説明

自動写真作成装置

【課題】利用者の数が入力されなくても、利用者の数に応じて適した表示態様の操作画面を表示する。
【解決手段】本自動写真作成装置では、利用者により撮影用モードが選択され(S110)、撮影された後(S120)、撮影画像に対して顔認識処理による利用者の人数検出処理が行われ(S130)、フレーム画像の選択操作等を行う画面処理が検出人数に応じて行われる(S140)。例えば利用者の人数に応じた識別表示が付加されまたはタブの初期設定が行われる。この処理が撮影終了まで繰り返される(S150)。このように自動的に利用者の数が検出され、その数に応じて適した表示態様の操作画面が表示される。よって、利用者は選択が容易になるとともに、その他の選択も可能であることから、利用者の嗜好に応じた異なる選択を妨げないようにすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動写真作成装置に関し、さらに詳しくは、利用者をカメラで撮影し、その撮影画像に基づき生成される合成画像を写真等として出力する自動写真作成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、利用者をカメラで撮影し、その撮影画像を写真シールや写真カード等として出力する遊戯用写真作成装置が知られている。このような遊戯用写真作成装置は、遊戯性または娯楽性が高いことから、撮影画像と合成すべき画像を、利用者の嗜好に応じて、予め用意された多種多様な背景画像および前景画像(特にフレーム画像)から選択したり、タッチペンを用いて利用者が自由に描いたりできるように構成されているものが多い。利用者によるこのような操作は、撮影画像に対してなされるため、「落書き」と呼ばれる。
【0003】
また、このような遊戯用写真作成装置は、複数の利用者によって使用されることが多いので、複数の利用者のそれぞれが操作する操作画面が提供できるように構成されている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
なお近年では、撮影され落書きされた合成画像を携帯電話端末で利用することができるように、遊戯用写真作成装置から携帯電話端末へ当該合成画像を直接送信するものや、サーバへ当該合成画像を一旦転送し、後から携帯電話端末でダウンロードすることができるようになっているものなどがある(例えば特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−67565号公報
【特許文献2】特開2008−109580号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような遊戯用写真作成装置では、2人の利用者によってプレイされることが多いが、3人以上の利用者によってプレイされることもある。そして、上記落書きのためのフレーム画像やスタンプ画像、背景画像、または出力される写真の分割レイアウトなどは、プレイする利用者の数によって適した態様があることが一般的である。そのため、通常これらを利用者の数に応じて(例えば2人用または3人用などの形で)グループ化しておき、利用者の(タブなどを選択する)操作入力によって利用者の数に適合したグループを選択可能な構成となっていることが多い。
【0007】
しかし、上記選択のための操作入力は、利用者にとって煩瑣に感じられることがあり、特に使用時間に制限が設けられる遊戯用写真作成装置では、利用者の遊戯時間を実質的に減少させることになる。また、利用者の数でグループ化されていない場合には、利用者の数に適したものを選択することが困難な場合も生じる。
【0008】
そこで、本発明では、利用者によって利用者の数が入力されない場合であっても、利用者の数に応じて適した表示態様の操作画面を表示することができる自動写真作成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の発明は、利用者の撮影を行う撮影手段と、前記撮影手段により得られる撮影画像を含む合成画像を写真として出力する出力手段とを備える自動写真作成装置であって、
前記撮影画像に含まれる前記利用者の顔部分を検出することにより、前記利用者の数を検出する人数検出手段と、
表示手段と、
前記利用者による操作を受け付ける入力手段と、
前記操作のための操作画面であって、前記利用者の数に応じて予め設けられる複数の表示態様のうち、前記人数検出手段により検出される前記利用者の数に応じた表示態様の操作画面を、前記表示手段に表示させる操作画面制御手段と
を備えることを特徴とする。
【0010】
第2の発明は、第1の発明において、
前記操作画面制御手段は、前記人数検出手段により検出される前記利用者の数とは異なる数に応じた前記利用者による操作を前記入力手段によって受け付け可能な操作画面を、前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【0011】
第3の発明は、第2の発明において、
前記操作画面制御手段は、前記人数検出手段により検出される前記利用者の数とは異なる数に応じた表示態様の操作画面に切り替える前記利用者による操作を前記入力手段によって受け付け可能な操作画面を、前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【0012】
第4の発明は、第1から第3までの発明のいずれかにおいて、
前記操作画面制御手段は、前記人数検出手段により検出される前記利用者の数に応じた数の操作画面を、前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【0013】
第5の発明は、第1から第4までの発明のいずれかにおいて、
前記人数検出手段は、前記表示手段に表示される操作画面が複数である場合、当該操作画面に含まれるべき各撮影画像に対して前記利用者の数をそれぞれ検出し、
前記操作画面制御手段は、前記合成画像をそれぞれ生成するための複数の操作画面であって、前記人数検出手段により検出される前記利用者の数にそれぞれ応じた表示態様の複数の操作画面を、前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【0014】
第6の発明は、第1から第5までの発明のいずれかにおいて、
前記操作画面制御手段は、前記入力手段により行われる入力操作のための複数の選択可能領域を含みかつ含まれる複数の選択可能領域の少なくとも一部を入れ替え可能なパレット領域を前記表示手段に表示させるとともに、予めグループ化された複数の選択可能領域のうち、前記人数検出手段により検出される前記利用者の数に応じたグループに含まれる複数の選択可能領域を前記パレット領域に初期表示させることを特徴とする。
【0015】
第7の発明は、第1または第2の発明において、
前記操作画面制御手段は、前記入力操作手段により行われる入力操作のための複数の選択可能領域を前記表示手段に表示させるとともに、表示される複数の選択可能領域のうち、前記人数検出手段により検出される前記利用者の数に関連付けられた1つ以上の選択可能領域を他の選択可能領域と識別可能とする表示態様で表示させることを特徴とする。
【0016】
第8の発明は、第1から第3までの発明のいずれかにおいて、
前記撮影手段は、前記撮影を複数回行い、
前記操作画面制御手段は、前記撮影画像に合成されるべき前景画像および背景画像の少なくとも1つを含む付加画像を前記利用者に選択させるための複数の選択可能領域を、前記人数検出手段により前記利用者の数が検出される前には予め定められた複数の選択可能領域を表示させ、前記人数検出手段により前記利用者の数が検出された後には、検出される前記利用者の数に応じた表示態様で複数の選択可能領域を表示させることを特徴とする。
【0017】
第9の発明は、第8の発明において、
前記撮影手段は、前記撮影を一回以上行う動作を一セットとして、当該動作を順に二セット以上行い、
前記操作画面制御手段は、前記撮影画像に合成されるべき前景画像および背景画像の少なくとも1つを含む付加画像を前記利用者に選択させるための複数の選択可能領域を前記表示手段に表示させるとともに、初回のセット前には予め定められた複数の選択可能領域を表示させ、前記初回のセット後には前記撮影手段の撮影により得られる撮影画像に対して前記人数検出手段により検出される前記利用者の数に応じた表示態様で複数の選択可能領域を表示させることを特徴とする。
【0018】
第10の発明は、第1から第3までの発明のいずれかにおいて、
前記撮影手段は、前記撮影を連続的に行い、
前記操作画面制御手段は、前記撮影画像に合成されるべき前景画像および背景画像の少なくとも1つを含む付加画像を前記利用者に選択させるための複数の選択可能領域を、前記人数検出手段により検出される前記利用者の数に応じた表示態様で複数の選択可能領域を表示させ、
前記人数検出手段は、前記操作画面制御手段による前記複数の選択可能領域の表示前または表示中に、前記撮影手段による撮影により連続的に取得される画像であって、前記合成画像に合成されるべき撮影画像とは異なる画像に含まれる前記利用者の顔部分を検出することにより、前記利用者の数を検出することを特徴とする。
【0019】
第11の発明は、第1から第10までの発明のいずれかにおいて、
前記入力操作手段は、2つ以上の前記操作画面にそれぞれ対応する2つ以上のポインティングデバイスとしての操作手段からなり、前記表示手段に表示される異なる操作画面に対応する複数の利用者による入力操作を並行して受け付けることを特徴とする。
【0020】
第12の発明は、利用者の撮影を行う撮影ステップと、
前記撮影ステップにおいて得られる撮影画像を含む合成画像を写真として出力する出力ステップとを備える自動写真作成方法であって、
前記撮影画像に含まれる前記利用者の顔部分を検出することにより、前記利用者の数を検出する人数検出ステップと、
表示ステップと、
前記利用者による操作を受け付ける入力ステップと、
前記操作のための操作画面であって、前記利用者の数に応じて予め設けられる複数の表示態様のうち、前記人数検出ステップにおいて検出される前記利用者の数に応じた表示態様の操作画面を、前記表示ステップにおいて表示させる操作画面制御ステップと
を備えることを特徴とする。
【0021】
第13の発明は、コンピュータである自動写真作成装置に、
利用者の撮影を行う撮影ステップと、
前記撮影ステップにおいて得られる撮影画像を含む合成画像を写真として出力する出力ステップと、
前記撮影画像に含まれる前記利用者の顔部分を検出することにより、前記利用者の数を検出する人数検出ステップと、
表示ステップと、
前記利用者による操作を受け付ける入力ステップと、
前記操作のための操作画面であって、前記利用者の数に応じて予め設けられる複数の表示態様のうち、前記人数検出ステップにおいて検出される前記利用者の数に応じた表示態様の操作画面を、前記表示ステップにおいて表示させる操作画面制御ステップと
を実行させる、プログラムである。
【発明の効果】
【0022】
