車両用灯具

【課題】従来の車両用灯具では、アウトサイドミラーを別個に必要とし、また、車両の車体デザイン上好ましくない。
【解決手段】この発明は、ランプハウジング6と、ランプレンズ7と、ランプユニット8と、アウトサイドミラー9と、を備える。ランプレンズ7には、車両2の前方側Fから後方側Bにかけて車両2の車体面から隆起する隆起部13が設けられている。ランプハウジング6には、ランプレンズ7の隆起部13の後方側Bの開口部を閉塞する取付部14が設けられている。ランプハウジング6の取付部14には、アウトサイドミラー9が取り付けられている。この結果、この発明は、アウトサイドミラーを別個に必要としない。また、車両2の車体デザイン上好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、アウトサイドミラーと一体の車両用灯具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の車両用灯具は、従来からある(たとえば、特許文献1)。以下、従来の車両用灯具について説明する。従来の車両用灯具は、ヘッドランプと、ヘッドランプのハウジングに設けたステー部と、ステー部に取り付けた補助ミラーと、を備えるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−96480号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、従来の車両用灯具は、補助ミラーを一体に装備するものであるから、車両の後方側および側方側を視認するアウトサイドミラーを別個に必要とする。また、従来の車両用灯具は、ヘッドランプのハウジングに設けたステー部に補助ミラーを取り付けるものであるから、ステー部および補助ミラーがヘッドランプのハウジングから一気に突出していて、車両の車体デザイン上好ましくない。
【0005】
この発明が解決しようとする課題は、従来の車両用灯具では、アウトサイドミラーを別個に必要とし、また、車両の車体デザイン上好ましくない、という点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明(請求項1にかかる発明)は、灯室を区画するランプハウジングおよびランプレンズと、灯室内に配置されていて、光をランプレンズを透過させて車両の外部に照射するランプユニットと、車両の後方側および側方側を視認するアウトサイドミラーと、を備え、ランプレンズには、車両の前方側から後方側にかけて車両の車体面から隆起する隆起部が設けられていて、ランプハウジングには、ランプレンズの隆起部の後方側の開口部を閉塞する取付部が設けられていて、ランプハウジングの取付部には、アウトサイドミラーが取り付けられている、ことを特徴とする。
【0007】
この発明(請求項2にかかる発明)は、灯室内であって、ランプハウジングもしくはランプレンズのうち少なくともいずれか一方とランプユニットとの間には、インナーパネルが配置されている、ことを特徴とする。
【0008】
この発明(請求項3にかかる発明)は、ランプユニットにはランプ側ハーネスが電気的に接続されていて、アウトサイドミラーにはミラー側ハーネスが電気的に接続されていて、ミラー側ハーネスが、取付部から灯室内に配線され、かつ、ランプハウジングからランプ側ハーネスと共に灯室外に配線されている、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
この発明(請求項1にかかる発明)の車両用灯具は、ランプハウジングの取付部にはアウトサイドミラーが取り付けられているので、アウトサイドミラーを別個に必要としない。また、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用灯具は、車両の前方側から後方側にかけて車両の車体面から徐々に連続的に隆起するランプレンズの隆起部の後方側に設けられているランプハウジングの取付部にアウトサイドミラーを取り付けるものであるから、ステー部および補助ミラーがヘッドランプのハウジングから一気に突出している従来の車両用灯具と比較して、車両の車体デザイン上好ましい。
【0010】
