身体全体及び荷物も被う雨具
【課題】通勤、通学、買い物、行楽、自転車や自動二輪車に乗る際など、携帯に便利、簡単に着用でき、強い雨風からも、頭から足まで全身を濡らさない雨具は見かけない。従前の雨具は、携帯に不便、あっても短い、重い、かさばる、濡れる、視界が悪い、蒸れる。両手がふさがるとき、買い物の荷物も旅行時における旅行バッグも、自分も濡らさない雨具がない。
【解決手段】頭から足元まで濡らさないため、全身を一体的に被う釣鐘状のものを本体とし、内部は両手を前に突き出せる空間を持ち、正面には脱着と利便性のためにボタンとジッパーをつけ、個人差のある頭の形に対応するため頭巾は幾重にも折込された波型によって構成され、頭巾に付属する透明フードを本体の横幅と同じくワイドかつ胸まで届くものとし、換気用に肩掛けをつけ、収納時は小さく使用時には広がるものとするために両側面には折込山型を用いて、高さ調整の機能をつける。
【解決手段】頭から足元まで濡らさないため、全身を一体的に被う釣鐘状のものを本体とし、内部は両手を前に突き出せる空間を持ち、正面には脱着と利便性のためにボタンとジッパーをつけ、個人差のある頭の形に対応するため頭巾は幾重にも折込された波型によって構成され、頭巾に付属する透明フードを本体の横幅と同じくワイドかつ胸まで届くものとし、換気用に肩掛けをつけ、収納時は小さく使用時には広がるものとするために両側面には折込山型を用いて、高さ調整の機能をつける。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、身体全体及び荷物も被う雨具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の雨具としてあるのは、傘、レインコート、マント、合羽、ポンチョと長靴が代表的である。
また寒冷対策としてジャンパー、ヤッケ、ポンチョなどがある。また防護服として、外気遮断の防菌服、耐熱消防服などがある。
なお、最近の特許申請の中には雨具の不具合を解決しようとするものが多々あるが、本件と多少類似するものが二つある。
【特許文献1】 特許公開2005−82951
【特許文献2】 特許公開2003−336109
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
通勤、通学、買い物、行楽、自転車や自動二輪車に乗る際など、どんな人でも、携帯に便利、簡単に着用でき、強い雨風からも、頭から足まで全身を濡らさない雨具は見かけない。
【0004】
従前の雨具は、携帯に不便、あっても短い、重い、かさばる、濡れる、視界が悪い、蒸れる、など、がある。
(1) 傘は大雨のとき下半身が濡れる。暴風雨の時はほとんど役に立たない。傘を手に持つため、荷物を持つことが不自由である。
(2) レインコートは大雨の時ひざ下から靴まで濡れてしまう。マントは上半身だけである。ポンチョは頭部と上半身だけである。
(3) 合羽は着づらい。蒸れて汗だくになる。容量がある。
上下二つに分かれている合羽は、着るときに時間がかかる。スカートの女性の場合、着ることができない。
(4) 合羽は両手が使えるが、手に持つカバンなどは濡れてしまう。
(5) 合羽の頭巾は風に弱く後ろに倒れる。紐で縛ると左右の視界が隠れ、かつ前方に垂れ下がり視界が悪くなる。
(6) 合羽の頭巾は顔が雨に濡れる。
【0005】
両手がふさがるとき、合羽が良いが、その用意がないとき、買い物の荷物も旅行時における旅行バッグも、自分も濡らさない雨具、かつ、小さな子供と手をつないで歩きたいとき、二人とも傘を差していると、それは無理がある。
【0006】
災害被災者や登山者が一夜を過酷な条件で過ごすための、体温保存ができる寝袋代わりになるものがない。またそうなった場合の予防対策として、携帯に便利なものはない。
【0007】