上記第1の発明によれば、人数検出手段によって撮影画像に含まれる利用者の顔部分が検出されて、利用者の数が検出され、検出される利用者の数に応じた表示態様の操作画面が表示されるので、利用者によって利用者の数が入力されない場合であっても、自動的に利用者の数を検出してその数に応じて適した表示態様の操作画面を表示することができる。よって、利用者による選択または操作を容易にすることができる。
【0023】
上記第2の発明によれば、人数検出手段により検出される利用者の数とは異なる数に応じた利用者による操作を受け付け可能な操作画面が表示されるので、利用者の嗜好に応じた異なる選択を妨げないようにすることができ、また、顔認識処理により検出される利用者の人数が誤っている場合にも、利用者による正しい(嗜好に応じた)選択を妨げないようにすることができる。
【0024】
上記第3の発明によれば、人数検出手段により検出される利用者の数とは異なる数に応じた表示態様の操作画面に切り替える利用者による操作(例えば操作画面の分割数変更や、タグ切り替えなどの表示変更など)を受け付け可能な操作画面が表示されるので、利用者の嗜好に応じた異なる選択や、顔認識処理が誤っている場合における利用者による正しい選択を妨げないようにすることができる。
【0025】
上記第4の発明によれば、自動的に利用者の数に応じた数の操作画面が表示されるので、利用者による操作を容易にすることができる。
【0026】
上記第5の発明によれば、複数の操作画面に含まれるべき各撮影画像に対して利用者の数がそれぞれ検出され、検出される利用者の数にそれぞれ応じた表示態様の複数の操作画面が表示されるので、操作画面毎に適した表示態様の操作画面を表示することができる。よって、利用者による選択または操作を容易にすることができる。
【0027】
上記第6の発明によれば、検出される利用者の数に応じたグループに含まれる複数の選択可能領域がパレット領域に初期表示されるので、利用者に意識させることなく、利用者による選択を容易にすることができる。
【0028】
上記第7の発明によれば、検出される利用者の数に関連付けられた1つ以上の選択可能領域が他の選択可能領域と識別可能とする表示態様で表示されるので、利用者に意識させることによって、利用者による選択を容易にすることができる。
【0029】
上記第8の発明によれば、人数検出手段により利用者の数が検出される前には予め定められた複数の選択可能領域を表示させ、検出された後には撮影により得られる撮影画像に対して検出される利用者の数に応じた表示態様で複数の選択可能領域を表示させるので、利用者の数の検出前とは異なる表示態様でそれ以降の各撮影前に(利用者によって予測されないで)表示されるので、装置の遊戯性を高めることができる。
【0030】
上記第9の発明によれば、初回セットの撮影前には予め定められた複数の選択可能領域を表示させ、初回セットの撮影後には初回以降の撮影により得られる撮影画像に対して検出される利用者の数に応じた表示態様で複数の選択可能領域を表示させるので、初回セット(一回目)の撮影前とは異なる表示態様でそれ以降(二回目以降)の各撮影前に(利用者によって予測されないで)表示されるので、装置の遊戯性を高めることができる。
【0031】
上記第10の発明によれば、撮影手段により連続的に得られる画像(典型的にはスルー画像)に基づき、操作画面制御手段による複数の選択可能領域の表示前または表示中に、検出される利用者の数に応じた表示態様で複数の選択可能領域を表示させるので、利用者が意識することなく、合成すべき撮影画像の取得前から検出される利用者の数に応じた表示態様の操作画面が表示される。そのため、利用者の数に応じて適した表示態様の操作画面を表示することができ、利用者による選択または操作を容易にすることができる。
【0032】
上記第11の発明によれば、操作画面が2つ以上に表示され、異なる操作画面に対応する複数の利用者による入力操作が並行して受け付けられるので、同時に利用する複数の利用者の嗜好にそれぞれ合致した例えば選択可能なツールなどの選択可能領域の数をそれぞれの操作画面で増加させることができ、装置の遊戯性をさらに高めることができる。
【0033】
上記第12の発明によれば、上記第1の装置発明における効果を方法の発明において同様に奏することができる。
【0034】
上記第13の発明によれば、上記第1の装置発明における効果をプログラムの発明において同様に奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の一実施形態に係る自動写真作成装置である遊戯用写真作成装置の外観を示す図である。
【図2】上記実施形態における撮影ユニットの正面図である。
【図3】上記実施形態における編集ユニットの正面図である。
【図4】上記実施形態における出力ユニットの正面図である。
【図5】上記実施形態における撮影操作用タッチパネルの表示構成を示す模式図である。
【図6】上記実施形態に係る遊戯用写真作成装置の要部を機能面から見た構成を示すブロック図である。
【図7】上記実施形態における初回撮影前の選択操作領域を含む撮影操作用タッチパネルの表示構成を示す模式図である。
【図8】上記実施形態における初回撮影後の選択操作領域を含む撮影操作用タッチパネルの表示構成を示す模式図である。
【図9】上記実施形態における撮影前の選択操作領域の表示構成の別例を示す模式図であり、
【図10】上記実施形態における撮影後の選択操作領域の表示構成の別例を示す模式図である。
【図11】上記実施形態において、2人の利用者がプレイする場合の編集操作用タッチパネル400の表示構成を示す模式図である。
【図12】上記実施形態において、3人の利用者がプレイする場合の編集操作用タッチパネル400の表示構成を示す模式図である。
【図13】上記実施形態におけるパレットの表示構成の一例を示す模式図である。
【図14】上記実施形態におけるパレットの表示構成の別例を示す模式図である。
【図15】上記実施形態における撮影処理の手順を示すフローチャートである。
【図16】上記実施形態における落書き編集処理の手順を示すフローチャートである。
【図17】上記実施形態の第1の主たる変形例における編集操作用タッチパネルの表示構成の一例を示す模式図である。
【図18】上記実施形態の第2の主たる変形例における撮影処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態について説明する。
<1.全体構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る自動写真作成装置である遊戯用写真作成装置の外観を示す図である。より詳細には、図1(a)は、この遊戯用写真作成装置を横から見た外観側面図であり、図1(b)は、上から見た外観平面図である。この遊戯用写真作成装置は、利用者が入る撮影室2と、利用者を撮影し背景画像および前景画像の選択を受け付ける撮影ユニット3と、利用者による落書き(描画操作)を含む編集操作を受け付け撮影画像に合成した合成画像を生成する編集ユニット4と、合成画像を出力する出力ユニット5とを備えている。図2は、撮影ユニット3の正面図であり、図3は、編集ユニット4の正面図であり、図4は、出力ユニット5の正面図である。以下、図1から図4を参照しつつ、本実施形態に係る遊戯用写真作成装置の全体構成について説明する。
【0037】
撮影室2は、略直方体形状であって、撮影ユニット3は、内部に入る利用者から見て前の面である撮影室2の前面に沿って配置されている。なお、撮影室2の左右両側面の一部には、それぞれ利用者が出入りするための開口部と、当該開口部の一部または全部を覆う遮光カーテンとが設けられている。また、撮影室2の内部に入る利用者から見て後ろの面である背面にはクロマキー合成処理のための単一の色(ここでは青色または緑色)が付されている。なお、これらの色は床面等にも付されているものとする。
【0038】
撮影ユニット3は、利用者を撮影する撮像手段としてのカメラ10と、当該カメラ10の上下左右の位置に配置され閃光を発するストロボ11,12,13L,13R,14と、当該カメラ10の下方に配置され利用者からの操作の受け付けや撮影画像の表示等を行う撮影操作用タッチパネル20とを備えている。
【0039】
カメラ10は、典型的には、CCD(電荷結合素子)を利用してデジタル画像信号を生成するデジタルカメラであって、利用者を撮影し、その撮影画像を表す画像信号を出力する。ストロボ11〜14は、撮影のための充分な光を得るために利用者に向かって閃光を発する。撮影操作用タッチパネル20は、撮影の際に利用者による各種操作を受け付けるための操作画面を提供するとともに、上記画像信号に基づく画像をリアルタイムで表示するように構成されている。
【0040】
図5は、撮影操作用タッチパネル20の表示構成を示す模式図である。図5に示すように、撮影時点において、撮影操作用タッチパネル20には、リアルタイムで撮影画像を表示するためのリアルタイムプレビュー領域201と、ポーズの見本を表示するためのポーズ見本表示領域202と、撮影によって得られる落書き対象画像を表示するための落書き対象画像表示領域203とが表示されている。また、後述する図7および図8に示すように、撮影前の時点において、撮影操作用タッチパネル20には、撮影画像に対して合成表示される(背景画像および前景画像である)フレーム画像を利用者に選択させる選択操作領域205が表示される。なお、このフレーム画像の選択操作領域205を含む撮影操作用タッチパネル20の画面構成については後述する。
【0041】
また撮影ユニット3は、コンピュータを中心に構成され各部の制御等を行う制御装置、I/O制御装置、および編集ユニット4と通信を行うためのネットワークアダプタ等を内蔵している。また、撮影ユニット3は、前面下方にコイン投入口26を備えている。
【0042】
編集ユニット4は、撮影ユニット3と同様のコンピュータを中心に構成され各部の制御等を行う制御装置、および撮影ユニット3等と通信を行うためのネットワークアダプタ等を内蔵している。また、編集ユニット4は、図1(b)に示すように、2組の利用者がプレイ可能なように2つのユニット4a、4bに分かれている。そのうちの一方のユニット4aには、落書き領域や落書きのためのメニュー、ツール等を表示する領域を含みGUI(Graphical User Interface)表示手段として機能する編集操作用タッチパネル400と、当該編集操作用タッチパネル400に対する操作に使用されるポインティングデバイスとしてのタッチペン49L、49R、49Cとが設けられている。なお、他方のユニット4bについても同様の構成となっている。ここで図1(a)において手前に見えるユニット4aを「落書きブースA」と呼び、その反対側(図では裏側)のユニット4bを「落書きブースB」と呼ぶ。
【0043】
本実施形態における編集操作用タッチパネル400は、各ユニット4a、4bにおいてそれぞれ2人または3人の利用者が同時に落書きを行えるような表示構成となっている。なお、本説明においては、左側の利用者が使用する構成要素には「L」を含む参照符号を付し、右側の利用者が使用する構成要素には「R」を含む参照符号を付している。また、3人の利用者が使用する場合には、これに加えて、中央の使用者が使用する構成要素に「C」を含む参照符号を付している。
【0044】
