説明

車両用灯具

【課題】ゴムカバーの取り付けを極めて容易に行えるとともに、該ゴムカバーによる充分なシール性を確保できる車両用灯具を提供する。
【解決手段】ゴムカバー60は、外周部にハウジング20に植設させた筒状の第1突出部24Aを挿通させる第1溝部61を備える外周嵌合部60Oと、内周部に前記リフレクタ30に植設させた筒状の第2突出部35を挿通させる第2溝部67を備える内周嵌合部60Iを有する。外周嵌合部60Oは、第1溝部61に挿通された第1突出部24を第1溝部61の対向する各側壁面によって挟持することによって、前記第1突出部24を嵌合させる。内周嵌合部60Iは、第2溝部67に挿通された第2突出部35の先端を跨ぐ乗り越え部69において、第2突出部35の先端とリフレクタ30に固定されて取りつけられる押さえ部材50で挟持することによって、第2突出部35を嵌合させている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両用灯具に係り、特に、灯室を画成するハウジングと該灯室内に配置されるリフレクタの光源バルブ取り付け部との間にゴムカバーが備えられる車両用灯具に関する。
【背景技術】
【0002】
車両用灯具は、リフレクタの光源バルブ取り付け部に、該光源バルブのソケットが配置され、ハウジングに形成した開口部から該ソケットからのハーネスを引き出さなければならない構成となっている。
【0003】
このため、リフレクタの光源バルブ取り付け部の周囲においてハウジングとの間に隙間が形成されることから、この隙間を被うようにしてリング状のゴムカバーを配置させるようにして、灯室のシール性を確保するようになっている。
【0004】
この場合、ゴムカバーは、たとえば、外周部に外周嵌合部が、内周部に内周嵌合部が形成されることによって構成され、外周嵌合部は、ハウジングに植設させた円筒状の第1突出部を挟持するように嵌合され、内周嵌合部は、リフレクタに植設させた円筒状の第2突出部の外周側面をゴムカバー自体の弾性等によって押圧され、第2突出部の先端部にスクリュー止めされるキャップによって第2突出部からの離脱が防止されるようにして車両用灯具に取り付けられるようになっている(下記特許文献1参照)。
【0005】
このようなゴムカバーを備える車両用灯具は、ゴムカバー自体の弾性等によってリフレクタに植設させた第2突出部の外周側面を常時押圧していることから、ゴムカバーと第2突出部との常時密着が図れ、水分の侵入を信頼性よく阻止できる構造となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平10-233102号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に示すゴムカバーは、その内径をリフレクタに形成された第2突出部の外経よりも小さく形成しているため、たとえば、外周嵌合部をハウジングに形成された第1突出部に嵌合させた後に、内周嵌合部を第2突出部に嵌合させる場合、ゴムカバーの内周を周方向に沿って順次外周側へ縮み込ませるようにして第2突出部の外周側面に当接させる作業を要することになる。
【0008】
このため、ゴムカバーの上述した作業が繁雑となる不都合を有していた。この場合、水分の侵入等に対するシール性の向上を図る場合にゴムカバーの内径をさらに小さくすることが考えられるが、ゴムカバーの内周を外周側へ縮み込ませる際に要する力が大きくなり、作業がより煩雑となってしまうことが免れなくなる。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ゴムカバーの取り付けを極めて容易に行えるとともに、該ゴムカバーによる充分なシール性を確保できる車両用灯具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、ゴムカバーの内周嵌合部に、リフレクタの第2突出部を挿通する溝部を形成することによって、該第2突出部を跨ぐ乗り越え部を形成し、この乗り越え部を前記第2突出部の先端とリフレクタに取りつけられる押さえ部材とで挟持させるようにしたものである。このように構成することによって、ゴムカバーの内周嵌合部と第2突出部とのシール性を確保でき、該溝部は第2突出部を比較的緩い状態で挿通できるように構成することができる。このため、ゴムカバーの第2突出部への取り付けを容易にできる構成とすることができる。
