資料提示装置
【課題】台を用いずに簡単な操作で撮像領域を拡大でき、使い勝手のよい資料提示装置10を提供すること。また、撮影領域を拡大しても資料以外のものが写し込まれるのを回避して、資料だけを撮像できる資料提示装置10を提供すること。
【解決手段】カメラヘッド14の撮像レンズから装置設置面20上の資料までの撮像距離を台座12を基台11に倒伏させたときに比べ台座12を基台11から起立させたとき、第1支持軸15と第2支持軸16の間隔だけ長くすることにより、撮像領域22を拡大する。カメラヘッド14の撮像レンズの基台11の前面11aからの距離を長くするとこにより、撮像領域22を拡大したとき、基台11の前面11aが写し込まれるのを回避する。
【解決手段】カメラヘッド14の撮像レンズから装置設置面20上の資料までの撮像距離を台座12を基台11に倒伏させたときに比べ台座12を基台11から起立させたとき、第1支持軸15と第2支持軸16の間隔だけ長くすることにより、撮像領域22を拡大する。カメラヘッド14の撮像レンズの基台11の前面11aからの距離を長くするとこにより、撮像領域22を拡大したとき、基台11の前面11aが写し込まれるのを回避する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基台に立設した支柱の先端部にカメラヘッドを設け、基台の前方に置いた書類や模型等の資料をカメラヘッドで撮像し、撮像をモニターテレビで再生したり、ビデオプロジェクターでスクリーンに投影する資料提示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
資料提示装置の一形式として、特開2008−193391号公報には、図15及び図16に示すように基台101から支柱102を立設し、この支柱102先端にカメラヘッド103を取り付けた資料提示装置100が開示されている。
【0003】
この資料提示装置100では、支柱102が基台101から直立する直立部102aと、直立部102aから連続して水平に基台101の前方へ延びる水平部102bを有し、水平部102bの先端にカメラヘッド103を設けている。そして、資料を基台101の前面に近接するように装置設置面上に置き、カメラヘッドの撮像レンズ104で資料を撮像する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−193391号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した従来の資料提示装置100では、資料のサイズがカメラヘッド103の撮像領域より大きい場合、資料提示装置100とは別の台200を用い、この台200に資料提示装置100を乗せて資料を撮像している。資料提示装置100を台200に乗せることによりカメラヘッドの撮像レンズ104から資料までの撮影距離が台200を用いない場合に比べて延びるので、その分カメラヘッド103の撮像領域201を拡大できる。
【0006】
しかし、従来の資料提示装置100は、資料提示装置100とは別に資料提示装置100を乗せることができる台200を用意しなければ撮像領域を拡大できないので、使い勝手が悪い。
また、資料提示装置100を台200に乗せて撮像領域201を拡大すると、図16に示すように台200の前端部までも撮像領域201に含まれるので、台200の前端部が写し込まれてしまうという不都合が生じる。
【0007】
本発明はかかる問題点に鑑み、台を用いずに簡単な操作で撮像領域を拡大でき、使い勝手のよい資料提示装置を提供することを目的とする。
また、撮影領域を拡大しても資料以外のものが写し込まれるのを回避して、資料だけを撮像できる資料提示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、基台と、基台から立設した支柱と、支柱先端に取り付けたカメラヘッドを備え、前記支柱は基台から直立する直立部と、直立部から水平に前記基台の前方へ延びる水平部を有し、水平部の先端に前記カメラヘッドを設け、装置設置面に置かれた資料を前記カメラヘッドで撮像するように構成した資料提示装置であって、前記基台に台座を、基台から起立する起立位置と基台に倒伏する倒伏位置との間で左右方向へ回動可能に第1支持軸で組み付け、前記台座の反第1支持軸側端部に第2支持軸を基台前面から前方へ突出して設け、前記直立部の基部を、基台に倒伏した台座から直立する位置と基台から起立した台座から直立する位置との間で回動可能に前記第2支持軸で台座に組み付けたことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の資料提示装置において、前記基台に前記台座を格納する格納凹部を形成し、前記台座が倒伏位置で該格納凹部に格納され、起立位置で格納凹部から起立するように構成したことを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の資料提示装置において、前記格納凹部として基台の前端部の左右いずれか一方の角隅部に切欠部を形成したことを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の資料提示装置において、前記水平部を前記直立部に並列する位置へ回動可能に第3支持軸で直立部に組み付けるとともに、前記直立部を格納凹部に倒伏した台座から基台の前面に並列する位置へ回動可能に前記第2支持軸で前記台座に組み付けたことを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の資料提示装置において、基台の上面と、格納凹部に倒伏したときの台座の上面と、格納凹部に倒伏した台座から基台の前面に並列する位置へ回動させた直立部の上面と、格納凹部に倒伏した台座から基台の前面に並列する位置へ回動させた直立部に並列する位置へ回動させた水平部の上面が略面一となり、かつそのときの基台と、台座と、直立部及び水平部の各下面が面一となるように構成したことを特徴とする。
【0013】
