説明

自動車運搬船の倉内作業LED照明装置の配置構造

【課題】容易に交換可能な複数のLEDを用い、自動車運搬船の倉内に要求される最低照度を上回るLED光源の配置をすると共に基板形状の工夫により指向性の改善及びLED放熱板を兼用させた自動車運搬船の倉内作業LED照明装置を提供する。
【解決手段】自動車運搬船の倉内作業LED照明装置10において、複数のLED(発光ダイオード)1を二列に配列してなる照明装置10であって、各列の前記LED1は、当該指向特性に対応して外側に傾斜する外側傾斜面21を有し、かつ、前記LED1の指向特性に対応して内側に傾斜して延伸される内側傾斜面22を有する反射板2とからなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車運搬船の倉内作業LED照明装置、特に、自動車運搬船の車積付区画内(倉内)でラッシングホールを積荷の自動車固縛金具との間に取付ける際の作業LED照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の作業照明装置は、従来、蛍光灯からなる照明装置が使用されていた。
【0003】
しかしながら、照明装置としての使用時間から見ると蛍光灯に使用される蛍光管は寿命が短く、また、紫外線領域で発光するので昆虫等が多数集合し、その死骸等の清掃に作業が必要となる。さらに、蛍光灯本体の重量が重く、なるべく重量を軽減できればそれに越したることはなく、また、蛍光灯に使用される蛍光管には水銀が使用されるので、できればこの観点からも蛍光管の使用を避けることが望まれる。
【0004】
そこで、複数のLED(発光ダイオード)を使用した作業照明装置とすることを工夫したが、自動車運搬船の倉内照明装置は、積み付け作業エリアで最低30ルクス確保することが義務づけられているので、従来まで使用される蛍光灯の有する照度と同程度の照度が得られるものとする必要がある。
【0005】
また、蛍光灯は、上記の照度を維持するために、約1年〜1.5年で蛍光管を交換する必要があった。そこで、LED照明とするに際しても、上記照度の維持と交換期間や交換費用等を考慮して、長寿命のLED光源とする必要がある。
【0006】
複数のLEDを配置し、照明装置として使用する例は、種々存するが、複数のLEDを用い、必要にして充分な所定の照度を得ることができるようにしたものは見いだしがたい。
【0007】
しかしながら、照明装置の反射板として、山形ないしは波形の反射板を利用する例としては、「照明むらが目立たない省電力型の内照式の照明」とするものについては、本発明とはその目的ないし作用効果は異なるものであるが、例えば、実開平5−29083号公報に開示のものがある。
【0008】
当該実開平5−29083号公報に開示のものは、考案の名称「内照式看板」に係り、「一面に開口を有する薄い箱状のケースと、このケース内に一定の間隔で平行に配置された複数の・・・光源と、・・・・反射板は反射面が白色半光沢であり、・・・かつ断面は両側に水平部を有する山形である」構成からなるものであり、このような構成ゆえに、「照明むらを生じることなしに従来の内照式看板の蛍光灯本数を1/2に減らすことができ、設備費、電力代、補修費の節減が可能(同)公報明細書段落番号0017参照)」等の効果を奏するものである。
【0009】
しかしながら、当該公報に開示のものは蛍光灯の使用を前提とするものであり、LEDの指向特性等を考慮する本発明のものとは異なる。
【特許文献1】実開平5−29083
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで、本発明は、容易に交換可能な複数のLEDを用い、自動車運搬船の倉内に要求される最低照度を上回るLED光源の配置をすると共に基板形状の工夫により指向性の改善及びLED放熱板を兼用させた自動車運搬船の倉内作業LED照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本願請求項1に係る発明は、自動車運搬船の倉内作業LED照明装置において、複数のLED(発光ダイオード)を二列に配列してなる照明装置であって、各列の前記LEDは、当該LEDの指向特性に対応して外側に傾斜する外側傾斜面を有し、かつ、前記LEDの指向特性に対応して内側に傾斜して延伸される内側傾斜面を有する逆W字形状の反射板とからなることを特徴とする。
