説明

電動式フロス装置および関連する使用方法

細長い本体(12)、及び細長い本体(12)の端部(14)に固定された取替え可能なフロスヘッド(18)を備える電動式フロス装置(10)が提供される。フロスヘッド(18)は、使用者の歯の表面に亘って所定長さのフロス材料(134)を回転又はアーチ状に振動させる。電池式モータ(48)は、振動するように往復動する駆動機構(50)を駆動する。駆動機構(50)は、アーチ状又は回転動作で振動するディスク(100)に結合される。ディスク(100)は実質的に60度の円弧を描いて振動する。2本の歯(128a、128b)の間に延在す所定長さのフロス(134)を具備する取り外し可能且つ取替え可能なフロスヘッド(18)は、ディスク(100)に取り外し可能に結合される。歯磨き粉ホルダ(136)もフロスヘッド(18)の一部を構成することが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は口腔衛生に関し、より詳細には歯にフロスをかける電動器具に関する。
【背景技術】
【0002】
適切な口腔衛生を実施する重要性は十分立証されてきた。これに関して、個人の歯の周り、及びその間から歯垢および残骸を頻繁的および体系的に取り除くことは非常に有利である。歯の間とその周りから残骸と歯垢を定期的に取り除くことができないことにより、虫歯、歯肉炎等を含む歯の疾病につながる可能性が高い。
【0003】
従来のフロスは、しばしば、自分の手を口に当てる必要がある。これにより、細菌が広がる可能性が大きいことにより疾病につながることがある。従来のフロスの別の欠点は、使用されたデンタルフロスをごみ容器又は他の適当な位置で適切に廃棄しなければならない。使用されたデンタルフロスの可撓性の所定の性質により、使用者が廃棄しようと所望する位置にデンタルフロスの使用部片を廃棄することはしばしば難しい。歯にフロスをかける従来の手動方法は、口の所望の位置にデンタルフロス部片を操作することが難しいので、面倒である。小さな歯を有する個人は、手動方法を使用してフロスをかけるのが特に難しい。従来のフロスがけの別の問題は、互いにしっかり締め付けられた歯の間にフロスを嵌めることが難しいということである。2本の隣接する歯の間に嵌めるようにデンタルフロス部片を適切に配置することはしばしば、かなりの時間、力および労力を必要とする。従来のフロスの別の欠点は、歯肉溝、すなわち歯の間の歯肉線は一般に洗浄されたり、残骸がこすり落とされたりしないということである。
【0004】
したがって、手を口から外して保持しながら使用することが簡単であり、隣接する緊密な歯の間にフロス部片をより簡単に嵌めることが可能であり、歯肉溝を洗浄することが可能であるフロス装置に対する要求がある。
【0005】
電動式歯ブラシが知られている。商業市場は、ここ数年にわたって多くの異なるタイプの電動式歯ブラシの導入が行われてきた。技術の傾向は、歯ブラシの毛およびヘッド内で電動動作を達成するより複雑で高価な非商業的な可能な方法に向かっている。関連する4つの従来技術文献は、歯ブラシヘッドの毛の円形部に連結された細長い軸を振動又は回転させるように、歯ブラシのハンドル内の電池がハンドル内のモータに動力を供給する電動式歯ブラシを開示している。これら米国特許はそれぞれ全体を、本明細書に参照として援用する。細長い軸の振動により、複数の毛が取り付けられたヘッドの円形部が振動する(例えば、特許文献1乃至4参照)。
【特許文献1】米国特許第6,000,083号明細書
【特許文献2】米国特許第6,178,579号明細書
【特許文献3】米国特許第6,189,693号明細書
【特許文献4】米国特許第6,360,395号明細書
【0006】
電動式フロス装置も知られている。例えば、別の従来技術文献は、歯の間および歯の周りから残骸を取り除く電動式フロス装置を開示している。電動式フロス装置は、器具の本体に脱着可能に連結されたフロス器具を有する。フロス器具は、その間にフロス部片が延在する1対の歯を有する。作動されると、モータはフロス器具を往復動させる出力軸を往復動させる。このような装置の1つの欠点は、デンタルフロス部片のこのような直線的な往復移動は歯から食物粒子などの残骸を適切に洗浄しないことである。フロスの部片又は長さは歯にわたって掃除せず、代わりに歯の非常に小さな領域に対してこするだけである(例えば、特許文献5参照)。
【特許文献5】米国特許第5,411,041号明細書
【0007】
電池式手持ち器具の端部のヘッドを変えることによって、動力駆動歯ブラシを動力駆動フロス装置に転用することがさらによく知られている。例えば、また別の従来技術文献は、電動式歯ブラシ用脱着可能フロス装置を開示している。ハンドルアセンブリ内の駆動軸は往復動して、フロス装置ヘッドを往復動させる。また、デンタルフロス部片のこのような直線的な往復移動は、デンタルフロス部片のこのような直線的な往復移動は歯から食物粒子などの残骸を適切に洗浄しない。さらにまた別の従来技術文献は、動力駆動フロス装置に転用することができる別の動力駆動歯ブラシを開示している(例えば、特許文献6及び7参照)。
【特許文献6】米国特許第5,762,078号明細書
