説明

縫製製品及び縫製方法

【課題】表生地及び裏生地の間に介在させた毛細繊維体が、縫製針穴から表生地及び裏生地の表面に抜け出ることを確実に防止する縫製製品及び縫製方法を提供する。
【解決手段】表生地11と裏生地21とが縫合された縫合部10によって表生地11と裏生地21との間に形成された空間Sに毛細繊維体が配設され、縫合部10は、表生地11が山折りされた領域を縫合する第1のステッチ12と折山100との間に第1の縫い代13が形成され、裏生地21が山折りされた領域を縫合する第2のステッチ22と折山110との間に第2の縫い代23が形成され、第1の縫い代13と第2の縫い代23が互いに重ねられ、第1のステッチ12及び第2のステッチ22よりも折山100及び110側が縫合され、第1の縫い代13と第2の縫い代23が内側に位置するように第1のステッチ12及び第2のステッチ22で折り返されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表生地と裏生地との間に、例えば、ダウンやフェザー、わた、化学繊維わた等、表面に毛細繊維を有する毛細繊維体が介在してなる縫製製品及び縫製方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、表生地と裏生地との間に、例えば、ダウンやフェザー、わた、化学繊維わた等のように、表面に毛細繊維を有する毛細繊維体を介在させた縫製製品(例えば、ダウンジャケット、ダウンベスト、ダウンパンツ、羽毛布団、ぬいぐるみ等)が種々紹介されている。このような縫製製品では、前記毛細繊維体が表生地及び裏生地の表面に抜け出ることを防止するため、様々な対策が講じられている。
【0003】
毛細繊維体が表生地及び裏生地の表面に抜け出ることを防止する方法として、例えば、表生地及び裏生地の経糸と緯糸により形成される隙間を小さくすることで、表生地及び裏生地の通気度を極力小さくしり、表生地及び裏生地を縫製する際に細い縫製針を使用し、縫製により発生する縫製針穴を極力小さくする等がなされている。
【0004】
また、羽毛の抜け出しを防止するダウンジャケットとしては、表生地と裏生地を有し、かつその間に羽毛と、中生地を有し、当該中生地が不織布からなり、この不織布の通気量を5.0〜30.0cc/cm2 /secに設定した羽毛入り衣服(ダウンジャケット)が紹介されている。(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−68571号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、表生地及び裏生地の通気度を小さくしり、縫製針穴を小さくする方法では、毛細繊維体が表生地及び裏生地の表面に抜け出ることを充分に防止することが困難である。また、特許文献1に記載された羽毛入り衣服(ダウンジャケット)は、キルティング加工の際、針が生地から離れる時に、羽毛を針と共に引き上げてしまい、キルティング部分の縫い目(縫製針穴)から羽毛が抜け出してしまう。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、表生地及び裏生地の間に介在させた毛細繊維体が、当該表生地及び裏生地の表面に縫製針穴から抜け出ることを確実に防止することが可能な縫製製品及び縫製方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的を達成するため本発明は、表生地と裏生地とが縫合されてなる縫合部を有し、当該縫合部によって前記表生地と裏生地との間に形成された空間に、表面に毛細繊維を有する毛細繊維体を配設してなる縫製製品であって、前記縫合部は、前記表生地が山折りされて重ねられた領域を縫合する第1のステッチと、前記山折りによって形成された折山との間に、第1の縫い代が形成されてなり、前記裏生地が山折りされて重ねられた領域を縫合する第2のステッチと、前記山折りによって形成された折山との間に、第2の縫い代が形成されてなり、前記第1の縫い代と第2の縫い代が互いに重ねられると共に、前記第1のステッチ及び第2のステッチよりも前記折山側が共に縫合され、前記表生地と裏生地が、前記第1の縫い代と第2の縫い代が内側に位置するように前記第1のステッチ及び第2のステッチで各々折り返されてなる、縫製製品を提供するものである。