また、本願請求項2に係る発明は、前記請求項1に係る自動車運搬船の倉内作業LED照明装置において、前記反射板の外側傾斜面は、前記LEDの指向特性が±60度程度のものである場合には、外側傾斜面が垂直に対して25度の外側への傾斜角を有することを特徴とする。
さらに、本願請求項3に係る発明は、前記請求項2に係る自動車運搬船の倉内作業LED照明装置において、前記反射板の内側傾斜面は、前記LEDの指向特性が±60度程度のものである場合には、前記外側傾斜面に対して内側に120度の内側への傾斜角を有することを特徴とする。
また、本願請求項4に係る発明は、前記請求項1に記載の自動車運搬船の倉内作業LED照明装置において、前記LEDは、LED一個当たりの光束が200ルーメン程度である場合には、一列に5個のLEDを配列してなることを特徴とする。
さらに、本願請求項5に係る発明は、前記請求項1に記載の自動車運搬船の倉内作業LED照明装置において、前記二列に配列してなる複数のLEDは、二列に渡って交互に等間隔に配置されたことを特徴とする。
また、本願請求項6に係る発明は、前記請求項1に係る自動車船運搬船の倉内作業LED照明装置において、前記逆W字形状の反射板は、取り付けられる前記LEDの放熱フィンとしてLEDのジャンクション部分の温度を低減させ、取り付けられるLEDの寿命を延ばすものであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
自動車運搬船の倉内に要求される最低照度を上回るLED光源の配置をすると共に基板および反射板形状の工夫により指向性の改善及びLED放熱板を兼用させた。それにより、LEDの省電力化、軽量化,水銀レス、害虫レスなどの付帯効果を得ることが出来た。また、灯具重量の軽減による積付台数の増加或いは運送燃料費削減にもつながる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明に係る自動車運搬船の倉内作業LED照明装置を実施するための最良の形態について図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
まず、自動車運搬船の倉内作業LED照明装置を実施するための最良の形態を実施例1として、検討した。
【実施例1】
【0015】
〔使用するLEDの決定〕
本実施例1に係る自動車運搬船の倉内作業LED照明装置に使用するLED特性、特に、その指向特性および光量について検討した。
【0016】
まず、この種の照明装置は、自動車運搬船の倉内高さは一般的に1.95m〜5.15mに取り付けられるものではあるが、前述の自動車運搬船の車積付区画内(倉内)でのラッシングホールと積荷の自動車固縛金具との間に取付け作業高さを考慮して、この作業領域で最低照度以上を確保するために、適切なLEDを検討した。
【0017】
この検討は、図1に示す直線光源による直射照度計算の模式図に基づいて、蛍光灯と同様の直線光源による直射照度の計算式を適用して検討した。図1は、直線光源による直射照度計算の模式図であり、図1において、Iは、光源の長さ、Iθは、θ方向の単位当たりの光度、hは、高さ、dは、LED直下からの水へ距離、θは、LED直下方向と計算点P方向のなす角である。
【0018】
上記の模式図の図1において、
法線照度は、En= Iθ/2{l/(h+d+l)+l/√(h+d)×tan−1〔l/√(h+d)〕}で決定することができ、
【0019】
また、水平面照度は、Eh=h/√(h+d)×En、
鉛直面照度は、次式で表すことができる。
Ev=d√(h+d)×En
Ex=Iθ/2×√(h+d)×/l(h+d+l
【0020】
この結果、LED1個当たりの光束は200ルーメンであり、これを10個設けたとして、200(lm)×10個=2000(lm)が導かれる。
したがって、LED性能から鉛直面照度(Ex)に当てはめると次の照度が得られる。
【0021】
すなわち、Iθ=2000(lm)、h=2.25m、d=0m、I=1.22mのとき、
Wx=101ルクス(lx)
【0022】
さらに、このLEDは、図2に示すような指向特性を有することから、作業領域高さを考慮して、その取り付け高さを2.25mとし、その取り付け高さにおいて、鉛直下の照度を80ルクス以上を確保し、また、鉛直下を基準に水平方向に4.5m離れた床面照度を30ルクス以上を確保できるようにLEDの取付角度を求めた。図2は、本実施例1に係る自動車運搬船の倉内作業LED照明装置に使用するLEDの指向特性を示す計測概略図である。
【0023】
また、上記のような指向特性を有し、必要な最低照度を確保するためには、使用するLEDの取付角度の選定が重要である。
