説明

電動コンプレッサ

【課題】ハウジングの下部にオイルを滞留させることなく、冷媒の吸入効率の低下を防ぐことが出来る電動コンプレッサを提供することを目的とする。
【解決手段】モータハウジング2a内にステータ3とこのステータ3の内側に巻回された複数個のコイル4とが収容されて回転駆動力を発生するモータ部5と、このモータ部5の駆動を制御するインバータ部6と、前記モータ部5の駆動力で回転ロータ7が回転し、モータ部5に導入された冷媒を圧縮する圧縮機構8と、を備えた電動コンプレッサ1であって、前記モータハウジング2a内に冷媒とともに導入され、モータハウジング2aの下部側に滞留するオイル9を、モータハウジング2a内の冷媒と混合する混合手段18を設けたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンプレッサに関し、特に電動コンプレッサに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に示すように、コンプレッサハウジングと、コンプレッサハウジングに収納される電動モータ部と、コンプレッサハウジングに収納され、電動モータ部によって駆動され冷媒を吸入、圧縮、吐出する圧縮部と、電動モータ部の駆動を制御する駆動回路部と、からなる電動コンプレッサが知られている。
【0003】
また、この電動コンプレッサハウジング内には、コンプレッサハウジング内の潤滑を保つためにオイルが冷媒と共に注入されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−144603号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術は、エバポレータ等を介して体積の大きいハウジング内に冷媒が流入すると、ミスト状であった冷媒とオイルが比重の違いによって分離し、オイルがハウジング内の下部、特にモータハウジングの下部にオイルが溜まってしまうという課題があった。また、ハウジング内の潤滑を保つために、ハウジング内に注入するオイルの量を増やすことも考案されているが、ハウジング内の下部に溜まってしまうオイルの量が増えてしまい、課題を解決することができなかった。
【0006】
すなわち、オイルがハウジングの下部に滞留することによって、モータ部から発生する熱によりオイルの温度が上昇し、ハウジング内が高温になり冷媒が加熱され冷媒の体積が増えてしまうため、冷媒の吸入効率が悪くなってしまうという課題がある。
【0007】
そこで、本発明は、ハウジングの下部にオイルを滞留させることなく、冷媒の吸入効率の低下を防ぐことが出来る電動コンプレッサを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明請求項1記載に係る発明は、モータハウジング2a内にステータ3とこのステータ3の内側に巻回された複数個のコイル4とが収容されて回転駆動力を発生するモータ部5と、このモータ部5の駆動を制御するインバータ部6と、前記モータ部5の駆動力で回転ロータ7が回転し、モータ部5に導入された冷媒を圧縮する圧縮機構8と、を備えた電動コンプレッサ1であって、前記モータハウジング2a内に冷媒とともに導入され、モータハウジング2aの下部側に滞留するオイル9を、モータハウジング2a内の冷媒と混合する混合手段18を設けたことを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1記載の電動コンプレッサ1であって、前記混合手段18は、前記モータ部5が発生する回転駆動力で回転しモータハウジング2aの下部側に滞留するオイル9を上部側に掻き上げる掻き上げ手段19であり、該掻き上げ手段19は、モータハウジング2a内へ導入される冷媒の導入方向の上流側に設けられていることを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明は、請求項2記載の電動コンプレッサ1であって、前記掻き上げ手段19は、モータ部5のロータ16に設けられた羽部材21であることを特徴とする。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電動コンプレッサ1であって、前記モータ部5へ導入されて前記圧縮機構8へ導入される冷媒が通過する前記複数のコイル4間の通路を閉塞し、前記冷媒が導入される前記モータハウジング2a内の冷媒通過部分の断面積を低減させる閉塞手段24を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、モータハウジング内に冷媒とともに導入され、モータハウジングの下部側に滞留するオイルを、モータハウジング内の冷媒と混合する混合手段を設けたことにより、モータハウジングの下部に滞留するオイルと冷媒を混合するので、モータハウジングの下部にオイルを滞留させることなく、モータ部から発生する熱によりオイルの温度が上昇しないので冷媒の体積が増えず、冷媒の吸入効率の低下を防ぐことが出来る。
【0013】
