説明

遠隔制御可能な自動ブラインド入り複層ガラス窓戸

【課題】 自動ブラインド入り複層ガラス窓戸を提供すること。
【解決手段】 複層ガラス用スペーサを挟んで2枚のガラスが密閉式に隔置された複層ガラス構造物と、この複層ガラス構造物の周縁部を取り囲む窓フレームと、複層ガラス構造物の内部上側の近くに取り付けられたブラインド電動ユニットと、複層ガラス構造物の内部空間の上側に吊設され、ブラインド電動ユニットの動作に応じて開閉する自動ブラインドと、を備えることを特徴とする自動ブラインド入り複層ガラス窓戸。前記ブラインド電動ユニットは、電動モータと、ブラインド回転軸の回転に応じてブラインドの角度または昇降量を調節する調節ワイヤと、回転軸の回転数を計数することにより、調節ワイヤによるブラインドの動作量を感知する光センサーと、遠隔制御信号と光センサーによる計数信号に基づきモータの正逆転及び電源供給を制御する信号を送信する中央処理部とを有する制御部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は複層ガラス構造物内に遠隔制御が可能な自動ブラインドを内蔵した自動ブラインド入り複層ガラス窓戸(以下、‘複層ガラス窓戸’とも称する。)に係り、より詳細には、日よけ、プライバシー侵害の防止、省力、便利さ、住まい空間内へのダニまたはウィルスのような疾病原因菌の寄生を防止(疾病原因菌が寄生しやすいブラインドを密閉型複層ガラス構造物内に内蔵することにより)するために使われる各種の遠隔制御可能な自動ブラインド(折りたたみ式布製ブラインド及びベネシャンブラインドを含む。)を複層ガラス構造物内に内蔵することにより、建物の窓戸としての機能を持たせた遠隔制御可能な自動ブラインド入り複層ガラス窓戸に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、この種のブラインド構造物は、複層ガラス構造物を採用せず、ブラインドそのものを窓の前面上部の壁体に露出タイプに吊設したものが主として使われてきている。一方、ブラインド構造物を複層ガラス構造物の内部に組み付けた内蔵型の場合には、壁体に取り付けられた単一固定窓のものが一部使われていたが、この種の窓は、例えば、ブラインド構造物から延設するパワーケーブル(プラグコード)を壁体に取り付けられたパワーソケットに差し込むことにより電源が供給されるため、電源供給の困難さから、窓が動く引き違い窓(スライドする形式の窓)またはスイング窓など、実際の建築物の窓には自動ブラインド入り複層ガラス窓戸を適用し難かった。
【0003】
また、かかる従来の固定式ブラインド構造物は単一のブラインドしか制御できず、電源供給用配線が外部に露出されている有線方式のものが主流をなすほか、ブラインドの自動制御を実装した構造のものであっても、センサーまたは信号受信部などは外部に露出されざるを得なかった。このため、可動窓の概念を持つブラインド構造物としては使用できず、しかも美麗なデザインを追求するインテリアの側面からも不都合があった。
【0004】
また、このように外部露出型センサーまたは信号受信部を備える従来のブラインド構造物のブラインド制御装置は、機械式スイッチなどを用いてブラインドの開け閉めを操作する方式のものが多い。しかしながら、機械式スイッチを用いる場合、ブラインドの開き閉め量を製作段階から予め設定するため、任意の長さ設定及び所望の長さへの変更ができないといったデメリットがある。また、遠隔制御の場合、赤外線信号を受信する受信部としてのセンサーがブラインド構造物の外部に露出されざるを得ないために外観がきれいにできず、しかも障害物がある場合には、赤外線信号の特性上信号の伝達がしばしば遮られる可能性もあるといった不具合もあった。
【0005】
さらにまた、従来のブラインド構造物は、ブラインド構造物から露出されたセンサーなどによりモータが直接的に制御されることにより、取り付けられた単一ブラインドの動作が制御される仕組みであるため、複数枚の可動窓(ドア)からなるブラインド構造物(例えば、ブラインド人り複層ガラス窓戸)の場合のように、複数枚のブラインド入り複層ガラス窓戸が単一の窓枠またはドア枠に取り付けられた場合、各窓戸内のブラインドの動作を一括してあるいは別々に制御し得ないという不都合があった。
【0006】
これらに加えて、モータに過電流が印加される場合にモータが焼損される問題や、窓の特性上窓の開閉が回避できないため、ブラインドの自動動作のための電源供給配線を普通の配線方式により敷設し難いといった問題もあった。
【0007】
この理由から、ブラインド構造物を自動ブラインドが複層ガラス構造物内に内蔵された複層ガラス窓戸タイプに構成することにより、ブラインド構造物を固定型ではなく可動型にする新しい概念のブラインド入り複層ガラス窓戸への要求が高まりつつある。さらには、ブラインドの自動制御に必要なセンサー及び/または信号受信部などを外部に露出せずとも複層ガラス構造物の内部に設置可能であり、特に、複数枚の窓戸構造物に各々内蔵されたブラインドを障害物の存在にも拘わらず精度よく別々にまたは一括して遠隔制御することができ、過電流からモータを保護できるほか、新しい電源供給端子を用いた電源供給配線方式を採用している、遠隔制御可能な自動ブラインド入り複層ガラス窓戸が切望されてレ、る。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複層ガラス構造物内に各々内蔵された自動ブラインドを、RF信号または音声信号に基づき、障害物に影響されることなく別々にまたは一括して自動的に遠隔制御できる自動ブラインド入り複層ガラス窓戸を提供するところにある。
