説明

除湿容器

【課題】 吸湿剤の潮解液が目皿上で滞留、固化して滴下孔を塞いでしまうという不具合を解消し、潮解液が澱みなく下部空間に滴下するようにして、吸湿剤による吸湿を効率良く行うことができる新規な除湿容器を提供する。
【解決手段】 上部空間2に充填した吸湿剤6の潮解液が、目皿4の山形部を構成する傾斜面4a,4bを伝って外縁に向けて流下し、その流下途中で、目皿の滴下孔7aを通って、又は、目皿外縁と容器本体1内面の間の隙間を通って、下部空間3に滴下し貯溜されるので、潮解液が目皿4上で滞留、固化して滴下孔7aを塞いでしまうような虞れがない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、潮解性吸湿剤(以下、単に「吸湿剤」という場合もある)により押入れやタンス内などの除湿を行うための除湿容器に関し、詳しくは、潮解性吸湿剤による吸湿効果(除湿効果)を向上させる除湿容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種除湿容器として、上面を開口した容器本体内の中高部位に、複数の滴下孔が穿設された目皿を配置して容器本体の内部を上部空間と下部空間に区画し、該上部空間に潮解性吸湿剤を充填すると共に、該吸湿剤の潮解液を、前記目皿の滴下孔を介して下部空間に貯溜する構造のものが知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平9−57045号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記従来の除湿容器においては、目皿が平坦な板状体であるため、吸湿剤の潮解液が目皿上で滞留し、吸湿剤による吸湿効果が低下する虞れがある。
すなわち、前記目皿で区画された容器本体内の上部空間には、粒状の吸湿剤が相当量充填され、容器本体の上面開口部付近にある上層部の吸湿剤から徐々に潮解し、その潮解液が目皿の滴下孔を通って下部空間に滴下するようになっている。しかし、目皿が平坦な従来の除湿容器では、潮解液が目皿上で滞留して固化し、滴下孔を塞いでしまうことがあり、この場合、容器本体内の通気性が低下し、その結果、吸湿剤による吸湿効果が低減するという不具合が生じていた。
【0005】
本発明はこのような従来事情に鑑みて成されたもので、その目的とする処は、潮解性吸湿剤の潮解液が目皿上で滞留、固化して滴下孔を塞いでしまうという従来の不具合を解消し、潮解液が澱みなく下部空間に滴下するようにして、吸湿剤による吸湿を効率良く行うことができる新規な除湿容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の目的を達成するために、本発明に係る除湿容器は、上面が開口した容器本体(1)と、該容器本体内の中高部位に配置され該容器本体の内部を上部空間(2)と下部空間(3)に区画する目皿(4)と、前記容器本体の上面開口(1f)を塞ぐ透湿非透水性シート(5)を少なくとも備え、前記上部空間に充填した潮解性吸湿剤(6)の潮解液を、前記目皿の滴下孔(7a,7b)を介して前記下部空間に貯溜する除湿容器であって、
前記目皿(4)が、該目皿の中心部から外縁に向けて下り勾配となる少なくとも二つの傾斜面(4a,4b)で構成される山形部(4’)を有し、該山形部により、前記潮解液が目皿外縁に向けて流下するよう形成したことを特徴とする。
【0007】
このような構成によれば、上部空間に充填した潮解性吸湿剤の潮解液が、目皿の山形部を構成する傾斜面を伝って目皿外縁に向けて流下し、その流下途中で、目皿の滴下孔を通って、又は、目皿外縁と容器本体内面の間の隙間を通って、下部空間に滴下し貯溜される。よって、吸湿剤の潮解液が目皿上で滞留、固化して滴下孔を塞いでしまうような虞れがない。また、目皿の山形部により、潮解液が目皿外縁に向けて分散状に流下するので、傾斜面の傾斜方向を目皿中心部に向けた場合のように、潮解液が目皿中心部に向けて集中する状態で流下し、同中心部で滞留、固化する虞れを防止することができる。よって、潮解性吸湿剤による吸湿効果が低減する虞れを無くし、効率良く吸湿(除湿)を行うことができる。