また、本発明の混合手段は、モータ部が発生する回転駆動力で回転しモータハウジングの下部側に滞留するオイルを上部側に掻き上げる掻き上げ手段であるので、掻き上げ手段がモータハウジング内へ導入される冷媒の導入方向の上流側に設けられることにより、モータ部から発生する熱によりオイルの温度が上昇しないので冷媒の体積が増えず、冷媒の吸入孔率の低下をより防ぐことができる。
【0014】
さらに、モータ部へ導入されて圧縮機構へ導入される冷媒が通過する複数のコイル間の通路を閉塞し、冷媒が導入されるモータハウジング内の冷媒通過部分の断面積を低減させる閉塞手段を有することにより、冷媒のモータハウジング内への流入速度を低下させずに圧縮機構に冷媒を導入することができるので、モータハウジングの下部にオイルを滞留させることがなく、モータ部から発生する熱によりオイルの温度が上昇しないので冷媒の体積が増えず、冷媒の吸入効率の低下をさらに防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の電動コンプレッサの断面図。
【図2】(a)本発明の要部拡大斜視図、(b)本発明の概略断面図。
【図3】(a)実施例2に係る要部拡大斜視図、(b)実施例2に係る概略断面図。
【図4】(a)実施例3に係る要部拡大斜視図、(b)実施例3に係る概略断面図。
【図5】(a)実施例4に係る要部拡大斜視図、(b)実施例4に係る概略断面図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0017】
<実施例1>
図1及び図2を用いて実施例1に係る電動コンプレッサを説明する。
【0018】
図1に示すように、本実施例の電動コンプレッサ1は、モータハウジング2a内にステータ3とこのステータ3の内側に巻回された複数個のコイル4とが収容されて回転駆動力を発生するモータ部5と、このモータ部5の駆動を制御するインバータ部6と、モータ部5の駆動力で回転ロータ7が回転し、モータ部5に導入された冷媒を圧縮する圧縮機構8と、からなっている。この電動コンプレッサ1内には、圧縮機構8によって圧縮する冷媒と共に、電動コンプレッサ1内の潤滑性を保つためにオイル9が封入されている。
【0019】
そして、本実施例の電動コンプレッサ1は、モータハウジング2a内に冷媒とともに導入され、モータハウジング2aの下部側に滞留するオイル9を、モータハウジング2a内の冷媒と混合する混合手段18を設けている。
【0020】
図1に示すように電動コンプレッサ1は、円筒状のハウジング2を有しており、このハウジング2は、モータ部5を収容するモータハウジング2aと、圧縮機構8を収容するリヤハウジング2bと、モータハウジング2aとリヤハウジング2bとの間に狭持されモータハウジング2aの一端側を閉塞するように固定されるミドルハウジング2cと、モータハウジング2aの他端側を閉塞するように連結されるキャップ2dとからなっている。このハウジング2は、モータハウジング2aの一端側を閉塞するようにミドルハウジング2cが連結されており、モータハウジング2aの他端側にキャップ2dが連結されている。キャップ2dとモータハウジング2a、モータハウジング2aとミドルハウジング2c、ミドルハウジング2cとリヤハウジング2bは、それぞれ図示しないボルト等によって密閉して固定されている。
【0021】
モータハウジング2aの外周には図示しない冷凍サイクルを介して電動コンプレッサ1に冷媒を吸入する吸入口10が設けられ、モータハウジング2aの端部には、後述するモータ部5の駆動を制御するインバータ部6が形成されている。
【0022】
モータハウジング2aと連結されるリヤハウジング2bに収容される圧縮機構8は、駆動軸12と一体に形成されて回転する回転ロータ7と、回転ロータ7を収容する筒状のシリンダブロック13と、シリンダブロック13の両端部に固定される一対のサイドブロック14とからなっている。
【0023】
キャップ2dと連結されるモータハウジング2aとミドルハウジング2cから形成される空間には、電動コンプレッサ1の駆動源となるモータ部5が回転自在に収容されており、インバータ部6の制御によりモータ部5に電流を流すことでモータ部5に回転駆動力を発生させている。
【0024】
モータハウジング2a内に収容されるモータ部5は、モータハウジング2aの中心部に配置され連結部15を介して駆動軸12と一体に固定されて駆動軸12を回転させる円柱状のロータ16と、モータハウジング2aの内壁とロータ16の外周面との間に配置されてロータ16を回転させるステータ3とからなっている。
【0025】
ステータ3の内側には、内径方向に複数突出するティース部17を有しており、ティース部17にはコイル4が巻回されている。このコイル4に電流を流すことにより磁力を発生させロータ16を回転駆動させている。
【0026】
また、複数のコイル4間には、閉塞手段24として熱硬化性の樹脂モールド体25が充填されている。複数のコイル4間を樹脂モールド体によって充填することにより、モータ部5へ導入される冷媒が通過するコイル4間の通路を閉塞し、冷媒が導入されるモータハウジング2a内の冷媒通過部分の断面積を低減している。
【0027】
図1、図2(a)及び(b)に示すように、本発明の電動コンプレッサ1では、モータハウジング2a内に流入する冷媒と電動コンプレッサ1内の潤滑性を確保するオイル9とを混合させる混合手段18として、掻き上げ手段19をロータ16の端面に設けている。
