説明

表面に隔離層付きの使い捨て食器

【課題】 使い捨て食器の提供。
【解決手段】 使い捨て食器の表面に隔離層があり、隔離層の材質は、耐高温食品級の熱可塑性又は熱硬化性プラスチック材であり、熱収縮法又は浸漬法により、隔離層が直接に使い捨て食器の表面に成形され、フリーハンドブロー法による隔離層が成形後、使い捨て食器の表面に結合してもよいが、前記隔離層により、ユーザが使い捨て食器を使っているとき、使い捨て食器が食べ物と直接に接触するのを避けられることを特徴とするものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使い捨て食器に関わるもので、特に表面に隔離層付きの使い捨て食器のことである。
【背景技術】
【0002】
いまの外食主義の影響で、外食の人口がどんどん増え、使い捨て食器の使用量も増えてきたが、しかし、一般の使い捨て食器を長期間使用したら、人の体に不適応や病気になる恐れがあり、関連主管機関は積極的に、自ら食器を持つようと呼びかける。その中、最もよく使われる割り箸は、加工成形後、硫黄(Sulfur)で白く燻し、又は過酸化水素(Hydrogen Peroxide)で漂白されたもので、このような加工は消毒ではなく、割り箸の内部を繊維化するもので、それは、折れた割り箸の断面から、その内部に分布している微細孔に、残された硫黄や過酸化水素が取り除かれないのが分かり、しかも、天日や乾燥後で作られた割り箸を使っているとき、加工過程に残留された酸性の硫黄や過酸化水素が熱い食べ物に接触したら、放出された目で見えない二酸化硫黄 (Sulfur Dioxide)の物質が、食べ物とともに人体に入るようになり、医学の実験結果で、割り箸から放出された物質が、人に不適な感じを起し、ひどい場合、リンパ腺ガンになる恐れがあると実証され、近頃、関連主管機関が大量の輸入された割り箸の抜き取り検査を行ったところ、割り箸の中にビフェニル(Biphenyl)や防腐剤があったと発見、防腐剤が大量に摂取されたら、呼吸系器官が刺激され、気持が悪くなり、嘔吐、昏睡や肝臓に危害を与え、それを吸入すると、咳き、呼吸困難になり、しかも、長期間に大量摂取したら、肝硬化、神経系病気、脳病気になる恐れがあるので、実に健康に危害を与えるものであり、なお、自ら食器を持つのは、使用後の食器を洗わなければならず、それを洗わないと、細菌が繁殖し、ユーザに不便を感じさせてしまい、従って、外食の人が使い捨て食器を使うのが多く、これらの外食の人に、便利さと健康を持たせるのが、各関連業者が努力、発展していく方向である。
【0003】
これを鑑みて、本発明の発明者は、関連業界に携わる長年の経験を持っており、 絶えず進歩を求める精神を持って、積極的に研究、改良し、当該技術の設計と研究に専念して、本発明である表面に隔離層付きの使い捨て食器を開発することができたわけである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明である表面に隔離層付きの使い捨て食器の主要目的は、使い捨て食器を提供することであり、使い捨て食器の表面に隔離層があり、隔離層の材質は、耐高温食品級の熱可塑性又は熱硬化性プラスチック材であり、熱収縮法又は浸漬法により、隔離層が直接に使い捨て食器の表面に成形され、フリーハンドブロー法による隔離層が成形後、使い捨て食器の表面に結合してもよいが、前記隔離層により、ユーザが使い捨て食器を使っているとき、使い捨て食器が食べ物と直接に接触するのを避けられ、食事の衛生が向上、健康を守ることができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明である表面に隔離層付きの使い捨て食器のもう一つの目的は、様々な形状やサイズに適用するための使い捨て食器で、使い捨て食器の表面に隔離層があるものを提供することである。
【発明の効果】
【0006】