図3は、LEDの光束を考慮して最適な配列を検討するために、光源である一つのLEDからの照度が、LED光源の直下から水平方向に離れた場合に、どの程度の照度の低減が生じるかを計測する計測要領を示す図であって、光源の水平照度低減の概略を示す図である。図3において、光源として40Wの直管蛍光灯と同等の光束を有するLED光源を用い、LEDを25度傾斜させた光源を使用した。
【0024】
図4は、LED(光源)の取付角度と光源からの距離における照度を示す図であり、1個当たり150ルーメンの光束を有するLEDを10個並べたものを光源とし、光源から、それぞれ、2.25m、2.5m、3.0m、3.5m、4.0m、4.5m、5.0m、5.5m、6.0mの計測ポイントにおいて、光源の計測角度を0°から60°を傾斜させて、その照度を測定し、その結果を表にしたものである。なお、LEDの条件としては、グローブ内に収容されたものを使用し、光源計測角度0〜60度まで各5度毎に計測したものである。
【0025】
その結果、光源から最大4.0mの距離であっても、25°の傾斜のものでは、その測定ポイントにおいて30ルクス以上を達成できることが知り得た。
そこで、各LED本体の取付傾斜角度を約25°とした。このことは、図2のような指向特性を有し、上限側の半値角度約60°であるようなLEDを使用する限りは、その半値角度をプラスして85°とすれば、半値角内の光束が有効に利用されることとなり、すなわち、図3に示されるように、LEDの鉛直下ばかりでなく水平方向4.5m離れた床面照度を30ルクス以上を確保できるため、LEDの取付角度を25°傾斜させて取り付けた。
【0026】
次に、本実施例に係るLEDを複数個配置して構成したLED灯具について、高さ2.25mから順次6mまでの各高さ(2.25m、2.5m、3m、4m、5m、6m)の配光に関して相関を検討した。図5は、取付高さ(m)に対する照射角度を示す配光曲線を示す図であり、図5に示されるように、照射角度60度では、高さ2.25m高さに配置すれば、最低限30ルクスの照度を確保できることが知り得る。
【0027】
また、上記の計測結果に基づいて、高さ2.25m高さにLEDを配置し、直下から周辺に離れるにしたがってどの程度の照度が確保できるかを検討した。
図6は、2,25mの取付高さにLEDを複数個配置して構成したLED灯具において、直下から水平方向への照度低減の関係を示す図である。
【0028】
図6に示すように、LED直下では、85.2(lx)のものが、離れるにしたがって、照度が減少し、直下から4.0m離れた地点では、30.0(lx)を計測することができ、2.25m高さに設置すると、周辺4mまで上記最低限照度を確保できることを知り得た。
【0029】
この計測結果を船上で同高さで計測した結果と比較すると、各ポイントでの数値が若干異なっていることが知りうる。この違いの大きな要因は、LEDからの発光源の反射によるものと推測され、特に、鉛直下は、この影響が一番大きく受けていると推察される。また、光源から離れていくに従い逆に反射の影響を受けにくくなり、照度が算出の結果求められる推定数値より低くなる傾向にあることが知りうる。
〔LEDを取り付ける反射板の検討〕
【0030】
上記の計測および算出結果を考慮して、本発明に係る自動車運搬船の倉内作業LED照明装置を実施するための最良の形態について、実施例1に係る自動車運搬船の倉内作業LED照明装置を試作・検討した。本実施例1に係る自動車運搬船の倉内作業LED照明装置は、従来使用される蛍光灯の輝度、光束,照度をターゲットにLED光源の改善されたLEDを採用し、かつ、LEDが有する指向性(120°)をLED装備基板の形状を改善し、180°の指向性となるように改善したものである。すなわち、蛍光灯の有する性能に替わるLED照明装置としたものであり、従来のLEDチップを平面的に必要な光束分だけ並べただの照明装置に比し、光束が拡散され、改善されるものである。
【0031】
本実施例1に係る自動車運搬船の倉内作業LED照明装置について、図面に基づいて詳細に説明する。
図7は、本実施例1に係る自動車運搬船の倉内作業LED照明装置の概略構成を示す図であり、図7中、符号1は、LEDをLL41279−THWWSA−KIT(IDECサンシャインキットSAグレード白色:IDECオプトデバイス株式会社製)であり、当該LEDは、上記必要条件を満たすものであり、JISF0808電気器具環境試験通則に準拠するものである、すなわち、上記計測・検討結果から40W直管蛍光灯(1灯)と同等の光量を有するものである。
