説明

農業用養生チャンバー

【課題】本発明は組立並びに分解が容易で、且つ周囲の大気並びに地面等の敷設面に対する気密構造を容易に形成でき、従って鮮度保持薬剤等の養生ガス処理に求められる気密性を確実に形成できる、構造簡素にして安価な組立形の農業用養生チャンバーを提供する。
【解決手段】敷設シート1と袋状覆い2から成り、該袋状覆い2の開口部4を下向きにして該開口部4を敷設シート1で閉鎖すると共に、該袋状覆い2の開口部周縁5を上記敷設シート1の周縁部上面に形成した環状のファスナー溝6内に差し入れ、該環状のファスナー溝6内に配した弾性リング7で上記袋状覆い2の開口部周縁を環状のファスナー溝形成壁8に密着せしめると共に、弾性リング7と環状のファスナー溝形成壁8間において挟着保持する構成としたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は生鮮果物又は生鮮野菜等の養生に用いる組立形の農業用養生チャンバー、代表例として生鮮果物又は生鮮野菜等を鮮度保持薬剤等で処理する場合に好適に用いられる農業用養生チャンバーに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1乃至4は本発明に関連する構造の組立形チャンバーを示しており、これらは何れも構造骨組立体の外面に袋状シート等の覆いシートを外張りするか、又は構造骨組立体の開口部の内部にパネルを組み込む構造である。
【0003】
又床面は地面を直接チャンバー内に露出させるか、又は床骨にて高床を構築する構造である。
【0004】
【特許文献1】実開昭52−61735号公報「組立式ビニルハウス」
【特許文献2】実開昭57−1543号公報「小形温室」
【特許文献3】実開昭58−155958号公報「組立式保温ボックス」
【特許文献4】特開2001−333648号公報「簡易温室」
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
而してチャンバー形成用の構造骨組立体の外面に覆いシートを外張りする構造とした場合、覆いシートが構造骨の角等と接する部分において早期に損傷する問題、覆いシートが内在する構造骨組立体によって制限され、構造骨組立体に馴良する設計が要求され、構造骨組立体の寸法が大きい場合には使用し難くなる。又総じて覆い作業と分解作業に手間が掛かる等の問題を有している。
【0006】
特に生鮮果物等を鮮度保持ガスで養生する養生チャンバーにおいては、周囲の大気並びに地面との気密性が要求されるが、上記特許文献1乃至4に代表される農業用チャンバーは構造上、この周囲の大気並びに地面に対する気密性の確保に適切に応え難い。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は組立並びに分解が極めて容易で、且つ周囲の大気並びに地面等の敷設面に対する気密構造も容易に形成でき、従って鮮度保持薬剤等の養生ガス処理に求められる気密性を確実に形成できる、構造簡素にして安価な組立形の農業用養生チャンバーを提供するものである。
【0008】
要述すると、本発明に係わる農業用養生チャンバーは、敷設シートと袋状覆いから成り、敷設シートを地面等の敷設面に敷設すると共に、上記袋状覆いの開口部を下向きにして該開口部を敷設シートで閉鎖すると共に、該袋状覆いの開口部周縁を上記敷設シートの周縁部上面に形成した環状のファスナー溝内に差し入れ、該環状のファスナー溝内に配した弾性リングで上記袋状覆いの開口部周縁を環状のファスナー溝形成壁に密着せしめると共に、弾性リングと環状のファスナー溝形成壁間において挟着保持する構成としたものである。
【0009】
上記袋状覆いは可撓性を有する合成樹脂シート材に代表される可撓性シート材から成り、チャンバー内に収容した養生物にもたれ掛け使用できるようにする。若しくは袋状覆いの頂部を吊り上げて使用に供する。
【0010】
又は上記袋状覆いを袋状形態を保持する剛性を有するシート材、例えば同剛性を備えた合成樹脂シート材にて形成する。
【0011】
同様に上記敷設シートは可撓性を有する合成樹脂シート材に代表される可撓性シート材から成り、敷設面の不陸に順応して密着できるようにする。
【0012】
又上記敷設シートの周縁を上記ファスナー溝の形成部から、即ち袋状覆いの開口部から側方へ張り出して地面等の敷設面に敷設されるフランジを形成し、チャンバー外域での敷設面への密着性を確保し、敷設面により安定に敷設できるようにする。
【0013】