【0008】
目皿に形成される山形部の好ましい態様の一例として、該山形部(4’)が、目皿の長手方向に沿う中心線(41)から、該目皿の長手方向の外縁(42,42)に向けて下り勾配となる二つの傾斜面(4a,4b)を有し、これら傾斜面(4a,4b)にはその下り勾配に沿う長孔状の滴下孔(7a)が、並列状に複数穿設されている態様をあげることができる。
この場合、吸湿剤の潮解液が、目皿の中心線(41)から長手方向の外縁(42,42)に向かう傾斜面(4a,4b)を伝って外方に向けて流下し、その流下途中で、長孔状の滴下孔(7a)を通って、又は、目皿外縁と容器本体内面の間の隙間を通って、下部空間に滴下し貯溜される。
【0009】
さらに好ましい態様として、前記山形部(4’)が、前記二つの傾斜面(4a,4b)における長手方向の両端縁(43,44)から、前記目皿の短手方向の外縁(45,45)に向けて下り勾配となる二つの傾斜面(4c,4d)をさらに有し、これら傾斜面(4c,4d)には、前記滴下孔(7a)と平行な長孔状の滴下孔(7b)が、並列状に複数穿設されている態様をあげることができる。
この場合、吸湿剤の潮解液が、目皿の長手方向の外縁(42,42)に向かう傾斜面(4a,4b)、又は、短手方向の外縁(45,45)に向かう傾斜面(4c,4d)を伝って外方に向けて流下し、その流下途中で、長孔状の滴下孔(7a,7b)を通って、又は、目皿外縁と容器本体内面の間の隙間を通って、下部空間に滴下し貯溜される。
【0010】
本発明における容器本体の好ましい態様として、容器本体(1)の周壁が、外方へ突出した相対向する湾曲面(1a,1a)と、これら湾曲面を連設する相対向した対向面(1b,1b)を有し、前記両湾曲面のそれぞれの下半部は内側へ縮退した段差面(1c,1c)として、これら段差面の上縁に、容器本体内側に突出する円弧状の段部(1d,1d)を形成する一方、前記目皿(4)の短手方向の外縁(45,45)を前記段部(1d,1d)に沿う円弧状にして、前記両段部(1d,1d)にわたり前記目皿(4)が載置されるよう形成し、
さらに、前記円弧状の両段部(1d,1d)のそれぞれの両端部の上方に、前記目皿の外縁上面に当接する突起(9,9)を設けると共に、前記円弧状の両段部(1d,1d)における前記両突起(9,9)の内側に上方へ突出する爪部(10,10)を設け、且つ、前記目皿の外縁に下方へ延出するフランジ(11)を形成して、
該フランジ(11)の内側に前記各爪部(10)が配置されると共に、前記目皿の外縁上面に前記両突起(9,9)が当接した係合状態が構成されるようにした態様をあげることができる。
【0011】
この場合、容器本体の内側に形成した両段部間に目皿を載承することで、容器本体内の所定高さ位置(中高部位)に目皿を容易に配置することができる。また、容器本体に設けた各突起と各爪部とで目皿を係止して、前記両段部間に載承した目皿のずれや脱落を防止することができる。よって、除湿容器の組立て作業性が向上すると共に、搬送途中や使用中に目皿がずれるなどして吸湿剤が下部空間に脱落してしまう虞れを防止することができる。
【0012】
容器本体のさらに好ましい態様として、容器本体(1)における少なくとも前記両対向面(1b,1b)の内側に、容器高さ方向へ伸びる補強リブ(50)を複数設け、且つ該補強リブの上端に、前記目皿(4)のフランジ(11)が係脱自在に係合する切欠き(51)を形成することが好ましい。
この場合、容器本体内側の両段部間に目皿を載承した際、補強リブ上端の切欠きに目皿のフランジが係合して目皿が係止され、前記両段部間に載承した目皿のずれや脱落を防止することができる。よって、搬送途中や使用中に目皿がずれるなどして吸湿剤が下部空間に脱落してしまう虞れを、より確実に防止することができる。
