説明

調節装置および方法

本発明は、調節装置および方法に関するものであって、本発明の一実施形態による調節装置は、外部の力による調節装置の動作を測定する測定モジュールおよび前記動作に対応する信号を生成する信号生成モジュールを含み、前記信号は、ディスプレイ装置に伝送されて前記信号に応じて前記ディスプレイ装置の状態を調節する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、調節装置および方法に関するものであって、より詳細には外部の力による調節装置の動作を測定する測定モジュールおよび前記動作に対応する信号を生成する信号生成モジュールを含み、前記信号がディスプレイ装置の状態を調節する装置および方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
リモコンなどのような調節装置を利用してディスプレイ装置を制御する方法に関して、従来にはユーザがポインタまたはカーソルに対応する操作をリモコンなどのような調節装置内の方向キーボタンを複数回押して直接実行するという不便なところがあった。したがって、ユーザの便宜性のためにリモコンなど調節装置の上、下、左、右および回転などの動作だけで直接的なキーボタンの操作をせず、ディスプレイ装置を制御して調節する装置が必要とされた。
【0003】
人の動作を用いた入力装置は、上下左右の動きを測定することによってコンピュータまたはディスプレイ装置の画面上でポインタの動きを直観的に制御することができ、従来調節装置の不便さを改善することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、前記のような問題点を解決するために創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、慣性センサなどを搭載して調節装置の動作を測定し、測定された動作に対応する信号を生成してディスプレイ装置の状態を制御して調節する、調節装置および方法を提供するものである。
【0005】
本発明の目的は、以上で言及した目的に制限されず、言及されていないまた他の目的は次の記載から当業者に明確に理解できるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前記のような問題点を解決するために創案されたものであって、本発明の一実施形態による調節装置は、外部の力による調節装置の動作を測定する測定モジュールおよび前記動作に対応する信号を生成する信号生成モジュールを含み、前記信号は、ディスプレイ装置に伝送されて前記信号に応じて前記ディスプレイ装置の状態を調節する。
【0007】
また、本発明のまた他の実施形態による調節方法は、外部の力による調節装置の動作を測定する段階、前記動作に対応する信号を生成する段階、および前記信号をディスプレイ装置に伝送して前記信号に応じて前記ディスプレイ装置の状態を調節する段階を含む。
【0008】
その他実施形態の具体的な内容は詳細な説明および図に含まれている。
【発明の効果】
【0009】
前記したような本発明の調節装置および方法によれば、調節装置の動作(姿勢または位置変化)を測定して、ディスプレイ装置の画面を短時間にキーストーン(keystone)することができるという長所がある。
【0010】
また、調節装置の動作を測定し、ディスプレイ装置画面の輝度、音量、動画再生速度調節、画面拡大移動、画面安定化などを短時間に調整できるという長所もある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態による調節装置100の構成図である。
【図2】本発明の一実施形態による調節装置100を用いてディスプレイ装置の状態を調節するフローチャートである。
【図3】図1および図2に示す調節装置100がZ軸を基準として回転するとき、ディスプレイ装置の状態変化を示す図である。
【図4】図1および図2に示す調節装置100がZ軸を基準として回転するとき、ディスプレイ装置の状態変化を示す図である。
【図5】図1および図2に示す調節装置100がY軸を基準として回転するとき、ディスプレイ装置の状態変化を示す図である。
【図6】図1および図2に示す調節装置100がY軸を基準として回転するとき、ディスプレイ装置の状態変化を示す図である。
【図7】図1および図2に示す調節装置100がX軸を基準として回転するとき、ディスプレイ装置の状態変化を示す図である。
【図8】図1および図2に示す調節装置100がX軸を基準として回転するとき、ディスプレイ装置の状態変化を示す図である。
【図9】図1および図2に示す調節装置100がX軸を基準として回転するとき、ディスプレイ装置に保存されているコンテンツの再生リストのうち該当コンテンツが選択される画面を示す図である。
