説明

耐火間仕切装置

【課題】特殊な構造や耐火材料を用いることなく、耐火性能を高めることができるとともに、容易に組み立てられるようにした耐火間仕切装置を提供する。
【解決手段】床1に設けた左右方向を向く幅木3、3と、天井2に設けた左右方向を向く笠木4、4との間に、互いに前後に離間して対向するものを1対とする複数対の支柱5、5を、左右方向に適宜の間隔をもって立設し、前方の支柱5と幅木3と笠木4の前面、および後方の支柱5と幅木3と笠木4の後面に、それぞれ耐火性のパネル6、6を装着することによって、前後の支柱5、5およびパネル6、6の間に、空気による断熱層を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オフィスや公共施設等の室内空間を仕切る間仕切装置に関し、特に、耐火性能を高めた耐火間仕切装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の耐火間仕切装置には、支柱やパネルの材質を耐火性のものとしたり(例えば特許文献1参照)、パネルの取り付け手段を特殊なものとしたり(例えば特許文献2および3参照)したものがある。
【特許文献1】特許第2591331号公報
【特許文献2】特許第3193861号公報
【特許文献3】特許第3249369号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上述のような従来の耐火間仕切装置は、一般の間仕切装置と較べて、材料、構造および使用部品が特殊で、高価であるとともに、組み立て作業が繁雑である等の問題がある。
【0004】
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、特殊な構造や耐火材料を用いることなく、耐火性能を高めることができるとともに、容易に組み立てられるようにした耐火間仕切装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1) 床に設けた左右方向を向く幅木と、天井に設けた左右方向を向く笠木との間に、互いに前後に離間して対向するものを1対とする複数対の支柱を、左右方向に適宜の間隔をもって立設し、前方の支柱の前面と幅木および笠木の前面とに、並びに後方の支柱の後面と幅木および笠木の後面とに、それぞれ耐火性のパネルを装着する。
【0006】
(2) 上記(1)項において、幅木および笠木を、前後の支柱と対応させて、互いに前後に離間して対向するように、それぞれ1対ずつ設ける。
【0007】
(3) 上記(1)または(2)項において、幅木および笠木における少なくともパネルと重合しない部分の内面に、耐火材を設ける。
【0008】
(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、天井の下面に沿って、笠木の前後の対向面間に、耐火材を設ける。
【0009】
(5) 上記(4)項において、天井の下面に沿う耐火材を受支する受け板を、天井にねじ止めする。
【0010】
(6) 上記(1)〜(5)項のいずれかにおいて、床面に沿って、幅木の前後の対向面間に、耐火材を設ける。
【0011】
(7) 上記(1)〜(6)項のいずれかにおいて、前後の支柱間に、スペーサを設ける。
【発明の効果】
【0012】
本発明によると、次のような効果を奏することができる。
請求項1記載の発明によると、前後面に耐火性のパネルを装着した支柱を、前後1対として、互いに前後に離間させて設けてあるので、前後の支柱間と、前後のパネル間とに、空気による断熱層が形成され、この断熱層により、前後いずれか一方から他方への熱伝達が遮断され、大きな耐火性能が得られる。
しかも、従来の耐火構造でない一般的な間仕切装置と異なる点は、従来の1本の支柱を、互いに前後に離間する1対の支柱をもって構成し、かつパネルを耐火性のものとするだけでよいので、その他の部品や構造は、従来の一般的な間仕切装置のものと共通化することができ、特殊な構造や耐火材料を用いることなく、安価に製造することができる。
さらに、組み立て作業に関しては、支柱の組み立てが若干異なるだけで、それ以外は、従来の一般的な間仕切装置の組み立て作業と変わるところはなく、容易に組み立てることができ、従来の耐火間仕切装置のような煩雑な組み立て作業を行う必要がない。
【0013】
請求項2記載の発明によると、請求項1記載の発明の効果に加えて、支柱だけでなく、幅木および笠木も、互いに前後に離間して対向するようにそれぞれ1対ずつ設けてあるので、それらの間にも空気による断熱層が形成され、この断熱層により、前後いずれか一方から他方への熱伝達が遮断され、大きな耐火性能が得られる。
