としてまたは部分的に欠失されるように、あるいはRNA編集部位における突然変異によって、フレームシフト突然変異によって、翻訳開始部位を改変する突然変異によって、遺伝子のオープンリーディングフレーム(ORF)に1以上の停止コドンを導入することによって、または転写シグナルにおける突然変異によって、該遺伝子の発現が減少するかまたは除去されるように、組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが修飾される、請求項192の方法。
【請求項195】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Vオープンリーディングフレーム(ORF)の部分的欠失または完全欠失によって、あるいは前記HPIV2 V ORFの発現を減少させるかまたは除去する1以上のヌクレオチド変化によって修飾される、請求項194の方法。
【請求項196】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、サイトカイン、Tヘルパーエピトープ、制限部位マーカー、または哺乳動物宿主において免疫応答を誘発可能な微生物病原体のタンパク質から選択される非PIV分子をコードするようにさらに修飾される、請求項192の方法。
【請求項197】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、ウシ3型パラインフルエンザウイルス(BPIV3)由来の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わせて、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムを含んでなり、ヒト−ウシ・キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項183の方法。
【請求項198】
部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、BPIV3のN、P、L、またはM遺伝子の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わされて、ヒト−ウシ・キメラゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項197の方法。
【請求項199】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、ゲノムまたはアンチゲノムの非コード領域(NCR)において、または別個の遺伝子単位(GU)として、長さ150ヌクレオチド(nt)〜4,000ヌクレオチドの間のポリヌクレオチド挿入を取り込み、前記ポリヌクレオチド挿入が完全オープンリーディングフレーム(ORF)を欠き、そして前記組換えHPIV2における弱毒化表現型を特定する、請求項183の方法。
【請求項200】
前記ポリヌクレオチド挿入が、上気道および/または下気道における複製の、少なくとも10〜100倍の減少を示す、組換えHPIV2の弱毒化表現型を特定する、請求項199の方法。
【請求項201】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムを含んでなり、そして前記ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、1以上の異種病原体の1以上の抗原決定基をコードする1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わされて、キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項183の方法。
【請求項202】
抗原決定基(単数または複数)をコードする前記の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムの非コード領域に隣接するかまたは該領域内にある、規定数外の遺伝子またはゲノムセグメントとして付加されるか、あるいは抗原決定基(単数または複数)をコードする前記の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントが、部分的HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムにおける1以上の対応物遺伝子またはゲノムセグメントを置換する、請求項201の方法。
【請求項203】
前記の1以上の異種病原体が1以上の異種PIVであり、そして前記の異種遺伝子またはゲノムセグメントが、1以上のPIV N、P、V、M、F、HNおよび/またはLタンパク質あるいはその断片をコードする、請求項201の方法。
【請求項204】
異種病原体が、麻疹ウイルス、呼吸器合胞体ウイルス亜群Aおよび亜群B、流行性耳下腺炎ウイルス、ヒト・パピローマウイルス、1型および2型ヒト免疫不全ウイルス、単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、狂犬病ウイルス、エプスタイン・バーウイルス、フィロウイルス、ブンヤウイルス、フラビウイルス、アルファウイルス、ヒト・メタニューモウイルス、およびインフルエンザウイルスから選択される、請求項201の方法。
【請求項205】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、異種HPIVの1以上の抗原決定基をコードする1以上の遺伝子またはゲノムセグメント、並びに麻疹ウイルス、呼吸器合胞体ウイルス、流行性耳下腺炎ウイルス、ヒト・パピローマウイルス、1型または2型ヒト免疫不全ウイルス、単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、狂犬病ウイルス、エプスタイン・バーウイルス、フィロウイルス、ブンヤウイルス、フラビウイルス、ヒト・メタニューモウイルス、アルファウイルス、およびインフルエンザウイルスから選択される非PIV病原体の1以上の異種抗原決定基をコードする1以上の遺伝子またはゲノムセグメントを取り込む、請求項201の方法。
【請求項206】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、2以上のHPIV由来の抗原性ドメイン、断片、またはエピトープを有するキメラウイルスまたはキメラ糖タンパク質をコードする、請求項201の方法。
【請求項207】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、1以上の弱毒化突然変異の導入によって修飾される、請求項201の方法。
【請求項208】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、生物学的に得られる突然変異体PIVまたは他の突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスで同定される、1以上の弱毒化突然変異をさらに含んでなる、請求項201の方法。
【請求項209】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Lタンパク質における対応する標的位(単数または複数)Tyr948、Ala998、Leu1566、Phe460および/またはSer1724でのアミノ酸置換(単数または複数)または欠失(単数または複数)を特定する突然変異から選択される1つまたはいずれかの組み合わせの突然変異を取り込む、請求項208の方法。
【請求項210】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、突然変異を特定するコドンにおいて、2つまたは3つのヌクレオチド変化によって安定化された、少なくとも1つの弱毒化突然変異を取り込む、請求項201の方法。
【請求項211】
前記弱毒化突然変異が、突然変異を特定するコドンにおいて、3つのヌクレオチド変化を含んでなる、請求項210の方法。
【請求項212】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、増殖特性、弱毒化、温度感受性、低温適応、プラークサイズ、宿主範囲制限の変化、または免疫原性の変化から選択される表現型変化を特定するさらなるヌクレオチド修飾を取り込むよう修飾される、請求項201の方法。
【請求項213】
1以上のHPIV2遺伝子が全体としてまたは部分的に欠失されるように、あるいはRNA編集部位における突然変異によって、フレームシフト突然変異によって、翻訳開始部位を改変する突然変異によって、遺伝子のオープンリーディングフレーム(ORF)に1以上の停止コドンを導入することによって、または転写シグナルにおける突然変異によって、該遺伝子の発現が減少するかまたは除去されるように、キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムがさらに修飾される、請求項201の方法。
【請求項214】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Vオープンリーディングフレーム(ORF)の部分的欠失または完全欠失によって、あるいは前記HPIV2 V ORFの発現を減少させるかまたは除去する1以上のヌクレオチド変化によって修飾される、請求項201の方法。
【請求項215】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、サイトカイン、Tヘルパーエピトープ、制限部位マーカー、または哺乳動物宿主において免疫応答を誘発可能な微生物病原体のタンパク質から選択される非PIV分子をコードするようにさらに修飾される、請求項201の方法。
【請求項216】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、ウシ3型パラインフルエンザウイルス(BPIV3)由来の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わせて、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムを含んでなり、ヒト−ウシ・キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項183の方法。
【請求項217】
部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、BPIV3のN、P、L、またはM遺伝子の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わされて、ヒト−ウシ・キメラゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項183の方法。
【請求項218】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、ゲノムまたはアンチゲノムの非コード領域(NCR)において、または別個の遺伝子単位(GU)として、長さ150ヌクレオチド(nt)〜4,000ヌクレオチドの間のポリヌクレオチド挿入を取り込み、前記ポリヌクレオチド挿入が完全オープンリーディングフレーム(ORF)を欠き、そして前記組換えHPIV2における弱毒化表現型を特定する、請求項183の方法。
【請求項219】
前記ポリヌクレオチド挿入が、上気道および/または下気道における複製の、少なくとも10〜100倍の減少を示す、組換えHPIV2の弱毒化表現型を特定する、請求項218の方法。
【請求項220】
被験者において、多数のHPIVに対して多特異性免疫応答を誘発する、請求項183の方法。
【請求項221】
多数のHPIVおよび/またはHPIVおよび非PIV病原体に対して多特異性免疫応答を誘発する、請求項183の方法。
【請求項222】
HPIVおよび麻疹ウイルスに対して多特異性免疫応答を誘発する、請求項183の方法。
【請求項223】
HPIVおよび呼吸器合胞体ウイルスに対して多特異性免疫応答を誘発する、請求項183の方法。
【請求項224】
ヒトHPIV、ヒト・メタニューモウイルスに対して多特異性免疫応答を誘発する、請求項183の方法。
【請求項225】
部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムを、1以上の異種病原体の1以上の抗原決定基をコードする1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わせて含んでなる、第一のキメラHPIV2、および第二のPIVを、経時的にまたは同時に投与して、多特異性免疫応答を誘発する、請求項183の方法。
【請求項226】
第二のPIVが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムを、1以上の異種病原体の1以上の抗原決定基をコードする1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わせて含んでなる、第二のキメラPIVである、請求項225の方法。
【請求項227】
第一のキメラPIVおよび第二のPIVが、混合物中で同時に投与される、請求項225の方法。
【請求項228】
第一のキメラPIVおよび第二のPIVが、抗原として別個のHPIVである、請求項225の方法。
【請求項229】
第一のキメラPIVが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムを、異なるPIVの1以上の抗原決定基をコードする1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わせて含んでなる、請求項225の方法。
【請求項230】
第一のキメラPIVおよび第二のPIVの一方または両方が、非PIV病原体の1以上の抗原決定基をコードする異種遺伝子またはゲノムセグメントを1以上取り込む、請求項225の方法。
【請求項231】
第一のキメラPIVおよび第二のキメラPIVが、同一の非PIV病原体の1以上の抗原決定基をコードする異種遺伝子またはゲノムセグメントを1以上取り込む、請求項225の方法。
【請求項232】
哺乳動物被験者の免疫系を刺激して、多数の病原体に対する免疫応答を誘導する、経時的免疫法であって、被験者に免疫学的に十分な量の第一のHPIVを投与し、そして続いて、被験者に免疫学的に十分な量の第二のHPIVを投与することを含んでなり、ここで、前記の第一のHPIVおよび第二のHPIVの少なくとも1つが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムを、1以上の異種病原体の1以上の抗原決定基をコードする1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わせて含んでなり、キメラHPIV1ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、前記経時的免疫法。
【請求項233】
前記の第一のHPIVがキメラHPIV2ウイルスである、請求項232の経時的免疫法。
【請求項234】
前記キメラHPIV2ウイルスが、HPIV3の1以上の抗原決定基を発現する、請求項233の経時的免疫法。
【請求項235】
前記キメラHPIV2ウイルスが、呼吸器合胞体ウイルスの1以上の抗原決定基を発現する、請求項232の経時的免疫法。
【請求項236】
前記キメラHPIV2ウイルスが、麻疹ウイルスの1以上の抗原決定基を発現する、請求項232の経時的免疫法。
【請求項237】
前記の第二のHPIVが、キメラHPIV2ウイルスである、請求項232の経時的免疫法。
【請求項238】
前記キメラHPIV2ウイルスが、HPIV3の1以上の抗原決定基を発現する、請求項237の経時的免疫法。
【請求項239】
前記キメラHPIV2ウイルスが、HPIV1の1以上の抗原決定基を発現する、請求項237の経時的免疫法。
【請求項240】
前記キメラHPIV2ウイルスが、呼吸器合胞体ウイルスの1以上の抗原決定基を発現する、請求項237の経時的免疫法。
【請求項241】
前記キメラHPIV2ウイルスが、麻疹ウイルスの1以上の抗原決定基を発現する、請求項237の経時的免疫法。
【請求項242】
前記の第一のHPIVおよび第二のHPIVの一方が、被験者において、1以上のHPIVに対して、またはHPIVおよび非PIV病原体に対して、多特異性免疫応答を誘発可能なキメラHPIV2ウイルスである、請求項232の経時的免疫法。
【請求項243】
前記の第一のHPIVおよび第二のHPIVの少なくとも一方が、被験者において、1以上の異種HPIVに対して、または異種HPIVおよび非PIV病原体に対して、多特異性免疫応答を誘発可能なキメラHPIV2ウイルスである、請求項232の経時的免疫法。
【請求項244】
第一の投与に続いて、被験者がHPIV3および/または非PIV病原体に対する一次抗体反応を示すが、HPIV1またはHPIV2に対しては示さず、そして二次免疫に際して、被験者が第二のHPIVに容易に感染し、そしてHPIV1および/またはHPIV2に対する一次抗体反応、並びにHPIV3および/または非PIV病原体に対する高力価二次抗体反応を発展させる、請求項232の経時的免疫法。
【請求項245】
第一のHPIVがHPIV3に対する免疫応答を誘発し、そして第二のHPIVがHPIV1またはHPIV2に対する免疫応答を誘発し、そして第一のHPIVおよび第二のHPIVの一方または両方が、麻疹またはRSVに対する免疫応答を誘発する、請求項232の経時的免疫法。
【請求項246】
第一のHPIVおよび第二のHPIVの一方または両方が、麻疹ウイルス、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)亜群Aおよび亜群B、流行性耳下腺炎ウイルス、ヒト・パピローマウイルス、1型および2型ヒト免疫不全ウイルス、単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、狂犬病ウイルス、ヒト・メタニューモウイルス、エプスタイン・バーウイルス、フィロウイルス、ブンヤウイルス、フラビウイルス、アルファウイルス、およびインフルエンザウイルスから選択される非PIV病原体の1以上の抗原決定基を発現する、請求項232の経時的免疫法。