上述のように、本発明の目的は、明確で簡単なことであり、効果のよいハイレベルの構造設計が期待できる、本発明のオリジナル性及び進歩性のニ要件を持つものであり、審査員が審査を行う際、本発明に関する上述した目的、特徴、技術手段及びその効果をよく理解させるため、以下のように好適な実施例を挙げ、図面に合わせて説明する。
【実施例1】
【0007】
図一は、本発明の好適な実施例だが、本発明である表面に隔離層付きの使い捨て食器において、使い捨て食器の表面に隔離層があり、隔離層の材質は耐高温食品級の熱可塑性プラスチック材であり、熱収縮法で隔離層12が使い捨て食器10の表面に直接に成形され、前記熱収縮法は、
a. 熱可塑性プラスチック材を使い捨て食器10と同じ形の ブランク11に予備成形する。
b. 成形後のブランク11を使い捨て食器10の表面に設ける。
c. ブランク11の設けられた使い捨て食器10を加熱、熱收縮し、ブランク11と使い捨て食器10との表面を完全に張り合わせるようにする、という手順が含まれている。
【実施例2】
【0008】
図二は、本発明の好適な実施例ニだが、本発明である表面に隔離層付きの使い捨て食器は、使い捨て食器の表面に隔離層があり、隔離層の材質は、耐高温食品級の熱可塑性又は熱硬化性プラスチック材であり、浸漬法で隔離層12が使い捨て食器10の表面に直接に成形され、前記浸漬法は、
a. 液体の熱可塑性又は熱硬化性プラスチック材であり、しかも可塑槽内20に置くこと。
b. 使い捨て食器10を可塑槽20に浸漬してから取り出す。
c. 液体の付着した熱可塑性又は熱硬化性プラスチック材の使い捨て食器10を、回転乾燥装置に置き、表面の均一化、硬化を行う、という手順が含まれている。
【実施例3】
【0009】
図三は、本発明の好適な実施例三だが、本発明である表面に隔離層付きの使い捨て食器は、耐高温食品級の熱可塑性又は熱硬化性プラスチック材であり、フリーハンドブロー法で隔離層12が成形てから、使い捨て食器の表面に結合するものであり、前記フリーハンドブロー法は、
a. オス型、メス型30、31を選び、前記オス型、メス型30、31内に予備成形、対称した凹槽301、311があり、オス型、メス型30、31を合わせた後、その対称した凹槽301、311は中空置き室となり、その片側は外部と置き室を連接するつなぎ口32が形成され、前記置き室の形は、使い捨て食器の外形に適合するものである。
b. ノズル33をつなぎ口32につなげ、ノズル33内に液体の熱可塑性又は熱硬化性プラスチック材があり、高圧ガスでノズル33の相対したつなぎ口32の他方側にガスを充填して、それにより、液体の熱可塑性又は熱硬化性プラスチック材を、オス型、メス型30、31を合わせた後に形成された置き室内に充填する。
c. オス型、メス型30、31の中空置き室内にある液体の熱可塑性又は熱硬化性プラスチック材が硬化後、型開き、離型成形を行う、という手順が含まれている。
【0010】
この方法で成形された隔離層12は、選択的に使い捨て食器の表面に設けるとよい。
【0011】
以上の実施例の掲示内容及び説明からわかるように、使い捨て食器の表面に隔離層があり、前記隔離層により、使い捨て食器を使っているとき、食べ物と直接に接触するのを避けられ、また、前記隔離層は、フィルム状構造でもよく、耐高温食品級の熱可塑性プラスチック材又は熱硬化性プラスチック材で作られたものである。
【0012】
以上の内容をまとめると、本発明である表面に隔離層付きの使い捨て食器は、以上の掲示した実施例により、確実に述べた効果が達成し、本発明は出願前、雑誌などに公開使用がなく、特許申請のオリジナル性、進歩性の要件に適合するものである。
【0013】
但し、上述の掲示した図面と説明は、本発明の好適な実施例を説明するために用いられるもので、それを以って本発明の保護範囲を制限してはならず、この技術分野が分かる者は、本発明の特徴範囲に基づき、それを改造、変更して、同等な効果がある者を得たとしても、すべて以下の特許申請の範囲に含まれるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の好適な実施例一のイメージである。
