説明

給油装置

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は給油装置に係り、特に寒冷地における使用に適した給油装置に関する。
【0002】
【従来の技術】給油装置には、誤給油防止の目的から、給油ノズルにより油液を供給する給油対象タンク内の油蒸気を吸引する吸引手段と、該吸引手段により吸引した油蒸気を検出する油蒸気検出手段と、前記吸引手段により吸引された油蒸気を排出させ前記油蒸気検出手段をクリーニングする排出手段とを具備するものが採用されている。すなわち、これは、吸引手段により給油対象タンク内の油蒸気を吸引し、この吸引された油蒸気の種別を油蒸気検出手段により検出して、この検出結果が油液貯溜タンクの油液の種別と合致した場合に給油作動させ、一方で吸引された油蒸気を排出手段により排出させ油蒸気検出手段をクリーニングする構成のものである。そして、上記吸引手段および排出手段としては、空気圧縮機およびダイアフラムポンプ等が採用されている。しかし、空気圧縮機は圧縮エア中にある水分や油が検出油蒸気に混入し油種の判定精度を低下させることになるため、ダイアフラムポンプを採用するのが好ましい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記吸引手段および排出手段としてダイアフラムポンプを採用した給油装置においては、吸入・排出を行う内部のダイアフラムが通常ゴム材質からなっているため、低温時になると硬化してしまうことになる。よって、吸引手段においては、吸引流速等の吸引性能が低下するため、検出油蒸気の希釈量が増加して正確な油種判定ができず、また油蒸気が給油ノズルから油蒸気検出手段に達するまでの時間が長くなって該油蒸気検出手段による検出結果に応じて開始される給油作動までの時間が長くなるという問題があった。さらに、同様の理由により、排出手段による排出性能も低下するため、該排出手段による油蒸気検出手段のクリーニングが十分に行えなくなるという問題があった。
【0004】したがって、本発明の目的は、低温時における吸引手段および排出手段の性能低下を防止することにより、低温時においても、正確な油種判定を行うことができるとともに給油作動開始を即座に行うことができかつ油蒸気検出手段のクリーニングを十分に行うことができる給油装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の給油装置は、給油ノズルと、該給油ノズルへ油液貯溜タンクの油液を送液する送液手段とを有し、前記給油ノズルにより油液を供給する給油対象タンク内の油蒸気を吸引する吸引手段と、該吸引手段により吸引した油蒸気濃度を検出する油蒸気検出手段と、前記吸引手段により吸引された油蒸気を排出させ前記油蒸気検出手段をクリーニングする排出手段とを具備するものであって、電源起動時若しくは前記給油ノズルの非使用状態が予め設定された所定時間以上となった時に、前記吸引手段および排出手段をそれぞれ所定時間空運転させる制御手段を設けてなることを特徴としている。
【0006】
【作用】本発明の給油装置によれば、制御手段が、電源起動時若しくは給油ノズルの非使用状態が予め設定された所定時間以上となった時に、吸引手段および排出手段をそれぞれ所定時間空運転させることになる。これにより、吸引手段および排出手段は、電源起動後は常に暖機状態が維持されることになるため、給油作動がいつなされてもこれらの吸引性能および排出性能を低下させることがない。
【0007】
【実施例】本発明の一実施例による給油装置について、図面を参照して以下に説明する。
【0008】まず、本実施例の給油装置の全体構成について図1を参照して説明する。本実施例の給油装置は、地下油液貯溜タンク(図示略)から吸上管(図示略)に接続される配管1と、該配管1を介して油液を汲上げるポンプ部2・気液を分離するエアセパレータ部3を備えたポンプユニット4と、該ポンプ部2を駆動するポンプモータ5と、前記配管1とエアセパレータ部3との間に設けられたリリーフ配管6と、流量を計測する流量計7と、流量に比例したパルスを出力する流量パルス発振器8と、配管1の下流側に接続された給油ホース9と、該給油ホース9の先端部に接続された給油ノズル10と、該給油ノズル10のノズル収納部11に対する掛け/外しに伴いOFF/ON信号を出力する、ノズルスイッチ12とを有している。