【0011】
本発明は、以下の構成によって把握される。
(1)本発明の車両用灯具は、灯室を画成するハウジングと前記灯室内に配置されるリフレクタの光源バルブ取り付け部との間にリング状のゴムカバーが備えられる車両用灯具であって、前記ゴムカバーは、外周部に前記ハウジングに植設させた筒状の第1突出部を挿通させる第1溝部を備える外周嵌合部と、内周部に前記リフレクタに植設させた筒状の第2突出部を挿通させる第2溝部を備える内周嵌合部を有し、前記外周嵌合部は、前記第1溝部に挿通された前記第1突出部を前記第1溝部の対向する各側壁面によって挟持することによって、前記第1突出部を嵌合させ、前記内周嵌合部は、前記第2溝部に挿通された前記第2突出部の先端を跨ぐ乗り越え部において、前記第2突出部の前記先端と前記リフレクタに固定されて取りつけられる押さえ部材で挟持することによって、前記第2突出部を嵌合させていることを特徴とする。
(2)本発明の車両用灯具は、(1)の構成において、前記押さえ部材は、光源バルブをリフレクタに取り付けるためのリング状のバルブキャップであることを特徴とする。
(3)本発明の車両用灯具は、(1)の構成において、前記ゴムカバーは、外周嵌合部と内周嵌合部の間に蛇腹部を備えてなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
このように構成した車両用灯具によれば、ゴムカバーの取り付けを極めて容易に行えるとともに、該ゴムカバーによる充分なシール性を確保できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明による車両用灯具のゴムカバーのハウジングおよびリフレクタへの嵌合の状態を拡大して示した断面図である。
【図2】本発明による車両用灯具の光源バルブ取り付け部の近傍を示した構成図で、(a)は車両用灯具の断面図で、(b)は車両用灯具を後方側から見た背面図である。
【図3】図2(b)のIII−III線における断面図である。
【図4】ゴムカバーを拡大して示した断面図である。
【図5】図2(b)に対応する図で、バルブキャップ、ゴムカバー、光源バルブがいまだ取り付けられてない状態を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
(実施態様1)
図2は、本発明による車両用灯具の光源バルブ取り付け部の近傍を示した構成図である。図2(a)は車両用灯具の断面図である。図2(b)は車両用灯具を後方側から見た背面図である(図2(a)に示す光源バルブ、ソケット、コネクタは図示省略している)。図2(a)は図2(b)のa−a線における断面図となっている。なお、図2(a)において(図3も同様)、描画の複雑化を避けるためゴムカバー60のみにハッチングを施している。
【0015】
図2(a)に示すように、車両用灯具10は、灯室を画成するハウジング20を備え、このハウジング20の内部にはリフレクタ30が配置されている。
【0016】
リフレクタ30は、たとえば放物線の回転面を有する形状をなし、内面は反射面30Aとして構成されている。リフレクタ30は、その大口径となる前方が車両用灯具10のたとえば前方側(図中左側)となるように配置されている。
【0017】
リフレクタ30の後方部には比較的小さな開口部31を有し、リフレクタ30の後方から該開口部31を通して光源バルブ40をリフレクタ30内に配置できるようになっている。すなわち、リフレクタ30の開口部31は、光源バルブ取り付け部として機能するようになっている。リフレクタ30内に配置された光源バルブ40は、リフレクタ30の焦点の位置に配置されるようになっており、これにより、光源バルブ40からの光はリフレクタ30の内面の反射面30Aで反射された後に、車両用灯具10の前方側(図中左側)に出射されるようになっている。なお、光源バルブ40にはソケット41が係合され、該ソケット41の部分においてリフレクタ30に取り付けられるようになっている。すなわち、ソケット41には周方向に延在する鍔部41Aが設けられ、この鍔部41Aはリフレクタ30の開口部31の周縁に植設された筒状の突出部32とバルブキャップ50との間に配置されるようになっている。バルブキャップ50は、図2(b)のIII−III線の断面図である図3に示すように、リフレクタ30から突出して設けられるネジ螺入台33に螺入されるネジ34によって固定されるようになっている。これにより、光源バルブ40のソケット41はリフレクタ30に固定されるようになっている。なお、ソケット41からは該ソケット41に取り付けられたコネクタ42を介して光源バルブ40に電源を供給するハーネス(図示せず)が引き出されるようになっている。
