説明

資料提示装置

【課題】装置を使用しないとき回動可能にした支柱をコンパクトに折り畳むことができ、かつ支柱の回動操作が容易で使い勝手の良い資料提示装置を提供すること。
【解決手段】基台11に回動軸31,32を介して支柱12を前後方向へ回動可能に組み付け、支柱の回動領域の全域で回動軸に所要の摩擦負荷を与える摩擦制動機構45,47,48,49,50と、支柱を後方へ回動付勢するバネ力を作用させるパワーアシスト機構33a,38と、支柱の先端に取り付けたビデオカメラヘッド15を備えた資料提示装置10において、支柱12を基台11から所定の前傾角度で起立する前傾端位置と、基台に沿って後方に倒伏した折り畳み位置との間で回動可能に基台に組み付け、支柱が基台から略直立する直立位置より前傾しているときパワーアシスト機構が支柱に作動連結され、支柱が直立位置より後方向に傾斜しているときパワーアシスト機構と支柱との作動連結が解除される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基台と、基台に立設した支柱と、支柱の先端部に取り付けたビデオカメラヘッドを備え、ビデオカメラヘッドで、基台の設置面に置いた書類や模型等の資料を撮像し、その画像をモニターテレビに出力し、あるいはビデオプロジェクターでスクリーンに投影する資料提示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の資料提示装置の一例として、特開平2007−180713号公報には、ブック型の基台と、逆J字形の支柱及び横長円筒形のビデオカメラヘッドを備えた資料提示装置が開示されている。
支柱はその基端部が基台の前部中央に回動軸を介して前後方向へ回動可能に組み付けられている。この支柱は基台から略直立する直立位置と、基台から前傾して基台設置面に略当接する前傾端位置との間で回動させることができる。
【0003】
支柱の基端部には支柱の回動領域の全域で回動軸に所要の摩擦制動力を作用させる摩擦制動機構及び支柱に対し後方へ回動付勢するバネ力を作用させるパワーアシスト機構が設けられ、摩擦製動力とバネ力及び支柱に作用する重力が常に拮抗するように設定されている。
【0004】
この資料提示装置によれば、摩擦制動機構とパワーアシスト機構によって、支柱は回動領域内において任意の前傾位置に設定保持される。また、支柱を直立位置から前傾位置へ回動操作するときも、その逆に前傾位置から直立位置へ戻すときも制動力とバネ力及び重力が拮抗しているので、支柱の回動操作に要する力が軽く、容易に支柱を所望の前傾位置に設定できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−180713号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したように従来の資料提示装置では、支柱の回動領域が直立位置と前傾端位置との間に設定され、支柱を直立位置から後方へ回動させることができない。そのため支柱を基台に沿って後方に倒伏させることができないので、装置を使用しないときでも支柱が基台から直立する直立姿勢か、あるいは基台から前方へ突出する前傾姿勢のいずれかの姿勢にしか設定できない。従って、支柱が基台に沿って倒伏するようなコンパクトな形に折り畳むことができない。
一方、上記した従来の資料提示装置において装置をコンパクトに折り畳むことができるように、支柱の回動領域を前傾端位置と基台から直立する位置の間から、前傾端位置から直立位置を超えて基台に沿って倒伏する倒伏位置までに拡大した場合、前傾端位置から直立位置の間では重力に逆らう方向に作用していたパワーアシスト機構のバネ力が直立位置から倒伏位置の間では重力と同方向に作用する。そのため、装置を折り畳むために前傾位置にある支柱を引き起こす際、直立位置を過ぎると重力とバネ力が同方向に作用して支柱が不意に急速に回動するおそれがある。そのため、支柱の回動操作を慎重に行う必要がある。また、折り畳んだ支柱を引き起こすとき、直立位置までは摩擦制動力とバネ力及び重量の三つの力に抗して支柱を回動操作しなければならず、支柱の回動操作性が甚だ悪くなる。
【0007】
