説明

間仕切パネル装置

【課題】 現場における施工能率が優れるとともに、地震の振動等によるパネル材の脱落を防止し、かつ見栄えも良好な間仕切パネル装置を提供する。
【解決手段】 左右に立設した支柱間に、複数の横連結杆を架設し、上下方向に形成された複数の矩形枠4の前後両面に、それぞれパネル材5を取り付けてなる間仕切パネル装置であって、矩形枠4内の上下面における前後に、それぞれ上下方向に互いに対向する各1対の係止片31,23を設けるとともに、パネル材5の上下端部に係合溝42を設けて、この係合溝42に前記係止片31,32を係着させることにより、矩形枠4の前後両面にパネル材5を取り付け、かつ上下方向に隣接するパネル材5b,5aにおける上段のパネル材5bの下端縁と、下段のパネル材5aの上端縁との間に形成される間隙Dを、前記係止溝42と係止片23とのかかり長さd1よりも小さくなるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、現場における施工が容易であるとともに、施工後の強度が大きい間仕切パネル装置に関する。
【背景技術】
【0002】
間仕切パネル装置は、各種形態のものが提案されている。
たとえば、特許文献1には、床面に、アジャスタ機能を有するガイド部材を配置し、けんどん方式により、左右の支柱間に、1段目の板ガラスまたは化粧パネルよりなるパネル基材を挿入して、前記ガイド部材上に載置し、この1段目のパネル基材上に、左右の支柱間に横架材を架け渡して、この横架材上に2段目のパネル基材を載置し、以後、同様にして3段目以後のパネル基材を積み上げて構成した間仕切パネル装置が開示されている。
【0003】
また、特許文献2には、複数の支柱間に、天井と床面に、それぞれ取付ける上部横桟と下部横桟、並びに中間横桟を渡設し、各部材で構成された枠内に板ガラスなどのパネル基材を取付けるとともに、支柱間隔よりも長い基準レールを、上部横桟、下部横桟の天井または床面への取付面、及び支柱の上下端に設けた係合溝内に嵌合させることにより、位置決めを正確にし、かつ位置固定を強固にした間仕切パネル装置が開示されている。
【0004】
しかし、これらの特許文献に開示されているものは、いずれも、現場における組立て作業に相当の手数を要するため、施工能率において問題があるとともに、使用する部品点数も多い。
【特許文献1】特開2003−147888号公報
【特許文献2】特開2002−138606号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記の問題点に鑑み、現場において短時間に組み付けることができ、施工能率に優れるとともに、軽量のパネル材であっても、地震の振動や衝撃等によるパネル材の脱落を防止することができ、かつ見栄えも良好な間仕切パネル装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題は、特許請求の範囲における各請求項に示すように、下記の構成を備える発明によって解決される。
(1) 左右に立設した支柱間に、複数の横連結杆を架設し、上下方向に形成された複数の矩形枠の前後両面に、それぞれパネル材を取り付けてなる間仕切パネル装置であって、矩形枠内の上下面における前後に、それぞれ上下方向に互いに対向する各1対の係止片を設けるとともに、パネル材の上下端部に係合溝を設けて、この係合溝に前記係止片を係着させることにより、矩形枠の前後両面にパネル材を取り付け、かつ上下方向に隣接するパネル材における上段のパネル材の下端縁と、下段のパネル材の上端縁との間に形成される間隙を、前記係止溝と係止片とのかかり長さよりも小さくなるようにした間仕切パネル装置とする。
【0007】
(2) 上記(1)項において、パネル材の上下端部における係合溝を、上下方向の外向きに開口する係合溝とする。
【0008】
