説明

脂肪の体内利用効率を向上させる動物用胆汁酸塩補助剤及びこれを含む動物飼料

本発明は、脂肪の体内利用効率を向上させる動物用胆汁酸塩補助剤及びこれを含む動物飼料、より詳細には、ステアロイル乳酸ナトリウムからなる動物用胆汁酸塩補助剤に関するもので、前記補助剤は、動物飼料に使用され、家畜の飼料摂取時に脂肪の体内利用効率を高め、飼料内の脂肪使用量を低下させ、生産性を向上させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動物飼料に使用され、家畜の飼料摂取時に脂肪の体内利用効率を高め、飼料内の脂肪使用量を低下させ、生産性を向上させる動物用胆汁酸塩補助剤及びこれを含む動物飼料に関するものである。
【背景技術】
【0002】
飼料は、家畜の生命を維持し、乳、肉、卵、毛皮などを生産するのに必要な有機又は無機栄養素を供給する物質をいう。すなわち、飼料は、各種家畜が必要とするエネルギー、タンパク質、ビタミン、鉱物質などの栄養素のみならず、成長促進剤と疾病予防剤などを均一に混ぜて製造したものである。
【0003】
飼料は、家畜の摂取によって生存及び畜産物の生産に必要な栄養素を供給するだけでなく、免疫機能を強化させ、畜産物の質を向上させ、畜舎環境を改善させる多様な役割をする。
【0004】
特に、家畜の生産性は、畜舎環境の改善又は飼料効率の改善によって増加するが、飼料効率の改善に関する研究は、既存の飼料組成に新しい組成を添加したり、配合比率を異にしたり、給与方式に変化を与える多様な方式で進行されている。
【0005】
一例として、特許文献1は、動物飼料及びこれを用いた動物の飼育方法に関するもので、一般の動物飼料及び竹炭を含み、体重又は増体量を増加させる動物飼料を提案している。
【0006】
また、特許文献2は、バナジウムとゲルマニウムが含有された黒雲母95%と硫黄5%で構成される飼料添加剤を家畜の飼料に使用することを開示している。この他にも、多様な組成を添加することを開示する特許文献が公開されている。
【0007】
一方、脂肪は、家畜の必須栄養素の一つであって、他の栄養素に比べてエネルギー価が高く、単位重量当たり最も高価なエネルギー源である。したがって、体内で脂肪の利用効率を向上させる場合、家畜の生産性を向上できるとともに、飼料の原材料費を低減させ、生産費を節減できる機会を提供することができる。
【0008】
特許文献3は、家畜飼料用の改善された添加剤に関するもので、非イオン性界面活性剤であるモノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(Tween60)、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(Tween80)、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、臭化アルキルトリメチルアンモニウム、臭化ドデシルトリメチルアンモニウムを動物飼料組成に添加することを提示している。
【0009】
特許文献4は、魚類の経口投与用免疫増強剤組成物に関するもので、酵母培養液から顆粒球コロニー刺激因子を容易に抽出するために、陰イオン界面活性剤であるドデシル硫酸ナトリウム(Sodium Dodecyl Sulfate)を使用することを提案している。
【0010】
特許文献5は、微生物酵素分泌促進剤及びこれを含有する飼料組成物に関するもので、嫌気微生物の成長を阻害する酸素の供給を遮断し、高級脂肪酸が嫌気微生物の成長に必要なエネルギー供給源として作用するように、非イオン性界面活性剤であるTween60、Tween80、Tween80KD、Tween85A、Tween85B又はTween100を使用することを提案している。
【0011】
そして、本発明者は、動物の体内の脂肪利用効率を高めるために多角的に研究した結果、従来の親水性乳化剤であるステアロイル乳酸ナトリウム(Sodium stearoyl―2―lactate)が胆汁酸塩を助け、脂肪をより小さい粒子に乳化させることによって体内の脂肪の吸収効率を向上できることを発見し、本発明を完成するに至った。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】大韓民国特許公開第2006―35444号
【特許文献2】大韓民国特許公開第2007―31815号
【特許文献3】大韓民国特許公開第2004―7510号
【特許文献4】大韓民国特許公開第2004―57438号
【特許文献5】大韓民国特許公開第2004―80172号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
前記問題を解決するために、本発明は、脂肪の体内利用効率を高め、家畜の生産性を向上できる動物用胆汁酸塩補助剤及びこれを含む動物飼料を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記目的を達成するために、本発明は、下記の化学式1で表示されるステアロイル乳酸ナトリウムからなる動物用胆汁酸塩補助剤を提供する。
【0015】
【化1】