【0013】
前記透湿非透水性シート(5)は、一枚の大判シートから複数枚を打ち抜いて容器本体の上面開口に貼り付けられるが、打ち抜いた後の大判シートが不要物として残るので、該透湿非透水性シート(5)の形成工程における残存物(廃材)を破砕し、目皿(4)を成形するための合成樹脂材料に混合してリサイクルすることが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように本発明は、目皿に設けた山形部を有効に利用して、吸湿剤の潮解液を目皿外縁に向けて分散状に流下させ、下部空間に貯溜することができる。よって、目皿が平坦であるために潮解液が目皿上で滞留、固化し、滴下孔を塞いでしまうという従来の不具合を解消することができる。また、例えば目皿を中心部に向けて下り勾配となる漏斗形状とした場合のように、潮解液が一点に集中して流下し目皿上で滞留、固化してしまう虞れを防止することができる。
したがって、容器本体の上部空間に充填した潮解性吸湿剤による吸湿効率の低下を防止し、長期にわたり安定した除湿効果を発揮させ得る新規な除湿容器を提供することができた。
【0015】
また、容器本体に形成した段部に目皿を載承すると共に、突起と爪部とでその目皿を係止するようにした場合は、組立てが容易であると共に、搬送途中や使用中に目皿がずれるなどして吸湿剤が下部空間に脱落してしまう虞れを防止することができる。さらに、容器本体に補強リブを設けると共に、その上端に目皿のフランジが係合する切欠きを設けた場合は、目皿のずれや脱落などをより確実に防止して、信頼性の高い除湿容器として提供することができるなど、多くの効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明に係る除湿容器の実施形態の一例を図面に基づいて説明する。
本例の除湿容器Aは、図1及び図2に示すように、上面を開口した容器本体1と、該容器本体1内の中高部位に配置された簀の子状の目皿4と、容器本体1の上面開口1fを塞ぐ透湿非透水性シート5と、その上面開口1fに着脱自在に装着したネット状の蓋8から構成されている。
【0017】
容器本体1は、透明又は半透明の合成樹脂で一体成形されており、図3及び図4に示すように、底面1eが上面開口1fよりやや小さな略楕円形となるよう傾斜状の周壁を備え、この周壁は、外方へ突出した相対向する湾曲面1a,1aと、これら湾曲面1a,1aを連設する相対向した対向面1b,1bからなっている。湾曲面1a,1aのそれぞれの下半部には内側へ縮退した段差面1c,1cが形成され、これら段差面1c,1cの上縁に、容器本体1の内側に突出する円弧状の段部1d,1dが形成されている。
【0018】
目皿4の短手方向の外縁45,45はその段部1d,1dに沿う円弧状に形成され、前記両段部1d,1dにわたり目皿4を載置することで、容器本体1の内部が、上部空間2と下部空間3に区画されている。上部空間2には、潮解性吸湿剤6としての粒状の塩化カルシウムが充填され、この潮解性吸湿剤6が大気中の水分を吸湿して潮解液となり、その潮解液が、目皿4の複数の滴下孔7a,7bを通って、下部空間3に貯溜するようになっている。
【0019】
目皿4は、透湿非透水性シート5の廃材を含む合成樹脂材料で一体成形されており、図5及び図6に示すように、長手方向に沿う中心線41から長手方向の外縁42,42に向けて下り勾配となる左右の傾斜面4a,4bと、該両傾斜面4a,4bにおける長手方向の両端縁43,44から、短手方向の外縁45,45に向けて下り勾配となる前後の傾斜面4c,4dの、四つの傾斜面4a〜4dで構成される山形部4’を有している。
左右の傾斜面4a,4bには、その下り勾配に沿う長孔状の滴下孔7aが並列状に複数穿設されており、前後の傾斜面4c,4dには、前記滴下孔7aと平行な長孔状の滴下孔7bが、並列状に複数穿設されている。
【0020】