しかも、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用灯具は、ランプレンズの隆起部により、車両用灯具の外観とアウトサイドミラーの外観とが一体化されるので、車両用灯具の外観仕様とアウトサイドミラーの外観仕様とが一本化することができる。これにより、車両のデザインが向上しかつ製造コストを安価にすることができる。その上、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用灯具は、車両用灯具とアウトサイドミラーとが一体化されるので、車両への装備工程(取付工程)を低減することができ、その分、製造コストを安価にすることができる。
【0011】
この発明(請求項2にかかる発明)の車両用灯具は、ランプハウジングもしくはランプレンズのうち少なくともいずれか一方とランプユニットとの間に配置されているインナーパネルにより、ランプユニットの裏側およびインナーパネルの裏側を覆い隠すことができるので、ランプレンズを通して灯室内を見ても、ランプユニットの裏側およびインナーパネルの裏側が見えず、見栄えを損なうことが無い。
【0012】
この発明(請求項3にかかる発明)の車両用灯具は、ランプ側ハーネスとミラー側ハーネスとが共にランプハウジングから灯室外に配線されているので、電源(バッテリ)からの電源供給を統合することができ、その分、配線が簡素化しかつ製造コストを安価にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、この発明にかかる車両用灯具の実施形態を示す車両に装備された状態の車両の前方側からの一部斜視図である。
【図2】図2は、車両に装備された状態を示す車両の後方側からの一部斜視図である。
【図3】図3は、要部部品を示した分解斜視図である。
【図4】図4は、要部部品を組み立てた状態を示す斜視図である。
【図5】図5は、図1におけるV−V線断面図である。
【図6】図6は、図1におけるVI−VI線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、この発明にかかる車両用灯具の実施形態(実施例)を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。図面において、符号「F」は、車両の前方側(車両の前進方向側)を示す。符号「B」は、車両の後方側を示す。符号「U」は、ドライバー側から前方側を見た上方側を示す。符号「D」は、ドライバー側から前方側を見た下方側を示す。符号「L」は、ドライバー側から前方側を見た場合の左側を示す。符号「R」は、ドライバー側から前方側を見た場合の右側を示す。前記の前、後、上、下、左、右は、この発明にかかる車両用灯具を車両に装備した際の前、後、上、下、左、右である。
【0015】
(構成の説明)
以下、この実施形態における車両用灯具1の構成について説明する。この実施形態の車両用灯具1は、ヘッドランプである。なお、この実施形態の車両用灯具1は、車両(自動車)2の前部の左側Lに装備されるものであって、車両2の前部の右側Rに装備される車両用灯具は、この実施形態の車両用灯具1とほぼ左右が逆となる。このために、車両2の前部の右側Rに装備される車両用灯具の構成の説明を省略する。
【0016】
前記車両2の前部(車体前部)は、図1、図2、図5、図6に示すように、フェンダパネル3と、ボンネット4と、フロントバンパ5と、から構成されている。前記車両2の前部の平面形状(上方側Uから見た形状)は、図1、図6に示すように、内側(この実施形態の車両用灯具1においては右側R)から外側(この実施形態の車両用灯具1においては左側L)にかけて、前方側Fから後方側Bにスラント(湾曲傾斜)している。また、前記車両2の前部の側面形状(左側L(もしくは右側R)から見た形状)は、図1、図5に示すように、前方側Fから後方側Bにかけて、下方側Dから上方側Uにスラント(湾曲傾斜)している。
【0017】
前記車両用灯具1は、ランプハウジング6と、ランプレンズ7と、ヘッドランプ機能のランプユニット8と、アウトサイドミラー9と、インナーパネル10と、を備えるものである。前記ランプハウジング6および前記ランプレンズ7は、灯室11を画成する。前記灯室11内には、前記ランプユニット8および前記インナーパネル10が配置されている。