(3) 上記(1)項または(2)項において、複数の横連結杆を、左右の支柱の上端部同士を連結する上部連結杆と、下端部同士を連結する下部連結杆と、支柱の上下方向の中央部同士を連結する中間連結杆とより構成し、この中間連結杆を、断面がほぼ下向きコ字状の左右方向に延びる第1チャネル材と、断面がほぼ上向きコ字状の左右方向に延びる第2チャネル材とを、コ字状が上下方向に開口する向きに一体化することに形成するとともに、上向きコ字状の第2チャネル材における前後1対の係止片間の間隔を、下向きコ字状の第1チャネル材における前後1対の係止片間の間隔よりも小さくなるようにして、第2チャネル材の1対の係止片が、第1チャネル材の1対の係止片間に位置するようにする。
【0009】
(4) 上記(3)項において、パネル材を、方形の金属板の上下周縁を内向きコ字状に屈曲して形成したパネル材本体の内面の上下端部に、断面が外向きコ字状になるように屈曲した補強部材を固着して形成するとともに、パネル材本体の上下端部における内向きコ字状の遊片と、補強部材の遊片との両者を、前後方向に対向させて、上下方向の外向きに開口する係合溝を形成し、かつ中間連結杆における第1チャネル材の係止片をパネル材本体の前記遊片に、第2チャネル材の係止片を補強部材の遊片に、それぞれ当接させて係着する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によると、次のような効果が奏せられる。
請求項1記載の発明によれば、パネル材を、各矩形枠に簡単に取り付けることができるため、現場において短時間に組み付けることができ、施工能率に優れるとともに、たとえば、背面に石膏ボード等が固着されていない軽量のパネル材であって、地震の振動や衝撃等により、一部のパネル材が浮き上がっても、上下方向に隣接するパネル材に当接し、パネル材が脱落することが防止される。
また、前記隣接するパネル材間の間隙が小さいため、見栄えも良好である。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、パネル材が前後方向に外れることを効果的に防止することができる。
【0012】
請求項3記載の発明によれば、上下面に係止片を有する中間連結杆を、チャネル材を用いて簡単に形成することができるとともに、係止片を、パネル材の係合溝を形成する前後両片に当接させることができるため、地震の振動等の際におけるパネル材の浮き上がり等を、有効に防止することができる。
【0013】
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明と同様に、地震の振動等の際におけるパネル材の浮き上がり等を、有効に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1は、本発明を適用した間仕切パネル装置の一実施形態を示す斜視図、図2は、図1おいてパネル材を取り外した状態を示す分解斜視図、図3,図4は、それぞれ、図1におけるIII〜III線断面図、IV〜IV線断面図、図5は、図3における上下端部近傍の部分拡大図、図6は、図2における一点鎖線円VI部分の拡大分解斜視図、図7は、同じく組立断面図、図8は、図1におけるVIII〜VIII線拡大断面図、図9は、図2における一点鎖線円IX部分の拡大分解斜視図、図10は、同じく組立図である。
【0015】
本発明の間仕切パネル装置(1)は、図2に示すように、左右に立設した支柱(2)(2)間に、複数の横連結杆(3)を架設して矩形枠(4)を形成し、この矩形枠(4)内に、パネル材(5)を取り付けて構成されている。
【0016】
支柱(2)は、図8に示すように、床面(6)に配設された第1アジャスタ装置(7)と、天井(8)に配設された第2アジャスタ装置(9)とによって固定されている。
【0017】
第1アジャスタ装置(7)は、図6〜図8に示すように、床面(6)に配設されたベース部材(10)上に載置されている。ベース部材(10)は、左右方向に延びるとともに、断面が中央に高さの低い下向きコ字状の係合凸部(10a)を備える上向きコ字状のチャネル材からなっている。
【0018】
第1アジャスタ装置(7)は、脚座(11)と、アジャスタボルト(12)と、受け具(13)とより構成されている。脚座(11)は、下向きコ字状部材に通孔(14)を穿設して形成され、ベース部材(10)内に、上方から嵌合して固定されている。
【0019】
