説明

銀塩光熱写真ドライイメージング材料、その製造方法及び画像形成方法

【課題】生保存性(熱現像前の保存性)に優れ、低カブリでありながら、短時間の熱現像でも最高濃度が高く、更に熱現像後における銀画像の安定性にも優れ、かつ銀色調が良好である銀塩光熱写真ドライイメージング材料、その製造方法、及びそれを用いた画像形成方法を提供する。
【解決手段】感光性ハロゲン化銀粒子、非感光性脂肪族カルボン酸銀塩、銀イオン還元剤及びバインダー樹脂を含有する感光性層を有する銀塩光熱写真ドライイメージング材料において、該感光性層が、銀イオン還元剤としてビスフェノール型化合物を含有し、かつバインダー樹脂として重合度が700〜3000の樹脂を含有することを特徴とする銀塩光熱写真ドライイメージング材料。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
感光性ハロゲン化銀粒子、非感光性脂肪族カルボン酸銀塩、銀イオン還元剤及びバインダー樹脂を含有する感光性層を有する銀塩光熱写真ドライイメージング材料において、該感光性層が、銀イオン還元剤として下記一般式(1)で表される化合物を含有し、かつバインダー樹脂として重合度が700〜3000の樹脂を含有することを特徴とする銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【化1】

〔式中、R1は水素原子又は置換基を表し、R2及びR3は各々、炭素数1〜8のアルキル基を表す。A1及びA2は各々、ヒドロキシル基又は脱保護されることによりヒドロキシル基を形成し得る基を表し、m及びnは各々1〜5の整数を表す。〕
【請求項2】
前記一般式(1)において、A1及びA2が共にヒドロキシル基であることを特徴とする請求項1に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項3】
前記一般式(1)において、R2及びR3が共に3級アルキル基であることを特徴とする請求項1又は2に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項4】
前記一般式(1)において、m及びnが共に2又は3であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項5】
前記バインダー樹脂の重合度が1000〜3000であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項6】
前記バインダー樹脂が、ポリビニルアセタール樹脂であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項7】
前記バインダー樹脂が、ポリビニルアセタール樹脂であり、かつ、残存アセチル基量が25モル%以下、残存水酸基量が15〜35モル%であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項8】
下記一般式(2)で表される化合物の少なくとも1種を含有することを特徴とする請求項1〜7に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【化2】

(式中、Zは炭素原子と共に3〜10員の非芳香族環を形成するのに必要な原子群を表し、R21は、水素原子又はアルキル基を表す。R22及びR23は各々水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は複素環基を表し、Qはベンゼン環上に置換可能な基を表し、p及びqは0〜2の整数を表す。又、複数のQは同じでも異なっていても良い。)
【請求項9】
前記非感光性脂肪族カルボン酸銀塩の組成が、ベヘン酸銀の比率が70〜99.99モル%であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項10】
前記非感光性脂肪族カルボン酸銀塩が、感光性ハロゲン化銀粒子の不存在下で形成された銀塩であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項11】
前記感光性ハロゲン化銀粒子及び非感光性脂肪族カルボン酸銀塩に由来する総銀量が、塗布銀量として、0.8〜1.5g/m2であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか一項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料を製造することを特徴とする銀塩光熱写真ドライイメージング材料の製造方法。
【請求項13】
デジタル画像情報に基づく画像形成方法において、請求項1〜11のいずれか一項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料を用いて銀画像を形成することを特徴とする画像形成方法。
【請求項14】
デジタル画像情報に基づく画像形成方法において、請求項1〜11のいずれか一項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料を780〜820nmの波長領域内の波長を有するレーザー光にて露光し、引き続いて110〜150℃の温度において10秒以下の時間で熱現像処理し、銀画像を形成することを特徴とする画像形成方法。
【請求項15】
前記熱現像処理がスリット現像方式であることを特徴とする請求項14に記載の画像形成方法。

【図1】
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【公開番号】特開2007−286607(P2007−286607A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−63225(P2007−63225)
【出願日】平成19年3月13日(2007.3.13)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】