【0016】
(前記化学式1において、Rは、C1735又はC1531で、nは2である。)
また、本発明は、前記化学式1で表示されるステアロイル乳酸ナトリウムを有効成分として含む動物飼料を提供する。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る動物用胆汁酸塩補助剤は、動物飼料に使用され、家畜の飼料摂取時に脂肪の体内利用効率を高め、飼料内の脂肪使用量を低下させ、家畜の生産性を向上させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明をより詳細に説明する。
【0019】
飼料組成物内に含有された中性脂肪は、それ自体では吸収されず、腸内で分解酵素によって分解された後で吸収可能であるが、このとき、分解酵素の効率的な作用を受けるためには、腸内で生体乳化剤である胆汁酸塩の作用によって最大限表面積を広げ、最大限小さい乳化粒子(fat droplet)を製造しなければならない。前記乳化粒子の大きさが小くなるほど相対的に表面積が増加し、脂肪の分解がより迅速かつ完璧に進行される。また、分解された脂肪酸が吸収されるためには、ミセル(micelle)という小さい乳化球が形成されて小腸細胞に吸収されるが、このとき、ミセルの大きさが小さいほど吸収効率は増大する。
【0020】
本発明に係る動物用胆汁酸塩補助剤は、動物の体内の胆汁酸塩を補助し、飼料内の脂肪をより小さい脂肪球に製造して表面積を広げるとともに、吸収される前のマイセルの大きさを最小化し、脂肪の体内吸収効率を高めるための添加剤として下記の化学式1で表示されるステアロイル乳酸ナトリウム(Sodium Stearoyl―2―Lactylate、以下、「SSL」という。)を使用する。
【0021】
【化1】