また一端部が給油ノズル10の吐出パイプ10A先端に開口すると共に他端部が後述の吸気配管へ連通し油蒸気の吸気/排気を行う吸気ホース13と、該吸気ホース13へ連通した吸気配管14と、該吸気配管14の途中に設けられ検出基準タンク(地下タンク油種判定用のタンク)あるいは車両燃料タンク等の給油対象タンク内から吸気ホース13・吸気配管14を介して吸気した油蒸気の濃度を検出する、油蒸気検出手段である油蒸気センサ15と、油蒸気吸気用の吸引手段である吸気ポンプ16・残留油蒸気排気用の排出手段である排気ポンプ17・吸排気動作に応じて切換わる電磁三方弁18を備えた吸排ユニット19とを有している。さらに給油量等を表示する給油表示器20と、給油装置の設定油種を表示する設定表示器21・給油装置を自己学習モード(地下タンクの油種を識別し識別油種を給油装置の設定油種とするモード)とするための設定スイッチ22・リセット給油モード(油種判定機能を解除状態とし、給油ノズル10がノズル収納部11から外されたことだけを条件にポンプモータ5を駆動し給油可能とする状態)とするためのリセットスイッチ23を備えた設定操作部24と、リセットフラグ(セット状態:油種判定機能を解除状態とし、給油ノズル10がノズル収納部11から外されたことだけを条件に給油可能とするリセット給油状態。リセット状態:油種判定機能を作動状態とし、燃料タンク油種と設定油種とが合致した段階で給油可能とする通常給油状態)を内蔵し給油装置各部を制御する、制御手段である制御装置25とを有している。なお、上記したポンプユニット4のポンプ部2およびポンプモータ5が送液手段を構成しており、また、上記した吸気ポンプ16および排気ポンプ17としてはダイアフラムポンプが用いられている。
【0009】次に、上記構成による給油装置の給油処理を図2のフローチャートに基づき説明する。作業者が車両等の燃料タンクへの給油を開始すべく給油装置の給油ノズル10をノズル収納部11から取外すと、ノズルスイッチ12がONとなるに伴い〔ステップSA1〕、制御装置25はリセットフラグの状態を判定する〔ステップSA2〕。
【0010】そして、制御装置25はリセットフラグがセット状態(油種判定機能を解除して給油を行う状態)にある場合は後述のステップSA6へ移行し、ポンプモータ5を駆動してポンプ部2により地下タンクからの油液の汲上げを開始させ給油可能状態とする一方、リセットフラグがリセット状態(油種判定機能を作動して給油を行う状態)にある場合は吸排ユニット19を吸気駆動させる〔ステップSA3〕。これにより、作業者が給油ノズル10を車両燃料タンク内へ挿入すると、燃料タンク内の油蒸気が吸気ホース13・吸気配管14を介し油蒸気センサ15へ向けて吸気されるため、制御装置25は油蒸気センサ15による検出結果に基づき燃料タンク油種と給油装置の設定油種とが合致するか否かを判定する〔ステップSA4〕。
【0011】また、制御装置25は燃料タンク油種と設定油種とが合致すると判定した場合は、吸排ユニット19の吸気駆動を停止させ〔ステップSA5〕、ポンプモータ5を駆動してポンプ部2により地下タンクからの油液の汲上げを開始させ給油可能状態とする〔ステップSA6〕。作業者による車両等への給油作業に伴い、制御装置25は流量パルス発信器8から出力される流量パルスに基づき給油量の計測演算等を行う〔ステップSA7〕。他方、上記ステップSA4で制御装置25は燃料タンク油種と設定油種とが合致しないと判定した場合は、ポンプモータ5は駆動されることはなく、その後、作業者が給油ノズル10をノズル収納部11へ掛戻すことによりノズルスイッチ12がOFFとなった場合に〔ステップSA8〕、後述のステップSA12へ移行し吸排ユニット19を所定時間排気駆動して、油蒸気センサ15並びに吸気ホース13のクリーニングが行われる。
【0012】次いで、制御装置25はノズルスイッチ12がONかOFFか、即ち作業者が給油作業終了に伴い給油ノズル10をノズル収納部11へ掛戻したか否かを判定し〔ステップSA9〕、給油ノズル10をノズル収納部11へ掛戻した場合はポンプモータ5の駆動を停止しポンプ部2による地下タンクからの油液の汲上げを停止させる〔ステップSA10〕。