【図10】図1および図2に示す調節装置100がX軸を基準として回転するとき、ディスプレイ装置に保存されているコンテンツの再生リストのうち該当コンテンツが選択される画面を示す図である。
【図11】図1および図2に示す調節装置100がX軸を基準として回転するとき、ディスプレイ装置に再生中であるコンテンツを巻き戻しまたは早送りの状態を示す図である。
【図12】図1および図2に示す調節装置100がX軸を基準として回転するとき、ディスプレイ装置に再生中であるコンテンツを巻き戻しまたは早送りの状態を示す図である。
【図13】図1および図2に示す調節装置100がX軸を基準として回転するとき、ディスプレイ装置に表示されたメニューが選択されることを示す図である。
【図14】図1および図2に示す調節装置100がX軸を基準として回転するとき、ディスプレイ装置に表示されたメニューが選択されることを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の利点、特徴、およびそれらを達成する方法は、添付される図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すると明確になるであろう。しかし、本発明は、以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で実現されることができ、本実施形態は、単に本発明の開示が完全になるようにし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範囲によってのみ定義される。明細書全体にかけて同一の参照符号は、同一の構成要素を指称する。
【0013】
以下、本発明の実施形態によって調節装置および方法を説明するための図を参照して本発明について説明する。
【0014】
図1は、本発明の一実施形態による調節装置100の構成図である。
【0015】
図1を参照すると、本発明の一実施形態による調節装置100は、測定モジュール110および信号生成モジュール120を含む。また、送受信モジュール130、制御モジュール140およびキー設定モジュール150を含み拡張することができる。
【0016】
ユーザまたは外部の力によって調節装置100が動作されれば、測定モジュール110は、調節装置100の動作方向および移動距離を測定する。ここで、動作は、並進、回転などによる位置変化と姿勢変化を含み、移動距離は、水平移動による距離および回転移動による回転距離などを含む。これに対する具体的な説明は図3〜図8を参照して後述する。
【0017】
また、測定モジュール100は、一般的に広く使用される慣性センサを含み、慣性センサは、加速度センサ、角速度センサ、ジャイロおよび地磁気などを含み得る。また、測定モジュール100は、マグネチックセンサ(Magnetic Sensor)、視覚センサ(Vision Sensor)、赤外線センサ(Infra Red Sensor)、圧力センサ(Pressure Sensor)およびソーナーセンサ(Sonar Sensor)などを含み得る。慣性センサが動作する調節装置100の角速度、角加速度および加速度などを測定し、調節装置100の移動方向および距離を計算することができる。
【0018】
一実施形態として、測定モジュール100は、ヨー(yaw)ジャイロ1個と加速度センサで構成され得る。測定モジュール100は、加速度センサを利用してX軸回転距離値(ロール(roll)値)とY軸回転距離値(ピッチ(pitch)値)を求めて、ヨージャイロによりZ軸回転距離値(ヨー(Yaw)値)を求める。ここで、X軸、Y軸、Z軸は、任意に設定され得るが、例えば、リモコンに本発明の一実施形態による調節装置が搭載されたとき、地面に垂直方向をZ軸、調節装置が制御しようとするディスプレイに向かう方向をX軸、X軸およびZ軸に共に垂直である方向をY軸と設定することができる。以下、前記のようにX、Y、Z軸が設定されたものと仮定して説明する。
【0019】
一実施形態として、3軸加速度センサを利用してX軸回転距離値およびY軸回転距離値を求める方法は次のとおりである。地表面と水平であるX、Y軸でX軸方向の加速度をa_xとし、重力加速度をgとするとき、ピッチ(θ)は次のとおりである。
θ= arcsin(a_x/g)
【0020】
また、Y軸方向加速度をa_yとするとき、すでにピッチが発生したことを前提とすれば、重力加速度の鉛直成分であるa_zはg・cosθとなる。したがって、ロール(Φ)は次のとおりである。
Φ= arctan(a_y/a_z)
【0021】