請求項6に記載の発明は、基台と、基台から立設した支柱と、支柱先端に取り付けたカメラヘッドを備え、前記支柱は基台から直立する直立部と、直立部から水平に前記基台の前方へ延びる水平部を有し、水平部の先端に前記カメラヘッドを設け、装置設置面に置かれた資料を前記カメラヘッドで撮像するように構成した資料提示装置であって、前記基台に台座を、基台から起立する起立位置と基台に倒伏する倒伏位置との間で前後方向へ回動可能に第1支持軸で組み付け、前記台座の反第1支持軸側端部に第2支持軸を設け、前記直立部の基部を、基台に倒伏した台座から直立する位置と基台から起立した台座から直立する位置との間で回動可能に前記第2支持軸で台座に組み付けたことを特徴とする。
【0014】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の資料提示装置において、前記基台に前記台座を格納する格納凹部を形成し、前記台座が倒伏位置で該格納凹部に格納され、起立位置で格納凹部から起立するように構成したことを特徴とする。
【0015】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の資料提示装置において、前記格納凹部として基台の中央部に切欠部を形成したことを特徴とする。
【0016】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の資料提示装置において、前記水平部を前記直立部に並列する位置へ回動可能に第3支持軸で直立部に組み付けるとともに、前記直立部を格納凹部に倒伏した台座から基台前方又は後方へ水平に延びる位置へ回動可能に前記第2支持軸で前記台座に組み付けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に記載の発明によれば、カメラヘッドから装置設置面上の資料までの撮像距離が台座を基台に倒伏させたときに比べ台座を基台から起立させたとき、第1支持軸と第2支持軸の間隔だけ長くなるので、台座を基台前方へ回動させて起立させることにより撮像領域を拡大できる。
しかして、直立部の基部が組み付けられる第2支持軸を基台前面から前方へ突出して設けたので、カメラヘッドの基台前面からの距離も長くなる。
そのため撮像領域を拡大したとき、基台の前面が写し込まれるのを回避できる。
【0018】
請求項2に記載の発明によれば、台座を格納凹部に倒伏できるので、装置の形態がコンパクトになる。
【0019】
請求項3に記載の発明によれば、基台の角隅に形成した切欠部に台座を倒伏して格納できるので、装置の形態がより一層コンパクトになる。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、台座を切欠部に倒伏させ、直立部を倒伏した台座から基台の前面に並列する位置へと回動し、さらに水平部を直立部に並列する位置まで回動させることができるので、装置をコンパクトに折り畳むことができる。
【0021】
請求項5に記載の発明によれば、装置を折り畳んだとき、台座、直立部及び水平部の上面が基台の上面と略面一になり、かつ台座、直立部及び水平部の下面が基台の下面と略面一になるので、より一層コンパクトに装置を折り畳むことができる。
【0022】
請求項6に記載の発明によれば、カメラヘッドから装置設置面上の資料までの撮像距離が台座を基台に倒伏させたときに比べ台座を基台から起立させたとき、第1支持軸と第2支持軸の間隔だけ長くなるので、台座を起立させることにより撮像領域を拡大できる。
しかして、台座を基台前方へ回動させて起立することにより、カメラヘッドの基台前面からの距離も長くなる。
そのため撮像領域を拡大したとき、基台の前面が写し込まれるのを回避できる。
【0023】
請求項7に記載の発明によれば、台座を格納凹部に倒伏できるので、装置の形態がコンパクトになる。
【0024】
請求項8に記載の発明によれば、基台の中央部に形成した切欠部に台座を倒伏して格納できるので、装置の形態がより一層コンパクトになる。
【0025】
請求項9に記載の発明によれば、台座を格納部に倒伏させ、倒伏した台座から直立部を基台前方又は後方へ水平に延ばし、その直立部に水平部を倒伏させることができるので、装置をより一層コンパクトに折り畳むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の第1実施例に係る資料提示装置の台座を起立させた斜視図である。
【図2】同資料提示装置の台座を倒伏させた斜視図である。
【図3】同資料提示装置の折り畳んだ斜視図である。
【図4】同資料提示装置の台座を倒伏させた側面図である。
【図5】同資料提示装置の台座を倒伏させた平面図である。
【図6】同資料提示装置の台座を起立させた側面図である。
【図7】同資料提示装置の台座を起立させた平面図である。
【図8】本発明の第2実施例に係る資料提示装置の台座を起立させた斜視図である。
【図9】同資料提示装置の台座を倒伏させた斜視図である。
【図10】同資料提示装置の台座を起立させた側面図である。
【図11】同資料提示装置の台座を起立させた平面図である。
【図12】同資料提示装置の台座を倒伏させた側面図である。
【図13】同資料提示装置の台座を倒伏させた平面図である。
【図14】同資料提示装置の折り畳んだ斜視図である。
【図15】従来の資料提示装置を示す斜視図である。
【図16】従来の資料提示装置を示す側面図である。
【実施例1】
【0027】
以下に本発明を図面に基づき説明するに、図1、図2及び図3には本発明の第1実施例に係る資料提示装置10が示されている。当該資料提示装置10は基台11、台座12、支柱13及びカメラヘッド14を備えている。
基台11は平面形状が略横長長方形で前面11aの左角隅部に台座を収納するための格納凹部として切欠部11bが形成されている。基台11の内部には制御回路ユニットが内蔵されている。また、基台11の背面にはテレビモニターやビデオプロジェクターと装置10を接続するための各種端子が配設されている。
【0028】