本発明はかかる問題点に鑑み、支柱を基台から前傾する位置と基台に沿って倒伏する位置との間で回動可能にすることで装置を使用しないときコンパクトに折り畳むことができ、かつ支柱の回動操作が容易で使い勝手の良い資料提示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため本願発明は、基台と、基台に回動軸を介して前後方向へ回動可能に組み付けた支柱と、支柱の回動領域の全域で前記回動軸に所要の摩擦負荷を与える摩擦制動機構と、支柱を後方へ回動付勢するバネ力を作用させるパワーアシスト機構と、支柱の先端に取り付けたビデオカメラヘッドを備え、基台設置面に置かれた資料の上方に前記ビデオカメラヘッドを配置し、ビデオカメラヘッドで資料を撮像するように構成した資料提示装置であって、
支柱を基台から所定の前傾角度で起立する前傾端位置と、基台に沿って後方に倒伏した折り畳み位置との間で回動可能に基台に組み付け、
支柱が基台から略直立する直立位置より前傾しているとき前記パワーアシスト機構が支柱に作動連結され、支柱が前記直立位置より後方向に傾斜しているとき前記パワーアシスト機構と支柱との作動連結が解除されるようにしたことを特徴とする。
【0009】
そして、好ましくは、前記パワーアシスト機構を前記基台に一端を固定したツイストバネと、支柱に形成され、支柱が直立位置より前傾しているとき前記ツイストバネの他端との係合が継続され、支柱が直立位置より後方へ傾斜しているときツイストバネとの係合が解除されるフック片から構成する。
【0010】
また、好ましくは前記回動軸の一端に前記ツイストバネを装着するとともに該回動軸の一端を基台に固定した第1軸受プレートで支持し、前記ツイストバネの一端を第1軸受プレートに固定し、前記回動軸の他端を基台に固定した第2軸受プレートで支持し、
回動軸の他端に固定したワッシャ及び回動軸に装着されこのワッシャを第2軸受プレートに圧接する皿バネで前記摩擦制動機構を構成する。
【0011】
さらにまた、前記支柱を直立位置に保持するクリック機構を設ける。
【発明の効果】
【0012】
本願発明によれば、支柱を基台の後方に回動させて基台に倒伏させることができるので、装置を使用しないときコンパクトに折り畳むことができる。
【0013】
パワーアシスト機構は支柱が直立位置より前傾しているとき支柱と作動連結される。このため、支柱の前傾領域では摩擦制動機構の摩擦制動力とパワーアシスト機構のバネ力および支柱に作用する重力が拮抗するように設定することによって、支柱を任意の前傾位置に保持でき、かつ支柱の回動操作を円滑に行うことができる。
一方、パワーアシスト機構は支柱が直立位置より後方へ傾斜しているとき支柱との作動連結が解除される。このため、支柱が後方傾斜する回動領域ではパワーアシスト機構のバネ力は支柱に作用しない。従って、支柱には摩擦制動力と重力が作用するだけなので、支柱が直立位置からパワーアシスト機構のバネ力で不意に後方へ急速回動することはない。また、支柱を倒伏位置から直立位置へと起立させるときバネ力に抗して回動操作する必要がないので、起立操作が円滑に行える。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施例に係る資料提示装置であって、支柱が前傾端位置にあるときの装置の使用状態を示す斜視図である。
【図2】同資料提示装置の折り畳み状態を示す斜視図である。
【図3】同資料提示装置であって、支柱が直立位置にあるときの装置の使用状態を示す斜視図である。
【図4】同資料提示装置の支柱の回動軸部分の構成を示す斜視図である。
【図5】同資料提示装置の支柱の回動軸部分の構成を示す分解斜視図である。
【実施例】
【0015】
以下に本発明を図面に基づき説明するに、図1〜図3には本発明の一実施例に係る資料提示装置の外観が示されている。
当該資料提示装置10は基台11、第1支柱12、第2支柱13、第3支柱14及びビデオカメラヘッド15から構成されている。
【0016】
基台11は平面形状が矩形の箱形を有し、全体として厚手のブック形を備えている。基台11の上面11aには電源スイッチ16や輝度調整ボタン17等の各種操作スイッチ類が配列されている。また、基台11の背面にはテレビモニターやビデオプロジェクターと資料提示装置10を接続するための各種端子(図示略)が配設されている。基台11の内部にはビデオカメラヘッド15のズーミング制御やオートフォーカス制御、輝度制御用の制御回路ユニット及び使用時に基台11がビデオカメラヘッド15の重みで倒れるのを防止するための錘が内蔵されている。
【0017】