これらの改善策として、頭から足元まで全身を暴風雨や雪から守り、かつ荷物までも被う一体化された雨具を発明した。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の基本的構造は以下の通りである。
(1) 本発明は、頭から足元まで全身を、一体的に被う釣鐘状の大型雨具である。
(2) 全体は釣鐘状のものであるが、手の出し入れ口があり、顔、胸元及び背中に開口部がある。顔と胸と背中の風雨対策は頭巾に付属する透明フードと肩掛けによっておおう。
(3) 正面には簡易な脱着と、気候、用途などさまざまな状況に対応のためにボタンとジッパーがある。
(4) 頭巾は、幾重にも折込された波型によって構成され、その両端は肩で固定され、頭を入れると、ヘルメット状に広がる構造。
(5) 収納、携帯に便利にするために、両側面には使用時に伸びる折込山型がある。
(6) 本体内の四方、上部に高さ調整帯紐がある。
【発明の効果】
【0009】
(A) 本発明は全身を足元まですっぽり被うため、雨だけでなく防風、防砂また簡易的に防寒着ともなる。
(B) 傘を差さないために、両手に荷物を持つことが出来る。買い物で手がふさがっている人、あるいは旅行カバンを持つ旅人に役立つ。
(C) 大型袋形態なので、中に小さな子供も一緒に入り、手をつないで歩くことが出来る。ただしその場合、前方が持ち上がり、靴は濡れやすくなる。
(D) 多様な体格に対して、一定の規格のある雨具となるので、身長の高さ調整帯紐がある。高さ調整帯紐によって、身長の伸びが著しい子供に対応できる。
(E) 高さ調整紐の活用によって本体を逆に長くし、底を縛れば寝袋のようにすることもできるため、寝る準備もない災害被害者に役立つ。
(F) さらに、空気圧によるマット形態に背部、側面、前面が変化させられる機能があると、より寝やすくなる。この機能は、寝袋以外にも、寒冷時の防寒対策に有効なものとなる。本体内にニ三人が入れ、緊急時の簡易テントともなる。
更に強度を高めたものは浮き輪的に使用でき、洪水など水難時に役立つものとなる。
(G) 正面の中央が開いているため、着易い。また男用の自転車や、またがり式のオートバイに乗るときも、途中まで下部を開放できるので乗りやすい。内部で手を伸ばし、正面の生地ごとハンドルを握る。冬は手袋も濡れず冷たい雨や風対策になる。
(H) 素材を、ポリ袋、レジ袋あるいはゴミ袋と同様に薄いものにすると、軽量でコンパクトに折りたため、携帯に便利となる。
かつ使用後も、折りたたんでクルクルと巻けば、水滴はほとんど落ちる。収納が簡易になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態を説明する。
全体の構成は、本体として前部、後部、両側面部からなる。頭部としては頭巾と透明フードと肩掛けがある。さらに補助的に高さ調整紐、フリルなどをつける。
【0011】
以下、本体の実施形態を説明する。
(イ) 個人差のある体格(肩幅、胴回り、身長、歩幅)に対応するため前部、後部の横幅は約500mmから1200mmほどの間でサイズ違いによって固定し、サイズは特大大中小などと高さも変えたものを用意する。
(ロ) 正面にジッパー及びボタンの2方法の開閉機能をとりつける。
(ハ) 両側面部の長さは、手を前方に突き出すことの出来る長さを標準とする。それを幅約100mmほどの折込山型にする。
また折込山型は使用後ただちに元の幅に復元できるように、山と谷の先端を熱着などによって強い折り目をつける。
(ニ) 正面に近い両側面の折込部には、手の出し入れ口をつける。
【0012】
以下頭部の実施形態の説明。
(ホ) 頭部は頭巾、透明フード、肩掛けによって構成される。
(ト) 頭巾の構造は、折込波型によって構成され、それに要する生地の長さはサイズによって異なるが、約600mmから800mm程の生地を使用する。折込の山の高さは約30mm。それが使用時には、各人の個人差のある頭の形になる。
(チ) 頭巾の波型は不使用時にはすぐに元の30mmになるよう、折り目の山と谷を熱着などによって強くする。