台座12は第1支持軸15によって図1に示すように基台11の切欠部11bから起立する位置と、図2及び図3に示すように切欠部11bに倒伏する位置との間で左右方向へ回動可能に第1支持軸15によって基台11の前部角隅部に組み付けられている。
【0029】
支柱13は中空構造を有し、直立部13aと直立部13aの上端部から基台11の前方へ水平に延びる水平部13bから構成され、内部には基台11に内蔵された制御回路ユニットとカメラヘッド14を接続するワイヤーハーネスが挿通されている。
【0030】
支柱13の直立部13aは台座12の反第1支持軸15側端部に設けた第2支持軸16によって台座12に組み付けられている。この第2支持軸16は台座12の前端面12aから基台11の前面11aの前方に突出して設けられている。直立部13aの基部13cが第2支持軸16によって基台11の前面11aの直前に位置し、前面11aから前方へ突出するように台座12に組み付けられている。また、直立部13aは第2支持軸16によって、図1に示すように切欠部11bから起立した台座12から直立する位置と、図2に示すように切欠部11bに倒伏した台座12から直立する位置、及び図3に示すように、切欠部11bに倒伏した台座12から基台11の前面11aと並列する位置との間で回動可能に台座に組み付けられている。
【0031】
支柱13の水平部13bは直立部13aの上端部に第3支持軸17によって、図1及び図2に示すように直立部に対して直交するように水平に基台前面11aの前方へ延びる水平位置と、図3に示すように直立部13aに並列する並列位置との間で回動可能に組み付けられている。
【0032】
カメラヘッド14は直方体のハウジング14aを有し、このハウジング14aが水平部13bと整列するように水平部13bの前端部に連結固定され前方へ延びている。ハウジング14aの前端部下面に撮像レンズを組み込んだレンズ鏡筒14bが垂設され、ハウジング14aの内部にはカメラ制御回路が内蔵されている。
なお、カメラヘッド14の重みで装置10が基台11の前方へ傾倒するのを防止するため基台11内部には所要重量のバランサーが内蔵されている。
【0033】
本実施例に係る資料提示装置10の構造は以上の通りであって、以下にその使用方法を説明する。図2、図4及び図5に示すように、切欠部11bに倒伏した台座12から支柱13の直立部13aを直立させ、水平部13bを基台11の前方へ水平に延ばす。そして、装置設置面20(図4参照)に資料を置き、撮像領域21に資料が収まるように資料の位置を調整する。
【0034】
資料のサイズが大きく、撮像レンズの画角を最広角に設定しても資料の全体を撮像できないような場合、図1、図6及び図7に示すように台座12を切欠部11bから起立させ、この台座12から直立部13aを直立させる。この操作によって装置設置面20と最広角に設定した撮像レンズとの距離が第1支持軸15と第2支持軸16との間隔Hだけ長くなるので、撮像領域22を拡大できる。
【0035】
資料提示装置10は、使用しないとき図3に示すように台座12を切欠部11bに倒伏させ、支柱13の直立部13aを基台11の前面11aに並列させ、さらに水平部13bを直立部13aに並列させることでコンパクトに折り畳むことができる。そして、装置10を図3に示すように折り畳んだとき、基台11の上面11cと、切欠部11bに倒伏したときの台座12の上面12bと、切欠部11bに倒伏した台座12から基台11の前面11aに並列する位置へ回動させた直立部13aの上面13dと、切欠部11cに倒伏した台座12から基台11の前面11aに並列する位置へ回動させた直立部13aに並列する位置へ回動させた水平部13bの上面13eが略面一となり、かつそのときの基台11と、台座12と、直立部13a及び水平部13bの各下面が面一となるように各部の形状寸法が設定されている。
【0036】
以上説明したように、本実施例に係る資料提示装置10は、カメラヘッド14の撮像レンズから装置設置面20上の資料までの撮像距離が台座12を基台11の切欠部11bに倒伏させたときに比べ台座12を基台11の切欠部11bから起立させたとき、第1支持軸15と第2支持軸16の間隔Hだけ長くなるので、台座12を起立させることにより撮像領域22を拡大できる。
【0037】
しかして、直立部13aの基部13cが組み付けられる第2支持軸16を基台11の前面11aから前方へ突出して設けたので、カメラヘッド14の撮像レンズの基台11の前面11aからの距離も長くなる。そのため撮像領域22を拡大したとき、基台11の前面11aが写し込まれるのを回避できる。
【0038】
また、装置10を折り畳んだとき、台座12、直立部13a及び水平部13bの上面12b,13d,13eが基台11の上面11cと略面一になり、かつ台座12、直立部13a及び水平部13bの下面が基台11の下面と略面一になるので、より一層コンパクトに装置10を折り畳むことができる。
【実施例2】
【0039】
次に、図8〜図13に本発明の第2実施例に係る資料提示装置30を示す。当該資料提示装置30は基台31、台座32、支柱33及びカメラヘッド34を備えている。基台31は平面形状が略縦長長方形で中央部に台座32を収納するための格納凹部として基台31の後端面に達する切欠部31bが形成されている。
【0040】
台座32は図8、図10及び図11に示すように基台31の切欠部31bから起立する位置と、図9、図12及び図13に示すように切欠部31bに倒伏する位置との間で前後方向へ回動可能に第1支持軸35によって基台31の中央部に組み付けられている。
【0041】
支柱33は直立部33aと直立部33aの上端部から基台31の前方へ水平に延びる水平部33bから構成されている。
【0042】
支柱33の直立部33aは台座32の反第1支持軸35側端部に設けた第2支持軸36によって台座32に組み付けられている。直立部33aはこの第2支持軸36によって、図8、図10及び図11に示すように切欠部31bから起立した台座32から直立する位置と、図9、図12及び図13に示すように切欠部31bに倒伏した台座32から直立する位置、及び図14に示すように、切欠部31bに倒伏した台座32から基台31の後方へ水平に延びる位置の間で前後方向へ回動可能に台座32に組み付けられている。