【0032】
このLEDの定格(初期電気/光学特性)の詳細は以下のものである。
【0033】
【表1】

【0034】
また、図7において、符号2は、およそ120cmの全長を有し、取付直径30mmφを有する前記LED1を一列に各5個を所定の間隔に配置でき、側部に反射面21、21、22、22を有する全幅約12cmの断面逆W字形状の反射板である。すなわち、前記LED1を外側に向けた傾斜面に所定の等間隔で配置できる幅と長さを有し、かつ長さ方向に5個の上記LED1を配置できるように構成された逆W字形状の反射板であり、上述してきたように、当該LED1の指向性を考慮して、外側に25度傾斜させた反射面21、21を有し、その延長には内側に向けて130度傾斜させた反射面22、22を有する。当該断面逆W字形状の反射板2は、LEDを取り付ける基板として機能すると共に、当該LED1から発生する熱に対する放熱板としても機能するものである。具体的には、前記LED1の取付に対し、36mmの幅を有し、それが、それぞれ65度の角度で外側に折れ曲げられ、さらに、その折れ曲げの延長条に130度の角度で内側に折れ曲げられ、20mmの幅の反射面22を有する断面逆W字形状の反射板2から構成される。
なお、LEDの寿命は、LEDのジャンクション温度に依存される。したがって、LED寿命を延命する際の最良の策としては、LEDのジャンクション部の温度を効率よく下げることができる形状の放熱フィン構造とすることである。このため、本実施例1に係る自動車運搬船の倉内作業LED照明装置では、そのLED取付板に改良を加え、LED放射光を効率よく反射・拡散せしめる反射板とすると共に、幅広な構成とし、広い放熱面積を有するLED放熱フィンとして利用することにより、LEDジャンクション部分の温度を下げ、LEDの寿命を延ばすように工夫したものである。
【0035】
さらに、符号3は、前記断面逆W字形状の反射板2が収容されるシャーシであり、4は、当該シャーシ3上を覆うカバーである。そして、5、5は、当該シャーシ3を天井等の壁面に取り付ける取付金具、6、6はネジである。また、符号7は、これらのLEDに電力を供給する電源であり、33W、270mAの出力定格のものが使用される。符号10は、本実施例1に係る動車運搬船の倉内作業LED照明装置10であり、これらの各部材が組み立てられて完成される。
【0036】
また、図8は、上記断面逆W字形状の反射板2の概略断面形状を示す図であり、前記LED1は、外側に25度傾斜する面21、21に所定の間隔で配置され、前記反射面21、21の延長は、およそ130度内側に傾斜する反射面22、22を有する。
【0037】
図9は、本実施例1に係る動車運搬船の倉内作業LED照明装置に使用するIDECオプトデバイス株式会社製LED(IDECサンシャインキットSAグレード白色:LEDをLL41279−THWWSA−KIT)1の概略形状を示す図であり、図9(a)は、取付外形形状の概略を示す図であり、図9(b)は、使用されるLED30の概略形状、図9(c)は、同側面図である。図9において、符号30は、LED、31は、発光面、32は、アノード、33は、カソード、34は、アノード側電極、35は、カソード側電極、36は、取付枠を示す。また、当該LED1は、図示外止めネジによって、反射板2に交換可能に取り付けられる。したがって、当該LED1に劣化等が生じ、交換しなければならないときは、当該止めネジ(図示外)を外してLED1を容易に交換することができる。
【0038】
また、図10は、本実施例1に係る自動車運搬船の倉内作業LED照明装置を倉内天井に布設した状態を示す図である。
【0039】
このように構成された本実施例1に係る自動車運搬船の倉内作業LED照明装置10としたので、自動車運搬船の倉内に要求される最低照度30ルクスを上回るLED光源の倉内作業照明装置とすることができ、その結果、断面逆W字形状の反射板2の採用によって、狭い指向性のLEDであっても、広範囲を照らすことができるように指向性の改善を図ることができ、その結果、LEDの使用は、自動車運搬船の倉内作業照明に関し、省電力化、軽量化を達成することができる。また、断面逆W字形状の反射板2とすることにより、広範な面積としたために、広範な面積がLED1に対して放熱フィンの役割を果たし、この結果、LED1のジャンクション部の温度を低減させるので、LED1の寿命を延ばすことができるとともに、LEDの使用は、付随的に水銀レス、害虫レス等の付帯効果を得ることができる。また、灯具重量の軽減による積付台数の増加或いは運送燃料費削減にもつながり、さらには、従来の蛍光灯による照明に対して、長寿命であり、交換期間や交換費用等を軽減できるという優れた効果を有する。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本願発明は、自動車運搬船の倉内作業用LED照明装置として利用される。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】図1は、直線光源による直射照度計算の模式図である。
