説明

銀塩光熱写真ドライイメージング材料および画像形成方法

【課題】ローラでのピックアップを用いた熱現像装置を用いた小型低コストレーザイメージャーでの迅速熱現像でも、熱現像装置内の機内汚染、低湿下での搬送性、湿度変化に伴う濃度変動に優れる銀塩光熱写真ドライイメージング材料及び画像形成方法の提供。
【解決手段】支持体の同一面側に有機銀塩、ハロゲン化銀粒子、バインダー、還元剤を含む感光性層と、非感光性層とを有し、感光性層と反対側にバックコート層を有する銀塩光熱写真ドライイメージング材料のシートフィルムを用い、該シートフィルムが複数枚積層されたシート束に送り出しローラを当接、回転させ、該シート束の最上位のシートフィルムを送り出す感光材料搬送システムを用いた熱現像装置で熱現像される銀塩光熱写真ドライイメージング材料において、非感光性層又はバックコート層に融点80〜200℃の潤滑剤を含有する銀塩光熱写真ドライイメージング材料。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体の同一面側に有機銀塩、ハロゲン化銀粒子、バインダー及び還元剤を含有する感光性層と、非感光性層とを有し、感光性層とは反対側にバックコート層を有する銀塩光熱写真ドライイメージング材料からなるシートフィルムを用い、感光性の該シートフィルムが複数枚積層されたシート束に送り出しローラを当接せしめ、前記送り出しローラの回転により前記シート束の最上位のシートフィルムを送り出すように構成した感光材料搬送システムを使用した熱現像装置により熱現像される銀塩光熱写真ドライイメージング材料において、前記非感光性層またはバックコート層に融点が80℃以上200℃以下である潤滑剤を含有することを特徴とする銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項2】
前記非感光性層またはバックコート層に、炭素原子数が2以上16以下でフッ素原子数が13以下のフッ素原子を有する置換基を1つ以上有し、かつアニオン性またはノニオン性の親水性基の少なくとも一方を有するフッ素化合物を含有することを特徴とする請求項1に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項3】
前記非感光性層またはバックコート層に、下記一般式(SF)で表されるフッ素化合物を含有することを特徴とする請求項1または2に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
一般式(SF)
(Rf−(L1m1−)p−(Y)n1−(A)q
〔式中、Rfは炭素原子数が2以上16以下でフッ素原子数が13以下のフッ素原子を有する置換基を表し、L1はフッ素原子を有しない2価の連結基を表し、Yはフッ素原子を有さない(p+q)価の連結基を表し、Aはアニオン基またはその塩を表し、m1、n1は各々0または1の整数を表し、pは1〜3の整数を表し、qは1〜3の整数を表す。但し、qが1の時は、m1とn1は同時に0とはならない。〕
【請求項4】
前記非感光性層またはバックコート層に、下記一般式(F)で表される化合物を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【化1】

〔式中、R1及びR2は置換又は無置換のアルキル基を表し、少なくとも一方は炭素原子数2以上16以下かつ弗素原子数13以下の弗化アルキル基を表す。R3及びR4は各々、水素原子又はアルキル基を表す。Aは−L−SO31を表し、M1は水素原子又はカチオンを表す。Lは単結合又は置換もしくは無置換のアルキレン基を表す。〕
【請求項5】
前記感光性層が少なくとも2種類のバインダーを含有し、各々のバインダーのガラス転移温度(Tg)差が5〜60℃であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項6】
前記感光性層に使用するバインダーとしてポリウレタン樹脂が含まれることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項7】
前記感光性層の乾燥膜厚が10μm以上、20μm以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項8】
前記還元剤が下記一般式(RD1)で表される化合物であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【化2】

〔式中、X1はカルコゲン原子又はCHR1を表し、R1は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基又は複素環基を表す。R2はアルキル基を表し、同一でも異なってもよいが、少なくとも一方は2級又は3級のアルキル基である。R3は水素原子又はベンゼン環に置換可能な基を表す。R4はベンゼン環上に置換可能な基を表し、m及びnは各々0〜2の整数を表す。〕
【請求項9】
前記一般式(RD1)で表される化合物において、R3は少なくとも1つの基がヒドロキシル基を置換基として有する炭素数1〜20のアルキル基、または脱保護されることによりヒドロキシル基を形成しうる基を置換基として有する炭素数1〜20のアルキル基、であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項10】
前記感光性層の乾燥膜厚が4μm以上、16μm以下であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項11】
現像温度123℃、熱現像時間10秒で熱現像して得られる画像が、拡散濃度(Y軸)と常用対数露光量(X軸)の単位長の等しい直交座標上に示される特性曲線について、拡散光での光学濃度で0.25〜2.5の平均階調が1.8〜6.0であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料をシート状にしたシート感光材料を搬送速度30〜200mm/secで加熱しながら搬送することを特徴とする画像形成方法。
【請求項13】
請求項1〜11のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料をシート状にしたシート感光材料を前記シート感光材料の一枚のシートの一部が露光されながら、同時に既に前記露光がなされたシート感光材料の一部分で現像が開始されることを特徴とする画像形成方法。
【請求項14】
請求項1〜11のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料をシート状にしたシート感光材料を露光部と現像部の距離が0cm以上50cm以下であるレーザイメージャーにより現像することを特徴とする画像形成方法。
【請求項15】
請求項1〜11のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料をシート状にしたシート感光材料をレーザイメージャーにより3秒以上、10秒以下の加熱時間で熱現像することを特徴とする画像形成方法。
【請求項16】
請求項1〜11のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料をシート状にしたシート感光材料を設置面積が0.25m2以上、0.40m2以下であるレーザイメージャーにより熱現像することを特徴とする画像形成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−316275(P2007−316275A)
【公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−144999(P2006−144999)
【出願日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】