アジャスタボルト(12)は、雄ねじ部(15)と、その下部に設けられた外形が六角形をなす大径の操作部(16)と、雄ねじ部(15)の下端に連設された取付軸部(17)とよりなる。アジャスタボルト(12)は、その取付軸部(17)を、脚座(11)の通孔(14)に貫通させて、その下端をかしめることにより、脚座(11)に回転自在に取り付けられている。
【0020】
受け具(13)は、受板(18)と支持部(19)とよりなる。支持部(19)は、側面が一部欠落した有天角筒状体からなり、この支持部(19)を受板(18)の上面における左右中央に固着して、受け具(13)が形成されている。受け具(13)における支持部(19)の天板(19a)と、受板(8)の中央には、それぞれねじ孔(19b)(18a)が穿設されている。受け具(13)は、前記ねじ孔(19b)(18a)に、アジャスタボルト(12)の雄ねじ部(15)を、螺合させることにより、アジャスタボルト(12)に取り付けられている。
【0021】
支柱(2)は、平面視において、ほぼ角形S字状の上下方向に延びる2個の鉄製部材を、開口部が左右方向の外向きになるように、かつ前後逆向きとなるようにして溶着し形成されている(図4参照)。
【0022】
支柱(2)の下端部は、前後方向の中央部が下端部から、切欠かれて切欠部(2a)が形成されている(図6参照)。
【0023】
支柱(2)を、上方から、第1アジャスタ装置(7)における支持部(19)に嵌合させることによって、支柱(2)の下端が、第1アジャスタ装置(7)によって位置固定されている。第1アジャスタ装置(7)における支持部(19)とアジャスタボルト(12)は、支柱(2)の前記切欠部(2a)内に入り込み、支柱(2)の下端は、受板(18)の上面に当接し、支持されている。
【0024】
第1アジャスタ装置(7)におけるアジャスタボルト(12)の外形が六角形をなす操作部(16)を、スパナ等で回転させることにより、受け具(13)が上下動して支柱(2)の上下方向のレベルを調整することができる。
【0025】
図8に示すように、支柱(2)の上端は、天井(8)に配設されている、前記第1アジャスタ装置(7)を天地逆にしたものと全く同一の第2アジャスタ装置(9)により、同様にして位置固定されている。
【0026】
図2に示すように、左右の支柱(2)(2)間には、複数の横連結杆(3)が架設されている。この横連結杆(3)には、支柱(2)(2)の上端部同士を連結する上部連結杆(20)と、下端部同士を連結する下部連結杆(21)と、支柱(2)(2)の上下方向の中央部同士を連結する中間連結杆(22)とがある。
【0027】
下部連結杆(21)は、図6,図8に示すように、左右方向に延び、断面がほぼH字状をなすとともに、前後1対の係止片(23)(23)の外側面(23a)における下部に、上下方向の内向き係合爪(24a)(24a)を備える1対の係合片(24)(24)と、その上方に下向きL字状の継合片(25)が設けられ、かつ各係止片(23)の内側面(23b)における上端部に内向きに突出した係止部(23c)が設けられて形成されている。
【0028】
下部連結杆(21)は、その1対の係止片(23)(23)を連結する横連結片(26)の左右端部を、左右の各支柱(2)の下端を固定している第1アジャスタ装置(7)における受板(18)上に載置して、止めねじ(27)を、下部連結杆(21)の左右端部に設けられた通孔(28)を挿通して、前記受板(18)に設けられたねじ孔(18b)に螺合することによって、左右の支柱(2)(2)の下端部間に架設されている。下部連結杆(21)における前後面に設けられた各1対の係合片(24)(24)には、下部連結杆(21)とベース部材(10)間の間隙を覆うカバー部材(10b)(10b)が着脱可能に取り付けられている。上部連結杆(20)は、下部連結杆(21)と同様にして、左右の支柱(2)(2)の上端部間に架設されている。
【0029】
中間連結杆(22)は、図9、図10に示すように、第1チャネル材(29)と第2チャネル材(30)とを結合して形成されている。第1チャネル材(29)は、左右方向に延びるとともに、断面が、中央に高さの低い下向きコ字状の係合凸部(29a)を備える下向きコ字状のチャネル材からなっており、前後1対の係止片(31)(31)の下端は、前後方向の内向きにほぼU字状に折り返されて、前後方向に膨らみのある係止部(31a)が形成されている。
