説明

遊技機等の施錠装置

【課題】例えばパチンコ機やスロットマシンの前扉やガラス扉の施錠装置に好適で、不正工具による解錠ないし開扉を阻止し、前扉やガラス扉の施錠の防御能力を強化するようにした、遊技機等の施錠装置を提供すること。
【解決手段】基枠に複数の係止片を取り付ける。前記基枠に主扉を回動可能に取り付ける。前記主扉の裏面にロックフレ−ム21を取り付ける。前記ロックフレ−ム21に複数のフック片32〜35を取り付ける。前記フック片32〜35を前記係止片に係合可能に配置する。前記ロックフレ−ム21に制御フレ−ム23を移動可能に取り付ける。前記制御フレ−ム23の作動を、ロックフレ−ム21に設けた錠前14の作動に連係する。前記制御フレ−ム23の作動を介して、前記フック片32〜35と係止片とを係脱可能に設ける。前記基枠に対し主扉を開閉かつ施解錠可能にした遊戯機等の施錠装置であること。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばパチンコ機やスロットマシンの前扉やガラス扉の施錠装置に好適で、不正工具による解錠ないし開扉を阻止し、前扉やガラス扉の施錠の防御能力を強化するようにした遊技機等の施錠装置に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ機やスロットマシン等の遊技機は、前扉を本体枠に開閉可能に取り付け、該前扉枠にガラス扉を開閉可能に取り付け、それらを閉扉して施錠可能にするとともに、これらを解錠する場合はシリンダ−錠を共用し、該シリンダ−錠を左または右方向に回動して、前扉とガラス扉とを個々に解錠するようにしている(例えば、特許文献1乃至5参照)
【0003】
しかし、前記従来の前扉と本体枠の施錠は、本体枠に設けた受け金具に単一の鉤部を掛け止め、またガラス扉と前扉枠との施錠は、係止ピンに単一の鉤部を掛け止めているため、前扉と本体枠との間、またはガラス扉と前扉枠との間に、薄厚の不正工具を差し込んで不正操作すると、鉤部が受け金具から掛け外れ、また鉤部が係止ピンから掛け外れて、前扉やガラス扉が容易に開扉され、不正操作を受け易いという問題があった。
【0004】
一方、前記従来のガラス扉の解錠手段は、シリンダ−錠にキ−を単に逆方向に回動して、カム板に連係する作動板ないし作動杆を移動し、該板に設けた鉤部とガラス扉側の係止片との係合を解除するものや、キ−を逆方向に回動して鉤部を傾動させ、鉤部とガラス扉側の係止ピンとの係合を解除して行なっていた。
【0005】
しかし、これらの手段は、シリンダ−錠のキ−操作によって作動板ないし作動杆の移動が簡単に許容され、ガラス扉が容易に開扉ないし解錠されて不正操作を受け易く、また鉤部を傾動させる機構は、ガラス扉の施解錠機構が複雑になる等の問題があった。
【0006】
発明者は前記問題を解決するため、本体枠に設けた係止金具に二つのフック片を対向配置し、これらを互いに近接離反動させて、一つの係止金具を二つのフック片で掛け止め、不正工具による前扉の解錠ないし開扉を阻止し、前扉と本体枠の施錠の防御能力を強化するとともに、前扉に取り付けたガラス扉の施錠機構を簡潔にし、その防御能力を強化して、不正工具によるガラス扉の解錠ないし開扉を阻止し得る遊技機等の施錠装置を開発した
【0007】
【特許文献1】実公昭57−8867号公報
【特許文献2】実公昭58−4538号公報
【特許文献3】特許第2981851号公報
【特許文献4】特許第2916743号公報
【特許文献5】特開2004−73645号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は前述した従来の問題を解決し、例えばパチンコ機やスロットマシンの前扉やガラス扉の施錠装置に好適で、不正工具による解錠ないし開扉を阻止し、前扉やガラス扉の施錠の防御能力を強化するようにした、遊技機等の施錠装置を提供することを目的とする
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明は、基枠に複数の係止片を取り付け、該基枠に主扉を回動可能に取り付け、前記主扉の裏面にロックフレ−ムを取り付け、該ロックフレ−ムに複数のフック片を取り付け、該フック片を前記係止片に係合可能に配置するとともに、前記ロックフレ−ムに制御フレ−ムを移動可能に取り付け、該制御フレ−ムの作動をロックフレ−ムに設けた錠前の作動に連係し、前記制御フレ−ムの作動を介して前記フック片と係止片とを係脱可能に設け、前記基枠に対し主扉を開閉かつ施解錠可能にした遊戯機等の施錠装置において、前記ロックフレ−ムに各一対のフック片を複数組設け、これら各一対のフック片を前記係止片の両側に対向配置するとともに、前記各一対のフック片を互いに近接離反動可能に設け、前記各係止片の両側を各一対のフック片を介して係脱可能にし、一つの係止片に一つのフック片を係合させる、従来のこの種施錠装置に比べ、主扉の不正工具による解錠ないし開扉を阻止し、主扉の施錠の防御能力を強化するようにしている。
【0010】
請求項2の発明は、前記一対のフック片のうち、一方のフック片をロックフレ−ムに沿って移動可能に設け、他方のフック片をロックフレ−ムに回動可能に連結し、簡単な構成で一対のフック片の近接離反動と係脱作動を実現し得るようにしている。
請求項3の発明は、前記各フック片の基端部に掛止片を設けるとともに、前記制御フレ−ムに前記掛止片を係合可能な切欠溝を設け、前記制御フレ−ムの作動を介し、前記各一対のフック片を互いに近接離反動可能にし、一対のフック片の近接離反動と係脱作動を実現し得る具体的な機構を提案している。
【0011】
請求項4の発明は、前記主扉の開扉時、一対のフック片の間に前記係止片を係入可能に設け、該係入前後に前記一対のフック片を互いに近接離反動可能に設け、前記係止片の両側を一対のフック片を介して係合可能にし、シリンダ−のキ−操作による解錠操作による、一対のフック片の近接離反動と係脱作動の他に、主扉の閉扉時において、フック片の間に係止片を係入させることによって、一対のフック片の近接離反動と係脱作動を実現し得るようにしている。
請求項5の発明は、前記フック片の近接離反動に、前記制御フレ−ムの作動を連動可能にし、フック片と制御フレ−ムとの双方向の作動を実現し得るようにしている。
請求項6の発明は、前記係止片に係合孔を設け、該係合孔にフック片の先端部を係脱可能に設け、係止片の端縁にフック片を係合する方法に比べ、係止片とフック片とを確実かつ強固に係合し、不正工作に対する主扉の防御能力を強化し得るようにしている。
【0012】
請求項7の発明は、前記基枠に第2係止片を取り付け、該第2係止片に係合可能な第1ドアセンサレバ−を前記ロックフレ−ムに回動可能に設けるとともに、前記第1ドアセンサレバ−に係合可能な第2ドアセンサレバ−を前記ロックフレ−ムに回動可能に設け、該第2ドアセンサレバ−に係止片を設ける一方、前記制御フレ−ムに係止突起を設け、該係止突起を前記係止片の回動域に臨ませ、前記係止突起を係止片に係脱可能に配置し、主扉の開扉または閉扉状態を第1ドアセンサレバ−で感知し、これに第2ドアセンサレバ−を連係して、係止突起を係止片に係合させ、主扉の閉扉における不正解錠ないし開扉を機械的に阻止するとともに、係止突起と係止片との係合を解除することによって、主扉の開扉または解錠を実行可能にしている。
