説明

配管ケースのフレーム施工方法および配管ケースのフレーム構造

【課題】建築業者によるトイレブースの内装工事が全て終ってから、設備業者が1回で施工できる配管ケースのフレーム施工方法を提供する。
【解決手段】トイレブース8,8内に配管ケース1A,1Bを設置する施工方法であって、対角寸法がトイレブースの左右両側壁8b,8bの内面間寸法よりも短い前フレーム10を、トイレブース8内に搬入して方向転換させ、前フレーム10を長手方向が左右を向くようにトイレブース8内の床面に固定させた後、前フレーム10の上端とトイレブースの奥壁8aに固定した壁固定部材12間に別体の上面フレーム11を取り付けて、前フレーム10と上面フレーム11で配管ケース1A,1Bを形成させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トイレブース内に設置される配管ケースのフレームの施工方法およびこの配管ケースのフレーム構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、オフィスビル等のハブリックトイレを施工する場合、建築業者によるトイレブースの天井や壁の下地工事の次に、設備業者による配管工事や器具取り付け補強工事が入り、その後に、建築業者による天井や壁や床の仕上げ工事が行われてトイレブースが仕上げられ、その後に、設備業者による便器の取り付け工事が行われる。そのため、建築業者の工事と設備業者の工事の工程管理が複雑となり、工事日数が増加してしまうという問題点があった。
また、従来、設備業者が配管を組み込んだ配管ケースを先に設置してから、建築業者がトイレブースの内装工事を行う施工方法もあるが、この場合でも、建築業者と設備業者による施工工程が複雑なものとなってしまうという問題点があった。
そのような問題点を解決するために、建築業者によるトイレブースの内装工事の完了後に、例えば特許文献1に開示されているようなフレームを用いて、設備業者が1回で施工を完了する場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−211365号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に開示されているフレームは、コアフレームの左右側に摺動可能に右端フレームと左端フレームが取り付けられて構成され、トイレブースの完成後に、このフレームをトイレブース内に設置し、コアフレームに対し右端フレームと左端フレームを左右側へ摺動させて、トイレブースの間口寸法に対応させて隙間なく設置できるように構成したものであり、設備業者が、トイレブースの完了後にフレームをトイレブース内に設置して便器を設置することができるものであるが、この特許文献1に開示されているフレームは構造が複雑であり、コストが掛かりすぎるという新たな問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、施工の工程管理が容易で、施工コストを低減させることのできる配管ケースのフレーム施工方法および配管ケースのフレーム構造の提供を目的とし、この目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の配管ケースのフレーム施工方法は、トイレブース内に配管ケースを設置する施工方法であって、対角寸法が前記トイレブースの左右両側壁の内面間寸法よりも短い前フレームを、前記トイレブース内に搬入して方向転換させ、該前フレームを長手方向が左右を向くようにしてトイレブースの床面に固定させた後、該前フレームの上端とトイレブースの奥壁間に別体の上面フレームを取り付けて、前記前フレームと前記上面フレームで配管ケースを形成させることを要旨とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の配管ケースのフレーム施工方法では、対角寸法がトイレブースの間口寸法よりも短い前フレームをトイレブース内に入れて方向転換させ、前フレームをトイレブース内の床面に固定させることができ、この固定させた前フレームの上端に別体の上面フレームを取り付けることで、トイレブース内に配管ケースを良好に設置することができ、建築業者によるトイレブース内装工事が全て終ってから設備業者が1回の施工でトイレブース内に配管ケースを設置することができ、施工工程が複雑なものとならず、施工の工程管理が容易となり、工事日数を減少させることができる。