頭巾、フード、肩掛けの横幅は正面裏面と同一である。
その両端から約50mmの処まで熱処理で本体前面と背面と共に接合し、その内よりの間隔は接合しない。それは頭の出し入れと背中の換気のためである。
本体横幅が650mmのサイズの場合、550mmが空間となり、頭が入れやすくなる。標準的な帽子をかぶったままでも着用できる。
(リ) 頭巾は不使用時には透明フードと肩掛けと共に首後ろにある。頭巾の使用時は頭にかぶる。折り込んだ頭巾が伸び、それだけで口まで届く。しかしだぶりが多いほど、寒冷時の保温になる。
(ヌ) 頭巾、フード、肩掛けは工程上最初から一枚のものでの製造でもよい。またそれらは廉価化のために同じ素材でもよい。
(ル) 透明フードの高さは大人用の場合約400mm以上とし、降ろした時胸まで届くものとする。とめ具をつける場合は短くても良いが、ないときはその高さと幅によって、フードが暴風に飛ばされにくくなる。不使用時には背中まで垂れ下げられる柔軟性があるものとする。
(オ) 肩掛けは、背面に換気のための空間を保ち、雨よけの機能と肩の保温の機能を持つ。そのため横幅は、本体と同じにし、大人用で約300mmの高さを持ち、肩掛けの両端のみを本体背面上部と固定する。
【0013】
以下、補助的な部位の説明。
(ワ) 製品として作られたものと実際の身長の微妙な高さ調整のため、本体内四方の上部に高さ約200mm程を上下できる高さ調整帯紐を取り付ける。帯の構造は上下に交互に穴がついていて間隔は約200mm。高さ調整は靴紐を結ぶ要領で利用者自身行う。なお廉価化のためにその補助機能をつけない場合は、本体内部にすそ上げを固定するテープを用意する。
これは寝袋使用を想定し最初から本体を約200mm長く製作することである。
(カ) 高さ調整帯紐は、さらにもう一箇所取り付ける。それは全体用ではなく、前部だけが機能するものである。それは二人で入った場合、前方がかなり上がる。靴が濡れやすくなる。それを調整するためである。
(ヨ) 前方のすそは、足で踏みつけ前倒しにならないように、前部及び両側面の高さは後部の高さより短めにする。
(タ) 四方のすそには長さ100mmほどのフリルを入れ、底ずれによる磨耗を軽減する。またフリルは面白効果もある。
【産業上の利用可能性】
【0014】
本発明は、シンプルな構造体である。左右前後同型であるため、工場での生産が容易である。
【0015】
携帯及び収納に便利にするため、かつ廉価で提供できるようにするため、全体を同一素材に、そしてポリ袋、レジ袋、ゴミ袋と同質のものの製品もあって良い。ただし強度がないために、数回の着用で終るかもしれないが、常備するのには便利になる。
【0016】
業務用に素材をより強くしたものは、それなりのニーズがある。
【0017】
個性を重んじ高級品を望む人には、素材を変え絵柄模様を取り入れた個性豊かな装飾的なものに変化可能な利点がある。
【0018】
本申請の頭部と既存の合羽が合体すれば、仕事で合羽を常時使用する人にとって便利になる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】 利用イメージ1(荷物を持ち子供がいる場合)
【図2】 その真上図
【図3】 利用イメージ2(自転車に乗った場合)
【図4】 利用イメージ3(寝袋の場合)
【図5】 本体を構成する四方の接合図
【図6】 高さ調整帯紐図
【図7】 本体接合後の状態図
【図8】 頭部の頭巾、フード部、肩掛け配置図
【図9】 本体と頭部の結合後の側面図
【図10】 本体と頭部の結合後の正面図
【図11】 着用による頭巾の自然拡張とフード肩掛けの配置図
【技術分野】
【0001】
本発明は、身体全体及び荷物も被う雨具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の雨具としてあるのは、傘、レインコート、マント、合羽、ポンチョと長靴が代表的である。