【0018】
前記車両用灯具1は、上から見て(平面視)、図1、図6に示すように、前記車両2の内側(右側R)から前記車両2の外側(左側L)にかけて前記車両2の前方側Fから前記車両2の後方側Bに大きくスラント(湾曲傾斜)している。また、前記車両用灯具1は、横から見て(側面視)、図1、図5に示すように、前記車両2の前方側Fから前記車両2の後方側Bにかけて、前記車両2の下方側Dから前記車両2の上方側Uにスラント(湾曲傾斜)している。
【0019】
この結果、前記ランプハウジング6は、上から見て(平面視)、図6に示すように、前記車両2の内側(右側R)から前記車両2の外側(左側L)にかけて前記車両2の前方側Fから前記車両2の後方側Bに大きく開口している。かつ、前記ランプハウジング6は、横から見て(側面視)、図5に示すように、前記車両2の前方側Fから前記車両2の後方側Bにかけて、前記車両2の下方側Dから前記車両2の上方側Uに大きく開口している。
【0020】
また、前記ランプハウジング6は、上から見て(平面視)、図6に示すように、前記車両2の内側(右側R)の部分と前記車両2の後方側Bの部分とが閉塞している。かつ、前記ランプハウジング6は、横から見て(側面視)、図5に示すように、前記車両2の下方側Dの部分と前記車両2の後方側Bの部分とが閉塞している。前記ランプハウジング6の後方側Bの閉塞部には、透孔12が設けられている。前記ランプハウジング6は、光不透過性の部材から構成されている。
【0021】
一方、前記ランプレンズ7は、前記車両用灯具1と同様に、上から見て(平面視)、図6に示すように、前記車両2の内側(右側R)から前記車両2の外側(左側L)にかけて前記車両2の前方側Fから前記車両2の後方側Bに大きくスラント(湾曲傾斜)している。かつ、前記ランプレンズ7は、横から見て(側面視)、図5に示すように、前記車両2の前方側Fから前記車両2の後方側Bにかけて、前記車両2の下方側Dから前記車両2の上方側Uにスラント(湾曲傾斜)している。
【0022】
また、前記ランプレンズ7は、上から見て(平面視)、図6に示すように、前記車両2の内側(右側R)の部分と前記車両2の後方側Bの部分とが開口している。かつ、前記ランプレンズ7は、横から見て(側面視)、図5に示すように、前記車両2の下方側Dの部分と前記車両2の後方側Bの部分とが開口している。前記ランプレンズ7は、光透過性の部材から構成されている素通しのレンズであって、所謂アウターカバーである。
【0023】
図1〜図5に示すように、前記ランプレンズ7のうち、前記車両2の外側(左側L)の部分には、前記車両2の前方側Fから前記車両2の後方側Bにかけて前記車両2の車体面すなわち前記フェンダパネル3面(図1中の破線、および、図5中の二点鎖線を参照)から徐々に連続して湾曲隆起する隆起部13が一体に設けられている。前記隆起部13は、左右方向の垂直断面形状が矩形の中空形状をなす。前記隆起部13の後方側Bは、矩形の開口部をなす。
【0024】
図3、図5に示すように、前記ランプハウジング6の後方側Bの閉塞部のうち、前記車両2の外側(左側L)の部分には、前記ランプレンズ7の前記隆起部13の後方側の矩形の開口部を閉塞する矩形の取付部14が一体に設けられている。
【0025】
前記ランプユニット8は、前記灯室11内に配置されていて、前記ランプハウジング6に光軸調整機構(図示せず)を介して、水平軸(図示せず)回りに上下方向に、かつ、垂直軸(図示せず)回りに左右方向に、光軸調整可能に取り付けられている。前記ランプユニット8は、光源15と、リフレクタ16と、を備える。
【0026】
前記光源15は、この例では、ハロゲンバルブからなる。前記光源15は、ガラス管球17と、取付鍔部18と、ソケット部19と、を備える。前記リフレクタ16は、前方側Fが開口し、かつ、後方側Bが閉塞した中空形状をなす。前記リフレクタ16の前面には、反射面20が設けられている。前記リフレクタ16の中央部には、孔21が設けられている。前記リフレクタ16には、取付スプリング22が取り付けられている。
【0027】
