調節できる靴底を有する靴
【課題】靴の使用者の足裏部に大きさを合わせることのできる靴底を有する靴を提供すること。
【解決手段】靴底2に固定されたつま革1と、該靴底2の上部に着脱可能に挿入できる中底3と、を有し、靴底2は、一つ以上の変形部6A等と、一つ以上のほぼ変形しない部分7A等と、を有し、変形部6A等は、靴底2の幅等を変化させることで靴底2を靴の使用者の足裏部の大きさに適合させることができ、靴が、靴底2を使用者の足の大きさに合うような好ましい変形状態に維持する手段14等を含む靴において、当該手段は、剛体部材14等で構成され、剛体部材14等は、中底3が靴の中に挿入されている時に少なくとも変形部6A等の一部と対応するような所定の位置で中底3に固定され、上記好ましい変形状態に靴底2を維持するような形状及び大きさで形成されていることを特徴とする。
【解決手段】靴底2に固定されたつま革1と、該靴底2の上部に着脱可能に挿入できる中底3と、を有し、靴底2は、一つ以上の変形部6A等と、一つ以上のほぼ変形しない部分7A等と、を有し、変形部6A等は、靴底2の幅等を変化させることで靴底2を靴の使用者の足裏部の大きさに適合させることができ、靴が、靴底2を使用者の足の大きさに合うような好ましい変形状態に維持する手段14等を含む靴において、当該手段は、剛体部材14等で構成され、剛体部材14等は、中底3が靴の中に挿入されている時に少なくとも変形部6A等の一部と対応するような所定の位置で中底3に固定され、上記好ましい変形状態に靴底2を維持するような形状及び大きさで形成されていることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用者の足裏部に合わせて大きさを調製できる靴底を有する靴及び、使用者の足裏部に合わせて上記靴の靴底の大きさを調節する方法に関し、各独立請求項に記載された特徴部分に従う。
【背景技術】
【0002】
上述した種の靴、すなわち、靴の使用者の足裏部の固有の大きさに適合させることができる靴底を有する靴は、その製造について、直面し且つ過去の文献に記載された問題を有するとして長く知られている。
【0003】
特許文献1には、靴底を伸長させることのできる変形材料で形成された挿入物を含む靴底と、靴底を所望の伸張された状態に維持するためのねじ部材とを有する靴について記載されている。
【0004】
特許文献2には、靴底を異なった方向に変形させることができる挿入物及び/又は開口部を有し、その変形によって、靴の使用者の足裏部の固有の大きさに適合させることができる靴底が記載されており、また、当該文献には、靴底を好ましい変形状態に維持するための種々の手段、すなわち、紐を含む部材、ラック型の部材、ねじで挟むための部材等が記載されている。
【0005】
上記問題を解決する同様の技術が特許文献3〜9にも記載されている。
【0006】
これら全ての先行特許は、靴底を好ましい変形状態に維持するために靴の製造及び組み立てを煩雑なものとする機械的手段を使用するので、それを実行することが容易ではなく、摩滅しやすく、しかも壊れた場合には、一般的に靴全体を交換する必要がある。靴底を好ましい変形状態に維持する機械的手段の使用についてのもう一つの手段が、特許文献10に記載されている。この文献では、靴底の本体内に具備され適当に形成されたシートに挿入されるT字形の剛体挿入物を用いている。
【0007】
この手段にも、いくつかの欠点がある。第1の欠点のとして、挿入物を嵌合する靴底の台に設けられた各々の穴にスナップ係合(snap−engage)される突出部材の挿入物の存在により、靴底と挿入物による靴の変形が予め定まったいくつかの位置にしか行うことができない。
【0008】
この先行特許で記載された技術は、剛体挿入物の縦軸に沿って働く張力や圧力は、結果として挿入物の位置を変化させ靴の形状を変化させるには、十分な大きさであるが、靴底を好ましい変形状態に安定的且つ長期的に維持することはできない。
【0009】
【特許文献1】DE59,317
【特許文献2】US5,792,912
【特許文献3】US641,642
【特許文献4】WO9628053
【特許文献5】US2,497,175
【特許文献6】US2,112,052
【特許文献7】US2002178617
【特許文献8】US2004211090
【特許文献9】US3,541,708
【特許文献10】US6,237,255
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、靴の使用者の足裏部に大きさを合わせることのできる靴底を有する靴を提供することと、上述の欠点を克服し、特に、変形状態において形状を維持するために製造及び組み立てが容易で、靴底が使用者の足裏部の固有の大きさに最適の形態で適合するように靴底の変形を調整でき、その変形を助長又は減少させようとする圧力がかかっていても、時が経つにつれてその変形の維持を確実なものとなる手段を有する靴の靴底の大きさを調整する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
これらの目的及びこの技術の当業者にとって明らかな他の目的は、独立請求項の特徴部分に従う靴及び方法によって達成される。
【0012】
本発明は、限定されない例のために提供された添付の図面からより明白なものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1を参照すると、本発明の靴は、この技術の専門家にとって明らかなことであるが、例えば、縫い付け又は接着等の通常の方法で靴底2に固定された上部分すなわち、つま革1と、靴底2上でつま革の中に挿入される中底3を有している。このつま革は、上記目的のために適したどのような材料で作られても良く、特に、履物の分野で通常使用されているタイプの少なくとも部分的に弾性力を有する材料である。
【0014】
利点として、そのつま革は、変形に伴って当該つま革の大きさ、特に、幅が変化しないように少なくとも多少の弾性を有する材料で形成された挿入物1Bを靴底に固定された下方の周の部分に近接した位置に有している。
【0015】
例に示される靴底2は、相互に連結された2つの部分の組み合わせで構成される、すなわち、地面と部分的に接触する下面4Aを有する中間部4と、地面と接触する複数の部材を有し、踵5Aと鋲5Bとして機能する外部分5の2つの部分である。この外部分は、当技術分野の専門家にとって周知のものであり、例えば、踵部分や足の前方の部分等の異なった多くの部分で形成され、この外部分は、地面上での足の載置の衝撃を弱めるように作用する。
【0016】
図1を参照すると、靴底2の中間部4は、いくつかの部分を含んでいる。すなわち、変形部6A、6Bと実質的な非変形部7A、B、Cである。当該変形部6A、Bの変形により、少なくとも部分的に靴底の大きさを変化させることができ且つ、その靴底の大きさを靴の使用者の足裏部の大きさに合わせることができる。
【0017】
本明細書において、変形及び非変形材料の定義は、変形材料を変形させる力と同等の力にさらされた時に、ある材料が変形しなければ非変形であるという意味で理解されることに注目すべきである。
【0018】
好ましい実施の形態によれば、変形部6A−Bがその目的を果たすために塑性樹脂材料、例えば、エラストマー、特に、自然ゴム、合成ゴム、加硫ゴムや射出成型された熱可塑性樹脂で形成される一方、中間靴底4の非変形部7A−Cは、革で形成されている。
【0019】