測定モジュール100を用いて調節装置100の移動方向および距離が測定されると、信号生成モジュール120はこれを反映する信号を生成する。信号は、移動方向および移動した一定の距離によって特定の値が付与される。付与された特定値を反映した信号はディスプレイ装置の状態を制御して調節する役割をする。この信号は、ディスプレイ装置に伝送されてディスプレイ装置の状態を調節する。ディスプレイ装置の状態は画面の輝度、音量、画面の位置、コンテンツのコントロール(すなわち、巻き戻し、早送り)、ディスプレイ装置で再生または表示されるコンテンツの選択、ディスプレイ装置に表示されたメニューの選択、画面の拡大移動、および画面安定化などを含み得る。前述した画面の輝度、音量、画面の位置、コンテンツコントロール、ディスプレイ装置で再生または表示されるコンテンツの選択、ディスプレイ装置に表示されたメニューの選択、画面の拡大移動、および画面安定化などのコントロールについては、図3〜図14を参照して後述する。
【0022】
信号生成モジュール120は、測定モジュール110に含まれ得、前述したように、慣性センサが信号を生成することもできる。このとき、慣性センサに対して定められたスペックに基づいて、移動方向および距離に対応する特定値を付与し、特定値を反映した信号を生成することができる。
【0023】
信号生成モジュール120から信号が生成されると、送受信モジュール130は、ディスプレイ装置に信号を送信してディスプレイ装置から生成された信号を受信する役割をする。
【0024】
キー設定モジュール150は、ユーザが画面の輝度コントロールモード、音量コントロールモード、画面の位置コントロールモード、コンテンツコントロールモード、コンテンツ選択モード、メニュー選択モード、画面拡大移動モード、および画面安定化モードなどを選択することができるようにする役割をする。
【0025】
コンテンツコントロールモードは、再生中のコンテンツを後に巻き戻しまたは前に早送りなどで調節し、ユーザが視聴しようとする場面を検索する役割をする。また、コンテンツ選択モードは、ディスプレイ装置が保存しているコンテンツを選択して再生できるようにする役割をする。一実施形態として、コンテンツの内容を代表する画面がディスプレイ装置を通じて表示され得、ユーザは前記の画面に表示されたコンテンツを、現在再生中のコンテンツを基準として以前または以後のコンテンツのうち少なくとも一つを選択できる役割をする。
【0026】
また、前述したモードは一実施形態に他ならず、必要に応じて他の機能などを含めて拡張することができる。
【0027】
ユーザが画面の輝度コントロールモードを選択した場合、前述したように調節装置100を用いて画面の輝度を調節することができる。
【0028】
ユーザが音量コントロールモードを選択した場合、前述したように調節装置100を用いて音量を調節することができる。
【0029】
ユーザが画面の位置コントロールモードを選択した場合、前述したように調節装置100を用いて画面の位置を調節することができる。
【0030】
ユーザがコンテンツコントロールモードを選択した場合、前述したように調節装置100を用いて再生中のコンテンツの巻き戻しまたは早送りを選択することができる。
【0031】
ユーザがコンテンツ選択モードを選択した場合、前述したように調節装置100を用いてユーザが視聴するコンテンツを選択することができる。
【0032】
ユーザがメニュー選択モードを選択した場合、前述したように調節装置100を用いてユーザがディスプレイ画面に表示されたメニューを選択することができる。
【0033】
ユーザが画面拡大移動モードを選択する場合、前述したように調節装置100を用いて現在画面から上下左右に連結される画面に移動させることができる。
【0034】
ユーザが画面安定化モードを選択する場合、前述したように調節装置100を用いて外部振動などによって揺れる画面を安定化させることができる。
【0035】
これに対する具体的な実現方法は、図3〜図14を参照して後述する。
【0036】
ただし、キー設定モジュール150は基本設定値として画面の位置コントロールモードと設定されていることができる。
【0037】
送受信モジュール130は、無線または有線通信を通じて送受信を受けることができ、特に、送受信モジュール130は、ブルートゥース(Bluetooth)などの近距離無線通信技術を使用できるブルートゥースチップなどを搭載することができる。
【0038】
制御モジュール140は、調節装置100内の測定モジュール100、信号生成モジュール120、送受信モジュール130およびキー設定モジュール150を制御して管理する役割をする。また、制御モジュール140は、ユーザがキー設定モジュール150を用いて所定のモードを設定した場合、設定されたモードに対応する信号を発生させて測定モジュール110および信号生成モジュール120を制御する。
【0039】
好ましい一実施形態として、調節装置100は、リモコン(Remote Controller)およびポインティング装置などに搭載されて使用され得、一実施形態として、プロジェクタ(projector)、モニター、TVなどのディスプレイ装置とシステムを構成してディスプレイ装置の画面の輝度、音量および画面の位置などを調節する用途として使用され得る。
