説明

車両用灯具

【課題】光照射面の面積を増大させることができるにも拘わらず、導光板の厚さを薄くでき、しかも、発光素子からの光を光照射面に多量に伝達させることのできる車両用灯具を提供する。
【解決手段】一端Aから他端Bにかけて細長に延在する導光板16と、導光板16の一端Aの第1側壁面16Bから光を入射させる発光素子17とを備え、発光素子17からの光は、導光板16の他端Bに及んで相対向して配置される第2側壁面16Aと第3側壁面16Cとの間に反射が繰り返され、第2側壁面16Aを光照射面として構成する車両用灯具である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両用灯具に係り、特に、発光素子と導光板とから構成される車両用灯具に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の車両用灯具として、一端から他端にかけて細長に延在する導光板の該一端に発光素子を配設させた構成のものが知られている。発光素子からの光は導光板の一端の側壁面から導光板内に導かれ、該一端から他端部に及んで相対向して配置される一対の側壁面との間に反射が繰り返されるとともに、前記一対の側壁面のうちの一方の側壁面から光が出射されるようになっている。この場合、光照射面として機能する前記一方の側壁面は帯状の細長い形状となっており、たとえばディタイムランニングランプ、クリアランスランプ、あるいはフロントターンランプとして用いるのに好適となる。
【0003】
なお、発光素子と導光板とから構成される車両用灯具としては、たとえば、下記特許文献1、特許文献2で示す技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009-146722号公報
【特許文献2】特開2011-54523号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、前記特許文献1、特許文献2に開示される車両用灯具は、その導光板において、帯状の細長の光照射面の延在方向(長さ方向)と直交する幅方向の長さあるいはそれ以上の長さに相当する厚さを有して構成されたものであった。このため、光照射面の光照射面の幅方向の長さを大きくしようとした場合、それに応じて導光板の厚さを増大させなければならない構成となっていた。
【0006】
しかし、厚さの大きな導光板を用いることは、車両用灯具の軽量化の妨げになり、さらに、導光板が複雑な形状をなしている場合に導光板の成形等に困難性をともなう不都合を有するようになる。
【0007】
この場合、該導光板の光照射面として機能する側壁面の近傍部において導光板の厚さを厚くし、他の部分において導光板の厚さを薄くすることが考えられる。しかし、導光板の厚さの薄い部分の側壁面から発光素子からの光を入射させなければならず、その入射効率の低減によって、光照射面の増大にともなう光量の確保が困難となる不都合を有することになる。
【0008】
本発明の目的は、光照射面の面積を増大させることができるにも拘わらず、導光板の厚さを薄くでき、しかも、発光素子からの光を光照射面に多量に伝達させることのできる車両用灯具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このような目的を達成するために、本発明は、導光板の少なくとも一方の表面に、発光素子の光が入射される側壁面の面積を増大させる突起部を形成するとともに、前記発光素子からの光が出射させる側壁面の面積を増大させる突条部を形成し、前記突起部の前記突条部と対向する面に、発光素子の光が前記突起部を透過した後に空気層を伝導し前記突条部に入射されるように構成したものである。
【0010】
このようにした場合、導光板の前記突起部および突条部が形成されていない部分を薄くでき、前記突条部を形成することによって導光板の光照射面の面積を増大させることができる。そして、突起部を透過する発光素子の光は空気層内を介して突条部に入射させることによって導光板の光照射面に多量の光を伝達させることができるようになる。
【0011】
本発明は、以下に示す構成によって把握することができる。