【請求項247】
第一のHPIVおよび第二のHPIVの一方または両方が、弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項232の経時的免疫法。
【請求項248】
第一のHPIVおよび第二のHPIVの一方または両方が、生物学的に得られる突然変異体PIVまたは他の突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスで同定される突然変異を1以上取り込む、請求項232の経時的免疫法。
【請求項249】
第一のHPIVおよび第二のHPIVの一方または両方が、HPIV2 Lタンパク質における対応する標的位(単数または複数)Tyr948、Ala998、Leu1566、Phe460および/またはSer1724でのアミノ酸置換(単数または複数)または欠失(単数または複数)を特定する突然変異から選択される1つまたはいずれかの組み合わせの突然変異を取り込む、請求項248の経時的免疫法。
【請求項250】
第一のHPIVおよび第二のHPIVの一方または両方が、突然変異を特定するコドンにおいて、2つまたは3つのヌクレオチド変化によって安定化された、少なくとも1つの弱毒化突然変異を取り込む、請求項232の経時的免疫法。
【請求項251】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質におけるSer1724でのアミノ酸置換または欠失を特定するコドンにおいて、3つのヌクレオチド変化を含んでなる、請求項250の経時的免疫法。
【請求項252】
被験者が新生児〜4ヶ月齢のヒト乳児である、請求項232の経時的免疫法。
【請求項253】
前記の第一のHPIVおよび第二のHPIVが、各々、103〜107PFUの用量で配合される、請求項232の経時的免疫法。
【請求項254】
前記の第一のHPIVおよび第二のHPIVが、各々、スプレー、小滴またはエアロゾルによって、被験者の上気道に投与される、請求項232の経時的免疫法。
【請求項255】
部分的または完全ポリ六量体組換えヒト2型パラインフルエンザウイルス(HPIV2)ゲノムまたはアンチゲノムであって、前記HPIV2ゲノムまたはアンチゲノムに組換えによって導入される1以上の弱毒化突然変異により修飾される、前記HPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを含んでなる、単離ポリヌクレオチド。
【請求項256】
HPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、生物学的に得られる突然変異体PIV株または他の突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスで同定される弱毒化突然変異を1以上取り込むように組換えによって修飾される、請求項255の単離ポリヌクレオチド。
【請求項257】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムをコードするポリヌクレオチド分子が、HPIV3 JS cp45の突然変異を1以上取り込む、請求項256の単離ポリヌクレオチド。
【請求項258】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Lポリメラーゼの残基948および/または1566でアミノ酸置換(単数または複数)または欠失(単数または複数)から選択される弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項257の単離ポリヌクレオチド。
【請求項259】
異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスが呼吸器合胞体ウイルス(RSV)である、請求項255の単離ポリヌクレオチド。
【請求項260】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質における対応する標的位Phe460でアミノ酸置換または欠失を含んでなる、請求項259の単離ポリヌクレオチド。
【請求項261】
異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスがウシ3型パラインフルエンザウイルス(BPIV3)である、請求項255の単離ポリヌクレオチド。
【請求項262】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質において、少なくともSer1724を標的とする、1以上のアミノ酸置換または欠失を含んでなる、請求項261の単離ポリヌクレオチド。
【請求項263】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質のSer1724〜1725で2アミノ酸欠失を含んでなる、請求項262の単離ポリヌクレオチド。
【請求項264】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、突然変異を特定するコドンにおいて、2つまたは3つのヌクレオチド変化によって安定化された、少なくとも1つの弱毒化突然変異を取り込む、請求項255の単離ポリヌクレオチド。
【請求項265】
HPIV2ゲノムまたはアンチゲノムの1以上の遺伝子が全体としてまたは部分的に欠失されるか、あるいはRNA編集部位における突然変異によって、フレームシフト突然変異によって、開始コドンによって特定されるアミノ酸を改変する突然変異によって、または遺伝子のオープンリーディングフレーム(ORF)に1以上の停止コドンを導入することによって、該遺伝子が修飾される、請求項255の単離ポリヌクレオチド。
【請求項266】
HPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、PIV2 Vオープンリーディングフレーム(ORF)の部分的欠失または完全欠失によって、あるいは前記V ORFの発現を減少させるかまたは除去する1以上のヌクレオチド変化によって修飾される、請求項255の単離ポリヌクレオチド。
【請求項267】
HPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、サイトカイン、Tヘルパーエピトープ、制限部位マーカー、または哺乳動物宿主において免疫応答を誘発可能な微生物病原体のタンパク質から選択される非PIV分子をコードするように修飾される、請求項255の単離ポリヌクレオチド。
【請求項268】
HPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムであって、1以上の異種病原体の1以上の抗原決定基をコードする1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わされて、キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、前記HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムを含んでなるように修飾される、請求項225の単離ポリヌクレオチド。
【請求項269】
HPIV1およびHPIV3 HNおよびF糖タンパク質、並びにその抗原性ドメイン、断片およびエピトープから選択される1以上の抗原決定基をコードする1以上の遺伝子またはゲノムセグメントが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノム内で付加されるかまたは置換する、請求項268の単離ポリヌクレオチド。
【請求項270】
異種病原体が、麻疹ウイルス、呼吸器合胞体ウイルス亜群Aおよび亜群B、流行性耳下腺炎ウイルス、ヒト・パピローマウイルス、1型および2型ヒト免疫不全ウイルス、単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、狂犬病ウイルス、エプスタイン・バーウイルス、フィロウイルス、ブンヤウイルス、フラビウイルス、アルファウイルス、ヒト・メタニューモウイルス、およびインフルエンザウイルスから選択される、請求項268の単離ポリヌクレオチド。
【請求項271】
HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、抗原として別個である第二のPIV由来の抗原性ドメイン、断片、またはエピトープを1以上取り込むキメラ糖タンパク質をコードして、キメラゲノムまたはアンチゲノムを形成するよう修飾される、請求項268の単離ポリヌクレオチド。
【請求項272】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、生物学的に得られる突然変異体PIVまたは他の突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスで同定される1以上の弱毒化突然変異の導入によって、組換えにより修飾される、請求項268の単離ポリヌクレオチド。
【請求項273】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Lタンパク質における対応する標的位(単数または複数)Tyr948、Ala998、Leu1566、Phe460および/またはSer1724でのアミノ酸置換(単数または複数)または欠失(単数または複数)を特定する突然変異から選択される1つまたはいずれかの組み合わせの突然変異を取り込むよう、組換えによって修飾される、請求項272の単離ポリヌクレオチド。
【請求項274】
1以上のHPIV2遺伝子が全体としてまたは部分的に欠失されるように、あるいはRNA編集部位における突然変異によって、フレームシフト突然変異によって、翻訳開始部位を改変する突然変異によって、遺伝子のオープンリーディングフレーム(ORF)に1以上の停止コドンを導入することによって、または転写シグナルにおける突然変異によって、該遺伝子の発現が減少するかまたは除去されるように、キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムがさらに修飾される、請求項268の単離ポリヌクレオチド。
【請求項275】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、サイトカイン、Tヘルパーエピトープ、制限部位マーカー、または哺乳動物宿主において免疫応答を誘発可能な微生物病原体のタンパク質から選択される非PIV分子をコードするようにさらに修飾される、請求項268の単離ポリヌクレオチド。
【請求項276】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、ウシ3型パラインフルエンザウイルス(BPIV3)由来の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わせて、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムを含んでなり、ヒト−ウシ・キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項268の単離ポリヌクレオチド。
【請求項277】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、ゲノムまたはアンチゲノムの非コード領域(NCR)において、または別個の遺伝子単位(GU)として、長さ150ヌクレオチド(nt)〜4,000ヌクレオチドの間のポリヌクレオチド挿入を取り込み、前記ポリヌクレオチド挿入が完全オープンリーディングフレーム(ORF)を欠き、そして前記組換えHPIV2における弱毒化表現型を特定する、請求項268の単離ポリヌクレオチド。
【請求項278】
機能可能であるように連結された転写プロモーター、部分的または完全ポリ六量体組換えヒト2型パラインフルエンザウイルス(HPIV2)ゲノムまたはアンチゲノムであって、前記HPIV2ゲノムまたはアンチゲノムに組換えによって導入される1以上の弱毒化突然変異により修飾される、前記HPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを含んでなるポリヌクレオチド配列、および転写ターミネーターを含んでなる、発現ベクター。
【請求項279】
HPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、生物学的に得られる突然変異体PIV株または他の突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスで同定される弱毒化突然変異を1以上取り込むように組換えによって修飾される、請求項278の発現ベクター。
【請求項280】
HPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Lタンパク質における対応する標的位(単数または複数)Tyr948、Ala998、Leu1566、Phe460および/またはSer1724でのアミノ酸置換(単数または複数)を特定する突然変異から選択される1つまたはいずれかの組み合わせの突然変異を取り込むよう組換えによって修飾される、請求項279の発現ベクター。
【請求項281】
HPIV2ゲノムまたはアンチゲノムの1以上の遺伝子が全体としてまたは部分的に欠失されるか、あるいはRNA編集部位における突然変異によって、フレームシフト突然変異によって、開始コドンによって特定されるアミノ酸を改変する突然変異によって、または遺伝子のオープンリーディングフレーム(ORF)に1以上の停止コドンを導入することによって、該遺伝子が修飾される、請求項278の発現ベクター。
【請求項282】
HPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Vオープンリーディングフレーム(ORF)の部分的欠失または完全欠失によって、あるいは前記V ORFの発現を減少させるかまたは除去する1以上のヌクレオチド変化によって修飾される、請求項281の発現ベクター。
【請求項283】
HPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、サイトカイン、Tヘルパーエピトープ、制限部位マーカー、または哺乳動物宿主において免疫応答を誘発可能な微生物病原体のタンパク質から選択される非PIV分子をコードするように修飾される、請求項278の発現ベクター。
【請求項284】
HPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムであって、1以上の異種病原体の1以上の抗原決定基をコードする1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わされて、キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、前記HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムを含んでなるように修飾される、請求項278の発現ベクター。
【請求項285】
HPIV1およびHPIV3 HNおよびF糖タンパク質、並びにその抗原性ドメイン、断片およびエピトープから選択される1以上の抗原決定基をコードする1以上の遺伝子またはゲノムセグメントが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノム内で付加されるかまたは置換する、請求項284の発現ベクター。
【請求項286】
異種病原体が、麻疹ウイルス、呼吸器合胞体ウイルス亜群Aおよび亜群B、流行性耳下腺炎ウイルス、ヒト・パピローマウイルス、1型および2型ヒト免疫不全ウイルス、単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、狂犬病ウイルス、エプスタイン・バーウイルス、フィロウイルス、ブンヤウイルス、フラビウイルス、アルファウイルス、ヒト・メタニューモウイルス、およびインフルエンザウイルスから選択される、請求項284の発現ベクター。
【請求項287】
HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、抗原として別個である第二のPIV由来の抗原性ドメイン、断片、またはエピトープを1以上取り込むキメラ糖タンパク質をコードして、キメラゲノムまたはアンチゲノムを形成するよう修飾される、請求項284の発現ベクター。
【請求項288】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、生物学的に得られる突然変異体PIVまたは他の突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスで同定される1以上の弱毒化突然変異の導入によって、組換えにより修飾される、請求項284の発現ベクター。
【請求項289】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Lタンパク質における対応する標的位(単数または複数)Tyr948、Ala998、Leu1566、Phe460および/またはSer1724でのアミノ酸置換(単数または複数)を特定する突然変異から選択される1つまたはいずれかの組み合わせの突然変異を取り込むよう組換えによって修飾される、請求項284の発現ベクター。
【請求項290】