【0043】
支柱33の水平部33bは直立部33aの上端部に第3支持軸37によって、図8〜図13に示すように直立部33aに対して直交するように水平に基台31の前面31aの前方へ延びる水平位置と、図14に示すように直立部33aに並列する並列位置との間で回動可能に組み付けられている。
【0044】
カメラヘッド34は直方体のハウジング34aを有し、このハウジング34aが水平部33bと整列するように水平部33bの前端部に連結固定され前方へ延びている。ハウジング34aの前端部下面に撮像レンズを組み込んだレンズ鏡筒34bが垂設されている。
【0045】
本実施例に係る資料提示装置30の構造は以上の通りであって、図9、図12、図13に示すように、切欠部31bに倒伏した台座32から支柱33の直立部33aを直立させ、水平部33bを基台31の前方へ水平に延ばす。そして、装置設置面40に資料を置き、撮像領域41に資料が収まるように資料の位置を調整する。
【0046】
資料のサイズが大きく、撮像レンズの画角を最広角に設定しても資料の全体を撮像できないような場合、図8、図10及び図11に示すように台座32を切欠部31bから起立させ、この台座32から直立部33aを直立させる。この操作によって装置設置面40と最広角に設定した撮像レンズとの距離が第1支持軸35と第2支持軸36との間隔Hだけ長くなるので、撮像領域42を拡大できる。
【0047】
資料提示装置30は、使用しないとき図14に示すように台座32を切欠部31bに倒伏させ、支柱33の直立部33aを基台31の後方へ水平に延ばし、さらに水平部33bを直立部33aに並列に折り畳む。
【0048】
以上説明したように本実施例に係る資料提示装置30によれば、カメラヘッド34から装置設置面40上の資料までの撮像距離が台座32を基台31に倒伏させたときに比べ台座32を基台31から起立させたとき、第1支持軸35と第2支持軸36の間隔だけ長くなるので、台座32を起立させることにより撮像領域42を拡大できる。そして、台座32を基台31の前方へ回動させて起立させるので、カメラヘッド34の基台31の前面31aからの距離も長くなる。そのため撮像領域42を拡大したとき、基台31の前面31aが写し込まれるのを回避できる。
【符号の説明】
【0049】
10,30…資料提示装置
11,31…基台
11a,31a…基台前面
11b,31b…切欠部(格納凹部)
11c…基台上面
12,32…台座
12a…台座前面
12b…台座上面
13,33…支柱
13a,33a…直立部
13b,33b…水平部
13c…支柱基部
13d…直立部上面
14,34…カメラヘッド
14a,34a…ハウジング
14b,34b…レンズ鏡胴
15,35…第1支持軸
16,36…第2支持軸
17,37…第3支持軸
20,40…装置設置面
21,22,41,42…撮像領域
【技術分野】
【0001】
本発明は、基台に立設した支柱の先端部にカメラヘッドを設け、基台の前方に置いた書類や模型等の資料をカメラヘッドで撮像し、撮像をモニターテレビで再生したり、ビデオプロジェクターでスクリーンに投影する資料提示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
資料提示装置の一形式として、特開2008−193391号公報には、図15及び図16に示すように基台101から支柱102を立設し、この支柱102先端にカメラヘッド103を取り付けた資料提示装置100が開示されている。
【0003】
この資料提示装置100では、支柱102が基台101から直立する直立部102aと、直立部102aから連続して水平に基台101の前方へ延びる水平部102bを有し、水平部102bの先端にカメラヘッド103を設けている。そして、資料を基台101の前面に近接するように装置設置面上に置き、カメラヘッドの撮像レンズ104で資料を撮像する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−193391号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した従来の資料提示装置100では、資料のサイズがカメラヘッド103の撮像領域より大きい場合、資料提示装置100とは別の台200を用い、この台200に資料提示装置100を乗せて資料を撮像している。資料提示装置100を台200に乗せることによりカメラヘッドの撮像レンズ104から資料までの撮影距離が台200を用いない場合に比べて延びるので、その分カメラヘッド103の撮像領域201を拡大できる。
【0006】
しかし、従来の資料提示装置100は、資料提示装置100とは別に資料提示装置100を乗せることができる台200を用意しなければ撮像領域を拡大できないので、使い勝手が悪い。
また、資料提示装置100を台200に乗せて撮像領域201を拡大すると、図16に示すように台200の前端部までも撮像領域201に含まれるので、台200の前端部が写し込まれてしまうという不都合が生じる。
【0007】
本発明はかかる問題点に鑑み、台を用いずに簡単な操作で撮像領域を拡大でき、使い勝手のよい資料提示装置を提供することを目的とする。