前記光源15の前記ガラス管球17は、前記リフレクタ16の前記孔21中に後方側Bから前方側Fに挿入されている。前記光源15の前記取付鍔部18は、前記リフレクタ16の前記孔21の縁に前記取付スプリング22により着脱可能に取り付けられている。前記光源15の前記ソケット部19には、光源側コネクタ23が着脱可能にかつ電気的に接続されている。前記光源側コネクタ23は、前記灯室11外において、ランプ側ハーネス24、ランプ側コネクタ25、電源側コネクタ26、電源側ハーネス27を介して電源(バッテリ)に電気的に接続されている。前記光源15の前記ソケット部19と前記ランプハウジング6の前記透孔12の縁との間には、防水カバー41が設けられている。前記防水カバー41は、水が前記光源15の前記ソケット部19と前記ランプハウジング6の前記透孔12の縁との間から前記灯室11内に浸入するのを防止するものである。また、前記防水カバー41は、前記ランプユニット8が前記ランプハウジング6に対して光軸調整する際の妨げとならないようにジャバラ構造をなす。
【0028】
前記インナーパネル10は、前記灯室11内であって、前記ランプハウジング6もしくは前記ランプレンズ7のうち少なくともいずれか一方と前記ランプユニット8との間において、配置されている。すなわち、前記インナーパネル10は、図5に示すように、前記ランプレンズ7の上方側Uの部分および前記隆起部13と前記ランプユニット8の前記リフレクタ16の開口部の上縁との間、および、前記ランプハウジング6の下方側Dの部分と前記ランプユニット8の前記リフレクタ16の開口部の下縁との間に、それぞれ配置されている。また、前記インナーパネル10は、図6に示すように、前記ランプハウジング6の前記車両2の内側(右側R)の部分と前記ランプユニット8の前記リフレクタ16の開口部の右縁との間、および、前記ランプレンズ7の前記車両2の外側(左側L)の部分と前記ランプユニット8の前記リフレクタ16の開口部の左縁との間に、それぞれ配置されている。
【0029】
前記インナーパネル10は、前記ランプハウジング6と前記ランプレンズ7との中間の形状をなす。前記インナーパネル10には、前記ランプレンズ7の前記隆起部13よりも一回り小さい隆起部28が、前記ランプレンズ7の前記隆起部13の内側に対応して一体に設けられている。前記インナーパネル10には、前記ランプユニット8の前記リフレクタ16が位置する箇所には、反射光(図示せず)の照射を妨げないように、開口部29が設けられている。前記インナーパネル10の前面には、装飾面30が施されている。前記装飾面30は、たとえば、前記ランプユニット8の前記リフレクタ16の反射面20と同様な金属蒸着(アルミ蒸着)や金属塗装(アルミ塗装)、あるいは、前記車両2の車体塗装(前記フェンダパネル3の塗装、前記ボンネット4の塗装)と同様な塗装からなる。
【0030】
前記アウトサイドミラー9は、図3、図5に示すように、パワーユニット31と、ミラーユニット32と、から構成されている。前記パワーユニット31は、ケーシング33と、前記ケーシング33に設けられているピボット受部34、上下用進退ロッド35、左右用進退ロッド36と、前記ケーシング33内に設けられているモータ(図示せず)、駆動力伝達機構(図示せず)と、から構成されている。
【0031】
前記ミラーユニット32は、ミラーホルダ37と、ミラー38と、から構成されている。前記ミラーユニット32は、前記パワーユニット31のピボット受部34に回転可能に取り付けられている。前記ミラーユニット32には、前記パワーユニット31の前記上下用進退ロッド35と前記左右用進退ロッド36とがそれぞれ連結されている。この結果、前記ミラーユニット32は、前記パワーユニット31に、水平軸(図示せず)回りに上下方向に、かつ、垂直軸(図示せず)回りに左右方向に、傾動可能に取り付けられている。
【0032】
前記パワーユニット31は、前記ランプハウジング6の前記取付部14の後方側Bにスクリューにより固定されている。前記パワーユニット31には、ミラー側ハーネス39が電気的に接続されている。前記ミラー側ハーネス39は、グロメットを介して前記ランプハウジング6の前記取付部14から前記灯室11内に配線され、かつ、グロメットを介して前記ランプハウジング6から前記灯室11外に配線されている。前記ミラー側ハーネス39は、ミラー側コネクタ40を介して、前記ランプ側ハーネス24および前記ランプ側コネクタ25と同様に、前記電源側コネクタ26に着脱可能にかつ電気的に接続されている。