【0018】
ハウジング20には、リフレクタ30の光源バルブ取り付け部を露出させる開口部21が形成されている。これにより、ソケット41のコネクタ42に接続されるハーネスは、ハウジング20の外側に引き出せるようになっている。ハウジング20の開口部21は光源バルブ40の中心軸(図2(a)にて点線Oで示す)とほぼ同軸の円形状の開口からなり、この開口部21の周縁には、車両用灯具の後方側(図中右側)に開口を持つ溝部23を構成する一対の突出部24A、24Bが植設されている。
【0019】
また、リフレクタ30には、前記突出部32とハウジング20の開口部31との間に該突出部32と同軸の円筒状の突出部(この明細書では第2突出部と称する場合がある)35が植設されている。突出部35は、その先端がバルブキャップ50の周縁部に対向する位置に形成され、バルブキャップ50の周縁部との間に若干の隙間tを有するようにして形成されている。
【0020】
図5は、ハウジング20の溝部23を構成する一対の突出部24A、24B、リフレクタ30の突出部32、ネジ螺入台33、突出部35を、車両用灯具10の後方側から観た図である。すなわち、図5はバルブキャップ50、後述のゴムカバー60がいまだ取り付けられてない状態を示した図となっている。ここで、ネジ螺入台33は、周方向に等間隔にたとえば3個設けられ、その頂部の面には、それぞれ、ネジ螺入孔33Aが設けられている。
【0021】
ハウジング20の突出部24Aとリフレクタ30の突出部35との間には、ゴムカバー60が取りつけられている。ゴムカバー60は、円環状からなり、その外周部にはハウジング20の開口部21の周縁に形成された前記一対の突出部24A、24Bのうち内側に設けられた突出部(この明細書では第1突出部と称する場合がある)24Aを嵌合する外周嵌合部(図4にて符号60Oで示す)が、内周部にはリフレクタ30の突出部35を嵌合する内周嵌合部(図4にて符号60Iで示す)が形成されている。また、ゴムカバー60の外周嵌合部と内周嵌合部との間には、ゴムカバー60の径方向への伸縮性を持たせるための蛇腹部(図4にて符号60Mで示す)が形成されている。
【0022】
図4は、ゴムカバー60を拡大して示した断面図である。図4は、図2(b)のIII−III線における断面のゴムカバー60を示し、断面の後方に目視される部分も図示している。
【0023】
ゴムカバー60の外周嵌合部60Oは、車両用灯具10の前方側(図中上側)に開口を持つ溝部(この明細書では第1溝部と称する場合がある)61を構成する一対の突出部62A、62Bによって構成されている。一対の突出部62A、62Bのうち外周側の突出部62Bの内周面には軸方向に並設された複数の山部(谷部)63が形成されている。また、内周側の突出部62Aの先端の外周面は突出部62B側へ突出する鍵形の係止部64が形成されている。また、外周嵌合部60Oの溝部61の底面には、ゴムカバー60の中心軸と同軸の円環状の突起部65が形成されている。このように形成されたゴムカバー60の外周嵌合部60Oは、前記溝部61にハウジング20の開口部21の周縁に形成された突出部24Aが挿通されることによって、該突出部24Aを嵌合できるようになっている。図1は、ゴムカバー60のハウジング20およびリフレクタ30への嵌合の状態を拡大して示した断面図である。図1に示すように、ハウジング20の突出部24Aの先端にはハウジング20の開口部21の中心側に突出する係止部24Pが形成され、突出部24Aがゴムカバー60の外周嵌合部60Oの溝部61に挿通されることによって、外周嵌合部60Oの突出部62Aの係止部64に係止され、ゴムカバー60のハウジング20からの離脱を困難とするようになっている。この場合、ハウジング20の突出部24Aは、ゴムカバー60の外周嵌合部60Oの溝部61の寸法、およびゴムカバー60の材料自体の弾性によって、溝部61の対向する各側壁面から、すなわち、突出部62A、62Bから比較的強い力で挟持されるようになり、これにより、水分の侵入等に対するシール性を充分に確保できるようになっている。この場合、ハウジング20の突出部24Aは、ゴムカバー60の突出部62Bの内周面に並設された山部(谷部)63、溝部61の底面に形成された突起部65のそれぞれに当接されて溝部61内に配置されることから、シール性のさらなる向上が図られるようになっている。
