説明

農業用シート

【課題】 蔓植物の栽培において、蔓のひげが絡み付くことができるようにすることによって蔓の移動を抑制し、かつ、土壌の保温性を維持しつつ土壌内の水分の蒸散を抑制できる農業用シートを提供する。
【解決手段】 農業用シートに二本の切り込み11,12を平行に設けてなる帯状形成部10を、適宜間隔で形成する。また、農業用シートの表面に適宜間隔で帯状部20を設ける構成とした。農業用シート全体は無延伸のポリエチレンフィルムで構成し、二本の切り込み11,12によって構成される帯状形成部10を形成したうえで、この帯状形成部のみを延伸させることにより帯状部を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、農業用シートに関し、特に、蔓植物の栽培時に使用する農業用シートに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的な土耕栽培においては、土壌の水分の蒸散を防止し、雑草の生育を抑制し、また、土壌の温度を安定させるなどの目的のため、または、果菜類などの栽培にあっては果菜が土壌に接触することを防止するため、各農家が土壌をマルチシートで被覆していた。このマルチシートは、フィルム状の広面積で構成され、ポリエチレン製のシートが使用されていた。しかし、上記マルチシートは、単なるフィルム状のシートであるため、蔓植物を栽培する場合に蔓のひげが絡みつかず、風などによって容易に蔓が移動してしまい、この蔓の移動が栽培植物の成長を阻害する要因となっていた。そのため、通常は、マルチシートの表面に藁を敷き詰め、蔓のひげが絡みを容易にしていたが、近時、機械化された稲刈り作業によって藁が細かく裁断されたものとなっていたため、輸入された藁などを使用しなければならず、高価なものとなっていた。
【0003】
そこで、従来、蔓植物のひげが巻き付きやすい農業用シートとして、経糸と緯糸を織り込んでシート状にするとともに、緯糸のみで構成されるすだれ状部分を構成したものがあった(特許文献1参照)。この農業用シートによれば、すだれ状部分を蔓が伸びる方向に位置させることによって、蔓植物の成長により伸びた蔓のひげが上記すだれ状部分に巻き付くことができるというものである。
【特許文献1】特開2001−86882号公報(2頁・図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術における農業用シートは、上述のとおり、全体が経糸および緯糸を平織りしてなる構成であり、その経糸が織り込まれない緯糸のみですだれ状部分が設けられるものである。そのため、第1に、平織りされている部分は、経糸と緯糸が二重に積層される状態となるから、シート全体が2枚のフィルムを使用することと同様な状態となり、重量全体が大となるものであった。また、第2に、すだれ状部分は、緯糸のみで構成されることから、緯糸の中間に生じる間隙が多数存在することとなり、土壌に含まれる水分の蒸散が激しく、通常のマルチシートによって被覆する場合に比較して、灌水すべき水量が多くならざるを得ないものであった。そして、農業用シート全体の通気性が良すぎることから、当該シートによって被覆された土壌の保温性も低下するものであった。
【0005】
本発明は、上記諸点にかんがみてなされたものであって、その目的とするところは、蔓植物の栽培において、蔓のひげが絡み付くことができるようにすることによって蔓の移動を抑制し、かつ、土壌の保温性を維持しつつ土壌内の水分の蒸散を抑制できる農業用シートを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、本発明は、表面に適宜間隔で帯状部を設けてなることを特徴とする農業用シートを要旨とし、また、本発明は、二本の切り込みを平行に設けてなる帯状形成部を、適宜間隔で設けてなることを特徴とする農業用シートをも要旨とするものである。
【0007】
さらに、本発明は、無延伸フィルムよりなる農業用シートにおいて、所定幅で切り込んで構成された帯状形成部を適宜間隔で設け、この帯状形成部のみを延伸させてなることを特徴とする農業用シートを要旨とするものである。
【0008】
また、本発明は、無延伸フィルムよりなる農業用シートにおいて、所定幅で平行に切り込んで構成された複数の帯状形成部を適宜間隔で設け、上記帯状形成部の全部または一部を延伸させてなることを特徴とする農業用シートをも要旨としている。
【0009】
なお、上記各発明において、帯状部または帯状形成部は、80mm〜260mmの間隔で設けられてなる構成とすることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の農業用シートによれば、その表面には、所定間隔で帯状部または帯状形成部が設けられていることから、栽培植物の蔓が当該農業用シートの表面に沿って伸びる際に、その蔓(一般的には子蔓または孫蔓)から発生するひげが、上記帯状部または帯状形成部に巻き付くように絡み、この絡みによって、蔓全体(親蔓を含む全体)が農業用シートに固定され、風などによって移動することを防ぐことができる。そして、この蔓全体の移動が抑制されることによって、栽培植物の蔓が本来の方向に大きく伸びることができ、蔓の移動によって成長が阻害される要因を除去し得ることとなる。