【0030】
第2チャネル材(30)は、左右方向に延びるとともに、断面が、中央に高さの低い下向きコ字状の係合凸部(30a)を備える上向きコ字状のチャネル材からなっており、前後1対の係止片(32)(32)間の間隔は、第1チャネル材(29)における前後1対の係止片(31)(31)間の間隔よりも少し小さく形成されている。
【0031】
第1チャネル材(29)における係合凸部(29a)に、上方から第2チャネル材(30)における係合凸部(30a)を嵌合させて、スポット溶接することにより、両チャネル材(29)(30)を一体化させて中間連結杆(22)が形成されている。
【0032】
したがって、中間連結杆(22)は、上下面に、それぞれ1対の係止片(32)(32)、(31)(31)を有するとともに、上面の1対の係止片(32)(32)は、下面の1対の係止片(31)(31)よりも前後方向の内側に設けられている。中間連結杆(22)は、取付金具(33)を用いて左右の支柱(2)(2)間に架設されている。
【0033】
取付金具(33)は、左右方向を向く、下向きコ字状のチャネル材よりなり、1対の前後片(34)(34)における、支柱(2)に対向する端部に、それぞれ上下向きの係止爪(35a)(35b)を備える係止部(35)を設けて形成されている。
【0034】
取付金具(33)における係止部(35)の上下向きの係止爪(35a)(35b)を、支柱(2)に設けられたスリット(36)に係合させることにより、取付金具(33)が支柱(2)に取り付けられている。
【0035】
中間連結杆(22)の左右端部を、取付金具(33)上に載置し、上方より、止めねじ(37)を、中間連結杆(22)に設けられた通孔(38)を挿通して、取付金具(33)に設けられたねじ孔(39)に螺合することにより、中間連結杆(22)が左右の支柱(2)(2)間に架設されている。
【0036】
図2に示すように、中間連結杆(22)は、上部連結杆(20)と下部連結杆(21)の間に、等間隔で3個設けられており、上下方向に4段の矩形枠(4)が形成されている。最下段の矩形枠(4a)は、下部連結杆(21)と、これに隣接する中間連結杆(22a)と、左右の支柱(2)(2)とよりなり、下側から2段目、3段目の矩形枠(4b)(4c)は、上下方向の隣接する中間連結杆(22aと22b)(22bと22c)と、左右の支柱(2)(2)とよりなり、最上段の矩形枠(4d)は、上部連結杆(20)と、これに隣接する中間連結杆(22c)と、左右の支柱(2)(2)とよりなっている。
【0037】
図3に示すように、各矩形枠(4)において、上下面における前後には、それぞれ上下方向に互いに対向する1対の係止片(23と32)、(31と32)、(31と23)が形成されており、これらの係止片を利用して、各矩形枠(4)の前後両面に、それぞれパネル材(5)が取り付けられている。
【0038】
図5に示すように、パネル材(5)は、方形の鋼板の各周縁を内向きコ字状に屈曲して形成したパネル材本体(40)の内面の上下端部に、断面が外向きコ字状になるように屈曲した補強部材(41)(41)を溶着して形成されており、パネル材本体(40)の上下端部における内向きコ字状の遊片(40a)と、補強部材(41)の遊片(41a)との両者を、前後方向に対向させて、上下方向の外向きに開口する係合溝(42)が形成されている。
【0039】
パネル材(5)を矩形枠(4)に取り付けるには、次の手順による。
図11に示すように、まず、最下段の矩形枠(4a)の上枠を構成する中間連結杆(22a)の下向きの係止片(31)における係止部(31a)に、パネル材(5a)の上端部における係合溝(42b)を係着させて、そのまま上方に移動させる。次いで、矩形枠(4a)の下枠を構成する下部連結杆(21)における上向き係止片(23)における係止部(23c)に、パネル材(5a)の下端部における係合溝(42a)を係着させて、パネル材(5a)を下方に移動させて、仮想線で示すように取り付ける。