請求項8の発明は、前記第2ドアセンサレバ−にカムレバ−を突設し、該カムレバ−を錠前に同動可能に装着したカム板の係止爪に係合可能に配置し、前記係合によって主扉の開扉または解錠を実行可能にしている。
請求項9の発明は、前記第1および第2ドアセンサレバ−を同軸に同動かつ回動可能に設け、主扉の開扉または解錠を確実に実現するとともに、スペ−スのコンパクト化と構成の簡潔化を図れるようにしている。
【0013】
請求項10の発明は、基枠に主扉を回動可能に取り付け、該主扉に副扉を回動可能に取り付け、前記主扉の裏面にロックフレ−ムを取り付け、該ロックフレ−ムに制御フレ−ムとサブロックフレ−ムとを移動可能に取り付け、これら制御フレ−ムとサブロックフレ−ムの作動をロックフレ−ムに設けた錠前の作動に連係し、前記サブロックフレ−ムに複数のフック片を突設し、該フック片を副扉の係合部に係合可能に配置し、前記副扉を主扉に開閉かつ施解錠可能にした遊戯機等の施錠装置において、前記ロックフレ−ムに扉制御レバ−を回動可能に設け、該扉制御レバ−の一端部に係止部を設けるとともに、前記サブロックフレ−ムの一端部に係合部を設け、該係合部を前記係止部の回動域に臨ませ、前記係止部と前記係合部を係脱可能に配置し、前記係止部と係合部を係合させて、ガラス扉等の副扉の施錠時における不正解錠ないし不正開扉を阻止するとともに、前記係止部と係合部との係合を解除して、副扉の解錠ないし開扉を実行可能にしている。
【0014】
請求項11の発明は、前記扉制御レバ−の他端部を、錠前に同動可能に装着したカム板の係止爪に係合可能に配置し、前記扉制御レバ−の他端部を係止爪に係合させて、サブロックフレ−ムの施錠を解除し、副扉の解錠または開扉を実行可能にしている。
請求項12の発明は、前記サブロックフレ−ムにドアセンサレバ−を出没可能に取り付け、副扉の開扉時、ドアセンサレバ−の先端部を副扉の枠板に係合可能に設けるとともに、副扉の解錠時、ドアセンサレバ−の基端部をサブロックフレ−ムに係合し、該サブロックフレ−ムの施錠方向の移動を阻止可能にし、ドアセンサレバ−によって副扉の開扉時、サブロックフレ−ムの施錠方向の移動を阻止し、前記フレ−ムの施錠方向の移動に伴う前記扉制御レバ−の他端部と係止爪との係合を未然に防止し、副扉の開扉時における施錠を防止し得るようにしている。
【発明の効果】
【0015】
請求項1の発明は、ロックフレ−ムに各一対のフック片を複数組設け、これら各一対のフック片を前記係止片の両側に対向配置するとともに、前記各一対のフック片を互いに近接離反動可能に設け、前記各係止片の両側を各一対のフック片を介して係脱可能にしたから、一つの係止片に一つのフック片を係合させる、従来のこの種施錠装置に比べ、主扉の不正工具による解錠ないし開扉を阻止し、主扉の施錠の防御能力を強化することができる
請求項2の発明は、前記一対のフック片のうち、一方のフック片をロックフレ−ムに沿って移動可能に設け、他方のフック片をロックフレ−ムに回動可能に連結したから、簡単な構成で一対のフック片の近接離反動と係脱作動を実現することができる。
【0016】
請求項3の発明は、前記各フック片の基端部に掛止片を設けるとともに、前記制御フレ−ムに前記掛止片を係合可能な切欠溝を設け、前記制御フレ−ムの作動を介し、前記各一対のフック片を互いに近接離反動可能にしたから、一対のフック片の近接離反動と係脱作動を実現し得る具体的な機構を提案することができる。
請求項4の発明は、前記主扉の開扉時、一対のフック片の間に前記係止片を係入可能に設け、該係入前後に前記一対のフック片を互いに近接離反動可能に設け、前記係止片の両側を一対のフック片を介して係合可能にしたから、シリンダ−のキ−操作による解錠操作による、一対のフック片の近接離反動と係脱作動の他に、主扉の閉扉時において、フック片の間に係止片を係入させることによって、一対のフック片の近接離反動と係脱作動を実現することができる。
【0017】
請求項5の発明は、前記フック片の近接離反動に、前記制御フレ−ムの作動を連動可能にしたから、フック片と制御フレ−ムとの双方向の作動を実現することができる。
請求項6の発明は、前記係止片に係合孔を設け、該係合孔にフック片の先端部を係脱可能に設けたから、係止片の端縁にフック片を係合する方法に比べ、係止片とフック片とを確実かつ強固に係合し、不正工作に対する主扉の防御能力を強化することができる。
【0018】
請求項7の発明は、前記基枠に第2係止片を取り付け、該第2係止片に係合可能な第1ドアセンサレバ−を前記ロックフレ−ムに回動可能に設けるとともに、前記第1ドアセンサレバ−に係合可能な第2ドアセンサレバ−を前記ロックフレ−ムに回動可能に設け、該第2ドアセンサレバ−に係止片を設ける一方、前記制御フレ−ムに係止突起を設け、該係止突起を前記係止片の回動域に臨ませ、前記係止突起を係止片に係脱可能に配置したから、主扉の開扉または閉扉状態を第1ドアセンサレバ−で感知し、これに第2ドアセンサレバ−を連係して、係止突起を係止片に係合させ、主扉の閉扉における不正解錠ないし開扉を機械的に阻止するとともに、係止突起と係止片との係合を解除することによって、主扉の開扉または解錠を実行することができる。
【0019】
請求項8の発明は、前記第2ドアセンサレバ−にカムレバ−を突設し、該カムレバ−を錠前に同動可能に装着したカム板の係止爪に係合可能に配置したから、前記係合によって主扉の開扉または解錠を実行することができる。
請求項9の発明は、前記第1および第2ドアセンサレバ−を同軸に同動かつ回動可能に設けたから、主扉の開扉または解錠を確実に実現するとともに、スペ−スのコンパクト化と構成の簡潔化を図ることができる。
【0020】
請求項10の発明は、ロックフレ−ムに扉制御レバ−を回動可能に設け、該扉制御レバ−の一端部に係止部を設けるとともに、前記サブロックフレ−ムの一端部に係合部を設け、該係合部を前記係止部の回動域に臨ませ、前記係止部と前記係合部を係脱可能に配置したから、前記係止部と係合部を係合させて、ガラス扉等の副扉の施錠時における不正解錠ないし不正開扉を阻止するとともに、前記係止部と係合部との係合を解除して、副扉の解錠ないし開扉を実行することができる。
【0021】
請求項11の発明は、前記扉制御レバ−の他端部を、錠前に同動可能に装着したカム板の係止爪に係合可能に配置したから、前記扉制御レバ−の他端部を係止爪に係合させて、サブロックフレ−ムの施錠を解除し、副扉の解錠または開扉を実行することができる。
請求項12の発明は、前記サブロックフレ−ムにドアセンサレバ−を出没可能に取り付け、副扉の開扉時、ドアセンサレバ−の先端部を副扉の枠板に係合可能に設けるとともに、副扉の解錠時、ドアセンサレバ−の基端部をサブロックフレ−ムに係合し、該サブロックフレ−ムの施錠方向の移動を阻止可能にしたから、ドアセンサレバ−によって副扉の開扉時、サブロックフレ−ムの施錠方向の移動を阻止し、前記フレ−ムの施錠方向の移動に伴う前記扉制御レバ−の他端部と係止爪との係合を未然に防止し、副扉の開扉時における施錠を防止し得る効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明を遊技機としてパチンコ機に適用した図示の実施形態について説明すると、図1乃至図21において1,2はパチンコホ−ル等の屋内遊技室の所定位置に設けた、島を構成する上下一対の木製の固定枠で、該固定枠1,2の間にパチンコ機3を構成する基枠である本体枠4が複数並設して設置されている。