【0011】
また、切り込みによって構成される帯状形成部を延伸させることによって帯状部を構成することによれば、少なくとも農業用シートの表面には、複数の帯状部が突出する状態で形成されることとなるから、この帯状部が形成されている面を表面側として土壌を被覆することにより、栽培植物の蔓が風などによって移動する場合、上記帯状部によってその移動が停止され、かつ、その蔓から発生するひげが、この帯状部に巻き付くこととなるから、ひげの絡み付きを容易にすることができる。
【0012】
そして、80〜260mmの間隔で上記帯状部または帯状形成部を設けることにより、必要最低限度の切り込みによることとなり、不必要な切り込みを設けないことによって、土壌の水分の蒸散および土壌の保温効果を低減させないものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1(a)に示すように、本実施形態の農業用シート1は、比較的近接する二個所に切り込み11,12を設け、これら二つの切り込みを一対として帯状形成部10がマルチフィルムFに形成されたものである。上記のように構成される帯状形成部10は、マルチフィルムFの全体に適宜間隔を有しつつ分散して設けられている。
【0014】
このように、帯状形成部10が点在する農業用シート1を使用する場合、この農業用シート1を土壌に被覆して蔓植物を栽培すれば、農業用シート1の表面上を這うようにして蔓が伸びることとなるが、その蔓から生えるひげが螺旋状に成長するため、そのひげが上記帯状形成部10の切り込み11,12のうちの一方に引っ掛かることにより、そのひげが帯状形成部10を中心に螺旋状に成長し、この帯状形成部に巻き付くこととなるのである。
【0015】
また、図1(b)に示すように、上記帯状形成部10のみを延伸させて帯状部20を構成することもできる。すなわち、一般的なマルチフィルムFは、ポリエチレン等よりなる無延伸フィルムであることから、フィルムFの全体が長さ方向および幅方向に延伸可能であり、上記帯状形成部10に対して機械的な外力を付加することにより、その帯状形成部10が延伸した状態で安定し、フィルムFの表面に突出する帯状部20が形成されることとなる。上記機械的な延伸は、製造段階において、予め延伸させておくことも可能であるが、製造段階においては切り込み部11,12による帯状形成部10のみが設けられ、使用時において農業従事者が栽培する植物の種類または土壌の性質等に応じて、適宜の位置の帯状形成部10を延伸させることによることも可能である。そして、農業従事者が延伸する場合には、指で押すことによって容易に延伸させることができる。
【0016】
次に、帯状部20が設けられた農業用シート10は、図2(a)に示すように、マルチフィルムFの表面側Faにのみ帯状部20を構成する形態のほかに、図2(b)に示すように、マルチフィルムFの表面側Faと、裏面側Fbとの両面に帯状部20を構成する形態がある。しかし、帯状部20は、延伸させただけのものであるから、マルチフィルムFの表面側Faにのみ設けたとしても、使用時にはマルチフィルムFの両側に向かって突出するような状態となる場合があり得る。このような場合において、延伸された柔軟な帯状部20は、裏面側Fbに向かって突出していたとしても蔓植物の蔓のひげが帯状部20を構成する切り込み部11,12に引っ掛かることによって、当該ひげが帯状部20を中心に巻き付くことができるものである。
【0017】
また、予めマルチフィルムFの表裏両面Fa,Fbに交互に突出する帯状部20を設ける場合には、本実施形態の農業用シート1を表裏両面Fa,Fbの区別がなく、いずれを土壌に密着する面とすることも可能となる。そして、上述したように、土壌に密着した面に突出する帯状部20であっても蔓のひげが引っ掛かることによって、ひげが当該帯状部20を中心に巻き付くことができるものである。
【0018】
しかしながら、マルチシートFの片側表面Faにのみ帯状部20を設ける必要がある場合、特に、マルチフィルムFに切り込み部11,12を設けることによって農業用シート1の全体の強度低下を避けるためには、個別に構成した帯状部20をマルチシートFの片側表面Faに接着することにより構成することができる。この場合、図2(c)に示すように、農業用シート1の本来の表面(土壌に密着されず畝の表面を構成する側)Faにのみ帯状部20が構成されることとなるから、蔓植物を栽培する際、その表面Faに沿って水平方向に伸びる蔓のひげが上記帯状部20に引っ掛かり易くなるのである。すなわち、畝はマルチシートFによって被覆され、その表面Faは平滑な表面と帯状部20のみが存在するから、帯状部20の存在しない平滑な位置では、風などによって簡単に蔓が移動し、その伸びる向きが変更することとなり、帯状部20が設けられている位置において、蔓の移動が停止され、その位置において蔓のひげが伸びることによって帯状部20に蔓のひげが巻き付くこととなるのである。