1以上のHPIV2遺伝子が全体としてまたは部分的に欠失されるように、あるいはRNA編集部位における突然変異によって、フレームシフト突然変異によって、翻訳開始部位を改変する突然変異によって、遺伝子のオープンリーディングフレーム(ORF)に1以上の停止コドンを導入することによって、または転写シグナルにおける突然変異によって、該遺伝子の発現が減少するかまたは除去されるように、キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが修飾される、請求項284の発現ベクター。
【請求項291】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Vオープンリーディングフレーム(ORF)の部分的欠失または完全欠失によって、あるいは前記HPIV2 V ORFの発現を減少させるかまたは除去する1以上のヌクレオチド変化によって修飾される、請求項284の発現ベクター。
【請求項292】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、サイトカイン、Tヘルパーエピトープ、制限部位マーカー、または哺乳動物宿主において免疫応答を誘発可能な微生物病原体のタンパク質から選択される非PIV分子をコードするように修飾される、請求項284の発現ベクター。
【請求項293】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムを、ウシ3型パラインフルエンザウイルス(BPIV3)由来の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わせて含んでなり、ヒト−ウシ・キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項284の発現ベクター。
【請求項294】
HPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、ゲノムまたはアンチゲノムの非コード領域(NCR)において、または別個の遺伝子単位(GU)として、長さ150ヌクレオチド(nt)〜4,000ヌクレオチドの間のポリヌクレオチド挿入を取り込み、前記ポリヌクレオチド挿入が完全オープンリーディングフレーム(ORF)を欠き、そして前記組換えHPIV2における弱毒化表現型を特定する、請求項284の発現ベクター。
【請求項1】
感染性自己複製組換えヒト2型パラインフルエンザウイルス(HPIV2)をコードする1以上の単離ポリヌクレオチド分子から、前記HPIV2を産生する方法であって:
細胞または細胞不含系において、部分的または完全ポリ六量体(polyhexameric)組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムをコードするポリヌクレオチド分子、並びにPIV Nタンパク質、Pタンパク質およびLタンパク質をコードするポリヌクレオチド分子を含んでなる1以上の発現ベクターを同時発現させ、それによって感染性HPIV2を産生する
ことを含んでなる、前記方法。
【請求項2】
HPIV2ゲノムまたはアンチゲノム、並びにNタンパク質、Pタンパク質、およびLタンパク質が、多数の発現ベクターによって発現される、請求項1の方法。
【請求項3】
Nタンパク質、Pタンパク質、およびLタンパク質の少なくとも1つが、PIVとの同時感染によって供給される、請求項1の方法。
【請求項4】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムをコードするポリヌクレオチド分子がcDNAである、請求項1の方法。
【請求項5】
感染性HPIV2粒子が完全ウイルスである、請求項1の方法。
【請求項6】
前記Nタンパク質、Pタンパク質、およびLタンパク質の1以上が異種PIVである、請求項1の方法。
【請求項7】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムをコードするポリヌクレオチド分子が、野生型HPIV2株の配列をコードする、請求項1の方法。
【請求項8】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、組換えによって導入される制限部位マーカーまたは転写の際にサイレントである点突然変異を取り込む、請求項1の方法。
【請求項9】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムをコードするポリヌクレオチド分子が、組換えによって導入される弱毒化(attenuating)突然変異を1以上取り込む、請求項1の方法。
【請求項10】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムをコードするポリヌクレオチド分子が、組換えによって導入される温度感受性(ts)弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項1の方法。
【請求項11】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムをコードするポリヌクレオチド分子が、生物学的に得られる突然変異体PIV株または他の突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスで同定される弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項1の方法。
【請求項12】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスで同定される弱毒化突然変異のアミノ酸位に対応する1以上のアミノ酸位で、弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項11の方法。
【請求項13】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムをコードするポリヌクレオチド分子が、HPIV3 JS cp45の突然変異を1以上取り込む、請求項12の方法。
【請求項14】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Lポリメラーゼの残基948および/または1566で、アミノ酸置換(単数または複数)または欠失(単数または複数)から選択される弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項13の方法。
【請求項15】
異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスが呼吸器合胞体ウイルス(RSV)である、請求項12の方法。
【請求項16】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質における対応する標的位Phe460で、アミノ酸置換または欠失を含んでなる、請求項15の方法。
【請求項17】
異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスがウシ3型パラインフルエンザウイルス(BPIV3)である、請求項12の方法。
【請求項18】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質において、少なくともSer1724を標的とする、1以上のアミノ酸置換または欠失を含んでなる、請求項17の方法。
【請求項19】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質のSer1724〜1725で2アミノ酸欠失を含んでなる、請求項18の方法。
【請求項20】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、突然変異を特定するコドンにおいて、2つまたは3つのヌクレオチド変化によって安定化された、少なくとも1つの弱毒化突然変異を取り込む、請求項1の方法。
【請求項21】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、増殖特性、弱毒化、温度感受性、低温適応、プラークサイズ、宿主範囲制限の変化、または免疫原性の変化から選択される表現型変化を特定するヌクレオチド修飾を含んでなる、請求項1の方法。
【請求項22】
ヌクレオチド修飾が、HPIV2ゲノムまたはアンチゲノム内のHPIV2 N、P、M、F、HNおよび/またはL遺伝子、並びに/あるいは3’リーダー、5’トレーラー、および/または遺伝子間領域の1以上を改変する、請求項21の方法。
【請求項23】
1以上のHPIV2遺伝子が全体としてまたは部分的に欠失されるか、あるいはRNA編集部位における突然変異によって、フレームシフト突然変異によって、翻訳開始部位を改変する突然変異によって、遺伝子のオープンリーディングフレーム(ORF)に1以上の停止コドンを導入することによって、または転写シグナルにおける突然変異によって、該遺伝子の発現が減少するかまたは除去される、請求項21の方法。
【請求項24】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Vオープンリーディングフレーム(ORF)の部分的欠失または完全欠失によって、あるいは前記の1つのHPIV2 V ORFの発現を減少させるかまたは除去する1以上のヌクレオチド変化によって修飾される、請求項21の方法。
【請求項25】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、サイトカイン、Tヘルパーエピトープ、制限部位マーカー、または哺乳動物宿主において免疫応答を誘発可能な微生物病原体のタンパク質から選択される非PIV分子をコードするように修飾される、請求項21の方法。
【請求項26】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、サイトカインをコードするように修飾される、請求項25の方法。
【請求項27】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムを含んでなり、前記ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、1以上の異種病原体の1以上の抗原決定基をコードする1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わされて、キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項1の方法。
【請求項28】
抗原決定基(単数または複数)をコードする前記の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムの非コード領域に隣接するかまたは該領域内にある、規定数外の(supernumerary)遺伝子またはゲノムセグメントとして付加されるか、あるいは抗原決定基(単数または複数)をコードする前記の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントが、部分的HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムにおける1以上の対応物遺伝子またはゲノムセグメントを置換する、請求項27の方法。
【請求項29】
前記の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントに、遺伝子外3’リーダーまたは5’トレーラー領域、遺伝子開始シグナル、遺伝子終止シグナル、編集領域、遺伝子間領域、あるいは3’または5’非コード領域を含んでなる異種制御要素が含まれる、請求項27の方法。
【請求項30】
前記の1以上の異種病原体が1以上の異種PIVであり、そして前記の異種遺伝子またはゲノムセグメントが、1以上のPIV N、P、V、M、F、HNおよび/またはLタンパク質あるいはその断片をコードする、請求項27の方法。
【請求項31】
異種病原体が、麻疹ウイルス、呼吸器合胞体ウイルス亜群Aおよび亜群B、流行性耳下腺炎ウイルス、ヒト・パピローマウイルス、1型および2型ヒト免疫不全ウイルス、単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、狂犬病ウイルス、エプスタイン・バーウイルス、フィロウイルス、ブンヤウイルス、フラビウイルス、アルファウイルス、ヒト・メタニューモウイルス、およびインフルエンザウイルスから選択される、請求項27の方法。
【請求項32】
部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、1以上の規定数外の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わされて、キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項27の方法。
【請求項33】
前記の1以上の規定数外の異種遺伝子またはゲノムセグメントが、HPIV1 HN、HPIV2 F、HPIV3 HN、HPIV3 F、および麻疹ウイルスHAから選択される、請求項32の方法。
【請求項34】
HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、異種HPIVの1以上の抗原決定基をコードする1以上の遺伝子またはゲノムセグメント、並びに麻疹ウイルス、呼吸器合胞体ウイルス、流行性耳下腺炎ウイルス、ヒト・パピローマウイルス、1型または2型ヒト免疫不全ウイルス、単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、狂犬病ウイルス、エプスタイン・バーウイルス、フィロウイルス、ブンヤウイルス、フラビウイルス、アルファウイルス、ヒト・メタニューモウイルス、およびインフルエンザウイルスから選択される非PIV病原体の1以上の異種抗原決定基をコードする1以上の遺伝子またはゲノムセグメントを取り込む、請求項27の方法。
【請求項35】
異種遺伝子またはゲノムセグメントが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノム内の対応物遺伝子またはゲノムセグメントの野生型遺伝子順序位に対応する位で付加されるかまたは置換する、請求項27の方法。
【請求項36】
異種遺伝子またはゲノムセグメントが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノム内の対応物遺伝子またはゲノムセグメントの野生型遺伝子順序位に比較して、よりプロモーター近位またはよりプロモーター遠位である位で付加されるかまたは置換する、請求項27の方法。
【請求項37】
HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、異種PIVまたは非PIV病原体の異種抗原性ドメイン、断片、またはエピトープを1以上取り込むキメラ糖タンパク質をコードして、キメラゲノムまたはアンチゲノムを形成するよう修飾される、請求項27の方法。
【請求項38】
HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、抗原性が別個である第二のPIV由来の抗原性ドメイン、断片、またはエピトープを1以上取り込むキメラ糖タンパク質をコードして、キメラゲノムまたはアンチゲノムを形成するよう修飾される、請求項37の方法。
【請求項39】
キメラゲノムまたはアンチゲノムが、2以上のHPIV由来の抗原性ドメイン、断片、またはエピトープを有するキメラウイルスまたはキメラ糖タンパク質をコードする、請求項37の方法。
【請求項40】
異種ゲノムセグメントが、HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムにおける対応する糖タンパク質ドメインを置換する、糖タンパク質細胞質ドメイン、膜貫通ドメインまたは外部ドメインをコードする、請求項37の方法。
【請求項41】
前記の1以上の抗原性ドメイン、断片、またはエピトープをコードする、抗原性が別個である第二のHPIVの1以上の異種ゲノムセグメントが、HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノム内を置換して、前記キメラ糖タンパク質をコードする、請求項37の方法。
【請求項42】
前記の1以上の異種ゲノムセグメントが、HPIV1および/またはHPIV3 HNおよび/またはF糖タンパク質の外部ドメインから選択される、請求項37の方法。
【請求項43】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、生物学的に得られる突然変異体PIVまたは他の突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスで同定される、1以上の弱毒化突然変異の導入によって修飾される、請求項27の方法。
【請求項44】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムをコードするポリヌクレオチド分子が、HPIV3 JS cp45の突然変異を1以上取り込む、請求項43の方法。
【請求項45】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Lポリメラーゼの残基948および/または1566で、アミノ酸置換(単数または複数)または欠失(単数または複数)から選択される弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項44の方法。
【請求項46】
異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスが呼吸器合胞体ウイルス(RSV)である、請求項43の方法。
【請求項47】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質における対応する標的位Phe460で、アミノ酸置換または欠失を含んでなる、請求項46の方法。
【請求項48】
異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスがウシ3型パラインフルエンザウイルス(BPIV3)である、請求項43の方法。