変形部6A−Bが、図4A−Mに示される種々の外形をとることができる中間の鞴部9によって相互に接続された同一平面上の突部8を有する(4A−M)ことが好ましい。いくつかの実施態様(4A−G)において変形部の突部8は、当該突部8と同じ形状及び大きさを有し非変形部7A−C内に設けられている凹台10に嵌合されることで、突部8と靴底の中間部4の上面4Bが実質的に同一平面上に位置される。この変形部6A−Bと非変形部7A―Cは、好ましくは、変形部6A−Bを非変形部7A−Cに成形、接着、縫い付け等の当該技術の専門化が用いる周知の方法で取り付けることで、相互に堅く結合されている。
【0020】
他の実施態様(図4H−M)では、突部8と全ての変形部9が地面と接触する靴底の下部分5と共に統合されている。この場合、靴底部分5と変形部は、同じ材料か或いは、異なる材料で形成され、例えば、靴底部分5が部分4の材料より密度が高い状態で地面と接触するように通常成形又は射出成型によって形成される。その他に、突部8Aを例えば、接着、縫いつけ、一体成形、射出成型等の良く知られた方法で革の靴底4に固定することもできる。なお、革靴底4は、前述の台10と同一の台(図示せず)を当該台10の下方に有している。その他に、その突部を部分5Bの下に設け、当該部分5Bと共に革靴底4に固定しても良い。
【0021】
図4A−Mに示すように、鞴部9は、例えば、図4A、B、Mに示される上方又は下方に向いたU字形やV字形、図4A、B、Mに示すように2つの相互に傾いたV字形(図4C)、鞴の中央でより大きく構成され交互に配置された複数のUにより示される形状、交互に配置された細長い同一形状のUにより表される形状(図4D)、長く幅が狭い同一形状の複数のUを連続に配置してなる形状(図4E)、非変形状態で端部が結合して収縮する複数のUの形状(図4L)、中央の幅の狭いUと交互に並ぶ状態で幅の広いUが連続して配置された形状(図4F)、種々の大きさの傾いたVが交互に連続的に配置された形状、横側の部分よりも長い中央部分を有し、非変形状態でT字形であり、変形状態でU字形である部分(図4H、I)の形状等の種々の形状をとることができる。
【0022】
変形部の特定形状の嵌合をより好適に行うために、上記変形部を嵌合する目的で靴底4に設けられた台10の壁部が、非変形状態において鞴部の各々の壁部に対する橋台として作用するように上方部10A(図4C)又は下方部10B(図4D)が相互に近づく傾斜した壁部を含む。有利なことに、これら橋台の表面が相互に接続されていないので、鞴部の変形を容易なものとすることができる。傾斜した壁部10Bを下方で近づける場合、地面と接触する鞴の面を制限する一方で、相対的に大きな鞴部を嵌合することができる。
【0023】
鞴形状の変形部の方が、平坦な変形部よりも好ましい。すなわち、鞴形状の変形部は、例えば、長方形のような連続した閉じた断面形状の部分を有しており、この点において、その鞴形状のため上記変形部を広げるために要求される力が、変形部が平坦である場合に働く力よりも小さい。従って、変形部が破壊される危険或いは、変形のための張力にさらされた場合に非変形部から離脱する危険もより少ない。
【0024】
変形部が連続した長形状を有し靴底の縦軸Sについて左右対称に配置されるということも利点である。それは、当該配置と形状により、変形部の抵抗の更なる向上及びより一様な靴底の変形を確実なものとするからである。なお、これは、変形鞴部の端部13が靴底の側端で開口している靴に限られる。
【0025】
上述の変形部は、種々の横断した形状に加えて、長手方向に延在する長さや又は形状及び当該変形部の位置を種々変更することができる。
【0026】
図1は、靴底の部分において土踏まずの部分に位置するU字の端部13から靴底の外縁に沿って足の前方部分に伸張するU字形状を有する第1変形部6Aと、土踏まずの部分で靴底の縦軸Sを跨いで延在するやや弓形の第2変形部6Bを示している。第1変形部6Aは、第2変形部が靴底の伸長を許容する一方、周の変形、すなわち、靴底の前部分の広がりを許容する。
【0027】
図2Aは、靴底の外縁に沿って実質的に靴底の周と等しい閉じた形状を有し靴底の外端に配置される第1変形部16Aを示している。この形状により、靴底のあらゆる部分を広げることができる。この拡張をより好適なものとするために、図2Aの第1閉部分16Aと同じものでその内部に設けられる第2部分を付加しても良い。
【0028】
図2Bは、足の前方の部分において靴底の縦軸Sに対して左右対称に配置され、靴底のつま先部分及び土踏まずの部分での終端である端部26Cを有する一対の変形部26Aと、上記軸に跨った状態で土踏まず部分に設けられ波状に配置された第2部分26Bを示している。
【0029】
図2Cは、靴底の縦軸Sに実質的に重なる状態でつま先の部分から踵の部分まで延在する第1変形部36Aと、縦軸に跨り土踏まずの部分に設けられた第2部分36Bを示す。
【0030】
図2Dは、足の前方の部分で靴底の縦軸Sについて左右対称で、靴底のつま先部分と土踏まずの部分で終了する端部46Cを有し延在する崩れたMの形状である一対の変形部分46Aと、踵部分に頂点が配置され且つその端部が土踏の部分で終了している第2長V字形部分46Bを示している。
【0031】
図2Eは、図1に示される部分6Aに一致する唯一の変形部56Aを示している。
【0032】
図2Fは、縦軸Sに重なった状態で踵部分から土踏まずの部分まで延在し、土踏まずの部分で縦軸Sに対して対称で、靴底の外周に沿うことで当該靴底の踵部分で再び合流するように分割され延在する弓型腕部66Bを有する変形部66Aを示している。
【0033】
図2Gは、図2Aの部分16Aに実質的に一致する第1部分76Aと、部分76Aに接続されている以外は実質的に図1の部分6Bと同一の中央部76Bを示している。
【0034】
図2Hは、靴底の縦軸に平行及び垂直である格子を形成する複数の変形部86A、Bを示している。
【0035】
図3A、3Bは、土踏まずとつま先部分にある端部13と共に、足の前方部分で靴底の縦軸について左右対称に配置された弓形の変形部分96Aを示している。
【0036】
靴を変形させるために、力F(図3B)が、靴底の周を広げる及び又は伸ばす又は縮めるために、実質的に靴と垂直な方向に作用する必要がある。すなわち、変形部の厚さは、例えば、図3A、3Bに示されるように、F1からF2(図3A、B)程度である。本発明に従う変形によれば、幅又は長さにおいて1〜10mmである。
【0037】
本発明の靴底を希望する変形状態に維持するために、靴の中底3は、1つ又は2以上の適当な大きさの堅い挿入物14を有する。これら挿入物は、靴底を包む平坦部14Aと、その平坦部14からつま革の側面に沿って延びる側面部14bを有することが好ましい。その平坦部14Aは、開口部Cによって格子形状を呈し、挿入物14は、例えば、剛性が高いという類似の性質を備えた金属や可塑性等の変形しない剛体の材料で形成されることが好ましい。その挿入物は、好ましくは、接着、射出成形、一体成形により中底3の下面に堅く固定される。
【0038】
図1に示される挿入物によって、中底3を靴に挿入することで2種類の効果が得られる。靴底4の足の前の部分は、剛体挿入物14の存在によって、挿入物の幅L2と等しい幅である幅L1を維持するように変形する。
【0039】
靴底の部分の変形に依存して、より大きい又は小さいサイズで且つ適当な形状を有する挿入物が使用される。例えば、図2Cにおいて破線で示された十字形挿入物24によって、足の前方の領域において長さと幅の両方を変化させるように靴底の変形を行うことができ、当該変形が維持される。