【0022】
(前記化学式1において、Rは、C1735又はC1531で、nは2である。)
SSLは、HLB値が20に近いので相当の親水性を示し、飼料組成物に使用される場合、水によく分散されるので、生体内の水相に脂肪をよく引き込むO/W型(oil in water)乳化剤として作用するのに十分である。飼料組成物は、体内消化器官の代謝が水を媒介にするので、水によく分散される乳化剤が、油によく分散される乳化剤に比べて体内条件では有利である。結局、SSLの使用によって脂肪分解効率が増加し、脂肪の消化及び利用性をより高めることができる。
【0023】
このようなSSLは、現在食品添加物として使用されており、動物飼料製品に適用可能である。動物飼料内の適用範囲は、飼料に使用する脂肪含量によって調節可能であって、望ましくは、全体の動物飼料組成内のSSLを0.01〜5重量%で添加する。
【0024】
前記飼料としては、通常家畜に使用される飼料組成であればいずれも使用可能であり、望ましくは、粗飼料、濃厚飼料、補充飼料、特殊飼料、タンパク質飼料、デンプン飼料、脂肪質飼料、繊維質飼料、無機質飼料、ビタミン飼料、抗生物質飼料、アミノ酸飼料などが使用可能である。このような飼料は、配合状態によって配合飼料、単味飼料、混合飼料などの多様な形態で適用可能であり、SSLを含むので、脂肪使用量を低下させて使用可能である。
【0025】
このような一般の飼料としては、成長段階別の栄養素要求量を正確に把握し、適切な水準の栄養価で設計されたものが使用される。前記家畜類は、豚、鶏、鴨、ウズラ、ガチョウ、キジ、七面鳥、牛、乳牛、馬、ロバ、羊、山羊、犬、猫、兎、各種養殖魚類及びエビを含む。
【0026】
望ましくは、本発明の実験例では、化学的構成成分として粗タンパク質5〜30重量%、粗脂肪2〜20重量%、粗繊維2〜20重量%、粗灰分2〜25重量%、カルシウム0.1〜10重量%、リン0.1〜5重量%、リシン0.1〜5重量%、及び水分3〜50重量%を含む飼料組成物を使用している。
【0027】
前記SSLは、全体の飼料組成物内の0.01〜5重量%、望ましくは0.05〜0.4重量%で使用する。
【0028】
その結果、脂肪の消化と吸収利用率を増加させることによって成長を促進し、品質を改善させ、生産量を増加させる。望ましい実験例によると、SSL0.05重量%を使用したときに脂肪消化率が約5〜10%改善され、MEが約100kcal/kg増加するという効果があることを確認できた。
【0029】
また、SSLを使用することによって脂肪の消化と吸収利用率を増加させ、飼料内の脂肪使用量を減少させ、費用を低減させるとともに、低脂肪飼料として使用可能である。
【0030】
さらに、本発明に係る飼料組成物は、必要な場合、動物の健康状態を改善したり、生産性向上と高品質畜産物生産のための肯定的な効果を得るために、各種抗生剤、生菌剤、酵素剤、有機酸剤、香味剤、甘味剤、抗酸化剤及びその他機能性物質などを含むことができる。
【0031】
以下、本発明の好適な実施例と実験例を提示する。しかし、下記の例は、本発明の好適な一例に過ぎなく、このような例によって本発明が限定されることはない。
【0032】
(実験例1)脂肪乳化力試験
本発明に係るSSLの乳化力を確認するために、水75%、脂肪24.3%、SSL0.7%(脂肪使用量の3%水準)をそれぞれ添加して撹拌した。比較例では、POE(20)―グリセリド、モノ―グリセリド及びレシチンを使用した。
【0033】
その結果、本発明に係るSSLは均一な分散を示し、POE(20)―グリセリドやレシチンの場合は層分離が発生し、脂溶性モノ―グリセリドの場合は乳化がほとんど発生しなかった。
【0034】
(実験例2)マウス成長に対する影響力試験
シンチョン飼料(株)の実験動物用飼料を購入して磨砕した後、各種添加物を添加し、一定の大きさを有する成形飼料を製造した。
【0035】
生後4週齢、体重11.5〜13.5gの雄ICRマウスをソウル大学校の実験動物センターから分譲し、12匹を1個の群にし、全体を5個の群に分類して23±2℃の温度に維持し、各種特殊飼料を給与した。このとき、各群間の動物の薬物処理は次に示す通りである(%は重量%である。)。
―対照群:飼料+大豆油5%
―実験群:飼料+大豆油5%+SSL0.1%(HLB20)
―比較1群:飼料+大豆油5%+レシチン0.1%(HLB4)
―比較2群:飼料+大豆油5%+モノカプリル酸グリセリン0.1%(HLB7)
―比較3群:飼料+大豆油5%+POE(20)モノラウリン酸ソルビタン0.1% (HLB16)
【0036】
(1)マウスの体重変化
各群に対する体重は、飼料の投与前及び3日間隔で測定し、食べる飼料量も測定した。
【0037】
【表1】

【0038】
前記表1を参照すると、本発明に係るSSLを摂取した実験群の体重増加が最も高いことが分かる。
【0039】
(2)マウスの小腸推進力測定
各群から4匹ずつ最終体重を測定した後、BaSO懸濁液(BaSO:HO=1:1)を0.2ml(/mouse)ずつ経口投与し、30分後にマウスを頚椎脱臼して開腹し、小腸内でBaSOが移動した距離を測定し、全体の小腸距離の比率(%)で小腸推進力を判定した。
【0040】
【表2】

