説明

配管溝における砂充填方法

【目的】本発明は配管溝内に設置されている管と管との間に砂を人手をかけずに充填することを目的とするものである。
【構成】砂4と水とを混合したスラリー22を配管溝2内に充填する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば道路側部に配される配管溝に砂を充填するための方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば図5に示すように道路(1) の側部には電線、通信線、光ケーブル等の被覆管(3) が設置される配管溝(2) が配されている。該配管溝(2) に設置されている被覆管(3) の間には砂(4) を充填して充分に填圧する工法が決められている。このような砂(4) は管(3) の間隙を充填して経時的な地下陥没を防止し、また管(3) に及ぼされる土圧を分散軽減するものである。該砂(4) を被覆管(3) の間に密に充填するには従来は突棒(5) が使用されるか、または充填した砂の上から水をかける方法が採られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来の方法では砂を充填するための人手や労力が非常に大きくなると云う問題点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題を解決するための手段として、砂(4) と水とを混合してスラリー(22)状としたものを管(3) が設置されている配管溝(2) に充填する配管溝における砂充填方法を提供するものである。
【0005】
【作用】砂と水とを混合したスラリー(22)は流動性が高いので、容易に配管溝(2) 内に設置される管(3) の間に砂を密に充填することが出来る。
【0006】
【実施例】本発明を図1〜図3に示す一実施例によって以下に説明すれば、道路(1) の側部には配管溝(2) が配されており、該配管溝(2) には可撓性のあるコルゲート管である被覆管(3) と、多孔の排水管(3A)が設置されている。該配管溝(2) 内には電線、通信線、光ファイバー等が配設されており、複数本の被覆管(3) は図2に示すように管台(6) によって集束されている。図2に示すのはスラリー充填用トラック(7) であり、該トラック(7) には水タンク(8) と二個の砂タンク(9,10)が搭載され、該砂タンク(9,10)の下端出口(11,12) にはスクリューフィーダー(13,14) が備えられている。
【0007】該水タンク(8) からはバルブ(15A,15B) を介して給水路(16,17) が夫々スクリューフィーダー(13,14) に連絡し、また該スクリューフィーダー(13,14) は発電機(18)によって給電されるモーター(19)により駆動される。またスクリューフィーダー(13,14) には可撓管(20,21) が接続されている。
【0008】上記構成においてスクリューフィーダー(13,14) を駆動して砂タンク(9,10)内の砂(4) を下端出口(11,12) から取出し、該スクリューフィーダー(13,14) 内で給水路(16,17) からの水と混合してスラリー(22)として図1に示すように配管溝(2) に注入すると、流動性のあるスラリー(22)は管(3) の間に密に充填する。そしてスラリー(22)内の水は排水管(3A)から排出される。この際砂と水との混合比は通常20:80〜25:75容量比とする。また水には流動性を改良するための界面活性剤等を添加してもよい。
【0009】図4に示すのは砂タンク(9) の下端に二つの出口(11A,11B) を設け、夫々にスクリューフィーダー(13A,13B) を備えた実施例であり、この実施例ではスラリー供給速度が前実施例の約2倍になる。
【0010】
【発明の効果】したがって本発明においては、砂突きや水かけ等の人手や労力を必要とせず、配管溝に設置されている管の間に砂を密に充填することが出来る。
【図面の簡単な説明】
図1〜図3は本発明の一実施例を示すものである。
【図1】配管溝横断面図
【図2】スラリー充填状態説明図
【図3】砂タンク模式断面図
【図4】他の実施例の砂タンク説明図
【図5】従来例の説明図
【符号の説明】
2 配管溝
3 被覆管
4 砂
22 スラリー

【特許請求の範囲】
【請求項1】砂と水とを混合してスラリー状としたものを管が設置されている配管溝に充填することを特徴とする配管溝における砂充填方法

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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