【0040】
仮に、腕部24Aを除去し、腕部24Bのみを残すと、長さを変化させる変形のみが可能である。図2Dの破線で示され符号34が付される挿入物によって、踵の領域のみ幅を変化させるような変形を行うことができる。
【0041】
中底3が剛体挿入物14によって靴底2から起き上がることを防止するために、その挿入物14は、当該挿入物14を靴底から取外し可能な状態で固定する手段18を有する。このため、その挿入物14は、例えば、その下面から突出して外部に取り付けられ靴底4に設けられた孔20を貫通し靴底の外側部分の部材5B(矢印Aで示される)に設けられたねじ孔5Cに螺合するねじ19を有している。
【0042】
本発明によれば、当該発明の靴のそれぞれのサイズに対して、購入者は、それぞれ種々の剛体挿入物を有する複数の異なった中底を利用することができる。例えば、仮に、購入者が、サイズ8の靴を購入した場合、幅が広い、普通或いは幅が狭い等の足裏部に合った種々の剛体挿入物を用いなければ多くの中底が、サイズ8の靴に関して全て使い古されるであろう。
【0043】
購入者の足に最も合う中底が選ばれた後に、中底が靴に挿入され、当該中底に剛体挿入物が取付けられているため、靴底が変形して、中底の大きさに適合し靴の使用中は当該変形が維持される。
【0044】
従って、本発明により、同じサイズの靴に対して、購入者は、靴底のすべて或いは、特定部分のみを靴のサイズの±0.5の範囲内で適応させることができる。
【0045】
注目すべきは、剛体挿入物14の鍔部14B(図1)により、つま革1の形状や大きさを少なくとも部分的に修正することができ、そして、特に、その鍔部14Bの部分や挿入物1Bは、少なくとも部分的に弾性のある部材で構成される点である。この点において、中底3を挿入する際に、個人に合わせた靴底の伸張だけでなく、つま革の伸張も、上記鍔部14Bにより達成される。
【0046】
最後に、本発明は、一つの例によってのみ記載されており、本発明の概念の中において多数の変更が可能であることに注目すべきである。例えば、実質的に非変形の革部7A−Cを可塑性部材に替え、靴底2を可塑性を有する物質で一体的に形成しても良い。また、部材5A−5Bと上記部分7A−Cに統合された変形部6A−6Bを、例えば、通常成形及び/又は射出成形で形成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明にかかる第1の靴の具体例の展開斜視図である。
【図2A】上方から見た靴底の形態を示す図である。
【図2B】上方から見た靴底の形態を示す図である。
【図2C】上方から見た靴底の形態を示す図である。
【図2D】上方から見た靴底の形態を示す図である。
【図2E】上方から見た靴底の形態を示す図である。
【図2F】上方から見た靴底の形態を示す図である。
【図2G】上方から見た靴底の形態を示す図である。
【図2H】上方から見た靴底の形態を示す図である。
【図3A】非変形状態及び変形状態において上方から見た更なる靴底の形態を示す図である。
【図3B】非変形状態及び変形状態において上方から見た更なる靴底の形態を示す図である。
【図4A】変形する靴底の要素を図1の線4−4で切った概略断面図である。
【図4B】変形する靴底の要素を図1の線4−4で切った概略断面図である。
【図4C】変形する靴底の要素を図1の線4−4で切った概略断面図である。
【図4D】変形する靴底の要素を図1の線4−4で切った概略断面図である。
【図4E】変形する靴底の要素を図1の線4−4で切った概略断面図である。
【図4F】変形する靴底の要素を図1の線4−4で切った概略断面図である。
【図4G】変形する靴底の要素を図1の線4−4で切った概略断面図である。
【図4H】変形する靴底の要素を図1の線4−4で切った概略断面図である。
【図4I】変形する靴底の要素を図1の線4−4で切った概略断面図である。
【図4L】変形する靴底の要素を図1の線4−4で切った概略断面図である。
【図4M】変形する靴底の要素を図1の線4−4で切った概略断面図である。
【符号の説明】
【0048】
1 つま革
2 靴底
3 中底
4 中間部
5 外部分
6A、B 変形部分
7A、7B、7C 非変形部分
8 突部
9 鞴
10 台
14 剛体部材
16A 変形部
19 歯
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用者の足裏部に合わせて大きさを調製できる靴底を有する靴及び、使用者の足裏部に合わせて上記靴の靴底の大きさを調節する方法に関し、各独立請求項に記載された特徴部分に従う。
【背景技術】
【0002】
上述した種の靴、すなわち、靴の使用者の足裏部の固有の大きさに適合させることができる靴底を有する靴は、その製造について、直面し且つ過去の文献に記載された問題を有するとして長く知られている。
【0003】
特許文献1には、靴底を伸長させることのできる変形材料で形成された挿入物を含む靴底と、靴底を所望の伸張された状態に維持するためのねじ部材とを有する靴について記載されている。
【0004】
特許文献2には、靴底を異なった方向に変形させることができる挿入物及び/又は開口部を有し、その変形によって、靴の使用者の足裏部の固有の大きさに適合させることができる靴底が記載されており、また、当該文献には、靴底を好ましい変形状態に維持するための種々の手段、すなわち、紐を含む部材、ラック型の部材、ねじで挟むための部材等が記載されている。
【0005】
上記問題を解決する同様の技術が特許文献3〜9にも記載されている。
【0006】
これら全ての先行特許は、靴底を好ましい変形状態に維持するために靴の製造及び組み立てを煩雑なものとする機械的手段を使用するので、それを実行することが容易ではなく、摩滅しやすく、しかも壊れた場合には、一般的に靴全体を交換する必要がある。靴底を好ましい変形状態に維持する機械的手段の使用についてのもう一つの手段が、特許文献10に記載されている。この文献では、靴底の本体内に具備され適当に形成されたシートに挿入されるT字形の剛体挿入物を用いている。
【0007】
この手段にも、いくつかの欠点がある。第1の欠点のとして、挿入物を嵌合する靴底の台に設けられた各々の穴にスナップ係合(snap−engage)される突出部材の挿入物の存在により、靴底と挿入物による靴の変形が予め定まったいくつかの位置にしか行うことができない。
【0008】
この先行特許で記載された技術は、剛体挿入物の縦軸に沿って働く張力や圧力は、結果として挿入物の位置を変化させ靴の形状を変化させるには、十分な大きさであるが、靴底を好ましい変形状態に安定的且つ長期的に維持することはできない。
【0009】
【特許文献1】DE59,317
【特許文献2】US5,792,912
【特許文献3】US641,642
【特許文献4】WO9628053
【特許文献5】US2,497,175
【特許文献6】US2,112,052
【特許文献7】US2002178617
【特許文献8】US2004211090
【特許文献9】US3,541,708
【特許文献10】US6,237,255
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、靴の使用者の足裏部に大きさを合わせることのできる靴底を有する靴を提供することと、上述の欠点を克服し、特に、変形状態において形状を維持するために製造及び組み立てが容易で、靴底が使用者の足裏部の固有の大きさに最適の形態で適合するように靴底の変形を調整でき、その変形を助長又は減少させようとする圧力がかかっていても、時が経つにつれてその変形の維持を確実なものとなる手段を有する靴の靴底の大きさを調整する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