(1)本発明の車両用灯具は、一端部から他端部にかけて細長に延在する導光板と、前記導光板の前記一端部の第1側壁面から光を入射させる発光素子とを備え、前記発光素子からの光は、前記導光板の前記他端部に及んで相対向して配置される第2側壁面と第3側壁面との間に反射が繰り返され、前記第2側壁面を光照射面として構成する車両用灯具であって、
前記導光板の少なくとも一方の表面に、前記発光素子の光が入射される前記第1側壁面の面積を増大させる突起部が形成されているとともに、前記発光素子からの光を出射させる前記第2側壁面の面積を増大させる突条部が形成され、前記突起部の前記突条部と対向する面が、前記突起部を透過した発光素子の光が空気層を伝導して前記突条部に入射される光路を形成するレンズ面となっていることを特徴する。
(2)本発明の車両用灯具は、(1)の構成において、前記突条部は、その延在方向と交差する方向の幅が、前記導光板の前記突条部および前記突起部が形成されていない領域の厚さよりも小さくなっていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
このように構成した車両用灯具によれば、光照射面の面積を増大させることができるにも拘わらず、導光板の厚さを薄くでき、しかも、発光素子からの光を光照射面に多量に伝達させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の車両用灯具を示した構成図で、(a)、(b)は、それぞれ、図3のI(a)−I(a)線、I(b)−I(b)線における断面を示した図である。
【図2】本発明の車両用灯具が具備される自動車のヘッドランプ(前照灯)の概略を示した正面図である。
【図3】本発明の車両用灯具の実施態様1を示した平面図である。
【図4】本発明の車両用灯具の光照射面を拡大して示した平面図である。
【図5】本発明の車両用灯具の光反射面を拡大して示した平面図である。
【図6】本発明の車両用灯具において発光素子からの光の経路を示した図である。
【図7】本発明の車両用灯具の突条部における効果を示す平面図である。
【図8】本発明の車両用灯具の実施態様2を示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
(実施形態1)
図2は、本発明の車両用灯具が具備されるたとえば自動車のヘッドランプ(前照灯)の概略を示した正面図である。該ヘッドランプは、複数の車両用灯具が具備されたいわゆるコンビネーション型のランプとなっている。図2に示すヘッドランプ10は自動車を前方から観た場合にたとえば右側に取り付けられたものを示している。
【0015】
図2において、ランプボディ11があり、このランプボディ11は、前方部が開口されたランプ室12を備えて構成されている。ランプ室12には、たとえば、すれ違いビームランプ13、走行ビームランプ14、およびクリアランスランプ15が配置されている。
【0016】
すれ違いビームランプ13は、たとえば、回転楕円面を有するリフレクタ(図示せず)内に光源(図示せず)が配置され、該リフレクタの前面にレンズ13Aが取り付けられることによって構成され、ランプ室12ズんクラョン型のヘッドにおいてたとえば上段の位置に配置されている。走行ビームランプ14は、たとえば、図中左右に延在し上下方向等の断面が放物面として形成されるリフレクタ14A内に光源14Bが配置されることによって構成され、ランプ室12においてたとえば中段の位置に配置されている。クリアランスランプ15は、図中左右に延在する導光板16と、この導光板16の一端A(他端を図中符号Bで示す)側に配置されるたとえば発光ダイオードからなる発光素子17A、17Bとによって構成され、ランプ室12においてたとえば下段の位置に配置されている。導光板16は、その厚さ方向を図中上下方向に一致づけられて配置され、自動車の前方に指向される側壁面を光照射面16Aとして機能させるようになっている。クリアランスランプ15は、発光素子17A、17Bからの光が導光板16の内部に導かれた後に、光照射面16Aである前記側壁面とこの側壁面と対向する他の側壁面(図示せず)との間に反射を繰り返しながら、前記光照射面16Aから光が出射され、これにより、前記光照射面16Aの一端Aから他端Bにかけて均一な輝度が図れるように構成されている。なお、このクリアランスランプ15については後にさらに詳述する。
【0017】