又上記弾性リングは一例としてエアーチューブにて形成する。該エアーチューブとしては事前に圧力エアーが封入されたチューブを用いる。又は好ましい例示として事後的に圧力エアーを注入して膨らませるエアー注入と排気が可能なエアーチューブを用いる。
【0014】
又は上記エアーチューブのほか、ゴム材から成る中実の弾性リング、又はスポンジ等の中実の界面質体から成る弾性リングを用いる。
【0015】
上記環状のファスナー溝形成例として、例えば上記敷設シートの周縁部上面から内周壁を立ち上げると共に、該内周壁と対向して外周壁を立ち上げ、該外周壁と内周壁間に上記環状のファスナー溝を形成することができる。
【0016】
好ましい例示として、上記外周壁の要所に上記弾性リングの逃げを許容する逃げ部を形成し、袋状覆いの開口部内周面又は外周面に弾性リングが圧着され圧縮変形した時に、弾性リングの局部を逃げ部から外部へ逃がし変形量を吸収する構造にする。よって袋状覆いの開口部周縁と弾性リングとの密着性を確保する。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る農業用養生チャンバーは、敷設シートを地面等の敷設面に敷設し、袋状覆いの開口部周縁をファスナー溝内へ入れ、弾性リングで圧迫するのみで同チャンバーを形成することができ、組立と分解が頗る容易である。
【0018】
加えて農業用養生チャンバーの気密構造が容易に形成でき、高い気密性が求められる農産物の養生ガスによる養生チャンバーとして有効である。殊に生鮮果物や生鮮野菜を鮮度保持薬剤や脱渋薬剤等で処理する場合の養生チャンバーとして好適に用いることができる。
【0019】
又従来例の如き構造骨組立体を有さず、該構造骨組立体によるシート損傷を解消し、構造骨組立体による制限を受けずに組立できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下上記農業用養生チャンバーの具体例を図1乃至図9に基づいて説明する。
【0021】
1は地面やコンクリート床等の敷設面3に敷設される略平坦な敷設シートであり、2は上記敷設シート1上に着脱可に覆設される袋状覆いである。
【0022】
上記袋状覆い2はその開口部4を下向きにし、該開口部4を敷設シート1で閉鎖すると共に、該袋状覆い2の開口部周縁5を上記敷設シート1の周縁部上面に形成した環状のファスナー溝6内に差し入れ、該環状のファスナー溝6内に配した弾性リング7で上記袋状覆い2の開口部周縁5を環状のファスナー溝形成壁8に密着せしめると共に、弾性リング7と環状のファスナー溝形成壁8間において挟着保持する構成を有する。
【0023】
上記袋状覆い2は折り畳み可能な可撓性を有するシート材、適例として合成樹脂シート材にて形成する。他例として、袋状覆い2を気密材をコーティング乃至含浸せしめた可撓性を有する布シート材、紙シート材等で形成する。
【0024】
好ましくは上記可撓性シート材は養生農産物が透視できる透明又は半透明のシート材を使用する。
【0025】
上記可撓性シート材から成る袋状覆い2はチャンバー内に収容した養生農産物を覆いつつこれにもたれ掛けて使用するか、使用状況に応じ袋状覆い2の頂部を吊り上げて使用に供する。
【0026】
上記可撓性シート材を複合シート材、例えば合成樹脂シート材と布製シート材の複合シート材にて形成することを妨げない。又糸入り、網入り等の繊維補強シート材を使用できる。
【0027】
他例として、上記袋状覆い2を袋状形態を保持するのに必要な剛性を有する合成樹脂シート材又はガラスシート材等にて形成する。即ち袋状形態を自己保持できるシート材にて形成する。
【0028】
同様に上記敷設シート1は可撓性を有するシート材、適例として合成樹脂シート材、ゴムシート材等にて形成し、その可撓性により不陸を有する敷設面3に順応して密着でき且つ折り畳みできるようにする。
【0029】
他例として、上記敷設シート1を剛性を有するシート材、例えば合成樹脂シート材、ガラスシート材等にて形成し、農業用養生チャンバーの移動、袋状覆い2との組立性を容易にする。
【0030】
好ましくは、上記敷設シート1の周縁を上記ファスナー溝6の形成部から、即ち袋状覆い2の開口部4から側方へ張り出して地面等の敷設面3に敷設されるフランジ9を形成し、チャンバー外域における敷設面3に、より安定に敷設し、より安定に袋状覆い2を支持できるようにし、又フランジ9を持って移動したり、フランジ9上に重しを置くことができるようにする。
【0031】
上記環状ファスナー溝6の形成例として、例えば上記敷設シート1の周縁部上面から内周壁13を立ち上げると共に、該内周壁13と対向して外周壁14を立ち上げ、該内周壁13と外周壁14間に上記環状のファスナー溝6を形成することができる。