【0023】
前記本体枠4は実施形態の場合、アルミニウムを押し出し成形した上下枠5,6と、左右の側枠7,8とを縦長矩形に枠組みして構成され、その側枠7に主扉である前扉9の吊元側が、蝶番(図示略)を介して回動可能に取り付けられている。
前記前扉9の前面に、ガラス窓10を備えた副扉であるガラス扉11が、前扉9と同側位置を吊元側として、蝶番(図示略)を介し回動可能に取り付けられ、また前扉9の裏面に、遊技用ゲ−ムの基板を内蔵した筐体12が後方に突出している。
【0024】
図中、13は前記上下枠5,6と、左右の側枠7,8との隅角部を連結するL字形の補強金具、14はガラス扉11に前端面を表出したシリンダ−錠で、キ−(図示略)操作を介し前扉9とガラス扉11を施解錠可能にしている。
【0025】
すなわち、シリンダ錠14は両扉9,11の施錠位置を中心に左右方向へ略60°回動可能にされ、前扉9の解錠時には一方向へ回動し、ガラス扉11の解錠時には他方向へ回動可能にされている。
15は上下枠5,6の長さ方向に形成した切欠溝で、その内側に木材等の連結板16を装着し、該連結板16に釘またビス(図示略)を内側から打ち込み、これを固定枠1,2に打ち込んで、本体枠4を固定枠1,2に取り付けている。
【0026】
前記筐体12の自由端部側面と相対する、側枠8内面の所望の上下位置に、第1係止片である略L字形断面の第1係止金具17,18がビス止めされ、その屈曲片17a,18aの両側に、後述するフック片を係脱可能にしている。図中、17b,18bは前記屈曲片17a,18aの端縁を屈曲した係止片である。
前記係止金具17,18のうち、下側に配置した係止金具18の隣接位置に、第2係止片である第2係止金具19がビス止めされ、その一側端部に略L字形の係合片20が形成され、該係合片20に後述するレバ−を係合可能に配置している。
【0027】
前記前扉9の自由端部側の裏面に、前扉用のロックフレ−ム21が上下方向に配置され、該フレ−ム21の上下位置に、後述する各一対のフック片が配置されていて、該フック片を、前扉9の閉扉時に前記第1係止金具17,18に係合可能にして、前扉9を本体枠4に施錠可能にしている。
また、前記ガラス扉11の裏面に後述する係合孔が形成され、該係合孔に後述するガラス扉用フック片を係合して、ガラス扉11を前扉9に施錠可能にしている。
【0028】
前記ロックフレ−ム21は鋼板を略L字形に屈曲して形成され、その一側片である取付片21aを、前記前扉9の自由端部側の裏面に密接してビス止めし、その他側片である起立片21bを前扉9の裏面に起立して配置し、該起立片21bの内面に若干短小なガラス扉用のサブロックフレ−ム22を摺動可能に取り付け、該サブロックフレ−ム22の外側に制御フレ−ム23を摺動可能に取り付けている。
【0029】
前記ロックフレ−ム21の取付片21aは過半部が等幅に形成され、その中間部と下端部に縦長矩形のフック挿入孔24,25とレバ−挿入孔26とが形成され、前記フック挿入孔25より下方に若干幅広な幅広部27が形成されている。
前記幅広部27はロックフレ−ム21の長さの略1/3に相当し、その上部側にシリンダ錠14と一体のフランジ部28がビス止めされている。
【0030】
前記フランジ部28にシリンダ錠14の錠軸29が突設され、該錠軸29にカム板30が同動可能に装着されている。前記カム板30は略V字形状に形成され、その二つの係止爪30a,30bを後述する係合溝とカムレバ−に係合可能に配置している。図中、31は取付片21aの端縁を屈曲した屈曲片である。
【0031】
一方、前記起立片21bの上下端部は幅広に形成され、該幅広部に各一対のフック片32,33と34,35が対向して配置されている。前記フック片32〜35は鋼板をプレス成形して屈曲形成され、その一対のフック片同士は互いに異形に形成され、かつこの二組を実質的に同一に構成している。
【0032】
前記一組のフック片32,33または34,35は、上半部は略対称に形成され、下半部は異形に形成されていて、一方のフック片32,34は他方よりも幅広に形成され、それらの配置を各組で同様に配置している。
前記一方のフック片32,34の中間位置に縦長の長孔36,37が形成され、該長孔36,37にガイドピン38,39が挿入され、かつその軸端部が起立片21bに嵌着されていて、シリンダ錠14の施解錠時に、制御フレ−ム23を介しフック片32,34を長孔36,37に沿って移動可能にしている。
すなわち、前扉9を開扉するシリンダ錠14の解錠時、フック片32,34を上動し、該フック片32,34と第1係止金具17,18の屈曲片17a,18aとの係合を解除可能にしている。
【0033】
また、他方のフック片33,35の中間位置の上部に枢支ピン40,41が取り付けられ、その軸端部が起立片21bに嵌着されていて、枢支ピン40,41を中心にフック片33,35を回動可能に支持している。
前記フック片32〜35の基端部に細幅の掛止片42,43、44,45が内側に屈曲形成され、それらは後述する制御フレ−ム23の切欠溝に係合していて、シリンダ錠14の施解錠時に制御フレ−ム23を介し、フック片33,35を回動可能にしている。
すなわち、前扉9を開扉するシリンダ錠14の解錠時、制御フレ−ム23を上動し、フック片33,35を下向きに回動させて、フック片33,35と第1係止金具17,18の屈曲片17a,18aとの係合を解除可能にしている。
【0034】
この場合、一方のフック片32,34の肩部の端縁を屈曲して掛止片を形成し、また他方のフック片33,35の中間部の端縁を内側に屈曲して掛止片を形成し、この相対する掛止片の間にスプリングを掛け止め、該スプリングの弾性を介して、フック片32,34を他方のフック片33,35側に移動可能に付勢すれば、フック片32〜35の確実かつ安定した作動を得られる。
【0035】
図中、46は起立片21bの中間部に形成した通孔、47は起立片21bの中間部下側に形成した切欠部で、これより下側の取付片21aが幅広に形成されている。
50,51は取付片21aと起立片21bの内面の所定位置に突設した、各部材の位置決め用の係止突起である。
【0036】
前記起立片21bの下側の幅広部の直上に、筐体12側へ突出する膨出部52が設けられ、該膨出部52に通孔53が形成されている。前記通孔53にピン54の軸端が嵌着され、該ピン54に略直線状の第1ドアセンサレバ−55と、略T字形状の第2ドアセンサレバ−56とが回動可能に取り付けられている。
【0037】
前記第1ドアセンサレバ−55と膨出部52の端縁との間に、捩りバネ57の両端部が掛け止められ、該捩りバネ57の弾性を介して、第1ドアセンサレバ−55をピン54を中心に側枠8方向へ回動可能に付勢している。
そして、前扉9の閉扉時、第1ドアセンサレバ−55は、一端に設けた係合片58を側枠8の端面に係合可能に配置し、この他端に設けた係合片59を、第2ドアセンサレバ−56の一端の係合片60に係合可能に配置している。
【0038】
前記第1ドアセンサレバ−55と第2ドアセンサレバ−56との間に、捩りバネ61の両端部が掛け止められ、該捩りバネ61の弾性を介して、第2ドアセンサレバ−56をピン54を中心に側枠8と反対方向へ回動可能に付勢し、前記端部60を係合片58と係合可能に配置している。