【特許文献7】米国特許第6,047,711号明細書
【0008】
知られている電動式フロス装置の別の固有の欠点は、歯の表面からバイオフィルムを適切に取り除かないということである。バイオフィルムは、共同微生物のよく組織化された群生である。歯の表面上に形成される1つの一般に知られているバイオフィルムは、歯垢と呼ばれる。バイオフィルムは、ブラシ又は他の機械的な研磨材料で拭き、その基質への付着を崩壊させることによって簡単に破壊することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、歯の表面からバイオフィルムを適切に取り除き、定期的なフロスがけを促進し、使用するのが簡単な電動フロス装置の必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、対向する第1と第2の端部を有する細長い本体を具備する電動式フロス装置を備える。取替可能なフロス装置ヘッドは、錠止機構で本体の第1の端部に取り外し可能に固定される。電源装置は細長い本体の中空部に配置される。使用者が本体の外部に配置されたスイッチを移動させると、電源装置はフロス装置ヘッドを付勢する。電源装置の作動により、駆動機構が所定周波数で回転又はアーチ状動作でフロス装置ヘッドを振動させる。周波数は2800周期/分が好ましいが、別の他の所望の周波数であってもよい。フロス装置ヘッドのこのような回転振動により、所定長さのフロス材料が円弧を描いて振動して回転する。好ましい一実施形態では、この円弧は30から90度の間であり、60度であることが好ましい。
【0011】
細長い本体は、そこを通して延在する長手軸線を有するハンドル部と、フロス装置ヘッドを含む前部と、を有し、前部はハンドル部から取り外し可能である。前部は、長手軸線を有するネック部と、フロス装置ヘッドが取り外し可能に固定される端部と、を備える。電源装置は、細長い本体のハンドル部内にモータと電池を備える。モータは、フロス装置ヘッドの2本の間隔を置いて配置された歯の間に延在する所定長さ又は部片の可撓性フロス材料を振動させるように、フロス装置ヘッドに動作可能に連結又は結合される。モータは、細長い本体のハンドル部の長手軸線と同軸な関係にある長手軸線を有する。
【0012】
ハンドル部は単純なギアアセンブリを更に備える。ギアアセンブリは、モータの出力軸によって駆動されるピニオンギアと、ピニオンギアに動作可能に結合されたクラウンギアと、を備える。モータの出力軸は、クラウンギアを回転させるピニオンギアを回転させる。1対のリンクを含むリンクアセンブリは、本体のハンドル部内部でギアアセンブリに動作可能に結合される。リンクアセンブリは、クラウンギアの回転により、所定周波数で直線方向に振動する、互いに結合された1対のリンクを備える。
【0013】
本体はユニットの操作を可能にするスイッチを更に備える。スイッチは作動装置ボタンと金属接触部を備える。スイッチは、成形された作動装置ボタンを下に押すことによって、及び/又はボタンを「オフ」位置から「オン」位置まで前側にスライドさせることによって手動で押される。金属接触プレートは成形された作動装置ボタンに固定され、「オン」位置に前側に移動されると、従来の瞬間スイッチと同様に、モータハウジングに接触し、回路が終了する。電動式フロス装置は、その後、ボタンが本体の後端部に向かってオフ位置までスライドして戻るまで連続して作動し、スイッチの金属接触部は金属モータハウジングから係合解除され、それによって回路が遮断される。
【0014】
咬合パッドが細長い本体の第1の端部に固定される。咬合パッドにより、使用者は電動式フロス装置の端部を快適に下に噛むことが可能になって、隣接する歯の間の所定長さのフロス材料をより効果的に押すことができる。
【0015】
取替可能なフロス装置ヘッドは、細長い本体の第1又は前端部に取り外し可能に連結された基部を有する。本発明の好ましい一実施形態では、基部は第1の平面に普通配置された円形ディスクを備える。しかし、基部の他の構造を本発明により利用することもできる。当業界で知られているような、部片又は長さの可撓性フロス材料が間に延在する1対の間隔を置いて配置された歯を備えるヨークが、フロス装置ヘッドの基部から上向きに延在する。
【0016】
作動の際、電動式フロス装置の電源装置は、フロス装置の本体の端部で駆動ディスクを振動させる。駆動ディスクは、電動式フロス装置の本体の端部に実質的に垂直な軸線周りに振動するように回転する。
【0017】
本発明の好ましい一実施形態では、フロス装置ヘッドは、実質的に切頭円錐形状をしており、ヨークの歯の間に配置された可撓性歯磨き粉ホルダを備える。歯磨き粉ホルダの他の構造を使用し、所望に応じて、フロス装置ヘッド内に組み込むこともできる。
【0018】
フロス装置ヘッドのヨークの歯は、フロス装置ヘッドの基部から上向きに延在し、第2の平面に配置されている。好ましい一実施形態では、この第2の平面は90度以外の角度、好ましくは77度でフロス装置ヘッドの基部によって画定された第1の平面と交差する。取替可能なフロス装置ヘッドの歯の位置と構造により、歯の間に延在する所定長さのフロス材料が振動に加えて、歯に亘って前後に平行移動し、それにより、歯の表面上での洗浄動作がより良好になる。