【0040】
図2は、本発明の一実施形態による調節装置100を用いてディスプレイ装置の状態を調節するフローチャートである。
【0041】
図2を参照すると、ユーザは画面の輝度コントロールモード、音量コントロールモード、画面の位置コントロールモード、コンテンツコントロールモード、コンテンツ選択モード、メニュー選択モード、画面拡大移動モード、および画面安定化モードなどを選択することができる。また、前述したモードは一実施形態に他ならず、必要に応じて他の機能などを含めて拡張することができる。ただし、基本設定値として画面の位置コントロールモードと設定され得る。
【0042】
ユーザが前述したようなモードのうち何れか一つを選択した後、ユーザまたは外部の力によって調節装置100が動作をする場合、調節装置100の動作を測定する(S210)。前述したように、調節装置の動作100は、慣性センサなどを使って測定される。また、調節装置100が使用する慣性センサに対して定められたスペックに基づいて特定値が決定される。
【0043】
ただし、ディスプレイ装置の画面の輝度、画面の位置、音量、コンテンツコントロールモード、コンテンツ選択モード、およびメニュー選択モードなどの調節については図3〜図14を参照して後述する。
【0044】
動作を測定すると、信号生成モジュール120は動作に対応する信号を生成する(S220)。生成された信号は、調節装置100の移動方向および移動した一定の距離に応じて特定の値が反映された信号である。特定値が反映された信号は、ディスプレイ装置の状態を制御して調節する役割をする。
【0045】
信号が生成されれば、信号はディスプレイ装置に伝送されてディスプレイ装置の状態を調節する(S230)。受信された特定値が反映された信号に応じてディスプレイ装置は、画面の輝度、画面の位置および音量などを制御および調節する。
【0046】
ユーザが画面の輝度コントロールモードを選択した場合、ディスプレイ装置は調節された状態を画面に表示し、ユーザは調節装置100を用いてディスプレイ装置の画面状態を再び調節することができる。ユーザが画面の位置コントロールモードを選択した場合、ディスプレイ装置は、調節された状態を画面に表示し、ユーザは調節装置100を用いてディスプレイ装置の画面状態を再び調節することができる。ユーザが画面の音量コントロールモードを選択した場合、ディスプレイ装置は調節された状態をスピーカにより知らせ、ユーザは調節装置100を用いてディスプレイ装置の音量を再び調節することができる。ユーザがコンテンツコントロールモードを選択した場合、ディスプレイ装置は、巻き戻しまたは早送りなどの機能を使ってユーザの所望する画面を検索することができる。ユーザがコンテンツ選択モードを選択した場合、ディスプレイ装置が保存しているコンテンツを選択して再生することができる。ユーザは、調節装置100を用いて前記のモードを再調節してコンテンツを調節し、選択することができる。ユーザがメニュー選択モードを選択した場合、ディスプレイ装置に表示されたメニューを選択して実行させることができる。ユーザが画面拡大移動モードを選択した場合、現在画面から上下左右に連結された画面に移動させることができる。ユーザが画面安定化モードを選択した場合、外部振動などによって揺れる画面を安定化させることができる。
【0047】
また、調節装置100は、ディスプレイ装置状態の調節結果に対して生成された別の信号をディスプレイ装置から受信した後、ディスプレイ装置の状態を再調節することもできる。
【0048】
好ましい一実施形態として、プロジェクタ(projector)、モニター、TVなどのディスプレイ装置とシステムを構成してディスプレイ装置の画面状態などを調節する用途として使用され得る。
【0049】
図3〜図14を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0050】
図3は、図1および図2に示す調節装置100がZ軸を基準として回転するとき、ディスプレイ装置の状態変化を示す図である。
【0051】
図3を参照すると、画面の位置コントロールモードと設定された場合、調節装置100がZ軸を基盤として反時計方向に回転すると、ディスプレイ装置はディスプレイ装置の画面状態をトラペゾイド(Trapozoid)することができる。ここで、トラペゾイドは、右側面の長さより左側面の長さが短い場合、左側面の長さを右側面の長さと同一になるように補正することを含む。したがって、調節装置100が軸に沿って回転する場合、ディスプレイ画面はトラペゾイドされ、右側面の長さと左側面の長さが同じである長方形を形成するようになる。
【0052】