また、トイレブースはそのまま残して配管ケースや便器を交換する改修工事においても、設備業者が1回の施工でトイレブース内に配管ケースを設置することができる。
【0007】
また、本発明の配管ケースのフレーム施工方法において、前記上面フレームは、平面視長方形状の外周辺のみで構成され、該上面フレームの外周辺の内側に、上方側から配管等を入れて該配管等を前記前フレームに取り付けるものとすることもできる。
こうすれば、前フレームの上端に上面フレームを取り付けた後に、上面フレームの上方より配管ケースの内部に配管等を入れて、配管等を前フレームに良好に取り付けて順次施工してゆくことができるものとなり、構造が簡単でコストを低減させてトイレブース内に配管ケースを設置することができる。
【0008】
また、本発明の配管ケースのフレーム構造は、対角寸法をトイレブースの左右両側壁の内面間寸法よりも短く形成した前フレームと、平面視矩形の上面フレームを備え、該上面フレームは前記前フレームの上端に着脱可能に構成されていることを要旨とする。
配管ケースは、前フレームと上面フレームで構成され、構造が簡単でコストが低減されるものとなり、完成後のトイレブース内に前フレームを入れて、前フレームをトイレブース内で良好に方向転換させて設置することができ、その後に、前フレームの上端に上面フレームを取り付けて、良好にトイレブース内に配管ケースを設置することができ、建築業者のブース内装工事が全て終ってから設備業者が1回でトイレブース内に配管ケースを施工することができ、施工工程が単純化し、工事日数を減少させて施工コストを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】2連タイプの壁掛式便器の構成部材の分解斜視図である。
【図2】図1の2連タイプの配管ケースの設置状態の斜視構成図である。
【図3】配管ケースを構成する前フレームの正面構成図である。
【図4】前フレームの平面構成図である。
【図5】前フレームの側面構成図である。
【図6】配管ケースを構成する上面フレームの平面構成図である。
【図7】上面フレームの正面構成図である。
【図8】完成されたトイレブース内に前フレームを搬入する施工工程の平面図である。
【図9】完成されたトイレブース内に前フレームを設置した状態の正面構成図である。
【図10】トイレブース内に前フレームを設置し、その上端に上面フレームを取り付ける状態の斜視構成図である。
【図11】前フレームに上面フレームを取り付けた状態の斜視構成図である。
【図12】前フレームに取り付けた上面フレームの上方より配管等を入れて、配管等を前フレームに取り付け、更に便器を取り付けた状態の斜視構成図である。
【図13】トイレブース内に壁掛式大便器を設置した施工完成状態の斜視構成図である。
【図14】2連タイプの床置式便器の構成部材の分解斜視図である。
【図15】図14の配管ケースの構成部材である前フレームをトイレブース内に固定し、その上面に上面フレームを取り付ける作業工程の分解斜視図である。
【図16】床置式大便器を設置したトイレブースの完成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、2連タイプの壁掛式便器の構成部材の分解斜視図であり、各トイレブース内に設置される配管ケース1Aと配管ケース1B内に、横引き状に排水管17と給水管18等が取り付けられるタイプである。
配管ケース1Aおよび配管ケース1Bの前面には、それぞれ下前板2と上前板3が取り付けられ、下前板2および上前板3の左右側方には、間口調整用の間口調整板4a,4bが配置される。また、下前板2,2の下端には巾木5が設置され、各下前板2に前側より大便器6が取り付けられる。また、配管ケース1Aおよび1Bの上面には、それぞれ天板7,7が設置される。
【0011】
図2は、配管ケース1Aと1Bがそれぞれトイレブース8,8内に設置されて、その内部に横引き状に排水管17,給水管18等が設置された状態の斜視図である。
配管ケース1A,配管ケース1Bは、それぞれ前フレーム10と上面フレーム11で構成されている。
配管ケース1A,1Bを構成する前フレーム10の正面図を図3に示し、図4では前フレームの平面図を、図5では前フレームの右側面図を示す。
【0012】