これらの目的及びこの技術の当業者にとって明らかな他の目的は、独立請求項の特徴部分に従う靴及び方法によって達成される。
【0012】
本発明は、限定されない例のために提供された添付の図面からより明白なものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1を参照すると、本発明の靴は、この技術の専門家にとって明らかなことであるが、例えば、縫い付け又は接着等の通常の方法で靴底2に固定された上部分すなわち、つま革1と、靴底2上でつま革の中に挿入される中底3を有している。このつま革は、上記目的のために適したどのような材料で作られても良く、特に、履物の分野で通常使用されているタイプの少なくとも部分的に弾性力を有する材料である。
【0014】
利点として、そのつま革は、変形に伴って当該つま革の大きさ、特に、幅が変化しないように少なくとも多少の弾性を有する材料で形成された挿入物1Bを靴底に固定された下方の周の部分に近接した位置に有している。
【0015】
例に示される靴底2は、相互に連結された2つの部分の組み合わせで構成される、すなわち、地面と部分的に接触する下面4Aを有する中間部4と、地面と接触する複数の部材を有し、踵5Aと鋲5Bとして機能する外部分5の2つの部分である。この外部分は、当技術分野の専門家にとって周知のものであり、例えば、踵部分や足の前方の部分等の異なった多くの部分で形成され、この外部分は、地面上での足の載置の衝撃を弱めるように作用する。
【0016】
図1を参照すると、靴底2の中間部4は、いくつかの部分を含んでいる。すなわち、変形部6A、6Bと実質的な非変形部7A、B、Cである。当該変形部6A、Bの変形により、少なくとも部分的に靴底の大きさを変化させることができ且つ、その靴底の大きさを靴の使用者の足裏部の大きさに合わせることができる。
【0017】
本明細書において、変形及び非変形材料の定義は、変形材料を変形させる力と同等の力にさらされた時に、ある材料が変形しなければ非変形であるという意味で理解されることに注目すべきである。
【0018】
好ましい実施の形態によれば、変形部6A−Bがその目的を果たすために塑性樹脂材料、例えば、エラストマー、特に、自然ゴム、合成ゴム、加硫ゴムや射出成型された熱可塑性樹脂で形成される一方、中間靴底4の非変形部7A−Cは、革で形成されている。
【0019】
変形部6A−Bが、図4A−Mに示される種々の外形をとることができる中間の鞴部9によって相互に接続された同一平面上の突部8を有する(4A−M)ことが好ましい。いくつかの実施態様(4A−G)において変形部の突部8は、当該突部8と同じ形状及び大きさを有し非変形部7A−C内に設けられている凹台10に嵌合されることで、突部8と靴底の中間部4の上面4Bが実質的に同一平面上に位置される。この変形部6A−Bと非変形部7A―Cは、好ましくは、変形部6A−Bを非変形部7A−Cに成形、接着、縫い付け等の当該技術の専門化が用いる周知の方法で取り付けることで、相互に堅く結合されている。
【0020】
他の実施態様(図4H−M)では、突部8と全ての変形部9が地面と接触する靴底の下部分5と共に統合されている。この場合、靴底部分5と変形部は、同じ材料か或いは、異なる材料で形成され、例えば、靴底部分5が部分4の材料より密度が高い状態で地面と接触するように通常成形又は射出成型によって形成される。その他に、突部8Aを例えば、接着、縫いつけ、一体成形、射出成型等の良く知られた方法で革の靴底4に固定することもできる。なお、革靴底4は、前述の台10と同一の台(図示せず)を当該台10の下方に有している。その他に、その突部を部分5Bの下に設け、当該部分5Bと共に革靴底4に固定しても良い。
【0021】
図4A−Mに示すように、鞴部9は、例えば、図4A、B、Mに示される上方又は下方に向いたU字形やV字形、図4A、B、Mに示すように2つの相互に傾いたV字形(図4C)、鞴の中央でより大きく構成され交互に配置された複数のUにより示される形状、交互に配置された細長い同一形状のUにより表される形状(図4D)、長く幅が狭い同一形状の複数のUを連続に配置してなる形状(図4E)、非変形状態で端部が結合して収縮する複数のUの形状(図4L)、中央の幅の狭いUと交互に並ぶ状態で幅の広いUが連続して配置された形状(図4F)、種々の大きさの傾いたVが交互に連続的に配置された形状、横側の部分よりも長い中央部分を有し、非変形状態でT字形であり、変形状態でU字形である部分(図4H、I)の形状等の種々の形状をとることができる。
【0022】
変形部の特定形状の嵌合をより好適に行うために、上記変形部を嵌合する目的で靴底4に設けられた台10の壁部が、非変形状態において鞴部の各々の壁部に対する橋台として作用するように上方部10A(図4C)又は下方部10B(図4D)が相互に近づく傾斜した壁部を含む。有利なことに、これら橋台の表面が相互に接続されていないので、鞴部の変形を容易なものとすることができる。傾斜した壁部10Bを下方で近づける場合、地面と接触する鞴の面を制限する一方で、相対的に大きな鞴部を嵌合することができる。
【0023】
鞴形状の変形部の方が、平坦な変形部よりも好ましい。すなわち、鞴形状の変形部は、例えば、長方形のような連続した閉じた断面形状の部分を有しており、この点において、その鞴形状のため上記変形部を広げるために要求される力が、変形部が平坦である場合に働く力よりも小さい。従って、変形部が破壊される危険或いは、変形のための張力にさらされた場合に非変形部から離脱する危険もより少ない。
【0024】
変形部が連続した長形状を有し靴底の縦軸Sについて左右対称に配置されるということも利点である。それは、当該配置と形状により、変形部の抵抗の更なる向上及びより一様な靴底の変形を確実なものとするからである。なお、これは、変形鞴部の端部13が靴底の側端で開口している靴に限られる。
【0025】
上述の変形部は、種々の横断した形状に加えて、長手方向に延在する長さや又は形状及び当該変形部の位置を種々変更することができる。
【0026】
図1は、靴底の部分において土踏まずの部分に位置するU字の端部13から靴底の外縁に沿って足の前方部分に伸張するU字形状を有する第1変形部6Aと、土踏まずの部分で靴底の縦軸Sを跨いで延在するやや弓形の第2変形部6Bを示している。第1変形部6Aは、第2変形部が靴底の伸長を許容する一方、周の変形、すなわち、靴底の前部分の広がりを許容する。
【0027】
図2Aは、靴底の外縁に沿って実質的に靴底の周と等しい閉じた形状を有し靴底の外端に配置される第1変形部16Aを示している。この形状により、靴底のあらゆる部分を広げることができる。この拡張をより好適なものとするために、図2Aの第1閉部分16Aと同じものでその内部に設けられる第2部分を付加しても良い。
【0028】
図2Bは、足の前方の部分において靴底の縦軸Sに対して左右対称に配置され、靴底のつま先部分及び土踏まずの部分での終端である端部26Cを有する一対の変形部26Aと、上記軸に跨った状態で土踏まず部分に設けられ波状に配置された第2部分26Bを示している。
【0029】