第1支柱12はその基端部が第1回動軸部18を介して基台11の側面11bの前部に前後方向へ回動可能に組み付けられている。基台11の側面11bの前部には第1回動軸部18が組み付けられる軸受部19が一体に設けられている。第2支柱13はその基端部が第2回動軸部20を介して第1支柱12の先端部に前後方向へ回動可能に組み付けられている。第3支柱14はその基端部が第3回動軸部21を介して第2支柱13の先端部に前後方向へ回動可能に組み付けられている。ビデオカメラヘッド15は横長円筒形状を有し、前面にズーミングスイッチ22とオートフォーカススイッチ23が配設されている。ビデオカメラヘッド15の一端は第3支柱14の先端部に固定され、基台11の前面11cと略並行に基台11の横方向に延びている。ビデオカメラ15の他端には撮像レンズ(図示略)が内蔵されている。第1支柱12、第2支柱13及び第3支柱14の内部には基台11内の各種制御回路ユニットとビデオカメラヘッド15とを電気的に接続する配線が挿通されている。
【0018】
図4及び図5に第1支柱12の回動軸部18の内部の構成を図示する。回動軸部18は、第1支柱12のカバー12aとカバー12bが取り付けられる中空構造の支柱フレーム30、外側回動軸31、内側回動軸32、外側ブラケット33、内側ブラケット34、外側軸受プレート35、内側軸受プレート36、基台11の底面に固定されるベースブラケット37、ツイストバネ38、クリックバネ39及びクリックボール40から構成されている。
【0019】
外側回動軸31は外側ブラケット33にビス41で固着されている。外側ブラケット33は支柱フレーム30の外側側面の下端部にビス42で固着されている。外側回動軸31は円形のベースプレート31aと、ベースプレート31aの中心部から突出する外側軸芯31bと、ベースプレート31aから軸芯31bを囲むように突出する2個のガイド片31cを備えている。そして、外側軸芯31bにツイストバネ38が装着されている。外側軸芯31bの先端部は、ベースブラケット37にビス43で固定された外側軸受プレート35の軸受穴35aに挿入されている。このようにして外側回動軸31が外側軸受プレート35によって回転可能に支持されている。また、ツイストバネ38の一端38aは外側軸受プレート35に形成した係止穴35bに挿入されている。ツイストバネ35の他端38bは一方のガイド片31cに当接し、ガイド片31cの外側に突出している。一方、外側ブラケット33にはツイストバネ38の他端38bが係合可能なフック片33aが凸設されている。
【0020】
内側回動軸32は内側ブラケット34にビス44で固着されている。内側ブラケット34は支柱フレーム30の内側側面の下端部にビスで固着されている。内側回動軸32は中空の大径軸部32aと大径軸部32aの中心部から内側へ突出する小径軸部32bを有する。小径軸部32bは、ベースブラケット37にビスで固定された内側軸受プレート36の軸受穴36aに挿入されている。このようにして、内側回動軸32が内側軸受プレート36によって回転可能に支持されている。
【0021】
内側回動軸32の小径軸部32bには第1ワッシャ45、ストッパリング46、第1皿バネ47、第2ワッシャ48、第2皿バネ49及びリングプレート50が順に装着されている。第1ワッシャ45とストッパリング46は非円形穴45a,46aを有する。この非円形穴45a,46aに小径軸部32bを挿通することにより第1ワッシャ45とストッパリング46は内側回動軸32に一体回転するように装着されている。
【0022】
ストッパリング46には装着した内側回動軸32bと平行に外側へ延びるストッパ片46bが一体に設けられている。一方、内側軸受プレート36にはストッパ片46bが当接して内側回動軸32及びこれと一体に回動する第1支柱12の回動領域を制限する前側係止部36bと後側係止部36cが形成されている。
【0023】
第1皿バネ47、第2ワッシャ48、第2皿バネ49はそれぞれ円形穴47a,48a,49aを有し、これら円形穴47a,48a,49aに内側回動軸32の小径軸部32bを挿通することにより内側回動軸32に装着されている。プレート50は小径軸部32bの先端部にビス51で固定されている。このプレート50により、第1ワッシャ45、第2ワッシャ48、第1皿バネ47、第2皿バネ49及びストッパリング46が小径軸部32bから抜け止めされている。また、第1皿バネ47及び第2皿バネ48によって第1ワッシャ45が内側軸受プレート36に所要圧力で押圧されている。
【0024】