そして、前扉9の閉扉時、前記第2ドアセンサレバ−56は捩りバネ61の弾性に抗して、制御レバ−55と同動可能にされ、中間部に突設したカムレバ−62を同動可能にしている。
【0039】
前記カムレバ−62は第2ドアセンサレバ−56一体に成形され、その先端部が前記カム板30の係止爪30a,30bの間に係合可能に配置されていて、シリンダ錠14の解錠時、つまり前扉9の開扉時に係止爪30bと係合可能にされ、ガラス扉11の開扉時に前記係止爪30aと係合可能にされている。
【0040】
前記膨出部52の内側に段部63が突出成形され、該段部63の隅角部に通孔64が形成され、該通孔64にピン65の軸端が嵌着されていて、該ピン65に扉制御レバ−66が前記第1ドアセンサレバ−55の内側に隣接して、回動可能に取り付けられている。
前記扉制御レバ−66に捩りバネ67の一端が掛け止められ、その他端が膨出部52に形成した切欠溝68に掛け止められ、前記バネ67の弾性を介して、扉制御レバ−66を図11上時計方向へ回動可能に付勢し、前記係止爪30aと係合可能に配置している。
【0041】
前記扉制御レバ−66の他端に係合部である係合片69が屈曲形成され、該係合片69がサブロックフレ−ム22の後述する係合溝に係合可能に配置され、ガラス扉11の閉扉ないし施錠時における不正開扉を防止可能にしている。
図中、70はフランジ部28に隣接して形成した切起し片、71は長溝、72は取付片21aと起立片21bの内面の所定位置に突設した係止突起である。
【0042】
前記サブロックフレ−ム22は鋼板をプレス成形して形成され、これは縦長の鋼板を略Z字状に折り曲げ、該折曲部22aを前記ロックフレ−ム21の幅広部27の上部に重合して配置可能にされている。
前記折曲部22aの上部側に一対の長孔72,72が離間して形成され、その中間部に略Z字形状のレバ−取付孔73が形成され、該取付孔73に切欠溝73aと切欠溝73bとが異軸方向に形成され、該挿入孔73にガラス扉のセンサレバ−74が取り付けられている。
【0043】
前記センサレバ−74は鋼板を緩やかに湾曲し、その一端に通孔75を形成し、その他端にガラス扉11の内面と係合可能な係止片76を屈曲していて、該係止片76をレバ−挿入孔26の外側に配置し、その基端部をレバ−取付孔73に配置している。
前記センサレバ−74の通孔75にピン77が挿入され、その軸端部を通孔46に挿入して嵌着し、ピン77を支点に回動可能に連結され、その基端部に係合片74aが屈曲されている。
【0044】
前記係合片74aは、ガラス扉11の閉扉時に切欠溝73aに位置し、ガラス扉11の開扉時にはセンサレバ−74が外側へ突出して切欠溝73b側へ移動し、ガイド片87の内面に係合して、サブロックフレ−ム22の復帰動作を阻止し、ガラス扉11の開扉時における施錠を防止可能にしている。
【0045】
前記ガラス扉センサレバ−74の一端部にバネ掛78を屈曲形成し、該バネ掛78にスプリング79の一端を掛け止め、この他端を取付片21に形成した切起片80に掛け止めて、前記スプリング79の弾性を介し、前記センサレバ−74をピン77を支点に図13上反時計方向へ回動可能に付勢し、サブロックフレ−ム22をシリンダ錠14側へ移動可能に付勢している。
【0046】
前記係止片76はロックフレ−ム21の外側に突出して配置され、ガラス扉11の閉扉時に、ガラス扉11の裏面に係合可能に配置されていて、ガラス扉11の閉扉時、スプリング79の弾性に抗して、ガラス扉センサレバ−74を収縮回動し、かつその際ピン77に作用する偶力によって、サブロックフレ−ム22を下方へ移動可能にしている。
【0047】
一方、ガラス扉センサレバ−74は、ガラス扉11の開扉時、スプリング79の弾性によってピン77を支点に突出回動し、ロックフレ−ム21の外側に突出してレバ−挿入孔26の口縁部に係合し、かつその際係合片74aを切欠溝73bに係合して、サブロックフレ−ム22の上動を阻止可能にしている。図中、80は取付片21aの中間部を内側に切り起した掛止片、81は起立片21bの中間部に形成した開口部である。
【0048】
また、前記折曲部22aの上部側の一側端部に、略縦長矩形の摺動片82,83が離間して屈曲され、該片82,83が取付片21a上に摺動可能に収容されていて、該片82,83の上下端部にガラス扉用フック片84,85が突設されている。
【0049】
前記ガラス扉用フック片84,85は、ガラス扉11の枠板11aに形成した係合孔109の開口縁に係合可能に設けられ、このうち下側の摺動片83に切欠溝86が形成され、後述するスプリングの一端を掛け止め可能にしている。
図中、87はサブロックフレ−ム22の他側端部に屈曲形成したガイド片で、制御フレ−ム23の移動を規制可能にしている。
【0050】
前記折曲部22の下側中間部に、長短異形の二つの係合溝88,89が形成され、該係合溝88,89を前記長溝71に連通可能に配置していて、係合溝88に係止爪30aを係合可能に配置し、係合溝89に係止爪30bを係合可能に配置している。
前記折曲部22の下端部に係止部である係止溝90が下向きに形成され、該係止溝90に前記係合片69が係合可能に配置され、ガラス扉11の閉扉時に係合片69を係止溝90に係合片69を配置し、サブロックフレ−ム22の下動を阻止し、ガラス扉用フック片84,85の同動を阻止している。
【0051】
一方、前記制御フレ−ム23は縦長の鋼板を略Z字状に折り曲げて、前記ロックフレ−ム21より若干短小でサブロックフレ−ム22よりも長尺に形成され、その折曲部23aを前記サブロックフレ−ム22の折曲部22aに重合して配置されている。
前記制御フレ−ム23の上下端部に各一対の切欠溝91〜94が形成され、該切欠溝91,92、93,94に前記掛止片42,43、44,45が係合可能に挿入されている
【0052】
前記制御フレ−ム23の中間部に一対の長孔95,95が離間して形成され、該長孔95,95にピン96,96が挿入され、これが前記長孔72,72を貫通し、その軸端部がロックフレ−ム21に形成した通孔97,97に嵌着されている。
また、制御フレ−ム23の中間部に掛止片98が外側に切り起こされ、該掛止片98にスプリング99の一端が掛け止められ、その他端が前記切欠溝86に掛け止められ、前記スプリング99の弾性を介して、制御フレ−ム23を下方へ移動可能に付勢している。
【0053】
図中、100は制御フレ−ム23の中間部に突出形成した段部で、該段部100に異形の長孔101が形成され、該孔101の外側に前記スプリング79が引き出されている。
前記制御フレ−ム23の折曲部23aより下側に、長短異形の二つの係合溝102,103が形成され、該係合溝102,103に係止爪30a,30bを係合可能に配置している。
【0054】
図中、48は制御フレ−ム23の折曲部23aの直下の端縁に突設した係止突起で、前扉11の閉扉時、第2ドアセンサレバ−56の他端部に略コ字形状に屈曲形成した係止片49と係合可能に配置され、制御フレ−ム23の上動を阻止可能にしている。
この他、図中、106〜108は制御フレ−ム23の折曲部23aより上側の上端部と中間部、折曲部23aより下側の下端部の片側端縁を屈曲した補強片である。
【0055】