【0019】
使用にあたって、本発明の電動式フロス装置がスイッチにより作動されると、モータ、ギアアセンブリ、リンクアセンブリ及び駆動部材により、駆動ディスクはアーチ状又は回転するように振動し、それによって同じようにフロスヘッドを振動させる。フロスヘッドがアーチ状に振動し続ける間に、使用者は2本の歯の間の所定長さのフロス材料を押す。フロスヘッドの回転振動により、互いに近いか又はしっかり嵌合する歯の間に所定長さのフロス材料を嵌めることがより簡単になる。所定長さのフロス材料が歯の間に配置されると、フロスヘッドの振動により、所定長さのフロス材料が各振動周期中に第1の歯の前部と第2の歯の後部の周りを、その後、第1の歯の後部と第2の歯の前部の周りを包む。所定長さのフロス材料をこのように回転振動させることにより、以前に可能であったより歯の表面が十分に洗浄される。
【0020】
所望に応じて、振動するフロス材料によって歯垢とバイオフィルムを同時にフロスしながら、歯磨き粉とフロス材料によって歯が洗浄されるように、電動式フロス装置を作動させる前に、フロス装置ヘッドに固定された歯磨き粉ホルダに歯磨き粉を挿入することができる。
【0021】
本発明の1つの利点は、フロスヘッドの回転振動動作により、所定長さのフロス材料がぎっしりとした歯の間により簡単に嵌まる。
【0022】
本発明の別の利点は、ぎっしりとした歯の間へのフロス材料の挿入を簡単にするのを助けるように、歯磨き粉を利用することができることである。
【0023】
本発明の別の利点は、フロス装置ヘッドを迅速且つ簡単に交換することができ、使用したヘッドを廃棄することができることである。
【0024】
本発明のさらに別の利点は、隣接する歯の前部と後部を両方とも、フロスヘッドのアーチ状振動動作により徹底的に洗浄し、歯垢とバイオフィルムをフロスがけすることができることである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
図面、特に図1を参照すると、フロスがけを促進し、簡単にする電動式フロス装置10が図示されている。電動式フロス装置10は、第1の端部14と第2の端部16を具備する細長い本体12と、錠止機構20で本体12の第1の端部14に取り外し可能に固定された取り外し可能/取替可能な使い捨てフロスヘッド18と、を備える。本体12の1つの構造が図示され、説明されているが、電動式フロス装置10を多くの異なる構造又は形式の本体で使用することもできる。
【0026】
図1に最も良く示されるように、本体12はハンドル部22と、ハンドル部22から取り外し可能な前部24と、を備える。前部24は、端部25と、ハンドル部22と端部25の間に延在する中間又はネック部26と、を備える。部22、24、25及び/又は26はいずれも中空内部を有することができる。ハンドル部22は、本体12の前部24に固定されたカラー31の内側表面29上の少なくとも1つの突起(図示せず)とのハンドル部22に固定されたコネクタ28(図2に示されている)の係合により、ネック部26に取り外し可能に連結されている。図2を参照されたい。コネクタ28は、本体12の前部24に固定されたカラー31と噛み合い、互いに係止するようになっている。前部24は、当業界で知られるように、前部24を把持し、引っ張りながら捩ることによって、使用者がハンドル部22を取り外すことができる。しかし、ハンドル部22は、所望に応じて、前部24と一体であってもよい。図1によく示すように、ハンドル部22は長手軸線30を有し、同様に、ネック部26は長手軸線32を有する。長手軸線30、32は同一直線状であることが好ましいが、所望に応じて、偏倚していてもよい。本発明によれば、ハンドル部22と前部24を結合する何れか他の手段を使用することもできる。
【0027】
図2に最もよく示されるように、コネクタ28と共に、ハンドル部22の中空内部40を画定する、ハンドル部22は前部ハウジング部片34、後部ハウジング部片36、及びキャップ又は電池ドア38を具備するハウジング33を備える。図3と4を参照されたい。ハンドル部22の1つの構造を図示し、説明したが、本発明から逸脱することなく他の構造のハンドル部を利用することもできる。例えば、ハンドル部は異なる位置で更なる部片を備えることができる。
【0028】
図2、図3及び図4に最も良く示されるように、前部電池端子又は接触部44A、44Bと共通の後部電池端子又は接触部46の間に周知の方法で取り付けられた1対の電池42がハンドル部22の中空内部40にある。前部電池端子又は接触部44A、44Bは、ハンドル部22のハウジング部片34、36の1つに固定されており、後部電池端子又は接触部46はキャップ38に固定される。電池はAAサイズの電池であることが好ましいが、何れのサイズの電池又は単一の電池であってもよい。同様に、少なくとも1つの電池を定位置に固定するのに何れか他の装置を使用することもできる。新しい電池を設置するため、電池ドア又はキャップ38が圧迫又は押され、ハンドル部22の端部からスライドする。1つ又は複数の新しい電池は、その後、挿入され、その後、キャップ38が定位置に素早く戻る。電池の端子端部は、その後、前部と後部電池端子又は接触点と接触する。
