説明

薬剤拡散具

【課題】複数の含浸体を組み合わせて薬剤拡散具を構成する場合に、含浸体の構造、及びその組み合わせに工夫を凝らすことにより、薬剤の拡散量を大幅に向上させて薬剤による効力をより一層高める。
【解決手段】通気性を有する不織布をプリーツ成形することによって構成され、揮発性を有する薬剤を含浸させた第1及び第2含浸体11,12を備え、第1含浸体11は、厚み方向一側の面から空気が送られるように配置され、空気流れ方向上流側から見たとき、第2含浸体12は、第2含浸体12の厚み方向一側の面が第1含浸体11の厚み方向他側の面と重なるように空気流れ方向に並んで配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば蚊等を防除する薬剤を拡散させるための薬剤拡散具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば、特許文献1〜3に記載されているように、蚊を防除する薬剤を含浸させた含浸体に向けてファンにより風を送って含浸体の薬剤を拡散させるように構成されたファン式蚊取器が知られている(特許文献1〜3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−333681号公報
【特許文献2】特開2006−298447号公報
【特許文献3】特開2009−284792号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、例えば特許文献1〜3のようなファン式蚊取器においては、蚊等に対する防除力(効力)を向上させたいという要求がある。効力を向上させるにあたっては、薬剤の拡散量を増やせばよいので、特許文献2の図7に開示されているように含浸体を複数組み合わせる方法が考えられる。
【0005】
しかしながら、本発明者らが複数の含浸体を組み合わせて実験を行ったところ、単に複数組み合わせただけでは、効力の向上が見られないことがあり、また、逆に効力が低下する場合があることが分かり、所望の高い効力が得られるとは限らない。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数の含浸体を組み合わせて薬剤拡散具を構成する場合に、含浸体の構造、及びその組み合わせに工夫を凝らすことにより、薬剤の拡散量を大幅に向上させて薬剤による効力をより一層高めることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明では、不織布をプリーツ成形して含浸体を構成し、この含浸体を複数組み合わせるようにした。
【0008】
第1の発明は、通気性を有する不織布をプリーツ成形することによって構成され、揮発性を有する薬剤を含浸させた第1及び第2含浸体を備え、上記第1含浸体は、厚み方向一側の面から空気が送られるように配置され、上記第2含浸体は、空気流れ方向下流側から見たとき、該第2含浸体の厚み方向一側の面が上記第1含浸体の厚み方向他側の面と重なるように配置されていることを特徴とするものである。
【0009】
この構成によれば、第1含浸体の厚み方向一側から空気が送られると、第1含浸体に含浸している薬剤が放出され、さらに、この第1含浸体の下流側に位置することになる第2含浸体に含浸している薬剤も放出される。このとき、第1及び第2含浸体が不織布からなるものなので、通気抵抗が十分に低い。従って、両含浸体を空気流れ方向に並べて配置しても、通過する空気の単位時間当たりの量は多く確保される。これにより、薬剤の拡散量が多くなる。
【0010】
第2の発明は、第1の発明において、上記第1含浸体と上記第2含浸体との空気流れ方向の離間距離は、5.0mm以下に設定されていることを特徴とするものである。
【0011】
この構成によれば、第1及び第2含浸体をコンパクトにまとめて配置しながら、薬剤の拡散量を十分に確保することが可能になる。
【0012】
第3の発明は、第1または2の発明において、上記第1及び第2含浸体のプリーツのピッチは、4.5mm以上6.0mm以下に設定されていることを特徴とするものである。
【0013】
この構成によれば、第1及び第2含浸体からの薬剤の放出量をより一層向上させることが可能になる。
【0014】
第4の発明は、第1から3のいずれか1つの発明において、上記第1含浸体のプリーツ形状部分における第2含浸体側の頂部と、上記第2含浸体のプリーツ形状部分における第1含浸体側の頂部とは、空気流れ方向の離間距離が略0となるように配置されていることを特徴とするものである。
【0015】
この構成によれば、第1及び第2含浸体をコンパクトにまとめて配置することが可能になる。そして、薬剤の拡散量を十分に確保することが可能になる。
【発明の効果】
【0016】
第1の発明によれば、不織布をプリーツ成形した第1及び第2含浸体に揮発性を有する薬剤を含浸させて空気流れ方向に並ぶように配置したので、薬剤の拡散量を多くすることができ、薬剤の拡散量を大幅に向上させて薬剤による効力をより一層高めることができる。