図2Cは、靴底の縦軸Sに実質的に重なる状態でつま先の部分から踵の部分まで延在する第1変形部36Aと、縦軸に跨り土踏まずの部分に設けられた第2部分36Bを示す。
【0030】
図2Dは、足の前方の部分で靴底の縦軸Sについて左右対称で、靴底のつま先部分と土踏まずの部分で終了する端部46Cを有し延在する崩れたMの形状である一対の変形部分46Aと、踵部分に頂点が配置され且つその端部が土踏の部分で終了している第2長V字形部分46Bを示している。
【0031】
図2Eは、図1に示される部分6Aに一致する唯一の変形部56Aを示している。
【0032】
図2Fは、縦軸Sに重なった状態で踵部分から土踏まずの部分まで延在し、土踏まずの部分で縦軸Sに対して対称で、靴底の外周に沿うことで当該靴底の踵部分で再び合流するように分割され延在する弓型腕部66Bを有する変形部66Aを示している。
【0033】
図2Gは、図2Aの部分16Aに実質的に一致する第1部分76Aと、部分76Aに接続されている以外は実質的に図1の部分6Bと同一の中央部76Bを示している。
【0034】
図2Hは、靴底の縦軸に平行及び垂直である格子を形成する複数の変形部86A、Bを示している。
【0035】
図3A、3Bは、土踏まずとつま先部分にある端部13と共に、足の前方部分で靴底の縦軸について左右対称に配置された弓形の変形部分96Aを示している。
【0036】
靴を変形させるために、力F(図3B)が、靴底の周を広げる及び又は伸ばす又は縮めるために、実質的に靴と垂直な方向に作用する必要がある。すなわち、変形部の厚さは、例えば、図3A、3Bに示されるように、F1からF2(図3A、B)程度である。本発明に従う変形によれば、幅又は長さにおいて1〜10mmである。
【0037】
本発明の靴底を希望する変形状態に維持するために、靴の中底3は、1つ又は2以上の適当な大きさの堅い挿入物14を有する。これら挿入物は、靴底を包む平坦部14Aと、その平坦部14からつま革の側面に沿って延びる側面部14bを有することが好ましい。その平坦部14Aは、開口部Cによって格子形状を呈し、挿入物14は、例えば、剛性が高いという類似の性質を備えた金属や可塑性等の変形しない剛体の材料で形成されることが好ましい。その挿入物は、好ましくは、接着、射出成形、一体成形により中底3の下面に堅く固定される。
【0038】
図1に示される挿入物によって、中底3を靴に挿入することで2種類の効果が得られる。靴底4の足の前の部分は、剛体挿入物14の存在によって、挿入物の幅L2と等しい幅である幅L1を維持するように変形する。
【0039】
靴底の部分の変形に依存して、より大きい又は小さいサイズで且つ適当な形状を有する挿入物が使用される。例えば、図2Cにおいて破線で示された十字形挿入物24によって、足の前方の領域において長さと幅の両方を変化させるように靴底の変形を行うことができ、当該変形が維持される。
【0040】
仮に、腕部24Aを除去し、腕部24Bのみを残すと、長さを変化させる変形のみが可能である。図2Dの破線で示され符号34が付される挿入物によって、踵の領域のみ幅を変化させるような変形を行うことができる。
【0041】
中底3が剛体挿入物14によって靴底2から起き上がることを防止するために、その挿入物14は、当該挿入物14を靴底から取外し可能な状態で固定する手段18を有する。このため、その挿入物14は、例えば、その下面から突出して外部に取り付けられ靴底4に設けられた孔20を貫通し靴底の外側部分の部材5B(矢印Aで示される)に設けられたねじ孔5Cに螺合するねじ19を有している。
【0042】
本発明によれば、当該発明の靴のそれぞれのサイズに対して、購入者は、それぞれ種々の剛体挿入物を有する複数の異なった中底を利用することができる。例えば、仮に、購入者が、サイズ8の靴を購入した場合、幅が広い、普通或いは幅が狭い等の足裏部に合った種々の剛体挿入物を用いなければ多くの中底が、サイズ8の靴に関して全て使い古されるであろう。
【0043】
購入者の足に最も合う中底が選ばれた後に、中底が靴に挿入され、当該中底に剛体挿入物が取付けられているため、靴底が変形して、中底の大きさに適合し靴の使用中は当該変形が維持される。
【0044】
従って、本発明により、同じサイズの靴に対して、購入者は、靴底のすべて或いは、特定部分のみを靴のサイズの±0.5の範囲内で適応させることができる。
【0045】
注目すべきは、剛体挿入物14の鍔部14B(図1)により、つま革1の形状や大きさを少なくとも部分的に修正することができ、そして、特に、その鍔部14Bの部分や挿入物1Bは、少なくとも部分的に弾性のある部材で構成される点である。この点において、中底3を挿入する際に、個人に合わせた靴底の伸張だけでなく、つま革の伸張も、上記鍔部14Bにより達成される。
【0046】
最後に、本発明は、一つの例によってのみ記載されており、本発明の概念の中において多数の変更が可能であることに注目すべきである。例えば、実質的に非変形の革部7A−Cを可塑性部材に替え、靴底2を可塑性を有する物質で一体的に形成しても良い。また、部材5A−5Bと上記部分7A−Cに統合された変形部6A−6Bを、例えば、通常成形及び/又は射出成形で形成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明にかかる第1の靴の具体例の展開斜視図である。
【図2A】上方から見た靴底の形態を示す図である。
【図2B】上方から見た靴底の形態を示す図である。
【図2C】上方から見た靴底の形態を示す図である。
【図2D】上方から見た靴底の形態を示す図である。
【図2E】上方から見た靴底の形態を示す図である。
【図2F】上方から見た靴底の形態を示す図である。
【図2G】上方から見た靴底の形態を示す図である。
【図2H】上方から見た靴底の形態を示す図である。
【図3A】非変形状態及び変形状態において上方から見た更なる靴底の形態を示す図である。
【図3B】非変形状態及び変形状態において上方から見た更なる靴底の形態を示す図である。
【図4A】変形する靴底の要素を図1の線4−4で切った概略断面図である。
【図4B】変形する靴底の要素を図1の線4−4で切った概略断面図である。
【図4C】変形する靴底の要素を図1の線4−4で切った概略断面図である。
【図4D】変形する靴底の要素を図1の線4−4で切った概略断面図である。
【図4E】変形する靴底の要素を図1の線4−4で切った概略断面図である。
【図4F】変形する靴底の要素を図1の線4−4で切った概略断面図である。
【図4G】変形する靴底の要素を図1の線4−4で切った概略断面図である。
【図4H】変形する靴底の要素を図1の線4−4で切った概略断面図である。
【図4I】変形する靴底の要素を図1の線4−4で切った概略断面図である。
【図4L】変形する靴底の要素を図1の線4−4で切った概略断面図である。
【図4M】変形する靴底の要素を図1の線4−4で切った概略断面図である。
【符号の説明】
【0048】
1 つま革
2 靴底
3 中底
4 中間部
5 外部分
6A、B 変形部分
7A、7B、7C 非変形部分
8 突部
9 鞴
10 台
14 剛体部材
16A 変形部
19 歯
【特許請求の範囲】
【請求項1】
靴底(2)に固定されたつま革(1)と、前記靴底の上部に着脱可能に挿入できる中底(3)と、を有し、前記靴底(2)は、少なくとも一つの変形部(6A、B;16A、B;26A、B;36A、B;46A、B;56A、B;66A、B;76A、B;86A、B;96A、B)と、少なくとも一つのほぼ変形しない非変形部分(7A、B、C)と、を有し、前記変形部は、前記靴底の幅、長さ及び周の長さの少なくとも1つを少なくとも部分的に変化させることができ、それによって靴底を靴の使用者の足裏部の大きさに適合させることができ、前記靴底を使用者の足の大きさに合うような好ましい変形状態に維持する手段(14;24;34)を含む靴において、