【0009】
この構成を備えた縫製製品は、第1のステッチ及び第2のステッチにより形成された縫製針穴(開口)が、毛細繊維体が配設されている空間に向いており、前記表生地及び裏生地の表面には、前記縫製針穴が露出されていないため、前記毛細繊維体が、前記縫製針穴から前記表生地及び裏生地の表面に抜け出ることがない。また、重ねられた第1の縫い代と第2の縫い代を縫合するステッチ部分が前記空間内に位置しているため、前記毛細繊維体が、このステッチ部分から前記表生地及び裏生地の表面に抜け出ることがない。したがって、表生地及び裏生地の表面に毛細繊維体が抜け出ることを確実に防止することができる。
【0010】
前記第1のステッチは、前記表生地の折山に対し平行に形成することができる。また、前記第2のステッチは、前記裏生地の折山に対し平行に形成することができる。
【0011】
また、本発明にかかる縫製製品は、前記第1の縫い代と第2の縫い代が重ねられた際に、前記第1のステッチと第2のステッチが同一線上に位置するよう構成することもできる。
【0012】
そしてまた、本発明は、表生地と裏生地とを縫合し、当該縫合によって前記表生地と裏生地との間に形成された空間に、表面に毛細繊維を有する毛細繊維体を配設する縫製方法であって、前記表生地を山折りして重ね合わせた領域を縫合し、当該縫合により第1のステッチを形成する工程と、前記裏生地を山折りして重ね合わせた領域を縫合し、当該縫合により第2のステッチを形成する工程と、前記表生地の折山と前記第1のステッチとの間に形成された第1の縫い代と、前記裏生地の折山と第2のステッチとの間に形成された第2の縫い代を重ね合わせ、前記第1のステッチ及び第2のステッチよりも前記折山側を共に縫合する工程と、前記第1の縫い代と第2の縫い代が内側に位置するように、前記表生地を前記第1のステッチで折り返すと共に、前記裏生地を前記第2のステッチで折り返す工程とを備えた縫製方法を提供するものである。
【0013】
この縫製方法によれば、第1のステッチ及び第2のステッチにより形成された縫製針穴(開口)を、毛細繊維体が配設されている空間に向けることができるため、前記表生地及び裏生地の表面に、前記縫製針穴が露出することがない。このため、前記毛細繊維体が、前記縫製針穴から前記表生地及び裏生地の表面に抜け出ることがない。また、重ねられた第1の縫い代と第2の縫い代を縫合するステッチ部分を前記空間内に位置させることができるため、前記毛細繊維体が、このステッチ部分から前記表生地及び裏生地の表面に抜け出ることがない。したがって、表生地及び裏生地の表面に毛細繊維体が抜け出ることを確実に防止した製品を縫製することができる。
【0014】
前記第1のステッチを形成する工程は、前記表生地の折山に対し平行に縫合する工程を含むことができる。また、前記第2のステッチを形成する工程は、前記裏生地の折山に対し平行に縫合する工程を含むことができる。そしてまた、前記第1の縫い代と第2の縫い代を重ね合わせて縫合する工程は、前記第1のステッチと第2のステッチを同一線上に位置させる工程を含むことができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、表生地及び裏生地の間に介在させた毛細繊維体が、当該表生地及び裏生地の表面に縫製針穴から抜け出ることを確実に防止できる縫製製品を提供することができる。
【0016】
また、本発明によれば、表生地及び裏生地の間に介在させた毛細繊維体が、当該表生地及び裏生地の表面に縫製針穴から抜け出ることを確実に防止できる縫製方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の好適な実施例にかかるダウンジャケットの正面図である。
【図2】図1に示すII−II線に沿った断面を簡略化して示す模式図である。
【図3】図1に示すII−II線に沿った断面を斜めから見た状態を簡略化して示す斜視図である。
【図4】図1に示すダウンジャケットの製造工程の一部を簡略化して示す平面図である。