また、撮影領域を拡大しても資料以外のものが写し込まれるのを回避して、資料だけを撮像できる資料提示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、基台と、基台から立設した支柱と、支柱先端に取り付けたカメラヘッドを備え、前記支柱は基台から直立する直立部と、直立部から水平に前記基台の前方へ延びる水平部を有し、水平部の先端に前記カメラヘッドを設け、装置設置面に置かれた資料を前記カメラヘッドで撮像するように構成した資料提示装置であって、前記基台に台座を、基台から起立する起立位置と基台に倒伏する倒伏位置との間で左右方向へ回動可能に第1支持軸で組み付け、前記台座の反第1支持軸側端部に第2支持軸を基台前面から前方へ突出して設け、前記直立部の基部を、基台に倒伏した台座から直立する位置と基台から起立した台座から直立する位置との間で回動可能に前記第2支持軸で台座に組み付けたことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の資料提示装置において、前記基台に前記台座を格納する格納凹部を形成し、前記台座が倒伏位置で該格納凹部に格納され、起立位置で格納凹部から起立するように構成したことを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の資料提示装置において、前記格納凹部として基台の前端部の左右いずれか一方の角隅部に切欠部を形成したことを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の資料提示装置において、前記水平部を前記直立部に並列する位置へ回動可能に第3支持軸で直立部に組み付けるとともに、前記直立部を格納凹部に倒伏した台座から基台の前面に並列する位置へ回動可能に前記第2支持軸で前記台座に組み付けたことを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の資料提示装置において、基台の上面と、格納凹部に倒伏したときの台座の上面と、格納凹部に倒伏した台座から基台の前面に並列する位置へ回動させた直立部の上面と、格納凹部に倒伏した台座から基台の前面に並列する位置へ回動させた直立部に並列する位置へ回動させた水平部の上面が略面一となり、かつそのときの基台と、台座と、直立部及び水平部の各下面が面一となるように構成したことを特徴とする。
【0013】
請求項6に記載の発明は、基台と、基台から立設した支柱と、支柱先端に取り付けたカメラヘッドを備え、前記支柱は基台から直立する直立部と、直立部から水平に前記基台の前方へ延びる水平部を有し、水平部の先端に前記カメラヘッドを設け、装置設置面に置かれた資料を前記カメラヘッドで撮像するように構成した資料提示装置であって、前記基台に台座を、基台から起立する起立位置と基台に倒伏する倒伏位置との間で前後方向へ回動可能に第1支持軸で組み付け、前記台座の反第1支持軸側端部に第2支持軸を設け、前記直立部の基部を、基台に倒伏した台座から直立する位置と基台から起立した台座から直立する位置との間で回動可能に前記第2支持軸で台座に組み付けたことを特徴とする。
【0014】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の資料提示装置において、前記基台に前記台座を格納する格納凹部を形成し、前記台座が倒伏位置で該格納凹部に格納され、起立位置で格納凹部から起立するように構成したことを特徴とする。
【0015】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の資料提示装置において、前記格納凹部として基台の中央部に切欠部を形成したことを特徴とする。
【0016】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の資料提示装置において、前記水平部を前記直立部に並列する位置へ回動可能に第3支持軸で直立部に組み付けるとともに、前記直立部を格納凹部に倒伏した台座から基台前方又は後方へ水平に延びる位置へ回動可能に前記第2支持軸で前記台座に組み付けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に記載の発明によれば、カメラヘッドから装置設置面上の資料までの撮像距離が台座を基台に倒伏させたときに比べ台座を基台から起立させたとき、第1支持軸と第2支持軸の間隔だけ長くなるので、台座を基台前方へ回動させて起立させることにより撮像領域を拡大できる。
しかして、直立部の基部が組み付けられる第2支持軸を基台前面から前方へ突出して設けたので、カメラヘッドの基台前面からの距離も長くなる。
そのため撮像領域を拡大したとき、基台の前面が写し込まれるのを回避できる。
【0018】
請求項2に記載の発明によれば、台座を格納凹部に倒伏できるので、装置の形態がコンパクトになる。
【0019】
請求項3に記載の発明によれば、基台の角隅に形成した切欠部に台座を倒伏して格納できるので、装置の形態がより一層コンパクトになる。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、台座を切欠部に倒伏させ、直立部を倒伏した台座から基台の前面に並列する位置へと回動し、さらに水平部を直立部に並列する位置まで回動させることができるので、装置をコンパクトに折り畳むことができる。
【0021】
請求項5に記載の発明によれば、装置を折り畳んだとき、台座、直立部及び水平部の上面が基台の上面と略面一になり、かつ台座、直立部及び水平部の下面が基台の下面と略面一になるので、より一層コンパクトに装置を折り畳むことができる。
【0022】
請求項6に記載の発明によれば、カメラヘッドから装置設置面上の資料までの撮像距離が台座を基台に倒伏させたときに比べ台座を基台から起立させたとき、第1支持軸と第2支持軸の間隔だけ長くなるので、台座を起立させることにより撮像領域を拡大できる。
しかして、台座を基台前方へ回動させて起立することにより、カメラヘッドの基台前面からの距離も長くなる。
そのため撮像領域を拡大したとき、基台の前面が写し込まれるのを回避できる。
【0023】
請求項7に記載の発明によれば、台座を格納凹部に倒伏できるので、装置の形態がコンパクトになる。
【0024】
請求項8に記載の発明によれば、基台の中央部に形成した切欠部に台座を倒伏して格納できるので、装置の形態がより一層コンパクトになる。
【0025】
請求項9に記載の発明によれば、台座を格納部に倒伏させ、倒伏した台座から直立部を基台前方又は後方へ水平に延ばし、その直立部に水平部を倒伏させることができるので、装置をより一層コンパクトに折り畳むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の第1実施例に係る資料提示装置の台座を起立させた斜視図である。
【図2】同資料提示装置の台座を倒伏させた斜視図である。