【0009】
また、本発明は、モータを過電流から保護することができ、しかも改善された電源供給端子を有する自動ブラインド入り複層ガラス窓戸を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明は、窓戸窓枠フレームに可動に設けられる自動ブラインド入り複層ガラス窓戸であって、複層ガラス用スペーサを挟んで2枚のガラスが密閉式に隔置された複層ガラス構造物と、この複層ガラス構造物の周縁部を取り囲む窓フレームと、複層ガラス構造物の内部上側の近くに取り付けられたブラインド電動ユニットと、複層ガラス構造物の内部空間の上側に吊設され、ブラインド電動ユニットの動作に応じて開閉する自動ブラインドと、を備えることを特徴とする自動ブラインド入り複層ガラス窓戸を提供する。
【0011】
本発明の一実施の形態によれば、前記ブラインド電動ユニットは、電動モータと、モータの回転力と回転数を調節する減速器と、減速器回転軸とブラインド駆動用回転軸を連結して減速器回転軸の回転力をブラインド回転軸に伝達するカップラーと、ブラインド回転軸とブラインドに連結され、ブラインド回転軸の回転に応じてブラインドの角度または昇降量を調節する調節ワイヤと、減速器回転軸、ブラインド回転軸及びカップラーのうち何れか一つに取り付けられ、ギア歯を有するカウンタギアと、カウンタギアの近くに配設され、カウンタギアのギア歯の回転動作を感知してブラインド回転軸の回転数を計数することにより、調節ワイヤによるブラインドの動作量を感知する光センサーと、遠隔制御信号を受信するための信号受信部と、この信号受信部に受信された信号と光センサーによる計数信号に基づきモータの正逆転及び電源供給を制御するようにブラインド動作制御信号を送信する中央処理部と、を有する制御部と、を備えることを特徴とする。
【0012】
本発明の一実施の形態によれば、前記ブラインド電動ユニットは、複層ガラス構造物の内部空間の上部に取り付けられたことを特徴とする。
【0013】
本発明の一実施の形態によれば、前記ブラインド電動ユニットは、その制御部及び信号受信部が複層ガラス構造物の近くに配設されだ窓フレームまたは窓がはめ込まれる窓枠フレームの内部に別設され、残りの部分は複層ガラス構造物の内部空間の上部に配設されることを特徴とする。
【0014】
本発明の一実施の形態によれば、前記制御部は、リモコンからの遠隔制御信号に基づきモータの正逆転及ぴ電源供給を制御し、光センサーからの信号によりブラインドの全開または全閉が感知されれば、電源供給を遮断することを特徴とする。
【0015】
本発明の一実施の形態によれば、前記制御部は、モータに過電流が印加されるときモータへの電源供給を遮断するために、過負荷プロテクタをさらに備えることを特徴とする。
【0016】
本発明の一実施の形態によれば、前記遠隔制御信号は、RF信号及び音声信号のうちどちらか一つ以上の信号を同時に使用することを特徴とする。
【0017】
本発明の一実施の形態によれば、前記窓枠フレームは、スライド突起とスロットを有するスライドレールを備え、前記窓フレームは、前記スライドレールのスライド突起及びスロットに係止される滑りスロット及び突起を備えることを特徴とする。
【0018】
本発明の一実施の形態によれば、前記窓枠フレームのスライドレール及び窓フレーム側の対応箇所のうちどちらか一側には電源供給配線として薄テープ状伝導体が貼り付けられ、他側には薄テープ状伝導体に弾性接触する弾性電源供給端子構造体が取り付けられることを特徴とする。
【0019】
本発明の一実施の形態によれば、前記弾性電源供給端子構造体は、平面からなる第1セクションと、平面部に形成されたストッパ突起と側面部に形成された長手方向のガイド溝を有する第2セクションと、に区画され、両側に固定端を有する平面基部と、この平面基部に取り付けられた弾性接触片と、を備え、弾性接触片は、第1セクション側の固定端に一端が固定されると共に、上向きに折り曲げられた薄板接触片と、長孔を有し、この長孔を介して前記第2セクションのストッパ突起が突出するように平面基部の第2セクションの長手方向のガイド溝内に差し込まれたガイド片と、からなり、電源の供給は、窓の全開または開放中に前記薄テープ状伝導体と弾性電源供給端子構造体の薄板接触片間の接触により行われることを特徴とする。
【0020】
本発明の一実施の形態によれば、前記弾性電源供給端子構造体は、第1及び第2セクションが直交すべく折り曲げられ、第1セクションが角部の上端に位置するように窓フレームの角部に取り付けられたことを特徴とする。
【0021】
本発明の一実施の形態によれば、前記第1セクション側の固定端には、所定の固定インサートが分離自在に嵌合される挿入孔が設けられたことを特徴とする。