このように構成した遊技機等の施錠装置は、従来のこの種装置と同様に、ロックフレ−ム21と、キ−操作によって施解錠可能なシリンダ錠14と、該シリンダ−錠1の施解錠作動に連係して、ロックフレ−ム22に沿って摺動可能な、サブロックフレ−ム22と制御フレ−ム23とを備え、これらを一体的に組み付けて前扉9の自由端部側の裏面に取り付けている。
【0056】
すなわち、前記ロックフレ−ム21は従来のロックフレ−ムと同様に、上下端部にフック片を取り付け、該フック片を本体枠4に設けた第1係止金具17,18の屈曲片17a,18aに係合可能に設けている。
また、前記シリンダ錠14をロックフレ−ム21の取付片21aに取り付け、該シリンダ錠14の錠軸29にカム板30を装着し、該カム板30に二つの係止爪30a,30bを突設している。
【0057】
前記サブロックフレ−ム22は、ガラス扉11の開口部に係入可能なフック片84,85と、ピン96を挿入可能な長孔72と、前記係止爪30aを係合可能な係合溝88と長孔89を形成している。前記制御フレ−ム23は、ピン96を挿入可能な長孔95と、長孔102と、前記係止爪30bを係合可能な係合溝103を形成している。
【0058】
しかしながら、本発明のロックフレ−ム21は、起立片21bの上下端部に各一対のフック片32,33、34,35を備え、その各一対を対向して配置するとともに、その一方のフック片32,34をロックフレ−ム21の長さ方向に上下動可能にし、他方のフック片33,35を上下方向に回動可能に取り付け、それらを第1係止金具17,18の屈曲片17a,18aの両側に係脱可能に配置している。
【0059】
また、前記ロックフレ−ム21は、下側のフック片34,35の直上の起立片21bに膨出部52を設け、該膨出部52に第1ドアセンサレバ−55と、第2ドアセンサレバ−56を同軸上に回動可能に取り付け、これらの近接位置に扉制御レバ−66を回動可能に取り付けている。
【0060】
本発明のサブロックフレ−ム22は、中間部にガラス扉センサレバ−74の取り付け用のレバ−取付孔73が形成され、その下端部に扉制御レバ−66の係合片69と係合可能な係止溝90が形成されている。
更に、本発明の制御フレ−ム23は、上下端部に切欠溝91〜94を形成し、これらにフック片32,33、34,35の基端部に設けた掛止片42,43、44,45を係合可能にするとともに、中間部に係止突起104を形成し、第2センサレバ−56の係止片105と係合可能にしている。
【0061】
次に、本発明のロックフレ−ム21に、サブロックフレ−ム22と制御フレ−ム23を組み付ける場合は、先ずロックフレ−ム21の起立片21bの上下端部に、各一対のフック片32,33、34,35を向き合わせて配置し、これらをガイドピン38,39を介して上下動可能に取り付け、また枢支ピン40,41を介して回動可能に取り付ける。
【0062】
そして、前記ロックフレ−ム21の内側にサブロックフレ−ム22を収容し、そのガラス扉用フック片84,85を取付片21aの長孔24,25に挿入する。
また、レバ−挿入孔26の外側からガラス扉センサレバ−74を挿入し、該レバ−74の基端部をレバ−取付孔73に配置し、その通孔75にピン77を差し込み、その軸端部を起立片21b側の通孔46に挿入して嵌着する。
【0063】
この後、ロックフレ−ム21の内側に制御フレ−ム23を収容し、その上下端部の切欠溝91〜94を前記フック片32〜35の掛止片42〜45に係合し、長孔95,95の外側からピン96を挿入し、これをサブロックフレ−ム22の長孔72,72を貫通して通孔97に差し込み、その軸端部を嵌着する。
そして、長孔101の外側に突出したバネ掛78に、スプリング79の一端を掛け止め、その他端を掛止片80に掛け止めるとともに、制御フレ−ム23の掛止片98にスプリング99の一端を掛け止め、その他端を切欠溝86に掛け止める。
【0064】
次に、ロックフレ−ム21の取付片21aの下側に、シリンダ錠14と一体の錠フランジ28をビス止めし、その錠軸29に装着したカム板30の係止爪30a,30bを、内外の係合溝88,89、93,94に係合可能に配置する。
【0065】
この後、第1ドアセンサレバ−55と第2ドアセンサレバ−56を、ピン54を介して同軸上に回動可能に取り付け、それらを捩りバネ57,61によって、時計方向または反時計方向へ回動可能に付勢する。
また、第1ドアセンサレバ−55の近接位置に、扉制御レバ−66をピン65を介して回動可能に取り付け、これを捩りバネ67によって時計方向へ回動可能に付勢する。
【0066】
こうして、ロックフレ−ム21と、サブロックフレ−ム22と制御フレ−ム23とを一体的に組み付け後、その取付片21aを前扉9の自由端部側の裏面に上下方向に密着し、その所定位置をビス止めして取り付ける。この状況は図4のようである。
このうち、前記制御フレ−ム23は、スプリング99の弾性によって下方へ引き寄せられ、下側の係止突起48が第2ドアセンサレバ−56の係合片49の回動域に位置する。
一方、サブロックフレ−ム22は、前記スプリング99の弾性によって上方へ引き寄せられ、その下端部の係止溝90が、扉制御レバ−66の係合片69の回動域に位置する。
【0067】
一方、前記ロックフレ−ムアセンブリと対応する側枠8の内面の上下位置に、第1係止金具17,18を取り付け、その内側に屈曲片17a,18aを突出して配置し、その下側の第1係止金具18の直上に第2係止金具19を取り付け、その上部側に略L字形の係合片20を内側に突出して配置する。この状況は図3のようである。
【0068】
本発明の施錠装置を装着した遊技機3は図1のようで、その遊技時は前扉9とガラス扉11が閉扉され、それらが施錠されている。
このうち、前扉9の施錠時は、前扉9の自由端部側の裏面に配置した各一対のフック片32,33、フック片34,35が、第1係止金具17,18の屈曲片17a,18aの両側に係合し、前扉9の解錠ないし開扉を阻止している。したがって、一つの係止金具に一つのフック片を係合させる従来の施錠装置に比べ、不正解錠を強力に阻止し、強力な施錠状態を得られる。
【0069】
また、前扉9の閉扉によって、第1ドアセンサレバ−55の係合片58が第2係止金具19の係合片20に当接し、該センサレバ−55の他端の係合片59が、第2ドアセンサレバ−56の一端の係合片60に係合し、該第2ドアセンサレバ−56と一体のカムレバ−62の先端部が、一方の係止爪30bと係合可能に位置している。
【0070】
更に、前記第2ドアセンサレバ−56の作動によって、他端の係合片49が制御フレ−ム23の係止突起48に係合し、制御フレ−ム23の上動を阻止し、該フレ−ム23の上動による前扉9の不正解錠を阻止可能にしている。この状況は図14および図16のようである。
【0071】
このような状況の下で前扉9を開扉する場合は、キ−(図示略)をシンリンダ錠14の鍵孔(図示略)に差し込み、これを解錠方向へ回動操作する。
このようにすると、シンリンダ錠14に内蔵したシリンダ(図示略)が回動し、これに錠軸29が同動して、錠軸29に装着したカム板30が図14上反時計方向へ回動し、一方の係止爪30bが隣接するカムレバ−62に係合する。
【0072】
このため、カムレバ−62が、捩りバネ61の弾性に抗して図14上時計方向へ回動し、その一端の係合片49が係止突起48から離間して、係止突起48との係合を解除する