【0014】
請求項3記載の発明によると、幅木および笠木における少なくともパネルと重合しない部分の内面に、耐火材を設けてあるので、間仕切の前後両面に、中間に空気による断熱層が形成された前後二重の耐火壁を、余すところなく、形成することができ、耐火性能をさらに高めることができる。
【0015】
請求項4記載の発明によると、天井の下面に沿って、笠木の前後の対向面間に、耐火材を設けてあるので、天井の下面に沿う前後いずれか一方から他方への熱伝達が確実に遮断され、耐火性能を高めることができる。
【0016】
請求項5記載の発明によると、天井の下面に沿う耐火材を、受け板により受支し、それを天井に簡単に止着することができる。
【0017】
請求項6記載の発明によると、床面に沿って、幅木の前後の対向面間に、耐火材を設けてあるので、床面に沿う前後いずれか一方から他方への熱伝達が確実に遮断され、耐火性能を高めることができる。
【0018】
請求項7記載の発明によると、前後の支柱間に、スペーサを設けてあるので、組み付け時に、前後の支柱の間隔を一定に保って位置決めすることができ、組み付け作業効率を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図8は、本発明の耐火間仕切装置の第1の実施形態を示す。
【0020】
図1および図2に示すように、この耐火間仕切装置は、床(1)および天井(2)に、それぞれ、左右方向を向く前後1対の幅木(3)(3)および笠木(4)(4)を、互いに前後に離間させて、また上下に対向させて設けるとともに、幅木(3)(3)と笠木(4)(4)との間に、互いに前後に離間して対向するものを1対とする支柱(5)(5)を、複数対、左右方向に適宜の間隔をもって立設し、前方の支柱(5)と幅木(3)と笠木(4)との前面に、また後方の支柱(5)と幅木(3)と笠木(4)との後面に、それぞれ耐火性のパネル(6)(6)を装着した基本構造を備えている。
【0021】
したがって、前方の幅木(3)、笠木(4)、支柱(5)、およびパネル(6)と、後方の幅木(3)、笠木(4)、支柱(5)、およびパネル(6)との間には、空気による断熱層(7)が形成され、この断熱層(7)により、耐火間仕切装置の前後いずれか一方の部屋から他方の部屋への熱伝達が遮断され、大きな耐火性能が得られる。
【0022】
前後の幅木(3)(3)、笠木(4)(4)、支柱(5)(5)、およびパネル(6)(6)は、いずれも前後対称をなしているので、次に、その前方のもののみについて説明する。
図4および図6に示すように、幅木(3)は、水平片(3a)の前後縁より、高寸の前片(3b)と低寸の後片(3c)とを上向きに連設した側面視ほぼJ字状をなし、水平片(3a)は、床(1)にアンカーボルト(8a)をもって固着されている。
【0023】
図2、図3および図5に示すように、笠木(4)は、水平片(4a)の前縁より前片(4b)を垂下連設した側面視倒立L字状をなし、水平片(4a)は、天井(2)に固定ねじ(8b)をもって固着されている。
【0024】
図7に示すように、支柱(5)は、後方に向かって開口する断面偏平U字状をなしている。
【0025】
図4に示すように、支柱(5)の下端に嵌合された閉塞部材(9)の下面中央には、高さ調節用のアジャスタボルト(10)を挿通するための挿通孔(11)が設けられ、また閉塞部材(9)の下端両側部には、左右方向を向く水平突片(12)(12)が設けられている。
【0026】
アジャスタボルト(10)の下端には、側面視下向きコ字状をなす脚座(13)が固着されており、この脚座(13)を幅木(3)の水平片(3a)上に載置し、アジャスタボルト(10)に螺合したナット(14)の高さを調節して、ナット(14)上に閉塞部材(9)の下面を支持させることにより、支柱(5)は、幅木(3)の水平片(3a)上に高さ調節可能として支持されている。
【0027】
図3、図5および図7に示すように、支柱(5)の上端には、後方に向かって開口する断面後向コ字状をなすスライド支柱(15)の下部が、上下方向に摺動自在に嵌合されている。
スライド支柱(15)の上端両側部には、左右方向を向く水平の取付片(15a)(15a)が設けられている。この両取付片(15a)(15a)を、笠木(4)における水平片(4a)の下面に押し付け、固定ねじ(16)をもって、水平片(4a)とともに、天井(2)の下面に止着することにより、スライド支柱(15)は、天井(2)に取り付けられている。