また、本実施形態における編集操作用タッチパネル400は、複数のタッチペン49L、49R、49Cによる操作位置を同時に検出可能に構成されており、かつ、検出される各操作位置が、タッチペン49L、49R、49Cのうちのいずれの操作に対応するのかも検出可能となっている。例えば、編集操作用タッチパネル400として静電容量方式のタッチパネルを使用した場合には、このような複数の操作位置の同時検出と操作されたタッチペンの識別とが可能である。
【0045】
出力ユニット5は、図4に示すように、典型的には携帯電話端末に内蔵される赤外線ポートにより、例えばデコメール(登録商標)画像等の素材画像や撮影画像に落書きをした合成画像などを利用者の携帯電話端末に転送する際に利用者によって操作される出力操作用タッチパネル30と、出力操作用タッチパネル30の下方に配置され上記素材画像等を赤外線信号として携帯電話端末に向けて直接送信するための赤外線ポート(非接触通信ポート)31と、上記通信の際に必要な操作方法や効果音などを音声によって利用者に知らせるスピーカ32とを備えている。また、出力ユニット5は、前面下方に、編集ユニット4で編集操作が行われた合成画像を印刷した写真シールや写真カード等を取り出す取出口33を備えている。
【0046】
出力操作用タッチパネル30は、利用者が合成画像を印刷された写真シール等だけでなくサーバからダウンロードして携帯電話端末でも見たい場合に、上記素材画像等を上記非接触通信機能を備えた携帯電話端末に送信するのに必要な各種操作を受け付けるための操作画面を提供するように構成されていている。なお、当該操作は主に合成画像の写真シール等が印刷されるまでの時間を利用して行われるので、利用者は写真シール等が印刷されるまでの時間を持て余すことなく有効に利用することができる。その詳しい表示例については後述する。
【0047】
出力操作用タッチパネル30は、利用者が合成画像を印刷された写真シールを携帯電話端末でも見たい場合に、上記赤外線通信機能(またはその他の近接無線通信機能)を備えた携帯電話端末に送信するのに必要な各種操作を受け付けるための操作画面を提供するように構成されている。
【0048】
このような出力ユニット5も、撮影ユニット3と同様のコンピュータを中心に構成され各部の制御等を行う制御装置および編集ユニット4等と通信を行うためのネットワークアダプタ等を内蔵しているほか、合成画像を写真シール等として印刷するネットワークプリンタ35を備えている。
【0049】
以上のような構成において、利用者は、撮影室2において撮影を行った後、編集ユニット4の落書きブースAまたは落書きブースBの編集操作用タッチパネル400を使用することにより、撮影画像に基づいて生成された落書き対象画像に対して落書きを行う。そして、利用者は、落書きによって生成された合成画像をネットワークプリンタによって印刷したり、赤外線通信機能を有する携帯電話端末に画像を送信し、携帯電話端末で受信した画像を端末画面に表示させたりする。
【0050】
<2.機能的構成>
図6は、本実施形態に係る遊戯用写真作成装置の要部を機能面から見た構成を示すブロック図である。この図6に示す遊戯用写真作成装置は、機能的には、主として利用者を撮影する処理(撮影処理)を行うための撮影処理部7と、主として落書き対象画像に対する利用者の落書き操作に応じて当該落書き対象画像の編集処理を行うための編集処理部8と、編集処理が行われた落書き対象画像を写真シール等として出力したり、作成された素材画像等を非接触通信を利用して携帯電話端末に出力したりする処理(出力処理)を行う出力処理部9とから構成されている。
【0051】
撮影処理部7は、第1の制御部70と、撮像部71と、第1の表示・操作部72と、I/O制御部73と、照明部74と、第1の通信部75とによって構成されている。編集処理部8は、第2の制御部80と、第2の表示・操作部81,82と、第2の通信部83とによって構成されている。出力処理部9は、第3の制御部90と、第3の表示・操作部91と、印刷出力部92と、音声出力部93と、非接触通信部94と、第3の通信部95と、無線通信部96とによって構成されている。ネットワークアダプタである第1、第2および第3の通信部75,83,95は、LAN(Local Area Network)であるネットワーク6を介してそれぞれ相互に通信可能となっている。
【0052】
撮像部71は、CCD等の撮像素子を用いて構成されるカメラ10に相当し、リアルタイムに画像を取り込んで当該画像(撮影画像)を表す画像信号を出力する。この画像信号は第1の制御部70に入力されて、その内部のメモリに撮影画像データとして一時的に記憶される。また、この撮影画像データは撮影画像信号として第1の制御部70から第1の表示・操作部72に供給され、当該撮影画像信号に基づく撮影画像がリアルタイムに表示される。なお実際には、撮影画像として保存される撮影画像データは高解像度の静止画データであり、リアルタイム表示を行うための撮影画像データ(「スルー画像データ」とも呼ばれる)は低解像度の動画データであるが、撮影対象は同一であるので、以下ではこれらを特に区別しないで説明する(ただし後述する第2の主たる変形例では区別して説明する)。
【0053】
第1の表示・操作部72は、撮影操作用タッチパネル20に相当し、撮影画像に付加されるべき背景画像および前景画像を選択する操作やシャッター操作等を受け付ける。これらの操作を示す信号は、操作信号として第1の制御部70に入力される。ここで、利用者を撮影するための(選択された撮影メニューに対応する)所定の処理が開始されると、第1の表示・操作部72に利用者のための案内が表示され、その後の第1の制御部70からの指示に基づき、数秒程度の予め決められた時間の経過後にカメラ10の撮影方向にストロボ11〜14から閃光が放たれる。そのとき、利用者の撮影画像を表す信号として撮像部71から出力される画像信号が第1の制御部70に入力され、第1の制御部70内のメモリまたは補助記憶装置としてのハードディスク装置等に撮影画像データとして格納される。
【0054】
照明部74は、カメラ10の上下左右の位置に配置されたストロボ11,12,13L,13R,14に相当し、第1の制御部70からの指示に基づきI/O制御部73によって点灯/消灯および調光が制御される。I/O制御部73は、撮影ユニット3に内蔵されるI/O制御装置に相当し、第1の制御部70からの指示に基づき、照明部74を制御する。また、後述のコイン検出部(不図示)からの検出信号等の入力信号を第1の制御部70へ転送する。第1の通信部75は、撮影ユニット3に内蔵されるネットワークアダプタに相当し、ネットワーク6を介したデータ送受信の際のインタフェースとして機能する。
【0055】
第1の制御部70は、撮影ユニット3に内蔵され、CPU、メモリ、フレームバッファ、タイマー、補助記憶装置等を含むコンピュータを中心に構成される制御装置に相当し、内部メモリに格納された所定プログラムをCPUが実行することにより、上述のようにして入力される操作信号等に基づき各部を制御するために、上述のように各部に指示を出す。また撮影された画像に基づいて落書き対象画像を生成する。生成された落書き対象画像はフレームバッファに書き込まれることにより、第1の表示・操作部72に表示される。さらに、第1の制御部70は、落書き対象画像に所定の背景画像や前景画像を描画した画像である合成画像を生成する。この落書き対象画像には、詳しくは後述するようにマスクの作成に使用されるキー色となる背景色が付されており、周知のクロマキー合成処理の手法に基づき、利用者の像のみを含む撮影画像部分を抽出し、当該撮影画像部分が背景画像中に嵌め込まれるように合成する。このように生成された合成画像はフレームバッファに書き込まれることにより第1の表示・操作部72に表示される。
【0056】
また、第1の制御部70は、撮影画像に対して周知の顔認識処理(顔検出処理)を行うことにより、当該撮影画像に含まれる利用者の数を検出し、当該数に適した上記背景画像や前景画像を利用者に選択させるための操作画面を第1の表示・操作部72に表示させる。この点についても詳しく後述する。こうして撮影および合成画像の生成が終了すると、生成された合成画像は利用者の入力操作に応じて適宜選択された後、第1の通信部75を介して、編集ユニット4に対応する第2の制御部80へ送られる。またこの際、上記顔認識処理により検出された利用者の人数を示す情報も、第1の通信部75を介して、第2の制御部80へ送られる。なおこの顔認識処理では、利用者の人数が検出可能であればよく、利用者を個体識別する必要はないが、識別してもよい。
【0057】
上記の構成要素の他、撮影ユニット3におけるコイン投入口26に投入されたコインを検出するためのコイン検出部(不図示)が更に撮影ユニット3に設けられており、第1の制御部70は、コイン検出部での検出結果に基づき、利用者に所定時間だけ撮影や背景画像および前景画像の選択や落書き等、本遊戯用写真作成装置によるプレイを許容するように各部を制御する。このコイン検出部による検出動作やその検出結果に基づく第1の制御部70による制御動作は、従来の遊戯用写真作成装置と同様であって周知であるので、その詳しい説明を省略する。
【0058】
第2の制御部80は、編集ユニット4に内蔵され、CPU、メモリ、フレームバッファ、および補助記憶装置等を含むコンピュータを中心に構成される制御装置に相当し、内部メモリに格納された所定プログラムをCPUが実行することにより、編集処理に関する全体の制御を行う。すなわち第2の制御部80は、第2の表示・操作部を制御するGUI制御手段として機能する。また、第2の制御部80は、第1の制御部70から送られてきた落書き対象画像(撮影画像を含む画像)に対する落書き処理を行うための操作信号に基づき、その落書き対象画像に所定画像を描画した画像である合成画像を生成したり、第1の制御部70から送られてきた利用者の人数を示す情報に基づき、2人用または3人用のいずれか適した操作画面を生成し制御する。この操作画面および生成された合成画像や素材画像は利用者の指示に応じて対応する第2の表示・操作部81,82に表示される。上記のような合成画像の生成が終了すると、上記利用者の人数に基づき、2人用または3人用のいずれか適した分割レイアウトが優先的に(初期的に)表示され、利用者による分割レイアウトの選択指示を受け付ける。この点については後述する。選択された分割レイアウトを示す情報および生成された合成画像は出力ユニット5に送られる。なお、印刷出力部92が別の合成画像を出力中である場合には、その旨が表示されるとともに終了を待って送られる。
【0059】
第2の表示・操作部81、82は、落書きのためのGUI表示手段として機能する編集操作用タッチパネル400に相当し、タッチペンを用いた利用者の操作を受け付ける。第2の通信部83は、編集ユニット4に内蔵されるネットワークアダプタに相当し、ネットワーク6を介したデータ送受信の際のインタフェースとして機能する。
【0060】
第3の制御部90は、出力ユニット5に内蔵され、CPU、メモリ、フレームバッファ、タイマー、および補助記憶装置等を含むコンピュータを中心に構成される制御装置に相当し、内部メモリに格納された所定プログラムをCPUが実行することにより、出力処理に関する全体の制御を行う。第3の制御部90は、第2の制御部80から送られてきた合成画像を合成画像データとしてメモリに格納する。印刷出力部92は出力ユニットに内蔵されるネットワークプリンタ35に相当し、メモリに格納された合成画像データを(適宜にレイアウトした)写真シール(または写真カード)として印刷する。印刷された写真シール等は、出力ユニット5の正面下方に設けられた取出口33から取り出される。
