説明

配線収容構造

【課題】デスクやテーブルに対して、差込み端子が脱落しないよう保持し、かつ簡潔な工程で保持することができる保持手段を有する配線支持部材を収容した配線収容構造を提供すること。
【解決手段】配線6における電気機器への差込み端子5を、下方へ脱落不能に収容した不使用状態と、不使用状態から延伸されて電気機器へ嵌合可能な使用状態とを選択可能に支持する配線支持部材4と、配線支持部材4を保持する保持孔3を備えた配線収容構造2において、保持孔3は差込み端子5が挿通可能であり、配線支持部材4を、下方へ脱落不能に嵌合するものとし、配線支持部材4に配線6が挿通可能な配線挿通孔8を備え、さらに配線支持部材4に差込み端子5を下方に脱落不能に収容する収容部7を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配線における電気機器への差込み端子を、前記配線収容部に下方へ脱落不能に収容した不使用状態と、該不使用状態から延伸されて、電気機器へ嵌合可能な使用状態とを選択可能に支持する配線支持部材を保持する、家具に設けられた保持孔を備えた配線収容構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の配線収容構造には、例えば学校や図書館等に配置されるデスクやテーブル等の家具類において、パソコンの通信機能を利用する形態で使用する際、電源線や情報線をデスクやテーブル上に配置する必要があり、このとき、電源線や情報線を接続する差込み端子をデスクやテーブルに配置する場合には、差込み端子がデスクやテーブルから脱落しやすく、電源線や情報線をデスクやテーブルから脱落しないよう保持手段を設ける必要があった。
【0003】
このような要求に対して、例えば特許文献1には、モジュラージャックMj等の接続端子(差込み端子)を保持するホルダー体を設ける保持技術が示されており、この保持技術は、デスク等の天板Tbの縁部を上下から挟持するとともにその挟持状態を緊締、弛緩することができるように形成したクランプ体1の前面に、それと一体で上位側に信号線、下位側に情報線用の接続端子を囲む切欠4または穴を有するとともに、下位側に前記端子を嵌合して保持する穴6a又は切欠を具備したホルダー体3を設けたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−29218号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1にあっては、差込み端子を先端に有したコードCaをデスクやテーブルの天板Tb上部に引き出してデスク等で使用する電気機器に装着配備できるようにするためには、差込み端子がホルダー体3側面の開口部に側面から通され、次に接続端子用の切欠4より天板Tb上に引き出され、さらにコードCaはホルダー体3の底面に形成された横向きのスリット6とコード用の穴6aにグロメット8によって嵌合されるので、ホルダー体を複雑な形状に構成しなければ成らないと共に、差込み端子を先端に有したコードの天板に対する装着作業が手間のかかるものであった。
【0006】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、差込み端子を先端に有したコードの天板に対する装着作業を容易に行えると共に、装着後に差込み端子が下方に脱落しないようにした配線支持部材を保持できる配線収容構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明の配線収容構造は、
配線における電気機器への差込み端子を、下方へ脱落不能に収容した不使用状態と、該不使用状態から延伸されて電気機器へ嵌合可能な使用状態とを選択可能に支持する配線支持部材と、該配線支持部材を保持する保持孔を備えた配線収容構造において、
前記保持孔は前記差込み端子が挿通可能であり、前記配線支持部材を、下方へ脱落不能に嵌合するものとし、前記配線支持部材に前記配線が挿通可能な配線挿通孔を備え、さらに前記配線支持部材に前記差込み端子を下方に脱落不能に収容する収容部を備えていることを特徴としている。