【0013】次に、制御装置25はリセットフラグの状態を判定し〔ステップSA11〕、リセットフラグがリセット状態(油種判定機能を作動して給油を行う状態)にある場合は、吸排ユニット19の吸気駆動を停止させ逆に所定時間排気駆動し、油蒸気センサ15並びに吸気ホース13のクリーニングを行う〔ステップSA12〕。これにより、吸気ホース13・吸気配管14・油蒸気センサ15の残留油蒸気が給油装置外部へ排気される結果、両者のクリーニングが行われる。他方、上記ステップSA11で制御装置25はリセットフラグがセット状態(油種判定機能を解除して給油を行う状態)にある場合は、次回の給油に備えるべくリセットフラグをリセット状態とする〔ステップSA13〕。
【0014】この後、制御装置25は油蒸気センサ15が上記クリーニングにより次回給油時における油蒸気検出可能な状態に復帰したか否かを確認し〔ステップSA14〕、復帰していない場合は上記ステップSA12へ戻り吸排ユニット19の排気駆動を所定時間行う一方、復帰している場合は上記一連の処理を終了する。尚、前記リセットスイッチ23は通常、例えば燃料タンクが浅い単車等への給油時に使われるものである。
【0015】次に、本実施例の本発明にかかわる構成および制御内容等について以下に説明する。本実施例において、上述した設定操作部24には、寒冷地制御を行うか否かの設定がなされる、スイッチ等の外部入力装置26(図3参照)が設けられており、上述した吸気ポンプ16および排気ポンプ17の近傍には、サーミスタ等の感熱素子からなる温度検出手段27(図3参照)が設けられている。ここで、この温度検出手段27は制御装置25に接続し該制御装置25に温度データを出力するもので、後述する寒冷地制御フラグの設定に用いられるものである。また、図3に示すように、制御装置25は、上記した温度検出手段27、外部入力装置26、吸気ポンプ16および排気ポンプ17にそれぞれ接続している。なお、上記温度検出手段27として上述した油蒸気センサ15を用いることも可能であり、この場合該油蒸気センサ15の油蒸気感度特性(気温による油蒸気濃度の変化特性)を利用することになる。
【0016】そして、上記構成を採用した給油装置の制御装置25による電源起動時の処理内容について図4に示すフローチャートを参照して説明する。
【0017】始めに、電源が起動されると、外部入力装置26から出力される信号を読み取り〔ステップSB1〕、寒冷地制御を行うという設定であれば、寒冷地制御フラグをオンにセットする〔ステップSB2〕。次に、排気ポンプ17を、ノズルスイッチ12のオン/オフにかかわらず始動させ〔ステップSB3〕、所定時間(例えば60秒間)空運転させて〔ステップSB4〕、その後停止させる〔ステップSB5〕。これにより、排気ポンプ17が駆動され残留油蒸気を除去し油蒸気センサ15をクリーニングして該油蒸気センサ15の始動処理を行う。なお、上記〔ステップSB1〕において、寒冷地制御を行うという設定でなければ、〔ステップSB3〕にそのまま移行する。
【0018】次に、寒冷地制御フラグがオンされているか否かを判定し〔ステップSB6〕、寒冷地制御フラグがオンされていれば(この寒冷地制御フラグのオン/オフについては後述する)吸気ポンプ16を始動させ〔ステップSB7〕、ノズルスイッチ12がオンされない限り〔ステップSB8〕、所定時間(例えば40分間)空運転させて〔ステップSB9〕、その後停止させる〔ステップSB10〕。これにより、吸気ポンプ16が暖機状態となる。なお、上記した〔ステップSB6〕において寒冷地制御フラグがオンされていなければ、そのまま〔ステップSB10〕に進む。
【0019】さらに、排気ポンプ17を始動させ〔ステップSB11〕、ノズルスイッチ12がオンされない限り〔ステップSB12〕、所定時間(例えば60秒間)空運転させて〔ステップSB13〕、その後停止させる〔ステップSB14〕。これにより、排気ポンプ17が暖機状態となる。そして、この後、給油待機中状態として、上述した給油処理の〔ステップSA1〕に移行する。
【0020】なお、上記したステップ〔ステップSB8〕および〔ステップSB12〕において、ノズルスイッチ12がオンされている場合すなわち給油ノズル10がノズル収納部11から外されている場合には、給油作業中状態として、上述した給油処理の〔ステップSA2〕に移行する。