前フレーム10は、底枠材10aの左右端側から上方へ立ち上げて縦枠材10b,10bが設けられ、縦枠材10b,10bの上端に上面パイプ10cが枠組み形成されており、縦枠材10b,10bと平行状に内側に間隔をおいて縦骨10e,10eが設けられている。この一対の縦骨10e,10eの下端側に、排水プレート10fが設けられており、また、一対の縦骨10e,10eの上端と上面パイプ10c間には前板固定金物10g,10gが設けられている。また、底枠材10aの中央部から後方側へ水平に突出して平面視門型状の床固定部10dが一体形成されており、この床固定部10dには複数の長孔10i,10iが形成されている。また、底枠材10aには高さ調節ボルト10h,10hが設けられている。
【0013】
この前フレーム10の左右方向の長手寸法aは、例えば810mmに規格化されており、また、図4に平面図で示すように、前フレーム10の上面パイプ10cの左右の一端側前端b1と他端側後端b2間の長手寸法である対角寸法bは、例えば811mmに設定されている。この対角寸法bは、前フレーム10を平面視した場合の前フレーム10の前後幅の対角を結ぶ直線距離で最も大きくなる最大寸法である。
なお、底枠材10aの左右一端側の前端b1と他端側の床固定部10dの他端側後端との距離dは、対角寸法bより小さく設定されている。
【0014】
また、前フレーム10を構成する上面フレーム11は、図6の平面図で、また図7の正面図で示すような構造となっている。
この上面フレーム11は、一対の平行な長尺部11a,11aと、一対の長尺部11a,11aの左右端側を連結する一対の短尺部11b,11bで平面視長方形状に枠組みされ、内側は上下に貫通した内側空間Sを形成している。また、一対の長尺部11a,11aには複数の凹孔11c,11cが形成されており、各凹孔11cの上面側は、例えば直径20mmの大径孔となっており、下面側は直径5mmの小径孔となっている。
この上面フレーム11の長尺部11a,11aの長手寸法aも810mmに規格化されている。
このように規格化された寸法の前フレーム10と上面フレーム11を組み合わせてトイレブース8内に配管ケース1A,1B形成させることができる。
【0015】
各トイレブース8は、図8の平面図で、また図9の正面図で示すように、建築業者により既に完成された状態にある。即ち、各トイレブース8は、壁パネルで構成された奥壁8aから前方側へ向かって左右の側壁8b,8bが設けられ、左右の側壁8b,8bの前端側には壁パネルで構成された前壁8c,8cが設けられて、入口には開閉可能に入口ドア9が設けられている。
このトイレブース8の奥壁8a、左右の側壁8b,8b、前壁8cの内装仕上げ、および床面8dおよび天井面の内装仕上げは終った状態となっている。
一般的に、多目的な利用等を配慮せずに、健常者が使用するための便器のみを設置する場合、この各トイレブース8の間口寸法cは830mm〜930mm程度に仕上げられている。
【0016】
例えば間口寸法(左右の側壁8b,8bの内面間寸法)cが830mmに仕上げられている場合であっても、図8に示すように、前フレーム10を、奥壁8aに対し長手方向を直交させるような状態で入口ドア9側からトイレブース8内に搬入し、トイレブース8内で前フレーム10の長手方向が左右を向くように方向転換させて、前フレーム10を奥壁8aとほぼ平行状に設置することができる。
即ち、前フレーム10の対角寸法bは811mmで、トイレブースの間口寸法830mmよりも小さく設定されているため、トイレブース8内でも良好に回転させて方向転換させ、奥壁8aに平行状に設置することができる。このように前フレーム10は、完成されたトイレブース8内に容易に搬入して、内部で方向転換させることができるものである。
【0017】
なお、設備業者は、図10および図11に示すように、予めトイレブース8の奥壁8aの所定高さ位置に、ボルト13を介してアングル状の壁固定部材12を固設させておく。
また、図11に示すように、床面8dから複数のボルト15を立ち上げておき、この各ボルト15を、搬入した前フレーム10の床固定部10dの各長孔10i内に差し込んで、ボルト15に対し上方からワッシャーを介在させてナット16を締め付けることで、床固定部10dが床面8dに固定され、これにより前フレーム10をトイレブース8内に立ち上げ状に固定することができる。
【0018】