【0033】
(作用の説明)
この実施形態における車両用灯具1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
【0034】
ランプユニット8の光源15を点灯すると、光源15のガラス管球17から光が放射される。この光は、リフレクタ16の反射面20において反射される。その反射光は、ランプレンズ7を透過して車両2の前方側Fに所定の配光パターン(たとえば、ロービーム用配光パターン、ハイビーム用配光パターン)として照射される。
【0035】
一方、アウトサイドミラー9のパワーユニット31を駆動すると、上下用進退ロッド35、左右用進退ロッド36が進退して、ミラーユニット32が上下方向、左右方向に傾動する。これにより、ミラーユニット32のミラー38面の角度が調整される。この角度調整されたミラー38面において、車両2の後方側Bおよび側方側(左側L)の視界の状況を視認することができる。
【0036】
(効果の説明)
この実施形態における車両用灯具1は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
【0037】
この実施形態における車両用灯具1は、ランプハウジング6の取付部14にはアウトサイドミラー9が取り付けられているので、アウトサイドミラー9を別個に必要としない。
【0038】
この実施形態における車両用灯具1は、車両2の前方側Fから後方側Bにかけて車両2の車体面(この例ではフェンダパネル3の面、図1中の破線、および、図5中の二点鎖線を参照)から徐々に連続的に隆起するランプレンズ7およびインナーパネル10の隆起部13および28の後方側Bに設けられているランプハウジング6の取付部14にアウトサイドミラー9を取り付けるものである。この結果、この実施形態における車両用灯具1は、ステー部および補助ミラーがヘッドランプのハウジングから一気に突出している従来の車両用灯具と比較して、車両2の車体デザイン上好ましい。
【0039】
この実施形態における車両用灯具1は、ランプレンズ7の隆起部13により、車両用灯具1の外観とアウトサイドミラー9の外観とが一体化されるので、車両用灯具1の外観仕様とアウトサイドミラー9の外観仕様とが一本化することができる。これにより、車両2のデザインが向上しかつ製造コストを安価にすることができる。
【0040】
この実施形態における車両用灯具1は、車両用灯具1とアウトサイドミラー9とが一体化されるので、車両2への装備工程(取付工程)を低減することができ、その分、製造コストを安価にすることができる。
【0041】
この実施形態における車両用灯具1は、ランプハウジング6もしくはランプレンズ7のうち少なくともいずれか一方とランプユニット8との間に配置されているインナーパネル10により、ランプユニット8の裏側およびインナーパネル10の裏側を覆い隠すことができるので、ランプレンズ7を通して灯室11内を見ても、ランプユニット8の裏側およびインナーパネル10の裏側が見えず、見栄えを損なうことが無い。
【0042】
この実施形態における車両用灯具1は、ランプ側ハーネス24とミラー側ハーネス39とが共にランプハウジング6から灯室11外に配線されているので、電源(バッテリ)からの電源供給の電源側コネクタ26および電源側ハーネス27を統合することができ、その分、配線が簡素化しかつ製造コストを安価にすることができる。
【0043】
この実施形態における車両用灯具1は、アウトサイドミラー9がフェンダミラーであるから、このフェンダミラーのアウトサイドミラー9が、ドアミラーと比較して、ドライバーよりも離れた位置に装備されている。この結果、下記の作用効果を達成することができる。すなわち、車両2の後方側Bおよび側方側(左側L)の状況を視認するミラー38面を小さくすることができる。これにより、ミラーユニット32を小型化することができ、ミラーユニット32を保持するパワーユニット31や構造を小型化かつ簡素化することができる。また、車両2の後方側Bおよび側方側(左側L)の視認時における視線の動きを低減することができる。これにより、交通安全に貢献することができる。さらに、走行時の風騒音が室内に伝わり難い。これにより、室内を静寂に保つことができる。