また、支柱(5)の上部両側面に設けた上下方向を向く長孔(17)に挿通した水平の固定ねじ(18)を、スライド支柱(15)の両側面に設けたねじ孔(19)に螺合して締め付けることにより、支柱(5)の上端部は、スライド支柱(15)に固定され、さらにこのスライド支柱(15)を介して、天井(2)の下面に取り付けられている。
【0028】
図4および図6に示すように、幅木(3)の前面には、パネル(6)の下端部を受支する側面視上向きコ字状の下部受材(20)が装着されている。
下部受材(20)は、幅木(3)の前面上部に当接させて、両側部を固定ねじ(21a)をもって止着された後片(20a)と、この後片(20a)の下端より前方を向く水平片(20b)と、この水平片(20b)の前端より起立する前片(20c)と、後片(20a)の上端より後方を向き、かつ左右の両側部が、左右の支柱(5)(5)の下端において互いに対向する1対の水平突片(12)(12)に載置され、かつ固定ねじ(21b)をもってそこに止着された後向片(20d)と、この後向片(20d)の後端より垂下する垂下片(20e)とを備えている。
【0029】
パネル(6)は、下端部が下部受材(20)における前片(20c)と後片(20a)とによって前後から挟まれるようにして、水平片(20b)上に受支されているので、火災時等に、パネル(6)の前後の温度差により、パネル(6)に反りが生じようとしても、パネル(6)の下端部が下部受材(20)における前片(20c)の後面と後片(20a)の前面に当接し、反りが防止される。
【0030】
図3、図5、および図8に示すように、笠木(4)の前片(4b)の前面には、左右方向を向く受け部材(22)における垂直板状の基部(22a)が、複数の固定ねじ(23)をもって固着されている。
基部(22a)の上端には、図8に示すように、櫛歯状の複数の上向突片(22b)が、左右方向に等間隔で設けられている。各上向突片(22b)の上下方向の中間部には、それより上部が、後述する上部受材(24)における後片(24a)の板厚分だけ、笠木(4)の前面より前方に離間するようした段部(22c)が設けられている。
受け部材(22)における基部(22a)の下端には、笠木(4)の前片(4b)の下方を通って、前片(4b)より後方に突出する後向き折曲片(22d)が連設されている。
【0031】
笠木(4)の前片(4b)の前面には、受け部材(22)の上向突片(22b)の上部とパネル(6)の上端部とに、上方より被嵌することにより、パネル(6)を保持するようにした上部受材(24)が設けられている。
上部受材(24)は、左右方向を向く垂直板状の後片(24a)と、この後片(24a)の上端に連設された前方を向く水平片(24b)と、この水平片(24b)の前端に連設された下方を向く前片(24c)とを備える側面視ほぼ下向きコ字状をなしている。後片(24a)の下端には、受け部材(22)における複数の上向突片(22b)の間隔とほぼ等しい左右幅の複数の下向片(24d)が、上向突片(22b)の左右幅とほぼ等しい間隔をもって突設されている。
【0032】
上部受材(24)は、その後片(24a)の下端における複数の下向片(24d)を、上向き櫛歯状の受け部材(22)の上端部に、各上向突片(22b)(24d)が相手側の上向突片(24d)(24d)、(22b)(22b)間に噛み合うようにして、また各段部(22c)に、後片(24a)における各上向突片(24d)(24d)の間の股部(24e)が載置されるようにして、係合させることにより、後片(24a)が笠木(4)の前片(4b)の前面に密接した状態で、笠木(4)に強力に保持されている。
【0033】
また、パネル(6)の上端部が、上部受材(24)における前片(24c)と、後片(24a)および受け部材(22)とにより前後から挟まれているので、火災時等におけるパネル(6)の上端部の反りが確実に防止されるとともに、上部受材(24)の後片(24a)が、
下向片(24d)と上向突片(22b)をもって受け部材(22)と強固に噛み合っているので、上部受材(24)自体の反りも確実に防止される。
【0034】
パネル(6)は、周縁部を後方に折り返した化粧板(6a)の後面に、石膏ボードや珪酸カルシュウム板等の耐火材(6b)を固着したものよりなっている。