この特徴によれば、配線支持部材を保持孔によって保持するが、このとき差込み端子及び配線が保持孔を通された後、差込み端子及び配線、または配線だけを配線支持部材に挿通させ、差込み端子を下方に脱落不能に収容することで、複雑な形状のコード体等を用いることなく差込み端子を先端に有した配線の装着作業を容易に行える。さらに、差込み端子の不使用時には配線支持部材内に設けられた収容部に収めることができるため、邪魔な差込み端子が放置されるのを防ぐことができる。
【0008】
本発明の配線収容構造は、
前記配線支持部材が、対向する一対の半割部材によって形成され、該半割部材同士が前記配線を挿通可能に結合されることを特徴としている。
この特徴によれば、配線を通した後、半割部材によって配線を容易に挿通させることができるので、配線支持部材を挿通させる手間を省略でき、かつ結合した両半割部材を保持孔に保持させるだけで配線収容構造を構成することができる。
【0009】
本発明の配線収容構造は、
前記配線支持部材が、下方が半円状に形成された、対向する同型一対の半割部材によって形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、半割部材を対向する同型一対の半割部材で形成することで、配線支持部材を構成できるため、異なる半割部材を必要とせず、簡単な構造で配線収容構造を構成することができる。また下方が半円状に形成された対向する一対の半割部材の結合時には、全周に切欠の無い円形の状の配線挿通孔を形成することができ、配線が切欠に引っかかるのを防ぎ、配線の出し入れを円滑にできる。
【0010】
本発明の配線収容構造は、
前記各半割部材の上部に外側方を向く外向き突片を、前記保持孔の上部に内側方を向く内向き突片を各々設け、前記外向き突片の上面を、前記内向き突片の下面へ当接させることによって、前記配線支持部材を上方へ移動不能としたことを特徴としている。
この特徴によれば、配線支持部材を保持孔に保持する際、配線支持部材を構成する各半割部材の上部に設けられた外向き突片の上面が、保持孔の上方に設けられた内向き突片の下面に当接し、配線支持部材の上方への移動を抑制し、上方へ抜け難くすることができる。
【0011】
本発明の配線収容構造は、
前記外向き突片を、前記各半割部材の上部に1対の上下方向への切込みを設けることによって形成された、内側方へ弾性変形可能な弾性片から延設し、なおかつ、該弾性片における前記外向き突片よりも上方に、外側方を向く第2外向き突片を設け、前記内向き突片が、前記外向き突片と前記第2外向き突片との間に溝嵌合されることを特徴としている。
この特徴によれば、各半割部材の上部に、上下方向への切込みによって設けられた内側方へ弾性変形可能な弾性片から延設する外向き突片と、その上方に外側方を向く第2外向き突片を設け、これら外向き突片と、第2外向き突片の間に、保持孔の上方に設けられた内向き突片が溝嵌合することによって、配線支持部材の上方、下方両方への移動を抑止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施例1におけるデスクに適用した配線収容構造を示す斜視図である。
【図2】配線支持部材を保持した配線収容構造を示す部分斜視図である。
【図3】配線支持部材を保持孔に保持する前の配線収容構造を示す展開斜視図である。
【図4】差し込み端子を収容した配線支持部材を示す斜視図である。
【図5】半割部材を示す側面図である。
【図6】配線支持部材を示す下面図である。
【図7】配線支持部材を保持する配線収容構造を示す側断面図である。
【図8】実施例2における配線支持部材を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明に係る配線支持部材を保持した配線収容構造を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
【実施例1】
【0014】
実施例1に係る配線収容構造につき、図1から図7を参照して説明する。図1及び図2には、デスク1に対して、電気機器への差込み端子5を下方へ脱落不能に収容した本発明における配線収容構造2が適用されたものが図示されている。図2で配線収容構造2の構造を説明すると、デスク1の天板に設けられた開口部11に対して嵌合されるコンセントユニット10であって、配線6の先端部の差込み端子5が挿通可能な大きさで保持孔3が形成されており、この保持孔3に配線支持部材4が下方へ脱落しないように保持されており、また保持孔3の隣にはコンセント40を設けている。