【0029】
本体12のハンドル部22の中空内部40も図示する固定位置に取り付けられたモータ48を格納する。モータ48は、ハウジング49と、モータ48が作動すると軸52周りで回転する出力軸50と、を有する。
【0030】
図2に最も良く示されるように、モータ48は使用者が「オフ」位置から「オン」位置まで前側に互いに固定された、モールド成形ボタン54、及び金属接触プレート55を含むスイッチ51を手動で移動させることによって作動される。スイッチ51がその前側の「オン」位置にある場合、スイッチ51の接触プレート55は金属モータハウジング49を押す、又はこれに接触し、それによって電池接触点44Bとモータハウジング49の間に延在するワイヤ5、及び電池接触点44Aと金属接触プレート55の間に延在するワイヤ6によって形成される回路が終了する。電動式フロス装置10はその後、スイッチ51が本体12の第1の端部に向かってその「オフ」位置に後ろ向きに移動され、金属接触プレート55がモータハウジング49から係脱するまで動作する。
【0031】
図3と図4に最も良く示されるように、モータ48の出力軸50の回転はピニオンギア60とクラウンギア62を含むギアアセンブリ59に動作可能に結合される。ピニオンギア60はモータ48の出力軸50に取り付けられており、クラウンギア62と係合される。モータ48の出力軸50の回転により、ピニオンギア60は軸52の周りに回転する。図3を参照されたい。ピニオンギア60の回転により、クラウンギア62はピニオンギア60がその周りで回転する軸線52に実質的に垂直な軸線64の周りで回転する。
【0032】
リンクアセンブリ65は、ギアアセンブリ59に動作可能に結合又は連結される。リンクアセンブリ65は第1のリンク66と、第2のリンク70と、を備える。第1のリンク66はファスナ68でクラウンギア62に固定され、軸線64から偏倚しており、それによってクラウンギア62の回転により第1のリンク66の直線的な振動動作が生じる。第2のリンク70はファスナ72でリンク66に固定される。リンク70は図3と図4に最も良く示すように、コネクタ28を通過する。図2に最も良く示されるように、第2のリンク70はその前端部76に留め金74を有する。留め金74は、本体12の前部24が本体12のハンドル部22に固定されると、駆動部材80内の容器78と係合するように構成される。本体12のハンドル部22のリンクアセンブリ65との本体12の前部24に配置された駆動部材80のこのような係合により、リンクアセンブリ65からの駆動部材80までの直線的な振動移動が行われ、その後、以下に説明するように、回転又はアーチ状にフロス装置ヘッド18を振動させる。
【0033】
本体12の前部24は、駆動部材80が中に配置された中空内部84、及びリンク86を画定するように互いに結合された上部ハウジング部片81と、下部ハウジング部片82と、を具備するハウジング79を備える。駆動部材80は、容器78がそれに向かって配置される第1の端部88と、第2の端部90とを有する。リンク86は駆動部材80に固定され、駆動部材80から前側に延在する。リンク86は直線ではなく、一方側に湾曲している。リンク86は、ピン98がその中を通過する孔96が形成された前端部94を具備する。ピン98は、軸線102に対してピン98の偏倚位置により、垂直軸線102周りにアーチ状に又は回転するように振動する駆動ディスク100にリンク86を固定する。
【0034】
振動する駆動ディスク100は、以下に説明する方法でフロスヘッド18の一部を受けるように構成される容器104をその中心に具備する。容器104は四角形の形状をしているが、所望に応じて他の形状構成をしていてもよい。ガイドピン106は、下部ハウジング部片82に固定され、そこから上向きに延在する。ガイドピン106は、フロスヘッドを適切に位置決めするように働く。図2に最も良く示されるように、ネック部の上部ハウジング部片81には、ガイドピン106がそこを貫通して延在する開口108が中に形成される。ガイドピン106は、駆動ディスク100内の容器104を通じて、及び本体のネック部の上部ハウジング部片80内の開口108を通じて、ネック部の下部ハウジング部片82から上向きに延在する。ガイドピン106は、以下に説明する方法でフロスヘッド18に動作可能に連結又は結合される。
【0035】
図8に最も良く示されるように、フロスヘッド18は、円形ディスク111と四角形の断面構造を有する突起112を含む基部110を備える。突起112は、駆動ディスク100の容器104にぴったり且つしっかり嵌合するように構成される。この突起112は、ガイドピン106をそこを通じて受けるガイド114を具備する。ガイドピン106とフロスヘッド18の基部110のガイド114の間、及びフロスヘッド18の基部110の突起112と駆動ディスク100内の容器104の間がこのように噛み合うか/結合することにより、錠止機構20を錠止位置でフロスヘッド18を係止するのに使用する場合にフロスヘッド18が正確に配置される。図7に示すように、フロスヘッド18の基部110の円形ディスク111はディスク111の周面の周りに上向きに延在する縁部116を具備する。