【0028】
この掻き上げ手段19として、ロータ16のキャップ2d側の端面には、マグネット飛び出し防止板20が固定されており、マグネット飛び出し防止板20には羽部材21が設けられている。この羽部材21は、長方形状でマグネット飛び出し防止板20から所定の角度で突出し、周方向に均等に(本実施例では4枚)配置されている。ロータ16が回転することにより、羽部材21がモータハウジング2a内の下部に滞留するオイル9と冷媒を混合している。
【0029】
次に、本発明の電動コンプレッサ1の動作について説明する。
【0030】
本発明が適用された実施例の電動コンプレッサ1は、インバータ部6の制御によってモータ部5に電流が流れ、ティース部17に巻き掛けられたコイル4によってティース部17の周囲に磁力が発生する。ティース部17の周囲に発生した磁力によりロータ16が回転駆動する。
【0031】
ロータ16が回転することにより、ロータ16の端面に固定されているマグネット飛び出し防止板20も回転し、マグネット飛び出し防止板20に設けられている羽部材21によって、オイル9がモータハウジング2a内にはね上げられ、はね上げられたオイル9はモータハウジング2a内の冷媒と混ざり合い、混合される。
【0032】
オイル9と混合された冷媒は、ステータ3の外周とモータハウジング2aの内周面との間と、ステータ3の内周とロータ16の外周との間と、を通り、リヤハウジング2bのサイドブロック14を介してシリンダブロック13と回転ロータ7との間に導入され、圧縮機構8のベーン22によって冷媒を圧縮する。圧縮された冷媒は、吐出室23に吐出され、図示しない冷凍サイクルに流入している。
【0033】
本発明は、モータハウジング内に冷媒とともに導入され、モータハウジングの下部側に滞留するオイルを、モータハウジング内の冷媒と混合する混合手段を設けたことにより、モータハウジングの下部に滞留するオイルと冷媒を混合するので、モータハウジングの下部にオイルを滞留させることなく、モータ部から発生する熱によりオイルの温度が上昇しないので冷媒の体積が増えず、冷媒の吸入効率の低下を防ぐことが出来る。
【0034】
また、本実施例の混合手段は、モータ部が発生する回転駆動力で回転しモータハウジングの下部側に滞留するオイルを上部側に掻き上げる掻き上げ手段であるので、掻き上げ手段がモータハウジング内へ導入される冷媒の導入方向の上流側に設けられることにより、モータハウジング内で冷媒とオイルが混合する空間を十分に確保することができモータハウジング内の潤滑性を確保することができる。加えて、モータハウジング内に滞留するオイルを掻き上げ手段によって掻き上げるため、モータハウジング内にオイルが滞留しないので、モータ部から発生する熱によりオイルの温度が上昇しないので冷媒の体積が増えず、冷媒の吸入孔率の低下をより防ぐことができる。
【0035】
さらに、モータ部へ導入されて圧縮機構へ導入される冷媒が通過する複数のコイル間の通路を閉塞し、冷媒が導入されるモータハウジング内の冷媒通過部分の断面積を低減させる閉塞手段を有することにより、冷媒のモータハウジング内への流入速度を低下させずに圧縮機構に冷媒を導入することができるので、モータハウジングの下部にオイルを滞留させることがなく、冷媒の吸入効率の低下をさらに防ぐことができる。
【0036】
また、本発明の掻き上げ手段によって、モータハウジングの下部に滞留するオイルと冷媒を混合することにより、電動コンプレッサ内にオイルを効果的に循環させることができ、電動コンプレッサ内の潤滑性も確保することができる。
【0037】
なお、本発明の羽部材21は、1枚でも良く、複数であっても良いがオイル9と冷媒を効率的に混合するために複数枚の羽部材21を設けることが好ましい。また、羽部材21の形状は、長方形状以外でも良く、例えば半円形状であっても良い。すなわち、モータハウジング内の下部に滞留するオイルと冷媒を混合することができる形状であれば良い。
【0038】
<実施例2>
図3を用いて実施例2に係る電動コンプレッサを説明する。なお、第1実施例と同じ構成については説明を省略する。
【0039】
本実施例の掻き上げ手段19では、図3(a)に示すように、ロータ16の軸方向に突出するように段差部30を設け、この段差部30から径方向に延伸したマグネット飛び出し防止板31をロータ16の冷媒上流側端面に連結している。このマグネット飛び出し防止板31には、実施例1と同様に掻き上げ手段19としての羽部材21がモータハウジング2a内へ導入される冷媒の導入方向の上流側端面33に設けられている。
【0040】
このように、ロータ16の径よりもマグネット飛び出し防止板31の径が大きくなるので、ロータ16が回転することによって、マグネット飛び出し防止板31がロータ16と共に回転してマグネット飛び出し防止板31の羽部材21がモータハウジング2aの下部に滞留するオイル9をより下方のオイル9まで掻き上げ、冷媒とオイル9を混合することができる。また、マグネット飛び出し防止板31に段差部30を設けることで、コイル4やステータ3に緩衝することなく、マグネット飛び出し防止板31の径を設定することができる。
【0041】