【0061】
また、第3の制御部90は、第2の制御部80から送られてきた分割レイアウト情報および合成画像に基づいて写真シール等の印刷処理を開始すると同時に、利用者の入力操作を受け付けるための後述する操作画面を第3の表示・操作部91に表示する。この第3の表示・操作部91は出力操作用タッチパネル30に相当し、入力手段として機能する。出力操作用タッチパネル30は、液晶ディスプレイまたはCRT(Cathode Ray Tube)等の表示手段として機能するモニタと、その上面に積層され、入力座標を認識することができる1人用のタッチパネルから構成される。モニタは複数の画面に分割された操作画面を表示することができ、タッチパネルは分割された複数の画面ごとに利用者のタッチペンを用いた入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を操作信号として第3の制御部90に入力する。
【0062】
第3の通信部95は、出力ユニット5に内蔵されるネットワークアダプタに相当し、ネットワーク6を介したデータ送受信の際のインタフェースとして機能する。
【0063】
ここで、第3の制御部90は、落書きを終えてから操作を始めるまでの間、補助記憶装置に予め記憶されているデモ画像(デモンストレーション用の画像)をフレームバッファに書き込むことにより第3の表示・操作部91に表示する。また音声出力部93は、スピーカ32に相当する。音声出力部93は、第3の表示・操作部91に表示される操作画面と連動して入力操作方法を利用者に説明し、また第3の表示・操作部91にデモ画像が表示されているときにデモ画像に応じた楽曲等を流す。なお、入力操作方法の説明や楽曲等は補助記憶装置としてのハードディス装置等に予め格納されている。
【0064】
その後、第3の制御部90は、第3の表示・操作部91の表示や音声出力部93による音声や効果音等により合成画像の印刷が完了するまで後述するミニゲームを利用者に提供し続ける。このミニゲームの内容も同様にハードディスク装置等に予め格納されている。
【0065】
ここで、各制御装置において実行される上記所定プログラムは、例えば、そのプログラムを記録した記録媒体であるDVD−ROMによって提供される。すなわち、上記所定プログラムの記録媒体としてのDVD−ROMが補助記憶装置として制御装置内に内蔵されたDVD−ROM駆動装置に装着され、そのDVD−ROMから所定プログラムが読み出されて補助記憶装置としてのハードディスク装置にインストールされる。また、上記所定プログラムは、DVD−ROM以外の記録媒体(CD−ROM等)や通信回線を介して提供されてもよい。そして、本遊戯用写真作成装置の起動のための操作がなされると、ハードディスク装置にインストールされた所定プログラムは、制御装置内のメモリに転送されてそこに一時的に格納され、制御装置内のCPUによって実行される。これにより、制御装置による上記各部の制御処理が実現される。
【0066】
なお、上記第1から第3までの制御部70,80,90は、異なるユニットに内蔵される異なるコンピュータを含む装置に相当するものとして説明したが、このような構成は一例であって、上記第1から第3までの制御部70,80,90は、2つ以下または4つ以上の装置により実現されてもよい。この場合には各装置において、それぞれ実現されるべき機能に応じたプログラムが実行される。また、撮影ユニット3、編集ユニット4、および出力ユニット5についても、2つ以下または4つ以上のユニットにより構成されてもよい。
【0067】
<3.撮影操作のための画面構成>
本実施形態に係る遊戯用写真作成装置は、撮影画像に対して合成される(背景画像および前景画像である)フレーム画像を利用者に選択させるための入力操作に使用する操作画面にも特徴を有している。この操作画面は、1セット目(初回)の撮影前の時点(以下単に「撮影前」ともいう)における表示態様と、1セット目の撮影後の時点(すなわち2セット目の撮影前の時点)における表示態様とが異なる。以下、撮影操作用タッチパネル20に表示される選択操作領域205におけるそれぞれの表示構成について説明する。
【0068】
図7は、1セット目の撮影前の選択操作領域205を含む撮影操作用タッチパネル20の表示構成を示す模式図である。この図7に示す選択操作領域205は、図5に示す撮影時点における撮影操作用タッチパネル20の表示画面が表示される撮影時点の前の時点であって、未だ撮影が行われていない時点(以下「1セット目の撮影前」または「初回撮影前」という)に、別画面で表示される上記表示画面とは異なる表示画面の一部を拡大したものであって、フレーム画像を選択するための複数のサムネイルアイコン領域210が複数表示されるパレット領域である。また、図7に示すように、この表示画面には、上記選択操作領域205のほか、選択されたフレーム画像を選択操作領域205の外側の所定領域に見やすく表示する選択画像表示領域231〜233と、フレーム画像の選択が完了した後に撮影を行うために終了を確認するためのOKボタン240とが含まれる。
【0069】
このサムネイルアイコン領域210は、撮影画像に対してクロマキー合成されるべき、典型的には(部分的な)前景画像と背景画像とを含むフレーム画像を選択可能に、かつ縮小された大きさで表示するものである。利用者Uは、撮影操作用タッチパネル20に表示される選択操作領域205内のサムネイルアイコン領域210の1つの(アイコン)画像を選択する(すなわち表示されたボタン画像上に指先を接触させる)。この操作が行われると、選択されたフレーム画像が選択画像表示領域231〜233に表示される。すなわち、3回選択操作を行うと、選択画像表示領域231〜233において上から順に表示される。このように、ここでは3枚のフレーム画像を選択することができる。
【0070】
また、パレット領域である選択操作領域205の上辺近傍には選択可能な複数のタブ領域220が設けられており、それらのいずれかを選択することにより、選択されるタブ領域に関連づけられた複数のサムネイルアイコン領域210が表示される。例えば、利用者Uは、いずれかのタブ領域を選択することにより、4つのタブ領域にそれぞれ15個ずつ対応づけられた合計60個のフレーム画像を選択することができる。なお、ここではタブの内容は図示されていないが、フレーム画像の表示態様(例えばゴージャス背景など)や表示色(例えばピンク背景など)、表示内容(例えば海の背景)など、所定の観点でグループ化された(類似する)複数のフレーム画像が1つのタブを選択することにより表示される。
【0071】
以上のように3枚のフレーム画像が選択されると、利用者はOKボタン240を押下する操作を行い、フレーム画像の選択を終了する。この操作が行われることにより、撮影操作用タッチパネル20は、図7に示す上記表示画面から、図5に示す表示画面に変化する。
【0072】
この図5に示す表示画面では、選択された一枚目のフレーム画像と現在の撮影画像(カメラ画像)とがリアルタイムで合成された画像がリアルタイムプレビュー領域201に表示され、また当該一枚目のフレーム画像に適したポーズの見本がポーズ見本表示領域202に表示される。なお、ここではフレーム画像は前景画像および背景画像からなるものとして説明したが、いずれか一方の画像のみからなるものであってもよい。
【0073】
こうして、撮影操作用タッチパネル20に表示される例えば図示されないシャッターボタンを押下することにより、シャッター操作等が受け付けられると、前述したように撮影画像に対して一枚目のフレーム画像がクロマキー合成された合成画像が生成される。その後、撮影操作用タッチパネル20には、二枚目のフレーム画像と現在の撮影画像(カメラ画像)とがリアルタイムで合成された画像がリアルタイムプレビュー領域201に表示され、また当該二枚目のフレーム画像に適したポーズの見本がポーズ見本表示領域202に表示される。その後、撮影が行われ、同様にして三枚目のフレーム画像と合成されるべき撮影画像を取得するための撮影が行われると、1セット目(初回)の撮影が終了する。
【0074】
ここで第1の制御部70は、前述したように、取得された撮影画像に対して周知の顔認識処理を行うことにより、利用者の数を検出する。この顔検出の手法は周知の手法を採用すればよく、例えば予め記憶されたモデル画像を拡大・縮小、回転することによりテンプレート画像を生成し、このテンプレート画像を基準として顔としての特徴を有する画像が撮影画像内に含まれるか否かを検出する手法や、テンプレートを使用しない周知の検出手法、例えば肌色領域の形状を使用したり、各種のパターン認識手法を使用した検出手法等を採用可能である。これらの周知の手法についての詳しい説明は省略する。なお、周知の顔検出用LSIチップなどのハードウェアを使用すれば、後述するソフトウェア処理の場合よりも検出を高速化することができる。なお、ここでは1セット目の撮影で3枚の撮影画像が取得されるので、これらすべてについて顔認識を行って利用者の(例えば平均の)人数を検出してもよいし、例えば最後の撮影画像などいずれかの撮影画像に対してのみ顔認識処理を行ってもよい。このようにして検出された顔の数に基づき、利用者の数が検出された後、選択操作領域205の図7に示す表示態様は、図8に示すように変化する。
【0075】
図8は、1セット目の撮影後の選択操作領域205を含む撮影操作用タッチパネル20の表示構成を示す模式図である。この図8を図7と比較すれば分かるように、選択操作領域205に含まれる複数のサムネイルアイコン領域210の一部には、推奨表記画像250が付されている。この推奨表記画像250は、「2人にお勧め」という文字を含み、(タブ領域220が利用者の操作または初期的に選択されていることにより)表示される複数のサムネイルアイコン領域210のうち、主として2人用として作成されたフレーム画像に対応するサムネイルアイコン領域210の上部に付加表示される。
【0076】
すなわち各フレーム画像は、例えばここでは2人用、3人用、4人用、および5人以上用(または特に人数に関連しないものであってもよい)の4種類からなり、対応する複数のサムネイルアイコン領域210に対してそれぞれ上記のいずれの種類であるかが関連付けられて記憶されている。この種類の情報は全て表示することができるとしても、全てを表示すると表示画面に表示される情報が多くなりすぎ、かえって利用者の選択が困難になることが多い。そこで、ここでは上述した顔認識処理により検出された利用者の人数に対応する種類のみが表示される。図8では、図示されない撮影画像に2人が写っており、顔認識処理により2人が検出されるので、「2人にお勧め」という文字を含む推奨表記画像250が表示される。したがって、例えば撮影画像に3人が写っており、顔認識処理により3人が検出されれば、「3人にお勧め」という文字を含む推奨表記画像250が表示され、撮影画像に4人が写っていれば、「4人にお勧め」という文字を含む推奨表記画像250が表示される。