好ましい変形状態に靴底を維持する手段は、少なくとも1つの実質的に剛体の部材(14;23;34)で構成され、該剛体部材は、中底(3)が靴の中に挿入されている時に該部材が少なくとも前記靴底の変形部(6A,B;16A,B;26A,B;36A,B;46A,B;56A,B;66A,B;76A,B;86A,B;96A,B)の一部と対応するような所定の位置で前記中底に固定され、前記剛体部材は、前記好ましい変形状態に靴底を維持するような形状及び大きさで形成されていることを特徴とする靴。
【請求項2】
各靴のサイズ毎に、特定の靴の使用者のために該使用者の足裏部の大きさに最も適応して選択できるように、種々の大きさ及び/又は形状の剛体部材(14;24;34)を含む複数の種々の中底(3)を含み、
該中底(3)が全て、同サイズの靴の中にその靴底(2)を変形させることなく挿入することができることを特徴とする請求項1に記載の靴。
【請求項3】
前記剛体部材(14;23;34)が、板状体(14A)である請求項1に記載の靴。
【請求項4】
剛体部材(14;24;34)が、つま革(1)を変形させるためにつま革の側部(1A)に沿って延在する鍔部(14B)まで伸張する平坦部分(14A)を有することを特徴とする請求項1に記載の靴。
【請求項5】
前記剛体部材(14;24;34)と中底(3)が、一体に構成されたことを特徴とする請求項1に記載の靴。
【請求項6】
靴底(2)が、互いに結合される2つの部材、すなわち、地面に部分的に接触する下面(4A)を有する中間部(4)と、地面と接触する複数の部材(5A、B)を有する外部分(5)と、の組み合わせで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の靴。
【請求項7】
靴底(2)の中間部(4)が、変形部(6A、6B)と実質的に変形しない非変形部分(7A、7B、7C)を有し、前記変形部(6A、B)は、靴底の大きさを靴の使用者の足裏部の大きさに適用させるように少なくとも部分的に変形させることができることを特徴とする請求項6に記載の靴。
【請求項8】
変形部(6A−B)が天然ゴム、合成ゴム、加硫ゴムや射出成型された熱可塑性樹脂であるのに対して、中間の靴底(2)の非変形部(7A−C)が、革製であることを特徴とする請求項1に記載の靴。
【請求項9】
変形部(6A―B)が、中間の鞴部(9)によって相互に連結された2つの同一平面上の突部(8)を有することを特徴とする請求項1に記載の靴。
【請求項10】
突部(8A)と全体の変形部(6A、B;16A、B;26A、B;36A、B;46A、B;56A、B;66A、B;76A、B;86A、B;96A、B)が、地面に接触する靴底の下部(5)と伴に一体に形成されることを特徴とする請求項9に記載の靴。
【請求項11】
靴底部分(5)と変形部(6A、B;16A、B;26A、B;36A、B;46A、B;56A、B;66A、B;76A、B;86A、B;96A、B)が、同じ材料或いは、異なる材料で形成され、例えば、靴底部分(5)が変形部より密度が高い状態で地面と接触するように通常成型又は射出成型によって形成されることを特徴とする請求項10に記載の靴。
【請求項12】
突部(8A)も、部分(5B)の下方に具備され、前記部分(5B)と伴に革製靴底(4)に固定されていることを特徴とする請求項9に記載の靴。
【請求項13】
変形部(6A、B;16A、B;26A、B;36A、B;46A、B;56A、B;66A、B;76A、B;86A、B;96A、B)は、鞴部(9)を有し、その断面形状が、上方又は下方に向いたU字形又はV字形、2つの相互に傾いたV字形、鞴部の中央でより大きく構成され交互に配置された複数のUにより示される形状、交互に配置された細長い同一形状のUにより表される形状、非変形状態で端部が結合して収縮する複数のUの形状、中央の幅の狭いUと交互に並ぶ状態で幅の広いUが連続して配置された形状、種々の大きさの傾いたVが交互に連続的に配置された形状、横の部分より長い中央部分を有し非変形状態でT字形であり、変形状態でU字形となる部分の形状の何れかの形状であることを特徴とする請求項1に記載の靴。
【請求項14】
変形部(6A、B;16A、B;26A、B;36A、B;46A、B;56A、B;66A、B;76A、B;86A、B;96A、B)の特定の横断形状の嵌合をより好適に行うために、前記変形部を嵌合する目的で靴底(4)に設けられた台10の壁部が、非変形状態において鞴のそれぞれの壁部に対する橋台として作用するように上方部(10A)又は下方部(10B)が相互に近づく傾斜した壁部を含むことを特徴とする請求項9に記載の靴。
【請求項15】
橋台面(10A)が、鞴(9)の変形を促進するために、鞴(9)の各表面に接続されていないことを特徴とする請求項14に記載の靴。
【請求項16】
変形部の突部(8)が、非変形部(7A−C)に具備され該突部(8)と同じ形状且つ同じ大きさを有する凹状台(10)に嵌合されることにより、突部(8)と靴底の中間部(4)の上面(4B)とが実質的に同一平面上となることを特徴とする請求項9に記載の靴。
【請求項17】
変形部(6A−B)と非変形部(7A−C)が、成形、接着或いは縫い付けによって変形部が非変形部に接合されることで強固に相互連結されていることを特徴とする請求項1に記載の靴。
【請求項18】
変形部(6A、B;16A、B;26A、B;36A、B;46A、B;56A、B;66A、B;76A、B;86A、B;96A、B)は、連続した長形状を有することを特徴とする請求項1に記載の靴。
【請求項19】
変形部(6A、B;16A、B;26A、B;36A、B;46A、B;56A、B;66A、B;76A、B;86A、B;96A、B)は、靴の長軸(S)に対して左右対称に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の靴。
【請求項20】
変形部(6A、B;16A、B;26A、B;36A、B;46A、B;56A、B;66A、B;76A、B;86A、B;96A、B)が、
靴底の部分において土踏まずの部分に位置するU字の端部(13)から靴底の外縁に沿って足の前方部分に伸張するU字形状、
土踏まずの部分で靴底の縦軸Sを跨いで延在するやや弓形の形状、
靴底の外縁に沿って実質的に靴底の周と等しい閉じた形状、
足の前方の部分でソールの縦軸Sに対して左右対称に配置されソールのつま先と土踏まずの部分に終端(26C)を有する2つの波形状、
上記軸(S)に跨る状態で土踏まずの部分に設けられる波形状、
靴底の縦軸Sに実質的に重なる状態でつま先の部分から踵の部分まで延在する長腕を有し、土踏まずの部分に設けられ軸(S)を跨いだ十字形状、
足の前方の部分で靴底の縦軸(S)について左右対称に配置され、靴底のつま先部分と土踏まずの部分で終了する端部を有した2つのMが崩れた形状、
踵の部分に頂点が配置され且つその端部が土踏まずの部分で終了している長形状のV字形状、
縦軸(S)に重なった部分と、靴底の踵部分から土踏まずの部分に延在しこの土踏まずの部分で縦軸(S)に対して左右対称で且つ靴底の外周に沿ってつま先部分で再び合流するように分岐した部分を有する長形状、
靴底の縦軸(S)に平行な部分とそれに垂直な部分を有する格子形状、