【請求項49】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質において、少なくともSer1724を標的とする、1以上のアミノ酸置換または欠失を含んでなる、請求項48の方法。
【請求項50】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質のSer1724〜1725で2アミノ酸欠失を含んでなる、請求項49の方法。
【請求項51】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、突然変異を特定するコドンにおいて、2つまたは3つのヌクレオチド変化によって安定化された、少なくとも1つの弱毒化突然変異を取り込む、請求項43の方法。
【請求項52】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムにおける前記の突然変異の1つまたは組み合わせが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノム中に位置する、請求項43の方法。
【請求項53】
前記の1以上の弱毒化突然変異が、キメラゲノムまたはアンチゲノムに取り込まれた異種遺伝子(単数または複数)またはゲノムセグメント(単数または複数)中に位置する、請求項41の方法。
【請求項54】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、増殖特性、弱毒化、温度感受性、低温適応、プラークサイズ、宿主範囲制限の変化、または免疫原性の変化から選択される表現型変化を特定するさらなるヌクレオチド修飾を取り込むようにさらに修飾される、請求項27の方法。
【請求項55】
1以上のHPIV2遺伝子が全体としてまたは部分的に欠失されるように、あるいはRNA編集部位における突然変異によって、フレームシフト突然変異によって、翻訳開始部位を改変する突然変異によって、遺伝子のオープンリーディングフレーム(ORF)に1以上の停止コドンを導入することによって、または転写シグナルにおける突然変異によって、該遺伝子の発現が減少するかまたは除去されるように、キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムがさらに修飾される、請求項54の方法。
【請求項56】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Vオープンリーディングフレーム(ORF)の部分的欠失または完全欠失によって、あるいは前記HPIV2 V ORFの発現を減少させるかまたは除去する1以上のヌクレオチド変化によって修飾される、請求項55の方法。
【請求項57】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、サイトカイン、Tヘルパーエピトープ、制限部位マーカー、または哺乳動物宿主において免疫応答を誘発可能な微生物病原体のタンパク質から選択される非PIV分子をコードするようにさらに修飾される、請求項54の方法。
【請求項58】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、ウシ3型パラインフルエンザウイルス(BPIV3)由来の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わせて、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムを含んでなり、ヒト−ウシ・キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項27の方法。
【請求項59】
部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、BPIV3のN、P、L、またはM遺伝子の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わされて、ヒト−ウシ・キメラゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項58の方法。
【請求項60】
ウシPIV(BPIV)N、M、L、またはPオープンリーディングフレーム(ORF)あるいはそのゲノムセグメントが、対応物HPIV2 N、M、L、またはP ORFあるいはゲノムセグメントを置換して、キメラHPIV2−BPIV3ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項58の方法。
【請求項61】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノム内で、ウシ3型パラインフルエンザウイルス(BPIV3)由来の1以上のさらなる異種遺伝子またはゲノムセグメントの付加または置換によって修飾されて、組換えウイルスの遺伝的安定性が増加するか、あるいは弱毒化、反応原性(reactogenicity)または培養中の増殖が改変される、請求項27の方法。
【請求項62】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、ゲノムまたはアンチゲノムの非コード領域(NCR)において、または別個の遺伝子単位(GU)として、長さ150ヌクレオチド(nt)〜4,000ヌクレオチドの間のポリヌクレオチド挿入を取り込み、前記ポリヌクレオチド挿入が完全オープンリーディングフレーム(ORF)を欠き、そして前記組換えHPIV2における弱毒化表現型を特定する、請求項27の方法。
【請求項63】
前記ポリヌクレオチド挿入物が、逆行非センス方向でHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムに導入され、そのため該挿入物がタンパク質をコードしない、請求項62の方法。
【請求項64】
前記組換えHPIV2がin vitroで効率的に複製し、そしてin vivoで弱毒化表現型を示す、請求項62の方法。
【請求項65】
前記ポリヌクレオチド挿入が、野生型HPIV2ゲノム長に比較して、30%〜50%以上の全長の外来(foreign)配列を組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムに付加する、請求項62の方法。
【請求項66】
前記ポリヌクレオチド挿入が、上気道および/または下気道における複製の、少なくとも10〜100倍の減少を示す、組換えHPIV2の弱毒化表現型を特定する、請求項62の方法。
【請求項67】
単離された感染性自己複製組換えヒト2型パラインフルエンザウイルス(HPIV2)であって、PIV主要ヌクレオカプシド(N)タンパク質、PIVヌクレオカプシド・リンタンパク質(P)、PIV巨大ポリメラーゼタンパク質(L)、および部分的または完全ポリ六量体組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを含んでなる、前記HPIV2。
【請求項68】
Nタンパク質、Pタンパク質およびLタンパク質の少なくとも1つが、異なるHPIVまたはウシ3型パラインフルエンザウイルス(BPIV3)のものである、請求項67の組換えHPIV2。
【請求項69】
前記Nタンパク質、Pタンパク質およびLタンパク質の1以上が、HPIV3のものである、請求項67の組換えHPIV2。
【請求項70】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムがcDNAにコードされる、請求項67の組換えHPIV2。
【請求項71】
感染性HPIV2粒子が完全ウイルスである、請求項67の組換えHPIV2。
【請求項72】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、野生型HPIV2株のものである、請求項67の組換えHPIV2。
【請求項73】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、組換えによって導入される弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項67の組換えHPIV2。
【請求項74】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスに同定される弱毒化突然変異のアミノ酸位に対応する1以上のアミノ酸位で、組換えによって導入される弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項67の組換えHPIV2。
【請求項75】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムをコードするポリヌクレオチド分子が、HPIV3 JS cp45の突然変異を1以上取り込む、請求項74の組換えHPIV2。
【請求項76】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Lポリメラーゼの残基948および/または1566で、アミノ酸置換(単数または複数)または欠失(単数または複数)から選択される弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項75の組換えHPIV2。
【請求項77】
異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスが呼吸器合胞体ウイルス(RSV)である、請求項74の組換えHPIV2。
【請求項78】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質における対応する標的位Phe460で、アミノ酸置換または欠失を含んでなる、請求項77の組換えHPIV2。
【請求項79】
異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスがウシ3型パラインフルエンザウイルス(BPIV3)である、請求項74の組換えHPIV2。
【請求項80】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質において、少なくともSer1724を標的とする、1以上のアミノ酸置換または欠失を含んでなる、請求項79の組換えHPIV2。
【請求項81】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質のSer1724〜1725で、2アミノ酸欠失を含んでなる、請求項80の組換えHPIV2。
【請求項82】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、突然変異を特定するコドンにおいて、2つまたは3つのヌクレオチド変化によって安定化された、少なくとも1つの弱毒化突然変異を取り込む、請求項74の組換えHPIV2。
【請求項83】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、増殖特性、弱毒化、温度感受性、低温適応、プラークサイズ、宿主範囲制限の変化、または免疫原性の変化から選択される表現型変化を特定するヌクレオチド修飾を含んでなる、請求項67の組換えHPIV2。
【請求項84】
さらなるヌクレオチド修飾が、HPIV2ゲノムまたはアンチゲノム内のHPIV2 N、P、M、F、HNおよび/またはL遺伝子、並びに/あるいは3’リーダー、5’トレーラー、および/または遺伝子間領域の1以上を改変する、請求項83の組換えHPIV2。
【請求項85】
1以上のHPIV2遺伝子が全体としてまたは部分的に欠失されるか、あるいはRNA編集部位における突然変異によって、フレームシフト突然変異によって、翻訳開始部位を改変する突然変異によって、遺伝子のオープンリーディングフレーム(ORF)に1以上の停止コドンを導入することによって、または転写シグナルにおける突然変異によって、該遺伝子の発現が減少するかまたは除去される、請求項83の組換えHPIV2。
【請求項86】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Vオープンリーディングフレーム(ORF)の部分的欠失または完全欠失によって、あるいは前記の1つのHPIV2 V ORFの発現を減少させるかまたは除去する1以上のヌクレオチド変化によって修飾される、請求項85の組換えHPIV2。
【請求項87】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、サイトカイン、Tヘルパーエピトープ、制限部位マーカー、または哺乳動物宿主において免疫応答を誘発可能な微生物病原体のタンパク質から選択される非PIV分子をコードするように修飾される、請求項83の組換えHPIV2。
【請求項88】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、サイトカインをコードするように修飾される、請求項87の組換えHPIV2。
【請求項89】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムを含んでなり、前記ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、1以上の異種病原体の1以上の抗原決定基をコードする1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わされて、キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項67の組換えHPIV2。
【請求項90】
抗原決定基(単数または複数)をコードする前記の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムの非コード領域に隣接するかまたは該領域内にある、規定数外の遺伝子またはゲノムセグメントとして付加されるか、あるいは抗原決定基(単数または複数)をコードする前記の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントが、部分的HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムにおける1以上の対応物遺伝子またはゲノムセグメントを置換する、請求項89の組換えHPIV2。
【請求項91】
前記の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントに、遺伝子外3’リーダーまたは5’トレーラー領域、遺伝子開始シグナル、遺伝子終止シグナル、編集領域、遺伝子間領域、あるいは3’または5’非コード領域を含んでなる異種制御要素が含まれる、請求項89の組換えHPIV2。
【請求項92】
前記の1以上の異種病原体が1以上の異種PIVであり、そして前記の異種遺伝子またはゲノムセグメントが、1以上のPIV N、P、V、M、F、HNおよび/またはLタンパク質あるいはその断片をコードする、請求項89の組換えHPIV2。
【請求項93】
異種病原体が、麻疹ウイルス、呼吸器合胞体ウイルス亜群Aおよび亜群B、流行性耳下腺炎ウイルス、ヒト・パピローマウイルス、1型および2型ヒト免疫不全ウイルス、単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、狂犬病ウイルス、エプスタイン・バーウイルス、フィロウイルス、ブンヤウイルス、フラビウイルス、アルファウイルス、ヒト・メタニューモウイルス、およびインフルエンザウイルスから選択される、請求項89の組換えHPIV2。
【請求項94】
部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、1以上の規定数外の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わされて、キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項89の組換えHPIV2。
【請求項95】
前記の1以上の規定数外の異種遺伝子またはゲノムセグメントが、HPIV1 HN、HPIV2 F、HPIV3 HN、HPIV3 F、および麻疹ウイルスHAから選択される、請求項94の組換えHPIV2。
【請求項96】
HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、異種HPIVの1以上の抗原決定基をコードする1以上の遺伝子またはゲノムセグメント、並びに麻疹ウイルス、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)、流行性耳下腺炎ウイルス、ヒト・パピローマウイルス、1型または2型ヒト免疫不全ウイルス、単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、狂犬病ウイルス、エプスタイン・バーウイルス、フィロウイルス、ブンヤウイルス、フラビウイルス、アルファウイルス、ヒト・メタニューモウイルス、およびインフルエンザウイルスから選択される非PIV病原体の1以上の異種抗原決定基をコードする1以上の遺伝子またはゲノムセグメントを取り込む、請求項89の組換えHPIV2。
【請求項97】
異種病原体がRSVであり、そして異種抗原決定基がRSV GおよびFタンパク質、並びにその抗原性ドメイン、断片およびエピトープから選択される、請求項96の組換えHPIV2。
【請求項98】
異種遺伝子またはゲノムセグメントが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノム内の対応物遺伝子またはゲノムセグメントの野生型遺伝子順序位に対応する位で付加されるかまたは置換する、請求項89の組換えHPIV2。
【請求項99】