【0044】
(実施形態以外の例の説明)
なお、前記の実施の形態においては、車両用灯具1としてヘッドランプについて説明するものである。ところが、この発明においては、車両用灯具としてヘッドランプ機能と他のランプ機能とを有するフロントコンビネーションランプ、フロントターンシグナルランプ、フロントクリアランスランプ、フロントデイタイムランニングランプなどに適用することができる。すなわち、車両の前部に搭載する車両用灯具であれば良い。
【0045】
前記の実施形態においては、ランプユニット8の光源15としてハロゲンバルブを使用するものである。ところが、この発明においては、ランプユニットの光源としてLEDなどの半導体型光源、HIDなどの放電灯などを使用しても良い。
【0046】
前記の実施形態においては、ミラー側ハーネス39は、パワーユニット31への電源供給用のハーネスである。ところが、この発明においては、ミラー側ハーネスとして、パワーユニット31への電源供給用のハーネス以外に、ミラー38面の曇り止めヒーターへの電源供給用のハーネスであっても良い。また、この発明においては、ミラー38面の角度調整を手動により行うのであれば、ミラー側ハーネスを不要とすることもできる。
【符号の説明】
【0047】
1 車両用灯具
2 車両(自動車)
3 フェンダパネル
4 ボンネット
5 フロントバンパ
6 ランプハウジング
7 ランプレンズ
8 ランプユニット
9 アウトサイドミラー
10 インナーパネル
11 灯室
12 透孔
13 隆起部
14 取付部
15 光源
16 リフレクタ
17 ガラス管球
18 取付鍔部
19 ソケット部
20 反射面
21 孔
22 取付スプリング
23 光源側コネクタ
24 ランプ側ハーネス
25 ランプ側コネクタ
26 電源側コネクタ
27 電源側ハーネス
28 隆起部
29 開口部
30 装飾面
31 パワーユニット
32 ミラーユニット
33 ケーシング
34 ピボット受部
35 上下用進退ロッド
36 左右用進退ロッド
37 ミラーホルダ
38 ミラー
39 ミラー側ハーネス
40 ミラー側コネクタ
41 防水カバー
F 前方側
B 後方側
U 上方側
D 下方側
L 左側(車両外側)
R 右側(車両内側)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
灯室を区画するランプハウジングおよびランプレンズと、
前記灯室内に配置されていて、光を前記ランプレンズを透過させて車両の外部に照射するランプユニットと、
車両の後方側および側方側を視認するアウトサイドミラーと、
を備え、
前記ランプレンズには、車両の前方側から後方側にかけて車両の車体面から隆起する隆起部が設けられていて、
前記ランプハウジングには、前記ランプレンズの前記隆起部の後方側の開口部を閉塞する取付部が設けられていて、
前記ランプハウジングの前記取付部には、前記アウトサイドミラーが取り付けられている、
ことを特徴とする車両用灯具。
【請求項2】
前記灯室内であって、前記ランプハウジングもしくは前記ランプレンズのうち少なくともいずれか一方と前記ランプユニットとの間には、インナーパネルが配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】
前記ランプユニットには、ランプ側ハーネスが電気的に接続されていて、
前記アウトサイドミラーには、ミラー側ハーネスが電気的に接続されていて、
前記ミラー側ハーネスは、前記取付部から前記灯室内に配線され、かつ、前記ランプハウジングから前記ランプ側ハーネスと共に前記灯室外に配線されている、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用灯具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−105551(P2013−105551A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−247070(P2011−247070)
【出願日】平成23年11月11日(2011.11.11)
【出願人】(000000136)市光工業株式会社 (774)
【Fターム(参考)】