図示していないが、画面の輝度の状態コントロールモードと設定された場合、調節装置100がZ軸を基盤に回転すると、画面の状態を明るくすることができる。
【0053】
音量コントロールモードと設定された場合、調節装置100がZ軸を基盤として回転すると、音声を大きくすることができる。
【0054】
図4は、図1および図2に示す調節装置100がZ軸を基準として回転するとき、ディスプレイ装置の状態変化を示す図である。
【0055】
図4を参照すると、画面の位置コントロールモードと設定された場合、調節装置100がZ軸を基盤として図3に前述した反対方向の時計方向に回転すると、ディスプレイ装置はディスプレイ装置の画面状態をトラペゾイド(Trapozoid)することができる。前述したように、トラペゾイドは、右側の長さを左側面の長さと同一になるように補正することを含む。したがって、調節装置100が軸に沿って回転する場合、ディスプレイ画面はトラペゾイドされ、左側面の長さと右側面の長さが同一である長方形形状を形成するようになる。
【0056】
画面の輝度の状態コントロールモードと設定された場合、調節装置100が軸を基盤として図3で前述した反対方向に回転すると、画面の状態を暗くすることができる。
【0057】
音量コントロールモードと設定された場合、調節装置100が軸を基盤として図3で前述した反対方向に回転すると、音声を少なくすることができる。
【0058】
図5は、図1および図2に示す調節装置100がY軸を基準として回転するとき、ディスプレイ装置の状態変化を示す図である。
【0059】
図5を参照すると、画面の位置コントロールモードと設定された場合、調節装置100がY軸を基盤として反時計方向に回転すると、ディスプレイ装置はディスプレイ装置の画面状態をトップコーナー(TopCorner)する。トップコーナーは、上段面の長さが下段面の長さより少ない場合、上段面の長さを下段面の長さと同一になるように補正することを含む。好ましい一実施形態として、調節装置100が図面のように反時計方向に回転する場合、ディスプレイ画面は、上段面の長さと下段面の長さが同一である長方形形状を形成するようになる。
【0060】
図6は、図1および図2に示す調節装置100がY軸を基準として回転するとき、ディスプレイ装置の状態変化を示す図である。
【0061】
図6を参照すると、画面の位置コントロールモードと設定された場合、調節装置100がY軸を基盤として図5で前述した反対方向の時計方向に回転すると、ディスプレイ装置はディスプレイ装置の画面状態をダウンコーナー(DownCorner)する。ダウンコーナーは、下段面の長さが上段面の長さより短い場合、下段面の長さを上段面の長さと同一になるように補正することを含む。バトムコーナー(BottomCorner)と呼ばれることもある。したがって、調節装置100が軸に沿って回転する場合、ディスプレイ画面は下段面の長さと上段面の長さが同一である長方形形状を形成するようになる。
【0062】
図7は、図1および図2に示す調節装置100がX軸を基準として回転するとき、ディスプレイ装置の状態変化を示す図である。
【0063】
図7を参照すると、画面の位置コントロールモードと設定された場合、調節装置100が軸を基盤として回転すると、ディスプレイ装置はディスプレイ装置の画面状態をローテーション(Rotation)する。ローテーションは、ディスプレイ装置の画面が時計方向に回転した場合、画面を反時計方向に回転させて補正することを含む。したがって、調節装置100がX軸に沿って図面のように反時計方向に回転する場合、時計方向に回転しているディスプレイ画面は反時計方向に回転するようになる。
【0064】
図8は、図1および図2に示す調節装置100がX軸を基準として回転するとき、ディスプレイ装置の状態変化を示す図である。
【0065】
図8を参照すると、画面の位置コントロールモードと設定された場合、調節装置100が軸を基盤として図7に前述した反対方向に回転すると、ディスプレイ装置はディスプレイ装置の画面状態をローテーションする。ローテーションは、ディスプレイ装置の画面が反時計方向に回転した場合、画面を時計方向に回転させて補正することを含む。したがって、調節装置100が軸に沿って時計方向に回転する場合、反時計方向に回転しているディスプレイ画面は時計方向に回転するようになる。
【0066】
図9および図10は、図1および図2に示す調節装置100がX軸を基準として回転するとき、ディスプレイ装置に保存されているコンテンツの再生リストのうち該当コンテンツが選択される画面を示す図である。
【0067】
図9および図10を参照すると、コンテンツ選択モードと設定された場合、調節装置100がX軸を基盤として回転すると、ディスプレイ装置は、ユーザが再生中のコンテンツと異なるコンテンツを選択することができる。ディスプレイ装置は自身が保存しているコンテンツを画面に表示し、ユーザは調節装置100を回転させることによってコンテンツを選択することができる。