【図2】図2は、本実施例1に係る自動車運搬船の倉内作業LED照明装置に使用するLEDの指向特性を示す計測概略図である。
【図3】図3は、LEDの光束を考慮して最適な配列を検討するために、光源である一つのLEDからの照度が、LED光源の直下から水平方向に離れた場合に、どの程度の照度の低減が生じるかの計測要領を示す図である。
【図4】図4は、LED(光源)の取付角度と光源からの距離における照度を示す図である。
【図5】図5は、取付高さ(m)に対する照射角度を示す配光曲線を示す図である。
【図6】図6は、2,25mの取付高さにLEDを複数個配置して構成したLED灯具において、直下から水平方向への照度低減の関係を示す図である。
【図7】図7は、本実施例1に係る自動車運搬船の倉内作業LED照明装置の概略構成を示す図である。
【図8】図8は、上記断面W字形状反射板2の概略断面形状を示す図である。
【図9】図9は、本実施例1に係る動車運搬船の倉内作業LED照明装置に使用するLED1の概略形状を示す図である。
【図10】図10は、本実施例1に係る自動車運搬船の倉内作業LED照明装置を倉内天井に布設した状態を示す図である。
【符号の説明】
【0042】
1 LED(発光ダイオード)
2 反射板
3 シャーシ
4 カバー
5 取付金具
6 ネジ
10 照明装置
21 傾斜面
21、22 反射面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のLED(発光ダイオード)を二列に配列してなる照明装置において、各列の前記LEDは、当該LEDの指向特性に対応して外側に傾斜する外側傾斜面を有し、かつ、前記LEDの指向特性に対応して内側に傾斜して延伸される内側傾斜面を有する逆W字形状の反射板とからなることを特徴とする自動車運搬船の倉内作業LED照明装置。
【請求項2】
前記反射板の外側傾斜面は、前記LEDの指向特性が±60度程度のものである場合には、外側傾斜面が垂直に対して25度の外側への傾斜角を有することを特徴とする請求項1に記載の自動車運搬船の倉内作業LED照明装置。
【請求項3】
前記反射板の内側傾斜面は、前記LEDの指向特性が±60度程度のものである場合には、前記外側傾斜面に対して内側に120度の内側への傾斜角を有することを特徴とする請求項2に記載の自動車運搬船の倉内作業LED照明装置。
【請求項4】
前記LEDは、LED一個当たりの光束が200ルーメン程度である場合には、一列に5個のLEDを配列してなることを特徴とする請求項1に記載の自動車運搬船の倉内作業LED照明装置。
【請求項5】
前記二列に配列してなる複数のLEDは、二列に渡って交互に等間隔に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の自動車運搬船の倉内作業LED照明装置。
【請求項6】
前記逆W字形状の反射板は、取り付けられる前記LEDの放熱フィンとしてLEDのジャンクション部分の温度を低減させ、取り付けられるLEDの寿命を延ばすものであることを特徴とする請求項1に記載の自動車船運搬船の倉内作業LED照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−115949(P2010−115949A)
【公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−288796(P2008−288796)
【出願日】平成20年11月11日(2008.11.11)
【特許番号】特許第4410832号(P4410832)
【特許公報発行日】平成22年2月3日(2010.2.3)
【出願人】(000000309)IDEC株式会社 (188)
【出願人】(000146814)株式会社新来島どっく (101)
【出願人】(509050616)極東イレコム株式会社 (1)