【0077】
このように、撮影された利用者の人数を自動的に検出して推奨表記画像250を付記表示(推奨表示)することにより、利用者に意識させて利用者の選択を容易にすることができる。また、推奨表記画像250が付記表示されていないサムネイルアイコン領域210を選択することも可能であることから、利用者の嗜好に応じた(推奨表示される選択とは異なる)選択を妨げないようにすることができる。さらに、顔認識処理により検出される利用者の人数が誤っている場合もあることから、利用者の正しい(嗜好に応じた)選択を妨げないようにすることが好ましいと言える。さらにまた、1セット目の撮影前には付加表示されなかった(できなかった)推奨表記画像250が2セット目の撮影前には表示されるので、利用者にとって意外性がある表示となり、装置の遊戯性を高めることができる。このことは3セット目以降の各撮影前においても同様に構成することができ、(特に撮影人数を変更する場合などにおいて)同様に意外性がある表示となり、装置の遊戯性を高めることができる。
【0078】
なお、上記推奨表記画像250は文字を含むものであって、サムネイルアイコン領域210の上部に付すような態様で説明したが、文字以外の方法で推奨してもよいし、サムネイルアイコン領域210の外枠部分を単に強調表示するような表示態様や、配列の順序を(典型的には推奨するサムネイルアイコン領域210が上に来るように)並び替えるなどの表示態様でもよく、およそ利用者において他の(推奨されない)サムネイルアイコン領域210と識別可能な表示態様であればよい。
【0079】
また、サムネイルアイコン領域210の表示態様を変更することなく、図9および図10に示されるように、タブの初期(選択)設定を変更する表示態様であってもよい。図9は、1セット目の撮影前の選択操作領域205の表示構成の別例を示す模式図であり、図10は、1セット目の撮影後の選択操作領域205の表示構成の別例を示す模式図である。
【0080】
この図10を図9と比較すれば分かるように、選択操作領域205の上辺近傍に設けられる複数のタブ領域220のうち、1セット目の撮影前は「2人にお勧め」と記載されているタブ領域220が初期選択状態となっているのに対して、撮影後は「3人にお勧め」と記載されているタブ領域220が初期選択状態となっている。すなわち、選択操作領域205にサムネイルアイコン領域210を表示するため、複数のタブ領域220は通常そのうちの1つが初期選択される。そこで、撮影前は利用者の数が不明であるので、「2人にお勧め」と記載されているタブ領域220を初期選択状態としておき、撮影後は、上述した顔認識処理により検出された利用者の人数(ここでは3人であるものとする)に対応するタブが初期選択状態となる。このように、撮影された利用者の人数を自動的に検出して、初期選択されるタブ領域220を決定する表示態様により、(推奨表示される場合とは異なって)利用者に特に意識させることなく、利用者の選択を容易にすることができる。また初期選択されていないタブに含まれるサムネイルアイコン領域210を選択することも可能であることから、利用者の嗜好に応じた異なる選択を妨げないようにすることができる。さらに、顔認識処理により検出される利用者の人数が誤っている場合もあることから、利用者の正しい(嗜好に応じた)選択を妨げないようにすることが好ましいと言える。
【0081】
なお、上記の顔認識処理は、3枚の撮影画像が取得される各セットが終了する毎に、当該セットにおいて取得された3枚またはそのうちの1枚または2枚の撮影画像に対して行われる構成であるが、最初のセットに取得された撮影画像に対して一度だけ行われる構成などであってもよい。また、1セットについて撮影される撮影画像の数や、1ゲーム中に撮影されるセット数や総撮影画像数は、所定の制限時間内にプレイ可能な程度であれば特に制限はなく、例えば、1枚撮影する毎にフレーム画像を一枚選択する構成であってもよいし、1セットで撮影される撮影画像の枚数が各セットで変化するような態様であってもよい。さらに、最初の1セット目でなく2セット目以降のいずれか1回以上の任意のタイミングで上記顔認識処理が行われる構成であってもよい。
【0082】
さらにまた、顔認識処理に基づく利用者の人数検出が上記のように複数回行われる場合、第1の制御部70は、最初に検出された値や、検出された人数の平均値または最頻出値などを第2の制御部80に与えてもよい。以下では説明の便宜のため、第2の制御部80には検出された人数の最頻出値が送られるものとし、顔認識処理により検出される人数とはこの最頻出値を指すものとする。
【0083】
ここで第1の制御部70は、各撮影画像に対して検出された利用者の数の情報を当該撮影画像に関連付け、検出された利用者の数の情報を全て第2の制御部80に与えてもよい。この構成については後述する主たる変形例において具体的に説明する。次に、編集操作のための画面構成について説明する。
【0084】
<4.編集操作のための画面構成>
本実施形態に係る遊戯用写真作成装置は、撮影画像に基づいて生成された落書き対象画像(撮影画像を含む画像)に対して落書き等のための編集操作に使用する操作画面にも特徴を有している。以下、その操作画面を表示する編集操作用タッチパネル400における表示構成について説明する。
【0085】
本実施形態では、上述した顔認識処理により検出される人数に応じて、2人の利用者が1組としてプレイをする場合と3人の利用者が1組としてプレイをする場合とで異なって表示され、それぞれの場合に適した(仮想的な)落書きを行うための表示態様が、初期状態(各プレイにおける編集処理の開始直前の状態)において編集操作用タッチパネル400に表示される。
【0086】
図11は、2人の利用者がプレイする場合の編集操作用タッチパネル400の表示構成を示す模式図であり、図12は、3人の利用者がプレイする場合の編集操作用タッチパネル400の表示構成を示す模式図である。
【0087】
具体的には、この編集操作用タッチパネル400には、左右の利用者がそれぞれ使用する構成要素として、撮影画像に基づいて生成され例えばサムネイル形式で表示される複数の落書き対象画像から選択された画像(以下単に「落書き対象画像」という)を表示し(仮想的な)落書きを行える領域である落書き領域41L、41Rと、利用者が落書きを行うためのツールすなわち(選択された)落書き対象画像に対する編集指示のためのツールの集合であって使用可能に表示したものとしてのパレット42L、42Rと、パレット42L、42Rに含まれるツール以外で落書きに関する操作を行うためのボタン群45L、45Rと、後述のように操作画面のサイズ(および構成)を変更するためのサイズ変更ボタン451L,451Rとが含まれている。
【0088】
本実施形態では、左側および右側の各利用者が使用する上記構成要素に加えて、編集操作用タッチパネル400の中央にも操作画面が表示される。この中央の操作画面は、2人の利用者がプレイする場合の初期状態では、図11に示すように、編集操作用タッチパネル400の中央下部に、落書き領域41L、41Rよりも小さいサイズの操作画面として表示される。
【0089】
具体的には、この編集操作用タッチパネル400における中央の操作画面には、3人以上の利用者が1組としてプレイする場合において中央の利用者が使用する構成要素として、落書き対象画像を表示し簡易な落書きを行う領域として使用可能な簡易落書き領域41Cと、利用者による簡易落書きや素材画像作成のためのツールの集合であって使用可能に表示したものとしてのパレット42Cと、後述のように操作画面のサイズ(および構成)を変更するためのサイズ変更ボタン451Cとが含まれている。簡易落書き領域41Cは、デコメール(登録商標)用の画像や自由なイラスト画等の素材画像を作成するための領域として使用することができる。
【0090】
パレット42C内には、中央の利用者が上記の左操作画面または右操作画面において落書きを行えるようにするためのCL割込ボタン42CLまたはCR割込ボタン42CRがそれぞれ含まれている。CL割込ボタン42CLは、中央のタッチペン49Cによる割込の編集操作が可能な操作画面として左操作画面を選択するためのボタンであり、CR割込ボタン42CRは、中央のタッチペン49Cによる割込の編集操作が可能な操作画面として右操作画面を選択するためのボタンである(詳細は後述)。
【0091】
なお、編集操作用タッチパネル400に対する操作に使用されるタッチペン49L、49R、49Cは、図11に示すように、上記の左操作画面、右操作画面、および中央操作画面にそれぞれ対応するポインティングデバイスとして配置されている。
【0092】
上記の左操作画面、右操作画面、および中央操作画面は、サイズ変更ボタン451L,451R,451Cをそれぞれ操作することによって通常サイズと縮小サイズとの間でサイズを変更できるようになっている。図11に示した2人の利用者がプレイする場合の初期状態の編集操作用タッチパネル400では、左操作画面および右操作画面は通常サイズで表示されており、中央操作画面は縮小サイズで表示されている。本実施形態では、操作画面のサイズが変更されると、その操作画面の構成も変更される。そこで以下では、通常サイズの操作画面の構成を「通常構成」といい、縮小サイズの操作画面の構成を「縮小構成」という。また、編集操作用タッチパネル400において、通常構成で表示された操作画面のサイズは通常サイズとなり、縮小構成で表示された操作画面のサイズは縮小サイズとなるものとする。ただし後述のように、通常サイズは、2人用の2画面モード(図11)の場合と3人用の3画面モードの場合(図12)とで若干大きさが異なる。
【0093】
いま、図11に示す表示構成の編集操作用タッチパネル400(2人の利用者がプレイする場合の初期状態での編集操作用タッチパネル400)において、縮小構成の中央操作画面におけるサイズ変更ボタン451Cが中央操作画面用のタッチペン(以下「中央ペン」という)49Cで操作されると、中央操作画面が通常構成で表示される。このとき、左操作画面および右操作画面は通常構成のままで中央操作画面用のサイズが大きくなるが、編集操作用タッチパネル400の表示面のサイズ(全体画面サイズ)は固定である。このため、通常構成で表示される3つの操作画面のそれぞれの(水平方向の)サイズが、図11に示す表示構成における通常サイズよりも若干小さくなった状態で、当該3つの操作画面が表示される。すなわち、編集操作用タッチパネル400の全体的な表示構成(以下、単に「全体表示構成」という)が、図11に示す構成から図12に示す構成へと変更される。一方、図12に示す表示構成の編集操作用タッチパネル400において、通常構成の中央操作画面におけるサイズ変更ボタン451Cが中央ペン49Cで操作されると、図11に示すように中央操作画面が縮小構成で表示される。
【0094】
以下では、編集ユニット4を構成する2つのユニット4a、4bのそれぞれにおいて、図11に示すように左操作画面および右操作画面からなる2つの操作画面が通常構成で表示される動作モードを「2画面モード」といい、図12に示すように3つの操作画面が通常構成で表示される動作モードを「3画面モード」という。本実施形態では、このような2画面モードと3画面モードとの間での動作モードの切り替えに応じて、通常構成の各操作画面につき画面サイズのみならず画面構成も若干変更されるが、画面構成を変更しないようにしてもよい。またこのような動作モードの切り替え自体ができない構成も考えられる。ただし、顔認識処理により検出される利用者の数が誤っている可能性もあることからこのように切り替えられる構成が好ましい。