【0019】
また、上記のような構成の農業用シートによれば、切り込み部11,12が設けられないことから、農業用シートとしては、水分の蒸散防止効果や保温性については、従来と同様の効果を得ることができるから、農業従事者が、今までの経験を無にすることなく、マルチング材として使用することができるものである。
【0020】
次に、本実施形態の農業用シートを使用する状態について説明する。図3(a)に示すように、本実施形態の使用形態においては、長尺に連続する2枚の農業用シート1a,1bを畝30の長手方向に沿って平行に敷設して使用される。すなわち、栽培土壌Gに設けられる畝30は、ほぼ均一な幅で連続するように盛り上げられており、これが圃場に複数の列をなして設けられるものであることから、それぞれの畝30の幅方向中央を境にして両側に2枚の農業用シート1a,1bが配置されるように、当該農業用シート1a,1bが畝30の長手方向に平行な状態で連続するように敷設されるのである。そして、畝30の中央においては、長手方向に沿って、2枚の農業用シート1a,1bの端縁の中間部分40が連続し、この中間部分40を利用して栽培植物が植栽されるのである。この中間部分40は、図示のように農業用シート1a,1bが間隙を有して設けることができるが、水分の蒸散等を防止する観点から、部分的に重ね合わされた状態により間隙が生じないように敷設することが好ましい。なお、このように両農業用シート1a,1bの端縁が重ねられた場合であっても、両端縁が相互に連結され、または固定されるものではないことから、この中間部分40を介して土壌に栽培植物を植栽することができるものである。
【0021】
上記のように、畝30の中央を境に2枚の農業用シート1a,1bを敷設するとき、それぞれの農業用シート1a,1bに設けられた帯状部20a,20bは、畝30の表面において突出した状態で配置される(なお、帯状形成部10を設けたシートにあっては、突出した状態となることはないが、畝30の表面に現出することとなる)。従って、畝30の中央部分40に植栽された栽培植物の周辺には、上記帯状部20(または帯状形成部10)が適宜間隔に配置されることとなるから、植栽された蔓植物の蔓は、上記農業用シート1a,1bの表面に沿って伸びることとなり、適当な位置に存在する帯状部20(または帯状形成部10)に蔓のひげが巻き付くこととなるのである。
【0022】
なお、上記のように、2枚の農業用シートによらず、1枚の農業用シートを畝30の上部を被覆するように設けることも可能である。この場合、栽培植物を植栽すべき位置には、土壌に到達できる穴を適当な大きさに開け、その穴を介して栽培植物を植栽することとなる。このような使用方法においても、農業用シート1の表面に設けられる帯状部20(または帯状形成部10)を利用することができるため、蔓のひげの巻き付きを可能にする。
【0023】
上記のような使用形態により、蔓植物を栽培する場合、その蔓のひげが巻き付くことのできる個所が存在するため、伸びた蔓が自ら安定するように成長することとなる。また、畝30の表面は、農業用シート1,1a,1bによって被覆していることから、土壌Gの水分の蒸散を防止し、かつ、土壌Gの保温も可能となる。さらに、果菜類の果実が土壌に接触する可能性を低下させることとなる。
【0024】
本発明の実施形態は上記のとおりであるが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば他の態様をとることは可能である。そして、帯状形成部10および帯状部20の大きさ、これらの配列、ならびに、その密度については、栽培すべき植物の種類等に応じて変更することができる。そして、例えば、図4に示すように、帯状形成部10または帯状部20が設けられる個所に、二つの切り込み部11,12を一対として所定の間隔で構成することもできるが(図4(a)参照)、複数の切り込み部11,12,13,14を設けておいて、これらのうちの一部のみを延伸させることによって帯状部20を構成させることも可能である(図4(b)参照)。このように、複数の切り込み部11,12,13,14を構成する態様による場合、切り込み部11・・・は製造時において予め構成し、農業従事者が使用する際に、所望の間隔に位置する帯状形成部10を延伸させることによって、適宜間隔の帯状部20を形成することが可能となる。そして、帯状部20の周辺にも帯状形成部10が配置されることで、蔓のひげが帯状部2に巻き付けなかった場合においても、その周辺の帯状形成部10に巻き付くことを期待することもできるのである。
【実施例】
【0025】
ここで、最適な帯状形成部10または帯状部20の寸法および間隔を判断すべく、次のとおり実験した。すなわち、マルチフィルムの全面に長さ40mmの切り込みを前後左右に15mmの間隔で設け、実際にキュウリ、カボチャおよびスイカを栽培した。その結果、蔓のひげが巻き付いた位置を確認したところ表1のとおりとなった。