【0032】
上記内周壁13と外周壁14は上記ファスナー溝形成壁8に相当し、上記弾性リング7は該内外周壁13,14にて制限されつつ圧縮され、その反発力で袋状覆い2の開口部周縁5を内周壁13又は外周壁14に圧着せしめる。
【0033】
上記内周壁13と外周壁14は弾性リング7を適切に圧縮し且つ反発力で過度の変異を生じない剛性を有する。例えば敷設シート1を薄肉の可撓性シート材にて形成し、該敷設シート1の上面から厚肉の内周壁13と外周壁14を立ち上げる。
【0034】
又は敷設シート1全体を剛性を有するシート材にて形成し、これと一体に剛性を有する内周壁13と外周壁14を立ち上げる。
【0035】
好ましい例示として図6に示すように、上記外周壁14の要所、例えば外周壁14のコーナー部に上記弾性リング7の逃げを許容する逃げ部20を形成し、袋状覆い2の開口部内周面又は外周面に弾性リング7が圧着され圧縮変形した時に、弾性リング7の局部を逃げ部20から外部へ逃がし変形量を吸収する構造にする。よって袋状覆い2の開口部周縁5と弾性リング7との密着性を確保する。
【0036】
上記弾性リング7は一例としてエアーチューブ10を用いる。該エアーチューブ10としては事前に圧力エアーが封入されたチューブを用いる。又は好ましい例示として事後的に圧力エアーを注入して膨らませるエアー注入と排気が可能なエアーチューブ10を用いる。即ちエアー注排気バルブ12を備えたエアーチューブ10を用いる。
【0037】
上記エアー注排気バルブ12を備えたエアーチューブ10を用いる場合、図2、図5に示すように、該エアーチューブ10を予めファスナー溝6内に排気状態で遊嵌し、次に袋状覆い2の開口部周縁5をエアーチューブ10と外周壁14又は内周壁13間に遊挿し、次に図7に示すように、注排気バルブ12を通じてエアーを注入して膨満せしめ、その反発力で袋状覆い2の開口部周縁5を外周壁14又は内周壁13に加圧密着し、袋状覆い2の気密状態を形成する。
【0038】
同時に上記エアーチューブ10は袋状覆い2の開口部周縁5と接する側と反対の側面において内周壁13又は外周壁14(ファスナー溝形成壁8)に密着面15を以って直に密着すると共に、同チューブ10の下面がファスナー溝形成壁8の底壁に密着面16を以って加圧密着し、上記袋状覆い2の気密性を向上すると共に、エアーチューブ10(弾性リング7)と環状のファスナー溝形成壁8(外周壁14又は内周壁13)間において着脱可に挟着保持する。
【0039】
上記エアーチューブ10の注排気バルブ12は図7に示すように、内周壁13又は外周壁14に支持せしめ、注排気装置を該注排気バルブ12に接続し、注気を行いエアー充填状態を保つ。又この注排気バルブ12を圧縮するか、又は注排気バルブ12内にピン等を差し込み排気を促す。この機能を有する注排気バルブ12は、例えば自転車タイヤの注排気バルブ、浮き輪の注排気バルブ等において既知である。
【0040】
又事前に圧力エアーを封入したエアーチューブ10を用いる場合、例えば該エアーチューブ10を袋状覆い2の開口部周縁5と一緒に上記ファスナー溝6内へ圧縮しつつ圧入するか、又は袋状覆い2の開口部周縁5を差し入れた後、エアーチューブ10を同ファスナー溝6内へ圧入し、該エアーチューブ10の反発力で上記袋状覆い2の開口部周縁5を環状のファスナー溝形成壁8、即ち外周壁14又は内周壁13に密着せしめると共に、エアーチューブ10(弾性リング7)と環状のファスナー溝形成壁8(外周壁14又は内周壁13)間において着脱可に挟着保持する。
【0041】
図1乃至図7はエアーチューブ10に代表される弾性リング7をファスナー溝形成壁8の内周壁13側に挿入し、ファスナー溝形成壁8の外周壁14側に袋状覆い2の開口部周縁5を挿入する場合を示しているが、図示は省略するが、ファスナー溝形成壁8の外周壁14側に挿入し、ファスナー溝形成壁8の内周壁13側に袋状覆い2の開口部周縁5を挿入することができる。
【0042】
図4に示すように、上記エアーチューブ10に代え、母材自体が圧縮弾性を有するゴム材から成る中実の弾性リング11、又は同スポンジ材等の中実の界面質体から成る弾性リング11を用いる。上記ゴム材やスポンジ材等から成る弾性リング11は、その軸心に圧縮弾性を調整するための貫通孔を有するものを用いても良い。
【0043】
上記中実弾性リング11はファスナー溝6より大断面積を有し、同溝6内に圧入することにより圧縮され、その反発力で上記袋状覆い2の開口部周縁5を環状のファスナー溝形成壁8に密着せしめると共に、自ら他の部位においてファスナー溝形成壁8に密着し、気密状態を形成する。同時に弾性リング11と環状のファスナー溝形成壁8間において挟着保持する。