なお、本実施例の羽部材21は、マグネット飛び出し防止板31の冷媒の導入方向の上流側端面33に設けているが、マグネット飛び出し防止板31の裏面側、すなわち、マグネット飛び出し防止板31の冷媒の導入方向の下流側端面34に羽部材21を設けても良い。
【0042】
<実施例3>
図4を用いて実施例3に係る電動コンプレッサを説明する。なお、上記実施例と同じ構成については説明を省略する。
【0043】
本実施例の掻き上げ手段19では、図4(a)に示すように、駆動軸12に混合板40を設け、この混合板40の冷媒の導入方向の上流側端面41に羽部材21を設けている。混合板40は、周方向に羽部材21が設けられる円板部42と駆動軸12に固定される固定部43とからなっている。
【0044】
駆動軸12に固定された混合板40が回転して、混合板40に設けられた羽部材21がモータハウジング2aの下部に滞留するオイル9を掻き上げ、冷媒とオイル9を混合することができる。
【0045】
また、ロータ16と混合板40を別部材として設けることにより、コイル4やステータ3と緩衝しないので、混合板40の径の大きさを適宜変更することができる。
【0046】
本実施例においても、混合板40の冷媒導入方向の下流側端面44に羽部材21を設けても良い。
【0047】
<実施例4>
図5を用いて実施例4に係る電動コンプレッサを説明する。なお、上記実施例と同じ構成については説明を省略する。
【0048】
図5(a)に示すように、駆動軸12に混合部50を設けている。この混合部50は、駆動軸に固定され駆動軸12と一体に回転する円筒部51と、円筒部51から周方向に放射状に複数本突出する混合棒部52と、からなっている。混合棒部52は、隣り合う混合棒部52と互い違いに設けられ、駆動軸12の回転と共に回転することにより、モータハウジング2a内の下部に滞留するオイル9と冷媒を混合している。
【0049】
本実施例のような混合部50を設けることによって、モータハウジング2aの下部に滞留するオイル9を掻き上げ、冷媒とオイル9を混合することができ、かつ、モータハウジング2a内に流入する冷媒の流れを邪魔することなく、冷媒を圧縮機構8に流入することができる。
【0050】
また、本実施例の混合棒部52は、円柱状に形成されているが他の形状であっても良い。すなわち、多角形状や楕円形状であっても、オイルと冷媒を混合することができればどのような形状であっても良い。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明は、電動コンプレッサ及び冷媒と共に潤滑油を封入している圧縮機に利用することができる。
【符号の説明】
【0052】
1 電動コンプレッサ
2 モータハウジング
3 ステータ
4 コイル
5 モータ部
6 インバータ部
7 回転ロータ
8 圧縮機構
9 オイル
18 混合手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータハウジング(2)内にステータ(3)とこのステータ(3)の内側に巻回された複数個のコイル(4)とが収容されて回転駆動力を発生するモータ部(5)と、
このモータ部(5)の駆動を制御するインバータ部(6)と、
前記モータ部(5)の駆動力で回転ロータ(7)が回転し、モータ部(5)に導入された冷媒を圧縮する圧縮機構(8)と、
を備えた電動コンプレッサ(1)であって、
前記モータハウジング(2)内に冷媒とともに導入され、モータハウジング(2)の下部側に滞留するオイル(9)を、モータハウジング(2)内の冷媒と混合する混合手段(18)を設けたことを特徴とする電動コンプレッサ(1)。
【請求項2】
請求項1記載の電動コンプレッサ(1)であって、
前記混合手段(18)は、前記モータ部(5)が発生する回転駆動力で回転しモータハウジング(2)の下部側に滞留するオイル(9)を上部側に掻き上げる掻き上げ手段(19)であり、該掻き上げ手段(19)は、モータハウジング(2)内へ導入される冷媒の導入方向の上流側に設けられていることを特徴とする電動コンプレッサ(1)。
【請求項3】
請求項2記載の電動コンプレッサ(1)であって、
前記掻き上げ手段(19)は、モータ部(5)のロータ(16)に設けられた羽部材(21)であることを特徴とする電動コンプレッサ(1)。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の電動コンプレッサ(1)であって、
前記モータ部(5)へ導入されて前記圧縮機構(8)へ導入される冷媒が通過する前記複数のコイル(4)間の通路を閉塞し、前記冷媒が導入される前記モータハウジング(2)内の冷媒通過部分の断面積を低減させる閉塞手段(24)を有することを特徴とする電動コンプレッサ(1)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−15113(P2013−15113A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−149787(P2011−149787)
【出願日】平成23年7月6日(2011.7.6)
【出願人】(000004765)カルソニックカンセイ株式会社 (3,404)
【Fターム(参考)】