パネル(6)は、その下端部を下部受材(20)に受支させるとともに、後面両側部に設けた、例えば下向き鉤形等の係止片(図示略)を、支柱(5)の前面に設けた係止孔(図示略)に係止させるようにした、公知の係止手段をもって、左右の支柱(5)(5)の前面に装着されている。上部受材(24)は、パネル(6)を支柱(5)(5)の前面に装着した後に、パネル(6)の上端部と受け部材(22)の上向突片(22b)の上部とに、上方より被嵌される。
【0035】
幅木(3)の前片(3b)の後面および笠木(4)の前片(4b)の後面にも、石膏ボード等の耐火材(25)(26)が設けられ、固定ねじ(21a)(27)をもって、幅木(3)および笠木(4)に固定されている。
図5に示すように、上方の耐火材(26)は、受け部材(22)における後向き折曲片(22d)上に載置され、それに固定ねじ(27)をもって固定されている。
【0036】
なお、耐火材(25)(26)は、幅木(3)および笠木(4)における少なくともパネル(6)と重合しない部分の内面に設けるのが好ましい。
【0037】
前後の幅木(3)(3)間における床(1)面に沿って、また前後の笠木(4)(4)間における天井(2)の下面に沿って、耐火材(28)(29)が設けられている。
図5に示すように、上方の耐火材(29)は、その下面を受支する受け板(30)を、天井(2)に固定ねじ(31)をもってねじ止めすることにより支持されている。
【0038】
図2に示すように、前後に対向する支柱(5)(5)の中間部間には、例えば断面H字状、またはその他の形状のスペーサ(32)が、各支柱(5)(5)の対向面に固定ねじ(31)(31)をもって止着することにより設けられている。
【0039】
第1の実施形態によると、次のような効果を奏することができる。
(a) 前後の耐火性のパネル(6)(6)を装着する支柱(5)(5)を、前後1対として、互いに前後に離間させてあるので、前後の支柱(5)(5)間と、前後のパネル(6)(6)間とに、空気による断熱層(7)が形成され、この断熱層により、前後いずれか一方から他方への熱伝達が遮断され、大きな耐火性能が得られる。
しかも、従来の耐火構造でない一般的な間仕切装置と異なる点は、従来の1本の支柱を、互いに前後に離間する1対の支柱(5)(5)をもって構成し、かつパネル(6)(6)を耐火性のものとするだけでよいので、その他の部品や構造は、従来の一般的な間仕切装置のものと共通化することができ、特殊な構造や耐火材料を用いることなく、安価に製造することができる。
さらに、組み立て作業に関しては、支柱(5)(5)の組み立てが若干異なるだけで、それ以外は、従来の一般的な間仕切装置の組み立て作業と変わるところはなく、容易に組み立てることができ、従来の耐火間仕切装置のような煩雑な組み立て作業を行う必要がない。
【0040】
(b) 上記(a)の効果に加えて、支柱(5)(5)だけでなく、幅木(3)(3)および笠木(4)(4)も、互いに前後に離間して対向するようにそれぞれ1対ずつ設けてあるので、それらの間にも空気による断熱層(7)が形成され、この断熱層(7)により、前後いずれか一方から他方への熱伝達が遮断され、大きな耐火性能が得られる。
【0041】
(c) 幅木(3)および笠木(4)における少なくともパネル(6)と重合しない部分の内面に、耐火材(25)(26)を設けてあるので、間仕切の前後両面に、中間に空気による断熱層(7)が形成された前後二重の耐火壁を、余すところなく形成することができ、耐火性能をさらに高めることができる。
【0042】
(d) 天井(2)の下面に沿って、笠木(4)(4)の前後の対向面間に、耐火材(28)(29)を設けてあるので、天井(2)の下面に沿う前後いずれか一方から他方への熱伝達が確実に遮断され、耐火性能を高めることができる。
【0043】
(e) 天井(2)の下面に沿う耐火材(29)を、受け板(30)により受支し、それを天井(2)にねじ止めするだけで、耐火材(29)を簡単に天井に取り付けることができる。
【0044】
(f) 床(1)面に沿って、幅木(3)(3)の前後の対向面間に、耐火材(25)(25)を設けてあるので、床(1)面に沿う前後いずれか一方から他方への熱伝達が確実に遮断され、耐火性能を高めることができる。
【0045】
(g) 前後の支柱(5)(5)間に、スペーサ(32)を設けてあるので、組み付け時に、前後の支柱(5)(5)の間隔を一定に保って位置決めすることができ、組み付け作業効率を高めることができる。
【0046】
図9は、本発明の耐火間仕切装置の第2の実施形態を示す。
なお、第1の実施形態と同一の部材には、同一の符号を付して図示するに止め、それらについての詳細な説明は省略する。
【0047】