【0017】
第2の発明によれば、第1含浸体と第2含浸体との空気流れ方向の離間距離を5.0mm以下にしたので、第1及び第2含浸体をコンパクトにまとめて配置しながら、薬剤による効力を高めることができる。
【0018】
第3の発明によれば、第1及び第2含浸体のプリーツのピッチを4.5mm以上6.0mm以下に設定したので、薬剤の放出量をより一層向上させることができ、薬剤による効力を高めることができる。
【0019】
第4の発明によれば、第1含浸体のプリーツ形状部分の頂部と、第2含浸体のプリーツ形状部分の頂部との空気流れ方向の離間距離が略0になるので、第1及び第2含浸体をコンパクトにまとめて配置できるとともに、効力をより一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】実施形態にかかる薬剤拡散具を備えたファン式蚊取器の内部構造を示す断面図である。
【図2】薬剤拡散具を空気流れ方向上流側から見た図である。
【図3】薬剤拡散具の断面図である。
【図4】本発明品と比較例1との各々についてピッチを変えた場合の効力を示すグラフである。
【図5】本発明品と比較例1との各々について離間距離Xを変えた場合の効力を示すグラフである。
【図6】(a)は離間距離Xがプラス側にある場合の図3相当図であり、(b)は離間距離Xがマイナス側にある場合の図3相当図である。
【図7】比較例2、3の効力比を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
【0022】
図1は、本発明の実施形態にかかる薬剤拡散具10を備えたファン式蚊取器20の概略構造を示す断面図である。ファン式蚊取器20は、薬剤拡散具10の他に、ファン21と、ファン21を回転駆動するモーター22と、電池(図示せず)と、これら薬剤拡散具10、ファン21、モーター22及び電池を収容するケーシング24とを備えている。
【0023】
ケーシング24の内部には、ファン21を収容するためのファン収容室25と、薬剤拡散具10を収容する薬剤収容室26とが形成されている。
【0024】
ケーシング24のファン収容室25を区画形成する下壁部には、空気吐出孔27が形成されている。また、ケーシング24の薬剤収容室26を区画形成する上壁部には、空気吸入孔28が形成されている。ケーシング24のファン収容室25と薬剤収容室26とは連通している。
【0025】
ファン21は、周知のものであり、モーター22により駆動されると、空気を空気吸入孔28から薬剤収容室26へ吸い込んで、ファン収容室25へ流入させて空気吐出孔27から吐出させるように構成されている。
【0026】
薬剤拡散具10は、空気流れ方向上流側(図1の上側)に配置される上流側含浸体11と、空気流れ方向下流側(図1の下側)に配置される下流側含浸体12と、上流側及び下流側含浸体11,12が固定される枠部材13とを備えている(図2及び図3にも示す)。上流側及び下流側含浸体11,12は、揮発性を有する薬剤として、例えば、周知の蚊忌避剤や殺虫剤を含浸している。
【0027】
枠部材13は、図2に示すように、略矩形状とされている。この枠部材13内の全体に上流側含浸体(第1含浸体)11及び下流側含浸体(第2含浸体)12が設けられている。枠部材13は、ケーシング24の内部に着脱可能に取り付けられるようになっている。
【0028】
上流側含浸体11は、不織布をプリーツ成形してなるものである。すなわち、図3に示すように、不織布に多数の山及び谷が交互に形成されるように該不織布を折ることによって成形されており、上流側含浸体11のプリーツ形状部分には、上側の頂部11aと下側の頂部11bとがそれぞれ多数形成されることになる。
【0029】
上記不織布としては、スパンボンド不織布が好ましく、例えば、三井化学株式会社製のシンテックスMYR−014等が挙げられる。不織布の目付量は、本実施形態では35g/mとしている。目付量の範囲としては、20g/m以上50g/m以下が好ましい。また、不織布の材質は、ポリエステルである。
【0030】
上流側含浸体11の厚みT1は、22mmに設定されている。また、上流側含浸体11の隣り合う頂部11b,11b間(11a,11a間)の距離であるピッチP1は5.0mmに設定されている。
【0031】
下流側含浸体12は上流側含浸体11と同じものであり、厚みT2はT1と同じに設定され、プリーツ形状部分には上側の頂部12aと下側の頂部12bとが形成されている。
【0032】
上流側及び下流側含浸体11,12の周囲は、全周に亘って枠部材13の内周面に固定されている。
【0033】
図1に示すように、上流側含浸体11は、上面が空気吸入孔28側となるように配置されている。つまり、上流側含浸体11は、厚み方向一側の面(上面)から空気が送られるように配置されている。
【0034】