異種遺伝子またはゲノムセグメントが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノム内の対応物遺伝子またはゲノムセグメントの野生型遺伝子順序位に比較して、よりプロモーター近位またはよりプロモーター遠位である位で付加されるかまたは置換する、請求項89の組換えHPIV2。
【請求項100】
HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、異種PIVまたは非PIV病原体の異種抗原性ドメイン、断片、またはエピトープを1以上取り込むキメラ糖タンパク質をコードして、キメラゲノムまたはアンチゲノムを形成するよう修飾される、請求項89の組換えHPIV2。
【請求項101】
HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、抗原性が別個である第二のPIV由来の抗原性ドメイン、断片、またはエピトープを1以上取り込むキメラ糖タンパク質をコードして、キメラゲノムまたはアンチゲノムを形成するよう修飾される、請求項100の組換えHPIV2。
【請求項102】
キメラゲノムまたはアンチゲノムが、2以上のHPIV由来の抗原性ドメイン、断片、またはエピトープを有するキメラウイルスまたはキメラ糖タンパク質をコードする、請求項101の組換えHPIV2。
【請求項103】
異種ゲノムセグメントが、HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムにおける対応する糖タンパク質ドメインを置換する、糖タンパク質細胞質ドメイン、膜貫通ドメインまたは外部ドメインをコードする、請求項100の組換えHPIV2。
【請求項104】
前記の1以上の異種ゲノムセグメントが、HPIV1および/またはHPIV3 HNおよび/またはF糖タンパク質の外部ドメインから選択される、請求項100の組換えHPIV2。
【請求項105】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスで同定される弱毒化突然変異のアミノ酸位に対応する1以上のアミノ酸位で、組換えによって導入される弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項89の組換えHPIV2。
【請求項106】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムをコードするポリヌクレオチド分子が、HPIV3 JS cp45の突然変異を1以上取り込む、請求項105の組換えHPIV2。
【請求項107】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Lポリメラーゼの残基948および/または1566で、アミノ酸置換(単数または複数)または欠失(単数または複数)から選択される弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項106の組換えHPIV2。
【請求項108】
異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスが呼吸器合胞体ウイルス(RSV)である、請求項105の組換えHPIV2。
【請求項109】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質における対応する標的位Phe460で、アミノ酸置換または欠失を含んでなる、請求項108の組換えHPIV2。
【請求項110】
異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスがウシ3型パラインフルエンザウイルス(BPIV3)である、請求項105の組換えHPIV2。
【請求項111】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質において、少なくともSer1724を標的とする、1以上のアミノ酸置換または欠失を含んでなる、請求項110の組換えHPIV2。
【請求項112】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質のSer1724〜1725で2アミノ酸欠失を含んでなる、請求項111の組換えHPIV2。
【請求項113】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、突然変異を特定するコドンにおいて、2つまたは3つのヌクレオチド変化によって安定化された、少なくとも1つの弱毒化突然変異を取り込む、請求項105の組換えHPIV2。
【請求項114】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムにおける前記の1以上の突然変異が、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノム中に位置する、請求項105の組換えHPIV2。
【請求項115】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムにおける前記の1以上の突然変異が、キメラゲノムまたはアンチゲノムに取り込まれた異種遺伝子(単数または複数)またはゲノムセグメント(単数または複数)中に位置する、請求項114の組換えHPIV2。
【請求項116】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、増殖特性、弱毒化、温度感受性、低温適応、プラークサイズ、宿主範囲制限の変化、または免疫原性の変化から選択される表現型変化を特定するさらなるヌクレオチド修飾を取り込むように修飾される、請求項89の組換えHPIV2。
【請求項117】
1以上のHPIV2遺伝子が全体としてまたは部分的に欠失されるように、あるいはRNA編集部位における突然変異によって、フレームシフト突然変異によって、翻訳開始部位を改変する突然変異によって、遺伝子のオープンリーディングフレーム(ORF)に1以上の停止コドンを導入することによって、または転写シグナルにおける突然変異によって、該遺伝子の発現が減少するかまたは除去されるように、キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが修飾される、請求項116の組換えHPIV2。
【請求項118】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Vオープンリーディングフレーム(ORF)の部分的欠失または完全欠失によって、あるいは前記HPIV2 V ORFの発現を減少させるかまたは除去する1以上のヌクレオチド変化によって修飾される、請求項117の組換えHPIV2。
【請求項119】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、サイトカイン、Tヘルパーエピトープ、制限部位マーカー、または哺乳動物宿主において免疫応答を誘発可能な微生物病原体のタンパク質から選択される非PIV分子をコードするようにさらに修飾される、請求項116の組換えHPIV2。
【請求項120】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、ウシ3型パラインフルエンザウイルス(BPIV3)由来の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わせて、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムを含んでなり、ヒト−ウシ・キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項89の組換えHPIV2。
【請求項121】
部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、BPIV3のN、P、L、またはM遺伝子の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わされて、ヒト−ウシ・キメラゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項120の組換えHPIV2。
【請求項122】
BPIV3 N、M、L、またはPオープンリーディングフレーム(ORF)あるいはそのゲノムセグメントが、対応物HPIV2 N、M、L、またはP ORFあるいはゲノムセグメントを置換して、キメラHPIV2−BPIV3ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項120の組換えHPIV2。
【請求項123】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノム内で、ウシ3型パラインフルエンザウイルス(BPIV3)由来の1以上のさらなる異種遺伝子またはゲノムセグメントの付加または置換によってさらに修飾されて、組換えウイルスの遺伝的安定性が増加するか、あるいは弱毒化、反応原性または培養中の増殖が改変される、請求項89の組換えHPIV2。
【請求項124】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、ゲノムまたはアンチゲノムの非コード領域(NCR)において、または別個の遺伝子単位(GU)として、長さ150ヌクレオチド(nt)〜4,000ヌクレオチドの間のポリヌクレオチド挿入を取り込み、前記ポリヌクレオチド挿入が完全オープンリーディングフレーム(ORF)を欠き、そして前記組換えHPIV2における弱毒化表現型を特定する、請求項67の組換えHPIV2。
【請求項125】
前記ポリヌクレオチド挿入物が、逆行非センス方向でHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムに導入され、そのため該挿入物がタンパク質をコードしない、請求項124の組換えHPIV2。
【請求項126】
in vitroで効率的に複製し、そしてin vivoで弱毒化表現型を示す、請求項124の組換えHPIV2。
【請求項127】
前記ポリヌクレオチド挿入が、野生型HPIV2ゲノム長に比較して、30%〜50%以上の全長の外来配列を組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムに付加する、請求項124の組換えHPIV2。
【請求項128】
前記ポリヌクレオチド挿入が、上気道および/または下気道における複製の、少なくとも10〜100倍の減少を示す、組換えHPIV2の弱毒化表現型を特定し、PIV Nタンパク質、Pタンパク質、および/またはLタンパク質の1以上が異種PIVのものである、請求項124の組換えHPIV2。
【請求項129】
単離された感染性自己複製組換えヒト2型パラインフルエンザウイルス(HPIV2)の免疫原として有効な量を、薬学的に許容しうるキャリアー中に含んでなる、免疫原性組成物であって、前記HPIV2がポリ六量体組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノム、PIV Nタンパク質、PIV Pタンパク質、およびPIV Lタンパク質を含んでなる、前記免疫原性組成物。
【請求項130】
PIV Nタンパク質、Pタンパク質、および/またはLタンパク質の1以上が異種PIVのものである、請求項129の免疫原性組成物。
【請求項131】
組換えHPIV2が完全ウイルスである、請求項129の免疫原性組成物。
【請求項132】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、野生型HPIV2株の配列を含んでなる、請求項129の免疫原性組成物。
【請求項133】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、組換えによって導入される弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項129の免疫原性組成物。
【請求項134】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスで同定される弱毒化突然変異のアミノ酸位に対応する1以上のアミノ酸位で、組換えによって導入される弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項133の免疫原性組成物。
【請求項135】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV3 JS cp45の突然変異を1以上取り込む、請求項134の免疫原性組成物。
【請求項136】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Lポリメラーゼの残基948および/または1566で、アミノ酸置換(単数または複数)または欠失(単数または複数)から選択される弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項135の免疫原性組成物。
【請求項137】
異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスが呼吸器合胞体ウイルス(RSV)である、請求項134の免疫原性組成物。
【請求項138】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質における対応する標的位Phe460で、アミノ酸置換または欠失を含んでなる、請求項137の免疫原性組成物。
【請求項139】
異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスがウシ3型パラインフルエンザウイルス(BPIV3)である、請求項134の免疫原性組成物。
【請求項140】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質において、少なくともSer1724を標的とする、1以上のアミノ酸置換または欠失を含んでなる、請求項139の免疫原性組成物。
【請求項141】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質のSer1724〜1725で2アミノ酸欠失を含んでなる、請求項140の免疫原性組成物。
【請求項142】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、突然変異を特定するコドンにおいて、2つまたは3つのヌクレオチド変化によって安定化された、少なくとも1つの弱毒化突然変異を取り込む、請求項134の免疫原性組成物。
【請求項143】
前記の1以上の突然変異が、HPIV2 L、M、N、P、F、またはHN遺伝子および/またはHPIV2遺伝子外配列の1以上の変化を特定する、請求項134の免疫原性組成物。
【請求項144】
前記弱毒化突然変異が、突然変異を特定するコドンにおいて3つのヌクレオチド変化を含んでなる、請求項134の免疫原性組成物。
【請求項145】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、増殖特性、弱毒化、温度感受性、低温適応、プラークサイズ、宿主範囲制限の変化、または免疫原性の変化から選択される表現型変化を特定するヌクレオチド修飾を含んでなる、請求項129の免疫原性組成物。
【請求項146】
ヌクレオチド修飾が、HPIV2ゲノムまたはアンチゲノム内のHPIV2 N、P、M、F、HNおよび/またはL遺伝子、並びに/あるいは3’リーダー、5’トレーラー、および/または遺伝子間領域の1以上を改変する、請求項145の免疫原性組成物。
【請求項147】
1以上のHPIV2遺伝子が全体としてまたは部分的に欠失されるか、あるいはRNA編集部位における突然変異によって、フレームシフト突然変異によって、翻訳開始部位を改変する突然変異によって、遺伝子のオープンリーディングフレーム(ORF)に1以上の停止コドンを導入することによって、または転写シグナルにおける突然変異によって、該遺伝子の発現が減少するかまたは除去される、請求項146の免疫原性組成物。
【請求項148】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Vオープンリーディングフレーム(ORF)の部分的欠失または完全欠失によって、あるいは前記HPIV2 V ORFの発現を減少させるかまたは除去する1以上のヌクレオチド変化によって修飾される、請求項147の免疫原性組成物。
【請求項149】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、サイトカイン、Tヘルパーエピトープ、制限部位マーカー、または哺乳動物宿主において免疫応答を誘発可能な微生物病原体のタンパク質から選択される非PIV分子をコードするように修飾される、請求項145の免疫原性組成物。
【請求項150】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、サイトカインをコードするように修飾される、請求項145の免疫原性組成物。
【請求項151】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムを含んでなり、前記ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、1以上の異種病原体の1以上の抗原決定基をコードする1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わされて、キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項129の免疫原性組成物。
【請求項152】
抗原決定基(単数または複数)をコードする前記の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムの非コード領域に隣接するかまたは該領域内にある、規定数外の遺伝子またはゲノムセグメントとして付加されるか、あるいは抗原決定基(単数または複数)をコードする前記の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントが、部分的HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムにおける1以上の対応物遺伝子またはゲノムセグメントを置換する、請求項151の免疫原性組成物。