それぞれの傾斜面4a〜4dの外縁には、目皿4の外縁を構成する平坦面4a’,4b’,4c’,4d’が延設されており、それぞれの平坦面4a’〜4d’にも、前記した滴下孔7a,7bが穿設されている。
それぞれの平坦面4a’〜4d’は、図7に示すように、容器本体1の突起9及び爪部10に係合して、前記両段部1d,1dにわたって載承される目皿4のずれや脱落が防止されるようになっている。
【0021】
すなわち、容器本体1における円弧状の両段部1d,1dのそれぞれの両端部の上方には、それぞれの平坦面4a’〜4d’の上面に当接する突起9,9が形成され、段部1dと突起9とで目皿4を挟持するようになっている。
また、前記円弧状の両段部1d,1dにおける前記両突起9,9の内側には、上方へ突出する爪部10が形成されると共に、それぞれの平坦面4a’〜4d’の外端には、その爪部10の外側に位置するようフランジ11を形成し、該フランジ11の内側に前記各爪部10が配置されて、目皿4のずれを防止するようになっている。
尚、突起9は、上端から中途部に至る部分をテーパー面9aとして、目皿4の両段部1d,1d間への載置、特に、自動組立て機による目皿4の載置作業をスムーズに行い得るようになっている。
【0022】
さらに、容器本体1の両対向面1b,1bの内側には、容器高さ方向へ伸びる補強リブ50が複数形成されると共に、図8に示すように、各補強リブ50の上端に、目皿4のフランジ11が係脱自在に係合する切欠き51が形成され、前記両段部1d,1dに載置された目皿4のずれや脱落をより確実に防止し得るようになっている。
容器本体1の両湾曲面1a,1aの内側にも、容器高さ方向へ伸びる補強リブ52が複数形成され、これら複数の補強リブ50,50・・・、52,52・・・で容器本体1の変形防止や耐久性の向上を図っている。
【0023】
図中の符号12は、目皿4の中心部に隆起状に一体成形された突出部で、その周面にも、上下方向に長孔状となる滴下孔7cが穿設されている。この突出部12は、目皿4を両段部1d,1d間に載置する際の把持部としても機能する。符号13は目皿4の裏面に一体成形された四角形枠状の補強リブで、目皿4の変形防止や耐久性の向上を図っている。
【0024】
以上の構成になる本例の除湿容器Aによれば、目皿4によって、容器本体1の内部が上部空間2と下部空間3に区画され、上部空間2に充填された潮解性吸湿剤6が、透湿非透水性シート5を通過して容器本体1内に流入する空気中の水分を吸着し、これにより生じる潮解液が、目皿4に穿設された滴下孔7a〜7cを介して滴下し下部空間3に貯溜される。この時、その潮解液が、目皿4の山形部4’を構成するそれぞれの傾斜面4a〜4dを伝って外縁42、45に向けて流下し、その流下途中で滴下孔7a,7bを通って、又は目皿外縁(フランジ11)と容器本体1との間の隙間を通って滴下し、下部空間3に貯溜される。
【0025】
また、容器本体1の突起9、爪部10、切欠き51等と、目皿4のフランジ11により、両段部1d,1d間に載置した目皿4が係止されるので、容器本体1への目皿4のセットが容易であると共に、潮解性吸湿剤6を充填した後に目皿がずれるなどして吸湿剤が下部空間に脱落してしまうような虞れのない、信頼性の高い除湿容器として提供することができる。
【0026】
以上、本発明に係る除湿容器の実施形態の一例を図面に基づいて説明したが、本発明は図示例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇において各種の変更が可能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明に係る除湿容器の実施形態の一例を示す縦断側面図。
【図2】図1の(X)−(X)線に沿う断面図。
【図3】図1における容器本体の側面図。
【図4】図3の平面図。
【図5】図1における目皿の斜視図。
【図6】図5に示す目皿の平面図。
【図7】突起、爪部に対するフランジの係合状態を示す要部の拡大断面図。