【0022】
本発明の一実施の形態によれば、前記窓枠フレームの側部とこれに対応する窓フレームの側部のうちどちらか一側には基部と正極及び負極端子を有する雌型電源供給端子が配設され、他側には基部とスプリング弾発式正極及び負極端子を有する雄型電源供給端子が配設され、これら雌型及び雄型電源供給端子間の接触により電源供給が行われることを特徴とする。
【0023】
本発明の一実施の形態によれば、前記ブラインドは、折り畳み式布製ブラインド、ベネシャンブラインド及び巻き上げ式ブラインドのうち何れか一種であることを特徴とする。
【0024】
本発明の一実施の形態によれば、前述した自動ブラインド入り複層ガラスが単一の窓枠フレームに複数はめ込まれる自動ブラインド入り複層ガラス窓戸において、各々の制御部における信号受信部は、予め設定された周波数範囲の遠隔制御信号のみを受信するように設定されており、設定範囲の周波数信号が受信されることによりブラインドの動作が制御されることを特徴とする自動ブラインド入り複層ガラス窓戸を提供する。
【0025】
本発明の一実施の形態によれば、前記遠隔制御信号は、相異なる周波数帯域を有する複数のRF信号と音声ごとに相異なる周波数帯域が予め設定された複数の音声信号のうちどちらか一方であることを特徴とする。
【0026】
本発明の一実施の形態によれば、前記RF信号と音声信号のうち何れか一方は、全ての制御部の信号受信部に受信されるように設定されており、この設定信号が受信されれば、全ての制御部によりブラインドの動作が同時に制御されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、複層ガラス内にブラインドを内蔵した単一または複数の自動ブラインド入り複層ガラス窓戸に対し、RF信号または音声信号に基づき、障害物に影響されずに各々のブラインドを別々にまたは一括して遠隔制御することができ、過電流からモータを保護できるほか、窓の全開状態あるいは開閉中にも動作可能な改善された電源供給配線を有する自動ブラインド入り複層ガラス窓戸を得られる。さらに、この複層ガラス窓戸に内蔵された自動ブラインドにより、プライバシー保護効果、採光調節効果、断熱・遮音効果、経済的な効果(ブラインドの汚れによる洗濯コストおよび早期老巧化による張替えコストの節減)、人にやさしい住まい環境の提供効果(ブラインドが密閉空間内にあることから、ホコリやダニなど細菌及びウィルスによる汚れ防止効果)などを得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、添付した図面に基づき、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0029】
本発明による自動ブラインド入り複層ガラス窓戸(以下、‘複層ガラス窓戸’とも称する。)とは、この明細書の冒頭にも記述されているように、各種のブラインドを複層ガラス構造物の密閉された内部空間に内蔵した窓またはドアを意味する。また、複層ガラス構造物とは、アルミ製のスペーサを挟んでスペーサの前背面にガラスを密閉式に隔配した構造物を意味し、この明細書中における‘複層ガラス’とは、このような構造物の構成を指す。
【0030】
本発明による自動ブラインド入り複層ガラス窓戸は、単一のブラインドが単一の複層ガラス構造物内に吊設された単一窓と、この単一窓が単一の窓枠またはドア枠に複数設けられた複合窓の両方ともに適用可能である。また、この複層ガラス窓戸の各ブラインドは別々にまたは一括して自動的に遠隔制御することが可能であり、複層ガラス窓戸に内蔵されたブラインドは、モータの動作に応じて昇降量または水平角度の調節などが可能なあらゆる種類のブラインド、例えば、折り畳み式布製ブラインド、ベネシャンブラインドまたは巻き上げ式ブラインドでありうる。
【0031】
図1は、本発明による、遠隔制御可能な自動ベネシャンブラインドが複層ガラス構造物内に内蔵された複層ガラス窓戸を単一の窓枠またはドア枠に複数はめ込んでいる状態を示す斜視図であり、図2は、図1における複層ガラス構造物の分解斜視図であり、図3は、折り畳み式布製ブラインドを内蔵した複層ガラス構造物を示す斜視図である。
【0032】
図1ないし図3を参照すれば、本発明による複層ガラス窓戸200(200A,200B)は、自動ブラインドを複層ガラス構造物内に内蔵した自動ブラインド入り複層ガラス窓戸である。この窓戸は窓枠またはドア枠にはめ込まれて建物内の窓戸として機能し、その窓枠またはドア枠の構造に応じて様々に取付け可能である。
【0033】
例えば、図1に示すように、通常の建築物の窓など、上部または下部にスライドレール325a,325bを有する窓枠フレームにスライドレールに沿って可動に設けられる引き揚げ窓(引き違い窓)のほかにも、スライドレールのない窓枠フレームに設けられる固定窓、引き楊げ窓及びこれらの機能を複合化させた複合機能窓として取付け可能である。このため、本発明による複層ガラス窓戸は、その取付け方式による窓、例えば、引き違い窓、スイング窓、固定窓または複合機能窓に限定されることなく、全ての窓を含む。
【0034】