前フレーム10を固定した後に、図10に示すように、前フレーム10の上端の上面パイプ10cの上面と、奥壁8aに固設した壁固定部材12の上面間に、上面フレーム11を載せて、上面フレーム11の各凹孔11c内に上方よりそれぞれタッピングネジ14を入れ、タッピングネジ14を前フレーム10の上面パイプ10cと壁固定部材12に締め付けることで、複数のタッピングネジ14を介して上面フレーム11を前フレーム10の上端と壁固定部材12間に固定することができる。
【0019】
このようにして、トイレブース8内に前フレーム10を固定し、さらに上面フレーム11を固定して、前フレーム10と上面フレーム11で構成される配管ケース1A,1Bを各トイレブース8内にそれぞれ設置することができる。
その後に、上面フレーム11の内側空間Sを通し配管ケース1A,1B内に、上方側から配管17,18等を入れてゆくことができる。
なお、2つのトイレブース8,8間を仕切る側壁8bには、配管17,18を通すことのできる切欠開口8eを予め形成させておく。
【0020】
排水管17は、予め通気管接続エルボ17a,ゴムジョイント17bを連結して横方向に配管ケース1B内まで延びる長さに組み付けておき、この横長の排水管17を、例えば配管ケース1A側の内側空間Sを通して配管ケース1B内まで達するように下方へ降ろし、各配管ケース1A,1Bの排水プレート10f,10fに整合させて排水管17を配置することができ、複数の支持金具21を前フレーム10にネジ止めして、この各支持金具21にUボルト22を介して排水管17を配管ケース1A,1Bの各前フレーム10,10に取り付けることができる。
【0021】
また、給水管18も同様に、長尺状に連結した状態で内側空間Sを通し下方へ入れて、複数の支持金具21とUボルト22を介して配管ケース1Aおよび1Bの各前フレーム10,10に取り付けることができる。
さらに洗浄管19も、それぞれ内側空間Sを通し下方へ入れて、支持金具21とUボルト22を介して前フレーム10,10にそれぞれ取り付けることができ、フラッシュバルブ20,20も、それぞれ内側空間Sから下方へ差し入れて、前フレーム10,10にそれぞれ取り付けることができるものである。
【0022】
次に、図12に示すように、各前フレーム10の前面に下前板2を取り付け、下前板2の前面に大便器6をそれぞれ取り付けることができる。
なお、大便器6の後面側にはゴム継手25が設けられ、ゴム継手25とスパッド26を介して大便器6の排水口を排水管17にそれぞれ接続することができる。
また、各前フレーム10の左右端側にそれぞれ間口調整板4a,4bを配置させ、この間口調整板4a,4bを左右方向に移動調整し、各間口調整板4a,4bをそれぞれトイレブース8の左右の側壁8b,8bに隙間がないようにほぼ当接状態にして配置させることができる。なお、下前板2,上前板3および左右の間口調整板4a,4bは前フレーム10にネジ等で固定することができる。
【0023】
さらに図13のように、上前板3にタッチスイッチ23を取り付け、下前板2にコンセントプレート24を取り付け、さらに、天板7を上面フレーム11上に面ファスナー等を用いて着脱可能に取り付けることで、図13のように、各トイレブース8内にそれぞれ大便器6が設置完了される。
【0024】
このように本例では、内装が終ったトイレブース8内に、前フレーム10と上面フレーム11を搬入して組み付けることで、トイレブース8内に配管ケース1A,1Bを良好に設置することができ、建築業者によるトイレブース8の工事が全て終ってから設備業者が配管ケース1A,1Bを組み立てて大便器6を設置することができ、設備業者は1回の施工で大便器の設置ができ、施工工程が単純化して工程管理が容易となり、工事日数を減少させることができる。
【0025】
また、配管ケース1A,1Bは前フレーム10と上面フレーム11からなる簡単な構造であり、コストも低減させて施工も容易なものとなる。
また、上面フレーム11は、一対の長尺部11a,11aと一対の短尺部11b,11bとで平面視長方形状の外周辺のみの枠状に構成してあり、上下に開口した内側空間Sを広く確保しているため、前フレーム10と上面フレーム11を組み付けた後に、上方側から配管ケース1A,1Bの内部に配管17,18等を入れ込んで配設することができ、配管の取り付け工事も容易に行なえるものである。
【0026】
次に、図14〜図16では床置式大便器について説明する。