【0024】
そして、ゴムカバー60の外周嵌合部60Oの突出部62Aの基部(先端と反対の部分)からは、車両用灯具10の後方部(図中下側)、車両用灯具10の前方部(図中上側)へと順次凸部を有するように蛇行状に延在される蛇腹部60Mが形成され、この蛇腹部60Mはゴムカバー60の内周嵌合部60Iへ接続されるようになっている。蛇腹部60Mは、ゴムカバー60の径方向へ伸縮性を持たせるようになっており、たとえばゴムカバー60の外周嵌合部60O、内周嵌合部60Iと比較して薄肉に形成されている。
【0025】
図4に戻り、ゴムカバー60の内周嵌合部60Iは、車両用灯具10の前方側(図中上側)に開口を持つ溝部(この明細書では第2溝部と称する場合がある)67を構成する一対の突出部68A、68Bによって構成されている。この場合、一対の突出部68A、68Bのうち外周側の突出部68Bは蛇腹部60Mの一部を兼ねるように構成され、蛇腹部60Mとほぼ同じ厚さに形成されている。このように形成されたゴムカバー60の内周嵌合部60Iは、図1に示すように、前記溝部67にリフレクタ30に形成された突出部35が挿通され、前記溝部67の底部に相当する部分、すなわち、突出部35の先端を跨ぐ乗り越え部69を前記突出部35とバブルキャップ50とで挟持させることによって、突出部35を嵌合できるようになっている。この場合、ゴムカバー60の少なくとも乗り越え部69は、その厚さが突出部35の先端とバブルキャップ50との隙間t以上となっていることを要する。これにより、突出部35の先端とバブルキャップ50とによるゴムカバー60の乗り越え部69への挟持力Pは、ゴムカバー60自体の弾性力と、前記隙間tの値によって決定され、該隙間tを適当な値に設定することにより、極めて信頼性のあるシール性を確保することができるようになる。なお、リフレクタ30の前記突出部35の先端面には周方向に沿って突起部35Nが設けられ、ゴムカバー60の乗り越え部69が突出部35とバルブキャップ50によって挟持された際に、前記突起部35Nはゴムカバー60の乗り越え部69に食い込まれるようになり、突出部35とゴムカバー60の間においてさらなるシール性が確保されるようになっている。また、このように、ゴムカバー60の内周嵌合部60Iのうち突出部35の先端を跨ぐ乗り越え部69において信頼性のあるシール性を確保することができることから、特許文献1に示したように、たとえば突出部68Aによってリフレクタ30の突出部35の側面を押圧させる必要のない構成とすることができる。図1では、内周嵌合部60Iの突出部68Bとリフレクタ30の突出部35との間に間隙70が生じていることを想定して描いており、このような状態であっても、ゴムカバー60の内周嵌合部60Iのうちリフレクタ30の突出部35の先端を跨ぐ乗り越え部69において信頼性のあるシール性を確保できることを示している。
【0026】
上述したように、ゴムカバー60の内周嵌合部60Iを、上述したような構成とすることによって、リフレクタ30の突出部36の側面にゴムカバー自体の弾力によって押圧させる構成を回避できることから、ゴムカバー60の外周嵌合部60Oをハウジング20の突出部24Aに嵌合させた後に、内周嵌合部60Iをリフレクタ30の突出部35に極めて容易に嵌合させることができるようになる。
【0027】
また、上述したように、溝部67を構成する一対の突出部68A、68Bのうち突出部68Bを蛇腹部60Mの一部として兼用できる構成とでき、これにより、蛇腹部60Mの径方向の長さを短くできる効果を奏することができるようになる。
【0028】