【0041】
本小腸推進力試験は、下痢頻度数試験と類似したもので、その数値が低いほど下痢頻度数が低いことを意味する。
【0042】
前記表2を参照すると、対照群及びレシチンを含有した比較1群の小腸推進力が最も高いので、飼料の摂取時に動物の下痢頻度数が高いことが分かる。これに比べて、本発明に係るSSLを含む実験群の数値が最も低く、このような結果によると、SSLを通しして脂肪の吸収率を改善することによって食事性下痢を予防できることが分かる。
【0043】
(3)血清生化学指標の測定
実験動物の最終体重を測定(25日)してから15時間後、マウスの眼窩後部静脈叢から毛細管を用いて血液を採取し、血清を分離した後、次のような生化学的指標をキットで測定した。GPT(Glutamate Pyruvate Transaminase、Reitman―Frankel法)、GOT(Glutamate Oxaloacetate Transaminase、Reitman―Frankel法)、総タンパク質(Biuret法)、アルブミン(B.C.G.法)、Cleantech TG―S(酵素法)。
【0044】
【表3】

【0045】
前記表3に示すように、GPT及びGOTは、対照群に比べて、本発明に係る実験群の場合はそれぞれ27%と21%と低く測定され(p<0.05)、比較1群〜比較3群の場合は増加する傾向を示した。特に、比較3群のPOE(20)モノラウリン酸ソルビタン投与群においてGOTが著しく増加したことが分かる。
【0046】
このような結果を通して、SSLを飼料に添加した後、4週以上摂取させる場合、マウスの血清GPT及びGOTを有意に改善させることが分かる。
【0047】
(4)糞便の脂肪含量分析
各群のマウスをメタボリックケージ内に節食状態で一晩中入れた後、糞便を収集し、ソックスレー(Soxhlet)抽出法で脂肪含量を測定した。
【0048】
【表4】

【0049】
前記表4を参照すると、実験群の場合、飼料を摂取してから10日後の糞便内の脂肪含量が最も低く、飼料を摂取してから25日後の糞便内の脂肪含量も最も低いことから、体内脂肪吸収率が高いことが分かる。
【0050】
(実験例3)育成豚成長に対する影響力試験
実験動物は、機械的換気設備を完備した大韓製糖(株)の安城試験農場の育成舎でそれぞれ飼育され、豚房はスラット床で設計され、飼料と水を自由に採食できるように単口湿式給餌器(a single hole wet feeder)を設置した。
試験は、平均体重が29.97kgである合計72頭(去勢豚と雌豚36頭ずつ)の育成豚(Landrace x Yorkshire x Duroc)を使用して1週間隔で各処理区当たり1回ずつ繰り返しながら総3週間にわたって24頭に対して試験を実施した。
【0051】
実験動物は、基礎体重と性別を基準にしてペン(pen)当たり4頭の雌豚と4頭の去勢豚を配置して合計9ペンに区分し、処理区当たりにそれぞれ3ペンを完全に任意に配置した(3x3 randomized complete block design)。
【0052】
試験開始と終了時に実験動物の体重を計り、毎週飼料摂取量を測定した。
処理群は、正味エネルギー(net energy)を2,320kcal/kgに設計した群を対照区とし、試験に使用された試験飼料の配合比と設計成分は下記の表5及び表6に示した。試験飼料の化学成分は、AOAC(1990)方法を用いて分析した。
【0053】
実験1群は、動物性脂肪を0.5%除外し(トウモロコシに取り替えた。)、SSLを0.05%添加した群として設定し、実験2群は、対照群を基準にして動物性脂肪を1.0%除外し(トウモロコシに取り替えた。)、SSLを0.05%添加した群として設定した。
【0054】
【表5】

【0055】
【表6】

【0056】
本試験の結果は、SAS(1985)統計処理パッケージのGLMプロシージャを用いて処理し、終了体重、1日当たり増体量(ADG)、飼料摂取量(ADFI)及び飼料要求率を分析するためにダンカンの多重範囲検定(duncan’s multiple range test)を用いた。
【0057】
【表7】