【請求項153】
前記の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントに、遺伝子外3’リーダーまたは5’トレーラー領域、遺伝子開始シグナル、遺伝子終止シグナル、編集領域、遺伝子間領域、あるいは3’または5’非コード領域を含んでなる異種制御要素が含まれる、請求項151の免疫原性組成物。
【請求項154】
前記の1以上の異種病原体が1以上の異種PIVであり、そして前記の異種遺伝子またはゲノムセグメントが、1以上のPIV N、P、V、M、F、HNおよび/またはLタンパク質あるいはその断片をコードする、請求項151の免疫原性組成物。
【請求項155】
異種病原体が、麻疹ウイルス、呼吸器合胞体ウイルス亜群Aおよび亜群B、流行性耳下腺炎ウイルス、ヒト・パピローマウイルス、1型および2型ヒト免疫不全ウイルス、単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、狂犬病ウイルス、エプスタイン・バーウイルス、フィロウイルス、ブンヤウイルス、フラビウイルス、アルファウイルス、ヒト・メタニューモウイルス、およびインフルエンザウイルスから選択される、請求項151の免疫原性組成物。
【請求項156】
部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、1以上の規定数外の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わされて、キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項151の免疫原性組成物。
【請求項157】
HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、異種HPIVの1以上の抗原決定基をコードする1以上の遺伝子またはゲノムセグメント、並びに麻疹ウイルス、呼吸器合胞体ウイルス、流行性耳下腺炎ウイルス、ヒト・パピローマウイルス、1型または2型ヒト免疫不全ウイルス、単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、狂犬病ウイルス、エプスタイン・バーウイルス、フィロウイルス、ブンヤウイルス、フラビウイルス、アルファウイルス、ヒト・メタニューモウイルス、およびインフルエンザウイルスから選択される非PIV病原体の1以上の異種抗原決定基をコードする1以上の遺伝子またはゲノムセグメントを取り込む、請求項151の免疫原性組成物。
【請求項158】
異種遺伝子またはゲノムセグメントが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノム内の対応物遺伝子またはゲノムセグメントの野生型遺伝子順序位に対応する位で付加されるかまたは置換する、あるいは部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノム内の対応物遺伝子またはゲノムセグメントの野生型遺伝子順序位に比較して、よりプロモーター近位またはよりプロモーター遠位である位で付加されるかまたは置換する、請求項151の免疫原性組成物。
【請求項159】
HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、異種PIVまたは非PIV病原体の異種抗原性ドメイン、断片、またはエピトープを1以上取り込むキメラ糖タンパク質をコードして、キメラゲノムまたはアンチゲノムを形成するよう修飾される、請求項151の免疫原性組成物。
【請求項160】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、1以上の組換えによって導入される弱毒化突然変異を含んでなる、請求項151の免疫原性組成物。
【請求項161】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスに同定される弱毒化突然変異のアミノ酸位に対応する1以上のアミノ酸位で、組換えによって導入される弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項160の免疫原性組成物。
【請求項162】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV3 JS cp45の突然変異を1以上取り込む、請求項161の免疫原性組成物。
【請求項163】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Lポリメラーゼの残基948および/または1566で、アミノ酸置換(単数または複数)または欠失(単数または複数)から選択される弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項162の免疫原性組成物。
【請求項164】
異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスが呼吸器合胞体ウイルス(RSV)である、請求項161の免疫原性組成物。
【請求項165】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質における対応する標的位Phe460で、アミノ酸置換または欠失を含んでなる、請求項164の免疫原性組成物。
【請求項166】
異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスがウシ3型パラインフルエンザウイルス(BPIV3)である、請求項161の免疫原性組成物。
【請求項167】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質において、少なくともSer1724を標的とする、1以上のアミノ酸置換または欠失を含んでなる、請求項166の免疫原性組成物。
【請求項168】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質のSer1724〜1725で2アミノ酸欠失を含んでなる、請求項167の免疫原性組成物。
【請求項169】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、突然変異を特定するコドンにおいて、2つまたは3つのヌクレオチド変化によって安定化された、少なくとも1つの弱毒化突然変異を取り込む、請求項160の免疫原性組成物。
【請求項170】
前記の1以上の突然変異が、HPIV2 L、M、N、P、F、またはHN遺伝子および/またはHPIV2遺伝子外配列の1以上の変化を特定する、請求項160の免疫原性組成物。
【請求項171】
前記弱毒化突然変異が、突然変異を特定するコドンにおいて3つのヌクレオチド変化を含んでなる、請求項160の免疫原性組成物。
【請求項172】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、増殖特性、弱毒化、温度感受性、低温適応、プラークサイズ、宿主範囲制限の変化、または免疫原性の変化から選択される表現型変化を特定するヌクレオチド修飾を取り込むように修飾される、請求項151の免疫原性組成物。
【請求項173】
1以上のHPIV2遺伝子が全体としてまたは部分的に欠失されるように、あるいはRNA編集部位における突然変異によって、フレームシフト突然変異によって、翻訳開始部位を改変する突然変異によって、遺伝子のオープンリーディングフレーム(ORF)に1以上の停止コドンを導入することによって、または転写シグナルにおける突然変異によって、該遺伝子の発現が減少するかまたは除去されるように、キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが修飾される、請求項172の免疫原性組成物。
【請求項174】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Vオープンリーディングフレーム(ORF)の部分的欠失または完全欠失によって、あるいは前記HPIV2 V ORFの発現を減少させるかまたは除去する1以上のヌクレオチド変化によって修飾される、請求項172の免疫原性組成物。
【請求項175】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、サイトカイン、Tヘルパーエピトープ、制限部位マーカー、または哺乳動物宿主において免疫応答を誘発可能な微生物病原体のタンパク質から選択される非PIV分子をコードするようにさらに修飾される、請求項172の免疫原性組成物。
【請求項176】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、ウシ・パラインフルエンザウイルス(BPIV)由来の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わせて、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムを含んでなり、ヒト−ウシ・キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項172の免疫原性組成物。
【請求項177】
部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、BPIVのN、P、L、またはM遺伝子の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わされて、ヒト−ウシ・キメラゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項172の免疫原性組成物。
【請求項178】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、ゲノムまたはアンチゲノムの非コード領域(NCR)において、または別個の遺伝子単位(GU)として、長さ150ヌクレオチド(nt)〜4,000ヌクレオチドの間のポリヌクレオチド挿入を取り込み、前記ポリヌクレオチド挿入が完全オープンリーディングフレーム(ORF)を欠き、そして前記組換えHPIV2における弱毒化表現型を特定する、請求項129の免疫原性組成物。
【請求項179】
前記ポリヌクレオチド挿入が、上気道および/または下気道における複製の、少なくとも10〜100倍の減少を示す、組換えHPIV2の弱毒化表現型を特定する、請求項178の免疫原性組成物。
【請求項180】
組換えHPIV2が、103〜107PFUの用量で配合される、請求項129の免疫原性組成物。
【請求項181】
組換えHPIV2が、上気道への投与用に配合される、請求項129の免疫原性組成物。
【請求項182】
組換えHPIV2が、スプレー、小滴またはエアロゾルによる投与用に配合される、請求項129の免疫原性組成物。
【請求項183】
哺乳動物被験者の免疫系を刺激して、被験者においてPIVに対する免疫応答を誘導する方法であって、単離された感染性自己複製組換えヒト2型パラインフルエンザウイルス(HPIV2)であって、PIV主要ヌクレオカプシド(N)タンパク質、PIVヌクレオカプシド・リンタンパク質(P)、PIV巨大ポリメラーゼタンパク質(L)、および部分的または完全ポリ六量体組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを含んでなる、前記ウイルスの免疫学的に十分な量を被験者に投与することを含んでなる、前記方法。
【請求項184】
組換えHPIV2が、103〜107PFUの用量で投与される、請求項183の方法。
【請求項185】
組換えHPIV2が、上気道に投与される、請求項183の方法。
【請求項186】
組換えHPIV2が、スプレー、小滴またはエアロゾルによって投与される、請求項183の方法。
【請求項187】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムをコードするポリヌクレオチド分子が、組換えによって導入される弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項183の方法。
【請求項188】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムをコードするポリヌクレオチド分子が、生物学的に得られる突然変異体PIV株または他の突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスで同定される弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項187の方法。
【請求項189】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムをコードするポリヌクレオチド分子が、HPIV2 Lタンパク質における対応する標的位(単数または複数)Tyr948、Ala998、Leu1566、Phe460および/またはSer1724でのアミノ酸置換(単数または複数)または欠失(単数または複数)を特定する突然変異から選択される1つまたはいずれかの組み合わせの突然変異を取り込む、請求項188の方法。
【請求項190】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、突然変異を特定するコドンにおいて、2つまたは3つのヌクレオチド変化によって安定化された、少なくとも1つの弱毒化突然変異を取り込む、請求項183の方法。
【請求項191】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質におけるSer1724でのアミノ酸置換または欠失を特定するコドンにおいて、3つのヌクレオチド変化を含んでなる、請求項190の方法。
【請求項192】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、増殖特性、弱毒化、温度感受性、低温適応、プラークサイズ、宿主範囲制限の変化、または免疫原性の変化から選択される表現型変化を特定するヌクレオチド修飾を取り込む、請求項183の方法。
【請求項193】
ヌクレオチド修飾が、HPIV2ゲノムまたはアンチゲノム内のHPIV2 N、P、M、F、HNおよび/またはL遺伝子、並びに/あるいは3’リーダー、5’トレーラー、および/または遺伝子間領域の1以上を改変する、請求項192の方法。
【請求項194】
1以上のHPIV2遺伝子が全体としてまたは部分的に欠失されるように、あるいはRNA編集部位における突然変異によって、フレームシフト突然変異によって、翻訳開始部位を改変する突然変異によって、遺伝子のオープンリーディングフレーム(ORF)に1以上の停止コドンを導入することによって、または転写シグナルにおける突然変異によって、該遺伝子の発現が減少するかまたは除去されるように、組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが修飾される、請求項192の方法。
【請求項195】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Vオープンリーディングフレーム(ORF)の部分的欠失または完全欠失によって、あるいは前記HPIV2 V ORFの発現を減少させるかまたは除去する1以上のヌクレオチド変化によって修飾される、請求項194の方法。
【請求項196】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、サイトカイン、Tヘルパーエピトープ、制限部位マーカー、または哺乳動物宿主において免疫応答を誘発可能な微生物病原体のタンパク質から選択される非PIV分子をコードするようにさらに修飾される、請求項192の方法。
【請求項197】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、ウシ3型パラインフルエンザウイルス(BPIV3)由来の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わせて、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムを含んでなり、ヒト−ウシ・キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項183の方法。
【請求項198】
部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、BPIV3のN、P、L、またはM遺伝子の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わされて、ヒト−ウシ・キメラゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項197の方法。
【請求項199】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、ゲノムまたはアンチゲノムの非コード領域(NCR)において、または別個の遺伝子単位(GU)として、長さ150ヌクレオチド(nt)〜4,000ヌクレオチドの間のポリヌクレオチド挿入を取り込み、前記ポリヌクレオチド挿入が完全オープンリーディングフレーム(ORF)を欠き、そして前記組換えHPIV2における弱毒化表現型を特定する、請求項183の方法。
【請求項200】
前記ポリヌクレオチド挿入が、上気道および/または下気道における複製の、少なくとも10〜100倍の減少を示す、組換えHPIV2の弱毒化表現型を特定する、請求項199の方法。