【図2】本発明の好適な実施例ニのイメージである。
【図3】本発明の好適な実施例三のイメージである。
【符号の説明】
【0015】
10 使い捨て食器
11 ブランク
12 隔離層
20 可塑槽内
30, 31オス型、メス型
301, 311凹槽
32 つなぎ口
33 ノズル


【特許請求の範囲】
【請求項1】
使い捨て食器の表面に隔離層があり、前記隔離層は、使い捨て食器を使っているとき、食べ物と直接に接触するのを隔てるために設けられていることを特徴とする使い捨て食器である。
【請求項2】
前記隔離層は、フィルム構造になることを特徴とする請求項1に記載の使い捨て食器である。
【請求項3】
前記隔離層の材質は、熱可塑性プラスチック材又は熱硬化性プラスチック材であることを特徴とする請求項1に記載の使い捨て食器である。
【請求項4】
前記熱可塑性プラスチック材又は熱硬化性プラスチック材は、耐高温食品級のプラスチック材であることを特徴とする請求項3に記載の使い捨て食器である。
【請求項5】
前記隔離層は、耐高温食品級の熱可塑性プラスチック材で、しかも、熱収縮法で使い捨て食器の表面に成形されていることを特徴とする請求項1に記載の使い捨て食器である。
【請求項6】
前記熱収縮法は、
a. 熱可塑性プラスチック材を使い捨て食器と同じ形のブランクに予備成形する。
b. 成形後のブランクを使い捨て食器の表面に設ける。
c. ブランクの設けられた使い捨て食器を加熱、熱収縮して、ブランクと使い捨て食器との表面を完全に張り合わせるようにする、という手順が含まれることを特徴とする請求項5に記載の使い捨て食器である。
【請求項7】
前記隔離層は、耐高温食品級の熱可塑性プラスチック材又は熱硬化性プラスチック材であり、しかも、浸漬泡で使い捨て食器の表面に成形されていることを特徴とする請求項1に記載の使い捨て食器である。
【請求項8】
前記浸漬法は、
a. 液体の熱可塑性又は熱硬化性プラスチック材であり、しかも、可塑槽内に置くこと。
b. 使い捨て食器を可塑槽に浸漬してから取り出す。
c. 液体の付着した熱可塑性又は熱硬化性プラスチック材の使い捨て食器を、回転乾燥装置に置き、表面の均一化、硬化を行う、という手順が含まれることを特徴とする請求項7に記載の使い捨て食器である。
【請求項9】
前記隔離層は、耐高温食品級の熱可塑性プラスチック材又は熱硬化性プラスチック材であり、しかも、フリーハンドブロー法で成形されていることを特徴とする請求項1に記載の使い捨て食器である。
【請求項10】
前記フリーハンドブロー法は、
a. オス型、メス型を選び、前記オス型、メス型内に予備成形、対称した凹槽があり、オス型、メス型を合わせた後、その対称した凹槽は中空置き室となり、その片側は外部と置き室を連接するつなぎ口が形成され、しかも、前記置き室の形は、使い捨て食器の外形に適合するものである。
b. ノズルをつなぎ口につなげ、ノズル内に液体の熱可塑性又は熱硬化性プラスチック材があり、高圧ガスでノズルの相対したつなぎ口の他方側にガスを充填して、それにより、液体の熱可塑性又は熱硬化性プラスチック材を、オス型、メス型を合わせた後に形成された置き室内に充填する。
c. オス型、メス型置き室内にある液体の熱可塑性又は熱硬化性プラスチック材が硬化後、型開き、離型成形を行う、という手順が含まれていることを特徴とする請求項9に記載の使い捨て食器である。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−297066(P2009−297066A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−151512(P2008−151512)
【出願日】平成20年6月10日(2008.6.10)
【出願人】(507289575)聯準科技股▲分▼有限公司 (1)
【出願人】(508119987)
【出願人】(507289586)
【Fターム(参考)】