【0021】すなわち、電源起動時においては、制御装置25が、外部入力装置26により寒冷地制御の設定がなされている場合に吸気ポンプ16および排気ポンプ17をそれぞれ所定時間空運転させることになる。
【0022】次に、制御装置25による電源起動後待機中状態の処理内容について図5に示すフローチャートを参照して説明する。なお、電源起動後待機中状態の処理は、上述した給油処理の〔ステップSA1〕において、ノズルスイッチ12がオンされない状態において行われるものである。
【0023】まず、ノズルスイッチ12がオンされていない状態において〔ステップSC1〕、内部に設けられたノズル監視タイマー(図においてはタイマーと称す)により給油作業中状態以外の時間を計測しこの計測時間が所定時間(例えば16分間)以上経過した場合に〔ステップSC2〕、寒冷地制御フラグがオンされていると〔ステップSC3〕、吸気ポンプ16を始動させる〔ステップSC4〕。そして、ノズル監視タイマーをリセットするとともに〔ステップSC5〕、ノズルスイッチ12がオンされない限り〔ステップSC6〕、所定時間(例えば4分間)吸気ポンプ16を空運転させて〔ステップSC7〕、その後停止させる〔ステップSC8〕。これにより、吸気ポンプ16は、給油作業中状態以外の時間すなわち給油ノズル10の非使用状態が予め設定された所定時間以上になると空運転を行い暖機状態が維持されることになる。なお、上記した〔ステップSC3〕において寒冷地制御フラグがオンされていなければ、後述の〔ステップSC9〕にそのまま進む。
【0024】そして、排気ポンプ17を始動させ〔ステップSC9〕、ノズル監視タイマーをリセットするとともに〔ステップSC10〕、ノズルスイッチ12がオンされない限り〔ステップSC11〕、所定時間(例えば20秒間)該排気ポンプ17を空運転させて〔ステップSC12〕、その後停止させる〔ステップSC13〕。これにより、排気ポンプ17は、給油作業中状態以外の時間すなわち給油ノズル10の非使用状態が予め設定された所定時間以上になると空運転を行い暖機状態が維持されることになる。
【0025】なお、上記したステップ〔ステップSC1〕、〔ステップSC6〕および〔ステップSC11〕において、ノズルスイッチ12がオンされている場合すなわち給油ノズル10がノズル収納部11から外されている場合には、給油作業中状態として、上述した給油処理の〔ステップSA2〕に移行する。
【0026】すなわち、待機中状態においては、制御装置25が、ノズルスイッチ12がオンされた状態すなわち給油ノズル10の非使用状態の持続する時間を計測するとともに、外部入力装置26により寒冷地制御の設定がなされておりかつ前記計測時間が予め設定された所定時間以上となった場合に吸気ポンプ16および排気ポンプ17をそれぞれ所定時間空運転させることになる。
【0027】以上に述べた電源起動時の処理と待機中状態の処理とにより、吸気ポンプ16および排気ポンプ17は、電源起動後は常に暖機状態が維持されることになるため、給油作動がいつなされてもこれらの吸引性能および排出性能を低下させることがない。したがって、低温時においても、電源起動後は常に正確な油種判定を行うことができるとともに給油作動開始を即座に行うことができかつ油蒸気センサ15のクリーニングを十分に行うことができる。
【0028】そして、本実施例においては、制御装置25が寒冷地制御フラグのオン/オフの設定についての制御を行っている。この制御について図6に示すフローチャートを参照して以下に説明する。
【0029】まず、タイマー割り込みで一定時間ごとに上述した温度検出手段27から温度データを入力し〔ステップSD1〕、この温度データが予め設定された設定値以上である場合〔ステップSD2〕、寒冷地制御フラグをオフにセットする〔ステップSD3〕。一方温度データが予め設定された設定値より小さい場合〔ステップSD2〕、寒冷地制御フラグをオンにセットする〔ステップSD4〕。すなわち、上記設定値は寒冷地制御を行わなくとも吸気ポンプ16および排気ポンプ17の作動が良好に行われる温度に設定されるものであり、上記制御によって、吸気ポンプ16および排気ポンプ17が良好に作動可能な温度に達している場合には強制的に寒冷地制御フラグをオフして、上述した電源起動時の処理の〔ステップSB7〕〜〔ステップSB9〕を省略しあるいは上述した待機中状態の処理の〔ステップSC4〕〜〔ステップSC8〕を省略することになる。