【請求項201】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムを含んでなり、そして前記ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、1以上の異種病原体の1以上の抗原決定基をコードする1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わされて、キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項183の方法。
【請求項202】
抗原決定基(単数または複数)をコードする前記の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムの非コード領域に隣接するかまたは該領域内にある、規定数外の遺伝子またはゲノムセグメントとして付加されるか、あるいは抗原決定基(単数または複数)をコードする前記の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントが、部分的HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムにおける1以上の対応物遺伝子またはゲノムセグメントを置換する、請求項201の方法。
【請求項203】
前記の1以上の異種病原体が1以上の異種PIVであり、そして前記の異種遺伝子またはゲノムセグメントが、1以上のPIV N、P、V、M、F、HNおよび/またはLタンパク質あるいはその断片をコードする、請求項201の方法。
【請求項204】
異種病原体が、麻疹ウイルス、呼吸器合胞体ウイルス亜群Aおよび亜群B、流行性耳下腺炎ウイルス、ヒト・パピローマウイルス、1型および2型ヒト免疫不全ウイルス、単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、狂犬病ウイルス、エプスタイン・バーウイルス、フィロウイルス、ブンヤウイルス、フラビウイルス、アルファウイルス、ヒト・メタニューモウイルス、およびインフルエンザウイルスから選択される、請求項201の方法。
【請求項205】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、異種HPIVの1以上の抗原決定基をコードする1以上の遺伝子またはゲノムセグメント、並びに麻疹ウイルス、呼吸器合胞体ウイルス、流行性耳下腺炎ウイルス、ヒト・パピローマウイルス、1型または2型ヒト免疫不全ウイルス、単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、狂犬病ウイルス、エプスタイン・バーウイルス、フィロウイルス、ブンヤウイルス、フラビウイルス、ヒト・メタニューモウイルス、アルファウイルス、およびインフルエンザウイルスから選択される非PIV病原体の1以上の異種抗原決定基をコードする1以上の遺伝子またはゲノムセグメントを取り込む、請求項201の方法。
【請求項206】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、2以上のHPIV由来の抗原性ドメイン、断片、またはエピトープを有するキメラウイルスまたはキメラ糖タンパク質をコードする、請求項201の方法。
【請求項207】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、1以上の弱毒化突然変異の導入によって修飾される、請求項201の方法。
【請求項208】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、生物学的に得られる突然変異体PIVまたは他の突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスで同定される、1以上の弱毒化突然変異をさらに含んでなる、請求項201の方法。
【請求項209】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Lタンパク質における対応する標的位(単数または複数)Tyr948、Ala998、Leu1566、Phe460および/またはSer1724でのアミノ酸置換(単数または複数)または欠失(単数または複数)を特定する突然変異から選択される1つまたはいずれかの組み合わせの突然変異を取り込む、請求項208の方法。
【請求項210】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、突然変異を特定するコドンにおいて、2つまたは3つのヌクレオチド変化によって安定化された、少なくとも1つの弱毒化突然変異を取り込む、請求項201の方法。
【請求項211】
前記弱毒化突然変異が、突然変異を特定するコドンにおいて、3つのヌクレオチド変化を含んでなる、請求項210の方法。
【請求項212】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、増殖特性、弱毒化、温度感受性、低温適応、プラークサイズ、宿主範囲制限の変化、または免疫原性の変化から選択される表現型変化を特定するさらなるヌクレオチド修飾を取り込むよう修飾される、請求項201の方法。
【請求項213】
1以上のHPIV2遺伝子が全体としてまたは部分的に欠失されるように、あるいはRNA編集部位における突然変異によって、フレームシフト突然変異によって、翻訳開始部位を改変する突然変異によって、遺伝子のオープンリーディングフレーム(ORF)に1以上の停止コドンを導入することによって、または転写シグナルにおける突然変異によって、該遺伝子の発現が減少するかまたは除去されるように、キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムがさらに修飾される、請求項201の方法。
【請求項214】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Vオープンリーディングフレーム(ORF)の部分的欠失または完全欠失によって、あるいは前記HPIV2 V ORFの発現を減少させるかまたは除去する1以上のヌクレオチド変化によって修飾される、請求項201の方法。
【請求項215】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、サイトカイン、Tヘルパーエピトープ、制限部位マーカー、または哺乳動物宿主において免疫応答を誘発可能な微生物病原体のタンパク質から選択される非PIV分子をコードするようにさらに修飾される、請求項201の方法。
【請求項216】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、ウシ3型パラインフルエンザウイルス(BPIV3)由来の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わせて、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムを含んでなり、ヒト−ウシ・キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項183の方法。
【請求項217】
部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、BPIV3のN、P、L、またはM遺伝子の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わされて、ヒト−ウシ・キメラゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項183の方法。
【請求項218】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、ゲノムまたはアンチゲノムの非コード領域(NCR)において、または別個の遺伝子単位(GU)として、長さ150ヌクレオチド(nt)〜4,000ヌクレオチドの間のポリヌクレオチド挿入を取り込み、前記ポリヌクレオチド挿入が完全オープンリーディングフレーム(ORF)を欠き、そして前記組換えHPIV2における弱毒化表現型を特定する、請求項183の方法。
【請求項219】
前記ポリヌクレオチド挿入が、上気道および/または下気道における複製の、少なくとも10〜100倍の減少を示す、組換えHPIV2の弱毒化表現型を特定する、請求項218の方法。
【請求項220】
被験者において、多数のHPIVに対して多特異性免疫応答を誘発する、請求項183の方法。
【請求項221】
多数のHPIVおよび/またはHPIVおよび非PIV病原体に対して多特異性免疫応答を誘発する、請求項183の方法。
【請求項222】
HPIVおよび麻疹ウイルスに対して多特異性免疫応答を誘発する、請求項183の方法。
【請求項223】
HPIVおよび呼吸器合胞体ウイルスに対して多特異性免疫応答を誘発する、請求項183の方法。
【請求項224】
ヒトHPIV、ヒト・メタニューモウイルスに対して多特異性免疫応答を誘発する、請求項183の方法。
【請求項225】
部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムを、1以上の異種病原体の1以上の抗原決定基をコードする1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わせて含んでなる、第一のキメラHPIV2、および第二のPIVを、経時的にまたは同時に投与して、多特異性免疫応答を誘発する、請求項183の方法。
【請求項226】
第二のPIVが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムを、1以上の異種病原体の1以上の抗原決定基をコードする1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わせて含んでなる、第二のキメラPIVである、請求項225の方法。
【請求項227】
第一のキメラPIVおよび第二のPIVが、混合物中で同時に投与される、請求項225の方法。
【請求項228】
第一のキメラPIVおよび第二のPIVが、抗原として別個のHPIVである、請求項225の方法。
【請求項229】
第一のキメラPIVが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムを、異なるPIVの1以上の抗原決定基をコードする1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わせて含んでなる、請求項225の方法。
【請求項230】
第一のキメラPIVおよび第二のPIVの一方または両方が、非PIV病原体の1以上の抗原決定基をコードする異種遺伝子またはゲノムセグメントを1以上取り込む、請求項225の方法。
【請求項231】
第一のキメラPIVおよび第二のキメラPIVが、同一の非PIV病原体の1以上の抗原決定基をコードする異種遺伝子またはゲノムセグメントを1以上取り込む、請求項225の方法。
【請求項232】
哺乳動物被験者の免疫系を刺激して、多数の病原体に対する免疫応答を誘導する、経時的免疫法であって、被験者に免疫学的に十分な量の第一のHPIVを投与し、そして続いて、被験者に免疫学的に十分な量の第二のHPIVを投与することを含んでなり、ここで、前記の第一のHPIVおよび第二のHPIVの少なくとも1つが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムを、1以上の異種病原体の1以上の抗原決定基をコードする1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わせて含んでなり、キメラHPIV1ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、前記経時的免疫法。
【請求項233】
前記の第一のHPIVがキメラHPIV2ウイルスである、請求項232の経時的免疫法。
【請求項234】
前記キメラHPIV2ウイルスが、HPIV3の1以上の抗原決定基を発現する、請求項233の経時的免疫法。
【請求項235】
前記キメラHPIV2ウイルスが、呼吸器合胞体ウイルスの1以上の抗原決定基を発現する、請求項232の経時的免疫法。
【請求項236】
前記キメラHPIV2ウイルスが、麻疹ウイルスの1以上の抗原決定基を発現する、請求項232の経時的免疫法。
【請求項237】
前記の第二のHPIVが、キメラHPIV2ウイルスである、請求項232の経時的免疫法。
【請求項238】
前記キメラHPIV2ウイルスが、HPIV3の1以上の抗原決定基を発現する、請求項237の経時的免疫法。
【請求項239】
前記キメラHPIV2ウイルスが、HPIV1の1以上の抗原決定基を発現する、請求項237の経時的免疫法。
【請求項240】
前記キメラHPIV2ウイルスが、呼吸器合胞体ウイルスの1以上の抗原決定基を発現する、請求項237の経時的免疫法。
【請求項241】
前記キメラHPIV2ウイルスが、麻疹ウイルスの1以上の抗原決定基を発現する、請求項237の経時的免疫法。
【請求項242】
前記の第一のHPIVおよび第二のHPIVの一方が、被験者において、1以上のHPIVに対して、またはHPIVおよび非PIV病原体に対して、多特異性免疫応答を誘発可能なキメラHPIV2ウイルスである、請求項232の経時的免疫法。
【請求項243】
前記の第一のHPIVおよび第二のHPIVの少なくとも一方が、被験者において、1以上の異種HPIVに対して、または異種HPIVおよび非PIV病原体に対して、多特異性免疫応答を誘発可能なキメラHPIV2ウイルスである、請求項232の経時的免疫法。
【請求項244】
第一の投与に続いて、被験者がHPIV3および/または非PIV病原体に対する一次抗体反応を示すが、HPIV1またはHPIV2に対しては示さず、そして二次免疫に際して、被験者が第二のHPIVに容易に感染し、そしてHPIV1および/またはHPIV2に対する一次抗体反応、並びにHPIV3および/または非PIV病原体に対する高力価二次抗体反応を発展させる、請求項232の経時的免疫法。
【請求項245】
第一のHPIVがHPIV3に対する免疫応答を誘発し、そして第二のHPIVがHPIV1またはHPIV2に対する免疫応答を誘発し、そして第一のHPIVおよび第二のHPIVの一方または両方が、麻疹またはRSVに対する免疫応答を誘発する、請求項232の経時的免疫法。
【請求項246】
第一のHPIVおよび第二のHPIVの一方または両方が、麻疹ウイルス、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)亜群Aおよび亜群B、流行性耳下腺炎ウイルス、ヒト・パピローマウイルス、1型および2型ヒト免疫不全ウイルス、単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、狂犬病ウイルス、ヒト・メタニューモウイルス、エプスタイン・バーウイルス、フィロウイルス、ブンヤウイルス、フラビウイルス、アルファウイルス、およびインフルエンザウイルスから選択される非PIV病原体の1以上の抗原決定基を発現する、請求項232の経時的免疫法。
【請求項247】
第一のHPIVおよび第二のHPIVの一方または両方が、弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項232の経時的免疫法。
【請求項248】
第一のHPIVおよび第二のHPIVの一方または両方が、生物学的に得られる突然変異体PIVまたは他の突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスで同定される突然変異を1以上取り込む、請求項232の経時的免疫法。
【請求項249】
第一のHPIVおよび第二のHPIVの一方または両方が、HPIV2 Lタンパク質における対応する標的位(単数または複数)Tyr948、Ala998、Leu1566、Phe460および/またはSer1724でのアミノ酸置換(単数または複数)または欠失(単数または複数)を特定する突然変異から選択される1つまたはいずれかの組み合わせの突然変異を取り込む、請求項248の経時的免疫法。
【請求項250】
第一のHPIVおよび第二のHPIVの一方または両方が、突然変異を特定するコドンにおいて、2つまたは3つのヌクレオチド変化によって安定化された、少なくとも1つの弱毒化突然変異を取り込む、請求項232の経時的免疫法。
【請求項251】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質におけるSer1724でのアミノ酸置換または欠失を特定するコドンにおいて、3つのヌクレオチド変化を含んでなる、請求項250の経時的免疫法。
【請求項252】
被験者が新生児〜4ヶ月齢のヒト乳児である、請求項232の経時的免疫法。
【請求項253】
前記の第一のHPIVおよび第二のHPIVが、各々、103〜107PFUの用量で配合される、請求項232の経時的免疫法。
【請求項254】
前記の第一のHPIVおよび第二のHPIVが、各々、スプレー、小滴またはエアロゾルによって、被験者の上気道に投与される、請求項232の経時的免疫法。
【請求項255】
部分的または完全ポリ六量体組換えヒト2型パラインフルエンザウイルス(HPIV2)ゲノムまたはアンチゲノムであって、前記HPIV2ゲノムまたはアンチゲノムに組換えによって導入される1以上の弱毒化突然変異により修飾される、前記HPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを含んでなる、単離ポリヌクレオチド。
【請求項256】
HPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、生物学的に得られる突然変異体PIV株または他の突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスで同定される弱毒化突然変異を1以上取り込むように組換えによって修飾される、請求項255の単離ポリヌクレオチド。