【0036】
フロスヘッド18を電動式フロス装置10を使用することができる錠止位置に係止し、フロスヘッド18を電動式フロス装置10の本体12から分離させ、取り替えることができるように係合解除するように、錠止機構20が使用される。錠止機構20は、フロス装置10の本体12の端部24のスロット122内で、より詳細にはネックハウジング79の上部ハウジング部片91内でスライドするスライド可能な錠止部材120を備える。錠止部材120は、図3と図7に最も良く示すように、錠止部材120の前縁部に沿った錠止リップ124を具備する。錠止部材120は、錠止リップ124がフロスヘッド18の基部110の円形ディスク111の縁部に係合する前位置(図7の点線で示す)と、錠止リップ124がフロスヘッド18の基部110の円形ディスク111の後ろにある後位置(図7の実線で示す)の間でスライドする。前部の錠止位置にある場合、錠止部材120によりフロスヘッド18が電動式フロス装置10の細長い本体12から取り除かれるか又は分離されるのを防ぐ。後部の非錠止位置にある場合、錠止部材120によりフロスヘッド18を電動式フロス装置10の細長い本体12から取り除くか又は分離することが可能になる。錠止機構20の1つの構造を図示し、説明したが、本発明から逸脱することなく電動式フロス装置10の本体12にフロスヘッド18を固定するために、他の構造の錠止機構を利用することもできる。
【0037】
図6Aと図6Bに最も良く示されるように、フロスヘッド18は基部から上向きに延在し、及びそれぞれ端部130A、130Bに終端する1対の間隔を置いて配置された歯128A、128Bを有するヨーク126を更に備える。端部130A、130Bにはそれぞれ、所定長さの可撓性フロス材料134が自身中を通る孔(図示せず)が形成される。所定長さのフロス材料134の端部は結合されるか、あるいは何れか周知の方法で歯128A、128Bに固定される。好ましい一実施形態では、フロス材料の端部は歯の外側端部130A、130B内に成形される。図5と図7に示すように、歯128A、128Bは一方側に僅かに湾曲しており、それによって所定長さのフロス材料134はフロス装置ヘッド18がアーチ状にその周りで振動する軸線102を通過しない。図5に示すように、フロス装置ヘッド18、より詳細には歯は、30度から75度の間の円弧を描いて前後に振動することが好ましい。好ましい一実施形態では、歯は60度の円弧を描いて前後に振動することが好ましい。歯128A、128Bの偏倚位置により、所定長さのフロス材料134は歯に亘って前後に平行移動し、図6Aと図6Bに示す方法で振動することが可能になる。図7に最も良く示されるように、フロス装置ヘッドの歯は、90度以外の角度で、好ましくは約77度で第1の平面P1と交差する第2の平面P2を画定する。歯の1つの構成を図示し、説明したが、フロス装置ヘッドの歯により他の形状又は構造を想定することもできる。
【0038】
フロス装置ヘッド18が振動するように回転する速度は、所望に応じて変更することができる。フロス装置ヘッド18は、2000から3000周期/分の周波数で円弧を描いて前後に振動することが好ましい。好ましい一実施形態では、歯は2800周期/分の周波数で振動する。周期は、図6Aに示す第1の端部位置から図6Bに示す第2の端部位置の間の、また第1の端部位置に戻る歯の移動により画定される。
【0039】
好ましい一実施形態では、フロス装置ヘッド18は、実質的に切頭円錐形状を有するカップ形の歯磨き粉ホルダ136を備える。図3に示すように、歯磨き粉ホルダ136は底壁面138と、上縁部141を有する側壁面140と、を有する。しかし、所望に応じて、他の形状及び構造を利用することもできる。歯磨き粉ホルダ136は、食用ラテックス又はポリウレタン、又は他の軟らかい可撓性プラスチック材料で作ることが好ましい。また、カップ形歯磨き粉ホルダは、フロスがけ過程の使用中のブラシがけ動作を促進するように、ホルダの外縁部に波形突起を有することができることが想定される。
【0040】
図6Aと図6Bに示すように、使用に際して、所定長さのフロス材料134は2本の隣接する歯、第1の歯142と第2の歯144の間で押し付けられる。第1の歯142は、前部146と後部148を有する。同様に、第2の歯144は前部150と後部152を有する。フロスヘッド18は図6Aに示す第1の端部位置にある場合、所定長さのフロス材料134は、第1の歯142の前部146と第2の歯144の後部152の周りを包み、これらに接触する。同様に、フロスヘッド18が図6Bに示す第2の端部位置にある場合、所定長さのフロス材料134は第2の歯144の前部150および第1の歯142の後部148の周りを包み、これらに接触する。
【0041】