この後、係止爪30bが係合溝103の口縁部に係合し、制御フレ−ム23をスプリング99の弾性に抗して図14上上動させる。
【0073】
前記キ−が更に回動操作され、カム板30が更に回動して、カムレバ−62が押し回され、係合片49が係止突起48から離間するとともに、制御フレ−ム23が押し上げられ、係止爪30bが扉制御レバ−66の先端部に接近したところで、前記回動が停止される その間、サブロックフレ−ム22は静止状態を保持する。
【0074】
こうして、制御フレ−ム23が上動すると、その上下端部に形成した切欠溝91〜94が同動し、これらの切欠溝91〜94に係合した掛止片42,45が引き動かされる。
このため、フック片32,34が長孔36,37に沿って上動し、またフック片33,35が枢支ピン40,41を中心に図14上時計方向へ回動して傾き、それらが各屈曲片17a,18aの係合縁から離間し、それらが係合を解除する。このため、前扉9が解錠され、開扉可能になる。この状況は図4および図15のようである。
【0075】
こうして、前扉9が開扉されると、第1ドアセンサレバ−55の係合片58が第2係止金具19の係合片20から離間し、該センサレバ−55が捩りバネ57の弾性によって、ピン54を中心に図15上時計方向へ復帰回動し、この他端の係合片59が第2ドアセンサレバ−56の一端の係合片60に係合して、該第2ドアセンサレバ−56を同方向へ押し回わされる。
したがって、カムレバ−62が同方向へ回動するが、該レバ−62と扉制御レバ−66とは回動域が異なるため、カムレバ−62が扉制御レバ−66に当接することはない。
【0076】
このような状況の下で前扉9を閉扉し施錠する場合は、キ−(図示略)をシンリンダ錠14の鍵孔(図示略)に差し込み、または解錠後に鍵孔にキ−を差し込んだまま、該キ−を施錠方向へ回動操作する。
このようにすると、シンリンダ錠14に内蔵したシリンダ(図示略)が回動し、これに錠軸29が同動して、錠軸29に装着したカム板30が図15上時計方向へ回動し、一方の係止爪30bが同方向へ回動して係合溝103に係合し、制御フレ−ム23がスプリング99の弾性によって下方へ引き戻される。
【0077】
このため、制御フレ−ム23の上下端部に形成した切欠溝91〜94が同動し、これらの切欠溝91〜94に係合した掛止片42〜45が引き動かされる。
すなわち、フック片32,34が長孔36,37に導かれて引き下げられ、またフック片33,35がピン40,41を中心に図15上反時計方向へ回動して起立し、それらが平行に向き合って後方に突出する。この状況は図7乃至図9のようである。
【0078】
こうして前扉9を閉回動し、その回動終期に差し掛かると、前扉9の自由端部側の裏面の上下位置に配置したフック片32,33、34,35が、第1係止金具17,18の屈曲片17a,18aの上下端縁に接近し、また第1ドアセンサレバ−55の係合片58が第2係止金具19の係合片20に接近する。この状況は図18のようである。
【0079】
この後、前扉9が更に閉回動すると、フック片32,33、34,35の先端のテ−パ部が、第1係止金具17,18の屈曲片17a,18aの上下端縁に係合し、一方のフック片32,34が長孔36,37に沿って押し上げられ、他方のフック片33,35がピン40,41を中心に時計方向へ回動し始める。
【0080】
また、第1ドアセンサレバ−55の係合片58が、第2係止金具19の係合片20に当接し、前記センサレバ−55が捩りバネ57の弾性に抗して、ピン54を中心に時計方向へ回動し始め、この他端の係合片59が、第2ドアセンサレバ−56の係合片60に係合する。
このため、第2ドアセンサレバ−56がピン54を中心に時計方向へ回動し、該レバ−56と一体のカムレバ−62がこれに同動するとともに、前記センサレバ−56の一端の係止片49が、制御フレ−ム23の係止突起48に接近する。この状況は図19のようである。
【0081】
この後、前扉9が更に閉回動すると、フック片32,33、34,35のテ−パ部の基部側が、第1係止金具17,18の屈曲片17a,18aの上下端縁に係合し、一方のフック片32,34が長孔36,37の押し上げられ、他方のフック片33,35がピン40,41を中心に更に下向きに回動する。
このため、掛止片42〜45がフック片32,33、34,35に同動し、該掛止片42〜45に係合する切欠溝91〜94を介して制御フレ−ム23が上動し、係止突起48が係止片49に近接する。
【0082】
また、第1ドアセンサレバ−55の係合片58と、第2係止金具19の係合片20との当接変位が増大し、前記センサレバ−55が前述と同方向へ更に回動し、第2ドアセンサレバ−56が前述と同方向へ更に回動する。
そして、前記レバ−56と一体のカムレバ−62がこれに同動し、前記係止片49が係止突起48に接近する。この状況は図20のようである。
【0083】
こうして前扉9が更に閉回動し、前記フック片32,33、34,35のテ−パ部の基端が、屈曲片17a,18aの上下端縁に係合すると、一方のフック片32,34が長孔36,37の長さ分押し上げられ、他方のフック片33,35がピン40,41を中心に更に下向きに回動し、制御フレ−ム23がスプリング99の弾性に抗して更に上動する。
このため、係止突起48が係止片49から離間し、つまり係止突起48が係止片49の直上に移動し、一方、第2ドアセンサレバ−56が前述と同方向へ更に回動する。
【0084】
この後、前扉9が更に閉回動し、フック片32,33、34,35のテ−パ部の基端が、屈曲片17a,18aの上下端縁を越えて本体枠4内に進入すると、各一対のフック片32,33、34,35と屈曲片17a,18aの両側縁との間に空隙が形成される。
このため、制御フレ−ム23がスプリング99の弾性によって引き下げられ、係止突起48が係止片49に係合する。したがって、制御フレ−ム23の上動が阻止され、該フレ−ム23の上動による前扉9の不正解錠および不正開扉が阻止される。
【0085】
また、前記制御フレ−ム23の下動に切欠溝91〜94が同動し、該溝91〜94に係合する掛止片42〜45を介して、一方のフック片32,34が下方に引き動かされ、他方のフック片33,35がスプリング99の弾性によって、枢支ピン40,41を中心に反時計方向へ起立回動し、それらが屈曲片17a,18aの上下端縁に向き合って係合し、前扉9の施錠状態を形成する。この状況は図16のようである。
【0086】
一方、遊技機3の遊戯時は前扉9とガラス扉11が閉扉され、それらが施錠されている ガラス扉11の施錠時は、スプリング99の弾性によって、サブロックフレ−ム22が上方へ引き寄せられ、その下端部の係止溝90が扉制御レバ−66の係合片69の回動域に位置し、常時は係止溝90に係合片69が係合可能に近接している。
したがって、サブロックフレ−ム22の下動が阻止され、前記下動によるガラス扉11の解錠ないし開扉が阻止されるから、ガラス扉11の不正解錠ないし不正開扉が阻止される。この状況は図14および図17のようである。
【0087】
また、ガラス扉11の閉扉時は、ガラス扉用フック片84,85が、ガラス扉11の枠板11aに形成した係合孔109の外側に突出し、係合孔109の開口縁に係合可能に位置し、その開扉を阻止している。この状況は図2および図16のようである。