【0058】
前記表7を参照すると、処理区間の終了体重には大きな有意な差がなく、1日当たり平均飼料摂取量は、信頼水準95%では有意な差がなかったが、信頼水準90%では実験1群で有意に高い数値を示すことが分かる。
【0059】
1日当たり増体量の場合、実験1群(対照群に比べて、動物性脂肪0.5%を除外し、SSLを添加した試験区)で対照群に比べて相当高い数値を示した。また、実験2群(対照群に比べて、動物性脂肪1.0%を除外し、SSLを添加した試験区)の1日当たり増体量も対照群に比べてより向上した数値を示した。
【0060】
このような結果を通して、脂肪組成の一部を取り替えてSSLを添加する場合、飼料内に添加される脂肪の水準を対照群に比べて1.0%にまで低下させ、飼料のエネルギー含量を減少させるとしても摂取された脂肪の体内消化及び利用性を改善させ、1日当たり増体量に影響を及ぼさないと解釈される。
【0061】
飼料要求率は、処理区間で統計的な有意な差がなかったが(P>0.05、P>0.1)、実験1群では対照群に比べて飼料要求率が改善する傾向を示した。このような結果は、飼料内の脂肪の添加水準を対照群に比べて0.5%減少させるとしても、乳化剤を添加した場合、摂取された脂肪の消化及び利用性を改善させ、飼料要求率の改善効果があることを意味する。
【0062】
結果的に、本発明に係るSSLを飼料に0.05%添加する場合、対照群に比べて脂肪添加水準を0.5%減少させ、飼料エネルギー含量を低下させるとしても、却って生産性が向上する傾向を示し(1日当たり飼料摂取量が向上、P<0.1)、対照区に比べて脂肪添加量を1%まで取り替えるとしても、生産性には何ら影響を及ぼさないことが分かる(P>0.1)。
【0063】
(実験例4)肉鶏成長に対する影響力試験
成長率の変化
京畿道華城に位置し、20,000首の規模で肉鶏を飼育する2個の鶏舎がある系列化農場で試験を進行した。飼料としてはレインボー飼料(rainbow food)の肉鶏前期・後期飼料を使用し、各鶏舎に10,000首ずつ置いて試験を進行した。肉鶏飼料に使用する脂肪の一部を取り替え、SSLを使用して飼育成績に及ばされる影響を見るために、実験群は、肉鶏前期飼料では、牛脂0.8%を除外し(トウモロコシに取り替えた。)、SSLを0.05%添加した群に設定し、肉鶏後期飼料では、牛脂1.0%を除し(トウモロコシに取り替えた。)、SSLを0.05%添加した群に設定した。得られた結果を表8に示した。
【0064】
【表8】

【0065】
前記表8を参照すると、SSLを摂取した実験群の場合、飼料要求率が減少するとしても体重がさらに増加することが分かる。このような結果は、飼料内に含有されたSSLによって飼料組成内の脂肪の消化及び利用性を改善させ、飼料要求率の改善効果があることを意味する。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明に係る動物用胆汁酸塩補助剤は、各種動物、家畜、家擒類などの飼育に使用される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の化学式1で表示されるステアロイル乳酸ナトリウムからなる動物用胆汁酸塩補助剤。
【化1】


(前記化学式1で、Rは、C1735又はC1531で、nは2である。)
【請求項2】
請求項1の動物用胆汁酸塩補助剤を動物飼料の全体組成内に0.01〜5重量%で含む動物飼料。
【請求項3】
前記動物飼料は、豚、鶏、鴨、ウズラ、ガチョウ、キジ、七面鳥、牛、乳牛、馬、ロバ、羊、山羊、犬、猫、兎、養殖魚類又はエビ飼育用のものである、請求項2に記載の動物飼料。
【請求項4】
下記の化学式1で表示されるステアロイル乳酸ナトリウムの動物用胆汁酸塩補助剤としての使用。


(前記化学式1で、Rは、C1735又はC1531で、nは2である。)

【公表番号】特表2012−513751(P2012−513751A)
【公表日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−543446(P2011−543446)
【出願日】平成22年3月23日(2010.3.23)
【国際出願番号】PCT/KR2010/001765
【国際公開番号】WO2010/110574
【国際公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【出願人】(511155291)キミン インコーポレイテッド (1)
【出願人】(511155305)
【Fターム(参考)】