そして、ランプボディ11の開口部には、前面レンズ18が取り付けられ、すれ違いビームランプ13、走行ビームランプ14、およびクラアランスランプ15からの光は、該前面レンズ18を通して自動車の前方に出射されるようになっている。なお、図2に示すランプボディ11の開口部は、自動車の流線型デザインに合わせて、図中左側端部及び下側端部が自動車の前方に位置づけられ、図中右側端部および上側端部が自動車の後方に位置づけられるようにスラントして構成されている。そして。前面レンズ18もランプボディ11の開口部の形状に合わせた湾曲形状となっている。
【0018】
図3は、前記クリアランスランプ15を示した平面図である。図3において、矢印αの方向は車両の前方方向に一致づけられ、クリアランスランプ15は、その一端Aが車両後方に他端Bが車両前方に位置づけられるように配置されるようになっている。クリアランスランプ15は、上述したように、たとえば2個の発光素子17A、17Bと、導光板16と、によって構成されている。
【0019】
導光板16は、図3の表裏方向に厚さを有する透光性の板材からなり、一端A側から他端B側にかけて細長のほぼ湾曲形状をなして構成されている。そして、車両の前方(矢印α方向)側の側壁面はそのほぼ全域に亘って光照射面16Aとして構成され、一端A側の前記光照射面16Aと対向する側壁面は光入射面16Bとして構成され、この光入射面16Bから他端B側にかけて前記光照射面16Aと対向する側壁面は光反射面16Cとして構成されている。
【0020】
導光板16の光入射面16Bは、導光板16を平面的に観た場合に、光照射面16A側から突起する台形の突起部20の上辺に相当する側壁面に形成されるようになっている。これにより、導光板16は、台形の突起部20によって、光入射面16Bから光照射面16A側にかけて幅広となるように構成され、発光素子17A、17Bから所定の角度範囲内で放射される光のほとんどを導光板16内に効率良く導くことができるようになっている。なお、この実施態様の場合、発光素子17A、17Bは2個備えられており、その数に対応させて台形の突起部20も2個並設されて設けられている。
【0021】
導光板16の光照射面16Aは、導光板16の一端A側から他端B側にかけてたとえば断面が半円形のかまぼこ状プリズムが複数並設されることによって形成されている。図4は、図3の点線丸Fの部分を拡大して示す平面図である。図4に示すように、かまぼこ状プリズム22が複数並設されることによって、光照射面16Aは山の部分22Aと谷の部分22Bとが交互に並設された面として形成されることになる。この場合、導光板16内から伝導されてくる光が、山の部分22Aへ入射されると、一端Aに示すように車両前方(矢印α方向)へ出射されるようになり、谷の部分22Bへ入射されると光路A’に示すように反射され光反射面16Aに向かって伝達されるようになっている。これにより、光照射面16Aは、一端A側から他端B側にかけて光出射機能と光反射機能を併せ有するように構成されることになる。
【0022】
導光板16の光反射面16Cは、導光板16の光入射面16B側から他端B側にかけてたとえば断面が三角形の平面プリズムが複数並設されることによって形成されている。図5は、図3の点線丸Bの部分を拡大して示す平面図である。図5に示すように、平面プリズム23が複数並設されることによって、導光板16内から伝導されてくる光のほとんどが光路Cに示すように平面プリズム23によって反射され導光板16内を光照射面16A側に向かって伝達されるようになっている。これにより、光反射面16Cは導光板16の光入射面16B側から他端B側にかけて光反射機能のみを有して構成されることになる。
【0023】
導光板16がこのように構成されることによって、図3の点線矢印に示すように、光入射面16Bから入射される各発光素子17A、17Bの光の一部は光照射面16Aから光出射がなされ、残りの部分は光照射面16Aで反射されるようになる。光照射面16Aで反射された光は他端B側へ延在する導光板16内に伝導され光反射面16Cで反射されるようになる。そして、光反射面16Cで反射された光の一部は光照射面16Aから光出射がなされ、残りの部分は光照射面16Aで反射されて、上述した動作が繰り替えされるようになる。これにより、導光板16の光照射面16Aにおいて、一端Aから他端Bまでの全域に及んで輝度がほぼ均一な光の照射がなされるようになる。
【0024】