【0095】
またこのように2画面モードと3画面モードとの間で切り替わる構成により、3人以上の利用者が1組としてプレイする場合においても、3人の利用者が3画面モードの通常構成の操作画面をそれぞれ使用して撮影画像に対する落書きのための編集操作を同時に行うことができ、一方、2人の利用者が1組としてプレイする場合には、2人の利用者が、3画面モードよりもサイズの大きい2画面モードの通常構成の操作画面をそれぞれ使用して撮影画像に対する落書きのための編集操作を同時に行うことができる。また、2画面モードの通常構成の操作画面では、3画面モードの通常構成の操作画面よりも多くの落書きツールを提供することができる。
【0096】
以上のように、顔認識処理によって検出される利用者の数に応じた操作画面数で落書き編集操作画面を表示する表示態様により、利用者の操作が容易になるとともに、初期選択された動作モード以外のモードへの切り替えも可能であることから、利用者の嗜好に応じた操作(例えば3人の利用者のうちの2人で1つの操作画面の画像を落書きする操作など)を妨げないようにすることができる。また、顔認識処理により検出される利用者の人数が誤っている場合もあることから、利用者の正しい(または嗜好に応じた)選択を妨げないようにすることが好ましいと言える。
【0097】
ここで、上記のように2画面モードと3画面モードとを切り替えるとともに(または切り替えを行わずに)、パレット42L、42Rに表示される編集指示のためのツール405に対して、検出された人数に応じた識別表示を図8に示すと同様に付加し、またはタブ領域420の初期選択設定を図9および図10に示すと同様に切り替える構成であってもよい。
【0098】
図13は、パレット42Lの表示構成の一例を示す模式図である。この図13に示されるパレット42Lに含まれる編集指示のためのツール405は、落書き画像を構成するスタンプやフレームなどの編集操作の種類を選択可能に表示するものであって、利用者が各種落書きを行うためのツールすなわち(選択された)落書き対象画像に対する各種編集操作の指示のためのツールである。なお以下では、このツールにより占められる領域すなわち選択可能領域をツールとも表現する。
【0099】
このパレット42Lに含まれる複数のツール405の一部には、前述した推奨表記画像250に相当する人数マーク450が付されている。この人数マーク450は、2人用であることが直感的に判別できる図形と太枠(強調枠)が付されており、(タブ領域420が選択されていることにより)表示される複数のツール405のうち、ここでは顔認識処理により検出された利用者の数である2人に対応する、主として2人用として作成された(例えば)スタンプ画像に対応するツール405に付加表示される。なお、ここではパレット42Lの上辺近傍に設けられる複数のタブ領域420は、スタンプA〜Dと記載されており、人数とは異なる観点(色や形状、種類など)でグループ化されている。
【0100】
以上のように、撮影された利用者の人数を自動的に検出して人数マーク450を付記表示(推奨表示)することにより、利用者に意識させることによって利用者の選択を容易にすることができる。また、人数マーク450が付記表示されていないツール405を選択することも可能であることから、利用者の嗜好に応じた異なる選択を妨げないようにすることができる。さらに、顔認識処理により検出される利用者の人数が誤っている場合もあることから、利用者の選択を妨げないようにすることが好ましいと言える。なお、上記推奨表記画像250と同様、ここでも付記表示は、およそ利用者において他の(推奨されない)ツール405と識別可能な表示態様であればよい。
【0101】
また、前述した図9および図10に示されると同様に、タブの初期選択設定を変更する構成であってもよい。図14は、パレット42Lの表示構成の別例を示す模式図である。
【0102】
この図14には、パレット42Lの上辺近傍に設けられる複数のタブ領域420のうち、顔認識処理により検出された利用者の数である2人に対応する、「2人用」と記載されているタブ領域420が初期選択状態となっている表示態様が示されている。このように、撮影された利用者の人数を自動的に検出して、初期選択されるタブ領域420を決定することにより、利用者に意識させることなく利用者の選択を容易にすることができる。また、初期選択されていないタブに含まれるツール405を選択することも可能であることから、利用者の嗜好に応じた選択を妨げないようにすることができる。さらに顔認識処理により検出される利用者の人数が誤っている場合もあることから、利用者の選択を妨げないようにすることが好ましいと言える。
【0103】
なお、ここでは複数のタブ領域420にスタンプA、スタンプBと記載されている部分があるが、2人にも3人にも適しているかまたは適しているものが混在しているものとする。したがって、図14に示すタブの初期選択設定がなされるとともに、上記スタンプAまたはスタンプBと記載されているタブが選択された場合に、図13に示すような人数マーク450などの付記表示がなされる構成であってもよい。
【0104】
編集操作用タッチパネル400に表示される上記のような利用者による編集操作が終了すると、出力ユニット5から出力されるべき写真(当該編集操作により得られる合成画像を印刷した写真シールや写真カード等)の分割パターンを選択するための操作画面が編集操作用タッチパネル400に表示される。利用者は、その操作画面を用いて、予め用意された複数の分割パターンの中からいずれかの分割パターンを選択するための操作を行う。
【0105】
この分割パターンも利用者の数に応じて適したパターンが用意されており、パレット42L(または選択操作領域205)に相当するパレット内にツール405(またはサムネイルアイコン領域210)に相当するレイアウト見本を示すアイコンが複数配置されて、タブによって切り替え可能に表示される。したがって、上記図13または図14に示す構成と同様に考えることができる。すなわち、撮影された利用者の人数を自動的に検出して人数マーク450(または推奨表記画像250)に相当する画像等を付記表示し、または初期選択されるタブを決定することにより、利用者による分割レイアウトの選択が容易になるとともに、利用者の嗜好に応じた異なる選択を妨げないようにすることができる。
【0106】
このような写真の分割パターンの選択が終了すると、出力ユニット5において分割パターンに応じて合成画像が配置された写真が出力される。このことは前述したとおりである。以上のような表示が行われる本遊戯用写真作成装置における処理手順について、図15および図16を参照して以下に説明する。
【0107】
<5.遊戯用写真作成装置における処理手順>
上述したように、この遊戯用写真作成装置には、撮影ユニット3と編集ユニット4と出力ユニット5とが含まれている。撮影ユニット3では撮影処理が行われ、編集ユニット4では後述する落書き編集処理が行われ、出力ユニット5では出力処理が行われる。なお、或る利用者が撮影ユニット3でプレイしている時に他の利用者は編集ユニット4でプレイし、さらに他の利用者は出力ユニット5で合成画像を出力することができるように構成されている。すなわち、この遊戯用写真作成装置は、撮影処理と落書き編集処理と出力処理とを並行して行うことができる。以下に、撮影処理、落書き編集処理、および出力処理の手順の概要について説明する。
【0108】
<5.1 撮影処理>
図15は、本実施形態における撮影処理の手順を示すフローチャートである。この遊戯用写真作成装置が使用されていない時(プレイが行われていない時)には、撮影操作用タッチパネル20にはデモ画像が表示されている。デモ画像の表示中に利用者がコイン投入口26にコインを投入すると、プレイが開始される(ステップS100)。
【0109】
プレイが開始されると、第1の制御部70は、利用者による撮影モードの選択を受け付ける(ステップS110)。ステップS110では、例えば画質(具体的にはコントラストが高いくっきりとした画質、柔らかなふんわりとした画質、または透明感のあるクールな画質のうちのいずれか)を選択し、明るさを選択し、自動で撮影するか手動で撮影するかを選択し、自動で撮影する場合には撮影用テーマの選択が行われる。この場合、第1の制御部70は、予め用意された複数の撮影用テーマの中から1つ以上の撮影用テーマを利用者に選択させるための画面を撮影操作用タッチパネル20に表示し、利用者による選択操作を受け付ける。そして、第1の制御部70は、利用者の選択操作に基づいて選択情報を取得し、選択された撮影用テーマに基づいて、撮影の際に使用するフレームと背景との組み合わせを決定する。また手動で撮影する場合は、上記フレームと背景とを利用者が自由に決定する。
【0110】
続いて、ステップS115では、図7に示す前述した初回撮影前の初期的な表示態様の選択操作領域205を含む表示画面が、撮影操作用タッチパネル20に表示されるとともに、利用者による(ここでは3枚の)フレーム画像の選択操作を受け付ける。
【0111】
その後、ステップS120に進み、1セット3回の撮影が行われる。このとき撮影画像に対して選択されたフレーム画像が合成された落書き対象画像が、撮影操作用タッチパネル20に表示される。この一連の撮影により得られる撮影画像データは第1の制御部70のメモリに格納される。
【0112】
ステップS130では、上記メモリに格納された撮影画像データに基づき、周知の顔認識の手法を使用することにより、撮影画像に含まれる人の顔を検出し、その数を検出する。この顔認識処理を使用した利用者の数を検出する処理の内容については前述した。
【0113】
ステップS140では、ステップS130において検出された利用者の人数に応じた表示態様(すなわち前述した推奨表記画像250が付記表示されたりタブが初期選択されるような表示態様)の選択操作領域205を含む表示画面が、撮影操作用タッチパネル20に表示される。詳しくは、ステップS140の処理が行われる都度、図5に示した撮影操作用タッチパネル20の落書き対象画像表示領域203に落書き対象画像が順次追加表示される。その後、ステップS150に進み、第1の制御部70は、予め定められた枚数(セット数)の撮影が終了したか否かを判定する。判定の結果、当該枚数の撮影が終了していればステップS160に進み、当該枚数の撮影が終了していなければステップS120に戻る。なお、実際には撮影のための制限時間(例えば3分)が設けられる。
【0114】
ステップS160では、複数の落書き対象画像の中から実際の落書き対象となる画像の(利用者による)選択が行われる。具体的には、第1の制御部70は、落書きおよび印刷に使用する画像を利用者に選択させるために、落書き対象画像の一覧を撮影操作用タッチパネル20に表示し、利用者による選択操作を受け付ける。そして、第1の制御部70は、利用者によって選択された画像を実際の落書き対象画像として第2の制御部80に送る。ステップS160の終了後、ステップS170に進む。ステップS170では、案内画面の表示が行われる。具体的には、第1の制御部70は、利用者を編集ユニット4のいずれか(4aまたは4b)に導くための画面を撮影操作用タッチパネル20に表示する。これにより、撮影処理が終了する。