【0044】
図8に示すように、上記事前にエアー充填したエアーチューブ10又は中実弾性リング11は袋状覆い2の開口部周縁5の外周面又は内周面に取り付け保持することができる。該エアーチューブ10及び中実弾性リング11は袋状覆い2の開口部周縁5と一緒にファスナー溝6内へ圧入する。
【0045】
図9に示すように、上記袋状覆い2をその形状を自己保持する剛性の覆いで形成した場合の例示として、該剛性袋状覆い2の開口部4の内周面又は外周面に可撓性を有する環状のシール片19を設け、該シール片19をファスナー溝6内へ挿入して、エアーチューブ10又は中実弾性リング11から成る弾性リング7にてファスナー溝形成壁8に加圧密着することができる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明に係わる農業用養生チャンバーの斜視図。
【図2】弾性リングとしてエアーチューブを用いた農業用養生チャンバーを、エアー注入前の状態を以って示す縦断面図。
【図3】弾性リングとしてエアーチューブを用いた農業用養生チャンバーを、エアー注入後の状態を以って示す縦断面図。
【図4】弾性リングとして中実弾性リングを用いた農業用養生チャンバーを示す縦断面図。
【図5】弾性リングとして注排気バルブを備えたエアーチューブを用いた農業用養生チャンバーを、気密封止部において断面せる横断面図であり、同チューブにエアー注入する前の状態を以って示す図。
【図6】弾性リングとして注排気バルブを備えたエアーチューブを用いた農業用養生チャンバーを、気密封止部において断面せる横断面図であり、同チューブにエアー注入後の状態を以って示す図。
【図7】上記図2に示すエアーチューブの注排気バルブを通じてエアーを注入し袋状覆いの気密封止状態を形成した要部縦断面図。
【図8】袋状覆いの開口部周縁に弾性リングを保有させた状態を示す農業用養生チャンバーの縦断面図。
【図9】上記袋状覆いを形状を自己保持できる剛性覆いで形成した農業用養生チャンバーの縦断面図。
【符号の説明】
【0047】
1…敷設シート、2…袋状覆い、3…敷設面、4…開口部、5…開口部周縁、6…ファスナー溝、7…弾性リング、8…ファスナー溝形成壁、9…フランジ、10…エアーチューブ、11…中実弾性リング、12…エアー注排気バルブ、13…内周壁、14…外周壁、15…密着面、16…密着面、19…シール片、20…逃げ部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
敷設シートと袋状覆いから成り、該袋状覆いの開口部を下向きにして該開口部を敷設シートで閉鎖すると共に、該袋状覆いの開口部周縁を上記敷設シートの周縁部上面に形成した環状のファスナー溝内に差し入れ、該環状のファスナー溝内に配した弾性リングで上記袋状覆いの開口部周縁を環状のファスナー溝形成壁に密着せしめると共に、弾性リングと環状のファスナー溝形成壁間において挟着保持する構成としたことを特徴とする農業用養生チャンバー。
【請求項2】
上記敷設シートと袋状覆いが可撓性を有するシート材から成ることを特徴とする請求項1記載の農業用養生チャンバー。
【請求項3】
上記敷設シートの周縁を上記ファスナー溝の形成部から側方へ張り出してフランジを形成したことを特徴とする請求項1記載の農業用養生チャンバー。
【請求項4】
上記弾性リングがエアーチューブから成ることを特徴とする請求項1記載の農業用養生チャンバー。
【請求項5】
上記環状のファスナー溝形成壁として上記敷設シートの周縁部上面から内周壁を立ち上げると共に該内周壁と対向して外周壁を立ち上げ、該外周壁と内周壁間に上記環状のファスナー溝を形成したことを特徴とする請求項1記載の農業用養生チャンバー。
【請求項6】
上記外周壁の要所に上記弾性リングの逃げを許容する逃げ部を形成したことを特徴とする請求項5記載の農業用養生チャンバー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−54618(P2008−54618A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−237511(P2006−237511)
【出願日】平成18年9月1日(2006.9.1)
【出願人】(390025335)マサル工業株式会社 (8)
【出願人】(590002035)ローム アンド ハース カンパニー (524)
【氏名又は名称原語表記】ROHM AND HAAS COMPANY
【Fターム(参考)】