また寒冷対策としてジャンパー、ヤッケ、ポンチョなどがある。また防護服として、外気遮断の防菌服、耐熱消防服などがある。
なお、最近の特許申請の中には雨具の不具合を解決しようとするものが多々あるが、本件と多少類似するものが二つある。
【特許文献1】 特許公開2005−82951
【特許文献2】 特許公開2003−336109
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
通勤、通学、買い物、行楽、自転車や自動二輪車に乗る際など、どんな人でも、携帯に便利、簡単に着用でき、強い雨風からも、頭から足まで全身を濡らさない雨具は見かけない。
【0004】
従前の雨具は、携帯に不便、あっても短い、重い、かさばる、濡れる、視界が悪い、蒸れる、など、がある。
(1) 傘は大雨のとき下半身が濡れる。暴風雨の時はほとんど役に立たない。傘を手に持つため、荷物を持つことが不自由である。
(2) レインコートは大雨の時ひざ下から靴まで濡れてしまう。マントは上半身だけである。ポンチョは頭部と上半身だけである。
(3) 合羽は着づらい。蒸れて汗だくになる。容量がある。
上下二つに分かれている合羽は、着るときに時間がかかる。スカートの女性の場合、着ることができない。
(4) 合羽は両手が使えるが、手に持つカバンなどは濡れてしまう。
(5) 合羽の頭巾は風に弱く後ろに倒れる。紐で縛ると左右の視界が隠れ、かつ前方に垂れ下がり視界が悪くなる。
(6) 合羽の頭巾は顔が雨に濡れる。
【0005】
両手がふさがるとき、合羽が良いが、その用意がないとき、買い物の荷物も旅行時における旅行バッグも、自分も濡らさない雨具、かつ、小さな子供と手をつないで歩きたいとき、二人とも傘を差していると、それは無理がある。
【0006】
災害被災者や登山者が一夜を過酷な条件で過ごすための、体温保存ができる寝袋代わりになるものがない。またそうなった場合の予防対策として、携帯に便利なものはない。
【0007】
これらの改善策として、頭から足元まで全身を暴風雨や雪から守り、かつ荷物までも被う一体化された雨具を発明した。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の基本的構造は以下の通りである。
(1) 本発明は、頭から足元まで全身を、一体的に被う釣鐘状の大型雨具である。
(2) 全体は釣鐘状のものであるが、手の出し入れ口があり、顔、胸元及び背中に開口部がある。顔と胸と背中の風雨対策は頭巾に付属する透明フードと肩掛けによっておおう。
(3) 正面には簡易な脱着と、気候、用途などさまざまな状況に対応のためにボタンとジッパーがある。
(4) 頭巾は、幾重にも折込された波型によって構成され、その両端は肩で固定され、頭を入れると、ヘルメット状に広がる構造。
(5) 収納、携帯に便利にするために、両側面には使用時に伸びる折込山型がある。
(6) 本体内の四方、上部に高さ調整帯紐がある。
【発明の効果】
【0009】
(A) 本発明は全身を足元まですっぽり被うため、雨だけでなく防風、防砂また簡易的に防寒着ともなる。
(B) 傘を差さないために、両手に荷物を持つことが出来る。買い物で手がふさがっている人、あるいは旅行カバンを持つ旅人に役立つ。
(C) 大型袋形態なので、中に小さな子供も一緒に入り、手をつないで歩くことが出来る。ただしその場合、前方が持ち上がり、靴は濡れやすくなる。
(D) 多様な体格に対して、一定の規格のある雨具となるので、身長の高さ調整帯紐がある。高さ調整帯紐によって、身長の伸びが著しい子供に対応できる。
(E) 高さ調整紐の活用によって本体を逆に長くし、底を縛れば寝袋のようにすることもできるため、寝る準備もない災害被害者に役立つ。
(F) さらに、空気圧によるマット形態に背部、側面、前面が変化させられる機能があると、より寝やすくなる。この機能は、寝袋以外にも、寒冷時の防寒対策に有効なものとなる。本体内にニ三人が入れ、緊急時の簡易テントともなる。