【図8】補強リブに対するフランジの係合状態を示す要部の拡大断面図。
【符号の説明】
【0028】
1:容器本体
1d:段部
2:上部空間
3:下部空間
4:目皿
4’:山形部
4a,4b,4c,4d:傾斜面
5:透湿非透水性シート
6:潮解性吸湿剤
7a,7b,7c:滴下孔
9:突起
10:爪部
11:フランジ
50:補強リブ
51:切欠き

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面開口状の容器本体(1)と、該容器本体内の中高部位に配置されてその内部を上部空間(2)と下部空間(3)に区画する目皿(4)と、前記容器本体の上面開口(1f)を塞ぐ透湿非透水性シート(5)を少なくとも備え、前記上部空間に充填した潮解性吸湿剤(6)の潮解液を、前記目皿の滴下孔(7a,7b)を介して前記下部空間に貯溜する除湿容器であって、
前記目皿(4)が、該目皿の中心部から外縁に向けて下り勾配となる少なくとも二つの傾斜面(4a,4b)で構成される山形部(4’)を有し、該山形部により、前記潮解液が目皿外縁に向けて流下するよう形成したことを特徴とする除湿容器。
【請求項2】
前記山形部(4’)が、前記目皿の長手方向に沿う中心線(41)から、該目皿の長手方向の外縁(42,42)に向けて下り勾配となる二つの傾斜面(4a,4b)を有し、これら傾斜面(4a,4b)にはその下り勾配に沿う長孔状の滴下孔(7a)が、並列状に複数穿設されていることを特徴とする請求項1記載の除湿容器。
【請求項3】
前記山形部(4’)が、前記二つの傾斜面(4a,4b)における長手方向の両端縁(43,44)から、前記目皿の短手方向の外縁(45,45)に向けて下り勾配となる二つの傾斜面(4c,4d)をさらに有し、これら傾斜面(4c,4d)には、前記滴下孔(7a)と平行な長孔状の滴下孔(7b)が、並列状に複数穿設されていることを特徴とする請求項2記載の除湿容器。
【請求項4】
前記容器本体(1)の周壁が、外方へ突出した相対向する湾曲面(1a,1a)と、これら湾曲面を連設する相対向した対向面(1b,1b)を有し、前記両湾曲面のそれぞれの下半部は内側へ縮退した段差面(1c,1c)として、これら段差面の上縁に、容器本体内側に突出する円弧状の段部(1d,1d)を形成する一方、前記目皿(4)の短手方向の外縁(45,45)を前記段部(1d,1d)に沿う円弧状にして、前記両段部(1d,1d)にわたり前記目皿(4)が載置されるよう形成し、
さらに、前記円弧状の両段部(1d,1d)のそれぞれの両端部の上方に、前記目皿の外縁上面に当接する突起(9,9)を設けると共に、前記円弧状の両段部(1d,1d)における前記両突起(9,9)の内側に上方へ突出する爪部(10,10)を設け、且つ、前記目皿の外縁に下方へ延出するフランジ(11)を形成して、
該フランジ(11)の内側に前記各爪部(10)が配置されると共に、前記目皿の外縁上面に前記両突起(9,9)が当接した係合状態が構成されるようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の除湿容器。
【請求項5】
前記容器本体(1)における少なくとも前記両対向面(1b,1b)の内側に、容器高さ方向へ伸びる補強リブ(50)を複数設け、且つ該補強リブの上端に、前記目皿(4)のフランジ(11)が係脱自在に係合する切欠き(51)を形成したことを特徴とする請求項4記載の除湿容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−167750(P2007−167750A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−367742(P2005−367742)
【出願日】平成17年12月21日(2005.12.21)
【出願人】(000000550)オカモト株式会社 (118)
【Fターム(参考)】