以下では、本発明による複合ガラス窓として、スライドレール付き窓枠フレームに設けられる複合ガラス窓を例にとって説明を進める。
【0035】
ブラインド窓200は、複層ガラス構造物(図2及び図3における構造物)と、この複層ガラス構造物の周縁部を取り囲む窓フレーム220,225a及び225bと、複層ガラス構造物の内部空間の上側に吊設されたブラインドを駆動するためのブラインド電動ユニット100(図6参照)と、複層ガラス構造物の内部空間の上側に吊設され、ブラインド電動ユニットの遠隔制御に応じて開閉されるブラインド240,240aと、を備える。
【0036】
本発明の一実施の形態によれば、前記窓枠フレームのスライドレールは、スライド突起325bとスロット325aを備え、前記窓フレームは前記スライドレールのスライド突起及びスロットに係止される滑りスロット225a及び突起225bを備え、ブラインド窓200が窓枠フレームに可動に設けられる。
【0037】
もちろん、非スライド式窓の場合には、窓枠フレームに前記スライドレールが必ず設けられても良いことは理解できるであろう。
【0038】
前記複層ガラス構造物は、前述のごとく、複層ガラス用アルミ製スペーサなどのスペーサを挟んで2枚のガラスを密閉式に隔置してなるものであって、図2及び図3に示すように、スペーサ220a,220b,220c,220dと、このスペーサの前背面に密閉式に設けられた複層ガラス270(図2参照)と、を備え、複層ガラス間の密閉空間の上側に所定のブラインド240,240aが吊設される。
【0039】
このとき、前記複層ガラス間の密閉空間には断熱性能の向上を図ると共に、熱収縮によるブラインド入り複層ガラスの内部空間の狭小化を防ぐために所定のガスを注入しても良い。
【0040】
前述のごとく、前記ブラインドは特に制限はなく、モータの回転力により動作するならば、いかなるものも適用可能である。例えば、図2に示されたベネシャンブラインドの場合、複層ガラス270間の密閉空間の上部支持部210に複数の水平スラット(羽根)240が吊持される。
【0041】
複数の水平スラット240の動作、すなわち、ベネシャンブラインドの昇降量またはスラット角度の調節は、上部支持部210に取り付けられた電動モータの回転力により行われる。
【0042】
より詳細に説明すれば、電動モータは、ブラインドを電動方式により駆動するためのブラインド電動ユニット100(図6参照)を介して回転力または回転数が調節されるブラインド回転軸110に連結されたプーリー130に回転力を伝達し、プーリーの相異なる直径部130a,130bに巻架された昇降量調節ワイヤ250及び角度調節ワイヤ260が回転軸及びプーリーの回転量に応じて巻取量を調節することにより、水平スラットの昇降量及び角度調節を行う。
【0043】
このとき、図2に示すプーリー及びこれに巻架される調節ワイヤには特に制限がなく、モータの回転力を用いて回転軸を回転させることにより調節フイヤを調節できるものであれば、いかなる方式のものも本発明の複層ガラス窓戸のブラインド電動ユニットに適用可能である。
【0044】
一方、これと同様に、図3に示す折り畳み式布製ブラインドの場合にも、折りたたみ式布製シート240aがモータの回転力による調節ワイヤ260aの巻取り調節を通じて昇降する。
【0045】
このように、本発明による複層ガラス窓戸200は、複層ガラス構造物内のブラインドを電動方式により遠隔制御することができるが、このための電源供給方式の構成にも特徴点がある。
【0046】
図4Aないし図4Cは、本発明による複層ガラス窓戸の弾性電源供給端子構造体の各実施の形態を示す斜視図である。また、図5は、図4の弾性電源供給端子構造体に対応する窓枠フレーム側の電源供給構成を示す一部斜視図であって、図5Aは図4A及び図4Bの弾性電源供給端子構造体に対応する電源供給構成図であり、図5Bは図4Cの弾性電源供給端子構造体に対応する電源供給構成図である。ここで、図5A及び図5Bと図4A及び図4Bは引き違い窓に適用するための電源供給方式でちり、図5Cと図4Cは引き違い窓はもとより、その他の開き方式の窓にも適用可能な電源供給方式である。
【0047】
図4及び図5を参照すれば、前記窓枠フレームのスライドレールのスライド突起325bまたは滑りスロット325aには電源供給配線として薄テープ状伝導体295b,295b´が貼り付けられ(図5A参照)、これに対応する窓フレーム側には薄テープ状伝導体に弾性接触する弾性電源供給端子構造体295a,295a´が取り付けられる。
【0048】
このとき、例えば、図5Bに示すように単一の窓枠に3枚の窓をはめ込む場合には、各窓への電源供給を円滑にするために、両側の滑りスロット325aに正(+)と負(−)の相異なる極性を有する薄テープ状伝導体を貼り付ける。
【0049】
前記弾性電源供給端子構造体295a,295a´は、平面からなる第1セクションと、平面部に形成されたストッパ突起296c,296c´と側面部に形成された長手方向のガイド溝296d,296d´を有する第2セクションと、に区画され、両側の固定端296a,296b,296a´,296b´を有する平面基部296,296´と、この平面基部296,296´に取り付けられた弾性接触片297,297´を備える。