クリックバネ39とクリックボール40は内側回動軸32の大径軸部32aに形成した筒穴32cに装着されている。一方、内側軸受プレート36にはクリックボール40が嵌合する嵌合孔36dが所定位置に形成されている。
【0025】
第1回動軸部18の内部の構成は以上の通りであって、第1支柱12の支柱フレーム30が外側回動軸31と内側回動軸32を介して基台11に前後方向へ回動可能に組み付けられている。第1支柱12の回動領域は内側軸受プレート36前側係止部36bと後側係止部36cによって制限されている。そして、ストッパ片46bが前側係止部36bに当接することにより第1支柱12は図1に示す前傾端位置に停止する。ストッパ片46bが後側係止部36cに当接することにより、図2に示す折り畳み位置に停止する。第1支柱12はこの折り畳み位置にあるとき、基台11の側面11bに沿って倒伏する。また、図3に示すように、第1支柱12が基台11から略直立する位置にあるとき、クリックボール40が嵌合孔36dに嵌合し、直立位置に設定保持される。
【0026】
ツイストバネ38と外側ブラケット33のフック片33aは本願発明におけるパワーアシスト機構を構成し、第1支柱12が図3に示す直立位置より前傾しているとき、ツイストバネ38の端部38aとフック片33aの係合が継続し、ツイストバネ38によって第1支柱12は後方へ回動付勢される。一方、第1支柱12が直立位置より後方に傾斜しているとき、ツイストバネ38の端部38bとフック片33aとの係合は解除されるので、第1支柱12にはツイストバネ38の後方への回動不勢力は作用しない。また、フック片33aとの係合が解除された状態ではツイストバネの端部38bは一方のガイド片31cの端縁に当接するとともに、その外側へ突出して、フック片33aと係合可能な姿勢に保持される。
【0027】
第1ワッシャ45、第2ワッシャ48、第1皿バネ47、第2皿バネ49、プレート50は本願発明の摩擦制動機構を構成し、同機構によって第1回動軸部18には所要の摩擦制動力が作用する。
【0028】
なお、詳細は省略するが、第2回動軸部及び第3回動軸部にも摩擦制動機構によって所要の摩擦制動力が作用するように構成されている。
【0029】
本実施例に係る資料提示装置10の構造は以上の通りであって、装置10を使用しないときは、図2に示すように第1支柱12をストッパ片46bが後側係止部36cに当接するまで後方に回動操作する。ストッパ片46bが後側係止部36cに当接すると、第1支柱12は基台11の側面11aに沿って倒伏する折り畳み位置に停止する。また、第2支柱13を第1支柱12の側面に沿って倒伏する折り畳み位置まで回動操作する。さらに、第3支柱14を第2支柱13と平行に前方へ延伸させる。
【0030】
資料撮像装置10を使用して資料を撮像するには、基台11を設置面に設置し、接続コードで図示略のモニターテレビ若しくはプロジェクタと基台11を接続する。第1支柱12を図2に示す折り畳み位置から、ストッパ片46bが前側係止部36bに当接するまで、前方へ回動させる。ストッパ片46bが前側係止部36bに当接すると、第1支柱12は図1に示すように最も大きい角度で前傾する前傾端位置に停止する。第2支柱13を第1支柱12と平行に上方へ延伸する位置まで回動させる。また、第3支柱14を基台11の上面11aと略平行になる位置まで回動させる。第2支柱13と第3支柱14はいずれも摩擦制動力によって所定の回動位置に保持される。
また、必要に応じて第1支柱12を図1に示す前傾端位置から後方へ回動させ、所望の前傾角度に設定する。その際、第1支柱12は摩擦制動力によって所望の前傾角度位置に保持される。
【0031】
本実施例に係る資料提示装置10によれば、第1支柱12を基台11の後方へ回動させるとこにより基台11の側面11bに沿って倒伏させることができる。また、第2支柱13及び第3支柱14も基台11の側面に沿って倒伏させることができるので、装置10を使用しないときコンパクトに折り畳むことができる。
【0032】
また、ツイストバネ38とフック片33aで構成したパワーアシスト機構は第1支柱12が直立位置より前傾しているとき第1支柱12と作動連結される。このため、第1支柱12の前傾回動領域では摩擦制動機構の摩擦制動力とパワーアシスト機構のバネ力および第1支柱12に作用する重力が拮抗するように設定することによって、第1支柱12を任意の前傾位置に保持でき、かつ第1支柱12の回動操作を円滑に行うことができる。
【0033】