この第2の実施形態においては、幅木(34)を断面上向きコ字状、笠木(35)を断面下向きコ字状とし、それらの前片(34a)(35a)の後面および後片(34b)(35b)の前面に沿って、前後1対の支柱(5)(5)を、互いに前後に離間するようにして立設してある。その他の構造は、第1の実施形態と同一である。
このように、幅木(34)および笠木(35)を、幅広の1個のものとしても、第1の実施形態とほぼ同様の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の耐火間仕切装置の第1の実施形態の正面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】第1の実施形態の上部の一部破断拡大正面図である。
【図4】第1の実施形態の下部の一部破断拡大正面図である。
【図5】図3のV−V線拡大断面図である。
【図6】図4のVI−VI線拡大断面図である。
【図7】図3のVII−VII線断面図である。
【図8】笠木と受け部材と上部受材とをの一部を破断して示す分解斜視図である。
【図9】本発明の耐火間仕切装置の第2の実施形態の縦断側面図である。
【符号の説明】
【0049】
(1)床
(2)天井
(3)幅木
(3a)水平片
(3b)前片
(3c)後片
(4)笠木
(4a)水平片
(4b)前片
(5)支柱
(6)パネル
(6a)化粧板
(6b)耐火材
(7)断熱層
(8a)(8b)アンカーボルト
(9)閉塞部材
(10)アジャスタボルト
(11)挿通孔
(12)水平突片
(13)脚座
(14)ナット
(15)スライド支柱
(15a)取付片
(16)固定ねじ
(17)長孔
(18)固定ねじ
(19)ねじ孔
(20)下部受材
(20a)後片
(20b)水平片
(20c)前片
(20d)後向片
(20e)垂下片
(21a)(21b)固定ねじ
(22)受け部材
(22a)基部
(22b)上向突片
(22c)段部
(22d)後向き折曲片
(23)固定ねじ
(24)上部受材
(24a)後片
(24b)水平片
(24c)前片
(24d)下向片
(24e)股部
(25)(26)耐火材
(27)固定ねじ
(28)(29)耐火材
(30)受け板
(31)固定ねじ
(32)スペーサ
(33)固定ねじ
(34)幅木
(35)笠木
(34a)(35a)前片
(34b)(35b)後片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
床に設けた左右方向を向く幅木と、天井に設けた左右方向を向く笠木との間に、互いに前後に離間して対向するものを1対とする複数対の支柱を、左右方向に適宜の間隔をもって立設し、前方の支柱の前面と幅木および笠木の前面とに、並びに後方の支柱の後面と幅木および笠木の後面とに、それぞれ耐火性のパネルを装着したことを特徴とする耐火間仕切装置。
【請求項2】
幅木および笠木を、前後の支柱と対応させて、互いに前後に離間して対向するように、それぞれ1対ずつ設けたことを特徴とする請求項1記載の耐火間仕切装置。
【請求項3】
幅木および笠木における少なくともパネルと重合しない部分の内面に、耐火材を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の耐火間仕切装置。
【請求項4】
天井の下面に沿って、笠木の前後の対向面間に、耐火材を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の耐火間仕切装置。
【請求項5】
天井の下面に沿う耐火材を受支する受け板を、天井にねじ止めしたことを特徴とする請求項4記載の耐火間仕切装置。
【請求項6】
床面に沿って、幅木の前後の対向面間に、耐火材を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の耐火間仕切装置。
【請求項7】
前後の支柱間に、スペーサを設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の耐火間仕切装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−239185(P2007−239185A)
【公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−59046(P2006−59046)
【出願日】平成18年3月6日(2006.3.6)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)
【Fターム(参考)】