【0068】
好ましい一実施形態として、調節装置100がX軸を基盤として反時計方向に回転する場合、再生中であるコンテンツの以前コンテンツに移動し、調節装置100が時計方向に回転する場合、再生中であるコンテンツの以後コンテンツに移動することができる。
【0069】
図11および図12は、図1および図2に示す調節装置100がX軸を基準として回転するとき、ディスプレイ装置に再生中であるコンテンツを巻き戻しまたは早送りの状態を示す図である。
【0070】
図11および図12を参照すると、コンテンツコントロールモードと設定された場合、調節装置100がX軸を基盤として回転すると、ディスプレイ装置は、再生中であるコンテンツを巻き戻しまたは早送りを行い、ユーザが視聴を所望する画面に移動する。ここで、巻き戻しは再生中であるコンテンツを後に巻き前の画面を表示することを意味し、早送りは再生中であるコンテンツを前に移動させることを意味する。
【0071】
好ましい一実施形態として、調節装置100が反時計方向に回転する場合、巻き戻しモードを実行し、調節装置100が時計方向に回転する場合、早送りモードを実行することができる。
【0072】
図13および図14は、図1および図2に示す調節装置100がX軸を基準として回転するとき、ディスプレイ装置に表示されたメニューを選択することを示す図である。
【0073】
図13および図14を参照すると、メニュー選択モードと設定された場合、調節装置100がX軸を基盤として回転すると、ディスプレイに表示されたメニューを選択することができるようにする。
【0074】
好ましい一実施形態として、調節装置100が反時計方向に回転する場合、現在選択されたメニューの左側にあるメニューが選択されるようにし、調節装置100が時計方向に回転する場合、現在選択されたメニューの右側にあるメニューが選択されるようにすることができる。
【0075】
図示していないが、画面拡大移動モードと設定された場合、調節装置がZ軸を基盤として回転すると、現在画面から左右に連結される画面に移動させるようにする。
【0076】
好ましい一実施形態として、調節装置100が反時計方向に回転する場合、現在画面から左に連結される画面に移動し、時計方向に回転する場合、現在画面から右側に連結される画面に移動させることができる。
【0077】
また、Y軸を基盤として回転すると、現在画面から上下に連結される画面に移動させることができるようにする。
【0078】
好ましい一実施形態として、調節装置100が反時計方向に回転する場合、現在画面から上側に連結される画面に移動して、時計方向に回転する場合、現在画面から下方に連結される画面に移動させることができる。
【0079】
また、図示していないが、画面安定化モードと設定された場合、外部振動によって揺れる画面を安定化させる。本実施形態の場合には調節装置100がモバイル装置の画面のようなディスプレイ装置に内蔵されている場合、ディスプレイ装置が外部の振動などによって不必要に動いて画面が揺れるとき、動きの反対方向に画面を移動させて安定した画面を表示するようにする。
【0080】
前述したように図3〜図14においてX軸、Y軸、Z軸は説明の便宜のために任意に設定された軸である。X軸、Y軸、Z軸は、各々垂直関係にあり、前述した図3および図4、図5および図6、図7および図8、図9および図10、図11および図12、図13および図14は、各々のような軸に設定されることが好ましい。また、実施形態として前述した回転は時計方向(軸を基盤として左側から右側に回転する場合)および反時計方向(軸を基準として右側から左に回転する場合)のうち少なくとも一つの方向を含み得る。
【0081】
そして、調節装置を回転するとき、回転角度または速度によって画面の輝度、音量、画面の位置、コンテンツのコントロール、コンテンツの選択、メニューの選択などにおいて状態変化の速度を調節することもできる。例えば、回転角度が20度に近いときにはコンテンツを2倍速で再生して、40度に近いときには4倍速に調節することが可能である。また、1倍速、2倍速などの定められた速度でなく、調節装置の回転角度や速度に応じて比例するように状態が変化するようにし、アナログ的な感性を実現することもできる。また、調節装置の回転速度が速いときには、メニューの選択において選択されるメニューが速く転換され、回転速度が遅いときには、メニューの選択において選択されるメニューが遅く転換するようにすることもできるものである。本発明が属する技術分野の通常の知識を有する者は、本発明が、その技術的思想や必須の特徴を変更しない範囲で他の具体的な形態で実施され得ることを理解することができる。したがって、上記実施形態は、すべての面で例示的なものであり、限定的でないものと理解しなければならない。本発明の範囲は、前記詳細な説明よりは後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味および範囲、そして、その均等概念から導き出されるすべての変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれると解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0082】