【0050】
前記弾性接触片297,297´は、第1セクション側の固定端296a,296a´に一端297a,297a´が固定されると共に、上向きに折り曲げられた薄板接触片部と、長孔297e,297e´を有し、この長孔を介して前記第2セクションのストッバ突起296c,296c´が突出するように平面基部の第2セクションの長手方向のガイド溝296d,296d´内に嵌合されたガイド片部と、を備える。ここで、ガイド片部の端部297d,297d´は自由端となっており、ストッパ突起によりガイド片部の離脱を防ぐことができる。
【0051】
前記弾性電源供給端子構造体295a,295a´の両固定端296a,296b,296a´,296b´は、例えば、窓フレームの上下部または角部に弾性電源供給端子構造体が取り付けられるようにねじ孔が形成されている。
【0052】
本発明の一実施の形態によれば、弾性電源供給端子構造体の取付け/取外しを容易にするために、両固定端のうち第1セクション側の固定端296a,296a´は、ねじ止め方式ではなく、挿抜式に構成しても良い。
【0053】
一方、図4Bに示す弾性電源供給端子構造体295a´は、第1及び第2セクションが直交すべく折り曲げられており、第1セクションが角部の上端に位置するように窓フレームの角部に取り付けることにより、複層ガラス窓戸を窓枠フレームから取り外さなくても(ブラインド窓が窓枠フレームに取り付けられている状態でも)容易に取付け/取外しが行える。
【0054】
以上述べたように、複層ガラス窓戸の窓枠フレームとこれにはめ込まれた窓間の電源供給は、前記薄テープ状伝導体と弾性電源供給端子構造体に取り付けられた薄板接触片間の接触により行われ、結果として、電源供給配線を外部に露出せずとも電源を効率よく供給できるといったメリットがある。
【0055】
図4C及び図5Cに示す本発明の他の実施の形態によれば、前記窓枠フレーム300bの側部320bあるいはこれに対応する窓フレームの側部220(図1参照)の一側には、固定孔293b付き基部と正極及び負極端子291bを有する雌型電源供給端子290bが配設され、他側には固定孔293a付き基部とスプリング弾発式正極及び負極端子291aを有する雄型電源供給端子290aが配設され、これら雌型及び雄型電源供給端子の端子間の接触により電源の供給が行われる。
【0056】
前記雄型及び雌型電源供給端子290a,290bの背面は窓フレームまたは窓枠フレーム内に埋め込まれる部分であり、スプリング弾発式正極及び負極端子291aまたは正極及び負極端子29lbに連結されて窓フレームまたは窓枠フレーム内への電源供給を媒介する電源供給端子292a,292bを備える。
【0057】
本発明による複層ガラス窓戸は、制御部において前記電源供給端子構造体を用いた電源供給及びブラインドの駆動のための電動ユニットの動作制御を行うことにより、窓構造物内に内蔵されたブラインドを自動的に遠隔制御することができる。
【0058】
図6Aないし図6Cはそれぞれ、本発明による複層ガラス窓戸の自動ブラインドを駆動するためのブラインド電動ユニットの斜視図、側正面図及び平面図であり、図7は、本発明による複層ガラス窓戸に内蔵された自動ブラインドの自動遠隔制御のブロック図である。
【0059】
図6及び図7を参照すれば、ブラインドを駆動するためのブラインド電動ユニット100は、電動モータ40と、モータの回転力と回転数を調節する減速器20と、減速器回転軸とブラインド回転軸110(図2)を連結して減速器回転軸の回転力をブラインド回転軸110に伝達するカップラー50と、ブラインド回転軸とブラインドに連結され、ブラインド回転軸の回転に伴いブラインドの角度または昇降量を調節する調節ワイヤ(図2及び図3における250,260,260a)と、減速器回転軸、ブラインド回転軸及びカップラーのうち何れか一つに取り付けられ(図面にはカップラーの外面に取り付けられている)、ギア歯を有するカウンタギア60と、カウンタギアの近くに配設され、カウンタギアのギア歯の回転動作を感知してブラインド回転軸の回転数を計数することにより、調節ワイヤによるブラインドの動作量を感知する光センサー70と、リモコンからの遠隔制御信号および光センサーからの信号に基づきモータの正逆転及び電源供給を制御することにより、ブラインドの動作を制御する制御部30と、を備える。
【0060】
前記カップラーの外面に取り付けられたカウンタギア60は、減速器により感速された回転数をそのままブラインド回転軸に伝達するため、カップラーの回転数とブラインド回転軸の回転数は同じである。
【0061】
カウンタギアの回転数の計数は、カウンタギアの近くに配設された光センサーにより行われるが、光センサーからのビームがカウンタギアのギア歯によりカウンタギアの通過及び遮断を繰り返し、この繰り返し回数を調べることによりブラインド回転軸の回転数を認識する。
【0062】
このような光センサー70及びカウンタギア60によるブラインド回転軸の回転数の計数は、ブラインド回転軸に巻き取られている調節ワイヤの長さ測定を可能にし、これにより、ブラインドの動作長さを認識することにより、ブラインドの全開または全閉時点にてブラインドの動作を止められる。