【請求項257】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムをコードするポリヌクレオチド分子が、HPIV3 JS cp45の突然変異を1以上取り込む、請求項256の単離ポリヌクレオチド。
【請求項258】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Lポリメラーゼの残基948および/または1566でアミノ酸置換(単数または複数)または欠失(単数または複数)から選択される弱毒化突然変異を1以上取り込む、請求項257の単離ポリヌクレオチド。
【請求項259】
異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスが呼吸器合胞体ウイルス(RSV)である、請求項255の単離ポリヌクレオチド。
【請求項260】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質における対応する標的位Phe460でアミノ酸置換または欠失を含んでなる、請求項259の単離ポリヌクレオチド。
【請求項261】
異種突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスがウシ3型パラインフルエンザウイルス(BPIV3)である、請求項255の単離ポリヌクレオチド。
【請求項262】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質において、少なくともSer1724を標的とする、1以上のアミノ酸置換または欠失を含んでなる、請求項261の単離ポリヌクレオチド。
【請求項263】
前記弱毒化突然変異が、HPIV2 Lタンパク質のSer1724〜1725で2アミノ酸欠失を含んでなる、請求項262の単離ポリヌクレオチド。
【請求項264】
組換えHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、突然変異を特定するコドンにおいて、2つまたは3つのヌクレオチド変化によって安定化された、少なくとも1つの弱毒化突然変異を取り込む、請求項255の単離ポリヌクレオチド。
【請求項265】
HPIV2ゲノムまたはアンチゲノムの1以上の遺伝子が全体としてまたは部分的に欠失されるか、あるいはRNA編集部位における突然変異によって、フレームシフト突然変異によって、開始コドンによって特定されるアミノ酸を改変する突然変異によって、または遺伝子のオープンリーディングフレーム(ORF)に1以上の停止コドンを導入することによって、該遺伝子が修飾される、請求項255の単離ポリヌクレオチド。
【請求項266】
HPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、PIV2 Vオープンリーディングフレーム(ORF)の部分的欠失または完全欠失によって、あるいは前記V ORFの発現を減少させるかまたは除去する1以上のヌクレオチド変化によって修飾される、請求項255の単離ポリヌクレオチド。
【請求項267】
HPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、サイトカイン、Tヘルパーエピトープ、制限部位マーカー、または哺乳動物宿主において免疫応答を誘発可能な微生物病原体のタンパク質から選択される非PIV分子をコードするように修飾される、請求項255の単離ポリヌクレオチド。
【請求項268】
HPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムであって、1以上の異種病原体の1以上の抗原決定基をコードする1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わされて、キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、前記HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムを含んでなるように修飾される、請求項225の単離ポリヌクレオチド。
【請求項269】
HPIV1およびHPIV3 HNおよびF糖タンパク質、並びにその抗原性ドメイン、断片およびエピトープから選択される1以上の抗原決定基をコードする1以上の遺伝子またはゲノムセグメントが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノム内で付加されるかまたは置換する、請求項268の単離ポリヌクレオチド。
【請求項270】
異種病原体が、麻疹ウイルス、呼吸器合胞体ウイルス亜群Aおよび亜群B、流行性耳下腺炎ウイルス、ヒト・パピローマウイルス、1型および2型ヒト免疫不全ウイルス、単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、狂犬病ウイルス、エプスタイン・バーウイルス、フィロウイルス、ブンヤウイルス、フラビウイルス、アルファウイルス、ヒト・メタニューモウイルス、およびインフルエンザウイルスから選択される、請求項268の単離ポリヌクレオチド。
【請求項271】
HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、抗原として別個である第二のPIV由来の抗原性ドメイン、断片、またはエピトープを1以上取り込むキメラ糖タンパク質をコードして、キメラゲノムまたはアンチゲノムを形成するよう修飾される、請求項268の単離ポリヌクレオチド。
【請求項272】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、生物学的に得られる突然変異体PIVまたは他の突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスで同定される1以上の弱毒化突然変異の導入によって、組換えにより修飾される、請求項268の単離ポリヌクレオチド。
【請求項273】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Lタンパク質における対応する標的位(単数または複数)Tyr948、Ala998、Leu1566、Phe460および/またはSer1724でのアミノ酸置換(単数または複数)または欠失(単数または複数)を特定する突然変異から選択される1つまたはいずれかの組み合わせの突然変異を取り込むよう、組換えによって修飾される、請求項272の単離ポリヌクレオチド。
【請求項274】
1以上のHPIV2遺伝子が全体としてまたは部分的に欠失されるように、あるいはRNA編集部位における突然変異によって、フレームシフト突然変異によって、翻訳開始部位を改変する突然変異によって、遺伝子のオープンリーディングフレーム(ORF)に1以上の停止コドンを導入することによって、または転写シグナルにおける突然変異によって、該遺伝子の発現が減少するかまたは除去されるように、キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムがさらに修飾される、請求項268の単離ポリヌクレオチド。
【請求項275】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、サイトカイン、Tヘルパーエピトープ、制限部位マーカー、または哺乳動物宿主において免疫応答を誘発可能な微生物病原体のタンパク質から選択される非PIV分子をコードするようにさらに修飾される、請求項268の単離ポリヌクレオチド。
【請求項276】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、ウシ3型パラインフルエンザウイルス(BPIV3)由来の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わせて、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムを含んでなり、ヒト−ウシ・キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項268の単離ポリヌクレオチド。
【請求項277】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、ゲノムまたはアンチゲノムの非コード領域(NCR)において、または別個の遺伝子単位(GU)として、長さ150ヌクレオチド(nt)〜4,000ヌクレオチドの間のポリヌクレオチド挿入を取り込み、前記ポリヌクレオチド挿入が完全オープンリーディングフレーム(ORF)を欠き、そして前記組換えHPIV2における弱毒化表現型を特定する、請求項268の単離ポリヌクレオチド。
【請求項278】
機能可能であるように連結された転写プロモーター、部分的または完全ポリ六量体組換えヒト2型パラインフルエンザウイルス(HPIV2)ゲノムまたはアンチゲノムであって、前記HPIV2ゲノムまたはアンチゲノムに組換えによって導入される1以上の弱毒化突然変異により修飾される、前記HPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを含んでなるポリヌクレオチド配列、および転写ターミネーターを含んでなる、発現ベクター。
【請求項279】
HPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、生物学的に得られる突然変異体PIV株または他の突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスで同定される弱毒化突然変異を1以上取り込むように組換えによって修飾される、請求項278の発現ベクター。
【請求項280】
HPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Lタンパク質における対応する標的位(単数または複数)Tyr948、Ala998、Leu1566、Phe460および/またはSer1724でのアミノ酸置換(単数または複数)を特定する突然変異から選択される1つまたはいずれかの組み合わせの突然変異を取り込むよう組換えによって修飾される、請求項279の発現ベクター。
【請求項281】
HPIV2ゲノムまたはアンチゲノムの1以上の遺伝子が全体としてまたは部分的に欠失されるか、あるいはRNA編集部位における突然変異によって、フレームシフト突然変異によって、開始コドンによって特定されるアミノ酸を改変する突然変異によって、または遺伝子のオープンリーディングフレーム(ORF)に1以上の停止コドンを導入することによって、該遺伝子が修飾される、請求項278の発現ベクター。
【請求項282】
HPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Vオープンリーディングフレーム(ORF)の部分的欠失または完全欠失によって、あるいは前記V ORFの発現を減少させるかまたは除去する1以上のヌクレオチド変化によって修飾される、請求項281の発現ベクター。
【請求項283】
HPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、サイトカイン、Tヘルパーエピトープ、制限部位マーカー、または哺乳動物宿主において免疫応答を誘発可能な微生物病原体のタンパク質から選択される非PIV分子をコードするように修飾される、請求項278の発現ベクター。
【請求項284】
HPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムであって、1以上の異種病原体の1以上の抗原決定基をコードする1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わされて、キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、前記HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムを含んでなるように修飾される、請求項278の発現ベクター。
【請求項285】
HPIV1およびHPIV3 HNおよびF糖タンパク質、並びにその抗原性ドメイン、断片およびエピトープから選択される1以上の抗原決定基をコードする1以上の遺伝子またはゲノムセグメントが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノム内で付加されるかまたは置換する、請求項284の発現ベクター。
【請求項286】
異種病原体が、麻疹ウイルス、呼吸器合胞体ウイルス亜群Aおよび亜群B、流行性耳下腺炎ウイルス、ヒト・パピローマウイルス、1型および2型ヒト免疫不全ウイルス、単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、狂犬病ウイルス、エプスタイン・バーウイルス、フィロウイルス、ブンヤウイルス、フラビウイルス、アルファウイルス、ヒト・メタニューモウイルス、およびインフルエンザウイルスから選択される、請求項284の発現ベクター。
【請求項287】
HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムが、抗原として別個である第二のPIV由来の抗原性ドメイン、断片、またはエピトープを1以上取り込むキメラ糖タンパク質をコードして、キメラゲノムまたはアンチゲノムを形成するよう修飾される、請求項284の発現ベクター。
【請求項288】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、生物学的に得られる突然変異体PIVまたは他の突然変異体非分節マイナス鎖RNAウイルスで同定される1以上の弱毒化突然変異の導入によって、組換えにより修飾される、請求項284の発現ベクター。
【請求項289】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Lタンパク質における対応する標的位(単数または複数)Tyr948、Ala998、Leu1566、Phe460および/またはSer1724でのアミノ酸置換(単数または複数)を特定する突然変異から選択される1つまたはいずれかの組み合わせの突然変異を取り込むよう組換えによって修飾される、請求項284の発現ベクター。
【請求項290】
1以上のHPIV2遺伝子が全体としてまたは部分的に欠失されるように、あるいはRNA編集部位における突然変異によって、フレームシフト突然変異によって、翻訳開始部位を改変する突然変異によって、遺伝子のオープンリーディングフレーム(ORF)に1以上の停止コドンを導入することによって、または転写シグナルにおける突然変異によって、該遺伝子の発現が減少するかまたは除去されるように、キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが修飾される、請求項284の発現ベクター。
【請求項291】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、HPIV2 Vオープンリーディングフレーム(ORF)の部分的欠失または完全欠失によって、あるいは前記HPIV2 V ORFの発現を減少させるかまたは除去する1以上のヌクレオチド変化によって修飾される、請求項284の発現ベクター。
【請求項292】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、サイトカイン、Tヘルパーエピトープ、制限部位マーカー、または哺乳動物宿主において免疫応答を誘発可能な微生物病原体のタンパク質から選択される非PIV分子をコードするように修飾される、請求項284の発現ベクター。
【請求項293】
キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、部分的または完全HPIV2ベクターゲノムまたはアンチゲノムを、ウシ3型パラインフルエンザウイルス(BPIV3)由来の1以上の異種遺伝子またはゲノムセグメントと組み合わせて含んでなり、ヒト−ウシ・キメラHPIV2ゲノムまたはアンチゲノムを形成する、請求項284の発現ベクター。
【請求項294】
HPIV2ゲノムまたはアンチゲノムが、ゲノムまたはアンチゲノムの非コード領域(NCR)において、または別個の遺伝子単位(GU)として、長さ150ヌクレオチド(nt)〜4,000ヌクレオチドの間のポリヌクレオチド挿入を取り込み、前記ポリヌクレオチド挿入が完全オープンリーディングフレーム(ORF)を欠き、そして前記組換えHPIV2における弱毒化表現型を特定する、請求項284の発現ベクター。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図10A】
【図11A】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図10A】
【図11A】
【図12】
【図13】
【図14】
【公表番号】特表2006−512904(P2006−512904A)
【公表日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−538335(P2004−538335)
【出願日】平成15年9月18日(2003.9.18)
【国際出願番号】PCT/US2003/029685
【国際公開番号】WO2004/027037
【国際公開日】平成16年4月1日(2004.4.1)
【出願人】(502006782)アメリカ合衆国 (47)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成15年9月18日(2003.9.18)
【国際出願番号】PCT/US2003/029685
【国際公開番号】WO2004/027037
【国際公開日】平成16年4月1日(2004.4.1)
【出願人】(502006782)アメリカ合衆国 (47)
【Fターム(参考)】
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