【図3】同資料提示装置の折り畳んだ斜視図である。
【図4】同資料提示装置の台座を倒伏させた側面図である。
【図5】同資料提示装置の台座を倒伏させた平面図である。
【図6】同資料提示装置の台座を起立させた側面図である。
【図7】同資料提示装置の台座を起立させた平面図である。
【図8】本発明の第2実施例に係る資料提示装置の台座を起立させた斜視図である。
【図9】同資料提示装置の台座を倒伏させた斜視図である。
【図10】同資料提示装置の台座を起立させた側面図である。
【図11】同資料提示装置の台座を起立させた平面図である。
【図12】同資料提示装置の台座を倒伏させた側面図である。
【図13】同資料提示装置の台座を倒伏させた平面図である。
【図14】同資料提示装置の折り畳んだ斜視図である。
【図15】従来の資料提示装置を示す斜視図である。
【図16】従来の資料提示装置を示す側面図である。
【実施例1】
【0027】
以下に本発明を図面に基づき説明するに、図1、図2及び図3には本発明の第1実施例に係る資料提示装置10が示されている。当該資料提示装置10は基台11、台座12、支柱13及びカメラヘッド14を備えている。
基台11は平面形状が略横長長方形で前面11aの左角隅部に台座を収納するための格納凹部として切欠部11bが形成されている。基台11の内部には制御回路ユニットが内蔵されている。また、基台11の背面にはテレビモニターやビデオプロジェクターと装置10を接続するための各種端子が配設されている。
【0028】
台座12は第1支持軸15によって図1に示すように基台11の切欠部11bから起立する位置と、図2及び図3に示すように切欠部11bに倒伏する位置との間で左右方向へ回動可能に第1支持軸15によって基台11の前部角隅部に組み付けられている。
【0029】
支柱13は中空構造を有し、直立部13aと直立部13aの上端部から基台11の前方へ水平に延びる水平部13bから構成され、内部には基台11に内蔵された制御回路ユニットとカメラヘッド14を接続するワイヤーハーネスが挿通されている。
【0030】
支柱13の直立部13aは台座12の反第1支持軸15側端部に設けた第2支持軸16によって台座12に組み付けられている。この第2支持軸16は台座12の前端面12aから基台11の前面11aの前方に突出して設けられている。直立部13aの基部13cが第2支持軸16によって基台11の前面11aの直前に位置し、前面11aから前方へ突出するように台座12に組み付けられている。また、直立部13aは第2支持軸16によって、図1に示すように切欠部11bから起立した台座12から直立する位置と、図2に示すように切欠部11bに倒伏した台座12から直立する位置、及び図3に示すように、切欠部11bに倒伏した台座12から基台11の前面11aと並列する位置との間で回動可能に台座に組み付けられている。
【0031】
支柱13の水平部13bは直立部13aの上端部に第3支持軸17によって、図1及び図2に示すように直立部に対して直交するように水平に基台前面11aの前方へ延びる水平位置と、図3に示すように直立部13aに並列する並列位置との間で回動可能に組み付けられている。
【0032】
カメラヘッド14は直方体のハウジング14aを有し、このハウジング14aが水平部13bと整列するように水平部13bの前端部に連結固定され前方へ延びている。ハウジング14aの前端部下面に撮像レンズを組み込んだレンズ鏡筒14bが垂設され、ハウジング14aの内部にはカメラ制御回路が内蔵されている。
なお、カメラヘッド14の重みで装置10が基台11の前方へ傾倒するのを防止するため基台11内部には所要重量のバランサーが内蔵されている。
【0033】
本実施例に係る資料提示装置10の構造は以上の通りであって、以下にその使用方法を説明する。図2、図4及び図5に示すように、切欠部11bに倒伏した台座12から支柱13の直立部13aを直立させ、水平部13bを基台11の前方へ水平に延ばす。そして、装置設置面20(図4参照)に資料を置き、撮像領域21に資料が収まるように資料の位置を調整する。
【0034】
資料のサイズが大きく、撮像レンズの画角を最広角に設定しても資料の全体を撮像できないような場合、図1、図6及び図7に示すように台座12を切欠部11bから起立させ、この台座12から直立部13aを直立させる。この操作によって装置設置面20と最広角に設定した撮像レンズとの距離が第1支持軸15と第2支持軸16との間隔Hだけ長くなるので、撮像領域22を拡大できる。
【0035】
資料提示装置10は、使用しないとき図3に示すように台座12を切欠部11bに倒伏させ、支柱13の直立部13aを基台11の前面11aに並列させ、さらに水平部13bを直立部13aに並列させることでコンパクトに折り畳むことができる。そして、装置10を図3に示すように折り畳んだとき、基台11の上面11cと、切欠部11bに倒伏したときの台座12の上面12bと、切欠部11bに倒伏した台座12から基台11の前面11aに並列する位置へ回動させた直立部13aの上面13dと、切欠部11cに倒伏した台座12から基台11の前面11aに並列する位置へ回動させた直立部13aに並列する位置へ回動させた水平部13bの上面13eが略面一となり、かつそのときの基台11と、台座12と、直立部13a及び水平部13bの各下面が面一となるように各部の形状寸法が設定されている。
【0036】
以上説明したように、本実施例に係る資料提示装置10は、カメラヘッド14の撮像レンズから装置設置面20上の資料までの撮像距離が台座12を基台11の切欠部11bに倒伏させたときに比べ台座12を基台11の切欠部11bから起立させたとき、第1支持軸15と第2支持軸16の間隔Hだけ長くなるので、台座12を起立させることにより撮像領域22を拡大できる。
【0037】
しかして、直立部13aの基部13cが組み付けられる第2支持軸16を基台11の前面11aから前方へ突出して設けたので、カメラヘッド14の撮像レンズの基台11の前面11aからの距離も長くなる。そのため撮像領域22を拡大したとき、基台11の前面11aが写し込まれるのを回避できる。