靴底の土踏まず部分とつま先部分に位置する端部を有すると伴に足の前方部分で縦軸について左右対称に配置された2つの弓部を有する弓形状、
の中から選択される一つの形状で形成されることを特徴とする請求項1に記載の靴。
【請求項21】
剛体挿入物(24)が、十字形状であることを特徴とする請求項1に記載の靴。
【請求項22】
剛体挿入物(24B)が、長形状で靴底(2)の一端から他端、すなわち、踵からつま先まで伸長していることを特徴とする請求項1に記載の靴。
【請求項23】
中底(3)が、剛体挿入物(14)によって靴底(2)から起きた状態となることを防ぐために、剛体挿入物(14、24、34)を靴底に着脱可能に固定する手段を有することを特徴とする請求項1に記載の靴。
【請求項24】
固定手段が、剛性部材(14)の下面から突出した状態で、靴底(4)に設けられた穴部を貫く歯(19)を有し、靴底(2)の外部部材(5B)に設けられる台に係合されることを特徴とする請求項23に記載の靴。
【請求項25】
靴底(2)が、可塑性材料により全体として一体に形成されることを特徴とする請求項1に記載の靴。
【請求項26】
請求項1の靴の靴底の大きさを特定の靴の使用者の足裏部の大きさに合わせる方法であって、
靴底の幅及び/又は長さ及び/又は周の長さを靴の使用者の足裏部の固有の大きさに合わせるために靴の靴底(2)の変形部(6A、B;16A、B;26A、B;36A、B;46A、B;56A、B;66A、B;76A、B;86A、B;96A、B)を少なくとも部分的に変形させる工程と、手段(14;24;34)の提供によって靴底の変形を維持する工程と、を有し、
各々の靴に対して特定の使用者の足の大きさに最も適合する中底(3)を前記靴に挿入可能な複数の異なる中底(3)から選択し、そして、靴底(2)の前記変形部分(6A、B;16A、B;26A、B;36A、B;46A、B;56A、B;66A、B;76A、B;86A、B;96A、B)が、特定の選択された中底を靴の中に挿入することによって変形され、前記中底(3)が、所定の位置に設けられた少なくとも一つの実質的に剛体の部材(14;24;34)を有し、前記中底が靴に挿入される時、前記剛体の部材は、少なくとも靴底(2)の変形部(6A、B;16A、B;26A、B;36A、B;46A、B;56A、B;66A、B;76A、B;86A、B;96A、B)の一部と一致するように配置され、靴底を靴の使用者の足裏部の大きさに適合するような変形状態に維持するための形状及び大きさに形成されることを特徴とする方法。
【請求項1】
靴底(2)に固定されたつま革(1)と、前記靴底の上部に着脱可能に挿入できる中底(3)と、を有し、前記靴底(2)は、少なくとも一つの変形部(6A、B;16A、B;26A、B;36A、B;46A、B;56A、B;66A、B;76A、B;86A、B;96A、B)と、少なくとも一つのほぼ変形しない非変形部分(7A、B、C)と、を有し、前記変形部は、前記靴底の幅、長さ及び周の長さの少なくとも1つを少なくとも部分的に変化させることができ、それによって靴底を靴の使用者の足裏部の大きさに適合させることができ、前記靴底を使用者の足の大きさに合うような好ましい変形状態に維持する手段(14;24;34)を含む靴において、
好ましい変形状態に靴底を維持する手段は、少なくとも1つの実質的に剛体の部材(14;23;34)で構成され、該剛体部材は、中底(3)が靴の中に挿入されている時に該部材が少なくとも前記靴底の変形部(6A,B;16A,B;26A,B;36A,B;46A,B;56A,B;66A,B;76A,B;86A,B;96A,B)の一部と対応するような所定の位置で前記中底に固定され、前記剛体部材は、前記好ましい変形状態に靴底を維持するような形状及び大きさで形成されていることを特徴とする靴。
【請求項2】
各靴のサイズ毎に、特定の靴の使用者のために該使用者の足裏部の大きさに最も適応して選択できるように、種々の大きさ及び/又は形状の剛体部材(14;24;34)を含む複数の種々の中底(3)を含み、
該中底(3)が全て、同サイズの靴の中にその靴底(2)を変形させることなく挿入することができることを特徴とする請求項1に記載の靴。
【請求項3】
前記剛体部材(14;23;34)が、板状体(14A)である請求項1に記載の靴。
【請求項4】
剛体部材(14;24;34)が、つま革(1)を変形させるためにつま革の側部(1A)に沿って延在する鍔部(14B)まで伸張する平坦部分(14A)を有することを特徴とする請求項1に記載の靴。
【請求項5】
前記剛体部材(14;24;34)と中底(3)が、一体に構成されたことを特徴とする請求項1に記載の靴。
【請求項6】
靴底(2)が、互いに結合される2つの部材、すなわち、地面に部分的に接触する下面(4A)を有する中間部(4)と、地面と接触する複数の部材(5A、B)を有する外部分(5)と、の組み合わせで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の靴。
【請求項7】
靴底(2)の中間部(4)が、変形部(6A、6B)と実質的に変形しない非変形部分(7A、7B、7C)を有し、前記変形部(6A、B)は、靴底の大きさを靴の使用者の足裏部の大きさに適用させるように少なくとも部分的に変形させることができることを特徴とする請求項6に記載の靴。
【請求項8】
変形部(6A−B)が天然ゴム、合成ゴム、加硫ゴムや射出成型された熱可塑性樹脂であるのに対して、中間の靴底(2)の非変形部(7A−C)が、革製であることを特徴とする請求項1に記載の靴。
【請求項9】
変形部(6A―B)が、中間の鞴部(9)によって相互に連結された2つの同一平面上の突部(8)を有することを特徴とする請求項1に記載の靴。
【請求項10】
突部(8A)と全体の変形部(6A、B;16A、B;26A、B;36A、B;46A、B;56A、B;66A、B;76A、B;86A、B;96A、B)が、地面に接触する靴底の下部(5)と伴に一体に形成されることを特徴とする請求項9に記載の靴。
【請求項11】
靴底部分(5)と変形部(6A、B;16A、B;26A、B;36A、B;46A、B;56A、B;66A、B;76A、B;86A、B;96A、B)が、同じ材料或いは、異なる材料で形成され、例えば、靴底部分(5)が変形部より密度が高い状態で地面と接触するように通常成型又は射出成型によって形成されることを特徴とする請求項10に記載の靴。
【請求項12】
突部(8A)も、部分(5B)の下方に具備され、前記部分(5B)と伴に革製靴底(4)に固定されていることを特徴とする請求項9に記載の靴。
【請求項13】
変形部(6A、B;16A、B;26A、B;36A、B;46A、B;56A、B;66A、B;76A、B;86A、B;96A、B)は、鞴部(9)を有し、その断面形状が、上方又は下方に向いたU字形又はV字形、2つの相互に傾いたV字形、鞴部の中央でより大きく構成され交互に配置された複数のUにより示される形状、交互に配置された細長い同一形状のUにより表される形状、非変形状態で端部が結合して収縮する複数のUの形状、中央の幅の狭いUと交互に並ぶ状態で幅の広いUが連続して配置された形状、種々の大きさの傾いたVが交互に連続的に配置された形状、横の部分より長い中央部分を有し非変形状態でT字形であり、変形状態でU字形となる部分の形状の何れかの形状であることを特徴とする請求項1に記載の靴。
【請求項14】