【0063】
光センサー70により計数された回転数は制御部に伝達され、制御部においてはこの回転数に応じたブラインドの動作長さを計算し、停止時点に達すれば制御部30によりモータへの電源供給が中止されることにより、ブラインドの動作が止められる。
【0064】
前記制御部30はプリント回路基板(PCB)からなり、リモコンからの遠隔制御信号を受信するための信号受信部80と、この信号受信部に受信された信号及びブラインドの開閉量を認識するための光センサーからの信号に基づきモータの正逆転及び電源供給を判断することにより、ブラインド動作制御信号を送信する中央処理部と、を備える。
【0065】
前記制御部30は、リモコンからの遠隔制御信号に基づきモータを正逆転させ、光センサーからの信号によりブラインドが全開または全閉位置に達したと判断されれば、電源供給を遮断する。
【0066】
制御部の動作は、直流供給装置により交流から変換された直流により行われる。また、信号受信部及びリモコンの各々は、受信信号を識別するための第2中央処理部と、リモコンボタンの指令を認識するための第3中央処理部と、を備え、リモコンからの遠隔制御信号及び光センサーからの信号を第1中央処理部において演算することにより、モータの駆動及び電源供給を制御する。
【0067】
遠隔制御は、障害物に影響されることなく高信頼性の信号伝達が可能にRF信号または音声信号により行われる。
【0068】
前記制御部30の信号受信部80には、前記所定の周波数帯域のRF信号または音声信号が受信可能に所定の周波数帯域が予め設定されている。
【0069】
遠隔制御信号としてRF信号を用いる場合、相異なる周波数帯域の信号を発するようにそれぞれのリモコンボタンを予め設定することにより、電源の印加、ブラインドの昇降及び角度調節のためのRF信号が生成される。これに対し、遠隔制御信号として音声信号を用いる場合、ブラインドの各種の動作のためのそれぞれの音声エリア(音色などの音声信号)を予め設定することにより、それぞれの動作指令に対応する音声エリアの信号が生成される。
【0070】
遠隔制御信号が受信されれば、制御部30は、電源の供給を調節することによりブラインドの動作を制御する。
【0071】
一方、本発明は、図1に示すように、前述の如き自動ブラインド入り複層ガラス窓戸が単一の窓フレームまたは窓枠フレームに複数設けられた複層ガラス窓戸にも係わり、これらの窓に内蔵された複数のブラインドは、制御部により別々にあるいは一括して制御可能である。
【0072】
複数の複層ガラス窓戸のブラインド電動ユニットに設けられる各々の制御部の信号受信部は、予め設定された周波数範囲の遠隔制御信号のみを受信するように設定されており、設定範囲の周波数信号が受信されれば、中央処理部によりモータの正逆転または電源供給が制御されてブラインドの動作が制御される。
【0073】
前記遠隔制御信号としては、相異なる周波数帯城を有する複数のRF信号と、音声ごとに相異なる周波数帯城が予め設定された複数の音声信号のうちどちらか一方を使用することができる。
【0074】
このため、各々の制御部の制御信号受信部80に受信可能なRF信号または音声信号が別に設定されているため、リモコンまたは音声による所定のRF信号または音声信号が受信されれば、その設定信号に対応する制御部にてのみブラインドの動作を制御する。その結果、複数のブラインドが存在するとしても、各々のブラインドを別々に制御可能になる。
【0075】
一方、本発明の一実施の形態によれば、前記RF信号及び音声信号のうちどちらか一方が全ての制御部の信号受信部80に受信されるべく設定すれば、リモコンまたは音声により信号を発生したとき、全ての制御部によりブラインドの動作が同時に制御され、その結果、複数のブラインドを同時に制御可能になる。
【0076】
本発明の一実施の形態によれば、RF信号または音声信号などの所定の遠隔制御信号及びその信号に応じたブラインドの動作をメモリに記憶しておき、それに対応する信号が生成されれば、記憶されているブラインドの動作(例えば、停止位置の記憶)を行うことができる。
【0077】
また、望ましくは、前記制御部は、モータに過電流が印加されるときモータへの電源供給を遮断するために、過負荷プロテクタをさらに備える。
【0078】
以上、各種の実施の形態を例に本発明による自動ブラインド制御装置について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、実施の形態に基づいて各種の変更及び変形を行うことが可能である。
【0079】
例えば、本発明による複層ガラス窓戸のブラインド電動ユニットの場合、制御部及び信号受信部を切り離して複層ガラス構造物の近くに設けられた窓フレームや窓戸がはめ込まれる窓枠フレームまたはドア枠フレームの内側に設けても良い。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】遠隔制御可能なベネシャンブラインドを複層ガラス構造物に内蔵した本発明による自動ブラインド入り複層ガラス窓戸が複数配列された(単一の窓枠フレームに複数枚の窓がはめ込まれている)状態を示す斜視図。