110 測定モジュール
120 信号生成モジュール
130 送受信モジュール
140 制御モジュール
150 キー設定モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部の力による調節装置の動作を測定する測定モジュール、および
前記動作に対応する信号を生成する信号生成モジュールを含み、
前記信号は、ディスプレイ装置に伝送されて前記信号に応じて前記ディスプレイ装置の状態を調節する、調節装置。
【請求項2】
所定のモードのうち一つを選択して前記調節されるディスプレイ装置の状態を設定するキー設定モジュールをさらに含む、請求項1に記載の調節装置。
【請求項3】
前記所定のモードは、
画面の輝度コントロールモード、音量コントロールモード、画面の位置コントロールモード、コンテンツコントロールモード、コンテンツ選択モード、メニュー選択モード、画面拡大移動モード、および画面安定化モードのうち少なくとも一つを含む、請求項2に記載の調節装置。
【請求項4】
前記動作は、
設定された任意の相互直交するX軸、Y軸およびZ軸のうち少なくとも一つの軸を中心に回転する動作を含む、請求項1に記載の調節装置。
【請求項5】
前記測定モジュールは、
慣性センサ、マグネチックセンサ、視覚センサ、赤外線センサ、圧力センサおよびソーナー(sonar)センサのうち少なくとも一つを含む、請求項1に記載の調節装置。
【請求項6】
前記ディスプレイ装置の状態は、
前記ディスプレイ装置の画面の輝度、音量および画面の位置、コンテンツのコントロール、コンテンツの選択、ディスプレイ装置に表示されたメニューの選択、画面拡大移動、および画面安定化のうち少なくとも一つを含む、請求項1に記載の調節装置。
【請求項7】
前記調節は、
前記調節装置が前記X、前記Y軸および前記Z軸のうち少なくとも一つの方向に沿って回転する場合、前記ディスプレイ装置の画面状態をトラペゾイド(Trapozoid)する、請求項4に記載の調節装置。
【請求項8】
前記調節は、
前記調節装置が前記X、前記Y軸および前記Z軸のうち少なくとも一つの方向に沿って回転する場合、前記ディスプレイ装置の画面状態をトップコーナー(TopCorner)およびバトムコーナー(BottomCorner)のうち少なくとも一つとする、請求項4に記載の調節装置。
【請求項9】
前記調節は、
前記調節装置が前記X、前記Y軸および前記Z軸のうち少なくとも一つの方向に沿って回転する場合、前記ディスプレイ装置の画面状態をローテーション(Rotation)する、請求項4に記載の調節装置。
【請求項10】
前記調節は、
前記調節装置が前記X軸、前記Y軸および前記Z軸のうち少なくとも一つの方向に沿って回転する場合、前記ディスプレイ装置の音量を調節する、請求項4に記載の調節装置。
【請求項11】
前記調節は、
前記調節装置が前記X軸、Y軸およびZ軸のうち少なくとも一つの方向に沿って回転する場合、前記ディスプレイ装置の画面の輝度を調節する、請求項4に記載の調節装置。
【請求項12】
前記調節は、
前記調節装置が前記X軸、Y軸およびZ軸のうち少なくとも一つの方向に沿って回転する場合、前記ディスプレイ装置の巻き戻しまたは早送りのうち少なくとも一つを調節する、請求項4に記載の調節装置。
【請求項13】
前記調節は、
前記調節装置が前記X軸、Y軸およびZ軸のうち少なくとも一つの方向に沿って回転する場合、前記ディスプレイ装置の再生するコンテンツを基準として以前コンテンツまたは以後コンテンツのうち少なくとも一つの状態に移動する、請求項4に記載の調節装置。
【請求項14】
前記調節は、
前記調節装置が前記X軸、Y軸およびZ軸のうち少なくとも一つの方向に沿って回転する場合、前記ディスプレイ装置に表示されたメニューの選択を転換する、請求項4に記載の調節装置。
【請求項15】
前記調節は、
前記調節装置が前記X軸、Y軸およびZ軸のうち少なくとも一つの方向に沿って回転する場合、前記ディスプレイ装置に表示された画面と連結される画面に移動させる、請求項4に記載の調節装置。
【請求項16】
前記調節は、
前記調節装置が前記X軸、Y軸およびZ軸のうち少なくとも一つの方向に沿って回転する場合、前記ディスプレイ装置に表示された画面を安定化させる、請求項4に記載の調節装置。
【請求項17】