更に、ガラス扉11の閉扉時は、ガラス扉センサレバ−74の先端の係止片76がガラス扉11の枠板11aに当接し、その基端部がスプリング79の弾性に抗して前記ロックフレ−ム22の内側に押し込められ、その基端部側の係合片74aが切欠溝73aに位置している。
【0088】
このような状況の下でガラス扉11を開扉する場合は、キ−(図示略)をシンリンダ錠14の鍵孔(図示略)に差し込み、これを前扉9の解錠方向と反対方向へ回動操作する。
このようにすると、シンリンダ錠14に内蔵したシリンダ(図示略)が回動し、これに錠軸29が同動して、錠軸29に装着したカム板30が図17上時計方向へ回動し、一方の係止爪30aが同方向へ回動して扉制御レバ−66に係合する。
【0089】
このため、扉制御レバ−66が捩りバネ67の弾性に抗して、ピン65を中心に図14および図17上反時計方向へ回動し、この他端の係合片69が係止溝90から離間して、サブロックフレ−ム22の施錠状態を解除し、該ロックフレ−ム22の下動域を解放する この状況は図21のようである。
【0090】
この後、キ−の解錠操作を続行すると、係止爪30aが係合溝88に係合し、サブロックフレ−ム22が図21上右方へ移動して、下方へ移動する。
このため、ガラス扉用フック片84,85がサブロックフレ−ム22と同動し、前記係合孔109の開口縁から離間して、それらの係合を解除する。
したがって、この後、ガラス扉11の開扉が可能になる。
【0091】
こうしてガラス扉11が開扉されると、枠板11aが係止片76から離間し、係止片76に対する押圧を解消するため、ガラス扉センサレバ−74がスプリング79の弾性によってピン79を中心に図2上反時計方向へ回動し、基端部側の係合片74aがレバ−取付孔73の切欠溝73aに係合する。
このため、係止片76がスプリング79の弾性によって、切欠溝73aの口縁部を圧接し、スプリング99の弾性によるサブロックフレ−ム22の上方への復帰を阻止し、該ロックフレ−ム22の解錠位置を保持する。この状況は図13のようである。
【0092】
したがって、ガラス扉11の開扉時、スプリング99の弾性またはシリンダ錠14のキ−操作によって、サブロックフレ−ム22が原位置に移動した際、時計方向へ回動可能に付勢された扉制御レバ−66によって、その係合片69が係止溝90に係合して施錠される事態を未然に防止し、使用上の安全を確保している。
【0093】
このような安全措置は、前扉9の開扉状態でガラス扉11が開扉され場合でも、同様機能する。
すなわち、前扉9が開扉されると、図18のように第1およびガラス扉制御レバ−55,56が回動するが、サブロックフレ−ム22はこれらに影響を受けずに施錠位置に置かれ、また扉制御レバ−66の作動は、前記ガラス扉制御レバ−55,56に連係せず、その施錠位置に置かれているから、前扉9の閉扉におけるガラス扉11の開扉状態と同様に作動し、前述と同様な安全性を得られる。
【0094】
図22は本発明の第2の実施形態を示し、前述の実施形態と対応する構成部に同一の符号を用いている。また、図22はこの実施形態の要部であるロックフレ−ム21の一端部のみを示し、同様な構成の他端部や、サブロックフレ−ム22の構成を省略している。
すなわち、この実施形態は、側枠8の一端に略L字形の第1係止金具17を取り付け、その屈曲片17aに係合孔109を形成し、該係合孔109に略鎌形のフック片110の先端部を係脱可能に配置している。
【0095】
前記フック片110は略コ字形に形成され、その中間部をピン111を介して、フック片33の先端部に回動可能に連結し、その一端部をフック片33の先端部から突出している。前記フック片110の他端部は起立片21bの内面に配置され、この他端部をピン112を介して、カム溝113に摺動可能に係入している。
前記カム溝113は起立片21bの端部に斜状に形成され、該カム溝113の一端部の近接位置にフック片33の基端部側が枢支ピン40を介して回動可能に連結されている。
【0096】
また、前記フック片33の基端部に、制御フレ−ム23の一端部がピン114を介して回動可能に連結され、前記制御フレ−ム23の軸方向の作動によって、前記フック片33を起立または傾倒可能にされ、その起立時に前記フック片110の先端部を係合孔109に係合可能に配置し、その傾倒時に前記フック片110の先端部を係合孔109から引き抜き、それらの係合を解除可能に配置している。
【0097】
この実施形態において前扉9の閉扉時は図22(a)のようで、前記制御フレ−ム23がスプリング99の弾性によって矢視方向に移動可能に付勢され、フック片33がピン40を支点に起立し、フック片110の基端部のピン112がカム溝113の先端部に位置し、その先端部が係合孔109に係合して施錠状態を形成し、前扉9の閉扉状態を維持する。
【0098】
この状況の下で前扉9を開扉する場合は、シリンダ錠14をキ−操作して解錠し、制御フレ−ム23を施錠時と反対方向へ移動する。
このようにすると、フック片33がピン40を支点に時計方向へ回動し、これにフック片110が連動し、その基端部のピン112がカム溝113の基部側へ移動し、先端部が係合孔109から引き抜かれて施錠状態を解除し、前扉9の開扉が可能になる。
この状況は図22(b)のようで、同図は開扉当初を示し、開扉完了時を図22(c)で示している。
【0099】
このようにこの実施形態は、フック片110の作動を制御フレ−ム23とフック片33に連係し、フック片110の先端部を係合孔109に係合することによって、フック片33と第1係止金具17との係合を確実かつ強固に行なうようにしている。
【産業上の利用可能性】
【0100】
このように本発明の遊技機等の施錠装置は、不正工具による解錠ないし開扉を阻止し、前扉やガラス扉の施錠の防御能力を強化できるから、例えばパチンコ機やスロットマシンの前扉やガラス扉の施錠装置に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0101】
【図1】本発明を適用したパチンコ機の取り付け状況を示す斜視図で、島の固定枠にパチンコ機の基枠を取り付けている。
【図2】図1のA−A線に沿う拡大断面図である。
【図3】本発明を適用したパチンコ機と基枠との取り付け状態を示す斜視図である。
【図4】図3の左側面の状態を示す斜視図である。
【図5】本発明に適用した第1係止片を側枠に取り付けた状況を示す斜視図である。
【0102】
【図6】本発明に適用した第1および第2係止片を側枠に取り付けた状況を示す斜視図である。
【図7】図4の要部を拡大して示す斜視図で、本発明の施錠装置の下部状況を図示している。
【図8】図4の要部を拡大して示す斜視図で、本発明の施錠装置の上部状況を図示している。
【図9】本発明の要部であるロックフレ−ムと、サブロックフレ−ムと制御フレ−ムの組み立て状況を示す斜視図で、前扉の開扉時における状況を示している。
【0103】
【図10】図9の左側面の状態を示す斜視図である。
【図11】本発明の要部であるロックフレ−ムと、サブロックフレ−ムと制御フレ−ムを分解して示す斜視図である。
【図12】本発明の要部であるロックフレ−ムと、サブロックフレ−ムの組み立て状況を示す斜視図である。