【0015】
次に配線支持部材4について図3及び図4を用いて説明すると、この配線支持部材4は、上部に収容部7、下部に配線挿通孔8を有しており、差込み端子5は不使用時には配線支持部材4の上部に設けられた収容部7に収めることができるため、デスク1上に邪魔な配線6が放置されるのを防ぐことができる。このとき、配線6に弱い下向きの引っ張り力を作用させて差込み端子5を電気機器から外したときに収容部7に引き込むようにさせることができる。
【0016】
また、配線支持部材4は配線6における電気機器への差込み端子5を、下方へ脱落不能に収容した不使用状態と、不使用状態から延伸されて差込み端子5を電気機器へ嵌合可能な使用状態とを選択可能に支持するものであり、配線支持部材4は対向する同型一対の半割部材13a、13bによって形成されている。
【0017】
この同型一対の各半割部材13a、13bは、上方がコの字型、下方が半円型になるように形成されている。この上方のコの字型部分は、対となる半割部材13a、13b同士を結合した際に外形が四角形となり内方は差込み端子5の収容部7として構成され、後述する略同型の保持孔3に支持されることで、保持孔3に対して水平方向へ回動不能とすることができ、差込み端子5が配線支持部材4の回動に連動して回転することで配線6のねじれを防ぐことができる。また、この配線支持部材4上方の形状は四角形に限られるものではなく、保持孔に対して回動不能に構成できれば、多角形や楕円状であってもよい。
【0018】
また、図5及び図6(a)にあるように、各半割部材13a、13bの結合面にはそれぞれ一側に凸部20b、他側に凹部20aが形成されており、各半割部材13a、13bの結合時には一方の半割部材13aの凸部20bが、他方の半割部材13bの凹部20aに嵌合され、同じく一方の半割部材13aの凹部20aが、他方の半割部材13bの凸部20bに嵌合される。これにより、各半割部材13a、13b同士の上下左右への移動を抑止することができる。
【0019】
さらに、同型一対の各半割部材13a、13bの下方の各半円部9は、対となる半割部材13a、13b同士を結合した際に完全な円形となるとともに、配線6が挿通可能なやや大きめの配線挿通孔8としてあるので、全周において切欠部分や突起部分が存在せず、配線6の出し入れが円滑にすることができる。
【0020】
また、同型一対の半割部材13a、13bは上方が差込み端子5の収容部7として構成され、下方と比べて内方に形成される空間部が大きくなるように形成されていることで、差込み端子5の不使用時においては、下方部分によって差込み端子5下部の横揺移動を抑制するとともに、差込み端子5使用時においては、上方部分の空間部が広いために差込み端子5を取り出しやすくなっている。
【0021】
図4及び図7に示したように、各半割部材13a、13bの上部には1対の上下方向への切込み14により内側方へ弾性変形可能な弾性片15a,15bが各々形成されており、この各弾性片15a,15bには外側方を向き、かつ下方から上方に向けて外側に広がるように傾斜が形成された外向き突片16が各々設けられており、さらにこの外向き突片16の上方に、外側方を向く第2外向き突片17が各々設けられている。そしてこの弾性片15a,15bに対応する形で、保持孔3の上部には内側方を向く内向き突片18が設けられており、これらは配線支持部材4を上方から下方に挿入した時に、配線支持部材4が保持孔3に移動不能に保持させるために用いられる。
【0022】
先ず配線収容構造2における差込み端子5を先端に有した配線6の装着手順を図3を用いて説明する。デスク1の裏面より、差込み端子5を先端に有した配線6の先頭部分を保持孔3を通してデスク1の表面から引き出し、配線6の少なくとも一部分が保持孔3から出された状態で、配線支持部材4を構成する各半割部材13a、13bにより配線部を包むようにして各半割部材13a、13bを結合する。このとき下方に形成された各半円部9の結合によって、配線6が挿通可能な配線挿通孔8が形成される(図6(b)参照)。この配線挿通孔8は差込み端子5が挿通不能な大きさに形成することで差込み端子5を下方に脱落不能に支持できる。
【0023】