【図5】図1に示すダウンジャケットの製造工程の一部を簡略化して示す斜視図である。
【図6】図1に示すダウンジャケットの製造工程の一部を簡略化して示す斜視図である。
【図7】図1に示すダウンジャケットの製造工程の一部を簡略化して示す斜視図である。
【図8】図1に示すダウンジャケットの製造工程の一部を簡略化して示す斜視図である。
【図9】図1に示すダウンジャケットの製造工程の一部を簡略化して示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に、本発明の好適な実施例について図面を参照して説明する。なお、以下に記載する実施例では、本発明にかかる縫製製品としてダウンジャケットを例にとって説明する。また、以下に記載される実施例は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施例にのみ限定するものではない。したがって、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。
【実施例】
【0019】
図1は、本発明の実施例にかかるダウンジャケットの正面図、図2は、図1に示すII−II線に沿った断面を簡略化して示す模式図、図3は、図1に示すII−II線に沿った断面を斜めから見た状態を簡略化して示す斜視図、図4は、図1に示すダウンジャケットの製造工程の一部を簡略化して示す平面図、図5〜図9は、図1に示すダウンジャケットの製造工程の一部を簡略化して示す斜視図である。
【0020】
なお、前記各図では、説明を判り易くするため、表生地及び裏生地の厚さは無視し、実線で記載した。また、各部材の厚さやサイズ、拡大・縮小率等は、実際のものとは一致させずに記載した。
【0021】
本実施例にかかるダウンジャケット1は、ジャケット本体31と、ジャケット本体31に縫着された袖32から構成される。ジャケット本体31は、左前身頃33と右前身頃34と後身頃(図示せず)から構成されている。ジャケット本体31の各部片及び袖32の各袖片は、ユーザが着用した際に表側となる表生地11と、ダウンを含む中綿層50と、ユーザが着用した際に裏側(ユーザの身体側)となる裏生地21からなる3層構造体を所定形状に裁断し、各部片を繋ぎ合わせることで形成される。
【0022】
ジャケット本体31には、表生地11と裏生地21を縫合してなる縫合部10が、横方向(ユーザが着用した際に、ユーザの身長方向と直交する方向)に、互いに間隔をおいて複数形成されている。
【0023】
縫合部10は、表生地11が山折りされて重ねられた領域を縫合する第1のステッチ12と、この山折りによって形成された折山100との間に、第1の縫い代13が形成されている。また、縫合部10は、裏生地21が山折りされて重ねられた領域を縫合する第2のステッチ22と、この山折りによって形成された折山110との間に、第2の縫い代23が形成されている。第1のステッチ12及び第2のステッチ22は、折山100及び110に対し平行に形成されている。
【0024】
また、縫合部10は、第1の縫い代13と第2の縫い代23が互いに重ねられており、この重ねられた部分の、第1のステッチ12及び第2のステッチ22よりも折山100及び110側が共に、第3のステッチ43によって縫合されている。この時、第1のステッチ12と第2のステッチ22は、ほぼ同一線上で重ねられている。そして、表生地11と裏生地21は、第1の縫い代13と第2の縫い代23が内側に位置するように、第1のステッチ12及び第2のステッチ22の位置で各々折り返されている。
【0025】
そして、互いに重ねられた表生地11及び裏生地21との間には、縫合部10と、この縫合部10に隣接する縫合部10により画定された空間Sが形成され、この空間Sに適量の中綿層50が充填されている。即ち、縫合部10は、通常のダウンジャケットに施されているキルティング部分と同様の役割(ダウンの移動を抑制し、適所に保持する)を担っている。
【0026】