変形部(6A、B;16A、B;26A、B;36A、B;46A、B;56A、B;66A、B;76A、B;86A、B;96A、B)の特定の横断形状の嵌合をより好適に行うために、前記変形部を嵌合する目的で靴底(4)に設けられた台10の壁部が、非変形状態において鞴のそれぞれの壁部に対する橋台として作用するように上方部(10A)又は下方部(10B)が相互に近づく傾斜した壁部を含むことを特徴とする請求項9に記載の靴。
【請求項15】
橋台面(10A)が、鞴(9)の変形を促進するために、鞴(9)の各表面に接続されていないことを特徴とする請求項14に記載の靴。
【請求項16】
変形部の突部(8)が、非変形部(7A−C)に具備され該突部(8)と同じ形状且つ同じ大きさを有する凹状台(10)に嵌合されることにより、突部(8)と靴底の中間部(4)の上面(4B)とが実質的に同一平面上となることを特徴とする請求項9に記載の靴。
【請求項17】
変形部(6A−B)と非変形部(7A−C)が、成形、接着或いは縫い付けによって変形部が非変形部に接合されることで強固に相互連結されていることを特徴とする請求項1に記載の靴。
【請求項18】
変形部(6A、B;16A、B;26A、B;36A、B;46A、B;56A、B;66A、B;76A、B;86A、B;96A、B)は、連続した長形状を有することを特徴とする請求項1に記載の靴。
【請求項19】
変形部(6A、B;16A、B;26A、B;36A、B;46A、B;56A、B;66A、B;76A、B;86A、B;96A、B)は、靴の長軸(S)に対して左右対称に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の靴。
【請求項20】
変形部(6A、B;16A、B;26A、B;36A、B;46A、B;56A、B;66A、B;76A、B;86A、B;96A、B)が、
靴底の部分において土踏まずの部分に位置するU字の端部(13)から靴底の外縁に沿って足の前方部分に伸張するU字形状、
土踏まずの部分で靴底の縦軸Sを跨いで延在するやや弓形の形状、
靴底の外縁に沿って実質的に靴底の周と等しい閉じた形状、
足の前方の部分でソールの縦軸Sに対して左右対称に配置されソールのつま先と土踏まずの部分に終端(26C)を有する2つの波形状、
上記軸(S)に跨る状態で土踏まずの部分に設けられる波形状、
靴底の縦軸Sに実質的に重なる状態でつま先の部分から踵の部分まで延在する長腕を有し、土踏まずの部分に設けられ軸(S)を跨いだ十字形状、
足の前方の部分で靴底の縦軸(S)について左右対称に配置され、靴底のつま先部分と土踏まずの部分で終了する端部を有した2つのMが崩れた形状、
踵の部分に頂点が配置され且つその端部が土踏まずの部分で終了している長形状のV字形状、
縦軸(S)に重なった部分と、靴底の踵部分から土踏まずの部分に延在しこの土踏まずの部分で縦軸(S)に対して左右対称で且つ靴底の外周に沿ってつま先部分で再び合流するように分岐した部分を有する長形状、
靴底の縦軸(S)に平行な部分とそれに垂直な部分を有する格子形状、
靴底の土踏まず部分とつま先部分に位置する端部を有すると伴に足の前方部分で縦軸について左右対称に配置された2つの弓部を有する弓形状、
の中から選択される一つの形状で形成されることを特徴とする請求項1に記載の靴。
【請求項21】
剛体挿入物(24)が、十字形状であることを特徴とする請求項1に記載の靴。
【請求項22】
剛体挿入物(24B)が、長形状で靴底(2)の一端から他端、すなわち、踵からつま先まで伸長していることを特徴とする請求項1に記載の靴。
【請求項23】
中底(3)が、剛体挿入物(14)によって靴底(2)から起きた状態となることを防ぐために、剛体挿入物(14、24、34)を靴底に着脱可能に固定する手段を有することを特徴とする請求項1に記載の靴。
【請求項24】
固定手段が、剛性部材(14)の下面から突出した状態で、靴底(4)に設けられた穴部を貫く歯(19)を有し、靴底(2)の外部部材(5B)に設けられる台に係合されることを特徴とする請求項23に記載の靴。
【請求項25】
靴底(2)が、可塑性材料により全体として一体に形成されることを特徴とする請求項1に記載の靴。
【請求項26】
請求項1の靴の靴底の大きさを特定の靴の使用者の足裏部の大きさに合わせる方法であって、
靴底の幅及び/又は長さ及び/又は周の長さを靴の使用者の足裏部の固有の大きさに合わせるために靴の靴底(2)の変形部(6A、B;16A、B;26A、B;36A、B;46A、B;56A、B;66A、B;76A、B;86A、B;96A、B)を少なくとも部分的に変形させる工程と、手段(14;24;34)の提供によって靴底の変形を維持する工程と、を有し、
各々の靴に対して特定の使用者の足の大きさに最も適合する中底(3)を前記靴に挿入可能な複数の異なる中底(3)から選択し、そして、靴底(2)の前記変形部分(6A、B;16A、B;26A、B;36A、B;46A、B;56A、B;66A、B;76A、B;86A、B;96A、B)が、特定の選択された中底を靴の中に挿入することによって変形され、前記中底(3)が、所定の位置に設けられた少なくとも一つの実質的に剛体の部材(14;24;34)を有し、前記中底が靴に挿入される時、前記剛体の部材は、少なくとも靴底(2)の変形部(6A、B;16A、B;26A、B;36A、B;46A、B;56A、B;66A、B;76A、B;86A、B;96A、B)の一部と一致するように配置され、靴底を靴の使用者の足裏部の大きさに適合するような変形状態に維持するための形状及び大きさに形成されることを特徴とする方法。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図2E】
【図2F】
【図2G】
【図2H】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図4E】
【図4F】
【図4G】
【図4H】
【図4I】
【図4L】
【図4M】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図2E】
【図2F】
【図2G】
【図2H】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図4E】
【図4F】
【図4G】
【図4H】
【図4I】
【図4L】
【図4M】
【公表番号】特表2008−529648(P2008−529648A)
【公表日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−554743(P2007−554743)
【出願日】平成17年2月15日(2005.2.15)
【国際出願番号】PCT/IT2005/000075
【国際公開番号】WO2006/087737
【国際公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【出願人】(506295953)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年2月15日(2005.2.15)
【国際出願番号】PCT/IT2005/000075
【国際公開番号】WO2006/087737
【国際公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【出願人】(506295953)
【Fターム(参考)】
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