【図2】図1の自動ブラインド入り複層ガラス窓戸に適用されたベネシャンブラインドの構成を示す分解斜視図。
【図3】折り畳み式布製ブラインドを内蔵した複層ガラス構造物を示す斜視図。
【図4A】本発明による自動ブラインド入り複層ガラス窓戸の電源供給端子の各実施の形態を示す斜視図。
【図4B】本発明による自動ブラインド入り複層ガラス窓戸の電源供給端子の各実施の形態を示す斜視図。
【図4C】本発明による自動ブラインド入り複層ガラス窓戸の電源供給端子の各実施の形態を示す斜視図。
【図5A】本発明による自動ブラインド入り複層ガラス窓戸に設けられた図4の電源供給端子に対応する窓枠フレーム側電源供給構成を示す一部斜視図であって、図5Aは、図4A及び図4Bの電源供給端子に対応する窓枠フレームの上部側(あるいは下部側)の電源供給の構成図である。
【図5B】本発明による自動ブラインド入り複層ガラス窓戸に設けられた図4の電源供給端子に対応する窓枠フレーム側電源供給構成を示す一部斜視図であって、図5Bは、図4A及び図4Bの電源供給端子に対応する窓枠フレームの上部側(あるいは下部側)の電源供給の構成図である。
【図5C】本発明による自動ブラインド入り複層ガラス窓戸に設けられた図4の電源供給端子に対応する窓枠フレーム側電源供給構成を示す一部斜視図であって、図5Cは、図4Cの電源供給端子に対応する電源供給の構成図である。
【図6A】本発明による複層ガラス窓戸の自動ブラインドの駆動のためのブラインド電動ユニットの一例をそれぞれ示す斜視図、側正面図及び平面図。
【図6B】本発明による複層ガラス窓戸の自動ブラインドの駆動のためのブラインド電動ユニットの一例をそれぞれ示す斜視図、側正面図及び平面図。
【図6C】本発明による複層ガラス窓戸の自動ブラインドの駆動のためのブラインド電動ユニットの一例をそれぞれ示す斜視図、側正面図及び平面図。
【図7】本発明の一実施の形態による複層ガラス窓戸に内蔵された自動ブラインドの自動遠隔制御のブロック図。
【符号の説明】
【0081】
20 減速器
30 制御部
40 電動モータ
50 カップラー
60 カウンタギア
70 光センサー
80 信号受信部
100 電動ユニット
l10 ブラインド回転軸
130 プーリー
200,200A,200B 自動ブラインド人り複層ガラス窓戸
220,225a,225b 窓フレーム
220a,220b,220c,220d スペーサ
225a 滑りスロット
225b スライド突起
240,240a ブラインド
250 昇降調節ワイヤ
260 角度調節ワイヤ
270 複層ガラス
295a,295a´ 弾性電源供給端子構造体
295b,295b´ 薄テープ状伝導体
300 窓枠フレーム
325a 滑りスロット
325b スライド突起

【特許請求の範囲】
【請求項1】
窓枠フレームに可動に設けられる自動ブラインド人り複層ガラス窓戸であって、
複層ガラス用スペーサを挟んで2枚のガラスが密閉式に隔置された複層ガラス構造物と、この複層ガラス構造物の周縁部を取り囲む窓フレームと、
複層ガラス構造物の内部上側の近くに取り付けられたブラインド電動ユニットと、
複層ガラス構造物の内部空間の上側に吊設され、ブラインド電動ユニットの動作に応じて開閉する自動ブラインドと、を備えることを特徴とする自動ブラインド入り複層ガラス窓戸。
【請求項2】
前記ブラインド電動ユニットは、
電動モータと、
モータの回転力と回転数を調節する減速器と、
減速器回転軸とブラインド駆動用回転軸を連結して減速器回転軸の回転力をブラインド回転軸に伝達するカップラーと、
ブラインド回転軸とブラインドに連結され、ブラインド回転軸の回転に応じてブラインドの角度または昇降量を調節する調節ワイヤと、
減速器回転軸、ブラインド回転軸及びカップラーのうち何れか一つに取り付けられ、ギア歯を有するカウンタギアと、
カウンタギアの近くに配設され、カウンタギアのギア歯の回転動作を感知してブラインド回転軸の回転数を計数することにより、調節ワイヤによるブラインドの動作量を感知する光センサーと、
遠隔制御信号を受信するための信号受信部と、この信号受信部に受信された信号と光センサーによる計数信号に基づきモータの正逆転及び電源供給を制御するようにブラインド動作制御信号を送信する中央処理部と、を有する制御部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の自動ブラインド入り複層ガラス窓戸。
【請求項3】
前記ブラインド電動ユニットは、複層ガラス構造物の内部空間の上部に取り付けられたことを特徴とする請求項2に記載の自動ブラインド入り複層ガラス窓戸。
【請求項4】
前記ブラインド電動ユニットは、その制御部及び信号受信部が複層ガラス構造物の近くに配設された窓フレームまたは窓がはめ込まれる窓枠フレームの内部に別設ざれ、残りの部分は複層ガラス構造物の内部空間の上部に配設されることを特徴とする請求項2に記載の自動ブラインド入り複層ガラス窓戸。
【請求項5】
前記制御部は、リモコンからの遠隔制御信号に基づきモータの正逆転及び電源供給を制御し、光センサーからの信号によりブラインドの全開または全閉が感知されれば、電源供給を遮断することを特徴とする請求項2に記載の自動ブラインド入り複層ガラス窓戸。