【0115】
<5.2 落書き編集処理>
図16は、本実施形態における落書き編集処理の手順を示すフローチャートである。第2の制御部80が所定のプログラムに基づき図8に示すように動作することで、この落書き編集処理が実現される。この処理では、上述した撮影処理の終了後、第2の制御部80は、ネットワーク(LAN)6を介して第1の制御部70から送られる落書き対象画像を取得する(ステップS200)。
【0116】
次に、第2の制御部80は、第1の制御部70によって行われた周知の顔認識処理によって検出された利用者の数の情報を第2の通信部83を介して受け取り、受け取られた利用者の数に基づき、落書き編集操作画面を2人用の2画面モード(図11)の場合と3人用の3画面モードの場合(図12)とのいずれかに切り替えるとともに、パレット42L、42Rに表示される編集指示のためのツール405に対して、検出された人数に応じた識別表示を付加し(図13)、またはタブ領域420の初期選択設定を人数に応じたものに切り替える(図14)。その後、タイマー46が所定の時間(具体的には、落書きを許可する時間)に設定され、カウントダウンが開始される(ステップS220)。
【0117】
タイマー46のカウントダウン開始後、編集ユニット4を構成するユニット4a,4bのそれぞれの編集操作用タッチパネル400において、ステップS210において設定された人数に応じた落書き編集操作画面が表示され、利用者による落書き操作(描画操作)が受け付けられる(ステップS230〜S250)。なおこの落書き編集処理時において、編集ユニット4では、撮影画像に基づく落書き対象画像に対する編集操作の他に、デコメール画像等の素材画像を作成するための編集操作が受け付けられてもよい。
【0118】
具体的には、編集操作画面内のボタンやツールなどの1つをタッチペンでタッチすると、その座標値が入力され(S230)、対応する落書き画面処理(S240)が行われる。その後ステップS250においてタイマー46の残り時間が0になる(または利用者が終了させる操作を行う)ことにより落書きが終了したかが判定され、終了していない場合(S250においてNoの場合)にはステップS230に戻り、落書きが終了するまで処理が繰り返され、落書きが終了した場合(S250においてYesの場合)には、処理はステップS260に進む。
【0119】
ステップS260では、出力される写真の分割パターンの選択が行われる。具体的には、第2の制御部80は、予め用意された複数の分割パターンの中からいずれかの分割パターンを利用者に選択させるための操作画面を編集操作用タッチパネル400に表示し、利用者による選択操作を受け付ける。ここで、第2の制御部80は、第1の制御部70から受け取った利用者の数の情報に基づき、操作画面上に表示される分割レイアウト見本を示す複数のアイコンに対して、検出された人数に応じた識別表示を付加し、または上記アイコンを含むパレットに対して付加されているタブの初期選択設定を人数に応じたものに切り替える。そして、第2の制御部80は、利用者の選択操作に基づいて、選択情報を取得する。ステップS260の処理が終了した後、ステップS270の処理に進む。
【0120】
ステップS270では、案内画面の表示が行われる。具体的には、第2の制御部80は、利用者を出力ユニット5に導くための画面を編集操作用タッチパネル400に表示する。これにより、落書き編集処理が終了する。落書き編集処理が終了すると、出力ユニット5において、編集ユニット4から送られてきた合成画像に基づいて写真シール等の印刷処理が開始されることなどについては前述した通りである。
【0121】
なお、上記分割レイアウトの選択処理および操作画面の初期設定処理は、第3の制御部90によって行われ、当該操作画面が出力操作用タッチパネル30に表示される構成であってもよい。
【0122】
<6.効果>
以上のように本実施形態によれば、落書き編集操作画面やフレーム画像および分割レイアウトの選択操作画面などの操作画面において、撮影画像に対する顔認識処理によって検出される利用者の人数に応じて識別表示を付加しまたはタブの初期設定を行い、落書き編集操作画面を2人用の2画面モードまたは3人用の3画面モードに切り替える構成であるので、利用者によって利用者の数が入力されない場合であっても、自動的に利用者の数を検出してその数に応じて適した表示態様の操作画面を表示することができる。よって、利用者の選択または操作が容易になるとともに、その他の選択も可能であることから、利用者の嗜好に応じた異なる選択を妨げないようにすることができ、また、顔認識処理により検出される利用者の人数が誤っている場合にも、利用者による正しい(嗜好に応じた)選択を妨げないようにすることができる。
【0123】
<7.変形例>
<7.1 第1の主たる変形例>
本実施形態では、落書き編集操作画面を2画面モードまたは3画面モードに切り替える構成であるが、この構成に代えて(またはこの構成とともに)、2つ(またはそれ以上)の操作画面において落書き対象となる撮影画像それぞれに対して、第1の制御部70によって利用者の数が検出され、それぞれにおける利用者の数に応じて適した表示態様で各操作画面が表示される構成であってもよい。以下、図17を参照して具体的に説明する。
【0124】
図17は、本実施形態の第1の主たる変形例における編集操作用タッチパネルの表示構成の一例を示す模式図である。図17に示す落書き画面400は、図11または図12に示す場合とは異なり、利用者の数とは無関係に(典型的な利用者の数が2人と想定されて)、左操作画面400Lと、右操作画面400Rとに2分割されており、撮影画像およびそれに対する落書き画像が合成された合成画像が表示され仮想的な落書きを行うことができる領域である落書き領域401L、401Rと、各種編集指示のためのツール405L、405Rが複数表示されるパレット領域402L、402Rと、落書きの対象となるべき撮影画像を選択するための第1ないし第4のサムネイル画像表示領域431L、431R〜434L、434Rと、落書き可能な残り時間を示すタイマー表示領域450とが含まれている。
【0125】
ここで、パレット領域402L、402Rに含まれる編集指示のためのツール405L、405Rは、落書き画像を構成するスタンプやフレームなどの(典型的にはグループ化され表示されうる)編集操作の種類を選択可能に表示するものであって、利用者が各種落書きを行うためのツールすなわち(選択された)落書き対象画像に対する各種編集操作の指示のためのツールである。
【0126】
また、このパレット領域402L、402Rの近傍には、落書きの種類に応じて、仮想的な落書きペンの種類を選択可能にするためのペンボタン421L、421Rと、利用者の前景となる小さな画像であるスタンプ画像の種類を選択可能にするためのスタンプボタン422L、422Rと、撮影画像の周囲近傍を装飾するフレーム画像の種類を選択可能にするためのフレームボタン423L、423Rと、利用者の背景となる背景画像の種類を選択可能にするための背景ボタン424L、424Rとが表示されている。利用者Uは、左操作画面400Lに対しては対を成す2つのタッチペン49L1、49L2のいずれかで、これらの各種操作ボタン群の1つを選択する(すなわち表示されたボタン画像上にペン先を接触させる)操作を行うことにより、パレット領域402L、402R内に対応する種類の複数の落書きのためのツールが表示される。ここでは説明の便宜のため、スタンプボタン422L、422Rが選択されているものとする。
【0127】
また、パレット領域402L、402Rの上辺近傍には選択可能な複数のタブ領域420L、420Rが設けられており、それらのいずれかを選択することにより、選択されるタブ領域に関連づけられた複数のツール405L、405Rが表示される。そして或るスタンプ画像を示すツールが選択され、その状態で落書き領域401L内の任意の位置をタッチペンで触れると、当該位置に選択中のツールに対応するスタンプ画像が(合成)表示される。
【0128】
ここで図17に示されるように、左操作画面400Lの落書き領域401Lには2人の利用者が写る撮影画像が落書き対象として表示され、右操作画面400Rの落書き領域401Rには3人の利用者が写る撮影画像が落書き対象として表示されている。したがって、前述した顔認識処理により、左操作画面400Lの撮影画像には利用者が2人である旨の情報が関連付けられ、右操作画面400Rの撮影画像には利用者が3人である旨の情報が関連付けられる。これらの情報に基づき、第2の制御部80は、左操作画面400Lのパレット領域402Lにおけるタブ領域420Lを「2人用」に初期設定し、右操作画面400Rのパレット領域402Rにおけるタブ領域420Rを「3人用」に初期設定する。
【0129】
また、現在落書き中の撮影画像とは異なる撮影画像を落書き対象として選択するため、第1ないし第4のサムネイル画像表示領域431L、431R〜434L、434Rのいずれかが利用者の操作により選択されると、操作画面内の撮影画像が選択された撮影画像に変更されるとともに、変更された撮影画像に関連付けられた利用者の数の情報に基づき、対応する画面内のパレット領域におけるタブの初期設定が変更される。
【0130】
以上の構成によって、各操作画面において利用者の選択がそれぞれ容易になるとともに、その他の選択も可能であることから、利用者の嗜好に応じた異なる選択を妨げないようにすることができ、また、顔認識処理により検出される利用者の人数が誤っている場合にも、利用者による正しい(嗜好に応じた)選択を妨げないようにすることができる。
【0131】
<7.2 第2の主たる変形例>
本実施形態では、1セット目の撮影画像を取得後に顔認識処理を行い、2セット目の撮影画像に合成されるべきフレーム画像の選択操作画面において、撮影画像に対する顔認識処理によって検出される利用者の人数に応じて識別表示を付加しまたはタブの初期設定を行う構成であるが、1セット目の撮影画像を取得前に顔認識を行う構成も考えられる。以下、図18を参照して具体的に説明する。
【0132】
図18は、本実施形態の第2の主たる変形例における撮影処理の手順を示すフローチャートである。図15に示す手順と比較すればわかるように、本実施形態の第2の主たる変形例におけるステップS100およびステップS500以下の処理は、実施形態におけるステップS100およびステップS500以下の処理と同一であり、実施形態におけるステップS115の初期画面表示が省略され、ステップS114の人数に応じた選択操作画面の表示態様や、ステップS120の撮影処理の内容は、実施形態における対応する処理内容(S140,S130)と同一であるが、処理の順番が異なる。すなわち、本第2の主たる変形例では、上記実施形態の構成とは利用者の人数を検出するための構成が異なるため、初回の撮影時前から人数に応じた選択操作画面が表示される。以下、この人数検出処理(S113)について説明する。
【0133】