【0038】
また、装置10を折り畳んだとき、台座12、直立部13a及び水平部13bの上面12b,13d,13eが基台11の上面11cと略面一になり、かつ台座12、直立部13a及び水平部13bの下面が基台11の下面と略面一になるので、より一層コンパクトに装置10を折り畳むことができる。
【実施例2】
【0039】
次に、図8〜図13に本発明の第2実施例に係る資料提示装置30を示す。当該資料提示装置30は基台31、台座32、支柱33及びカメラヘッド34を備えている。基台31は平面形状が略縦長長方形で中央部に台座32を収納するための格納凹部として基台31の後端面に達する切欠部31bが形成されている。
【0040】
台座32は図8、図10及び図11に示すように基台31の切欠部31bから起立する位置と、図9、図12及び図13に示すように切欠部31bに倒伏する位置との間で前後方向へ回動可能に第1支持軸35によって基台31の中央部に組み付けられている。
【0041】
支柱33は直立部33aと直立部33aの上端部から基台31の前方へ水平に延びる水平部33bから構成されている。
【0042】
支柱33の直立部33aは台座32の反第1支持軸35側端部に設けた第2支持軸36によって台座32に組み付けられている。直立部33aはこの第2支持軸36によって、図8、図10及び図11に示すように切欠部31bから起立した台座32から直立する位置と、図9、図12及び図13に示すように切欠部31bに倒伏した台座32から直立する位置、及び図14に示すように、切欠部31bに倒伏した台座32から基台31の後方へ水平に延びる位置の間で前後方向へ回動可能に台座32に組み付けられている。
【0043】
支柱33の水平部33bは直立部33aの上端部に第3支持軸37によって、図8〜図13に示すように直立部33aに対して直交するように水平に基台31の前面31aの前方へ延びる水平位置と、図14に示すように直立部33aに並列する並列位置との間で回動可能に組み付けられている。
【0044】
カメラヘッド34は直方体のハウジング34aを有し、このハウジング34aが水平部33bと整列するように水平部33bの前端部に連結固定され前方へ延びている。ハウジング34aの前端部下面に撮像レンズを組み込んだレンズ鏡筒34bが垂設されている。
【0045】
本実施例に係る資料提示装置30の構造は以上の通りであって、図9、図12、図13に示すように、切欠部31bに倒伏した台座32から支柱33の直立部33aを直立させ、水平部33bを基台31の前方へ水平に延ばす。そして、装置設置面40に資料を置き、撮像領域41に資料が収まるように資料の位置を調整する。
【0046】
資料のサイズが大きく、撮像レンズの画角を最広角に設定しても資料の全体を撮像できないような場合、図8、図10及び図11に示すように台座32を切欠部31bから起立させ、この台座32から直立部33aを直立させる。この操作によって装置設置面40と最広角に設定した撮像レンズとの距離が第1支持軸35と第2支持軸36との間隔Hだけ長くなるので、撮像領域42を拡大できる。
【0047】
資料提示装置30は、使用しないとき図14に示すように台座32を切欠部31bに倒伏させ、支柱33の直立部33aを基台31の後方へ水平に延ばし、さらに水平部33bを直立部33aに並列に折り畳む。
【0048】
以上説明したように本実施例に係る資料提示装置30によれば、カメラヘッド34から装置設置面40上の資料までの撮像距離が台座32を基台31に倒伏させたときに比べ台座32を基台31から起立させたとき、第1支持軸35と第2支持軸36の間隔だけ長くなるので、台座32を起立させることにより撮像領域42を拡大できる。そして、台座32を基台31の前方へ回動させて起立させるので、カメラヘッド34の基台31の前面31aからの距離も長くなる。そのため撮像領域42を拡大したとき、基台31の前面31aが写し込まれるのを回避できる。
【符号の説明】
【0049】
10,30…資料提示装置
11,31…基台
11a,31a…基台前面
11b,31b…切欠部(格納凹部)
11c…基台上面
12,32…台座
12a…台座前面
12b…台座上面
13,33…支柱
13a,33a…直立部
13b,33b…水平部
13c…支柱基部
13d…直立部上面
14,34…カメラヘッド
14a,34a…ハウジング
14b,34b…レンズ鏡胴
15,35…第1支持軸
16,36…第2支持軸
17,37…第3支持軸
20,40…装置設置面
21,22,41,42…撮像領域
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基台と、基台から立設した支柱と、支柱先端に取り付けたカメラヘッドを備え、前記支柱は基台から直立する直立部と、直立部から水平に前記基台の前方へ延びる水平部を有し、水平部の先端に前記カメラヘッドを設け、装置設置面に置かれた資料を前記カメラヘッドで撮像するように構成した資料提示装置であって、
前記基台に台座を、基台から起立する起立位置と基台に倒伏する倒伏位置との間で左右方向へ回動可能に第1支持軸で組み付け、
前記台座の反第1支持軸側端部に第2支持軸を基台前面から前方へ突出して設け、
前記直立部の基部を、基台に倒伏した台座から直立する位置と基台から起立した台座から直立する位置との間で回動可能に前記第2支持軸で台座に組み付けたことを特徴とする資料提示装置。
【請求項2】
前記基台に前記台座を格納する格納凹部を形成し、前記台座が倒伏位置で該格納凹部に格納され、起立位置で格納凹部から起立するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の資料提示装置。
【請求項3】
前記格納凹部として基台の前端部の左右いずれか一方の角隅部に切欠部を形成したことを特徴とする請求項2に記載の資料提示装置。
【請求項4】
前記水平部を前記直立部に並列する位置へ回動可能に第3支持軸で直立部に組み付けるとともに、前記直立部を格納凹部に倒伏した台座から基台の前面に並列する位置へ回動可能に前記第2支持軸で前記台座に組み付けたことを特徴とする請求項3に記載の資料提示装置。