一方、パワーアシスト機構は第1支柱12が直立位置より後方へ傾斜しているとき第1支柱12との作動連結が解除される。このため、第1支柱12が後方傾斜する回動領域ではパワーアシスト機構のバネ力は第1支柱12に作用しない。従って、第1支柱12には摩擦制動力と重力が作用するだけなので、第1支柱12が直立位置からパワーアシスト機構のバネ力で不意に後方へ急速回動することはない。また、第1支柱12を倒伏位置から直立位置へと起立させるときバネ力に抗して回動操作する必要がないので、起立操作が円滑に行える。
【0034】
クリックバネ39とクリックボール40から成るクリック機構を設け、第1支柱12が直立位置にあるときクリックボール40が嵌合孔36dに嵌合するので、操作者は第1支柱12を回動操作するとき直立位置を認識できる。従って、操作者はパワーアシスト機構の作動開始と作動終了を認識できるので、第1支柱12の操作が容易になる。
【0035】
なお、本実施例ではビデオカメラヘッド15を第3支柱14に取り付けたが第3支柱14を省略して第2支柱13にビデオカメラヘッド15を取り付けたり、第2支柱13と第3支柱14を省略して第1支柱12に直接ビデオカメラヘッド15を取り付けることも可能である。
【符号の説明】
【0036】
10…資料提示装置
11…基台
11a…基台上面
11b…基台側面
11c…基台前面
12…第1支柱
13…第2支柱
14…第3支柱
15…ビデオカメラヘッド
18…第1回動軸部
19…軸受部
20…第2回動軸部
21…第3回動軸部
30…支柱フレーム
31…外側回動軸
31a…ベースプレート
31b…外側軸芯
31c…ガイド片
32…内側回動軸
32a…大径軸部
32b…小径軸部
32c…筒穴
33…外側ブラケット
33a…フック片
34…内側ブラケット
35…外側軸受プレート
35a…軸受穴
36…内側軸受プレート
36a…軸受穴
36b…前側係止部
36c…後側係止部
36d…嵌合孔
38…ツイストバネ
45,48…ワッシャ
46…ストッパリング
46a…ストッパ片
47,49…皿バネ
50…プレート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基台と、基台に回動軸を介して前後方向へ回動可能に組み付けた支柱と、支柱の回動領域の全域で前記回動軸に所要の摩擦負荷を与える摩擦制動機構と、支柱を後方へ回動付勢するバネ力を作用させるパワーアシスト機構と、支柱の先端に取り付けたビデオカメラヘッドを備え、基台設置面に置かれた資料の上方に前記ビデオカメラヘッドを配置し、ビデオカメラヘッドで資料を撮像するように構成した資料提示装置であって、
支柱を基台から所定の前傾角度で起立する前傾端位置と、基台に沿って後方に倒伏した折り畳み位置との間で回動可能に基台に組み付け、
支柱が基台から略直立する直立位置より前傾しているとき前記パワーアシスト機構が支柱に作動連結され、支柱が前記直立位置より後方向に傾斜しているとき前記パワーアシスト機構と支柱との作動連結が解除されるようにしたことを特徴とする資料撮像装置。
【請求項2】
前記パワーアシスト機構を前記基台に一端を固定したツイストバネと、支柱に形成され、支柱が直立位置より前傾しているとき前記ツイストバネの他端との係合が継続され、支柱が直立位置より後方へ傾斜しているときツイストバネとの係合が解除されるフック片から構成したことを特徴とする請求項1に記載の資料撮像装置。
【請求項3】
前記回動軸の一端に前記ツイストバネを装着するとともに該回動軸の一端を基台に固定した第1軸受プレートで支持し、前記ツイストバネの一端を第1軸受プレートに固定し、前記回動軸の他端を基台に固定した第2軸受プレートで支持し、
回動軸の他端に固定したワッシャ及び回動軸に装着されこのワッシャを第2軸受プレートに圧接する皿バネで前記摩擦制動機構を構成したことを特徴とする請求項2に記載の資料撮像装置。
【請求項4】
前記支柱を直立位置に保持するクリック機構を設けたことを特徴とする請求項1に記載の資料撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−234107(P2011−234107A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−102292(P2010−102292)
【出願日】平成22年4月27日(2010.4.27)
【出願人】(000000424)株式会社エルモ社 (104)
【Fターム(参考)】