図2(b)は、ハウジング20およびリフレクタ30にゴムカバー60を嵌合した後に、バルブキャップを取り付けた状態を示した図である(光源バルブ40、ソケット41、コネクタ42は図示省略している)。円環状のバルブキャップ50は、周方向に等間隔に形成された3個のネジ挿通孔51を通して挿通されるネジ34をネジ螺入台33のネジ螺入孔33Aに螺入させることにより、リフレクタ30に固定されるようになっている。バルブキャップ50は、その外周部がリフレクタ30に植設された突出部35を被う大きさで形成されており、リフレクタ30に固定される際に、ゴムカバー60の内周嵌合部60Iの一部(乗り越え部69)を突出部35の先端とで挟持させるようになっている。これにより、ゴムカバー60の内周嵌合部60Iが突出部35にシール性が確保された状態で嵌合できるようになっている。また、バルブキャップ50の内周にはその周方向に等間隔に配置されたたとえば3個の切り欠き53が形成されている。各切り欠き53はたとえば各ネジ螺入台33の時計廻り方向に近接して配置されるようになっている。光源バルブ40のソケット41の鍔部41Aは、ソケット41を軸方向に移動させた際に、バルブキャップ50の各切り欠き53を挿通する形状で形成されており、その後に、ソケット41を時計廻り方向に回転させることによって、鍔部41Aが突出部32とバルブキャップ50との間に配置され、ソケット41はリフレクタ30に取り付けられるようになっている。
(実施態様2)
上述の実施態様1では、リフレクタ30に形成された突出部35の先端を跨いで乗り越えるゴムカバー60の一部(乗り越え部69)をバルブキャップ50からなる押さえ部材によって押圧させるように構成したものである。しかし、この押さえ部材は、バルブキャップ50と別体からなる他の部材によって構成するようにしてもよい。押さえ部材がリフレクタ30に固定される部材ならば同様の効果を得ることができるからである。
【0029】
以上、説明したことから明らかとなるように、本発明の車両用灯具によれば、ゴムカバーの取り付けを極めて容易に行えるとともに、該ゴムカバーによる充分なシール性を確保できるようになる。
【0030】
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0031】
10……車両用灯具、20……ハウジング、21……開口部、23……溝部、24A……突出部(第1突出部)、24B……突出部、30……リフレクタ、30A……反射面、31……開口部、32……突出部、33……ネジ螺入台、33A……ネジ螺入孔、34……ネジ、35……突出部(第2突出部)、35N……突起部、40……光源バルブ、41……ソケット、41A……鍔部、42……コネクタ、50……バルブキャップ、51……ネジ挿通孔、53……切り欠き、60……ゴムカバー、60O……外周嵌合部、61……溝部、62A……突出部、62B……突出部、63……山部(谷部)、64……係止部、65……突起部、67……溝部、68A、68B……突出部、69……乗り越え部、70……間隙。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
灯室を画成するハウジングと前記灯室内に配置されるリフレクタの光源バルブ取り付け部との間にリング状のゴムカバーが備えられる車両用灯具であって、
前記ゴムカバーは、外周部に前記ハウジングに植設させた筒状の第1突出部を挿通させる第1溝部を備える外周嵌合部と、内周部に前記リフレクタに植設させた筒状の第2突出部を挿通させる第2溝部を備える内周嵌合部を有し、
前記外周嵌合部は、前記第1溝部に挿通された前記第1突出部を前記第1溝部の対向する各側壁面によって挟持することによって、前記第1突出部を嵌合させ、
前記内周嵌合部は、前記第2溝部に挿通された前記第2突出部の先端を跨ぐ乗り越え部において、前記第2突出部の前記先端と前記リフレクタに固定されて取りつけられる押さえ部材で挟持することによって、前記第2突出部を嵌合させていることを特徴とする車両用灯具。
【請求項2】
前記押さえ部材は、光源バルブをリフレクタに取り付けるためのリング状のバルブキャップであることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】
前記ゴムカバーは、外周嵌合部と内周嵌合部の間に蛇腹部を備えてなることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−16330(P2013−16330A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−147680(P2011−147680)
【出願日】平成23年7月1日(2011.7.1)
【出願人】(000000136)市光工業株式会社 (774)
【Fターム(参考)】