使用に際して、操作者は電動式フロス装置10のハンドル部22を把持し、その後、フロス装置ヘッド18に向かって上向きにボタン54を押す。ボタン54の移動によりモータ48を作動させ、それによって所定の周波数で振動するようにフロスヘッド18を回転させる。使用者はその後、所定長さのフロス材料134を隣接する歯の間で押し、フロスヘッド18はアーチ状に振動している。咬合パッド135は、後部24の下側に、より詳細にはネック部の下部ハウジング部片82に固定される。使用者は、所定長さのフロス材料134を歯の間にてこ入れするように、咬合パッド135に噛み付くことができる。弧内でフロス装置ヘッドの歯を移動させる振動動作により、所定長さのフロス材料が第1の歯の前部および第1の歯に隣接する第2の歯の後部の周りを包み、これらに接触する。その後、同じ周期の一部として、所定長さのフロス材料は、第1の歯の後部と第2の前部の周りを包み、これらに接触する。
【0042】
所望に応じて、使用者は電動式フロス装置10を使用する前に、歯磨き粉(図示せず)を歯磨きホルダ136内に挿入することができる。歯磨き粉(図示せず)により、所定長さのフロス材料134は隣接する歯の間をより簡単に通過することができ、歯の付加的な洗浄を更に行う。
【0043】
添付の特許請求の範囲及びその等価物によって規定される、本発明の範囲を逸脱することなく、様々な変更及び変形を、上述した好ましい実施形態に加えることができることを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の電動式フロス装置の斜視図である。
【図2】図1の電動式フロス装置の分解図である。
【図3】図1の電動式フロス装置の側面図である。
【図4】図1の電動式フロス装置の一部断面上面図である。
【図5】図1の電動式フロス装置のフロスヘッドの上面図である。
【図6A】第1の端部位置に配置されたフロスヘッドの斜視図である。
【図6B】第2の端部位置に配置されたフロスヘッドの斜視図である。
【図7】定位置に係止され、第2の端部位置に配置されたフロスヘッドの側面図である。
【図8】電動式フロス装置の本体に固定されているフロスヘッドの斜視図である。
【符号の説明】
【0045】
5 ワイヤ
10 電動式フロス装置
12 本体
14 第1の端部
16 第2の端部
18 使い捨てフロスヘッド
20 錠止機構
22 ハンドル部
24 前部
25 端部
26 ネック部
28 コネクタ
31 カラー
33 ハウジング
34 前部ハウジング部片
36 後部ハウジング部片
38 キャップ又は電池ドア
40 中空内部
44A 前部電池端子又は接触部
44B 前部電池端子又は接触部
46 後部電池端子又は接触部
48 モータ
49 ハウジング
50 出力軸
51 スイッチ
52 軸線
54 ボタン
55 金属接触プレート
59 ギアアセンブリ
60 ピニオンギア
62 クラウンギア
64 軸線
65 リンクアセンブリ
66 第1のリンク
68 ファスナ
70 第2のリンク
72 ファスナ
74 留め金
79 ハウジング
80 駆動部材
81 上部ハウジング部片
82 下部ハウジング部片
84 中空内部
86 リンク
88 第1の端部
90 第2の端部
94 前端部
96 孔
98 ピン
100 駆動ディスク
104 レセプタクル
106 ガイドピン
108 開口
110 基部
111 円形ディスク
112 突起
114 ガイド
116 縁部
120 錠止部材
122 スロット
124 錠止リップ
126 ヨーク
128A 歯
128B 歯
130A 端部
130B 端部
134 可撓性フロス材料
135 咬合パッド
136 歯磨き粉ホルダ
138 底壁面
140 側壁面
141 上縁部
142 第1の歯
144 第2の歯
146 前部
148 後部
150 前部
152 後部
P1 第1の平面
P2 第2の平面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向する第1と第2の端部、及び中空部を有する細長い本体と、
前記細長い本体の前記中空部内に配置された電源装置と、
前記細長い本体の前記第1の端部に取り外し可能に連結された基部を有する取替え可能なフロス装置ヘッドと、
可撓性フロス材料の部片がその間に延在する、1対の間隔を置いて配置された歯を具備する、前記フロス装置ヘッドの前記基部から延在するヨークと、を備える電動式フロス装置であって、
前記電源装置は前記フロス装置ヘッドに連結され、作動の際、前記電源装置により前記フロス装置ヘッドと可撓性フロス材料を振動させる電動式フロス装置。
【請求項2】
前記フロス装置ヘッドは可撓性歯磨き粉ホルダを更に備える、請求項1に記載の電動式フロス装置。
【請求項3】
前記細長い本体の前記第1の端部に固定された咬合パッドを更に備える、請求項2に記載の電動式フロス装置。
【請求項4】
前記電源装置はモータと電池を備える、請求項1に記載の電動式フロス装置。
【請求項5】
前記本体に前記フロスヘッドを取り外し可能に固定する錠止機構を更に備える、請求項1に記載の電動式フロス装置。
【請求項6】
前記フロス装置ヘッドは2800周期/分の周波数で振動する、請求項5に記載の電動式フロス装置。
【請求項7】
前記歯磨き粉ホルダは、実質的に切頭円錐形状をしている、請求項3に記載の電動式フロス装置。