外部の力による調節装置の動作を測定する段階と、
前記動作に対応する信号を生成する段階、および
前記信号をディスプレイ装置に伝送し、前記信号に応じて前記ディスプレイ装置の状態を調節する段階を含む、調節方法。
【請求項18】
所定のモードのうち一つを選択して前記調節されるディスプレイ装置の状態を設定する段階をさらに含む、請求項17に記載の調節方法。
【請求項19】
前記所定のモードは、
画面の輝度コントロールモード、音量コントロールモードおよび画面の位置コントロールモード、コンテンツコントロールモード、コンテンツ選択モード、およびメニュー選択モード、画面拡大移動モード、および画面安定化モードのうち少なくとも一つを含む、請求項17に記載の調節方法。
【請求項20】
前記動作は、
設定された任意の相互直交するX軸、Y軸およびZ軸のうち少なくとも一つの軸を中心に回転する動作を含む、請求項17に記載の調節方法。
【請求項21】
前記ディスプレイ装置の状態は、
前記ディスプレイ装置の画面の輝度、音量および画面の位置、コンテンツのコントロール、コンテンツの選択、ディスプレイ装置に表示されたメニューの選択、画面拡大移動、および画面安定化のうち少なくとも一つを含む、請求項17に記載の調節方法。
【請求項22】
前記調節は、
前記調節装置が前記X軸、前記Y軸および前記Z軸のうち少なくとも一つの方向に沿って回転する場合、前記ディスプレイ装置の画面状態をトラペゾイド(Trapozoid)する、請求項20に記載の調節方法。
【請求項23】
前記調節は、
前記調節装置が前記X軸、前記Y軸および前記Z軸のうち少なくとも一つの方向に沿って回転する場合、前記ディスプレイ装置の画面状態をトップコーナー(TopCorner)およびバトムコーナー(BottomCorner)のうち少なくとも一つをする、請求項20に記載の調節方法。
【請求項24】
前記調節は、
前記調節装置が前記X軸、前記Y軸および前記Z軸のうち少なくとも一つの方向に沿って回転する場合、前記ディスプレイ装置の画面状態をローテーション(Rotation)する、請求項20に記載の調節方法。
【請求項25】
前記調節は、
前記調節装置が前記X軸、前記Y軸および前記Z軸のうち少なくとも一つの方向に沿って回転する場合、前記ディスプレイ装置の音量を調節する、請求項20に記載の調節方法。
【請求項26】
前記調節は、
前記調節装置が前記X軸、Y軸およびZ軸のうち少なくとも一つの方向に沿って回転する場合、前記ディスプレイ装置の画面の輝度を調節する、請求項20に記載の調節方法。
【請求項27】
前記調節は、
前記調節装置が前記X軸、Y軸およびZ軸のうち少なくとも一つの方向に沿って回転する場合、前記ディスプレイ装置の巻き戻しまたは早送りのうち少なくとも一つを調節する、請求項20に記載の調節方法。
【請求項28】
前記調節は、
前記調節装置が前記X軸、Y軸およびZ軸のうち少なくとも一つの方向に沿って回転する場合、前記ディスプレイ装置の再生するコンテンツを基準として以前コンテンツまたは以後コンテンツのうち少なくとも一つの状態に移動する、請求項20に記載の調節方法。
【請求項29】
前記調節は、
前記調節装置が前記X軸、Y軸およびZ軸のうち少なくとも一つの方向に沿って回転する場合、前記ディスプレイ装置に表示されたメニューの選択を転換する、請求項20に記載の調節方法。
【請求項30】
前記調節は、
前記調節装置が前記X軸、Y軸およびZ軸のうち少なくとも一つの方向に沿って回転する場合、前記ディスプレイ装置に表示された画面と連結される画面に移動させる、請求項20に記載の調節方法。
【請求項31】
前記調節は、
前記調節装置が前記X軸、Y軸およびZ軸のうち少なくとも一つの方向に沿って回転する場合、前記ディスプレイ装置に表示された画面を安定化させる、請求項20に記載の調節装置。
【請求項32】
前記測定する段階は、
慣性センサ、マグネチックセンサ、視覚センサ、赤外線センサ、圧力センサおよびソーナー(sonar)センサのうち少なくとも一つを含み、前記動作を測定する、請求項17に記載の調節方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公表番号】特表2010−537547(P2010−537547A)
【公表日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−521797(P2010−521797)
【出願日】平成20年9月5日(2008.9.5)
【国際出願番号】PCT/KR2008/005269
【国際公開番号】WO2009/031860
【国際公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【出願人】(507102573)マイクロインフィニティー、 インコーポレイテッド (3)
【Fターム(参考)】