次いで2段目、3段目、4段目の各矩形枠(4b)(4c)(4d)に、同様にして順次、パネル材(5b)(5c)(5d)を取り付けて、図3に示すように、各矩形枠(4)の前後両面に、パネル材(5)を組み付けて、間仕切パネル装置(1)が完成される。
【0040】
図12に示すように、隣接するパネル材(5a)(5b)において、下段のパネル材(5a)の上端縁と、上段のパネル材(5b)の下端縁との間隔Dを、下段のパネル材(5a)における下端部の係合溝(42a)を形成する補強部材(41)の遊片(41a)と、下部連結杆(21)の係止片(23)とのかかり長さd1、及び上段のパネル材(5b)における上端部の係合溝(42d)を形成する補強部材(41)の遊片(41a)と、中間連結杆(22b)の下向きの係止片(31)とのかかり長さd2のいずれよりも小さくなるように、すなわちD<d1、D<d2となるようにしてある。
【0041】
また、他の隣接するパネル材についても同様にしてある。
このため、図12に示すように、地震等の振動により、たとえば最下段の右側のパネル材(5a)が、上方に浮き上がっても、前記パネル材(5a)の上端縁が、上段のパネル材(5b)の下端縁に当たり、矩形枠(4a)から外れることがない。同様に上段のパネル材(5b)が、下方に移動しても、前記パネル材(5b)の下端縁が、下段のパネル材(5a)の上端縁に当たり、矩形枠(4b)から外れることがない。
【0042】
パネル材(5)を矩形枠(4)から取り外すには、次の手順による。
たとえば、最下段のパネル材(5a)を取り外すには、図13に示すように、まず隣接する上段のパネル材(5b)を、下側から3段目のパネル材(5c)に当たるまで上方に移動させる。次いで、最下段のパネル材(5a)を上方に移動させれば、前記パネル材(5a)の上端縁が、上段のパネル材(5b)の下端縁に当たることなく、前記パネル材(5a)の下端部における係合溝(42a)と下部連結杆(21)の係止片(23)との係着を解除することができる。次いで、前記パネル材(5a)を、矢印Pで示す外向き下方に移動することにより、矩形枠(4a)から取り外すことができる。
【0043】
図3に示す4段の各パネル材(5)をすべて取り外すには、最初に各パネル材(5)を取り付けた場合と逆の手順で、最上段、3段目、2段目、最下段のパネル材(5d)(5c)(5b)(5a)の順で簡単に取り外すことができる。
【0044】
図14は、第2実施形態の間仕切パネル装置(43)を示す図5に対応する部分拡大断面図である。
【0045】
第1実施形態における間仕切パネル装置(1)と異なる点は、パネル材(44)における補強部材(45)の断面形状が、第1実施形態においては、上下方向の外向きコ字状をなしていたのに対して、第2実施形態においては、Z字状をなしていることである。
その他の点については、第1実施形態と同様である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明を適用した間仕切パネル装置の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1において、パネル材を取り外した状態を示す分解斜視図である。
【図3】図1におけるIII〜III線断面図である。
【図4】同じく、図1におおけるIV〜IV線断面図である。
【図5】図3における上下端部近傍の部分拡大図である。
【図6】図2における一点鎖線円VI部分の拡大分解斜視図である。
【図7】同じく、組立断面図である。
【図8】図1におけるVIII〜VIII線拡大断面図である。
【図9】図2における一点鎖線円XI部分の拡大分解斜視図である。
【図10】同じく、組立図である。
【図11】パネル材を取り付ける手順を説明する図である。
【図12】パネル材が、地震等の振動に対しても、外れ難いことを説明する図である。
【図13】パネル材を取り外す手順を説明する図である。
【図14】第2実施形態の間仕切パネル装置を示す図であり、図5に対応する図である。
【符号の説明】
【0047】
(1)間仕切パネル装置
(2)支柱
(2a)切欠部
(3)横連結杆
(4)(4a)(4b)(4c)(4d)矩形枠