この縫合部10は、特に図2及び図3に示すように、第1のステッチ12の針目の方向(縫製針を刺す方向)が、空間Sが配置されている方向となっており、表生地11及び裏生地21の表面には縫製針穴が露出されていない。したがって、中綿層50を構成するダウン等が、第1のステッチ12により形成された縫製針穴から、表生地11及び裏生地21の表面に抜け出ることがない。また同様に、第2のステッチ22の針目の方向も空間Sが配置されている方向となっており、表生地11の表面及び裏生地21の表面には、縫製針穴が露出されていないため、前記ダウン等が、第2のステッチ22により形成された縫製針穴から、表生地11及び裏生地21の表面に抜け出ることがない。さらにまた、第3のステッチ43により形成された縫製針穴も、表生地11の表面及び裏生地21の表面に露出していないため、前記ダウン等が表生地11及び裏生地21の表面に抜け出ることがない。以上から、前記ダウン等が、表生地11及び裏生地21の表面に抜け出ることを確実に防止することができる。
【0027】
次に、本実施例にかかるダウンジャケット1の縫合部10の縫製方法について説明する。
【0028】
先ず、図4に示すように、表生地11の所望位置に、表生地11を山折りするための山折線Aを設定する。なお、図4において、山折線Aの両側に符号Bで示す線は地縫線である。これらの2本の地縫線Bは、山折線Aからの距離がほぼ同一となっている。
【0029】
次に、図5に示すように、山折線Aを折山100として表生地11を山折りして重ね合わせ、折山100から所定距離を置いた位置である地縫線B上を縫合し、第1のステッチ12を形成する。この工程により、表生地11の折山100と、第1のステッチ12との間に第1の縫い代13が形成される。また、裏生地21についても表地と同様の工程を行い、裏生地21の折山110と、第2のステッチ22との間に第2の縫い代23を形成する。
【0030】
次に、図6に示すように、図5に示す工程で得た表生地11と裏生地21とを折山100及び110を揃え、第1の縫い代13と、第2の縫い代23を重ね合わせ、第1のステッチ12及び第2のステッチ22よりも折山100及び110側を共に縫合し、第3のステッチ43を形成する。このようにして、縫合部10を形成する。
【0031】
次いで、図7に示すように、第1のステッチ12が谷線となるように表生地11を折り返し、且つ、第2のステッチ22が谷線となるように裏生地21を折り返し、図8に示すように、第1の縫い代13と第2の縫い代23を表生地11と裏生地21が形成する空間の内側に位置させる。
【0032】
次に、図8及び図9に示すように、図7で示す工程で折り返した表生地11及び裏生地21について、図4〜図7に示す工程を繰り返して、所望数の縫合部10を形成する。なお、縫合部10と、この縫合部10に隣接する縫合部10との距離は、ダウンジャケット1のデザインや機能等により、任意に決定すればよい。
【0033】
その後、縫合部10と、この縫合部10に隣接する縫合部10により画定された空間Sに、ダウンを含む中綿を適量で充填し、表生地11と、ダウンを含む中綿層50と、裏生地21からなる3層構造体(図2及び図3参照)を形成する。
【0034】
なお、本実施例では、第1のステッチ12を表生地11の折山100に対し平行に形成した場合について説明したが、これに限らず、第1のステッチ12は、ダウンジャケット1のデザインや機能等により、折山100に対し、斜めに形成する等、必ずしも平行に形成しなくてもよい。これは、第2のステッチ22についても同様である。
【0035】
また、本実施例では、第1の縫い代13と第2の縫い代23が重ねられた際に、第1のステッチ12と第2のステッチ22が同一線上に位置するようにしたが、これに限らず、第1のステッチ12と第2のステッチ22は、必ずしも同一線上に位置しなくてもよい。
【0036】
そしてまた、本実施例では、縫製製品として、ダウンジャケットを例にとって説明したが、これに限らず、例えば、ダウンベスト、ダウンパンツ、羽毛布団、マフラーや手袋や靴下等の小物、ぬいぐるみ等、ダウンやフェザー、わた、化学繊維わた等のように、表面に毛細繊維を有する毛細繊維体を介在させた縫製製品であれば、特に限定されるものではない。
【0037】