また、図1(a)、図1(b)は、それぞれ、図3のI(a)−I(a)線、I(b)−I(b)線における断面を示した図である。図1(a)、図1(b)に示すように、導光板16は発光素子17A(発光素子17B)が配置される側の領域において、また、光照射面16Aの側の領域において厚肉に形成され、それらの間の領域において薄肉に形成されている。すなわち、発光素子17A(発光素子17B)が配置される側の導光板16の表面には突起部25が、光照射面16Aの側の導光板16の表面には突条部26が形成されている。
【0025】
突起部25は、その発光素子17A(発光素子17B)と対向する側面において導光板16の光入射面16Bと面一に形成されている。これにより、導光板16の光入射面16Bの幅(導光板16の厚さ方向の幅)、ひいては光入射面の面積を増大させることができ、発光素子17A(発光素子17B)からの光を多量に導光板16の内部に伝導できるようになっている。また、突起部25の前記突条部26と対向する側面は曲面からなるレンズ面25Aが形成されている。突起部25のレンズ面25Aによって、突起部25内に入射された発光素子17A(発光素子17B)光は、該レンズ面25Aを通して出射される際に、導光板16の表面Pとほぼ平行に出射されるようになっている(図6の光路L3参照)。
【0026】
突条部26は、導光板16の一端Aから他端Bにかけて連続した突出部として形成されている。突条部26の導光板16の光照射面16A側の側面は該光照射面と面一に形成されている。これにより、導光板16の光照射面16Aの幅(導光板16の厚さ方向の幅)、ひいては光照射面16Aの面積を増大させるようになっている。突条部26の光照射面16Aと対向する側面はたとえば該光照射面16Aと平行な平坦面16Dとして構成されている。なお、突条部26は、その延在方向と交差する方向の幅wが、導光板16の前記突起部25および突条部26が形成されていない領域の厚さtよりも小さくなる(w<t)ように形成されている。
【0027】
図6は、図1に対応する図で、導光板16内に入射された発光素子17A(発光素子17B)の光の経路を示した図である。図6に示すように、光入射面16Bに入射された発光素子17Aの光は、図中光路L1に示すように、導光板16内をそのまま直進し光照射面16Aから出射されるようになっている。また、光入射面16Bに入射された発光素子17Aの光は、図中光路L2に示すように、導光板16の表面Pと裏面Qで反射を繰り返しながら進行し光照射面16Aから出射されるようになっている。さらに、光入射面16Bに入射された発光素子17Aの光は、図中光路L3に示すように、突起部25を通過した後に大気内(空気層)に出射されるが、この出射光は突起部25のレンズ面25Aによって屈折され、導光板16の表面とほぼ平行に進行し突条部26に入射されるようになっている。突条部26の光照射面16Aと対向する平坦面16Dは該光照射面16Aとほぼ平行に形成され、突起部25からの光は大きな屈折を生じることなく、突条部26を通過し光照射面16Aから出射されるようになっている。
このように、光入射面16Bに入射された発光素子17Aの光は、光路L1、光路L2、光路L3に示したように、そのほとんどが光照射面16Aに伝達されるようになり、光の効率的な利用を図ることができるようになる。また、突起部25、突条部26によって、導光板16の光入射面16B、光照射面16Aにそれぞれ所定の幅を確保でき、それ以外の領域において薄肉化することができるため、クリアランスランプ15の軽量化が図れるとともに、導光板16の成形において製造が容易になるという効果を奏するようになる。
【0028】
図7は、発光素子17Aの近傍部を示した導光板16の平面図である。図中点線矢印は、図6で示したように、発光素子17Aからの光が突起部25のレンズ面25Aを出射し空気層を進行した後に突条部26に入射する光路L3を示している。ここで、図7の図中光路4に示すように、突条部26に入射する光の一部は、光照射面16Aで反射され、さらに、突条部26の前記光照射面16Aと対向する平坦面16Dで反射され、再び光照射面16Aに入射される動作が繰り返えされるようになっている。上述したように、突条部26の延在方向と交差する方向の幅(図1(a)にてwで示す)を導光板16の突起部25、突条部26が形成されていない領域の厚さ(図1(a)にてtで示す)より小さく形成することにより、突条部26に入射された光は、突条部26の延在方向に沿って、該突条部26の光照射面16Aと平坦面16Dとの間において交互に繰り返される反射の回数を多くすることができるようになる。これにより、光照射面16Aの他端Bにまで光の伝導がなされ、光照射面の全域に亘って均一な輝度を確保できる効果を奏するようになる。