【請求項6】
前記制御部は、モータに過電流が印加されるときモータへの電源供給を遮断するために、過負荷プロテクタをさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の自動ブラインド入り複層ガラス窓戸。
【請求項7】
前記遠隔制御信号は、RF信号及び音声信号のうちどちらか一つ以上の信号を同時に使用することを特徴とする請求項2に記載の自動ブラインド入り複層ガラス窓戸。
【請求項8】
前記窓枠フレームは、スライド突起とスロットを有するスライドレールを備え、前記窓フレームは、前記スライドレールのスライド突起及びスロットに係止される滑りスロット及び突起を備えることを特徴とする請求項1に記載の自動ブラインド入り複層ガラス窓戸。
【請求項9】
前記窓枠フレームのスライドレール及び窓フレーム側の対応箇所のうちどちらか一側には電源供給配線として薄テープ状伝導体が貼り付けられ、他側には薄テープ状伝導体に弾性接触する弾性電源供給端子構造体が取り付けられることを特徴とする請求項8に記載の自動ブラインド入り複層ガラス窓戸。
【請求項10】
前記弾性電源供給端子構造体は、平面からなる第1セクションと、平面部に形成されたストッパ突起と側面部に形成された長手方向のガイド溝を有する第2セクションと、に区画され、両側に固定端を有する平面基部と、この平面基部に取り付けられた弾性接触片と、を備え、弾性接触片は、第1セクション側の固定端に一端が固定されると共に、上向きに折り曲げられた薄板接触片と、長孔を有し、この長孔を介して前記第2セクションのストッパ突起が突出するように平面基部の第2セクションの長手方向のガイド溝内に差し込まれたガイド片と、からなり、電源の供給は、窓の全開または開放中に前記薄テープ状伝導体と弾性電源供給端子構造体の薄板接触片間の接触により行われることを特徴とする請求項9に記載の自動ブラインド入り複層ガラス窓戸。
【請求項11】
前記弾性電源供給端子構造体は、第1及び第2セクションが直交すべく折り曲げられ、第1セクションが角部の上端に位置するように窓フレームの角部に取り付けられたことを特徴とする請求項10に記載の自動ブラインド入り複層ガラス窓戸。
【請求項12】
前記第1セクション側の固定端には、所定の固定インサートが分離自在に嵌合される挿入孔が設けられたことを特徴とする請求項10に記載の自動ブラインド入り複層ガラス窓戸。
【請求項13】
前記窓枠フレームの側部とこれに対応する窓フレームの側部のうちどちらか一側には基部と正極及び負極端子を有する雌型電源供給端子が配設され、他側には基部とスプリング弾発式正極及び負極端子を有する雄型電源供給端子が配設され、これら雌型及び雄型電源供給端子間の接触により電源供給が行われることを特徴とする請求項1に記載の自動ブラインド入り複層ガラス窓戸。
【請求項14】
前記ブラインドは、折り畳み式布製ブラインド、ベネシャンブラインド及び巻き上げ式ブラインドのうち何れか一種であることを特徴とする請求項1に記載の自動ブラインド入り複層ガラス窓戸。
【請求項15】
請求項1ないし14のうち何れか一項に記載の自動ブラインド入り複層ガラスが単一の窓枠フレームに複数はめ込まれる自動ブラインド入り複層ガラス窓戸において、
各々の制御部における信号受信部は、予め設定された周波数範囲の遠隔制御信号のみを受信するように設定されており、設定範囲の周波数信号が受信されることによりブラインドの動作が制御されることを特徴とする自動ブラインド入り複層ガラス窓戸。
【請求項16】
前記遠隔制御信号は、相異なる周波数帯域を有する複数のRF信号と音声ごとに相異なる周波数帯域が予め設定された複数の音声信号のうちどちらか一方であることを特徴とする請求項15に記載の自動ブラインド入り複層ガラス窓戸。
【請求項17】
前記信号は、全ての制御部の信号受信部に受信されるように設定されており、この設定信号が受信されれば、全ての制御部によりブラインドの動作が同時に制御ざれることを特徴とする請求項15に記載の自動ブラインド入り複層ガラス窓戸。
【請求項18】
前記ブラインド電動ユニットは、複層ガラス構造物の内部空間の上部に取り付けられたことを特徴とする請求項15に記載の自勤ブラインド入り複層ガラス窓戸。
【請求項19】
前記ブラインド電動ユニットは、その制御部及び信号受信部が複層ガラス構造物の近くに配設された窓フレームまたは窓がはめ込まれる窓枠フレームの内部に別設され、残りの部分は複層ガラス構造物の内部空間の上部に配設されることを特徴とする請求項15に記載の自動ブラインド入り複層ガラス窓戸。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−112218(P2006−112218A)
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−226744(P2005−226744)
【出願日】平成17年8月4日(2005.8.4)
【出願人】(505294964)
【氏名又は名称原語表記】PARK, SUN EUN
【Fターム(参考)】