【請求項8】
前記錠止機構は、前記フロス装置ヘッドの前記基部の前記円形ディスクの上に嵌合するように構成された摺動可能な錠止部材を備える、請求項6に記載の電動式フロス装置。
【請求項9】
前記フロス装置ヘッドは、2000から3000周期/分の間の周波数で振動する、請求項1に記載の電動式フロス装置。
【請求項10】
前記フロス装置ヘッドは30度から75度の間の円弧を描いて振動する、請求項1に記載の電動式フロス装置。
【請求項11】
前記フロス装置ヘッドは実質的に60度の円弧を描いて振動する、請求項1に記載の電動式フロス装置。
【請求項12】
対向する第1と第2の端部、及び中空部を有する細長い本体と、
前記細長い本体の前記中空部内に配置されたモータと、
前記第1の端部から上向きに延在し、前記モータの作動によりピンを振動させるように前記モータに動作可能に結合されたピンと、
前記細長い本体の前記第1の端部に取り外し可能に連結され、前記ピンを受けるように構成されたレセプタクル、前記基部から上向きに延在する1対の間隔を置いて配置された歯、及び前記歯の間に延在するフロス部片を有する基部を具備するフロス装置ヘッドと、を備える電動式フロス装置であって、
前記モータの作動により前記フロス装置ヘッドが振動する電動式フロス装置。
【請求項13】
前記フロス装置ヘッドは歯磨き粉ホルダを更に備える、請求項12に記載の電動式フロス装置。
【請求項14】
前記歯磨き粉ホルダはプラスチックである、請求項12に記載の電動式フロス装置。
【請求項15】
前記細長い本体の前記中空部は電池を更に備える、請求項12に記載の電動式フロス装置。
【請求項16】
前記ピンは、前記フロス装置ヘッドがその周りで振動する軸線を画定する、請求項12に記載の電動式フロス装置。
【請求項17】
前記フロス部片は前記軸線を通過しない、請求項16に記載の電動式フロス装置。
【請求項18】
前記歯磨き粉ホルダは、実質的に切頭円錐形状をしている、請求項13に記載の電動式フロス装置。
【請求項19】
前記フロス装置ヘッドを定位置で錠止機構に係止することができる、請求項12に記載の電動式フロス装置。
【請求項20】
前記本体の前記端部に固定された咬合パッドを更に備える、請求項12に記載の電動式フロス装置。
【請求項21】
ハンドル部、端部、及びその間に中間部を具備する細長い本体と、
前記細長い本体の前記ハンドル部内に配置された駆動機構と、
前記細長い本体の前記端部から上向きに延在するピンと、
前記細長い本体の前記端部に取り外し可能に連結され、基部から上向きに延在する1対の間隔を置いて配置された歯、前記ピンを受けるように構成された前記基部内のレセプタクル、及び前記歯の間に延在するフロス部片を具備するフロス装置ヘッドと、を備える電動式フロス装置であって、
前記駆動機構の作動により、前記ピンと取り付けられた前記フロス装置ヘッドが垂直軸線周りに振動する電動式フロス装置。
【請求項22】
前記フロス装置ヘッドは歯磨き粉ホルダを更に備える、請求項21に記載の電動式フロス装置。
【請求項23】
前記フロス装置ヘッドの前記フロス部片は前記垂直軸線と交差しない、請求項21に記載の電動式フロス装置。
【請求項24】
前記フロス装置ヘッドは錠止機構で前記細長い本体に取り外し可能に固定される、請求項21に記載の電動式フロス装置。
【請求項25】
前記本体の前記中間部は前記本体の前記ハンドル部から取り外し可能である、請求項21に記載の電動式フロス装置。
【請求項26】
前記本体の前記端部に固定された咬合パッドを更に備える、請求項21に記載の電動式フロス装置。
【請求項27】
電動式フロス装置に使用し、前記電動式フロス装置に取り外し可能に固定された後に軸線周りに振動されるように構成されたフロス装置ヘッドであって、
全体的に第1の平面内に配置された円形ディスクを含む基部と、
前記基部から上向きに延在し、第2の平面内に配置される1対の間隔を置いて配置された歯であって、前記第1の平面は90度以外の角度で前記第2の平面と交差する歯と、
前記歯の間に延在する可撓性フロス材料部片と、を備えるフロス装置ヘッド。
【請求項28】
前記歯の各々は自身の上部を通る孔を有し、
前記フロス部片が前記孔を通過する、請求項27に記載のフロス装置ヘッド。
【請求項29】
前記基部に固定された可撓性歯磨き粉ホルダを更に備える、請求項27に記載のフロス装置ヘッド。
【請求項30】
実質的に切頭円錐形状の可撓性歯磨き粉ホルダを更に備える、請求項27に記載のフロス装置ヘッド。
【請求項31】
前記歯の間に配置された可撓性歯磨き粉ホルダを更に備える、請求項27に記載のフロス装置ヘッド。
【請求項32】
所定長さのフロス材料がその間に延在する1対の歯を含むフロスヘッドを具備する電動式フロス装置で歯をフロスがけする方法であって、
前記フロスヘッドがアーチ状に振動するように前記電動式フロス装置を作動させる段階と、
前記所定長さのフロス材料が、各アーチ状振動周期の間に第1の歯の前部、及び隣接する第2の歯の後部の周りを、その後、前記第1の歯の後部及び前記第2の歯の前部の周りを包むように、前記フロスヘッドがアーチ状に振動し続ける間に、2本の歯の間に前記所定長さのフロス材料を押し込む段階と、を含む方法。