更に強度を高めたものは浮き輪的に使用でき、洪水など水難時に役立つものとなる。
(G) 正面の中央が開いているため、着易い。また男用の自転車や、またがり式のオートバイに乗るときも、途中まで下部を開放できるので乗りやすい。内部で手を伸ばし、正面の生地ごとハンドルを握る。冬は手袋も濡れず冷たい雨や風対策になる。
(H) 素材を、ポリ袋、レジ袋あるいはゴミ袋と同様に薄いものにすると、軽量でコンパクトに折りたため、携帯に便利となる。
かつ使用後も、折りたたんでクルクルと巻けば、水滴はほとんど落ちる。収納が簡易になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態を説明する。
全体の構成は、本体として前部、後部、両側面部からなる。頭部としては頭巾と透明フードと肩掛けがある。さらに補助的に高さ調整紐、フリルなどをつける。
【0011】
以下、本体の実施形態を説明する。
(イ) 個人差のある体格(肩幅、胴回り、身長、歩幅)に対応するため前部、後部の横幅は約500mmから1200mmほどの間でサイズ違いによって固定し、サイズは特大大中小などと高さも変えたものを用意する。
(ロ) 正面にジッパー及びボタンの2方法の開閉機能をとりつける。
(ハ) 両側面部の長さは、手を前方に突き出すことの出来る長さを標準とする。それを幅約100mmほどの折込山型にする。
また折込山型は使用後ただちに元の幅に復元できるように、山と谷の先端を熱着などによって強い折り目をつける。
(ニ) 正面に近い両側面の折込部には、手の出し入れ口をつける。
【0012】
以下頭部の実施形態の説明。
(ホ) 頭部は頭巾、透明フード、肩掛けによって構成される。
(ト) 頭巾の構造は、折込波型によって構成され、それに要する生地の長さはサイズによって異なるが、約600mmから800mm程の生地を使用する。折込の山の高さは約30mm。それが使用時には、各人の個人差のある頭の形になる。
(チ) 頭巾の波型は不使用時にはすぐに元の30mmになるよう、折り目の山と谷を熱着などによって強くする。
頭巾、フード、肩掛けの横幅は正面裏面と同一である。
その両端から約50mmの処まで熱処理で本体前面と背面と共に接合し、その内よりの間隔は接合しない。それは頭の出し入れと背中の換気のためである。
本体横幅が650mmのサイズの場合、550mmが空間となり、頭が入れやすくなる。標準的な帽子をかぶったままでも着用できる。
(リ) 頭巾は不使用時には透明フードと肩掛けと共に首後ろにある。頭巾の使用時は頭にかぶる。折り込んだ頭巾が伸び、それだけで口まで届く。しかしだぶりが多いほど、寒冷時の保温になる。
(ヌ) 頭巾、フード、肩掛けは工程上最初から一枚のものでの製造でもよい。またそれらは廉価化のために同じ素材でもよい。
(ル) 透明フードの高さは大人用の場合約400mm以上とし、降ろした時胸まで届くものとする。とめ具をつける場合は短くても良いが、ないときはその高さと幅によって、フードが暴風に飛ばされにくくなる。不使用時には背中まで垂れ下げられる柔軟性があるものとする。
(オ) 肩掛けは、背面に換気のための空間を保ち、雨よけの機能と肩の保温の機能を持つ。そのため横幅は、本体と同じにし、大人用で約300mmの高さを持ち、肩掛けの両端のみを本体背面上部と固定する。
【0013】
以下、補助的な部位の説明。
(ワ) 製品として作られたものと実際の身長の微妙な高さ調整のため、本体内四方の上部に高さ約200mm程を上下できる高さ調整帯紐を取り付ける。帯の構造は上下に交互に穴がついていて間隔は約200mm。高さ調整は靴紐を結ぶ要領で利用者自身行う。なお廉価化のためにその補助機能をつけない場合は、本体内部にすそ上げを固定するテープを用意する。
これは寝袋使用を想定し最初から本体を約200mm長く製作することである。