この人数検出処理では、顔認識処理の対象として、撮影画像として保存される(高解像度の)静止画データではなく、リアルタイム表示を行うためのスルー画像データを使用する。このスルー画像データは、撮影処理全体の開始時点から終了時点まで(S100〜S170)カメラ10から(広義の撮影画像として)連続的に取得される。したがって、ステップS114において表示される図8に示す選択操作領域205を含む撮影操作用タッチパネル20の操作画面を、その表示直前の任意のタイミングで表示することができる。そうすれば、図7に示すような推奨表記画像250が付されていない表示状態で、またはタブを初期設定状態のままで選択操作領域205が表示されることがなく、利用者によって利用者の数が入力されない場合であっても、自動的に直ちに利用者の数を検出してその数に応じて適した表示態様の操作画面を表示することができる。
【0134】
また、上記人数検出処理(S113)は、上記人数に応じた選択操作画面の表示中(S114)に、適宜の間隔を開けて、またはリアルタイムで繰り返し行われ、その結果が表示中の選択操作画面に反映される構成であってもよい。この構成では、顔認識処理に専用のハードウェアを使用していない場合には計算負荷がかかるが、上記選択操作画面の表示中に利用者が増減した場合、現在の人数が直ちに(例えば推奨表記画像250の表示態様が「2人にお勧め」から「3人にお勧め」に変わるなど)反映される。よって、利用者によって感じられる意外性がさらに大きくなるため、装置の遊技性をさらに高めることができる。
【0135】
<7.3 その他の変形例>
本実施形態では、撮影画像に対して合成されるべきフレーム画像の選択操作画面、落書き編集操作画面、および分割レイアウトの選択操作画面のそれぞれにおいて、顔認識処理によって検出される利用者の人数に応じた、識別表示を付加しまたはタブの初期設定を行う構成とし、さらに落書き編集操作画面を2画面モードまたは3画面モードに切り替える構成としたが、これらの構成はいずれか1つまたは任意の複数を選択的に組み合わせてもよい。また、上記第1の主たる変形例の構成を、上記実施形態に記載される構成のいずれか1つまたは任意の複数と選択的に組み合わせた構成に適用してもよい。これらの場合、顔認識処理は第2の制御部80または第3の制御部90においてなされる場合も考えられる。
【0136】
また、識別表示を付加しまたはタブの初期設定を行う操作画面は、上記の操作画面以外の操作画面であってもよく、およそ利用者の人数によって適切な表示態様が異なる操作画面であればよい。そうすれば、当該操作画面における利用者の選択が容易となる。
【符号の説明】
【0137】
3…撮影ユニット
4…編集ユニット
5…出力ユニット
6…ネットワーク(LAN)
10…カメラ
20…撮影操作用タッチパネル
30…出力操作用タッチパネル
35…ネットワークプリンタ
31…赤外線ポート
32…スピーカ
42CL…CL割込ボタン
42CR…CR割込ボタン
70…第1の制御部
72…第1の表示・操作部(撮影操作用タッチパネル)
80…第2の制御部
81,82…第2の表示・操作部(編集操作用タッチパネル)
90…第3の制御部
91…第3の表示・操作部(出力操作用タッチパネル)
92…印刷出力部(ネットワークプリンタ)
94…非接触通信部(赤外線ポート)
400…編集操作用タッチパネル
451L,451R,451C…サイズ変更ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の撮影を行う撮影手段と、前記撮影手段により得られる撮影画像を含む合成画像を写真として出力する出力手段とを備える自動写真作成装置であって、
前記撮影画像に含まれる前記利用者の顔部分を検出することにより、前記利用者の数を検出する人数検出手段と、
表示手段と、
前記利用者による操作を受け付ける入力手段と、
前記操作のための操作画面であって、前記利用者の数に応じて予め設けられる複数の表示態様のうち、前記人数検出手段により検出される前記利用者の数に応じた表示態様の操作画面を、前記表示手段に表示させる操作画面制御手段と
を備えることを特徴とする、自動写真作成装置。
【請求項2】
前記操作画面制御手段は、前記人数検出手段により検出される前記利用者の数とは異なる数に応じた前記利用者による操作を前記入力手段によって受け付け可能な操作画面を、前記表示手段に表示させることを特徴とする、請求項1に記載の自動写真作成装置。
【請求項3】
前記操作画面制御手段は、前記人数検出手段により検出される前記利用者の数とは異なる数に応じた表示態様の操作画面に切り替える前記利用者による操作を前記入力手段によって受け付け可能な操作画面を、前記表示手段に表示させることを特徴とする、請求項2に記載の自動写真作成装置。
【請求項4】
前記操作画面制御手段は、前記人数検出手段により検出される前記利用者の数に応じた数の操作画面を、前記表示手段に表示させることを特徴とする、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の自動写真作成装置。
【請求項5】
前記人数検出手段は、前記表示手段に表示される操作画面が複数である場合、当該操作画面に含まれるべき各撮影画像に対して前記利用者の数をそれぞれ検出し、
前記操作画面制御手段は、前記合成画像をそれぞれ生成するための複数の操作画面であって、前記人数検出手段により検出される前記利用者の数にそれぞれ応じた表示態様の複数の操作画面を、前記表示手段に表示させることを特徴とする、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の自動写真作成装置。
【請求項6】
前記操作画面制御手段は、前記入力手段により行われる入力操作のための複数の選択可能領域を含みかつ含まれる複数の選択可能領域の少なくとも一部を入れ替え可能なパレット領域を前記表示手段に表示させるとともに、予めグループ化された複数の選択可能領域のうち、前記人数検出手段により検出される前記利用者の数に応じたグループに含まれる複数の選択可能領域を前記パレット領域に初期表示させることを特徴とする、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の自動写真作成装置。
【請求項7】
前記操作画面制御手段は、前記入力操作手段により行われる入力操作のための複数の選択可能領域を前記表示手段に表示させるとともに、表示される複数の選択可能領域のうち、前記人数検出手段により検出される前記利用者の数に関連付けられた1つ以上の選択可能領域を他の選択可能領域と識別可能とする表示態様で表示させることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の自動写真作成装置。
【請求項8】
前記撮影手段は、前記撮影を複数回行い、
前記操作画面制御手段は、前記撮影画像に合成されるべき前景画像および背景画像の少なくとも1つを含む付加画像を前記利用者に選択させるための複数の選択可能領域を、前記人数検出手段により前記利用者の数が検出される前には予め定められた複数の選択可能領域を表示させ、前記人数検出手段により前記利用者の数が検出された後には、検出される前記利用者の数に応じた表示態様で複数の選択可能領域を表示させることを特徴とする、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の自動写真作成装置。
【請求項9】
前記撮影手段は、前記撮影を一回以上行う動作を一セットとして、当該動作を順に二セット以上行い、
前記操作画面制御手段は、前記撮影画像に合成されるべき前景画像および背景画像の少なくとも1つを含む付加画像を前記利用者に選択させるための複数の選択可能領域を前記表示手段に表示させるとともに、初回のセット前には予め定められた複数の選択可能領域を表示させ、前記初回のセット後には前記撮影手段の撮影により得られる撮影画像に対して前記人数検出手段により検出される前記利用者の数に応じた表示態様で複数の選択可能領域を表示させることを特徴とする、請求項8に記載の自動写真作成装置。
【請求項10】
前記撮影手段は、前記撮影を連続的に行い、
前記操作画面制御手段は、前記撮影画像に合成されるべき前景画像および背景画像の少なくとも1つを含む付加画像を前記利用者に選択させるための複数の選択可能領域を、前記人数検出手段により検出される前記利用者の数に応じた表示態様で複数の選択可能領域を表示させ、
前記人数検出手段は、前記操作画面制御手段による前記複数の選択可能領域の表示前または表示中に、前記撮影手段による撮影により連続的に取得される画像であって、前記合成画像に合成されるべき撮影画像とは異なる画像に含まれる前記利用者の顔部分を検出することにより、前記利用者の数を検出することを特徴とする、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の自動写真作成装置。
【請求項11】
前記入力操作手段は、2つ以上の前記操作画面にそれぞれ対応する2つ以上のポインティングデバイスとしての操作手段からなり、前記表示手段に表示される異なる操作画面に対応する複数の利用者による入力操作を並行して受け付けることを特徴とする、請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の自動写真作成装置。
【請求項12】
利用者の撮影を行う撮影ステップと、
前記撮影ステップにおいて得られる撮影画像を含む合成画像を写真として出力する出力ステップとを備える自動写真作成方法であって、
前記撮影画像に含まれる前記利用者の顔部分を検出することにより、前記利用者の数を検出する人数検出ステップと、
表示ステップと、
前記利用者による操作を受け付ける入力ステップと、
前記操作のための操作画面であって、前記利用者の数に応じて予め設けられる複数の表示態様のうち、前記人数検出ステップにおいて検出される前記利用者の数に応じた表示態様の操作画面を、前記表示ステップにおいて表示させる操作画面制御ステップと
を備えることを特徴とする、自動写真作成方法。
【請求項13】
コンピュータである自動写真作成装置に、
利用者の撮影を行う撮影ステップと、
前記撮影ステップにおいて得られる撮影画像を含む合成画像を写真として出力する出力ステップと、
前記撮影画像に含まれる前記利用者の顔部分を検出することにより、前記利用者の数を検出する人数検出ステップと、
表示ステップと、
前記利用者による操作を受け付ける入力ステップと、
前記操作のための操作画面であって、前記利用者の数に応じて予め設けられる複数の表示態様のうち、前記人数検出ステップにおいて検出される前記利用者の数に応じた表示態様の操作画面を、前記表示ステップにおいて表示させる操作画面制御ステップと
を実行させる、プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−185306(P2012−185306A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−48125(P2011−48125)
【出願日】平成23年3月4日(2011.3.4)
【出願人】(597047392)辰巳電子工業株式会社 (77)
【Fターム(参考)】