【請求項5】
基台の上面と、格納凹部に倒伏したときの台座の上面と、格納凹部に倒伏した台座から基台の前面に並列する位置へ回動させた直立部の上面と、格納凹部に倒伏した台座から基台の前面に並列する位置へ回動させた直立部に並列する位置へ回動させた水平部の上面が略面一となり、かつそのときの基台と、台座と、直立部及び水平部の各下面が面一となるように構成したことを特徴とする請求項4に記載の資料提示装置。
【請求項6】
基台と、基台から立設した支柱と、支柱先端に取り付けたカメラヘッドを備え、前記支柱は基台から直立する直立部と、直立部から水平に前記基台の前方へ延びる水平部を有し、水平部の先端に前記カメラヘッドを設け、装置設置面に置かれた資料を前記カメラヘッドで撮像するように構成した資料提示装置であって、
前記基台に台座を、基台から起立する起立位置と基台に倒伏する倒伏位置との間で前後方向へ回動可能に第1支持軸で組み付け、
前記台座の反第1支持軸側端部に第2支持軸を設け、
前記直立部の基部を、基台に倒伏した台座から直立する位置と基台から起立した台座から直立する位置との間で回動可能に前記第2支持軸で台座に組み付けたことを特徴とする資料提示装置。
【請求項7】
前記基台に前記台座を格納する格納凹部を形成し、前記台座が倒伏位置で該格納凹部に格納され、起立位置で格納凹部から起立するように構成したことを特徴とする請求項6に記載の資料提示装置。
【請求項8】
前記格納凹部として基台の中央部に切欠部を形成したことを特徴とする請求項7に記載の資料提示装置。
【請求項9】
前記水平部を前記直立部に並列する位置へ回動可能に第3支持軸で直立部に組み付けるとともに、前記直立部を格納凹部に倒伏した台座から基台前方又は後方へ水平に延びる位置へ回動可能に前記第2支持軸で前記台座に組み付けたことを特徴とする請求項8に記載の資料提示装置。
【請求項1】
基台と、基台から立設した支柱と、支柱先端に取り付けたカメラヘッドを備え、前記支柱は基台から直立する直立部と、直立部から水平に前記基台の前方へ延びる水平部を有し、水平部の先端に前記カメラヘッドを設け、装置設置面に置かれた資料を前記カメラヘッドで撮像するように構成した資料提示装置であって、
前記基台に台座を、基台から起立する起立位置と基台に倒伏する倒伏位置との間で左右方向へ回動可能に第1支持軸で組み付け、
前記台座の反第1支持軸側端部に第2支持軸を基台前面から前方へ突出して設け、
前記直立部の基部を、基台に倒伏した台座から直立する位置と基台から起立した台座から直立する位置との間で回動可能に前記第2支持軸で台座に組み付けたことを特徴とする資料提示装置。
【請求項2】
前記基台に前記台座を格納する格納凹部を形成し、前記台座が倒伏位置で該格納凹部に格納され、起立位置で格納凹部から起立するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の資料提示装置。
【請求項3】
前記格納凹部として基台の前端部の左右いずれか一方の角隅部に切欠部を形成したことを特徴とする請求項2に記載の資料提示装置。
【請求項4】
前記水平部を前記直立部に並列する位置へ回動可能に第3支持軸で直立部に組み付けるとともに、前記直立部を格納凹部に倒伏した台座から基台の前面に並列する位置へ回動可能に前記第2支持軸で前記台座に組み付けたことを特徴とする請求項3に記載の資料提示装置。
【請求項5】
基台の上面と、格納凹部に倒伏したときの台座の上面と、格納凹部に倒伏した台座から基台の前面に並列する位置へ回動させた直立部の上面と、格納凹部に倒伏した台座から基台の前面に並列する位置へ回動させた直立部に並列する位置へ回動させた水平部の上面が略面一となり、かつそのときの基台と、台座と、直立部及び水平部の各下面が面一となるように構成したことを特徴とする請求項4に記載の資料提示装置。
【請求項6】
基台と、基台から立設した支柱と、支柱先端に取り付けたカメラヘッドを備え、前記支柱は基台から直立する直立部と、直立部から水平に前記基台の前方へ延びる水平部を有し、水平部の先端に前記カメラヘッドを設け、装置設置面に置かれた資料を前記カメラヘッドで撮像するように構成した資料提示装置であって、
前記基台に台座を、基台から起立する起立位置と基台に倒伏する倒伏位置との間で前後方向へ回動可能に第1支持軸で組み付け、
前記台座の反第1支持軸側端部に第2支持軸を設け、
前記直立部の基部を、基台に倒伏した台座から直立する位置と基台から起立した台座から直立する位置との間で回動可能に前記第2支持軸で台座に組み付けたことを特徴とする資料提示装置。
【請求項7】
前記基台に前記台座を格納する格納凹部を形成し、前記台座が倒伏位置で該格納凹部に格納され、起立位置で格納凹部から起立するように構成したことを特徴とする請求項6に記載の資料提示装置。
【請求項8】
前記格納凹部として基台の中央部に切欠部を形成したことを特徴とする請求項7に記載の資料提示装置。
【請求項9】
前記水平部を前記直立部に並列する位置へ回動可能に第3支持軸で直立部に組み付けるとともに、前記直立部を格納凹部に倒伏した台座から基台前方又は後方へ水平に延びる位置へ回動可能に前記第2支持軸で前記台座に組み付けたことを特徴とする請求項8に記載の資料提示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2010−178100(P2010−178100A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−19011(P2009−19011)
【出願日】平成21年1月30日(2009.1.30)
【出願人】(000000424)株式会社エルモ社 (104)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年1月30日(2009.1.30)
【出願人】(000000424)株式会社エルモ社 (104)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]