一方、下流側含浸体12は、該下流側含浸体12の上面が上流側含浸体11の下面を覆うように配置されている。つまり、空気流れ方向下流側から見たとき、下流側含浸体12は、該下流側含浸体12の厚み方向一側の面(上面)が上流側含浸体11の厚み方向他側の面(下面)と重なるように配置されている。
【0035】
また、図3に示すように、上流側含浸体11のプリーツ形状部分における上側の頂部11aと、下流側含浸体12のプリーツ形状部分における上側の頂部12aとは、プリーツの並び方向(幅方向)について同じ位置となるように、上流側及び下流側含浸体11,12の位置が設定されている。
【0036】
また、上流側含浸体11と下流側含浸体12との空気流れ方向の離間距離Xは、5.0mm以下に設定されている。離間距離Xとは、上流側含浸体11における上側の頂部11aと、下流側含浸体12の下側の頂部12bとの空気流れ方向についての離間距離である。
【0037】
次に、上記のように構成された薬剤拡散具10を備えたファン式蚊取器20を使用した場合の効力について説明する。
【0038】
効力の試験方法は次のとおりである。まず、所定広さの密閉された試験室を用意する。この試験室内でファン式蚊取器20を30分間連続作動させ、停止させる。その後、供試虫としてのアカイエカ(雌)を試験室に放す。試験室中で動かなくなった供試虫の数を調べ、効力を、フマキラー株式会社製のウルトラべープ(商品名)の効力と比較し、ウルトラべープの効力の何倍の効力が得られたか、効力比として図4及び図5のグラフに示している。
【0039】
図4のグラフでは、縦軸に、ウルトラべープの効力を1としたときの効力比をとっており、横軸に、上流側及び下流側含浸体11,12のピッチP1,P2をとっている。
【0040】
比較例1は、上流側含浸体11と同じ素材で同じ形状の含浸体を1つだけ設けた薬剤拡散具を用いた場合である。この比較例1では、効力比が最高で3.4であった。一方、本発明品(上流側及び下流側含浸体11,12を備えた2段タイプ)では、ピッチP1,P2が5.0mmのときに効力比が4.0となり、比較例1に対して大幅に向上している。ピッチP1,P2が8.0mmまで広くなっても3.8という高い効力比が得られる。また、ピッチP1,P2の下限値としては、4.6mmが好ましく、4.6mm以上であれば、比較例1よりも大きな効力が得られる。より好ましくは、4.8mm以上5.5mm以下である。
【0041】
次に、図5に示すグラフについて説明する。図5のグラフでは、縦軸に、図4と同様に効力比をとっており、横軸に、上流側及び下流側含浸体11,12の離間距離Xをとっている。離間距離Xが0のときには、上流側含浸体11の上側の頂部11aと、下流側含浸体12の下側の頂部12bとは空気流れ方向について同じ位置にあることになる。離間距離Xがプラスのときには、図6(a)に示すように、上流側含浸体11の上側の頂部11aと、下流側含浸体12の下側の頂部12bとが空気流れ方向に離れることになる。一方、離間距離Xがマイナスのときには、図6(b)に示すように、上流側含浸体11の上側の頂部11aが、下流側含浸体12の下側の隣り合う頂部12b,12bの間に入り、下流側含浸体12の下側の頂部12bが、上流側含浸体11の上側の隣り合う頂部11a,11aの間に入ることになる。
【0042】
比較例1では、効力比が3.4であるのに対し、本発明品では、離間距離Xが−15mm以上9mm以下で比較例1の効力比を越える効力比が得られる。離間距離Xが略0mmのときに最大効力である4.0が得られる。離間距離Xの最適範囲は、−10mm以上5mm以下であり、より好ましい範囲は、−5mm以上2mmである。離間距離Xを小さくするほど、上流側及び下流側含浸体11,12を接近させて薬剤拡散具10をコンパクトにまとめることができるので好ましい。
【0043】
上記のように不織布で構成した上流側及び下流側含浸体11,12を空気流れ方向に並ぶように配置したことで、比較例1の1段タイプのものに比べて効力が明確に高まっている。これは、通気性の高い不織布でプリーツを形成して空気流れ方向に2段並べて配置したことによる。
【0044】
このことを図7に示す比較例2、3の効力比に基づいて説明する。比較例2は、厚さ2mmのウレタンフォームを上記本発明品の含浸体と同様にプリーツ成形し、同じ薬剤を含浸させたものである。比較例3は、比較例2の含浸体を本発明品と同様に空気流れ方向に2段並べて配置したものである。
【0045】
図7のグラフは、縦軸は図5と同じであり、横軸はウレタン製含浸体の離間距離Xである。この離間距離Xは、本発明品の離間距離Xと同じである。
【0046】
比較例2の結果より、ウレタン製含浸体1段では、効力比が3.2であり、図4や図5に示す本発明品に比べて低い。また、比較例3の結果より、ウレタン製含浸体2段では、1段の比較例2に比べて効力比が全体的に低くなっている。つまり、ウレタン製含浸体を2つ空気流れ方向に並べても効力が向上するわけではなく、逆に効力が低下してしまうのである。