次に保持孔3による配線支持部材4の保持手段について詳しく説明すると、保持孔3に対し、配線支持部材4を上方より挿入する際、保持孔3の上方に設けられた内側方を向く各内向き突片18に対し、各弾性片15a,15bに設けられた各外向き突片16が押圧される。配線支持部材4の押圧により、各内向き突片18に当接する各外向き突片16に対し、内側方への押圧力が生じる。
【0024】
そして、この押圧力により、各弾性片15a,15bが内側方へ弾性変形し、これにより各外向き突片16の上端部が各内向き突片18の下端部を乗り越え、各外向き突片16に対する内側方への押圧力が解除され、配線支持部材4は各外向き突片16の上端部が各内向き突片18の下端部に阻まれる形で、上方への移動を制限されることになる。さらに、各外向き突片16に乗り越えられた各内向き突片18の上面に、各外向き突片16の上方に設けられた各第2外向き突片17の下面が当接することによって、配線支持部材4の上下方への移動が制限されることになる(図7参照)。
【0025】
また、本実施例においては、配線支持部材4を半割部材13a、13bを結合させる形態で示しているが、この半割部材13a、13bの側面の一端同士を、半割部材13a、13b同士が開閉自在となるように接合したものであってもよく、この接合面を含めて半割部材13a、13b同士が一体として成型された部材を用いて構成されるものであってもよい。
【実施例2】
【0026】
次に、実施例2に係る配線支持部材4を収容した配線収容構造2につき、図8を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する構成を省略する。
【0027】
配線支持部材4が単一部材であって、配線支持部材4の上方に収容部7が、下方に開閉自在な一部割部材32が設けられ、この一部割部材32が開かれた状態において、差込み端子5が挿通可能な差込み端子挿通孔30が成されるように形成されている。
【0028】
この差込み端子挿通孔30は、一部割部材32が開いた状態では、差込み端子5を挿通可能であり、一部割部材32が閉じられた状態では差込み端子5が挿通不能な配線6が挿通可能な大きさの配線挿通孔8となる。そのため、デスク1の裏面より、保持孔3を通して配線6の差込み端子5がデスク1の表面に引き出された状態で、配線6の差込み端子5を配線支持部材4の下方に設けられた一部割部材32を開いた状態にして、差込み端子挿通孔30を通し、次に一部割部材32を閉じることで、配線支持部材4が保持孔3に支持され、配線6の差込み端子5を下方に脱落不能に支持することができるようになっている。
【0029】
このように本実施例2においては、配線支持部材4が2つの半割部材を用いて結合する必要がなく配線6の配線支持部材4への装着が容易であり、また、配線支持部材4を保持孔3に挿入することで一部割部材32が閉じられるように構成することで、配線支持部材4の保持孔3への取付と同時に差込み端子5の脱落が防止できる。
【0030】
以上本願発明について実施例1及び2により説明したが、実施例1及び2で説明した範囲に限定されるものではなく、例えば配線支持部材4は、2つの半割部材あるいは開閉自在な一部割部材32によって、配線6は挿通可能であるが差込み端子5は脱落不能にする構成としているが、必ずしもこのような配線支持部材4を用いる必要はなく、配線支持部材4を上下方向に切り欠く、切欠が設けられた略C型状の単一部材によって形成されていてもよい。
【0031】
この場合、デスク1の裏面より、保持孔3を通して配線6の差込み端子5がデスク1の表面に引き出された状態で、差込み端子5より下方に延伸されている配線6を配線支持部材4に設けられた切欠を通して配線支持部材4内に遊嵌した上で、配線支持部材4を保持孔3に保持させるようにしてもよい。
【0032】
本実施例1において、製造コストの低減を図るために、半割部材13a、13bを同形のもので構成しているが、必ずしも同形である必要はなく、また凹凸嵌合する結合部も半割部材13a、13bの上下に設けるようにしてもよい。
【0033】
また配線支持部材4を外力により開き、ばね力により閉鎖する開閉可能な開口部を備えたばねクリップとし、ばねクリップの開口時に配線6を通し、デスク1の表面に引き出された配線6を挿通させ、開口部の外力による操作を解除して開口部を閉じた後、該ばねクリップを保持孔3に保持させるようにしてもよい。
【0034】