【請求項33】
前記振動しているフロス材料によって同時にフロスがけされながら、歯磨き粉と前記フロス材料によって前記歯が洗浄されるように、前記電動式フロス装置を作動させる前に前記フロス装置ヘッドに固定された歯磨き粉ホルダに歯磨き粉を挿入する段階を更に含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記フロスヘッドの前記歯と前記フロス材料は、各周期中に約60度の円弧を描いてアーチ状に移動する、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
前記フロスヘッドの前記歯と前記フロス材料は、各周期中に30度から75度の間の円弧を描いてアーチ状に移動する、請求項32に記載の方法。
【請求項36】
前記フロスヘッドは2000から3000周期/分の間の周波数で振動する、請求項32に記載の方法。
【請求項37】
歯の表面から歯垢及びバイオフィルムを取り除く方法であって、
前記電動式フロス装置の前記フロス装置ヘッドが振動するように、取り外し可能なフロスヘッドを有する電動式フロス装置を作動させる段階と、
前記フロスヘッドが振動し続ける間に、前記フロスヘッドの2本の歯の間に延在し、これらに固定されたフロス部片を隣接する歯の間に押し込む段階と、を含む方法。
【請求項38】
前記電動式フロス装置を作動させる前に前記フロス装置ヘッドに固定された歯磨き粉ホルダに歯磨き粉を挿入する段階を更に含む、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
歯の表面から歯垢およびバイオフィルムを取り除く方法であって、
前記電動式フロス装置の前記フロス装置ヘッドが振動するように、取り外し可能なフロスヘッドを具備する電動式フロス装置を作動させる段階と、
前記フロスヘッドが振動し続ける間に、前記フロスヘッドの2本の歯の間に延在し、これらに固定されたフロス部片を隣接する歯の間に押し込む段階と、を含む方法。
【請求項40】
前記電動式フロス装置を作動させる前に前記フロス装置ヘッドに固定された歯磨き粉ホルダに歯磨き粉を挿入する段階を更に含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
歯の表面から歯垢とバイオフィルムを取り除く方法であって、
1対の間隔を置いて配置された歯、及びその間に延在するフロス部片を具備する取り外し可能なフロスヘッドを備える電動式フロス装置を提供する段階と、
前記電動式フロス装置の前記フロス装置ヘッドが振動するように、前記電動式フロス装置を作動させる段階と、
前記フロスヘッドが振動し続ける間に、隣接する歯の間に前記フロス部片を押し込む段階と、を含む方法。
【請求項42】
前記電動式フロス装置を作動させる前に前記フロス装置ヘッドに固定された歯磨き粉ホルダに歯磨き粉を挿入する段階を更に含む、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
歯の表面から歯垢とバイオフィルムを取り除くように歯を洗浄およびフロスがけする方法であって、
前記歯の間に歯磨き粉が自身に塗布されるフロス材料を挿入する段階と、
同時に前記フロス材料を振動させ、前記歯の間に垂直に前記フロス材料を移動させる段階と、を含む方法。
【請求項44】
前記所定長さのフロス材料は、各アーチ状振動周期中に、第1の歯の前部と前記第1の歯に隣接する第2の歯の後部の周り、及び、その後、前記第1の歯の後部と前記第2の歯の前部の周りを包む、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記フロス材料は2000から3000周期/分の間の周波数で振動する、請求項43に記載の方法。
【請求項46】
前記フロス装置ヘッドは約2800周期/分の周波数で振動する、請求項43に記載の方法。
【請求項47】
歯からバイオフィルムを取り除く方法であって、
所定長さのフロス材料を振動させる段階と、
前記所定長さの材料に歯磨き粉を塗布する段階と、
歯磨き粉が自身に塗布される前記所定長さのフロス材料の振動を継続する間に、前記歯の間で垂直に前記所定長さのフロス材料を移動させる段階と、を含む方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図6B】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公表番号】特表2007−508046(P2007−508046A)
【公表日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−533921(P2006−533921)
【出願日】平成16年9月14日(2004.9.14)
【国際出願番号】PCT/US2004/030124
【国際公開番号】WO2005/039431
【国際公開日】平成17年5月6日(2005.5.6)
【出願人】(506119028)ザ・ウィリアム・ゲットゲイ・カンパニー・インコーポレーテッド (2)
【Fターム(参考)】