【0026】
【表1】

【0027】
各種蔓植物のひげは、均等な間隔で発生するものではなく、しかも、蔓が直線的に伸びるものでもないことから、ひげが巻き付く間隔も一定ではないものの、1個所のみで巻き付く状態を無視すれば、瓜類(キュウリ)では、80〜130mmの範囲に2個所以上が巻き付いており、カボチャについては140〜220mmの範囲内、スイカについては130〜260mmの範囲内で2個所以上が巻き付いていた。上記の結果、いずれの種類にも適する農業用シートを構成するためには、各帯状形成部10または帯状部20の間隔が80〜260mmの範囲において最適であることが判明した。従って、瓜類(キュウリ)の間隔に合わせて80〜130mmの間隔に帯状形成部10または帯状部20を設けることにより、その2倍の間隔である160〜260mmの間隔をも同時に現出させることとなり、各種の植物に適するシートを提供し得ることとなる。
【0028】
次に、帯状形成部10または帯状部20を構成する切り込みの長さ寸法および幅寸法について最適な状態を判断すべく次のとおり実験した。すなわち、キュウリについて、図5(a)に示すように、前後左右に格子状に等間隔(80mm)の帯状形成部10を設け、それらの帯状形成部10を構成する切り込み部11,12の長さ寸法Lおよび幅寸法Wを変化させつつ実際に栽培した。その結果は表2に示すとおりである。
【0029】
【表2】

【0030】
上記の結果、切り込み長さ寸法Lが40〜50mmで幅寸法Wが14〜15mmであることが好ましいと判断される。従って、上記二種類の実験結果より、帯状形成部10または帯状部20は、幅14〜15mmで切り込み長さを40〜50mmにしたものを、80〜260mmの間隔を有して設けることにより、本実施形態に示すような農業用シート1を得ることができる。
【0031】
なお、上記実施例では、帯状形成部10または帯状部20を格子状に設けたため、このような寸法による配置が適すると考えられるが、図5(b)に示すように、帯状形成部10または帯状部20を千鳥状に設ける場合であっても同様の効果を得ることができるものと考えられる。つまり、帯状形成部10または帯状部20を格子状に設ける場合(図5(a)の場合)、隣り合う帯状形成部10または帯状部20の距離L1,L2を80mmとすると斜め方向に位置する両者の間隔L3は、80×√2=約113mmとなる。一方、千鳥状とした場合(図5(b)の場合)においても、最も近接する帯状形成部10または帯状部20が斜め方向に配置されたものであり、この距離L4を80mmとすると、前後左右方向に配置される両者の間隔L5,L6は、いずれも上記と同様に約113mmとなる。そして、このような位置関係において、キュウリの場合の最適値である80〜130mmの範囲内に帯状形成部10または帯状部20を配置させることができることとなるのである。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の実施形態を示す説明図である。
【図2】(a)はII−II断面図であり、(b)および(c)は他の例を示す説明図である。
【図3】本発明の実施形態の使用態様を示す説明図である。
【図4】実施形態における切り込みの状態を示す説明図である。
【図5】実施形態における切り込みの状態を示す説明図である。
【符号の説明】
【0033】
1,1a,1b 農業用シート
10 帯状形成部
11,12,13,14 切り込み部
20 帯状部
30 畝
40 農業用シート中間部分
F マルチフィルム
Fa マルチフィルム表面側
Fb マルチフィルム裏面側
G 土壌

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に適宜間隔で帯状部を設けてなることを特徴とする農業用シート。
【請求項2】
二本の切り込みを平行に設けてなる帯状形成部を、適宜間隔で設けてなることを特徴とする農業用シート。
【請求項3】
無延伸フィルムよりなる農業用シートにおいて、所定幅で切り込んで構成された帯状形成部を適宜間隔で設け、この帯状形成部のみを延伸させてなることを特徴とする農業用シート。
【請求項4】
無延伸フィルムよりなる農業用シートにおいて、所定幅で平行に切り込んで構成された複数の帯状形成部を適宜間隔で設け、上記帯状形成部の全部または一部を延伸させてなることを特徴とする農業用シート。
【請求項5】
前記帯状部または帯状形成部は、80mm〜260mmの間隔で設けられてなる請求項2ないし4のいずれかに記載の農業用シート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−34172(P2006−34172A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−219194(P2004−219194)
【出願日】平成16年7月27日(2004.7.27)
【出願人】(504287387)
【出願人】(504287066)
【Fターム(参考)】