【0047】
以上説明したように、この実施形態にかかる薬剤拡散具10によれば、不織布をプリーツ成形した上流側及び下流側含浸体11,12に揮発性を有する薬剤を含浸させて空気流れ方向に並ぶように配置したので、上流側含浸体11の上側から送られた空気が上流側含浸体11を通過するときに該含浸体11に含浸している薬剤が放出され、さらに、下流側に位置する下流側含浸体12を通過するときに該含浸体12に含浸している薬剤も放出される。このとき、上流側及び下流側含浸体11,12が不織布からなるものなので、通気抵抗が十分に低い。従って、上流側及び下流側含浸体11,12を空気流れ方向に並べて配置しても、図7に示す比較例3(ウレタン製含浸体2段)の場合とは異なり、通過する空気の単位時間当たりの量が多く確保され、薬剤の拡散量を大幅に向上させることができる。よって、薬剤拡散具10を大型化することなく、薬剤による効力をより一層高めることができる。
【0048】
また、上流側含浸体11と下流側含浸体12との空気流れ方向の離間距離を5.0mm以下することで、上流側及び下流側含浸体11,12をコンパクトにまとめて配置しながら、薬剤による効力を高めることができる。
【0049】
また、上流側及び下流側含浸体11,12のプリーツのピッチを4.5mm以上6.0mm以下に設定することで、薬剤の放出量をより一層向上させることができ、薬剤による効力を高めることができる。
【0050】
また、上流側含浸体11のプリーツ形状部分の頂部11aと、下流側含浸体12のプリーツ形状部分の頂部12bとの空気流れ方向の離間距離を略0にすることで、上流側及び下流側含浸体11,12をコンパクトにまとめて配置できるとともに、効力をより一層高めることができる。
【0051】
尚、含浸体11,12に含浸させる薬剤としては、虫の忌避剤、殺虫剤の他に、消臭剤、除菌剤、芳香剤等が挙げられ、これらを任意に組み合わせてもよい。
【0052】
また、上記実施形態では、上流側及び下流側含浸体11,12の厚みT1,T2を同じにしているが、これに限らず、異ならせてもよい。
【0053】
また、上記実施形態では、上流側及び下流側含浸体11,12の形状を平面視で略矩形状にしているが、これに限らず、略円形状や楕円形状としてもよい。
【0054】
また、上記実施形態では、上流側及び下流側含浸体11,12のピッチP1,P2を同じにしているが、これに限らず、異ならせてもよい。
【0055】
また、本発明にかかる薬剤拡散具10は、据置型のファン付き機器以外にも、携帯型のファン付き機器にも使用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0056】
以上説明したように、本発明にかかる薬剤拡散具は、例えばファン式蚊取器に使用することができる。
【符号の説明】
【0057】
10 薬剤拡散具
11 上流側含浸体(第1含浸体)
11a 上側の頂部
11b 下側の頂部
12 下流側含浸体(第2含浸体)
13 枠部材
20 ファン式蚊取器
21 ファン
22 モーター
24 ケーシング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通気性を有する不織布をプリーツ成形することによって構成され、揮発性を有する薬剤を含浸させた第1及び第2含浸体を備え、
上記第1含浸体は、厚み方向一側の面から空気が送られるように配置され、
上記第2含浸体は、空気流れ方向下流側から見たとき、該第2含浸体の厚み方向一側の面が上記第1含浸体の厚み方向他側の面と重なるように配置されていることを特徴とする薬剤拡散具。
【請求項2】
請求項1に記載の薬剤拡散具において、
上記第1含浸体と上記第2含浸体との空気流れ方向の離間距離は、5.0mm以下に設定されていることを特徴とする薬剤拡散具。
【請求項3】
請求項1または2に記載の薬剤拡散具において、
上記第1及び第2含浸体のプリーツのピッチは、4.5mm以上6.0mm以下に設定されていることを特徴とする薬剤拡散具。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1つに記載の薬剤拡散具において、
上記第1含浸体のプリーツ形状部分における第2含浸体側の頂部と、上記第2含浸体のプリーツ形状部分における第1含浸体側の頂部とは、空気流れ方向の離間距離が略0となるように配置されていることを特徴とする薬剤拡散具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−70654(P2013−70654A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−211209(P2011−211209)
【出願日】平成23年9月27日(2011.9.27)
【出願人】(000112853)フマキラー株式会社 (155)
【Fターム(参考)】