2連タイプの床置式便器は、図14に示すような構成部材で構成されており、床置式の大便器6の場合は、トイレブースの床面8dに床固定部材27,27を介在させてそれぞれ大便器6が固定されるものであり、大便器6は床面8dに固定されるため、配管ケース1A,1Bを強固に床面8dに固定させる必要はないため、各配管ケース1A,1Bの前フレーム10には床固定部10dは存在しない。
従って、前フレーム10の前後方向の幅長は狭く、前フレーム10の対角寸法bは811mmに設定されているため、間口寸法cが830mmのトイレブース8内でも良好に回転させて方向転換させ、奥壁8aに平行状に設置することができる。
【0027】
図15のように、前フレーム10を奥壁8aと平行状に立設固定させた後に、その上面と、奥壁8aに固定した壁固定部材12間に上面フレーム11を取り付けて、トイレブース8内に配管ケース1A,1Bを形成させることができ、この配管ケース1A,1B内に配管17,18を入れ込んで取り付け、前フレーム10の前面に前板2,3および間口調整板4a,4bを配置させ、上面フレーム11上に天板7を取り付けて、図16のように、床置式大便器を各トイレブース8内に設置することができるものである。
【0028】
このような床置式大便器を設置する場合でも、建築業者によるトイレブース8の内装工事が全て終ってから、設備業者が1回で床置式大便器をトイレブース8内に施工することができ、施工工程が単純化して工事日数を減少させることができるものとなる。
なお、上記した配管ケースの施工方法によれば、トイレブース8はそのまま残して内部の配管ケース1A,1Bおよび便器6を取り換える改修工事においても、容易にトイレブース8内に配管ケース1A,1Bと新たな便器6を設置することができ、改修工事も設備業者の1回の施工で行うことができるものとなる。
なお、本実施例では、間口寸法830mm〜930mmのトイレブースに対応するフレームの寸法を810mmとしたが、例えば多目的に利用可能なトイレブースにも適用するように、他にも寸法バリエーションの異なるものを用意しておくことができる。
【符号の説明】
【0029】
1A,1B 配管ケース
2 下前板
3 上前板
4a,4b 間口調整板
6 大便器
7 天板
8 トイレブース
8a 奥壁
8b 側壁
8c 前壁
8e 切欠開口
9 入口扉
10 前フレーム
10a 底枠材
10b 縦枠材
10c 上面パイプ
10d 床固定部
10e 縦骨
10f 排水プレート
10h 高さ調節ボルト
11 上面フレーム
11a 長尺部
11b 短尺部
11c 凹孔
12 壁固定部材
13 ボルト
14 タッピングネジ
15 ボルト
17 排水管
18 給水管
19 洗浄管
20 フラッシュバルブ
27 床固定部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トイレブース内に配管ケースを設置する施工方法であって、
対角寸法が前記トイレブースの左右両側壁の内面間寸法よりも短い前フレームを、前記トイレブース内に搬入して方向転換させ、該前フレームを長手方向が左右を向くようにしてトイレブースの床面に固定させた後、
該前フレームの上端と、トイレブースの奥壁間に、別体の上面フレームを取り付けて、前記前フレームと前記上面フレームで配管ケースを形成させる
ことを特徴とする配管ケースのフレーム施工方法。
【請求項2】
前記上面フレームは、平面視長方形状の外周辺のみで構成され、
該上面フレームの外周辺の内側に、上方側から配管等を入れて、該配管等を前記前フレームに取り付ける
ことを特徴とする請求項1に記載の配管ケースのフレーム施工方法。
【請求項3】
配管ケースのフレームは、
対角寸法をトイレブースの左右両側壁の内面間寸法よりも短く形成した前フレームと、
平面視矩形の上面フレームを備え、
該上面フレームは前記前フレームの上端に着脱可能に構成されている
ことを特徴とする配管ケースのフレーム構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2010−265705(P2010−265705A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−119335(P2009−119335)
【出願日】平成21年5月15日(2009.5.15)
【出願人】(000000479)株式会社INAX (1,429)
【Fターム(参考)】