(カ) 高さ調整帯紐は、さらにもう一箇所取り付ける。それは全体用ではなく、前部だけが機能するものである。それは二人で入った場合、前方がかなり上がる。靴が濡れやすくなる。それを調整するためである。
(ヨ) 前方のすそは、足で踏みつけ前倒しにならないように、前部及び両側面の高さは後部の高さより短めにする。
(タ) 四方のすそには長さ100mmほどのフリルを入れ、底ずれによる磨耗を軽減する。またフリルは面白効果もある。
【産業上の利用可能性】
【0014】
本発明は、シンプルな構造体である。左右前後同型であるため、工場での生産が容易である。
【0015】
携帯及び収納に便利にするため、かつ廉価で提供できるようにするため、全体を同一素材に、そしてポリ袋、レジ袋、ゴミ袋と同質のものの製品もあって良い。ただし強度がないために、数回の着用で終るかもしれないが、常備するのには便利になる。
【0016】
業務用に素材をより強くしたものは、それなりのニーズがある。
【0017】
個性を重んじ高級品を望む人には、素材を変え絵柄模様を取り入れた個性豊かな装飾的なものに変化可能な利点がある。
【0018】
本申請の頭部と既存の合羽が合体すれば、仕事で合羽を常時使用する人にとって便利になる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】 利用イメージ1(荷物を持ち子供がいる場合)
【図2】 その真上図
【図3】 利用イメージ2(自転車に乗った場合)
【図4】 利用イメージ3(寝袋の場合)
【図5】 本体を構成する四方の接合図
【図6】 高さ調整帯紐図
【図7】 本体接合後の状態図
【図8】 頭部の頭巾、フード部、肩掛け配置図
【図9】 本体と頭部の結合後の側面図
【図10】 本体と頭部の結合後の正面図
【図11】 着用による頭巾の自然拡張とフード肩掛けの配置図
【特許請求の範囲】
【請求項1】
折込波型によって構成された頭巾と、正面裏面及び折込山型によって構成された両側面の四方を持ち、頭から足元まで釣鐘状に被い、中の空間内で手荷物も雨に濡らさず、開放できる正面、上げ下げ可能の頭巾と透明フード、肩掛け、手の出し入れ口、高さ調整帯紐を持つ雨具。
【請求項2】
正面の2箇所、背面、両側面の各1箇所による四方を、空気圧でマット状に膨らませられるように、丈夫な素材の二重構造あるいは薄い素材での多重多層構造があり、空気出入弁を要所に持ち、寝袋、簡易テント、また浮き輪的に使用でき、上げ下げ可能の折込式頭巾と透明フード、肩掛け、手の出し入れ口、高さ調整機能を持つ防水防寒着。
【請求項1】
折込波型によって構成された頭巾と、正面裏面及び折込山型によって構成された両側面の四方を持ち、頭から足元まで釣鐘状に被い、中の空間内で手荷物も雨に濡らさず、開放できる正面、上げ下げ可能の頭巾と透明フード、肩掛け、手の出し入れ口、高さ調整帯紐を持つ雨具。
【請求項2】
正面の2箇所、背面、両側面の各1箇所による四方を、空気圧でマット状に膨らませられるように、丈夫な素材の二重構造あるいは薄い素材での多重多層構造があり、空気出入弁を要所に持ち、寝袋、簡易テント、また浮き輪的に使用でき、上げ下げ可能の折込式頭巾と透明フード、肩掛け、手の出し入れ口、高さ調整機能を持つ防水防寒着。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−70897(P2010−70897A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−271403(P2008−271403)
【出願日】平成20年9月22日(2008.9.22)
【出願人】(508314906)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年9月22日(2008.9.22)
【出願人】(508314906)
【Fターム(参考)】
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