【図13】図12の要部を拡大して示す斜視図で、サブロックフレ−ムに扉センサレバ−を取り付けた状況と、その突出状況を示している。
【0104】
【図14】本発明の要部であるロックフレ−ムと、サブロックフレ−ムと制御フレ−ムの組み立て状況を示す斜視図で、前扉の閉扉時における状況を示している。
【図15】本発明の要部であるロックフレ−ムと、サブロックフレ−ムと制御フレ−ムの組み立て状況を示す斜視図で、シリンダ錠をキ−操作して解錠し、制御フレ−ムが解錠方向へ移動した状態を示している。
【図16】本発明の施錠装置の作動状態の要部を示す断面図で、前扉を閉扉後、第1ドアセンサレバ−が第2係止片に当接し、各一対のフック片が第1係止片に係合している施錠状況を示している。
【0105】
【図17】図9の要部を拡大して示す斜視図で、サブロックフレ−ムの係止溝に扉制御レバ−の係合部が係合する、サブロックフレ−ムの施錠状況を示している。
【図18】本発明の施錠装置の作動状態の要部を示す断面図で、前扉の閉扉直前の状況を示している。
【図19】本発明の施錠装置の作動状態の要部を示す断面図で、前扉の閉扉直後の状況を示し、第1ドアセンサレバ−が第2係止片に当接し、各一対のフック片の間に第1係止片の屈曲片が係入し、一方のフック片が移動し、他方のフック片が回動し始めた離反状況を示している。
【0106】
【図20】本発明の施錠装置の作動状態の要部を示す断面図で、前扉の閉扉途中の状況を示し、第1ドアセンサレバ−が第2係止片に当接し、各一対のフック片の間に第1係止片の屈曲片が係入し、一方のフック片が更に移動し、他方のフック片が更に回動した離反状況を示している。
【図21】本発明の施錠装置の作動状態の要部を示す斜視図で、前扉の閉扉時にガラス扉を解錠する際、扉制御レバ−が回動し、その係合片がサブロックフレ−ムの係合溝との係合を解除した状況を示している
【図22】本発明の他の実施形態の要部を示す斜視図で、同図(a)は前扉の施錠状態を示し、同図(b)は前扉の解錠初期の状態を示し、同図(c)は前扉の解錠後の状態を示している。
【符号の説明】
【0107】
3 遊技機(パチンコ機)
4 基枠
9 主扉(前扉)
11 副扉(ガラス扉)
11a 枠板
14 錠前(シリンダ錠)
【0108】
17,18 係止片
19 第2係止片
21 ロックフレ−ム
22 サブロックフレ−ム
23 制御フレ−ム
30 カム板
【0109】
30a,30b 係止爪
32〜35 フック片
42〜45 掛止片
48 係止突起
49 係止片
55 第1ドアセンサレバ−
【0110】
56 第2ドアセンサレバ−
62 カムレバ−
69 係合部(係合片)
74 ドアセンサレバ−
90 係止溝
91〜94 切欠溝
109 係合孔
110 フック片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基枠に複数の係止片を取り付け、該基枠に主扉を回動可能に取り付け、前記主扉の裏面にロックフレ−ムを取り付け、該ロックフレ−ムに複数のフック片を取り付け、該フック片を前記係止片に係合可能に配置するとともに、前記ロックフレ−ムに制御フレ−ムを移動可能に取り付け、該制御フレ−ムの作動をロックフレ−ムに設けた錠前の作動に連係し、前記制御フレ−ムの作動を介して前記フック片と係止片とを係脱可能に設け、前記基枠に対し主扉を開閉かつ施解錠可能にした遊戯機等の施錠装置において、前記ロックフレ−ムに各一対のフック片を複数組設け、これら各一対のフック片を前記係止片の両側に対向配置するとともに、前記各一対のフック片を互いに近接離反動可能に設け、前記各係止片の両側を各一対のフック片を介して係脱可能にしたことを特徴とする遊戯機等の施錠装置
【請求項2】
前記一対のフック片のうち、一方のフック片をロックフレ−ムに沿って移動可能に設け、他方のフック片をロックフレ−ムに回動可能に連結した請求項1記載の遊技機等の施錠装置。
【請求項3】
前記各フック片の基端部に掛止片を設けるとともに、前記制御フレ−ムに前記掛止片を係合可能な切欠溝を設け、前記制御フレ−ムの作動を介し、前記各一対のフック片を互いに近接離反動可能にした請求項1記載の遊技機等の施錠装置。
【請求項4】
前記主扉の開扉時、一対のフック片の間に前記係止片を係入可能に設け、該係入前後に前記一対のフック片を互いに近接離反動可能に設け、前記係止片の両側を一対のフック片を介して係合可能にした請求項1記載の遊技機等の施錠装置。
【請求項5】
前記フック片の近接離反動に、前記制御フレ−ムの作動を連動可能にした請求項4記載の遊技機等の施錠装置。
【請求項6】
前記係止片に係合孔を設け、該係合孔にフック片の先端部を係脱可能に設けた請求項1記載の遊技機等の施錠装置。
【請求項7】
前記基枠に第2係止片を取り付け、該第2係止片に係合可能な第1ドアセンサレバ−を前記ロックフレ−ムに回動可能に設けるとともに、前記第1ドアセンサレバ−に係合可能な第2ドアセンサレバ−を前記ロックフレ−ムに回動可能に設け、該第2ドアセンサレバ−に係止片を設ける一方、前記制御フレ−ムに係止突起を設け、該係止突起を前記係止片の回動域に臨ませ、前記係止突起を係止片に係脱可能に配置した請求項1記載の遊技機等の施錠装置。
【請求項8】
前記第2ドアセンサレバ−にカムレバ−を突設し、該カムレバ−を錠前に同動可能に装着したカム板の係止爪に係合可能に配置した請求項7記載の遊技機等の施錠装置。
【請求項9】
前記第1および第2ドアセンサレバ−を同軸に同動かつ回動可能に設けた請求項7記載の遊技機等の施錠装置。
【請求項10】
基枠に主扉を回動可能に取り付け、該主扉に副扉を回動可能に取り付け、前記主扉の裏面にロックフレ−ムを取り付け、該ロックフレ−ムに制御フレ−ムとサブロックフレ−ムとを移動可能に取り付け、これら制御フレ−ムとサブロックフレ−ムの作動をロックフレ−ムに設けた錠前の作動に連係し、前記サブロックフレ−ムに複数のフック片を突設し、該フック片を副扉の係合部に係合可能に配置し、前記副扉を主扉に開閉かつ施解錠可能にした遊戯機等の施錠装置において、前記ロックフレ−ムに扉制御レバ−を回動可能に設け、該扉制御レバ−の一端部に係止部を設けるとともに、前記サブロックフレ−ムの一端部に係合部を設け、該係合部を前記係止部の回動域に臨ませ、前記係止部と前記係合部を係脱可能に配置したことを特徴とする遊戯機等の施錠装置。
【請求項11】
前記扉制御レバ−の他端部を、錠前に同動可能に装着したカム板の係止爪に係合可能に配置した請求項10記載の遊技機等の施錠装置。
【請求項12】
前記サブロックフレ−ムにドアセンサレバ−を出没可能に取り付け、副扉の開扉時、ドアセンサレバ−の先端部を副扉の枠板に係合可能に設けるとともに、副扉の解錠時、ドアセンサレバ−の基端部をサブロックフレ−ムに係合し、該サブロックフレ−ムの施錠方向の移動を阻止可能にした請求項10記載の遊技機等の施錠装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2008−23203(P2008−23203A)
【公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−201304(P2006−201304)
【出願日】平成18年7月24日(2006.7.24)
【出願人】(301073990)株式会社キヤッツ (5)
【Fターム(参考)】