【0029】
以上、説明したことから明らかになるように、本発明による車両用灯具によれば、光照射面の面積を増大させることができるにも拘わらず、導光板の厚さを薄くでき、しかも、発光素子からの光を光照射面に多量に伝達させることができるようになる。
(実施態様2)
上述した実施態様では、突起部25および突条部26は導光板16の一方の表面Pに形成するようにしたものである。しかし、これに限定されることはなく、導光板16の裏面Qにおいても同様の機能を有する突起部および突条部を形成するようにしてもよいことはもちろんである。図8は、このような構成からなるクラアランスランプ15を示し、図1(a)と対応づけて描いている。図8に示すように、クラアランスランプ15は、導光板16の裏面Qにおいて、突起部25’および突条部26’が設けられ、突起部25’、突条部26’のそれぞれは、たとえば突起部25、突条部26と上下対称の形状で形成されている。このようにした場合にも、光入射面16Bに入射された発光素子17A(発光素子17B)の光は、そのほとんどが光照射面16Aに伝達されるようになり、光の効率的な利用を図ることができるようになる。また、導光板16の光入射面16Bおよび光照射面16Aをそれぞれ所定の幅に確保でき、それ以外の領域において薄肉化できるため、クリアランスランプ15の軽量化が図れるとともに、導光板16の成形において製造が容易になるという効果を奏する。
【0030】
なお、上述した実施態様では、車両用灯具の発光素子17A、17Bは2個備えたものとして示したものであるが、この数は限定されないことはいうまでもない。1個であっても、3個以上であってもよい。
【0031】
また、上述した実施態様では、本発明の車両用灯具として、クラアランスランプを例に揚げて示したものである。しかし、これに限定されることはなく、たとえば、ディタイムランニングランプ、ポジションランプ、フロントターンランプ等のような他の車両用灯具としても適用できることはいうまでもない。
【0032】
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0033】
10……ヘッドランプ、11……ランプボディ、12……ランプ室、13……すれ違いビームランブ、13A……レンズ、14……走行ビームランプ、14A……リフレクタ、14B……光源、15……クリアランスランプ、16……導光板、16A……光照射面、16B……光入射面、16C……光反射面、16D……平坦面、17A、17B……発光素子、18……前面レンズ、20……台形の突起部、22……かまぼこ状プリズム、22A……山の部分、22B……谷の部分、23……平面プリズム、25……突起部、25A……レンズ面、26……突条部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端部から他端部にかけて細長に延在する導光板と、前記導光板の前記一端部の第1側壁面から光を入射させる発光素子とを備え、前記発光素子からの光は、前記導光板の前記他端部に及んで相対向して配置される第2側壁面と第3側壁面との間に反射が繰り返され、前記第2側壁面を光照射面として構成する車両用灯具であって、
前記導光板の少なくとも一方の表面に、前記発光素子の光が入射される前記第1側壁面の面積を増大させる突起部が形成されているとともに、前記発光素子からの光を出射させる前記第2側壁面の面積を増大させる突条部が形成され、前記突起部の前記突条部と対向する面が、前記突起部を透過した発光素子の光が空気層を伝導して前記突条部に入射される光路を形成するレンズ面となっていることを特徴する車両用灯具。
【請求項2】
前記突条部は、その延在方向と交差する方向の幅が、前記導光板の前記突条部および前記突起部が形成されていない領域の厚さよりも小さくなっていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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