また、本発明で使用される表生地及び裏生地は、特に限定されるものではないが、表生地及び/または裏生地が、織物の場合、経糸と緯糸により形成される隙間が小さく、当該隙間から毛細繊維体が抜けでない生地を使用することが好ましい。また、表生地及び/または裏生地が、編物の場合、編目が、小さく、当該編目から毛細繊維体が抜けでない編物を使用することが好ましい。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明は、表生地及び裏生地の間に介在させた毛細繊維体が、当該表生地及び裏生地の表面に縫製針穴から抜け出ることを確実に防止できる縫製製品及び縫製方法を提供することができる。
【符号の説明】
【0039】
1 ダウンジャケット
10 縫合部
11 表生地
12 第1のステッチ
21 裏生地
22 第2のステッチ
43 第3のステッチ
50 中綿層
100、110 折山

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表生地と裏生地とが縫合されてなる縫合部を有し、当該縫合部によって前記表生地と裏生地との間に形成された空間に、表面に毛細繊維を有する毛細繊維体を配設してなる縫製製品であって、
前記縫合部は、
前記表生地が山折りされて重ねられた領域を縫合する第1のステッチと、前記山折りによって形成された折山との間に、第1の縫い代が形成されてなり、
前記裏生地が山折りされて重ねられた領域を縫合する第2のステッチと、前記山折りによって形成された折山との間に、第2の縫い代が形成されてなり、
前記第1の縫い代と第2の縫い代が互いに重ねられると共に、前記第1のステッチ及び第2のステッチよりも前記折山側が共に縫合され、前記表生地と裏生地が、前記第1の縫い代と第2の縫い代が内側に位置するように前記第1のステッチ及び第2のステッチで各々折り返されてなる、
縫製製品。
【請求項2】
前記第1のステッチは、前記表生地の折山に対し平行に形成されてなる請求項1記載の縫製製品。
【請求項3】
前記第2のステッチは、前記裏生地の折山に対し平行に形成されてなる請求項1または請求項2記載の縫製製品。
【請求項4】
前記第1の縫い代と第2の縫い代が重ねられた際に、前記第1のステッチと第2のステッチが同一線上に位置する請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の縫製製品。
【請求項5】
表生地と裏生地とを縫合し、当該縫合によって前記表生地と裏生地との間に形成された空間に、表面に毛細繊維を有する毛細繊維体を配設する縫製方法であって、
前記表生地を山折りして重ね合わせた領域を縫合し、当該縫合により第1のステッチを形成する工程と、
前記裏生地を山折りして重ね合わせた領域を縫合し、当該縫合により第2のステッチを形成する工程と、
前記表生地の折山と前記第1のステッチとの間に形成された第1の縫い代と、前記裏生地の折山と第2のステッチとの間に形成された第2の縫い代を重ね合わせ、前記第1のステッチ及び第2のステッチよりも前記折山側を共に縫合する工程と、
前記第1の縫い代と第2の縫い代が内側に位置するように、前記表生地を前記第1のステッチで折り返すと共に、前記裏生地を前記第2のステッチで折り返す工程と、
を備えた縫製方法。
【請求項6】
前記第1のステッチを形成する工程は、前記表生地の折山に対し平行に縫合する工程を含む請求項5記載の縫製方法。
【請求項7】
前記第2のステッチを形成する工程は、前記裏生地の折山に対し平行に縫合する工程を含む請求項5または請求項6記載の縫製方法。
【請求項8】
前記第1の縫い代と第2の縫い代を重ね合わせて縫合する工程は、前記第1のステッチと第2のステッチを同一線上に位置させる工程を含む請求項5ないし請求項7のいずれか一項に記載の縫製方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−159504(P2010−159504A)
【公開日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−800(P2009−800)
【出願日】平成21年1月6日(2009.1.6)
【出願人】(000000147)伊藤忠商事株式会社 (43)
【Fターム(参考)】