(5)(5a)(5b)(5c)(5d)パネル材
(6)床面
(7)第1アジャスタ装置
(8)天井
(9)第2アジャスタ装置
(10)ベース部材
(10a)係合凸部
(10b)カバー部材
(11)脚座
(12)アジャスタボルト
(13)受け具
(14)通孔
(15)雄ねじ部
(16)操作部
(17)取付軸部
(18)受板
(18a)(18b)ねじ孔
(19)支持部
(19a)天板
(19b)ねじ孔
(20)上部連結杆
(21)下部連結杆
(22)(22a)(22b)(22c)中間連結杆
(23)係止片
(23a)外側面
(23b)内側面
(23c)係止部
(24)係合片
(24a)係合爪
(25)係合片
(26)横連結片
(27)止めねじ
(28)通孔
(29)第1チャネル材
(29a)係合凸部
(30)第2チャネル材
(30a)係合凸部
(31)係止片
(31a)係止部
(32)係止片
(33)取付金具
(34)前後片
(35)係止部
(35a)係止爪
(36)スリット
(37)止めねじ
(38)通孔
(39)ねじ孔
(40)パネル材本体
(40a)遊片
(41)補強部材
(41a)遊片
(42)(42a)(42b)(42c)(42d)係合溝
(43)間仕切パネル装置
(44)パネル材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右に立設した支柱間に、複数の横連結杆を架設し、上下方向に形成された複数の矩形枠の前後両面に、それぞれパネル材を取り付けてなる間仕切パネル装置であって、
矩形枠内の上下面における前後に、それぞれ上下方向に互いに対向する各1対の係止片を設けるとともに、パネル材の上下端部に係合溝を設けて、この係合溝に前記係止片を係着させることにより、矩形枠の前後両面にパネル材を取り付け、かつ上下方向に隣接するパネル材における上段のパネル材の下端縁と、下段のパネル材の上端縁との間に形成される間隙を、前記係止溝と係止片とのかかり長さよりも小さくなるようにしたことを特徴とする間仕切パネル装置。
【請求項2】
パネル材の上下端部における係合溝を、上下方向の外向きに開口する係合溝としたことを特徴とする請求項1記載の間仕切パネル装置。
【請求項3】
複数の横連結杆を、左右の支柱の上端部同士を連結する上部連結杆と、下端部同士を連結する下部連結杆と、支柱の上下方向の中央部同士を連結する中間連結杆とより構成し、この中間連結杆を、断面がほぼ下向きコ字状の左右方向に延びる第1チャネル材と、断面がほぼ上向きコ字状の左右方向に延びる第2チャネル材とを、コ字状が上下方向に開口する向きに一体化することに形成するとともに、上向きコ字状の第2チャネル材における前後1対の係止片間の間隔を、下向きコ字状の第1チャネル材における前後1対の係止片間の間隔よりも小さくなるようにして、第2チャネル材の1対の係止片が、第1チャネル材の1対の係止片間に位置するようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の間仕切パネル装置。
【請求項4】
パネル材を、方形の金属板の上下周縁を内向きコ字状に屈曲して形成したパネル材本体の内面の上下端部に、断面が外向きコ字状になるように屈曲した補強部材を固着して形成するとともに、パネル材本体の上下端部における内向きコ字状の遊片と、補強部材の遊片との両者を、前後方向に対向させて、上下方向の外向きに開口する係合溝を形成し、かつ中間連結杆における第1チャネル材の係止片をパネル材本体の前記遊片に、第2チャネル材の係止片を補強部材の遊片に、それぞれ当接させて係着したことを特徴とする請求項3記載の間仕切パネル装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2007−16525(P2007−16525A)
【公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−200943(P2005−200943)
【出願日】平成17年7月8日(2005.7.8)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)