更に実施例1において、配線挿通孔8の大きさを差込み端子5が挿通不能な大きさに形成することで差込み端子5を下方に脱落不能に支持させているが、配線支持部材4の内部に差込み端子5の下方の移動を阻止するストッパ部を設けるようにしてもよい。
【0035】
更にまた実施例1において、弾性片15a,15bに外向き突片16と、その上方に外側方を向く第2外向き突片17を各々設けて配線支持部材4の上下方への移動を制限したものを示したが、外向き突片16だけで上方への移動を拘束するようにしたものであってもよい。
【0036】
また、配線支持部材4によって支持する配線6は、通信用ケーブルあるいは電源用ケーブルであってもよく、各種の差込み端子5を有した配線6に適用可能であることは言うまでもない。
【0037】
また、例えば差込み端子5より下方の配線6にストッパなどの大径部材を設け、差込み端子5を配線支持部材4内に完全に収容させずに一部突出させておくことで、毎回差込み端子5を配線支持部材4の内から出し入れする必要がなくなり、大幅に手間を省略することができるような使用方法も可能である。
【0038】
また、本実施例においては配線支持部材4と保持孔3を有する配線収容構造2がユニット化されて、デスク1に埋設する形で示されているが、デスク1に直接保持孔3を設け、配線支持部材4を保持するように構成されていてもよい。
【0039】
また、本実施例ではデスク1の天板に配線収容構造が適用された例で説明したが、家具における他の構造部材(支柱などの上下広幅の部材)や、家具でない構造体(壁など)に設けられてもよい。
【符号の説明】
【0040】
1 デスク
2 配線収容構造
3 保持孔
4 配線支持部材
5 差込み端子
6 配線
7 収容部
8 配線挿通孔
9 半円部
10 コンセントユニット
11 開口部
13a、13b 半割部材
14 切込み
15a,15b 弾性片
16 外向き突片
17 第2外向き突片
18 内向き突片
20a 凹部
20b 凸部
30 差込み端子挿通孔
32 一部割部材
40 コンセント

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配線における電気機器への差込み端子を、下方へ脱落不能に収容した不使用状態と、該不使用状態から延伸されて電気機器へ嵌合可能な使用状態とを選択可能に支持する配線支持部材と、該配線支持部材を保持する保持孔を備えた配線収容構造において、
前記保持孔は前記差込み端子が挿通可能であり、前記配線支持部材を、下方へ脱落不能に嵌合するものとし、前記配線支持部材に前記配線が挿通可能な配線挿通孔を備え、さらに前記配線支持部材に前記差込み端子を下方に脱落不能に収容する収容部を備えていることを特徴とする配線収容構造。
【請求項2】
前記配線支持部材が、対向する一対の半割部材によって形成され、該半割部材同士が前記配線を挿通可能に結合されることを特徴とする請求項1に記載の配線収容構造。
【請求項3】
前記配線支持部材が、下方が半円状に形成された、対向する同型一対の半割部材によって形成されていることを特徴とする請求項2に記載の配線収容構造。
【請求項4】
前記各半割部材の上部に外側方を向く外向き突片を、前記保持孔の上部に内側方を向く内向き突片を各々設け、前記外向き突片の上面を、前記内向き突片の下面へ当接させることによって、前記配線支持部材を上方へ移動不能としたことを特徴とする請求項3に記載の配線収容構造。
【請求項5】
前記外向き突片を、前記各半割部材の上部に1対の上下方向への切込みを設けることによって形成された、内側方へ弾性変形可能な弾性片から延設し、なおかつ、該弾性片における前記外向き突片よりも上方に、外側方を向く第2外向き突片を設け、前記内向き突片が、前記外向き突片と前記第2外向き突片との間に溝嵌合されることを特徴とする請求項4に記載の配線収容構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−413(P2013−413A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−135626(P2011−135626)
【出願日】平成23年6月17日(2011.6.17)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)
【Fターム(参考)】