これにより、特に吸気ポンプ16が無駄に空運転することを防止することになって、効率的に空運転を行わせることができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の給油装置によれば、制御手段が、電源起動時若しくは給油ノズルの非使用状態が予め設定された所定時間以上となった時に、吸引手段および排出手段をそれぞれ所定時間空運転させることになる。これにより、吸引手段および排出手段は、電源起動後は常に暖機状態が維持されることになるため、給油作動がいつなされてもこれらの吸引性能および排出性能を低下させることがない。したがって、低温時においても、電源起動後は常に正確な油種判定を行うことができるとともに給油作動開始を即座に行うことができかつ油蒸気センサのクリーニングを十分に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による給油装置の構成図である。
【図2】本発明の一実施例による給油装置の給油処理を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施例による給油装置の主要部分の機器構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施例による給油装置の電源起動時の処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施例による給油装置の待機中状態の処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施例による給油装置の寒冷地制御フラグのオン/オフの設定の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 ポンプ部(送液手段)
4 ポンプユニット(送液手段)
5 ポンプモータ(送液手段)
10 給油ノズル
15 油蒸気センサ(油蒸気検出手段)
16 吸気ポンプ(吸引手段)
17 排気ポンプ(排出手段)
25 制御装置(制御手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】 給油ノズルと、該給油ノズルへ油液貯溜タンクの油液を送液する送液手段とを有し、前記給油ノズルにより油液を供給する給油対象タンク内の油蒸気を吸引する吸引手段と、該吸引手段により吸引した油蒸気濃度を検出する油蒸気検出手段と、前記吸引手段により吸引された油蒸気を排出させ前記油蒸気検出手段をクリーニングする排出手段とを具備する給油装置において、電源起動時若しくは前記給油ノズルの非使用状態が予め設定された所定時間以上となった時に、前記吸引手段および排出手段をそれぞれ所定時間空運転させる制御手段を設けてなることを特徴とする給油装置。

【図3】
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【図1】
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【図6】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【特許番号】特許第3009779号(P3009779)
【登録日】平成11年12月3日(1999.12.3)
【発行日】平成12年2月14日(2000.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平4−64181
【出願日】平成4年3月19日(1992.3.19)
【公開番号】特開平5−262208
【公開日】平成5年10月12日(1993.10.12)
【審査請求日】平成10年9月29日(1998.9.29)
【出願人】(000003056)トキコ株式会社 (17)
【参考文献】
【文献】特開 平4−294793(JP,A)
【文献】実開 平2−10295(JP,U)
【文献】実開 昭56−153497(JP,U)
【文献】実開 平5−75199(JP,U)